(1/2から続く)
2月21日18時10分にNHKさいたまからは、消火用水に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三芳町によると、火災が発生した2月16日から20日までの5日間に消火活動に使われた水の量は1万5000m3にのぼるとみられ、町の全世帯が1日に使う水の量にあたるという。
町は、生活用水を県が管理する浄水場から購入しているが、今回の火災で消火活動が長引けば、生活用水が足りなくなるなど影響が出かねないことから、ふだんのおよそ1.2倍の水を購入できるよう、県に要請している。
出典
『アスクル火災 水確保県に要請』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106052051.html?t=1487709522282
2月21日20時27分に朝日新聞からは、消火活動中に社員が倉庫内に入ったことが問題になっているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消火活動中、同社社員が荷物を取りに倉庫内に入っていたことが、同社への取材でわかった。
同社の説明によると、出火当時は倉庫内で400~500人が勤務し、倉庫内の個人ロッカーなどに従業員の荷物などを置いたままになっていたという。
同社は、「安全は確認した」としつつ、倉庫内に入ることを会社として了承や指示をしたのかや、消防に報告したのかについては「コメントを控える」としている。
消防は社員が入ったことを把握しておらず、「通常の火災ではありえず、被害が拡大しかねない」としている。
出典
『アスクル火災、消火中社員が立ち入り 消防「ありえぬ」』
http://www.asahi.com/articles/ASK2P3J55K2PUTNB001.html?iref=com_rnavi_arank_nr03
(ブログ者コメント)
〇火災前の倉庫内部の様子などは、下記報道参照。
シュリンクフィルムで包装された段ボールをフォークリフトで運び出したり、天井まである棚から荷物をオートスタッカークレーンで運び出したりしている写真も掲載されている。
(2017年2月21日 日経ビジネス)
『火災のアスクル倉庫、内部はこうなっていた 昨年9月の訪問時、記者が見た光景』
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/022000581/?P=2
〇出火から6日経っても鎮火せず。
なぜ、当初の段ボール火災が、これほどの大火災になってしまったのだろうか?
スプリンクラーが役に立たなかったとは思いたくないのだが・・・。
(2017年3月1日 修正1 ;追記)
2017年2月23日付で埼玉新聞から、2、3階からベルトコンベヤーで送られてきた段ボールの1階置き場付近から火が出た可能性が高いなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社は、23日、建物内の消防設備の図面を公表した。
建築基準法や消防法の基準に則り、1~3階に防火区画を定めるなど、火災の拡大を防ぐ措置が取られていた。
同社が公表した図面によると、スプリンクラーは防火区画が1500m2以上となる1階北東部に設置。
1~3階には、1500m2以内ごとに、防火シャッターなどで区切られた防火区画を定め、消火栓、消火器を設置している。
煙を感知すると、防火シャッターが自動的に閉まる仕組みになっているという。
同社は、建物の消防設備について「法律を順守している」とし、火災発生時に消防設備が適切に作動していたかどうかは「消防による検証を待ちたい」とした。
消防や同社によると、出火場所は1階北西部の段ボール置き場の可能性が高い。
2、3階につながるベルトコンベヤーから、使用済みの段ボールが1階に流れてくるという。
出典
『<アスクル火災>消防設備は「法令順守」 適切に作動したか検証待つ』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/02/24/03_.html
2月24日付で埼玉新聞からは、8日経ってもまだ火が出ることがあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
倉庫火災は24日、発生から丸8日が経過した。
消防によると、同日朝、強風の影響により空気が入り込み、倉庫3階東側で炎が出た。
3階は屋根が落ち込んで消防隊員が近づけない場所が多く、商品も山積みになっていることから、機械で熱源を探索しながら放水している。
出典
『<アスクル火災>3階で再び炎、強風影響「全体の鎮火、数日遅れる」』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/02/25/03_.html
2月28日20時24分にNHKさいたまから、12日後にようやく鎮火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
火災は、出火から12日がたった28日午後5時、完全に消し止められた。
消防によると、今回の火災で、倉庫ののべ床面積、およそ7万2000m2のうち、東京ドームとほぼ同じ広さの4万5000m2が焼けたという。
出典
『アスクル出火から12日で鎮火』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106053911.html?t=1488316388267
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。