2018年1月12日17時54分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県の離島・周防大島に水道用水を届ける送水管が破断しているのが、11日夜に見つかった。
島への給水を担う柳井地域広域水道企業団(柳井市)や周防大島が給水車で水を運び対応しているが、送水管の補修は難しいといい、同町全約1万世帯への影響が長引く見通しだ。
破断した送水管は直径45cmのポリエチレン製で、柳井市と周防大島を結ぶ大島大橋の橋桁の裏側に敷設されている。
継ぎ目付近が裂け、水がまったく送れない状態。
企業団によると、原因ははっきりしないが、老朽化や寒波の影響は考えにくいという。
破断部分の位置などから補修が難しく、復旧の見通しは立っていない。
水道水は、送水管から町内9カ所の配水池を経て、各戸に送られている。
町は周辺市町の協力を求め、給水車などで水を配り始めた。
町水道課は、「配水池の水がなくなれば、給水車で届けても水が足りなくなる恐れがある」と危惧する。
企業長の井原・柳井市長は、「町と連携し、復旧に向けて全力を尽くしたい」と話した。
出典
『離島・周防大島への送水管が破断 1万世帯に影響 山口』
https://www.asahi.com/articles/ASL1D3FNWL1DTZNB003.html
1月13日付で中国新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県の柳井市から周防大島町に向けて大島大橋に敷設した送水管が破断し、11日夜から水を送れなくなった。
柳井地域広域水道企業団は12日、ほぼ全島の約1万世帯、1万5000人に影響する見通しを発表した。
原因は調査中。
2000年に供給を始めた同企業団管内での断水は初めて。
島民は水確保に苦労している。
同企業団によると、11日午後6時15分ごろ、管内各地への流量を監視するシステムで、同町の配水池に水が送られていないと判明。
同10時10分ごろ、大島大橋の橋桁の下を通る送水管が柳井市側から約80mの地点で破断しているのを職員が発見し、送水を止めた。
出典
『周防大島全島で断水 送水管破断、復旧急ぐ』
1月13日12時20分にNHK山口からは、13日に復旧工事が終わったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柳井地域広域水道企業団は、13日朝から破断した部分を取り替える工事を行い、午後6時半ごろ終わったという。
この結果、断水が続いていた周防大島町の水道は、早ければ14日夕方から順次復旧する見通しとなった。
出典
『周防大島町断水 14日復旧か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064334891.html
1月15日19時35分に日テレNEWS24(山口放送)からは、14日に6割程度ではあるが給水が復旧されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
送水管の破損により断水していた周防大島町では、13日から送水が再開されたが、復旧は町内の6割程度にとどまっている。
完全復旧は16日以降にずれこむ見通し。
大島大橋の下を通る送水管は13日、修理が終わり、送水が再開された。
周防大島町の中でも人口の多い小松地区や久賀地区では、14日、給水が復旧し、安堵の声が聞かれた。
町民「お風呂とトイレの水が大変だった。近所に井戸水をもらいに行った」。
クリーニング店の男性「水が出なかったら何もできないので、水が出て初めて仕事ができるから、水のありがたさがわかるね。今まで普通に使ってたけど」。
周防大島町では、柳井市から送られた水はいったん、町内に9ヶ所ある配水池に溜まったあと、各家庭に送られている。
それぞれの配水池には水は溜まっているものの、高台の集落に送水する装置に水が思うように溜まっておらず、完全に復旧したのは町内の6割程度にとどまっているという。
お年寄りばかりおよそ50世帯が暮らす佐連地区。
住民「車がないの。1人暮らしで飲み水くらいはある」。
ここでも水道は復旧せず、お年寄りのために急遽、給水車が駆けつけた。
水を受け取っても、家まで運ぶのが一苦労。
1つ20ℓの水を荷車に載せ、狭い路地をゆっくりと運ぶ。
今回、断水の原因となった大島大橋の下を通る送水管は、1996年に設置されて以来、2か月に1度、目視点検が行われていて、去年11月の点検では異常はなかったという。
破損した送水管の耐用年数は50年で、現在、メーカーが持ち帰って破損の原因を調べている。
送水管破損から4日が経ち、周防大島町では、できるだけ早い完全復旧を目指すとしている。
出典
『周防大島町の断水…復旧はまだ6割程度』
http://www.news24.jp/nnn/news87010062.html
(2018年5月18日 修正1;追記)
2018年5月16日21時21分にNHK山口から、橋を通過する車の振動で接合部分に亀裂が入ったことが原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
送水管を管理する柳井地域広域水道企業団は、このほど、送水管が破損した原因と今後の対策をまとめ、地元の議員に結果を報告した。
それによると、橋を通過する車両の振動によってポリエチレン製の送水管をボルトやナットでつなぐ接合部分に亀裂が入り、振動が長期間にわたって繰り返されたことで、亀裂が広がって破損したと考えられるという。
また、再発防止策として、2か月ごとに行っていた目視による点検の回数を毎月1回に増やすことや、厚労省などと連携して送水管の耐久性の検証を行っていくことなどを明らかにした。
柳井地域広域水道企業団の企業長を務める柳井市の井原市長は、「今まで以上に綿密な点検を行っていきたい」と話している。
出典
『通行車両の車の振動で送水管破損』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20180516/4060000383.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。