







2018年6月6日21時37分にNHK石川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月6日20時28分に毎日新聞石川版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前4時前、石川県白山市相川新町の「N製紙」の工場の従業員から「男性2人が紙を溶かす溶剤が入ったタンクに転落した」という通報が消防にあった。
消防が駆けつけると、タンクの中には従業員の男性3人が倒れていて、その場で死亡が確認された。
警察によると、亡くなったのはいずれも従業員のMさん(男性、57歳)、Iさん(男性、49歳)、Nさん(男性、27歳)。
はじめにMさんが、タンク内で紙づまりが発生したため、紙を取り除くためタンク内に入って倒れ、その後、助けに行ったIさんとNさんも次々と倒れたという。
タンクは深さ5mほどで、縦横50cmほどの開口部があり、ハシゴを使って上り下りする構造になっていて、当時はタンクに古紙と水と硫酸、マグネシウムを入れ、濃度などを調整する作業を行っていたという。
警察の実況見分では、タンクの底に深さ約20cmの溶液がたまっていた。
消防が駆けつけた際、タンク内には致死量の濃度を下回るものの、硫化水素が発生しているのが確認されたという。
警察などによると、N製紙の工場は24時間体制で稼働していて、従業員は3交代制で勤務をしているという。
死亡した3人は午前0時ごろから勤務し、このうちMさんとIさんの2人は紙の製造を担当する部門の、Nさんは事務部門の従業員だという。
従業員3人が死亡した工場では、6日午後3時前から警察官が訪れ、現場を詳しく調べている。
また、金沢労基署も立ち入り調査を行って、事故の状況を調べている。
工場はJR北陸線松任駅の北西約3kmの海沿いにある。
同社は1937年創業。
産業用特殊紙などを製造しており、従業員は70人。
出典
『製紙工場のタンク内で3人死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025317011.html
『石川 製紙工場、溶剤タンクで作業員3人死亡』
https://mainichi.jp/articles/20180606/k00/00e/040/226000c
6月6日16時10分にTBS NEWSからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前3時45分ごろ、白山市の「N製紙」の男性従業員から、「紙を溶かす溶剤が入っているタンクで男性が倒れている」と119番通報があった。
タンク内では、古紙に水や希硫酸などを混ぜる作業が行われていて、Mさんは古紙に混ざったごみを取り除くため中に入ったところ倒れ、その後、助けに向かった他の2人も相次いで倒れたとみられている。
「基本はタンクには入らない。今回は、何らかの異常があったからだと推測している」(社長インタビュー時の回答)
現場からは硫化水素が検出されているということで、警察で事故との関連を調べている。
出典
『石川・白山の製紙工場の溶剤タンクで男性従業員3人が死亡』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3388348.html
6月6日19時57分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、タンクでは再生紙を作るため、古紙と水、希硫酸を混ぜて溶かしていた。
同社では、従業員が中に入って作業することを想定しておらず、マニュアルを作成していなかった。
ただ、従業員に立ち入りの禁止は指示していなかったとしている。
事故は6日午前3時半ごろ発生。
従業員のMさんとIさん、男性従業員1人の計3人で作業中、Mさんがタンクに混入した異物を取り除こうとし、中に入って倒れた。
救助しようとしたIさんと、近くで別の作業をしていたNさんが内部に入って次々に倒れた。
出典
『作業員3人死亡の溶剤タンク、希硫酸など使用…立ち入りマニュアルなし
石川の製紙工場』
http://www.sankei.com/west/news/180606/wst1806060088-n1.html
6月7日20時26分にNHK石川からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や関係者によると、タンクは大きさが約80m3。
中には、溶液をかき混ぜるためのかくはん機が付いているという。
警察が6日、タンクの中を調べたところ、紙が溶けたような液体と長さ1mほどの布のようなものが見つかったが、タンク内の配管などに目立った損傷はなかったという。
出典
『3人死亡 業務上過失致死疑いも』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025339311.html
6月8日付で毎日新聞石川版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、水や希硫酸を混ぜて粘土状になった古紙が詰まりを引き起こした可能性があるという。
N製紙によると、タンクに入ることを想定した安全対策マニュアルはなかったという。
この点について金沢市内の別の製紙業者は、「再生紙を作る工程でタンクに入る可能性はあり、その際には『送風機で酸素濃度を高める』などと定めたマニュアルを用意している」と話す。
労安法に基づいて酸欠作業主任者を置き、安全性が確保されない場合は作業を中止するという。
この業者は、作業で硫化水素が発生する可能性はあると指摘した上で、「物質として(空気より重いため)下にたまりやすく、タンク開口部からのぞいた時には臭いがしないため、『大丈夫だ』と思って中に入ったのでは」と推測。
何より「グループ作業で、何とか仲間を助けようと入ってしまったのかもしれない。自社の安全教育を改めて徹底する」と話した。
出典
『白山の製紙会社転落事故 3人死亡 業過致死疑いで捜査 白山署が見分』
https://mainichi.jp/articles/20180608/ddl/k17/040/273000c
6月10日19時23分にNHK石川から、死因は硫化水素中毒だったという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が9日、3人の遺体を司法解剖して詳しく調べたところ、血液中から致死量を超える硫化水素が検出されたことがわかり、3人は、いずれも、硫化水素による急性中毒で死亡したと判断した。
警察によると、当時、工場では古紙と希硫酸それに水を混ぜる作業を行っていて、事故当時、タンク内には非常に高い濃度の硫化水素が発生していたとみられる。
出典
『タンク事故 硫化水素で中毒死』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025439391.html
2016年10月28日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6407/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6406/
(2018年6月12日 修正2 ;追記)
2018年6月5日19時43分にNHK北海道から、足寄町で基準を超えた2つの温泉施設に対策がとられるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道が行った一斉点検で硫化水素の濃度が基準を超えているとされた十勝の足寄町にある雌阿寒温泉の2つの施設について、足寄町は、温泉水に含まれる硫化水素の濃度を下げる装置を新たに整備することにした。
温泉の浴室の空気中に含まれる硫化水素の濃度について、道は去年12月までに道内の76の硫黄泉を一斉点検した。
その結果、雌阿寒温泉の2つの施設で、国が事故防止のために設けた基準を超えていたことから、道は安全性に問題はないとしたうえで、浴室の換気や見回りなどの対応を続けるよう指導した。
これを受けて足寄町は、硫化水素を基準内に抑える抜本的な対策を取ろうと、温泉水に含まれる硫化水素を取り除く試験装置を使って2つの施設で実験した結果、濃度を抑えることができたという。
このため町は、空気を送り込み温泉水をかきまぜる方法で硫化水素を取り除く本格的な装置を、3100万円余りをかけて整備することにした。
足寄町の安久津町長は、「大事な観光資源なので、町が責任を持って基準に適合するよう、施設整備をすることにした。泉質も変わることはない」と話している。
出典
『足寄町が硫化水素濃度下げる装置』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180605/0000546.html
(2018年10月27日 修正3 ;追記)
2018年10月23日19時13分に北海道新聞から、元経営者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施設の安全対策を怠り、3人を死傷させたとして、道警は23日、業務上過失致死傷の疑いで、元経営者の小林容疑者(男性、58歳)を書類送検した。
道警は、小林容疑者が施設が基準に適合していないと認識していたにもかかわらず、安全対策を取らないまま被害を拡大させたとして、業務上過失致死傷容疑に問えると判断した。
道警は、小林容疑者の認否を明らかにしていない。
環境省によると、温泉施設で入浴中の硫化水素中毒事故を巡って経営者が同容疑で立件されるのは全国初。
出典
『足寄・温泉施設3人死傷 元経営者を書類送検 硫化水素中毒対策怠る』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/240722/
(2019年7月3日 修正4 ;追記)
2019年7月2日22時23分に北海道新聞から、国は基準を、道は指導要領を改正したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
業務上過失致死傷容疑で書類送検された元経営者の男性(59)について、釧路地検は2日、嫌疑不十分で不起訴処分とした。
地検は、「被害者が高濃度の硫化水素ガスを吸引した可能性が高い」としながらも、被害者以外の元経営者や多くの利用客が、当時、日常的に同施設の浴室を利用していたことなどから、事件を予見することは難しかったと判断した。
死亡したHさんの母(72)=函館市=は、「最初の死亡者が出た際、行政側がきちんと原因究明を行っていれば、その後の悲劇を防げたという思いは現在もある。息子の死を無駄にしないためにも、行政は施設側に安全対策を徹底させてほしい」と話した。
事故は14年10月、東京都の男性が重体となり表面化。
道警は捜査の過程で、13年9月に死亡したYさんと14年5月に死亡したHさんについても、保管中の血液などを調べ、中毒が原因と判断した。
2人の死因は当初、病死とされていた。
【ことば 硫化水素中毒】
火山ガスや汚泥、硫黄泉などに含まれる硫化水素を吸い込んで発症し、目の炎症や頭痛などのほか、最悪の場合は死に至る。
国は、十勝管内足寄町の温泉施設の事故を受け、2017年9月に温泉施設の管理基準を改正。
浴室内の硫化水素濃度について、浴槽の湯面から上方10cmで20ppm、浴室の床から上方70cmで10ppmを上限とした。
道は16年12月、温泉監視指導要領を改正し、硫黄泉を利用する温泉施設で2年に1度、硫化水素濃度を測定。
さらに5年に1度、全道一斉に点検を行っている。
出典
『足寄の温泉硫化水素中毒3人死傷、元経営者を不起訴 遺族「安全対策徹底を」』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/321236/
2018年6月6日1時7分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月5日22時40分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後9時頃、群馬県渋川市伊香保町伊香保の旅館「千明仁泉亭(ちぎらじんせんてい)」の従業員から、「建物が燃えている。消火器で消火を試みたが失敗した」と119番があった。
警察などによると、旅館は経営者の千明さん(79)宅(3階建て)とつながっており、火元とみられる千明さん宅の2、3階をほぼ全焼し、千明さんの妻(71)が煙を吸って病院に搬送された。
旅館の被害は確認中だが、旅館の関係者によると、旅館には24人の宿泊客がいて、従業員とともに全員が避難しているという。
千明仁泉亭は、伊香保温泉メインストリートの石段に面している。
ホームページによると、客室は本館に30室、別館に4室ある。
創業500年の老舗をうたっており、作家の徳冨蘆花の定宿だった。
徳冨蘆花の小説「不如帰」の冒頭にこの旅館が登場することにちなんで、本館と別館あわせて34ある客室に、それぞれ、この小説を置く趣向を凝らしているという。
出典
『伊香保の旅館、経営者宅火災…徳冨蘆花の定宿』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180605-OYT1T50118.htm
『老舗旅館で火災 1人病院搬送』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180605/0012679.html
6月6日17時11分にNHK群馬からは、パソコンのバッテリー破裂が原因だった可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後9時ごろ、渋川市の伊香保温泉にある老舗の旅館「千明仁泉亭」の敷地内にある木造3階建ての建物が焼け、およそ20人の宿泊客が従業員とともに避難した。
警察によると、焼けた建物には旅館を経営する79歳の男性とその家族が住んでいて、このうち71歳の妻が煙を吸い込んで病院に運ばれたが、軽症とみられるという。
警察と消防が6日、現場検証を行った結果、3階の90m2あまりが焼け、3階の部屋にあったパソコンのバッテリーが破裂していたことがわかったという。
警察は、何らかの原因でバッテリーから出火した可能性があるとみて、詳しく調べている。
出典
『旅館火事 バッテリーから出火か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20180606/1060001957.html
2018年6月4日18時41分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
舞鶴市と地元のローカル鉄道は、台風や大雨で道路が浸水した際、高いところに敷かれた線路に特殊な車両を走らせて救助隊などを運ぶ協定を締結する方向で調整に入った。
協定の締結を検討しているのは、舞鶴市と府北部を中心に走るローカル鉄道「京都丹後鉄道」の運行会社、それに線路などを保有する会社の3者。
協定では、台風や大雨で道路が浸水して使えなくなった際、市から要請を受けた鉄道会社側が線路と道路の両方を走れる「軌陸車(きりくしゃ)」と呼ばれる特殊な車両を出して、線路を使って救助隊などを運ぶことを検討している。
舞鶴市では、京都丹後鉄道の線路が道路よりも高いところに敷かれている場所も多く、去年10月に台風による大雨で市内の川があふれて集落が孤立した際、救助隊が線路を歩いて現場に入った。
「軌陸車」は、ふだんは架線の整備などに使われるが、そのまま道路も走れることから、協定によって災害時の迅速な救助などに役立つことが期待される。
京都丹後鉄道の運行会社の寒竹社長は、「線路を防災に役立ててもらい、人の輸送にとどまらない、鉄道の価値を高めていきたい」と話している。
また舞鶴市の堤副市長は、「京都丹後鉄道の線路は、これまでほとんど冠水しておらず、緊急時に大きな効果を期待している」と話している。
出典
『線路使い救助隊輸送 舞鶴市検討』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20180604/2010000104.html
2018年6月4日12時18分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都は、需要の増加が見通せず、維持費用がかさむなどして、年間5億円の赤字経営が続く「工業用水道」について、廃止する方針を固めた。
同様に赤字経営に悩む全国各地の自治体での、廃止するかどうかの議論に影響する可能性がある。
東京都の工業用水道は、地盤沈下を防ぐため、工場での地下水のくみ上げを規制する代わりに、昭和30年代から整備され、上下水道とは別の配管を通じて工場などに供給され、鉄鋼の冷却や金属・皮革製品の洗浄などに使われている。
しかし、その後、地盤沈下はほぼ落ち着き、工業用水を使う企業は去年3月末の時点で185件と、ピーク時の3分の1以下に落ち込み、需要の増加が見通せず、年間5億円の赤字が出ているほか、老朽化した施設の維持・更新におよそ2300億円が必要となっていて、関係者によると、有識者委員会が近く、「廃止すべきだ」と提言する報告書をまとめる見通しだという。
こうした状況を踏まえ、都は工業用水道を廃止する方針を固め、今月開かれる都議会で正式に表明することにしている。
地盤沈下対策として行われた工業用水道の事業では、全国の自治体で初めての廃止となり、都の方針を受け、同様に赤字経営に悩む各地の自治体での、廃止するかどうかの議論に影響する可能性がある。
ただ、一部の業界にとっては、工業用水道に比べてコストがかかる上水道の使用は大きな負担となることから、今後は、自治体による業界への支援のあり方も課題となる。
東京都の工業用水道は、昭和30年代に当時深刻だった地盤沈下を抑制するため、工場による地下水のくみ上げを規制する代わりに整備され、現在も、墨田区、江東区、北区など、都内の北東部にある工場などに供給されている。
都によると、工業用水を使う企業は、昭和51年度には664件にのぼったが、その後、工場が都外に移転するなどして減少したのに伴い、需要は年々減少し、去年3月末の時点では185件と、ピーク時の3分の1以下になった。
また、都の工業用水は中小企業の利用者が多く、都の料金収入が1件あたり年間129万円と、全国平均の16分の1にとどまっている上、水道を使う工場などが点在しているため、1件あたりの配水管が長いことなど、大阪府や千葉県、埼玉県など、ほかの大都市と比べて事業の効率性が低いという。
さらに、事業の開始から50年以上が経過し、浄水場の施設や、総延長344kmにのぼる配水管の多くが老朽化し、補修には限界があり、更新が必要な時期を迎えている。
都はこれまでに、最大4か所あった浄水場の一元化や、職員の削減、4回の料金値上げなどコスト削減に向けた取り組みを行ってきたが、工業用水の需要は、今後、さらに減少が見込まれることから、事業の廃止を含めて方向性を検討してきた。
都は、工業用水道を廃止した場合、およそ900億円をかけて浄水施設や配水管などを撤去し、上水道からの供給に切り替える方針だが、これまで工業用水を利用してきた企業の負担が増えることから、水道料金の差額の補てんや切り替え工事にかかる費用の負担など、必要な支援策を検討することにしている。
(以下は音声のみの情報)
業界の存廃にかかわると懸念しているのが、皮革製造業界。
上水道に替わると経済的負担が増し、塩素を含んだ水の使用が製造工程に支障をきたすという。
「カラーによっては、塩素が邪魔することがある」とは業界団体の代表談。
一方、東京・江戸川区にあるメッキ工場では、工業用水道が廃止された場合、年間で数100万円から1000万円近いコスト増加のおそれがあると試算している。
メッキ製品は、加工の工程で材料に付着した酸や油を取り除くため、何回も洗浄する必要があり、この工場では、1日およそ100トンの工業用水を使用している。
東京都鍍金工業組合に加盟するおよそ300の業者のうち、工業用水を利用しているのは現在は10社あまりで、比較的、影響は少ないことから、組合として廃止に強く反対することはないということだが、この工場では、上水道への切り替えにより5倍のコストがかかることから、都に対し、減免期間を設けるなどの措置を望んでいる。
組合の副理事長を務める「朝日鍍金工場」の遠藤社長は、「都もだいぶ赤字だと聞くので、廃止は致し方ないが、コストが上がるのは本当に頭が痛い話だ。中小零細企業には料金を据え置くとか、あるいは段階的に上げるなどの配慮を願いたい」と話している。
出典
『都が「工業用水道」を廃止の方針』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180604/0012609.html
2018年6月4日4時0分にYAHOOニュース(茨城新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
送電線事業を手掛ける電気工事会社が、つくばみらい市に社員研修用の送電鉄塔を建設し、新入社員が初研修に挑んだ。
架空送電線工事などに携わる技術職社員が、墜落防止や感電防止につながる安全基本動作を学ぶ。
研修用鉄塔を建設したのは、東京電力や東北電力などの東日本エリアを中心に、全国で送電線事業を手掛ける東光電気工事(東京都千代田区、青木宏明社長)。
昨年までは、東京電力総合研修センター(東京都日野市)の鉄塔を使って研修を行っていたが、同社つくばセンター(つくばみらい市)の隣接地に研修用鉄塔3基を新設した。
鉄塔の高さは
(1)28.5m
(2)20.2m
(3)24.0m
の3種類で、自前の研修施設を持つことで、幅広い技術研修が可能となるという。
初研修は5月28日から30日にかけて実施され、新入社員約60人が各日ごとに分かれて挑んだ。
初日は、石井安全担当部長(64)らの指導の下、架空送電線工事に携わる技術職の男女11人が訓練に取り組んだ。
同社では初の女性送電技術職となる長野県出身の山本さん(22)は、「すんなり鉄塔に登れると思ったが、腕も足もきつくて大変だった。もっと体力をつけないといけない」と息を切らした。
その上で、「同期を蹴散らす勢いで頑張りたい」と力を込めた。
出典
『研修用に送電鉄塔 つくばみらいで工事会社 新入社員が訓練』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180604-00000003-ibaraki-l08
5月25日付で電気新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東光電気工事は、架空送電線の建設技術や保守・点検技術を総合的に研修し、技術・技能の継承を図るための施設「つくば研修センター」を、茨城県つくばみらい市に開設した。
鉄塔3基を建設し、27万5000V、6万6000Vの電線、OPGW(光ファイバー複合架空地線)を含む架空地線を整備した。
同社や協力会社の新入社員研修、中堅社員のスキルアップ研修、新工法や新技術の実証などに活用する。
将来は、全国大の技能競技会を開きたい考えだ。
敷地は、同社の送電線工事資機材を保管するつくば機材センターに隣接する土地を買収して確保。
研修用鉄塔3基の高さは、1号鉄塔が24.0m、2号鉄塔が28.5m、3号鉄塔が20.2m。
出典
『東光電工、自前の鉄塔で技術底上げ/茨城県に研修施設』
https://www.denkishimbun.com/archives/28101
2018年6月3日18時22分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
本格的に夏が始まる前でも、暑さに体が慣れないうちに急に気温が上がると、体温がより上昇して熱中症のリスクが高まることを、名古屋工業大や東北大などの研究グループが明らかにした。
6月上旬から梅雨明けごろまでは暑さに慣れていない人が多いとされ、急激な気温上昇で熱中症になりやすいと、注意を呼びかけている。
夏の暑さに耐えられるように、体は日ごとに順応していくが、暑さに慣れないうちは同じ体温でも汗のかき始めが遅く、出る量も少ないなど、体の外へ熱を排出しにくいと考えられている。
名古屋工業大の平田晃正教授(医用工学)らの研究グループは、身長170cm、体重65kgの人を想定し、気温の上昇や運動に伴う体温の変化をスーパーコンピューターで計算。
暑さに慣れた状態の人と慣れていない状態の人で、熱中症のリスクの違いを評価した。
その結果、6月中旬の梅雨の晴れ間の気象条件(最高気温29℃、湿度40%)で1時間の軽い運動をすると、暑さに慣れた人は体温の上昇が0.5℃にとどまったが、慣れていない人は1℃ほど上昇し、熱中症のリスクが高かった。
平田さんは、「『気温がそれほど高くないから大丈夫』と油断せず、運動中も適度に休憩を入れるなど、熱中症に注意してほしい」と話している。
出典
『夏前でも熱中症のリスク高 急に暑くなったら気をつけて』
https://www.asahi.com/articles/ASL5Y410GL5YOIPE00K.html
※一方、昨年1月には、冬でも熱中症に注意という、下記趣旨の記事がネット配信
されていた。
(2017年1月6日10時30分 産経新聞)
脱水症状は、夏だけでなく冬にも起こる。
外気が乾燥しているうえ、暖房器具によって室内の乾燥も進み、体の中の水分が失われていくためだ。
命に関わることもあるため、体の「黄信号」を見過ごしがちな高齢者は、特に注意が必要だ。
「まさか冬に熱中症なんて。本当に驚きました」
東京都内に住む60代の会社員の男性は、昨年11月、軽度の熱中症と診断された。
コートを着たまま水分を取らず、約2時間、車を運転。
車内は暖房が効いていたが、「少し暑いな」と感じる程度だったという。
帰宅後に手が震え、頭痛がひどくなったため、近所のクリニックを受診した。
「運転中に異変はなく、まったく気がつかなかった」と男性は振り返る。
冬でも、脱水症状が進行して熱中症になるケースはある。
東京消防庁によると、熱中症とみられる症状で病院に搬送された人は、平成27年11月~28年4月の半年で42人に上る。
【果物で水分補給を】
人は1日に、発汗と呼吸により0.7~1ℓ、尿として1~1.5ℓの水分を排出している。
脱水は、体内に必要な水分量を、排出する水分量が上回ったときに起きる。
水分と一緒に、細胞や臓器の機能を維持するために欠かせない電解質も失われる。
桜美林大大学院老年学研究科の渡辺修一郎教授(老年学)は、「暖房器具を使うと、部屋が乾燥して体の水分が失われる。気密性の高い最近の住宅では、高温・低湿度の状態で過ごす時間が長くなり、冬でも脱水症状になりやすい」と指摘する。
それに加え、高齢者の体内の水分量は、若い頃に比べ約10ポイント少ない約50%になるとされる。
水分を蓄えられる筋肉量が減るためだ。
さらに、喉が乾いたと感じる脳の口渇中枢の機能も低下。
脱水症状に気づきにくくなる。
夜中に何度もトイレに行くことを嫌って水分を控える人が多いという高齢者特有の事情もある。
渡辺教授は、「水分補給が脱水症状予防の基本。食事中と入浴の前後にコップ2杯の水を飲むのが目安。常温なら、トイレもそれほど近くならない」とする。
食が細くなりがちな高齢者は、水分の多い食材の摂取も心がけたい。
「果物は8割前後が水分。意識して食べるようにするといい」
加湿器を使ったり、室内に洗濯物を干したりして乾燥を防ぐことも大切だ。
【体重の急減も兆候】
脱水症状は、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしたり腎不全になったりする恐れがあり、深刻な場合は命にも関わる。
済生会横浜市東部病院周術期支援センターの谷口英喜センター長は、脱水予防策として、毎日、体重を量ることを勧める。
「1週間で体重の4%、つまり体重50kgの人が2kg減ったら、脱水症状を疑って」と話す。
また、
▽手が冷たい
▽わきの下が乾いている
▽手の甲の皮膚を指でつまんで離してもなかなか元に戻らない
といった場合も、要注意という。
冬は、ノロウイルスによる感染性胃腸炎など感染症が流行する。
谷口センター長は、「胃腸炎やインフルエンザで嘔吐したり下痢になったりすると、水分が失われる。そうした場合は、十分に水分補給をすることが大切」と呼びかける。
脱水が疑われる場合は、ナトリウムやカリウムなどの電解質と糖分を含む経口補水液が勧められる。
「経口補水液は、点滴と同程度の改善効果が期待できる」と谷口センター長。
うまく飲み込めない高齢者向けに、飲み込みやすいゼリータイプの商品もある。
改善がみられない場合は、医療機関を受診する。
出典
『乾燥しがちな「冬」は熱中症に注意を 脱水症状を見逃すな』
https://www.sankei.com/life/news/170106/lif1701060015-n1.html
2018年6月3日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都大田区の半径約500mの住宅密集地で、住民4人が2007~17年に中皮腫で死亡したことが、関係者の話で明らかになった。
この地域には1980年ごろまで、アスベスト(石綿)を扱っていた工場があった。
中皮腫は石綿の吸引が原因とされるが、4人に石綿を扱う職歴はなく、診察した医師らは工場からの飛散が原因とみられると指摘。
市民団体「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」によると、周辺住民が集団で石綿による病気になったのが疑われるのは、都内では初めて。
石綿が原因の病気は吸引から数10年後に発症するとされ、全国にあった工場周辺の住民らに患者が増えることが懸念されている。
診察した医師らによると、死亡した4人は7~76年間、工場周辺に居住。
うち男性3人は工場から約200m以内に住んだ経験があり、73~82歳で死亡。
59歳で亡くなった女性は、自宅から約500m離れた工場近くに、よく行っていた。
男性3人を診察した東京労災病院の戸島洋一・呼吸器内科部長は、「3人とも、石綿関係の職歴がない上、工場近くに長期間住んでいた。飛散石綿以外に原因が考えにくい」と指摘。
女性の兄(69)は、「妹は子供のころ、工場周辺に積んでいた石綿で砂遊びのようなことをしていた」と証言した。
厚労省などによると、工場は37~80年ごろ、石綿を用いてセメントなどを製造。
複数の元従業員が石綿原因の病気で労災認定された。
その後、閉鎖されたが、08年に大田区の調査で、周辺の住民に肺の組織が石灰化する石綿原因の胸膜プラークが確認された。
工場を運営していた会社は「コメントできない」と話した。
05年6月には、兵庫県尼崎市の旧クボタ神崎工場周辺で、住民5人の中皮腫発症が明らかになった。
その後、患者は増え続け、クボタは昨年末までに300人以上の患者らに救済金を支払っている。
各地でも被害報告があり、06年には周辺住民など、労災保険の給付を受けられない患者を対象に、療養手当などを支給する石綿健康被害救済法が施行されている。
【ことば】アスベスト(石綿)と中皮腫
石綿は、太さが髪の毛の数1000分の1程度の繊維状鉱物。
安価で耐火性に優れるため、断熱材などとして広く使われた。
2012年に使用が全面禁止された。
中皮腫は、石綿を吸い込むと数10年の潜伏期間を経て発症するがんの一種。
国内の年間死者数は15年に1500人を超え、10年前の1.6倍に増えている。
出典
『アスベスト 工場跡周辺、住民が中皮腫 東京で4人死亡 石綿扱う職歴なし』
https://mainichi.jp/articles/20180603/ddm/001/040/160000c
6月3日12時18分に毎日新聞からは、下記趣旨の補足記事がネット配信されていた。
この地域には、40年近く前までアスベスト(石綿)を扱っていた工場があった。
その敷地内の寮で暮らした女性(79)は、中皮腫の原因とされる石綿飛散の様子を証言。
「私と家族は、吸い込んだ石綿という爆弾を抱えている。いつどう爆発するか分からず、ずっと不安なままだ」と憤った。
女性は戦後すぐ、工場で働く母親のほか、妹、弟と寮で暮らし始めた。
「敷地内はいつも空気が白っぽかった。風が強いとほこりが舞い上がっていた」と振り返る。
敷地内には石綿入りの袋が山積みにされ、周辺の子供たちがかくれんぼをして遊んでいた。
石綿製の板を沈めておく池もあり、夏は子供たちが入ることもあった。
その後、女性の母親は石綿の吸入で発症するじん肺の一種「石綿肺」と診断された。
女性ら子供3人にも、石綿を吸い込んでできる「胸膜プラーク」などが見つかった。
出典
『アスベスト 「吸い込んだ爆弾、不安」工場敷地の寮で生活』
https://mainichi.jp/articles/20180603/k00/00m/040/107000c
ちょっと前、2018年2月9日付で東京新聞からも、下記趣旨の関連情報がネット配信されていた。
・・・・・
大田区では、かつて石綿製品を製造していた「M石綿理化工業」「Nスレート工業」で計5人がアスベスト関連疾患で労災認定されたほか、区内に労災認定者を出した工場が散らばり、2015年までに石綿健康被害救済制度で認定された患者数が42人と、都内最多となっている。
アスベストをめぐっては、兵庫県尼崎市の「クボタ」の工場で05年、周辺住民への「環境ばく露」被害が発覚した「クボタショック」の後、大田区でも07年に工場周辺で健康調査を実施。
その結果、石綿を過去に吸い込んだことによってできる「胸膜プラーク」がある住民が複数見つかり、問題となった。
当時は、工場との因果関係は不明とされたが、追跡検診を行った戸島医師が、環境ばく露と見られる住民が32人いたと報告している。
・・・・・
出典
『アスベスト被害 健康相談会と講演会 患者と家族の会、あす大田区で』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201802/CK2018020902000139.html
2018年6月5日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡谷市川岸東5のガソリンスタンド「A商会長野営業所」の男性所長(49)が3日午前9時ごろ、店近くを流れる天竜川に油膜が浮いているのを見つけた。
同店は諏訪広域消防本部に連絡し、地下タンクからガソリンが漏れたとみて、吸着マットやポンプで天竜川から回収を続けている。
4日夕までに2000〜2500ℓが漏れたとみられるが、県や天竜川漁協(伊那市)によると、農業、漁業への被害は確認されていない。
同店によると、4日の調査で地下タンクに穴が開いていることが判明。
ガソリンが地中を伝って天竜川に流れ込んだらしい。
タンク内のガソリンを抜き取るとともに、4日午後6時ごろまでに、天竜川で約100ℓ分を回収。
ただ、地中に染み込んだガソリンの天竜川への流出が続いているという。
所長によると、5月27日からガソリンの販売量と地下タンクの残量に誤差が生じ始めたが、タンクの穴には気付かなかった。
6月に入って店の周囲でガソリンの臭いがし始めたため、業者に設備の点検を依頼したばかりだったという。
所長は「迷惑をおかけして申し訳ない」とし、再発防止の対策を取るとした。
一方、天竜川から取水し、上伊那郡辰野町などに農業用水を供給している東天竜用水路では、同店の下流にある取水升で、3日に油膜が確認された。
同町によると、取水升の水をいったん天竜川に戻し、再び水を取り入れたところ、油膜が確認されなかったため、取水を続けている。
町は、メールで漏油の情報を伝えたが、今のところ被害の情報はないという。
出典
『天竜川にガソリン流出 岡谷のスタンドから』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20180605/KT180604FTI090016000.php
(ブログ者コメント)
グーグルアースで見たところ、給油スタンドが3基ある、大きくはないが小さくもない中規模程度のGS。
2018年6月2日7時45分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
牛丼チェーン「すき家」の元アルバイト従業員の男性(21)(鳥取県湯梨浜町)と家族が、過重労働が原因で出勤途中に交通事故を起こすなどしたとして、中四国ですき家を運営する会社「中四国すき家」を相手取り、約1240万円の損害賠償を求めて地裁に提訴した。
1日には第1回口頭弁論があり、被告側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。
訴状によると、男性は倉吉市内の店舗で勤務していたが、人手の足りない他店舗へも応援で勤務するよう、社員から指示された。
2015年4月17日夜~20日朝には、ほとんど睡眠や休息が取れないまま倉吉市と岡山県津山市内の店舗を往復。
津山市内の店舗で12時間半働いた後、20日朝から境港市内の店舗に向けて車を運転中、居眠りをして追突事故を起こしたとしている。
男性は首や膝にけがを負い、精神的苦痛でうつ病を発症するなどしたといい、「会社が十分な休息を与えるなどの安全配慮義務を怠った」と主張した。
閉廷後に記者会見した男性は、「過酷な勤務に苦しんでいるのは自分だけじゃないと思う。裁判を通じて、同じことが起きないよう是正してほしい」と訴えた。
出典
『過重労働で居眠り事故、元従業員「すき家」提訴』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180601-OYT1T50160.html?from=ycont_top_txt
6月1日19時17分にNHK鳥取からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
この裁判は3年前、「すき家」でアルバイトをしていた当時18歳の男性が出勤の途中に起こした居眠り運転の追突事故について、直前まで続いた過酷な勤務が原因だとして、会社に対し慰謝料など1200万円余りの支払いを求めているもの。
きょうは鳥取地裁で初めての弁論が行われ、男性側は当時、人手不足を補うためとして別の店舗に出張する「ヘルプ勤務」を頻繁に命じられ、事故の当日は、前日の夜9時から朝9時半まで津山市内で勤務したあと、さらにおよそ100km離れた境港市の店舗への移動を指示され、十分な睡眠を確保できなかったと主張した。
これに対し、会社側は訴えを退けるよう求め、争う姿勢を示した。
出典
『すき家裁判 会社側は争う姿勢』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20180601/4040000553.html
6月1日19時52分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は閉廷後に記者会見。
上司の社員が人手不足の店舗を手伝うよう指示したことについて、「断るという選択肢はなかった」と涙ながらに振り返った。
その上で、「(過酷な勤務が)当たり前になってしまっているので、直さないといけない」と訴えた。
出典
『すき家側、争う姿勢…過労で交通事故、鳥取地裁』
http://www.sankei.com/west/news/180601/wst1806010088-n1.html
2018年6月3日8時40分に福島民友から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
2日午後3時40分ごろ、猪苗代町の翁島港マリーナ駐車場で「牽引トレーラー上の水上バイクが爆発した」と119番通報があった。
警察によると、爆発したのはブラジル国籍、群馬県伊勢崎市、会社役員、男性(45)の3人乗り用水上バイクで、男性が右足骨折などで重傷。
同じ牽引トレーラーに載せてあった1人乗り用水上バイクも焼けた。
警察が原因を調べている。
警察によると、水上バイクは陸揚げされ、2台用の牽引トレーラーに積んであった。
男性がトレーラー脇に立っていたところ、3人乗り用水上バイクが爆発、炎上した。
男性は、仲間数人と水上バイクに乗るため、同マリーナに来ていたという。
出典
『水上バイクが爆発、1人重傷 猪苗代、牽引トレーラー上で炎上』
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20180603-276257.php
(ブログ者コメント)
写真を見ると、水上バイクはトレーラー上にロープで固定されたまま黒焦げになっており、周囲には大小さまざまな破片が散乱している。
2018年6月4日0時59分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市消防局は3日、119番通報を受けて出動した救急隊員が70代の男性を「死亡状態」と誤った判断をして病院に搬送しなかったと発表した。
男性はその後搬送され、治療を受けているが、同消防局は病状に影響していないとしている。
同消防局によると、2日午後、大阪市住吉区内の男性の自宅を訪ねた知人が「死んでいるかもしれない。息をしていない」と通報。
3分後に到着した住吉消防署の救急隊員が呼吸や脈、体温などを確認したが、死亡と判断して警察官に引き継ぎ、現場を離れた。
その後、警察官が生きていると気づき、再度通報。
別の救急隊が、最初の通報から1時間20分余り後に搬送した。
出典
『「死んでるかも」の通報、救急隊も死亡と判断…生きてた』
https://www.asahi.com/articles/ASL637J9QL63PTIL00F.html
6月4日2時8分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
駆け付けた救急隊員は、男性が呼吸をしていないことなどを理由に死亡していると判断した。
しかし、本来は瞳孔が開き、光に反応しないかどうかを確認する必要があるにもかかわらず、寝具で顔が隠れていたために確認しなかったという。
男性は慢性の脳疾患と診断され、意識不明の重体。
市消防局は、「搬送の遅れによる症状への影響はない」と説明している。
出典
『大阪市消防局 「死亡」と誤判断、搬送せず 男性重体』
https://mainichi.jp/articles/20180604/k00/00m/040/131000c
6月3日23時32分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市消防局によると、2日午後0時25分ごろ、住吉区遠里小野の男性宅を訪ねた友人が、室内で倒れている男性を発見し119番した。
3分後に駆けつけた救急隊員3人は、呼吸や脈がないと確認。
「足が冷たくなっているうえ、膝の硬直もあり、死亡している」と判断した。
瞳孔の反応や痛みを伴う意識レベルの確認は行わなかったという。
2日午後1時20分ごろ、府警住吉署員から住吉消防署に「息をしているようだ、吹き返したらしい」と通報があった。
男性は、最初の通報から約1時間後に病院に搬送された。
出典
『救急隊員が死亡と誤って判断、70代男性を搬送せず 大阪市消防局』
http://www.sankei.com/west/news/180603/wst1806030053-n1.html
6月4日22時59分に産経新聞westからは、第三者委員会で検証されるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
吉村市長は4日の記者会見で、搬送が約1時間遅れたなどと説明。
医療の専門家や弁護士らで構成する第三者委員会を設置して検証する方針を明らかにした。
救急隊の隊長は経験14年のベテランだったが、体が冷たくなり足の硬直があったことや、現場の状況から、死亡していると先入観を抱いて判断したのが一因という。
出典
『救急隊「死亡状態」と誤判断、大阪市が第三者委で検証へ』
http://www.sankei.com/west/news/180604/wst1806040086-n1.html
2018年6月1日16時50分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
釣りなど海のレジャーシーズンが到来し、敦賀海上保安部などは、救命胴衣の着用を呼びかけている。
5月には、福井県南越前町沖合の岩場で釣り人が約3時間取り残されたが、着用していて無事だった。
同海保が過去5年間の事故を調べたところ、非着用時の死亡率は2倍となっており、啓発の際に強調している。
「網に無人のゴムボートが引っかかった。遭難者がいるかもしれない」
5月1日午前4時50分頃、同町甲楽城で操業していた漁船から町沿岸警備協力会に、こんな通報があった。
同協力会の要請で、近くではえ縄漁をしていた漁師の寺下さん(59)も捜索に出動。
寺下さんは同7時半頃、約100m沖合の岩場で、波にのまれそうになりながら岩にしがみついている60歳代男性を発見した。
男性の話では、同4時半頃にボートに乗って釣りに出たが、岩場に上陸した後にボートが流された。
救出時は全身ずぶぬれだったが、救命胴衣を着けており、寺下さんに「命拾いした」と声を震わせて語ったという。
寺下さんは、「最近は、救命胴衣なしで沖合で釣りをしている人をよく見かける」と語る。
越前署によると、当時は海の水温が低かったといい、男性も着用していなければ助かっていなかった可能性がある。
寺下さんと同協力会の高佐会長(69)には、向當署長から感謝状が贈られた。
◇
敦賀海保の海難事故まとめによると、昨年、海岸や岩場といったおか釣り中に事故に遭った人のうち、救命胴衣を着用していたのは31%にとどまった。
2013年の86%に比べて、大幅に低下した。
だが、非着用の場合は、事故時の死亡率が大幅に上がる。
過去5年間の事故時の平均死亡率は、着用時の14%に対し、非着用の場合は36%と倍以上に開いた。
同海保は、ホームページ上でこうしたデータを公開し、着用を推進。
本格的なレジャーシーズンを迎え、
▽救命胴衣の常時着用
▽携帯電話や無線などの連絡手段の確保
▽海上の緊急通報番号「118番」の利用
を「自己救命策3つの基本」と位置づけ、釣り人らにチラシを配って啓発している。
担当者は、「救命胴衣の着用はもちろん、携帯電話が水にぬれないよう、防水ケースに入れるといった事故対策を怠らないでほしい」と訴えている。
出典
『釣り人の命救った救命胴衣、着用率31%に低下』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180601-OYT1T50084.html
2018年6月1日9時59分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自転車に乗っていた女性(当時33歳)が道路で転倒し、車にはねられて死亡したのは、東京都の道路管理がずさんだったからだとして、遺族が都に損害賠償を求めた訴訟の判決が31日、東京地裁であった。
谷口裁判長は都の責任を認め、約7400万円の支払いを都に命じた。
判決によると、女性は2015年3月、文京区の都道を自転車で走行。
道路左端に埋め込まれた雨水槽のふた(縦約45cm、横約40cm)がずれてできた道路との隙間に自転車のタイヤがはまり、転倒。
後ろから来た車にはねられ、死亡した。
訴訟で遺族側は、「隙間ができないよう、都は十分に管理すべきだった」と主張。
都側は、「道路の隙間と事故は関係なかった」と反論したが、判決は隙間と死亡事故の因果関係を認定した上で、「道路は安全性を欠く状態で、都の管理に欠陥があった。都には事故の責任がある」と結論付けた。
都は、「判決を読んで今後の対応を考えたい」としている。
出典
『道路の隙間にはまり自転車事故死、都に賠償命令』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180601-OYT1T50020.html
2018年6月6日5時0分にgooニュース(中日新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構は5日、廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の原子炉補助建物で、機器の点検準備をしていた男性職員(57)が段差から落ちて、左膝の骨折など二週間のけがを負ったと発表した。
被ばくはしていないという。
機構によると、事故は1日午後3時5分ごろに発生。
建物の地下4階で空調設備を確認していた職員が、薄暗くて段差に気付かず、1.7m転落した。
照明をつけておらず、安全基準以下の落差だったために、転落防止の鎖などはなかった。
機構は、この場所を含む落下の危険がある場所に防止策をとる。
出典
『もんじゅ職員落下、全治2週間のけが 機構が発表』
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-CK2018060602000010.html
以下は、6月5日付の機構発表記事。
1.発生状況:
高速増殖原型炉もんじゅは、廃止措置中のところ、平成30 年6 月1 日(金)15 時05 分頃、原子炉補助建物内気体廃棄物処理系配管室(A-182 室)にて、職員が換気空調設備のダクトやダンパの点検に向けて現場状況を確認していたところ、一部の区画が薄暗かったために、床の高低差に気づかず、約1.7m下の気体廃棄物処理系ドライヤ室(A-174a 室:管理区域(地下4 階))に落下し、左ひざを負傷しました。
意識があり、歩行可能な状態であり、また、汚染サーベイにおいて異常はありませんでしたので、病院にて治療を受けていました。
6 月5 日、4 日間の休業となり、また、約2週間の加療が必要と診断されました。
2.発生原因:
作業状況を確認したところ、当該職員は、A-182 室において今年度点検を行う予定のダクトの設置状況等を配置図を見ながら確認していました。
当該職員は、A-174a室付近の区画の入口でダクトを確認したことから、薄暗い状態の当該区画に入りました。
その後、当該ダクトが続いている隣接室(A-174a)へ移動しようとしたところ、約1.7mの高低差を視認できず、A-174a室の中間床に落下しました。
3.対 策:
もんじゅ全所員及び協力会社に対し、本事象について注意喚起するとともに、部屋に入室する際には必ず照明を点灯すること、及び携帯式照明を携行することを周知徹底しました。
また、もんじゅ内において、床面の高低差等により落下の可能性がある箇所を調査し、落下防止のための注意喚起表示等を実施しました。
今後、速やかに鎖等による落下防止の対応を実施します。
なお、当該事象発生箇所については、既に鎖による落下防止を実施しました。
出典
『高速増殖原型炉もんじゅ 管理区域内における負傷』
https://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2018/06/p180605.pdf
(ブログ者コメント)
〇「段差から落ちた」と報じられているが、機構発表記事中の写真や断面図を見ると、フロアーから1.7m下の中間床に上り下りするためのラダー昇降口から落ちた模様。
〇「安全基準以下の落差だったために、転落防止の鎖などはなかった」と報じられている件、本当だろうか?
ラダー昇降口であれば、高さに関係なく、鎖などの落下防止設備が必要だと思うのだが・・・。
〇ラダー昇降口から落下した事故は、3年前に柏崎刈羽原発でも
起きている。
一事が万事、原発における人身事故防止基準は緩いのだろうか?
それとも、原発での人身事故は死亡事故でなくても報じられるから目立つというだけのことだろうか?
2015年1月26日掲載
2015年1月19日 新潟県柏崎市の東京電力柏崎刈羽原発タービン建屋で機器点検中、設備の写真を撮ろうとしてグレーチング通路端のハシゴ昇降口から3.5m下に転落し重傷 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4589/
2018年6月1日19時59分にNHK北九州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後3時すぎ、北九州市門司区のコンテナターミナルで、コンテナを運んでいた高さおよそ12mの重機が横倒しになり、運転していた58歳の男性が死亡した。
警察や消防によると、1日午後3時すぎ、北九州市門司区の太刀浦コンテナターミナルで、コンテナを運ぶ「ストラドルキャリア」と呼ばれる、高さおよそ10数mの重機が横倒しになった。
この事故で、重機の上部にある運転台で操作をしていた港湾荷役会社社員のSさん(男性、58歳)が、胸を強く打つなどして、搬送先の病院で死亡が確認された。
また、北九州市によると、この事故でコンテナの積み荷の塩酸が一部漏れ出したほか、倒れた重機がクレーンの通り道をふさぎ、コンテナターミナルの一部で荷役作業が行えない状態になっているという。
警察は、労災事故として事故の詳しい原因を調べている。
出典
『重機が横倒し 運転の男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20180601/5020000575.html
6月2日12時0分にテレビ西日本からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市のコンテナふ頭で1日、輸送用の機械が横転し塩酸が流れ出た影響で、荷役作業が現在も中断している。
事故から一夜明け、北九州市門司区の太刀浦コンテナターミナルでは、2日も引き続き、流れた塩酸の処理が行われている。
この事故は1日午後3時10分頃、コンテナを運ぶ「ストラドルキャリア」がコンテナの移動中に横転したもので、機械を操縦していた作業員のSさんが心臓破裂のため死亡した。
北九州市によると、事故により漏れ出した塩酸の量はわかっていないが、約35m3のコンテナ1本分の塩酸が流れ出したとみられている。
事故の影響で、ターミナルでは荷役の作業が中断していて、警察や市が塩酸の量や事故当時の状況を詳しく調べている。
出典
『塩酸が流出 1人が死亡 コンテナを運ぶ「ストラドルキャリア」横転 福岡県』
http://www.tnc.co.jp/news/articles/NID2018060202024
(ブログ者コメント)
映像によると、当該重機はタイヤ8本の運搬車の上に鉄骨が直方体状に組まれていて、その内部にコンテナを吊り下げて運ぶもの。
一方、事故現場周辺には塩酸だろうか、黄色い液体が広範囲に漏れているように見える。
ただ、プール状にはなっていない模様。
(2018年7月4日 修正1 ;追記)
2018年6月2日付の西日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
第1コンテナヤード内で、貨物コンテナを移動させる「ストラドルキャリヤ」と呼ばれる自走式車両が、作業中に横転した。
「ストラドルキャリヤ」は、ヤード内でコンテナを持ち上げ、岸壁の輸送船近くまで運ぶ特殊車両。
高さは12mほどで、最上部にドア付きの運転席がある。
Sさんは、市から荷役作業を請け負うK社の社員。
同社によると、入社40年のベテランという。
(2018年9月24日 修正2 ;追記)
2018年9月21日20時2分にNHK北九州からは、作業計画未作成容疑で安全管理室長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州東労基署は、安全管理が不十分だったとして、21日までに、重機を所有する会社とこの会社の安全管理室長を労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、この重機を使ってコンテナを運ぶ際には、事前に作業計画を作ったうえで現場監督を置かないといけないが、この会社では、こうした措置をとっていなかったという。
調べに対し、会社は「法律で定められた作業計画があることを知らなかった」などと話しているという。
「関門コンテナターミナル株式会社」は、「作業計画を作ってはいたが、法律に沿うものではなかった。事故を受けて現在、社員一丸となって再発防止に取り組んでいる」と話している。
出典
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20180921/5020001566.html
2011年9月1日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正4として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/698/
(2018年6月6日 修正4 ;追記)
2018年5月31日14時30分にNHK神奈川から、市の訴えは棄却されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
東日本大震災の影響で音楽ホールのつり天井が落下したのは、設計業者らの取り付け方法が原因だったとして、ホールを所有する川崎市が業者ら8社に対し損害賠償を求めた裁判で、横浜地裁は31日、「落下の原因が金具の破断と断定することはできない」などとして、訴えを棄却した。
川崎市が所有する音楽ホール「ミューザ川崎シンフォニーホール」は、7年前の東日本大震災で、けが人はなかったが、つり天井がはがれ落ち、ステージや客席が壊れる被害が出た。
この事故について川崎市は、天井をつり下げていた金具が安全を確保する基準より広い間隔で取り付けられていたことなどが原因だったとして、設計担当や工事担当の業者、合わせて8社に対し20億5000万円余りの損害賠償を求める裁判を5年前に起こしていた。
31日の判決で横浜地裁の石橋裁判長は、「天井の落下の原因は、金具の破断によるものだと断定できないうえ、金具を使ったことに安全性を損なう瑕疵があったとはいえない」と指摘し、訴えを棄却した。
出典
『音楽ホール天井落下 川崎市敗訴』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20180531/1050002649.html
5月31日19時50分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
訴訟で市側は、つり天井を支えるボルトやフック状金具の設置間隔をもっと狭めるべきだったと主張したが、裁判長は「建築当時、そのような技術水準があったとは認められない」と指摘。
さらにフック状金具の耐久性についても、想定地震時に受ける慣性力との比較で問題はないとし、「フック状金具を用いたことは瑕疵に当たらない」と述べた。
訴訟では、同ホールを本拠地とする東京交響楽団(東響)と所属演奏家も、公演会場の変更を余儀なくされたため不必要な経費負担や逸失利益があったとして、UR側に約1億4000万円の損害賠償を求めていたが、同様に棄却された。
出典
『ホール天井崩落、川崎市が敗訴 地裁「建築主に過失なし」』
https://www.kanaloco.jp/article/335444/
6月1日付で東京新聞神奈川版からは、下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。
事故を巡り、市などが建築主らに損害賠償を求めた裁判で、横浜地裁は31日、請求を棄却した。
震災では、つり天井の崩落事故が多発。
後に法令上の安全基準が設けられたが、費用の負担がネックになり、音楽ホールの対策は遅れているとみられている。
震災当時、つり天井などの内装材は「地震の震動で脱落しないようにする」とされるだけで、具体的な構造基準の規定はなく、全国でつり天井が落ちる事故が約2000件発生。
九段会館(東京都千代田区)では、死傷者が出た。
このため国交省は、震災後、面積が200m2を超える場合などは、国の仕様を守るか、落下防止策を取ることを義務づけた。
学校の体育館に関しては文科省が、安全性を優先させて原則、撤去する方針を提示。
音楽ホールは、音響効果を計算して取り付けられているため、撤去するわけにいかず、後手に回っている施設もあるという。
国交省の担当者は、「昨年度に補助金を増やしたが、改修費を完全にカバーできるわけではないだろう」と話した。
出典
『ミューザ事故、地裁が請求棄却 音楽ホールの対策に遅れ』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201806/CK2018060102000152.html
(2019年11月21日 修正5 ;追記)
2019年11月21日5時0分に神奈川新聞からは、高裁に控訴を棄却された川崎市は上告を断念したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2011年の東日本大震災でミューザ川崎シンフォニーホールのつり天井の一部が落下したのは施工不良が原因だとして、川崎市が建築主の都市再生機構(UR)と清水建設など施工業者7社に約20億5千万円の損害賠償を求めた訴訟で、川崎市は20日、請求を退けた東京高裁判決について上告を断念すると発表した。
福田紀彦市長は「上告しても有利な結果を得られる可能性が極めて低いという現実的な判断から断念した」とコメントした。
18年5月の一審横浜地裁判決は「建物の基本的な安全性を損なう瑕疵(かし)はない」と判断し、市側の請求を棄却。
今月7日の高裁判決もこれを支持し、市側の控訴を棄却していた。
同ホールを本拠地とする東京交響楽団と所属演奏家も、公演会場の変更を余儀なくされたため不必要な経費負担や逸失利益があったとして、UR側に約1億4千万円の損害賠償を求めていたが、同様に上告を断念した。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-210057.html
2018年5月30日21時30分にYAHOOニュース(東北放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
世界初の試みです。
東北大の研究チームが、火災現場での活躍が期待される「空飛ぶ消火ロボット」を開発しました。
そのイメージは空想の生き物「ドラゴン」です。
勢いよく水を吹き出しながら自ら空中を進むホース。
世界初の試みとして、東北大学の研究チームが開発した消火ロボットです。
動きが竜の様に見えることから、「ドラゴンファイヤーファイター」と名付けられました。
開発したのは、東北大学の田所諭教授を中心としたロボット工学のチーム。
構想から3年。
これまで侵入が困難だった延焼中の建物の内部に入り込み、直接、消火活動ができる新型ロボットとして、実用化が期待されています。
ホースの浮力は水。
毎分200ℓで吹き出します。
ち密な計算をもとに噴き出す方向を変え、前進・後退、上下左右と、ホースの遠隔操作が可能になりました。
ホースが自立するロボットは世界にも例がなく、東北大では、さらに長さを20mまで伸ばし、3年後の実用化を目指します。
※以下は田所教授のコメント。(音声情報のみ)
ホースはフニャフニャして長いわけで、それを、いかに暴れないように安定化して、おとなしく「ドラゴン」として飛ばすか、そこが非常に苦労したところです。
出典
『世界初「空飛ぶ消火ロボット」東北大が開発』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180530-00000009-tbcv-l04
5月30日13時16分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東北大学の田所諭教授らは30日、空を飛んで消火活動にあたるロボットを開発したと発表した。
細長いホース状で、水を噴射することで空中に浮上する。
建物に侵入して火元を探し、消火する。
先端部のカメラで現場を見ながら遠隔で操作できる。
炎が激しくて人では近づけない状況に対応できるという。
3年以内の実用化を目指す。
開発した「ドラゴンファイヤーファイター」は、全長3mのホースのような形をする。
ロボットの先端と中央部の2カ所に、水の噴射口をつけた。
ロボットの後方部を、消防車のホースにつなげる。
先端部には、火災現場の状況を目視で確認するためのカメラと、熱源を検知するカメラを搭載した。
消防車からロボット内部に高圧の水を流すと、噴射口から下の方に向けて高速で水を出し、ロボット本体が浮く。
噴射方向を切り替えれば、ロボットの向きを自在に変えられる。
火に向けて放水する先端部は、左右に1.5mほど動かせる。
模擬的な環境での消火実験では、ロボットを建物の窓から侵入させ、ドラム缶内部の炎を約1分で消火できた。
消防車のハシゴにはわせたホースの先端に接続し、マンションの高層部屋の窓から侵入させて消火活動にあたるといった用途を想定している。
田所教授は、「ロボットを活用することで、危険な消火活動で命を失う消防士がいなくなるようにしたい」と話した。
今後、ロボットを10~20mまで長くすることを計画している。
耐火性能や操作性などを向上させ、実用化を目指す。
ロボットは、内閣府の「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」の一環で開発した。
出典
『東北大、空飛ぶ消火ロボ 水の力で浮上し建物に侵入』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31140430Q8A530C1X90000/
(ブログ者コメント)
5月30日13時30分付の東北大学プレスリリースに、実験時の写真などが掲載されている。
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2018/05/press20180530-dragonfire-final.html
2018年5月30日17時32分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月30日15時23分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前8時半ごろ、千葉県勝浦市浜行川のJR外房線行川アイランド~上総興津間の全長約510mのトンネル内で、走行中の安房鴨川発千葉行き普通電車(6両編成)の窓から同市の漁師の男性(19)が転落し、右脚の骨を折るなどの重傷を負った。
警察によると、男性は当時、窓を全開にして窓枠に腰を掛けていた。
下半身は車内、上半身を車外に出した状態だったという。
警察によると、男性は「車内が暑かった」と理由を説明。
バランスを崩して落ちたとみて調べる。
男性は友人と2人で遊びに行く途中で、友人が警察に通報。
男性は出口から約100mの地点で地面に落下。
線路脇に倒れており、病院に搬送された。
JR東日本によると、事故の影響で、上下線の一部区間に運休が出たほか、最大約100分の遅れが生じ、約500人の足に影響が出た。
出典
『JR外房線 「暑かった」電車の窓から19歳転落し重傷』
https://mainichi.jp/articles/20180531/k00/00m/040/020000c
『列車の窓から転落、漁師の少年重傷 「電車の中が暑かった」 JR外房線のトンネル内』
http://www.sankei.com/affairs/news/180530/afr1805300011-n1.html
(ブログ者コメント)
まさか今の時代に、このような事故が起きるとは・・・。
想定外も想定外・・・の事例として紹介する。
2018年5月29日18時45分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月、釧路市の観光商業施設の敷地内にある横断歩道を渡っていた女性が路線バスにはねられ死亡した事故を受けて、施設やバス協会の関係者が警察と一緒に現場を見て歩き、再発防止策を検討した。
これは今月20日、釧路市錦町の観光商業施設の敷地内にある横断歩道を渡っていた30歳の女性がバスにはねられて死亡した事故を受け、釧路警察署が企画した。
29日は、現場となった「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」の敷地内にある横断歩道やバスの停留所を、施設やバス協会の関係者が警察と一緒に見て歩いた。
警察の担当者が、車から見ると歩行者が確認しづらいといった現場の特徴を説明すると、バス協会の担当者からは「車と歩行者がお互いの動きを確認できるミラーをつけるべきだ」などと意見が出ていた。
また、観光商業施設の管理者からは、横断歩道の手前に車の停止線を引くことや、横断歩道の脇に歩行者に注意するよう運転手に訴える掲示板を設置することなどが提案された。
釧路警察署の米田交通第一課長は、「今回の事故は、施設側が管理する敷地内で発生していて、再発防止のためには、施設やバス協会の協力が必要不可欠なので、ぜひ意見や提案を実行して頂きたい」と話していた。
出典
『バス死亡事故受け再発防止策検討』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180529/0000385.html
※以下は事故発生を伝える当時の報道。
(2018年5月21日 毎日新聞北海道版)
20日午前8時40分ごろ、北海道釧路市錦町2の商業施設「釧路フィッシャーマンズワーフ」敷地内で、横断歩道を歩いていた同市新富町、アルバイト従業員のMさん(女性、30歳)が左から来た釧路空港行きの路線バスにひかれ、全身を強く打って間もなく死亡した。
釧路署は、運転していた阿寒バス(同市)の運転手、K容疑者(男性、52歳)を自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で現行犯逮捕した。
同署によると、バスは施設内の停留所を出発した直後で、K容疑者は「横断歩道をよく確認していなかった」と話しているという。
乗客が数人いたが、けがはなかった。
出典
『交通事故 バスにはねられ女性死亡 北海道・釧路』
https://mainichi.jp/articles/20180521/ddr/041/040/002000c
(ブログ者コメント)
以下は現場の状況。文章だけでは現場の様子が伝わらないので、ちょっと拝借した。
上記によれば、バスが建物内から右カーブで外に出た、すぐの場所に横断歩道がある。
これでは、歩行者側からもバスの運転手側からも、お互いに相手を確認しづらい感じ。
設計時に、こういった点は配慮されたのだろうか?
(2018年6月12日 修正1 ;追記)
事故を受けて事故現場に、バスから歩行者を確認できるミラーが釧根地区バス協会により設置された。
11日はミラーを設置する作業が行われ、建物の柱があるため、これまではバスの運転席から死角になっていた部分が見えやすくなったかどうかなどを確認していた。
また、「一旦停止」と書かれた立て看板や掲示板も設置された。
釧根地区バス協会の工藤さんは、「運転手がミラーを確認し横断歩道の手前で停止するなどの教育を徹底して、事故をなくしていきたい」と話している。
出典
『釧路 死亡事故受け現場にミラー』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180611/0000676.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。