







2022年8月14日18時40分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日夜10時ごろ、静岡市葵区呉服町のビルの3階の飲食店から火が出て、ビルの3階と2階の一部が焼け、3階から1人が遺体で見つかりました。
飲食店の従業員や客は無事でしたが、消防によりますと、消火活動をしていた静岡市消防局駿河消防署の消防司令補、山本さん(男性、37歳)と連絡が取れなくなっていて、亡くなったのは山本さんと見られ、警察は身元の確認を急ぐとともに、詳しいいきさつを調べています。
消防によりますと、山本さんは消火活動のため、午後10時50分に2人の消防隊員と一緒にホースを持ってビルに入りましたが、およそ10分後に退出命令が出た直後に連絡がとれなくなったということで、当時の対応に問題がなかったか検証するとしています。
この火事を受けて、14日夕方、田辺市長が会見し、「2年前に別の場所で起きた火災で職員が殉職し、安全管理に努めてきたなかで、このような事故が起きてしまったことを重く受け止めている。徹底的に原因を究明するよう指示した」と話しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20220814/3030016960.html
8月14日23時8分に読売新聞からは、隊員3人が3階で火元調査し15分後に戻ろうとしたところ最後尾にいた山本さんの姿が見えなくなったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同消防局によると、午後10時頃に隊員らが到着。
火元を特定するため、山本さんは他の隊員3人と午後10時50分頃に進入した。
1人が3階のエレベーター近くで待機し、山本さんを含む3人が周辺を調べた。
約15分後に戻ろうとしたところ、最後尾にいた山本さんの姿が見えなくなったという。
14日午前2時25分頃、3階で1人の遺体が発見された。
市消防局の管内では、2020年7月に吉田町の工場倉庫で発生した火災で、消防隊員ら4人が殉職した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220814-OYT1T50192/
8月14日21時7分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、ビルは感知器不足などの不備を指摘されていたが改善報告は出されていないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ビルは、2016年に消防が行った立ち入り検査の際、階段部分の感知器不足など不備があったことが確認されていますが、消防はこれまでに改善の報告を受けていなかったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af79403ebe4804e151baf47461096a0918d98f0b
8月17日18時56分にNHK静岡からは、遺体は奥の倉庫の中で見つかった、通常はロープで隊員同士をつなぐが、今回は足元の視界が確保されていたためロープは使わなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が、DNA鑑定などで確認を進めた結果、遺体は、現場で消火活動にあたり連絡が取れなくなっていた静岡市消防局駿河消防署の消防司令補、山本さん(37)と確認されました。
死因は焼死でした。
消防によりますと、山本さんは、飲食店の奥にある従業員の更衣室などに使われていた倉庫の中で見つかったということです。
また、山本さんは2人の隊員と一緒に消火活動に入りましたが、通常はロープで隊員同士を繋ぐのに、今回は足元の視界が確保されていたためロープは使わなかったということです。
この倉庫の焼け方が激しかったと見られることから、警察は、出火原因とともに、消防の当時の安全管理や指揮などに問題がなかったかなど調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20220817/3030016985.html
8月17日20時17分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、遺体が見つかった倉庫が火元らしい、急に激しくなった火に巻き込まれた可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性隊員は別の隊員2人と火元を確認するため、火災発生からおよそ1時間後にビル内に入っていました。
男性隊員の遺体が見つかったのは、ビル3階の一番奥にある倉庫。
ここは飲食店の倉庫兼更衣室で実況見分の結果、最も損傷が激しく、今回の火事の火元とみられています。
発見された遺体の状況などから、警察や消防は退避命令が出た後、1人で現場に取り残された男性隊員が何らかの理由で急に激しくなった火に巻き込まれた可能性もあると分析しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c98edda37646c00bcbdf863d8bb822ef41e36d93
8月17日19時4分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、火の不始末だったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
倉庫は従業員の着替えや休憩に使われていて、同じビルの別の飲食店の店長は「更衣室が火元だった」と聞いていたということです。
同じビルの別の飲食店・店長:
「(火元となった)上の飲食店の人からは更衣室の火の不始末と聞いています。注意不足としか言いようがないですね。こんなこと起こると思わなかったので、自分たちも気をつけなきゃいけないですね」。
出火当時店内にいた客はテレビ静岡の取材に対し、「火災報知器が鳴って焦げたにおいがしたあと煙が漂ってきた。店員の指示に従い階段を使って外に避難した」と話しています。
当時店内にいた店員やおよそ30人の客は避難して無事でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/81de743b7a484c388d7900430590f7f07a1b5e7f
8月18日付でテレビ静岡からは、火元とみられる倉庫兼休憩室でタバコの吸い殻が複数見つかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市消防局のこれまでの調べで、火元は山本さんが見つかった倉庫兼休憩室で、この部屋から紙タバコの吸い殻が複数見つかったことがわかりました。
また、部屋には段ボールや従業員の衣類など燃え移りやすいものも置かれていました。
静岡市消防局は、吸い殻が見つかった付近が特に激しく焼けていたことから、出火原因はタバコの不始末とみて、山本さんが死亡した経緯などについて調べを進めています。
また、静岡市消防局は消防隊員が死亡した状況や出火原因を特定した上で報告書をとりまとめ、再発防止に生かしていく方針です。
https://www.sut-tv.com/news/indiv/17660/
(2022年8月27日 修正1 ;追記)
2022年8月25日18時38分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、消火活動時はロープで隊員同士をつないでいたが、火元確認時は視界が確保されていたため消防ホースをたどるだけだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これまでに、出火からおよそ1時間後に火元確認のためビルに入った3人の隊員は、基準となっている「隊員同士をロープで結ぶ」という手法を取らず、消防ホースをたどって進入と退出の経路を確保する手法をとったことが分かっています。
一方で、消火活動のため2度ビル内に入った、亡くなった消防士らとは別の3人の隊員らは、基準通りに隊員同士をロープでつなぎ、はぐれないようにしていたことが新たにわかりました。
静岡市消防局は、火災発生後の会見で…。
静岡市消防局:
「今回はある程度床面付近での視界が確保出来ていたと解釈されるため、(ホースを)退出に利用していた。現時点では、活動に対しては問題は無かったと理解している」
手法については問題がなかったとしていますが、今後、判断が正しかったか検証を進める方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/78c0829c898471d0ce6cb8a984ddc33b91d45c3b
(2022年9月4日 修正2; 追記)
2022年9月2日20時45分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、吉田町の倉庫火災殉職事故を教訓につくられた支援隊との情報連携がうまくいってなかったかもという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市消防局は、関係者から火元の情報を聞いていたにもかかわらず、別の部屋を検索していたことがわかりました。
その提言をしたのは、2020年、3人の隊員が殉職した工場火災を受けてつくられた安全管理に特化した部隊でした。
<火災現場を見た人>
「従業員の消し忘れかなんかで燃えちゃった。(現場では)『更衣室でタバコの消し忘れがあって』と言っていた」
静岡市消防局によりますと、当時、飲食店の関係者から火元は倉庫兼休憩室と聞き取り、現場部隊に伝えていたと言います。
ところが、亡くなった男性隊員の部隊より先に到着し、2度の火元確認を試みた先行の救助隊は、いずれも出火元とは逆の位置=入り口付近にある給湯室やトイレ付近の確認作業をしていたことがわかりました。
結果、火元が確定しないまま、火災発生から1時間が経過。
男性隊員の部隊が3度目の進入で火元を特定するも、何らかの理由で男性隊員1人が火災に巻き込まれました。
火元の情報がありながら、別の部屋の確認に時間を費やした消火活動。
関係者によると、その活動指針を現場本部に提言したのは、災害機動指揮支援隊でした。
2020年7月、静岡県吉田町で起きた大規模な工場火災では、静岡市消防局の隊員3人が殉職。
この火災を教訓につくられたのが、現場の安全を俯瞰的に見て、消火活動の助言をする災害機動指揮支援隊でした。
静岡市消防局は、屋内進入の判断の経緯などは事故調査委員会で検証するとコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/733c3abf4255fcd98413174e42622322dad3f997
(2022年10月6日 修正3 ;追記)
2022年10月5日18時47分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、退出前に隣の隊員が身体に触れ退出と声をかけていた、動きが無くなると95dBの音が鳴る警報器を携帯していたが鳴らなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日、市議会企業消防委員会で市消防局は現場の図面を示し、経緯などについて説明しました。
それによりますと、山本さんの隊の3人は、山本さんを先頭に青の線の経路で現場に進入。
午後10時55分ごろ、火元を発見し放水。
およそ5分後、指示を受け退出をする際、真ん中にいた隊員が山本さんの体に触れ、「退出」と声をかけましたが、その3分後の午後11時3分、山本さんがいないことに気が付いたということです。
山本さんは、所有者に一定時間動きがなかった場合、走行中の電車内より大きい95デシベルの音が鳴る警報器を携帯していましたが、捜索にあたった隊員らは音を確認していないと言います。
警報器が何らかの理由で作動していなかった可能性があります。
市消防局は13日に外部の有識者らで作る事故調査委員会を設置し、2023年1月をめどに原因などについてまとめた報告書を公表するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc05c44d8540e01540cbf08943f78b10e7f29400
10月5日20時3分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、警報器は45秒以上静止していると大きな音が出るようになっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
こちらは火災のあった飲食店が入るビル3階の見取り図です。
消防はまず、1隊目と2隊目が煙や熱気が確認された建物東側に進入しましたが、火元は確認できませんでした。
その後、南側にある倉庫兼休憩室が火元との情報があり、山本さんを含む3隊目が火元の近くまで進入し放水を開始しました。
しかし、隊長から退出の指示が出たため、隊員はホースを辿りながら来た通路を戻りましたが、山本さんは戻らなかったということです。
・・・
警報機は45秒以上静止しているなど、異常を感知すると大きな音が出るようになっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/88c42b75ba9f66b99efe0ac9a33d7efc3f7ccb9b
10月5日20時9分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、警報器は高温が続いても鳴る、鳴っていれば外にいた隊長にも聞こえていたはずなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
<長沼静岡市議> :
「45秒停止したり、高温の状態が長時間続くと(音が)連続するというようにカタログに書いてありますけども」
<静岡市消防局警防課長>
「今回の火災対応の時の距離からすれば、建物の外で待機している隊長には聞こえる距離だと判断しております」
火元への進入前、身に着けた警報器が作動することを確かめていたものの、隊員が行方不明になった際、警報器の音は確認できませんでした。
このため、居場所が分からず、8月13日午後11時頃からあわせて16回捜索を行い、約3時間半後、心肺停止の状態で隊員が見つかったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cdb01e35f553a67b74c81205d301c5913f1d48b
(2022年11月15日 修正4 ;追記)
2022年11月14日18時46分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、ビル地下にあった居酒屋では押し寄せた消火の水で店内がメチャメチャになり、3ケ月たった今でも営業再開が危ぶまれる状態だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
梅田記者:
「火災があったビルの地下にある居酒屋。
消火活動による水が流れてきて、今も休業状態が続いている。
片づけ作業も進んでいるが、壁には大量のカビがある」
火災の影響は、3カ月たった今も色濃く残っていました。
ビルの地下1階に店を構えていた「府中かしわで」では、消火活動の水が店内に押し寄せたそうです。
府中かしわで オーナー 市川さん:
「(消火後にきたときは)どこもかしこも店中、隅から隅まで雨が降っているようなそんな状況。
ぽたぽたではなく、カッパ着るかしてないと濡れちゃうような状況。
一体いつまで続くんだという。
自分もまさかというか、状況を受け入れるのには時間がかかった」
浸水で家電や電気系統は全て故障し、地下ということで十分な換気もできず、店内の至るところにはカビが発生しています。
水を吸った床もゆがんでしまい、現状の被害総額は5000万円以上にも上るそうです。
姉妹店舗や新規店舗の応援を得て、営業再開に向け準備し、雇用も何とか維持しようとしていますが、営業再開には店を一度解体しなければならないといいます。
府中かしわで オーナー 市川さん:
「本当にここに戻れるかどうかも今心配なところ。
ちゃんと全額保険で出るのかというのが、明確になっていない不安は大きい。
そろそろ賃料も発生してきてしまいそうな流れにもなっていて、どうしていっていいか分からない」
火災で生じた店存続の危機。
今後の方針は12月中にも決めたいということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/abde1de6effa9d3239b5336bce855941fc1c2cbb
2022年8月14日18時30分にYAHOOニュース(仙台放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後3時10分ごろ、登米市消防本部の駐車場で、職員5人が要救助者にロープや浮き輪を渡すための「救命索発射銃」と呼ばれる銃を使った訓練をしていたところ、銃が暴発しました。
弾は幅が63ミリ、長さが100ミリのゴム製で、敷地と道路を越えて、およそ80メートル離れた場所に駐車していた散水車にあたりました。
散水車に人はおらず、けがをした人はいませんでしたが、助手席のドアとガラスが破損しました。
登米市消防本部は、「歩行者等の有無の安全確認は行っていたものの、一歩間違えれば、大事故につながる」とした上で、「原因の調査を進め、再発防止に努めたい」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4177e0cc74a73eaf583f8478af2d7034db1be9e9
8月14日16時58分に産経新聞からは、空気圧の調整や発射角度が不適切だった可能性がある、この訓練は年に2~3回、飛距離50mで実施していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮城県登米市消防本部は14日、救命索発射銃の訓練で誤ってゴム弾を敷地外まで約80メートル飛ばし、近くにある会社の車のガラスとドアを破損させたと発表した。
空気圧の調節や発射角度が適切でなかった可能性があるという。
13日午後3時10分ごろ、消防本部の駐車場で署員5人が訓練中、口径63ミリの救命索発射銃を発射。
ロープの付いたゴム弾が飛びすぎ、駐車されていた工事車両の助手席のガラスが割れ、ドアがへこんだ。
救命索発射銃は水難事故などで使われ、遠方や高所にロープを付けたゴム弾を飛ばす。
登米市では年2~3回、約50メートルの飛距離で訓練している。
https://www.sankei.com/article/20220814-VSG42BGXWRPCHCMHZB3SCLXNBM/
8月15日7時42分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、訓練時は空気圧を調整し70m以上は飛ばないようにしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮城県登米市消防本部は14日、救助用のロープを遠方に届ける空気銃を訓練で使用した際、ゴム製の弾が敷地を飛び越え、隣接する会社に止めてあった車を破損したと発表した。
けが人はなかった。
発表によると、13日午後3時10分頃、同本部の駐車場で同市消防署の職員が銃を使用。
ゴム製の弾が約80メートル先の道路工事の散水車に当たり、助手席側のドアとガラスを破損した。
お盆期間で工事は行われておらず、周囲に人はいなかった。
訓練時は銃の空気の圧力を下げ、弾の飛距離が70メートルを超えないようにしていた。
弾が飛びすぎた原因はわかっておらず、同本部で調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1ee2291e3e51f98fa2267c737c98c59d3ac489d
(ブログ者コメント)
情報を総合すると、青ルートで飛ばすところ赤ルートで飛んでしまった、ということかもしれない。
2022年8月12日19時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前8時ごろ、JR札幌駅前の歩道で、ふたがずれたマンホール(直径約60センチ)に歩いていた女性の右足が落ち、両足と左腕にすり傷を負った。
札幌駅総合開発によると、マンホールのふたを固定するナット4本全てが外れ、ふたが4分の1ほどずれていた。
大雨で下水管の空気が圧縮され、外れたのではないかとみて、原因を調べている。
同社は12日午後、ナットを交換してふたを取り付けた。
今後、巡回を強化するという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ8D65HVQ8DIIPE01T.html
8月13日5時0分に北海道新聞からは、6月に点検した際は異常なかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前8時ごろ、札幌市中央区北5西2の札幌駅バスターミナル東側の歩道を歩いていた女性が、ふたがずれたマンホールに右足をとられて転倒し、左腕と両足に擦り傷の軽傷を負った。
マンホールを所有、管理する札幌駅総合開発(札幌)によると、ふたは直径約60センチ、厚さ5・5センチ、重さ60キロで、4分の1程度ずれていた。
札幌中央署を通じて連絡を受けた同社が確認したところ、ふたを固定するナット4本が外れていた。
2本は現場付近で見つかったが、もう2本は見つかっていない。
6月に点検した際は異常がなかったといい、同社は「巡回や確認を強化する」としている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/717272
(ブログ者コメント)
気象庁のデータによれば、当日の雨量は下記だった。
午前1時 8.5mm/時
午前2時 25.0mm/時
午前3時~8時 0 mm/時
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/hourly_s1.php?prec_no=14&block_no=47412&year=2022&month=08&day=12&view=p1
2022年8月10日15時7分にYAHOOニュース(rkb)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市の工場で去年、ブレーカーをつけたまま照明器具を取り替えるなど、適切な作業手順を怠ったことで作業員を感電死させたとして、電気設備会社の男性社員が書類送検されました。
業務上過失致死の疑いで書類送検されたのは、北九州市小倉北区の電気設備会社に勤める34歳の男性です。
男性は去年7月、照明器具の交換を依頼された小倉北区許斐町の工場で、適切な作業手順を怠り、電線に触れた作業員の浦田さんを感電事故によって死亡させた疑いが持たれています。
警察は、男性が工事を発注した会社から事前にブレーカーを落とすよう指示されていたものの、そのまま照明器具を取り替えたことが事故につながったと判断しました。
取り調べに対して、男性は容疑を認めた上で、「作業効率を優先した」と供述しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/484d3b74ae9ebc55580580685b31700aa4754a41
8月10日16時9分にYAHOOニュース(福岡放送)からは、2人は一緒に作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年7月、北九州市の工場で照明器具を取り換えていた作業員の男性が感電して死亡しました。
警察は10日、感電を防止するための措置を怠ったとして、一緒に作業していた男性を書類送検しました。
業務上過失致死の疑いで書類送検されたのは、北九州市小倉北区の電気設備会社に勤める34歳の会社員の男性です。
警察の調べによりますと、男性は去年7月、北九州市小倉北区許斐町の工場で、照明器具の取り換え作業を行う際に感電防止措置を怠り、一緒に作業していた同僚の浦田さん(当時28)を感電死させた疑いが持たれています。
男性は第一種電気工事士の資格があり、本来はブレーカーを落として電気を止めて作業をするよう決められていましたが、調べに対し「作業効率を優先させ、ブレーカーを落とさず作業した」と話しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/85576e5c0ad31c852da6617055088df9196bba4a
2022年8月11日1時46分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後8時55分頃、北九州市小倉北区魚町4の旦過市場付近で火災があり、警察や消防に通報が相次いだ。
北九州市消防局によると、飲食店から「天ぷら油に火が付いた」と通報があったという。
消防が消火活動に当たっている。
同市場付近では4月にも大規模な火災が発生し、40店舗以上が被災した。
福岡県警小倉北署によると、複数の建物が燃えている。
けが人の情報は入っていない。
激しく燃えているのは、旦過市場に隣接する「新旦過地区」で、4月19日に火災が発生した場所のすぐ南側。
同地区にある老舗の映画館・小倉昭和館や、同市場商店街にも火が回っている。
昭和館の樋口館主は自宅から現場に駆けつけた。
「これ以上燃え広がらないことを望むばかりです」と言葉少なに語った。
市場に食事に来ていたという同市小倉南区の会社員男性(61)は、「最初は白い煙が充満していたが、あっという間に炎が噴き上がった。2回も火災が起きるなんて」と語った。
旦過市場はJR小倉駅の南約600メートルにあり、大正初期から約100年の歴史を持つ「北九州の台所」として親しまれてきた。
4月の火災では大量のがれきが発生したが、寄付金で撤去作業が行われるなどし、今月13日に完了予定だった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220811-OYT1T50106/
8月11日20時13分に毎日新聞からは、トタン屋根は焼け落ちにくいため上からの放水が下に伝わりにくいなど下記趣旨の記事が、前回と今回の消失エリア説明図付きでネット配信されていた。
4月に大規模な火災が起きたばかりの旦過市場(北九州市小倉北区)一帯で10日、なぜ同じような大規模火災が繰り返されたのか。
元東京消防庁麻布消防署長で市民防災研究所(東京)の坂口隆夫理事は、両方に共通する構造的な問題が背景にあると指摘する。
二つの火災が起きた場所は、いずれも古い木造の建物が密集。
多くの店舗が連なって長屋のようになり、トタン屋根で覆われていた。
坂口氏によると、このような市場一帯の環境から、大規模に燃え広がったメカニズムは二つの火災に共通しているとみられる。
建物が密集していると、消防隊員が中に入り込んで放水活動をするスペースがほとんど無い。
トタン屋根は焼け落ちにくく、上からの放水は屋根より下へと伝わりにくい。
火はトタンに逃げ場を塞がれて横へと広がりやすくなり、延焼につながった可能性があるという。
坂口氏は、「消防隊はそばの広い道路で待ち受けて放水するしかなく、延焼そのものを防ぐのは難しかったのでは」と分析する。
市消防局も、木造の建物が密集する場所の危険性を4月の火災で再認識していた。
火災後は、同様の場所にある市内の飲食店105店舗に立ち入り検査を実施し、6月までに各店舗の防火体制を確認。
旦過市場でも6月、関係者と初期消火の手順や避難経路を確認する訓練を実施していた。
直近でも消防訓練の予定があり、市場関係者と内容を協議していたという。
今回の火災では、飲食店関係者からの119番が入っていた。
坂口氏は、「4月の火災を踏まえ、各店で初期消火の準備ができていれば、大規模な延焼は防げた可能性がある。火を使っている時は、そばから離れないでほしい」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20220811/k00/00m/040/280000c
8月13日2時0分に毎日新聞からは、凝固剤を天ぷら油に入れて固めるために加熱中、皿洗いしていた、消火器で消そうとしたが消えなかった、凝固剤加熱中の火災は15年で少なくとも40件など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火元とみられる飲食店関係者が「天ぷら油を処理する凝固剤を入れて加熱していたら、油に火が付いた」などと説明していることが関係者への取材で判明した。
店関係者は消火器で初期消火したが、火の勢いは収まらなかったという。
火元とみられる店を利用したことがあるという男性によると、店は2階建てで、今回の火災で激しく燃えた「新旦過横丁(よこちょう)」の一角にある。
1階のカウンター席の奥に調理場があり、2階には座敷があった。
関係者によると、店には火災当日は客4人が訪れ、貸し切りで営業していた。
調理が終わった後、店関係者は使用済みの天ぷら油を固めて処理するため、凝固剤を油が入った調理器具に投入。
一定の温度に達しないと固まらないため、火を付けて油を加熱しながら洗い物をしていたという。
その後、油から火が出ているのに店関係者が気づき、備え付けの消火器で初期消火に当たったが、ブレーカーが落ち、火は天井に引火。
2階にいて異変に気づいた客が店の外に出て、別の消火器を借りてきて消火作業に加わったものの収まらず、客が119番した。
火元とみられる店付近には、他の市場関係者らも駆けつけた。
複数の関係者は、この際、「消火器が見つからなかった」と証言。
さらに、ホースで水道水を使って消火しようとしたが、なすすべがなかったという。
市消防局によると、店関係者は「初期消火ができなかった」と説明しているといい、消防などは店関係者などが初期消火を試みたが火勢を止められず、火の手が回った可能性があるとみて調べている。
・・・
油を固めて捨てるための凝固剤は、油を下水道に直接流さずに済むため、環境保護の機運の高まりもあって、家庭でも広く使われている。
一方、油を温かい状態にしておかないと使えないため、加熱のし過ぎによる火災も後を絶たない。
独立行政法人「製品評価技術基盤機構」(NITE)によると、凝固剤で油を固めようとした際に起きた火災は2002~17年に全国で少なくとも40件確認されている。
建物が全焼したり、けが人が出たりした事例も珍しくなく、油を火にかけたまま目を離してしまったケースが目立つ。
各自治体も凝固剤の使用方法について注意を呼び掛けている。
東京都は「廃油凝固剤でついうっかり火災を起こさないために」と題して、ホームページ(HP)で正しい使用法を公開。
加熱のし過ぎにより、鍋から炎が上がる様子を映した動画も閲覧できる。
新潟県佐渡市はHPで使用上の注意を紹介する一方、発火した場合はぬれたバスタオルやシーツを使って鍋全体を覆うといった対処法も公開。
同市消防本部予防課の担当者は、「油を使う時は目を離さず、過熱防止装置付きのコンロがある場合はそちらを使ってほしい」とアドバイスした。
https://mainichi.jp/articles/20220812/k00/00m/040/333000c
8月13日6時53分に読売新聞からは、密集地にある飲食店の防火対策を確認するため消防は営業前に連絡するよう求めていたが、この店からは連絡がなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同市場付近では4月19日にも大規模な火災が発生。
新旦過地区の飲食店など42店舗が被災した。
市消防局は、この火災以降、北九州市内で木造店舗が密集する地域にある飲食店に対して立ち入り検査を順次行い、防火対策を確認するなどしてきた。
しかし、新旦過地区の飲食店については、店が営業を再開する時には連絡するよう求めていたが、今回の火災まで連絡はなかったため営業していないと判断し、検査は実施していなかったという。
同地区で最後に検査を行ったのは2020年12月だった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220813-OYT1T50078/2/
(ブログ者コメント)
〇個別原因は違えど、事故は続く時には続く。
そういった事例が過去に産業現場では散見されるが、一般火災では珍しい。
〇わが家でも使っている天ぷら油の凝固剤。
使い方を確認したところ、揚げ終わって火を止め、油が熱いうちに投入しているとのことだった。
(2022年9月11日 修正1 ;追記)
2022年9月8日19時0分に毎日新聞からは、火元となった店の関係者は消火器で初期消火を試みていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火元とみられる飲食店の関係者が備え付けの消火器などで初期消火をしていたと確認されたことが、市消防局への取材で判明した。
市消防局などは、初期消火を試みたものの、火勢を止められなかったとみて調べている。
市消防局によると、火元とみられる飲食店の焼け跡から使用済みの消火器2本を回収した。
うち1本は、この店に備え付けられていたもので、もう1本は初期消火に当たった関係者が、別の店などから持ち込んだものとみられる。
火元とみられる飲食店付近には他の市場関係者らも駆け付け、複数の関係者はこの際、「消火器が見つからなかった」と証言していた。
現場が混乱していたことに加え、店関係者が備え付けの消火器を既に使い切っていたためとみられる。
https://mainichi.jp/articles/20220908/k00/00m/040/292000c
(2023年1月28日 修正2 ;追記)
2023年1月27日12時13分に毎日新聞からは、1回目の火災の原因は特定できなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場一帯で起きた2度の大規模火災のうち、最初の2022年4月の火災について、市消防局は27日、出火原因は「不明」とする調査報告書を公表した。
出火場所は、市場に隣接する旧「新旦過町内会」(新旦過横丁(よこちょう))内の木造飲食店と断定した。
出火原因を巡っては、福岡県警も「不明」とする鑑定結果をまとめていた。
市消防局は、火災現場の状況から
①放火
②たばこによる出火
③電気による出火
のいずれかが火災の原因の可能性があるとみて、調査を続けてきた。
その結果、①と②については防犯カメラの映像に放火につながるものは確認されず、店舗に灯油などがまかれた痕跡や、たばこから出火した痕跡もなかったことから「考えにくい」と判断。
③は電気コードにショートした跡が確認されたものの、出火原因となったかは「不明」で、漏電や電気機器からの出火も「焼損が激しく、確固たる証拠が得られなかった」とした。
火災は22年4月19日未明に発生し、42店舗延べ約1924平方メートルを焼損。
旦過市場一帯では8月にも2度目の大規模火災が起きており、市消防局などが出火原因を調べている。
https://mainichi.jp/articles/20230127/k00/00m/040/072000c
(2024年6月9日 修正3 ;追記)
2024年6月6日19時28分に産経新聞からは、出火元の女性は市場に100万円を寄付していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
旦過(たんが)市場一帯で起きた2度目の大規模火災で、食用油を加熱したまま放置したため約3324平方メートルを焼いたとして、業務上失火罪に問われた元飲食店経営者の女性被告(63)は6日、福岡地裁小倉支部(渡部五郎裁判長)の初公判で起訴内容を認めた。
検察側が禁錮2年を求刑し、即日結審した。
判決は7月11日。
検察側は論告で「ごく基本的な注意義務に反し、過失の程度は大きい。焼損面積は広範囲に及び、財産的被害も計約6億円と極めて多額だ」と非難。
市場に100万円を寄付したことなどを考慮しても、刑事責任は重いと指摘した。
弁護側は最終弁論で、古い木造建物が密集し構造的問題もあったとして、執行猶予を求めた。
被告は「深く反省し、心よりおわび申し上げたい」と述べた。
https://www.sankei.com/article/20240606-VWGXE66MARNQFMSTHDZ73MIWBY/
6月6日21時21分に毎日新聞からは、なぜ鍋を火にかけたことを忘れたのかなど、火災に至る詳細な経緯が下記趣旨でネット配信されていた。
「キッチンに戻ると、コンロの上のフライパンから火柱が上がっていた。消火器で消すと火は消えて、ホッとしたのに……」
北九州市小倉北区の旦過市場一帯で2022年8月に起きた2度目の大規模火災で、火気の注意義務を怠ったとして業務上失火の罪に問われた火元の飲食店の経営者だった女性(63)は、6日に福岡地裁小倉支部(渡部五郎裁判長)で開かれた初公判で、出火当時の状況を克明に語った。
女性は旦過市場で飲食店が建ち並んでいた「新旦過横丁(よこちょう)」の一角で、小料理屋を営んでいた。
建物は木造2階建てで2階に座敷があり、1階奥に調理場があった。
起訴状によると、女性は使用済み食用油を処理するため、調理場でフライパンに油処理剤を入れてガスコンロで加熱。
他の作業に気を取られて、その場を離れたとされる。
油凝固剤は一定の温度に達しないと固まらない。
被告人質問で弁護人から、普段からそのように火元を離れることがあったかと問われた女性は、「(普段は)火元を離れることはありません。油を温め、火を切ってから処理剤を入れます」と力を込めた。
なぜ、この日は火元を離れたのか。
市場一帯は同年4月にも42店舗を焼く大規模な火災が起きたばかりだった。
女性の店は難を逃れたが、被災店舗のがれき処理が目の前で進み、周囲には粉じんが舞ったり焼け焦げたような臭いが漂ったりしていた上、街灯もなくなった事で物騒に感じていたという女性。
弁護人からの質問に「建物のオーナーからは『営業して良い』と言われたが、あまり営業したくなかった」と明かし、店を開けない女性に「少しでも協力したい」と予約を入れてくれる常連客の好意に応えようと、予約が入った際のみ、貸し切りで店を開けていたと説明した。
火災の起きた22年8月10日は午後6時から4人の客を2階の座敷に入れ、午後8時過ぎに料理を提供し終わった。
「そろそろお帰りになるかな」
通常は客が帰ってから片付けをしていたが、4月の火災以降、周辺を物騒に感じていたことから、「夜、店の中に一人でいるのは嫌」と、客と一緒に帰り、翌日に店へ出て洗い物などをするようにしていたという。
ただ、この日は「翌日がごみの日だった。ネズミに荒らされるので、ごみを出して帰りたかった」と、急いで片付けを始めた。
唐揚げを揚げた油と、かき揚げを揚げた油を、それぞれの鍋からフライパンに移し、凝固剤を投入。
ガスコンロに火を付け、「すぐ戻るつもり」でトイレへ行った。
そこで目についた手洗い場の掃除をしていた頃までは火のことを覚えていたが、「他のことをしている間に頭から抜け落ちた」。
散らばった客用の下駄(げた)を整理したり、カウンターに置きっぱなしになっていた客からもらった果物を移動したり……。
火を離れてから15分ほど過ぎた頃に思い出し、調理場に戻った時にはフライパンから火柱が上がっていたという。
女性が備え付けの消火器を使うとフライパンの火は消えたといい、女性は「ホッとした。よかったと思った」と振り返った。
しかし直後に停電し、真っ暗になった店内でふと上を見ると、天井にオレンジ色と青色の火の玉のようなものがゆらゆらとしているのが見えた。
「これは火かな?」と、瞬時には認識できなかったという。
停電に驚いて2階から下りた客が店の外に出て、別の店から消火器を借り、天井に向けて噴射したが消えず、「初期消火失敗」と119番した。
検察側は、4月の大規模火災で、旦過市場で火災が起きれば周辺店舗に延焼する可能性を認識していたか、女性に尋ねた。
「はい」と答えた女性は、さらに「火元を離れる危険性は頭から抜けていたのか」と問われ、「うっかりしました」とくぐもった声で返答した。
検察側の求刑と弁護側の弁論後、裁判官から最後に何か言いたいことはあるか問われた女性は、「この度は私の不注意により大規模な火災を起こしてしまい、本当に深く反省しております。被害に遭われた方に心よりおわびを申し上げたい。本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げた。
https://mainichi.jp/articles/20240606/k00/00m/040/311000c
※キーワード;非定常作業 、 ヒューマンエラー
2022年8月13日9時6分にYAHOOニュース(日刊ゲンダイ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
人の運命は本当に分からない……。
米国で、風に飛ばされたビーチパラソルの先端部が女性の胸に突き刺さって死亡する事故があった。
8月10日、サウスカロライナ州ガーデンシティのビーチで起きた悲劇で、不運な事故の犠牲になったのはタミー・ペローさん(63)。
その日の昼ごろ、急に天候が悪化して暴風雨となり、昼の12時40分ごろ、ビーチパラソルが突風にあおられて飛ばされ、尖った先端部がタミーさんの胸に突き刺さった。
すぐに近くのタイドランズ・ワカマー・コミュニティー病院に救急搬送されたが、同1時30分ごろ、死亡が確認された。
米消費者製品安全委員会によると、ビーチパラソル関連の事故で毎年約3000人が負傷しているという。
2016年にも、バージニア州のビーチで今回と同じような事故で55歳の女性が死亡したという。
日本でも、くれぐれもご用心!
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ea68d479155fcaf0da3fbdbb133b55798a80e55
2022年8月9日16時34分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県関市の板取川で2022年7月、男性が流されて死亡する事故が2件続けて発生しました。
板取川は水難事故が多発している川で、原因について川の専門家と共に調査しました。
【立て続けに死亡事故が発生… 板取川では2021年までの14年間で22人が死亡】
2022年7月17日、岐阜県関市の板取川で「友達が川に流された」と消防に通報がありました。
流されたのは名古屋市に住む30歳の男性で、友人らおよそ30人と河原でバーベキューをしていましたが、ほかの5人と川に入った際に流され、その後、行方がわからなくなりました。
事故から1週間後の24日、およそ23キロ下流の美濃市の川原で釣り人が全裸の遺体を発見し、27日に身元が確認されました。
事故当時、現場の板取川は前日に降った雨の影響で水位が70センチほど高く、流れも速くなっていたということです。
また25日には、同じ関市の板取川で「友達が川に流された」と警察に通報がありました。
通報からおよそ20分後、泳いでいた場所から上流に30メートルほど離れた川底で男性が沈んでいるのが見つかり、その後、病院に運ばれましたが、まもなく死亡しました。
死亡したのは21歳の男子大学生で、大学の友人3人と川に遊びに来ていて、上流の岩場を目指し泳いでいたところ、途中で流され溺れたということです。
警察庁によると、2021年に起こった水難事故による死者・行方不明者のうち、およそ半数が河川や湖などで事故に遭っています。
河川財団のデータによると、河川や湖などの水難事故は夏休みに集中し、7月・8月の発生件数は全体の半数以上となっています。
事故があった板取川は関市や美濃市を流れ、長良川に合流する川ですが、2021年までの14年間で58件の水難事故が起き、22人の方が亡くなっています。
水難事故の原因はどこにあるのか、ドローンを使って川の専門家と共に調査しました。
【板取川上流の午渡橋では岩やブロックで変化する水流に注意!】
名古屋から車でおよそ1時間半。
岐阜県の板取川。
岐阜県を中心に、消防や警察などに川での救助を指導しているレスキュー3ジャパンの佐藤さんにご協力いただきました。
まずやってきたのは、板取川上流の午渡橋(まわたりばし)の付近。
ここでは過去14年間で2件の水難事故が発生し、1人が亡くなっています。
ドローンを飛ばし、上からその様子を観察してみます。
美しい流れですが、危険は潜んでいました。
佐藤さんがまず指摘したのは、岩にぶつかる波です。
佐藤さん:
「縦渦(たてうず)という独特の、上から下に向かって渦が作られますので、よく一般の方が気づいたら水に沈み込まされるのも縦渦の流れのせいになります」
一般的に、川の流れが岩に当たったあとは左右に避けて流れます。
しかし流れが強いと、ぶつかった勢いで流れが上向いたあと、下に下がる「縦渦」という現象が起き、岩の少し前に白波が立ちます。
見た目はさほど大きなものではありませんが、飲み込まれると、沈み込む水流と重力が重なった強烈な力が働き、ライフジャケットなどの装備をしていなければ、川底に飲み込まれ溺れてしまう危険な現象です。
全国的にも、この縦渦に飲まれてしまう事故が多いといいます。
さらに川の様子を見ると、佐藤さんがもう一つ危険な場所を発見しました。
佐藤さん:
「コンクリートブロックの上流側に流れが当たっている所は、極めて危険です。流れてくる人がコンクリートブロックに当たった瞬間に、隙間の方に流れは押そうとしますので、中に潜ってしまったら場合によっては脱出できないこともあります」
流れが集中するブロックの隙間に体が入りこんでしまうと、水流に押され隙間から抜け出せず、さらに沈み込む力も働き溺れてしまうといいます。
また、この時、ブロックの陰に隠れてしまうため、発見も遅くなるため、ブロックのような人工物には近づかないことが大切です。
【「高い所から見て地形の把握を」 洞戸阿部地区では川の深さに注意!】
先ほどの場所から下流に下った洞戸阿部(ほらどあべ)地区。
ここでは過去14年間で4件の水難事故が発生し、2人が亡くなっています。
雨が降ってきたためドローンは飛ばせませんでしたが、道路から見て危険なポイントを教えてもらいました。
佐藤さん:
「中州からこちらの川の右岸の浅い所、流れが緩い所でしたら楽しく遊べるんじゃないかと思います。中州から左岸に近い方になってきますと、急に深くなったりとか急に流れが速くなる」
水質が良い場合は色の違いで深さがわかります。
川の右岸は底が見えていますが、左岸は底が深いため緑色に。
水難学会が公開している実験映像をみると、濁っていて一見わかりませんが、川の中央へ進んでいくと、ひざくらいの高さから一気に肩辺りまでの深さに変わりました。
この深さになったときに戻ろうと思っても、川底は砂利やぬかるみで滑ってしまい足を取られ、深い方へ落ち込んで溺れる原因になります。
川遊びをする場合は、「ドローンとまではいかないものの、一度できるだけ高い位置から見て欲しい」と佐藤さんは話します。
佐藤さん:
「河原に降りてしまうと、自分の視点が低くなってなかなか視界が狭くなるので見にくいんですが、ちょっと高い所からだいたいの川の地形を見て、自分たちが安全に遊べる範囲を高い所で作ること、その目印をつけておくこと、その範囲内で遊ぶことによって安全に楽しく遊べるのではないかと考えております」
【川で遊ぶときのポイントは「ライフジャケットを着てひざ下まで!」】
実際に川で遊ぶときの注意点について、水難学会の斎藤会長は、「ライフジャケットを着て、ひざ下までのところで遊ぶこと」と指摘します。
ライフジャケットを着れば安全というわけではありません。
ライフジャケットを着ていても、腰の深さの川に入ってバランスを崩してしまうと、浮いて流され始めます。
ライフジャケットをつけていることで浮力が働きますが、川の流れによって簡単に流され、水に飲み込まれる可能性があります。
ライフジャケットを着た上で、転んでもお尻がつき、流されにくいひざ下までの所で遊ぶようにしてほしいということです。
また、川は流れの音が大きく、助けの声が届きにくいので、「子供を含め、川に入っている人から目を離さないこと」「大人が下流にいることで、いざ流されはじめたときに助けやすい」と指摘しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7064586b597d2a8b550758f2cbe2c037b4d1fbf9
2022年8月9日9時10分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルスの感染の再拡大や熱中症などで、地域によって救急車の稼働率が90%を超える日があるなど、ひっ迫した状況となっています。
そんななか、SNSでは救急車に関して、あるユーザーの投稿が話題に。
どういった内容なのでしょうか。
バク@精神科医/新刊発売中!!(@DrYumekuiBaku)さんは、精神科専門医としてさまざまな分野の精神科領域の治療に従事しています。
そんなバクさんは、救急車が来たときの一般車両の対応について、SNSに以下のように投稿。
「救急車が来た時減速して避けつつハザードたくと救急車からしたら『あのクルマはめっちゃ譲る気満々やな!安心して横抜けれるやで!』と思えるらしいので、運転中に道を緊急車両に譲る時はハザードたいてあげてください。
(情報元は関西の救急隊員さん。地域差あるかもですが後続車にも伝わるし良いと思う)」
この投稿を読んだユーザーからは、「めっちゃ分かります」「私もハザードします」といった共感や、「なるほど、今まで端に寄ってたけどハザードたくようにします」という声が寄せられています。
実際に救急車を運転しているというユーザーからは、「救急車に気づいてるか気づいていないかは本当に重要です」との意見も見られました。
また、救急車についての対応を知らないドライバーもいるようで、「これをやると後続車に抜かれるのでモヤモヤする」との声も見られています。
今回の投稿の経緯について、バクさんは以下のように話します。
「最近緊急車両を見る機会が非常に増え、過去同乗していたドクターカーで聞いた記憶から投稿しました。実際車内から見ているとわかりやすかったです」
投稿の反響はさまざまだったようで、これについて以下のように話します。
「『もちろんそうしている』という意見がかなり多かったのですが、『ハザードは逆に危険』『停車より徐行の方が良い』などのご意見もありました。怖いなと思ったのは『緊急車両に道を譲ったら後続車にすごい勢いで抜かされた』という内容です。救急車の事故を招きかねず譲ることの難しさを感じました」
本来、救急車が接近してきた際は、道路交通法40条で、道路の左側に寄って一時停止しなければいけないと定められています。
ハザードランプの本来の使用方法については、夜間に幅5.5m以上の道路に駐停車するときと、通園通学バスの乗降時のために駐停車させているときに用いられることが定められており、これは道路交通法第18条、26条にて規定されています。
では、今回の投稿のようなケースではどうなのでしょうか。
元警察官のBさんは以下のように話します。
「緊急車両が近づいてきたときにハザードを点灯させるというのは正直なところ法律で定められたものではないので、良いとは言い切れないかと思います。ただし、特に罰則などもありません」
法律上だけで見ると、救急車が近づいてきた際のハザードの使い方は本来の目的ではないといえます。
しかし、救急車が接近してくるなどお互いの意思疎通が必要な状況では、ハザードランプで合図を示すのも大切な行動のひとつといえるでしょう。
※ ※ ※
今回の反響があった投稿を受け、バクさんはユーザーに向けて以下のような想いを話しています。
「コロナ禍の昨今、移動手段を公共交通機関から自家用車へ変えた人もいると思います。 道路は常に流動的で緊急車両が来た時の対応として徐行か停車かなどの最善は、その時々で変わります。しかし最善でなくとも少しの配慮で十分だと思います。 『お先にどうぞ』というゆとりの気持ちを持ち、元気&無事故で走行することで支援される医療がとても多くありますので、気をつけてもらえますと幸いです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/20de8024b228288f142186c8aa14acaccd544590
(ブログ者コメント)
ブログ者は房総半島の山の中の410号線で1ケ月ほど前、後ろにピタリとつかれたことがある。
せっつかれるのはイヤなので、見通しの良い直線道路に出た際、対向車がいないことを確認したうえで、お先にどうぞとハザードを点滅しながら減速した。
しかし後続車は追い抜くことなく、一緒に減速している。
ん・・・?
意図が伝わってないかな?と思っていると、気が付いたらしく、数秒後に追い抜いて行った。
あの車も当初、前の車がハザードをチカチカさせた意味を理解できていなかったのかもしれない。
2022年8月10日20時19分にYAHOOニュース(南日本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県曽於市の小学校で9日、イチョウの木の枝が折れて落下し、下敷きになった校長が死亡しました。
地域のシンボルでもあったイチョウの木を今後どうするのか、住民は揺れています。
(記者) :
「高岡地域のシンボルであるイチョウの木。高さおよそ10メートルから枝が落下したということです」
曽於警察署によりますと、9日午後4時前、曽於市末吉町の高岡小学校の校庭のイチョウの木の枝が折れて落下し、草刈りをしていた女性校長が、直径およそ30センチ、長さおよそ8メートルの枝の下敷きになりました。
校長は、およそ2時間後に搬送先の病院で死亡。
死因は胸などを強く打ったことによる出血死と見られています。
事故から一夜明け、学校には献花台も設置され、訪れた地域の人たちが校長の死を悼んでいました。
校長は昨年度赴任し、校内の美化作業に熱心に取り組むなど、児童や地域からの信頼も厚かったということです。
(PTA会長をつとめたこともある住民):
「先生が芝を刈っているところを何度も見たことがある。頑張る人だなと思った」
枝が折れたイチョウの木は、学校のホームページでは「樹齢160年を超える」と紹介されています。
イチョウの木の周りでイベントも開かれるなど、学校だけでなく地域にとってもシンボル的な存在だったといいます。
(PTA会長をつとめたこともある住民):
「高岡といえば大イチョウだなという感じ。学校区の誇りのような存在。できれば枝も切りたくない、大事にしたい気持ちもあるが…」
イチョウの木の枝は自然に折れたとみられ、9日は学校に通う6人の児童は夏休み中でいませんでした。
ただ、安全管理上、木をこのままにしていていいのか、市教育委員会は学校や住民と協議して対応を決めたいとしています。
(教育委員会 鶴田総務課長) :
「地域の方々の憩いの場でもあるので、今後は地域の方々や保護者を含めて話し合いをする場を設けたいと思っている」
なお、市教委は市内の学校の古木について調べ、子どもたちが木の近くで遊ばないよう指導を強化するよう、文書で通知する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/97b84c8451935b4d8911216474c6702591bfbe62
8月9日20時27分にNHK鹿児島からは、校庭にいた教員が大きな音で事故に気付いたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、校長は、樹齢160年を超えるイチョウの大木の下で作業をしていて、およそ10メートルの高さから落ちてきた、長さおよそ8メートル、直径およそ30センチメートルの枝が直撃したとみられるということです。
大きな音がしたことから、校庭にいた教員が事故に気付き、病院に運ばれて手当てを受けましたが、およそ2時間後に死亡が確認されました。
落下した枝は、自然に折れたとみられるということで、警察が当時の詳しい状況を調べています。
9日は、伐採やせん定の予定はなかったということです。
また、高岡小学校には児童6人が在籍していますが、9日は夏休みのため、児童はいなかったということです。
曽於市教育委員会は、「このような事故が起き、大変遺憾に思います。児童につきましては、学校にスクールカウンセラーを派遣するなど心のケアをしていきたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20220809/5050019881.html
8月10日18時43分にYAHOOニュース(鹿児島テレビ)からは、校長は安全ロープの外で草刈りしていた、緑が生い茂り枝の重みが増したため自然に折れたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
校長は意識不明の状態で病院に運ばれ、その後、死亡しました。
死因は、失血死でした。
警察などによりますと、値校長は9日、イチョウの根元の保護と、安全のために囲っているロープの外で1人で草刈りをしていて、落下してきた枝の下敷きになったとみられています。
曽於市によりますと、折れた枝に腐敗や老化は確認されず、緑が生い茂り、枝の重みが増す夏の時期に自然に折れて落下したとみられています。
曽於市教育委員会は、普段から児童に対しては、イチョウの木のそばで遊ばないよう指導していたということです。
今回の事故を受けて、市教委は改めて市内の学校の安全管理について調査するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/512ab254c1bd3c3c263985b8a488ec02cccca862
8月11日8時30分にYAHOOニュース(南日本新聞)からは、切断面は生木状態だった、ギンナンの実がギッシリなっており、かなりの重さになっていたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教育委員会は10日、全小中学校22校の古木、老木の状態を調べることを決めた。
出校日(19日)前後をめどに、県がスクールカウンセラーを派遣し、全児童6人と教職員の心のケアに対応する。
10日、樹木医の資格を持つ市職員が折れた枝の切断面を調べた結果、朽ちた部分は見つからず、生木だった。
枝にはギンナンの実がぎっしりなっており、かなりの重さだったとみられる。
市教委によると、2月に業者が小枝を伐採した。
8月10日16時12分にNHK鹿児島からは、今後、柵の範囲を広げることが検討されるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校には献花台が設けられ、きょうは午前中から訪れた人が手を合わせる姿が見られました。
近くに住む63歳の女性は、「腰が低くて、校長先生というより“お母さん”のような方でした。学校の前の道路を一生懸命掃除されたり、朝はいつも子どもたちを迎え入れたりと、本当に良い先生でした。残念でなりません」と話していました。
午後2時すぎには作業員5人が学校を訪れて落ちた枝の撤去作業が始まり、チェーンソーを使って落ちた枝を切りわけたあと、トラックに積み込んでいきました。
イチョウの大木の周りには木を囲むように柵が設置されてきましたが、曽於市教育委員会では今後、柵の範囲を広げることを検討するということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20220810/5050019898.html
8月12日19時3分にYAHOOニュース(鹿児島読売テレビ)からは、文科省は各都道府県教委に樹木危険の点検を指示したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、文部科学省が10日、各都道府県の教育委員会に対し、学校の樹木を点検し、倒れたり、枝が落ちたりする危険性が高い木には、立ち入りを禁止するなどの応急措置をとるよう注意を促す通知をしていたことがわかった。
県教育委員会は12日、県内の各市町村の教育長と県立学校長に対し、樹木を点検し安全を確認するよう要請した。
県教育委員会は「必要な対策を講じて、学校環境の安全確保に万全を期してほしい」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1472892878d353875ace84c2e793792126c3ab7
(ブログ者コメント)
調べたところ、事故当日も、その前日も。鹿児島県では、そう強い風は吹いていなかった。
(日本気象協会アメダスデータ 8月9日)
(2022年10月28日 修正1 ;追記)
2022年10月27日10時35分にYAHOOニュース(南日本新聞)からは、再発防止のため3分の2ほどの枝を剪定したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県曽於市末吉町南之郷の高岡小学校で、校長が折れたイチョウの枝の下敷きになって亡くなった事故を受け、市教育委員会は再発防止のため、約20本の枝を剪定(せんてい)した。
事故は8月9日に発生。
市教委は、管理の在り方を樹木医や地区公民館と協議。
自治会長の大多数から、学校のシンボルのイチョウを残してほしいとの声が挙がり、遺族も保存を希望していることから、伸びた枝を切ることを決めた。
作業は14~16日に行った。
枝周りは剪定前と比べると、3分の1ほどになった。
校内にあった別のイチョウ2本とケヤキ、センダンの計4本は伐採した。
今後は1~3年をめどに定期的に診断し、必要な対策を講じる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a882254d7949aca2091538064b0acdf3ef1ba254
2022年8月8日22時44分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県長浜市で昨年10月、走行中のトレーラーからスペアタイヤを落下させ、対向車線のバイクの男性にけがをさせたとして、滋賀県警木之本署は8日までに、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、運転手の男性(57)=福井県敦賀市=を書類送検した。
また、直前の車検に不備があったとして、業務上過失傷害の疑いで、敦賀市の自動車整備工場の工場長(48)=福井県若狭町=と検査員(37)=福井市=の男性2人を書類送検した。
いずれも5日付。
トレーラーの運転手の送検容疑は昨年10月24日、長浜市木之本町大音の国道8号で、車体下に取り付けられたスペアタイヤを落下させ、衝突して転倒したバイクの男性(47)=愛知県日進市=に軽傷を負わせたとしている。
署によると、車検は同20~22日で、タイヤを固定するチェーンの劣化を見逃したとみられる。
https://www.sankei.com/article/20220808-HLQBZJDBSRIC3FA7O6JNEP5FW4/
(ブログ者コメント)
〇2017年10月18日に津山市の中国自動車道で起きた事故を受け、国交省は11月7日に大型トラックなどのスペアタイヤを3ケ月毎に点検するよう事業者に義務付けたという情報を、本ブログでは2017年11月7日に紹介している。
『2017年10月18日 岡山県津山市の中国自動車道で夜間雨天時、固定器具の破断で落ちていたスペアタイヤに乗り上げ非常駐車帯に避難中、乗り上げた後続車に突っ込まれ2人死亡 (第2報)』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7748/
今回書類送検された整備工場は、なぜチェーン劣化を見逃していたのだろう?
国交省通達を自社マニュアルに反映していなかった?
目視できない部分が劣化していた?
それとも・・・。
〇国交省からの報道発表資料は下記参照。
(平成30年6月27日)
国土交通省では、昨年10月岡山県の中国自動車道で発生した大型トラックのスペアタイヤ落下による死亡事故を受け、同年10月27日、全ての大型トラックを対象に、スペアタイヤ等を車両へ固定する構造・装置について、損傷やボルトの緩みがないか直近の定期点検等の機会を捉えて早急に点検を実施するよう、関係業界団体へ指示するとともにその徹底を図って参りました。
今般、当該点検を恒久的な対策とするため、大型トラック・大型バスに備えるスペアタイヤ及びツールボックスを新たに定期点検の対象に加えるべく、道路運送車両法(昭和26年法律第185号)に基づく「自動車点検基準」(昭和26年運輸省令第70号)を改正し、本年10月より施行します。
・・・
2022年8月8日13時48分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし1月、岩泉町内の砂防ダム工事の現場で、68歳の作業員が旋回した油圧ショベルの車体と近くに停車していたダンプカーの間に挟まれて死亡する事故があり、宮古労働基準監督署は、油圧ショベルの近くに誘導員を配置せず、危険が生じるおそれのある場所に作業員を立ち入らせたとして、8日、工事を請け負った建設会社と48歳の現場責任者を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、葛巻町に本社がある建設会社「K組」と48歳の現場責任者です。
ことし1月、岩泉町二升石で行われていた砂防ダムの工事現場で、68歳の作業員が、旋回した油圧ショベルの車体と近くに停車していたダンプカーの間に挟まれて死亡しました。
宮古労働基準監督署によりますと、作業員は油圧ショベルの近くに停車していたダンプカーの運転手と業務について話をしていて、事故に巻き込まれたということです。
この事故で、宮古労働基準監督署は、当時、作業中の油圧ショベルの近くに誘導員を配置せず、危険が生じる場所に作業員を立ち入らせたとして、この建設会社と現場責任者を、労働安全衛生法違反の疑いで盛岡地方検察庁宮古支部に書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20220808/6040015131.html
2022年8月11日21時13分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府堺市で8日、トラックから落ちた荷物が、走っていた対向車やバイクにぶつかる事故がありました。
ドライブレコーダーに事故の瞬間が映っていました。
8日、1台の車がゆるいカーブを進んでいると、対向車線のトラックの荷台から荷物が落下し、車を直撃しました。
さらに、対向車線を走ってきたバイクにもぶつかりました。
事故があったのは、大阪府堺市の住宅街です。
車を運転していた女性:
「すごい音でした。衝撃もすごかった。バイクの人はすごいケガで、大丈夫ですかと救急車を呼んだ」
対向車線のバイクには、親子が乗っていました。
バイクを運転していた男性:
「バイクなんで倒れこむこともできたけど、後ろに乗っている子どもにぶつかるので、(落下物を)肩で突き飛ばした。ガードレール付近まで飛ばされて、気が付いたら土の上だった」
警察によると、父親が鎖骨を折る重傷で、子どもは打撲など軽傷だということです。
ドライバーらによると、トラックの荷台から落下した荷物はポリタンクとみられています。
トラックはそのまま逃走していて、警察は行方を追っています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/da23a58510af935b3ef5bd952e7c125b5cf4a7fc
トラックに積載していたポリタンクを落下させ、後続のオートバイの運転手らにけがを負わせて逃走したとして、大阪府警南堺署は13日、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、大阪市浪速区浪速西の会社員、赤嶺容疑者(男性、65歳)を逮捕した。
「ポリタンクを落下させた認識がなかったので納得できない」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は8日午後0時55分ごろ、堺市南区槇塚台の市道で2トントラックを運転中、積み荷のポリタンク(縦横ともに約80センチ、高さ約100センチ、重さ約10キロ)を落下させ、ポリタンクが直撃した後続のバイクの運転手らにけがをさせるなどしたのに逃走したとしている。
同署によると、現場は片側1車線の緩やかなカーブ。
この事故でバイクに乗っていた大阪府富田林市の美容師の男性(41)が右鎖骨を折る重傷、息子の中学生(12)が左足に打撲などの軽傷を負った。
ニュースサイトで報じられた乗用車のドライブレコーダーの映像を見た会社関係者が12日、府警に相談して赤嶺容疑者が浮上した。
https://www.sankei.com/article/20220813-XE6HMXYTPFMSNGYA4LN7TX54NM/
8月14日12時12分に読売新聞からは、ひき逃げと言われても納得できないと容疑を否認しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トラックに積んでいたポリタンクを落とし、後続のバイクの運転手らにけがを負わせ、そのまま逃げたとして、大阪府警南堺署は13日、大阪市浪速区、会社員(65)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕した。
「落とした認識がなく、ひき逃げと言われても納得できない」と否認しているという。
南堺署によると、会社員は8日午後0時55分頃、堺市南区の市道を走行中、荷物のポリタンク(約10キロ)を落下させ、対向車や後ろを走っていたバイクに接触させ、運転手ら3人に重軽傷を負わせたにもかかわらず、そのまま逃げた疑い。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220814-OYT1T50061/
2022年8月10日0時51分に中日新聞から下記趣旨の記事が、ビルと落下場所の位置関係説明図やビルの写真付きでネット配信されていた。
竹中工務店は9日、名古屋市中区栄4で施工する中日ビルの建て替え現場で8日午前9時ごろ、30階部分(地上140メートル)から重さ5キロの鉄板の断片が落下し、歩道に跳ね返った後、歩行者の男性の足に当たったと発表した。
男性は軽傷。
市は10日、同社に対し、安全対策について報告するよう指示する。
同社名古屋支店によると、作業員がビル30階部分で鉄骨柱の溶接中、使用した鉄板の余分な部分を切断した際、縦11センチ、幅25センチ、厚さ2・2センチの断片を誤って落下させた。
断片は落下事故防止用のネットを突き破って24階部分のひさしに当たった弾みで、ビルが面する久屋大通の車道(3車線)を跳び越え、向かい側の久屋大通公園沿いの歩道まで達した。
断片がかかとに当たった男性は病院には行かなかった。
同支店の橋本総務グループ長は、「溶接作業でミスがあった。負傷された方の一日も早い回復をお祈り申し上げる。安全対策の強化、徹底を図っていく」と話した。
中日ビルの建て替え現場では7月26日、隣接する歩道が陥没する事故があった。
工事を発注した中部日本ビルディングの後藤取締役企画局長は、「竹中工務店に対し、再度の作業点検と安全確認を徹底して再発防止に努めるよう厳重に申し入れた」と述べた。
https://www.chunichi.co.jp/article/523832
8月9日20時34分にYAHOOニュース(共同通信)からは、切断で高熱になっていた鉄板が落下防止ネットを溶かして突き破ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
竹中工務店によると、8日午前9時ごろ、30階で鉄骨の柱をつなぎ合わせる作業で、柱同士を固定するため間に挟んでいた鉄板の不要部分を切断した際、切り取った長さ25センチ、幅11センチの板が落下した。
地面で跳ね返り、男性のかかとに接触した。
下には落下防止用ネットが張られていたが、鉄板は切断作業で高熱となっていたため、ネットを溶かして突き破ったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50153627c79381f5b36b692d25e963141dfed2c0
8月9日20時34分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、落下した鉄板の重さは5kgだった、2週間前には近くの歩道が陥没していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時ごろ、名古屋市中区栄で建設中の中日ビルで、高さ140メートルの30階部分から、鉄製のプレートが落ちました。
プレートは、鉄骨の柱の溶接工事に使われるもので、縦25センチ、横11センチで、厚さは22ミリ、重さは5キロもありました。
プレートは歩道に落ちた後、近くを歩いていた男性のかかとに当たりました。
男性は軽いけがをしました。
(歩行者) :
「ぞっとしますね。朝9時、みんな出勤途中で大変でしたね」
「怖いですね。そこ穴が開きましたよね、この間」
2週間前の7月26日には、中日ビル西側の歩道が陥没しています。
地下の掘削工事中に土砂がビルの敷地内に流れ込み、陥没が起きたとみられています。
このときは陥没の約1時間前に、通行止めにしていたことで、けが人はいませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2af8ab07ad08b0f8eac9d0c2a0081c3964dbd3e
※2週間前の陥没トラブルについては下記記事参照。(写真と陥没場所の位置図付き)
(7月28日 5時6分 中日新聞)
名古屋市は二十七日、同市中区栄四の久屋大通東側で二十六日午後五時ごろ、歩道が陥没する事故が起きたと発表した。
けが人はいない。
陥没は幅四・三メートル、長さ八・六メートル、深さ三・六メートルにわたって発生。
隣接する土地で建設が進む中日ビルの工事関係者が市に連絡した。
中日ビルの建設場所では地下の掘削が進んでおり、市の担当者は「歩道地下の土が掘削部分に流れ込み陥没が起きた可能性が考えられる」と説明した。
中日ビルの工事発注元の中部日本ビルディングによると、陥没前に地下で異常を感知したため、歩道の通行止め措置を実施。
その後に陥没が起きた。
現場周辺では陥没箇所をフェンスで囲い、歩行者が通れるスペースを確保したが、当面の間、同ビル南側の車道を通行止めとしている。
事故を受け、中日ビルを施工する竹中工務店名古屋支店の橋本総務グループ長は取材に、「掘削した地下に土砂が流入したため、原因は弊社の工事と考えられる。ご迷惑をおかけしおわび申し上げる。再発防止策に努める」と話した。
中部日本ビルディングの市村取締役は取材に、「詳しい原因の解明と的確な対応を施工者に求めたい」と述べた。
https://www.chunichi.co.jp/article/516126
※同じ現場で8月12日、再び出水トラブルが起きている。
(8月13日5時6分 中日新聞)
十二日午前六時ごろ、名古屋・栄の中日ビルの建て替え工事現場で、地下水が漏れているのを点検中の作業員が確認した後、三〜五立方メートルの土砂が地下の作業場に流入した。
けが人はいなかった。
周囲の道路への影響は確認されていないが、施工主の竹中工務店は安全確保のため、隣接する歩道の通行を規制した。
同社によると、現場は七月二十六日に歩道が陥没した地点から北に十メートルほど離れた地点。
同社は陥没事故の後、今回の区域も含めて遮水壁などで地下水の漏水を防ぐ措置を取ったばかりだった。
市は同社に原因を調査し、再発防止策を講じるよう指示した。
同社名古屋支店の橋本総務グループ長は、「遮水壁に弱い部分があったとみられる。ご迷惑を掛け、心よりおわび申し上げる」と話した。
https://www.chunichi.co.jp/article/525758
2022年8月6日17時2分にYAHOOニュース(まいどなニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
そのホテルでは急病人を救急搬送する際、救急車のサイレンを鳴らさないよう要請していた。
しかし、それほど体裁を気にするホテルでも、エレベーターの落下事故で作業員が瀕死の重傷を負ったとなれば、さすがに体裁を繕う余裕はなかった。
【客室の窓を全開にするとセンサーが反応する】
筆者が警備員として働いていた時代は、平成の初め頃。
当時勤務していたホテルでは、女性単独で予約のない客は、すべて断っていた。
理由は、いささか偏見があったかもしれないが、万が一自殺でもされたら、ホテルの名に傷がつくからだ。
格式のあるホテルということもあり、不祥事や事故にはとりわけ神経をとがらせていた。
そのため、客室の窓にはセンサーが取り付けられていて、全開にしたら地下の防災センターで発報し、警備員と客室係がその部屋へ駆けつけることになっていた。
窓が半開きでも外へ出られるが、今度は赤外線センサーに引っかかって、やはり警備員と客室係が血相を変えて駆けつけるのだ。
これらは、飛び降り防止のためのシステムだが、お風呂上りに夜風に当たりたい客はいささか窮屈な思いをしたことだろう。
ホテルが体裁を気にしていることは、客に急病人が出たときの対応でも分かる。
体調を崩した客は、問答無用で病院へ搬送した。
一見、親切心のようだが、本音は違う。
ホテル側で介抱したり何らかの処置を施したりして客が「もう大丈夫です。楽になりました」といっても、あとから容態が悪化したときに「ホテルの対応は正しかったのか?」と、弁護士を連れてくる事態が起こり得るからだ。
病院へ搬送する際も、なるべくタクシーを使った。
どうしても救急車を呼ばなければならないときは「サイレンを鳴らさないでください」と要請するほど、ホテルから急病人が出たことを隠したいのである。
【エレベーター点検中の落下事故】
そこまで神経質になっていても、ときには「さすがにこれは、体裁なんか取り繕っていられる状況じゃないよね」という事案が起こる。
エレベーターは6カ月に一度、定期点検を受けることが法律で定められている。
ある夏の日、保守点検のため3人の作業員が訪れて、6基ある客用エレベーターの点検作業を始めた。
1号エレベーターの点検が終わり、2号エレベーターの点検作業中に事故が起こった。
原因は分からないが、1階に降ろしてあったゴンドラが、その下のピットと呼ばれる空間まで落下したのだ。
ピットで作業していた男性作業員がゴンドラと壁の間に挟まれて、身動きが取れなくなった。
事故の一報を受けたアシスタントマネージャーは、すぐ救急車を呼んだが、さすがに「サイレンを鳴らさずに……」などと悠長なことはいわなかった。
救急隊と一緒に消防のレスキューも出動し、エレベーターの保守会社からも応援に駆けつけてきた。
やがて、この事故をどこから嗅ぎつけたのかメディアも集まり始めるという、たいへんな騒ぎになっていった。
ゴンドラと壁の間に挟まれていた作業員は1時間後に救出されたが、すでに心肺停止の状態で、搬送された病院で死亡が確認されたという。
さて、あとから聞いた話では、この一件のあと、救急車を呼んだアシスタントマネージャーの上司や先輩らが、明らかによそよそしい態度に変わったそうだ。
死亡事故が起きてしまったことは、ホテルにとって著しいイメージダウンになる。
救急車を呼んだことで、あたかも「お前のせいだ」といわんばかりの空気感だったという。
以上は30数年前の、インターネットもSNSもなかった時代だから、世間に拡散されることなく、知らない人は知らないまま終わった事故だった。
ホテルの対応も、今はもっと優しく変わっていることを願いたい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/56b2f95b8d187b1cf6e608083ad77009cf1fed28
2022年8月6日18時16分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県久留米市で学校の弓道場が全焼する火事がありました。
当時、現場近くでは花火大会が行われていて、落下した花火が火事の原因とみられています。
350年以上の歴史を持つ西日本屈指の筑後川花火大会。
去年、おととしは新型コロナの影響で中止されましたが、5日夜に3年ぶりに開かれました。
およそ40万人もの観客を魅了するなか、異変は終盤に起こりました。
連発花火が打ち上げられるなか、下にあった建物で突然、爆発が起きました。
警察と消防によりますと、5日午後8時10分ごろ、久留米市の久留米工業高等専門学校で「爆発音がして建物が燃えている」と消防団員から通報がありました。
花火大会に来ていた人:
「花火が終わって帰ろうとしていたところに消防車がサイレン鳴らしてどこかに行っているのを。それを見て一緒に来ていた人と『どこか火事かな?』って」
消防団員は花火大会の警備中で、火はおよそ10分後に消し止められましたが、久留米高専の弓道場およそ150平方メートルが全焼しました。
筑後川花火大会は2カ所から花火を打ち上げていて、火事があった弓道場はほぼ真横に位置しています。
一夜明けた6日、消防は火事があった久留米高専の弓道場の屋根に上り、実況見分を行っていました。
弓道場の屋根は大きくへこみ、その横には穴が開いていました。
ドアや窓も吹き飛んでいます。
専門家によりますと、一歩間違えば大きな事故になっていたといいます。
元麻布消防署署長・坂口氏:
「屋根を突き破って中に入ってから爆破しているわけですよね。そういう事例はあまりないですよね。そこに人がいたら大変ですよね。場合によっては命を落としているんじゃないですか」
実行委員会は、この火災について謝罪したうえで、花火が想定外の方向に打ち上がったことが原因とみられるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/99a15a661162d0f1e620ea43815863d2261b75a2
8月5日23時2分に毎日新聞からは、屋根にバレーボール大の穴が開き、現場では火薬のような臭いがしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後8時10分ごろ、福岡県久留米市小森野1の久留米工業高等専門学校で、「爆発があり、火が出ている」と、付近を警備していた消防職員から久留米広域消防本部に通報があった。
消防本部によると、高専の弓道場から出火し、木造平屋約150平方メートルを全焼した。
けが人はいなかった。
現場は、当時開催中だった「第363回筑後川花火大会」の打ち上げ場所の近く。
消防や警察は、打ち上げに失敗した花火玉が弓道場に落下し、爆発した可能性があるとみて出火原因を調べている。
火災は約20分後に鎮火。
県警久留米署によると、弓道場の屋根にバレーボール大の穴が開き、現場では火薬のような臭いがした。
弓道場は当時、無人だったとみられる。
開催概要によると、花火大会は5日午後7時40分に始まり、約30分間で約8000発の打ち上げを予定。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3年ぶりの開催で、大会事務局によると、観客数は40万人だった。
大会事務局は「状況が把握できておらず、現時点ではコメントできない」としている。
https://mainichi.jp/articles/20220805/k00/00m/040/369000c
8月8日17時58分にYAHOOニュース(福岡放送)からは、高専グラウンド内の花火に近い場所は立入禁止になっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、学校のグラウンドでは、寮生約3、40人が花火大会の実行委員会と教員の指導に従い、一定の距離を確保して、花火を楽しんでいたと言います。
■目撃者:
「グラウンドの中の、花火に近い部分は人が立っていて、立ち入りができないようになっていて、そのおかげで人的被害がなかった。」
花火大会をめぐる事故は、ことし全国各地で起きています。
7月31日には富山県射水市で打ち上げ場所近くの枯れ草が焼け、花火師2人がケガをしたほか、三重県名張市、北海道美幌町でも同様に火事がおきています。
警察と消防は、今回の火事について、何らかの理由で打ち上げに失敗した花火玉が弓道場の屋根を突き破って爆発したとみて、原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc8995584543ddf8145d45e196a6fcc9d16d999b
8月8日17時57分にYAHOOニュース(rkb)からは、落ちてきたのは10号玉だった、道場や道具を無くした弓道部は1ケ月後に全国大会を控えているため支援する動きが出ているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
筑後川花火大会の流れ弾が5日、学校の敷地に落ち、弓道場が全焼した。
練習場だけでなく、大切な道具も一夜にして失った部員たちは、全国大会を直前に控えていた。
8日、久留米高専が使っていた弓道場は無残な姿をさらしていた。
来月1日に兵庫県で開幕する全国大会まで1か月を切り、部員たちが練習に汗を流した道場は一夜にして無くなったのだ。
消防によると、花火の10号玉が落ちて爆発した可能性が高いという。
なんとか助けてあげたいと地元では、練習場や道具の提供などの支援も検討されている。
しらみず弓道具店・白水さん:
「個人では、金額もすごい高いので、もう一回そろえるとなると大変。それに少しでもお役に立てればと思っています」
また、弓道部がある近くの県立高校も、依頼があれば練習場を貸し出すことを検討し始めた。
思わぬ苦難に直面した弓道部。
今のところ、女子団体と女子個人の全国大会に予定通り出場することにしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3a8b3aab2b24a23ad301ceb47ca35bfc6d7d122
(ブログ者コメント)
〇他の情報とも併せ考えると、打ち上げ場所は赤丸部分、弓道場は青丸部分だった模様。
もしそうだとすれば、直線距離で200m程度だ。
〇調べてみると、10号玉(尺玉)の直径は30cm程度、重さは8.5kg程度、打ち上げ高さは300m程度。
一方、ボーリングの玉の直径は21.5cm程度、16ポンドの玉で重さ7.25kg。
まさにボーリングの玉が上空数100mのところから落ちてきたことになり、金属製の屋根など簡単に突き破ってしまったのだろう。
(2022年9月6日 修正1 ;追記)
2022年9月5日16時33分にYAHOOニュース(rkb)からは、不発のまま落下したのは作業員の汗などで導火線が湿っていたことが原因らしい、当該花火玉は打ち上げ構成の変更で大会前日に準備されたものだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
福岡県が花火を担当したみやま市の業者に聞き取り調査を行ったところ、花火が空中で爆発せずに不発の状態で落下したのは、導火線が湿っていた可能性が考えられることが分かりました。
業者によると、事故を起こした花火玉は、打ち上げ構成の変更で花火大会前日に準備されたもので、作業員の汗などで導火線が湿っていた可能性があるということです。
福岡県は業者に対し、湿気対策を徹底するよう口頭で指導したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/882493c917c7da8b5a9214a9fd021219892fff73
9月5日19時42分に朝日新聞からは、導火線加工時に作業員の汗が付着した可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県が、不発となったのは作業員の汗などで導火線が湿っていた可能性があるとして、花火玉の製造と打ち上げを担当した同県みやま市の業者に行政指導をしていたことが分かった。
業者が前日、着火しやすいよう導火線を加工した際、作業員の手の汗が付着して湿った恐れがあるという。
このため、県は8月12日、作業所の湿度や温度を下げるなどの対策を徹底するよう指導した。
県は、ほかの県内の花火製造業者にも湿気対策などの注意喚起をするという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ956F6GQ95TIPE00P.html
9月5日16時33分にYAHOOニュース(福岡放送)からは、県は1人作業を2人で分担し互いに確認し合うなどの対策を求めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県によりますと、花火玉は不発のまま落下したとみられていて、原因の一つとして、花火業者の作業中の汗で導火線が湿った可能性が考えられるということです。
これを受けて福岡県は8月、業者に口頭で指導を行いました。
これまで1人で行っていた作業を2人で分担して互いに確認し合うことや、こまめに汗を拭き取ることなど対策の徹底を求めたということです。
一方、警察は、この事故について激発物破裂容疑を視野に調べを進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff4ef2335a963ac345e6b1a0db3d506d11473ced
(2022年9月12日 修正2 ;追記)
2022年9月9日19時24分にNHK福岡からは、弓道部が全国大会で準優勝したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月開かれた久留米市の花火大会で、花火の玉が落下して練習拠点を失った高等専門学校の弓道部の女子部員たちが全国大会で準優勝を果たしました。
先月5日、久留米市で開かれた花火大会で、会場近くの久留米工業高等専門学校の弓道場に花火の玉が落下し、建物が損傷したほか、弓などの道具が焼けました。
それでも、女子部員たちは新たな練習場所を確保するなどして先週、兵庫県で行われた高等専門学校の全国大会に予定どおり出場し、団体で準優勝を果たしました。
学校によりますと、事故のあと、現金あわせて300万円と弓などの道具が市民などから寄付されたということです。
2年生の吉田さんは「支援をいただいたからには結果を残さないといけないと練習に打ち込んだ。次は優勝できるように頑張る」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20220909/5010017279.html
(2022年11月22日 修正3 ;追記)
2022年11月21日22時0分に毎日新聞からは、筒の固定不十分や汗で着火線が湿ったことなどを推定原因とする報告書が提出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県久留米市で8月5日、筑後川花火大会の花火玉が落下して久留米高専の弓道場が全損した事故で、「事故調査・安全対策委員会」(石橋力委員長)は21日、事故原因や再発防止策を盛り込んだ事故調査報告書をまとめた。
原因については、花火の打ち上げ筒の固定が不十分だった可能性や、花火玉製造時、汗で着火線が湿った可能性など複数の要因が重なったと推定している。
花火大会の実行委員長でもある調査委の石橋委員長らが21日に市役所で記者会見を開き、県に提出した報告書の内容を説明した。
花火業者への聞き取りや打ち上げの様子を撮影した動画などの情報を収集して原因を推測し、動画の解析や花火玉の弾道を計算するなどして原因を検証したという。
原因については、
▽不発玉が発生した要因
▽不発玉が斜めに飛んだ要因
▽県が安全のために定める「保安距離」を超える地点まで不発玉が到達する力が働いた要因
の三つの観点から検証した。
不発玉の発生については、不発となった花火玉の製造と打ち上げを担当した業者が、空調がない環境で花火玉の着火線を取り付ける作業をしていて、手汗などにより着火線が吸湿した可能性を排除できないとした。
確認体制も十分といえず、部材の製品不良の可能性も否定できないとした。
弓道場の方へ斜めに飛んだ要因については、花火玉の打ち上げ筒や筒立て器の固定が不十分で、打ち上げ時に筒などが傾いた可能性が高いとした。
保安距離を超える地点まで到達した理由については、不発玉となったため通常開花する高度よりも高く上がり、上空の風の影響を長く受けて流されたと推測した。
再発防止策は、
▽花火玉の吸湿対策や製造・使用段階での品質管理の徹底
▽打ち上げ筒の確実な固定
などを挙げ、花火事業者や関係機関と連携して対策を講じるとした。
石橋委員長は、「この報告書がゴールではなく、できる対策は全てやる」と述べた。
来年以降の花火大会の開催については、「やりたいと思っているが、できるかどうかは分からない」とし、県の許可を得る上で、さらなる対策が必要との認識を示した。
https://mainichi.jp/articles/20221121/k00/00m/040/299000c
2022年8月10日20時13分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県三浦市は9日、水質の安全確認のため、市立三崎中学校の25メートルプールの一般開放を中止したと発表した。
発表によると、5日午後、浮遊物除去のために受託事業者の男性社員がプールに入ったところ、全身に赤い湿疹と強いかゆみが生じた。
市は以降の一般開放を中止し、社員は医療機関を受診したが、検査結果の判明が25日以降のため、15日までの一般開放を取りやめた。
5日午前の水質検査では、残留塩素濃度、水素イオン指数とも基準範囲内だった。
市は湿疹の原因が分かり次第、対応を検討する。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220810-OYT1T50096/
2022年8月7日12時7分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中米カリブ海の島国・キューバで石油タンクに雷が落ち、大規模な火災が発生しました。
現在も燃え続けています。
夜空をオレンジ色に染めるほどの巨大な火柱。
キューバ北西部マタンサスで5日夜、雷が石油タンクに落ち、大規模な火災を引き起こしました。
火は、ほかのタンクにも燃え広がり、新たな爆発も起きました。
懸命の消火活動が続いていますが、鎮火のめどは立っていません。
地元当局によりますと、これまでに少なくとも121人がけがをし、消防隊員17人が行方不明になっています。
キューバ政府は、鎮火に向けて周辺国などから支援を受けていると明らかにしました。
深刻なエネルギー不足に悩まされているキューバにとって、今回の火災がさらなる追い打ちとなりそうです。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000264246.html
8月7日11時29分にAFPからは、避雷針が故障していたという報道があるなど、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
キューバ西部マタンサス(Matanzas)州の石油貯蔵施設で5日、落雷により大規模火災が発生した。
6日までに1人の遺体が収容され、121人が負傷、消防隊員17人が行方不明となっている。
現場は、首都ハバナの東方約100キロにある州都マタンサスの工業地帯。
石油貯蔵タンクの一つが雷の直撃を受け、爆発した。
6日未明までに火災は別のタンクにも延焼し、新たな爆発が起こった。
州当局によると、この火災で約1900人が避難した。
大統領府のツイッター(Twitter)によると、5人が重体、別の3人が非常に深刻な状態にある。
大統領府は6日、燃料問題に詳しい友好国に支援と助言を求めたと明らかにした。
ミゲル・ディアスカネル(Miguel Diaz-Canel)大統領は、メキシコ、ベネズエラ、ロシア、ニカラグア、アルゼンチン、チリからの物資の支援に謝意を伝えるとともに、「米国からの技術的助言にも感謝する」と述べた。
現場近くに住むラウラ・マルティネスさんはAFPに、「衝撃波のような爆風で、背中を押されたように感じた」と述べた。
ディアスカネル大統領は、消火には「時間がかかる可能性がある」としている。
キューバ石油公社(Cupet)幹部のアスベル・レアル(Asbel Leal)氏は、キューバ史上最大規模の火災だと語った。
キューバ共産党機関紙グランマ(Granma)は、「避雷針が故障し、放電のエネルギーに耐えられなかった」ことが火災の原因とみられると報じている。
https://www.afpbb.com/articles/-/3418184
2022年8月4日19時10分にFNN PRIME(鹿児島テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前11時ごろ、霧島市牧園町万膳で「男性が電柱につり下がっている」と119番通報がありました。
九州電力送配電によりますと、男性は関連会社の56歳の委託作業員で、消防に救助され病院に運ばれましたが、約3時間半後に死亡しました。
男性は、電線に倒れかかっていた竹の除去作業をしていて感電したとみられています。
九州電力送配電は「今後このようなことがないよう再発防止に万全を期したい」としています。
https://www.fnn.jp/articles/-/399057
2022年8月3日6時30分にYAHOOニュース(PHILE WEB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
マンガン、アルカリ、ニッケル水素...。
一次電池に二次電池。
電池の種類はいろいろあれど、種類や使用開始時期の異なる電池を “混ぜて” 使うことは避けるべきです。
少しくらいいいじゃない、という声も聞こえてきそうですが、問題が起こってからでは遅いですよ。
電池の種類が異なるということは、その能力に差があることを意味します。
わかりやすい例では、使い切りの一次電池と、充電して繰り返し使う二次電池。
単3形マンガン電池の公称電圧は通常1.5Vですが、同じ単3形でもニッケル水素電池は1.2Vです。
種類は同じでも、電池容量(エネルギー)が異なるかもしれません。
たとえば、使い始めて1ヶ月経過したアルカリ電池と、下ろしたてのアルカリ電池。
同一ブランドの電池でも、1週間経過したもののほうがエネルギーが低下していることは容易に想像できるはずです。
電池の種類やエネルギーが異なると、さまざまな問題を引き起こします。
容量に差がある電池を混ぜて使用した場合、容量の少ないほうにより負担がかかり、電池の消耗ペースが早まり、経済的ではありません。
容量の少ないほうは過放電状態になる可能性もあり、液漏れや破裂などの事故を引き起こすことがあるため、危険です。
だから、電池を交換するときは同じ種類の新品を選び、まとめて入れ替えることが原則。
まさに「混ぜるな危険」なのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/778bc395d228574c803bc1ce84d17b5d4a980c7f
※パナソニックのHPにも、以下のような説明文があった。
「なぜ電池は,同一品番使用が重要なの?新旧混用がダメなのか?」
電池の品番が変わりますと、電池の仕様(容量)が変わります。
また、新しい電池と古い(使いかけの電池)電池も電池の容量が異なります。
上記のような違う品番の電池を混ぜて使う(異種混用)、新しい電池と古電池を混ぜて使う(新旧混用)と、次のような問題がでてきます。
■ 容量の少ない電池の性能に低下します。
・新旧の電池を一緒にご使用になりますと、電池本来の性能が充分発揮できなくなります。
古い(容量が少ない)電池が先に容量が無くなり、他の電池の容量が残っていても、古い電池の影響で、寿命が早くなります。
■ 容量の少ない電池が液もれする恐れがあります。
・古い電池の容量が無くなっても、そのまま放電を続けますと、古い電池が過放電状態になり、液もれや事故の原因となります。
2022年8月2日18時0分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、見づらい点字ブロックの例示写真付きでネット配信されていた。
視覚障害者の歩行の助けとなる点字ブロック。
4月には奈良県大和郡山市の踏切内のブロックが摩耗して一部がはがれ、全盲の女性が電車にはねられ亡くなる事故が起き、改めて重要性がクローズアップされた。
事故を受け、踏切内に横断歩道などに使う特殊な点字ブロック「エスコートゾーン」が設置されるなど、改善が進む。
一方で、当事者団体によると、点字ブロック設置を巡っては、視覚障害者の9割に影響があるにもかかわらず、「見落とされがちな大きな問題」があるという。
それは何なのか。
現場を取材した。
【歩道に「なじむ」点字ブロック、あちこちに】
福井市中心部。
福井県庁に通じる県道の歩道には、中央に点字ブロックがきれいに敷設されていた。
歩道の灰色タイルと同じ色・模様のブロックで、調和が取れているようにも見える。
しかし、同市で暮らす弱視の70代女性は、「道と同系色の点字ブロックは歩きにくい。改善してほしい」と訴える。
視力は、色や明暗がぼんやりわかる程度。
知らない場所を歩くときは、白杖(はくじょう)を使いながら、目からの情報も頼りにしているという。
日本視覚障害者団体連合によると、点字ブロックは1967年に岡山市の盲学校近くの交差点に世界で初めて敷設された。
その後、全国に広がっていったが、80年代ごろから、景観意識の高まりもあり、街や道路のデザインを優先し、歩道となじむ同系色のブロックが使われる例が全国的に増えたという。
ブロックの凹凸より、色を頼りに歩く人も多い弱視者から「歩きにくい」との声も上がるが、改善は進んでいない。
意識して街を歩くと、福井市中心部では市電が走り、繁華街に近い県道の通称「フェニックス通り」沿いの歩道で、歩道に色味が近い薄いピンクのブロックが敷かれていた。
2024年春に北陸新幹線が延伸される予定で、再開発が進むJR敦賀駅(同県敦賀市)近くの県道沿いでも見つかった。
多くの人が行き交う場所に、弱視者が見分けにくい点字ブロックが使われたままとなっていることに違和感を覚えた。
なぜ改善が進まないのか。
冒頭に挙げた県庁前の歩道を管理する福井県道路保全課は、「整備当時は原則黄色と定められていなかった」と説明する。
点字ブロックといえば「黄色」を思い浮かべる人が多いだろう。
85年に建設省(現国土交通省)の指針で「原則として黄色」とされ、00年施行の交通バリアフリー法下の省令で「原則黄色か周囲の路面との(明暗のコントラストを示す)輝度比が大きく容易に識別できる色」と定められた。
06年施行のバリアフリー新法下でも踏襲されているが、守らなくても罰則がなく、見やすさの配慮は道路管理者に委ねられているのが実情だ。
同課は、「今のところ、市民や団体から改善要望はなく、再整備の予定はない」としている。
しかし、点字ブロックの整備などを担当する国土交通省道路局企画課は、「そもそも、色を決めているのは、弱視の方にとって輝度比が小さいとブロックが認識しづらいため。要望の有無に関わらず、古い道路でも基準に適合させる努力義務があり、整備することが望ましい」との見解を示した。
【高齢になり増えてくる「見えづらさ」】
「同系色のブロックは、視力が低下した高齢者にとっても危険だ」と指摘するのは日本視覚障害者団体連合の三宅組織部長(49)。
同連合には、高齢者からも「建物内でグレーの床にグレーの点字ブロックが敷かれていて、気付かず足を滑らせた」との声も寄せられるという。
「ほぼ毎年、全国各地から改善を求める声が上がっている。弱視の人もブロックの存在を認識できなければ、敷設の意味がない」と訴える。
そもそも、見えづらさを抱える人はどれくらいいるのか。
日本眼科医会によると、09年公表の調査で、障害者手帳を取得していない人も含めた視覚障害者数は、約164万人(07年時点)。
そのうち、失明していないが、左右で良い方の矯正視力が0・5未満の「ロービジョン」の人は約145万人で、全体の約9割に上る。
高齢になり、病気などで目が見えにくくなる人も多いという。
当時の予測値では、全体の視覚障害者数は20年に197万人、30年で201万人に達するとしており、日本視覚障害者団体連合は「高齢化などにより全体の数は増えている」とみている。
【視覚障害者は「全盲」だけじゃない】
各地に多数残る「見分けにくい」点字ブロックだが、当事者団体の積極的な働きかけで改善が進んだ例もある。
山梨県視覚障害者福祉協会は、約15年前から毎年、県に対し点字ブロックに関する要望書を提出。
13~18年度の甲府駅南口近辺の再整備では、弱視の協会員から「見えづらい」と声が上がっていたブロックの色が改善された。
堀口会長(75)は、「10年ほど前は、要望しても『景観になじんだ色にしている』と言われた。だが、障害者への合理的配慮の義務化を定めた障害者差別解消法(16年施行)などに後押しされ、徐々に我々の言い分が聞いてもらえるようになった」と振り返る。
点字ブロックに詳しい成蹊大学の大倉元宏名誉教授(人間工学)は、「一般的に、視覚障害者は全盲というイメージがあり、大半がロービジョンという実態がなかなか理解されていない」と指摘。
その上で、「点字ブロックと歩道が同系色の場合は、道とブロックの間に別の色の『側帯』と呼ばれるラインを敷くなどの対策が必要。また、設計段階から視覚障害者の意見を聞くなど、当事者の声を反映させやすい仕組みを行政や企業が取り入れるべきだ」と訴える。
【問題はほかにも】
今年5、6月に名古屋市で開かれた日本視覚障害者団体連合の全国大会でも、点字ブロックを基本的に黄色とするよう要望があった。
要望したのは、愛知県盲人福祉連合会などの地元団体。
事務局がある同県豊橋市では、ブロックは黄色ではあるが、色が暗いため、歩道と区別しにくい所があるという。
さらに、事務局周辺では、ブロックが歩道の途中でなくなっている場所もあるといい、金子会長(71)は、「視覚障害者が利用する事務局の近くなのにブロックがないのは困る。事故が起こってからでは遅いので市に申し入れているが、道幅が狭いという理由で実現していない」と険しい表情を浮かべる。
視覚障害者が利用する公共施設の近くにもかかわらず点字ブロックに不備がある自治体は、ほかにもある。
長崎市視覚障害者協会によると、長崎市にある長崎県視覚障害者情報センター周辺では、バス停や商店街など数カ所で点字ブロックが見えづらい道があるという。
同協会の市田交通対策委員長(67)は、「長崎は道が狭く、ブロックを認識できず体が歩道からずれれば、車にぶつかる危険性がある。弱視の委員からは観光地でも景観を優先し同様の事例があると聞くが、大切なのは景観より命だ」と強調。
市内の事例を調べ、道路管理者に改善を申し入れる考えだ。
https://mainichi.jp/articles/20220801/k00/00m/040/039000c
(ブログ者コメント)
この記事を読むまではブログ者も、点字ブロックは全盲の人だけのために設置されている・・・と思い込んでいた。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。