2016年8月18日20時30分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国民生活センターは、18日、自転車の後ろの席や荷台に座った人が後輪に足を巻き込まれてけがをする事故が、7月までの約5年間に172件あり、うち6歳未満が90件だったと明らかにし、注意を呼び掛けた。
全国30の医療機関のネットワークに登録された事故情報を集計した。
90件中35件は、足や服を巻き込まない構造になっている幼児用座席やカバーが取り付けられず、大半が荷台に直接座らせていた。
かかと周辺を12針縫った事故もあった。
残る55件のうち12件は、幼児用座席を使っていたものの、足を乗せる部分が壊れていたり、子どもがはしゃいだりしたことが原因とみている。
センターは、対策として、座席に破損や変形などの異常がある場合は子どもを乗せず、異常がなくてもヘルメットや座席ベルトを身に着けさせることを促している。
6歳以上の同乗は法令で禁止されているが、事故172件のうち82件を占めた。
同センターは、「体格が合わず、足がはみ出すなどして巻き込み事故になる危険性は高くなる」として、同乗をやめるよう注意を促した。
出典
『自転車 後ろ席の幼児 足巻き込み事故に注意』
http://mainichi.jp/articles/20160819/k00/00m/040/105000c
8月18日19時52分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
国民生活センターは、18日、自転車の後ろに乗った12歳未満の子どもの足が車輪に巻き込まれる事故が、今年7月までの約5年間で166件あったと発表した。
このうち90件が6歳未満で、幼児用座席を取り付けずに荷台に直接乗せて、けがをするケースが目立つという。
センターが提携する全国の医療機関から寄せられた事故情報をもとに集計した。
昨年10月には、荷台に直接乗せた5歳児の左足が車輪に巻き込まれ、12針縫ったケースもあった。
センターは、6歳未満の子を自転車の荷台に乗せる場合は、必ず幼児用座席を取り付け、後輪にも足の巻き込みを防ぐカバーを取り付けるよう、呼びかけている。
都道府県の公安委員規則では、自転車の2人乗りは禁じているが、6歳未満の子を幼児用座席に乗せる場合は認められている。
出典
『自転車後ろに幼児、足の巻き込み多発 「荷台に座席を」』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8L4V8NJ8LUTFL00F.html
(ブログ者コメント)
国民生活センターから8月18日付で公表された資料は下記参照。
『自転車に乗せた子どもの足が車輪に巻き込まれる事故に注意 - いわゆる「スポーク外傷」が多発しています -』
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160818_1.html
冒頭の記事のみ転載する。
自転車の後ろの幼児座席あるいは直接荷台に座っていた同乗者の足が後車輪に巻き込まれて受傷する、いわゆる「スポーク外傷」が発生しています。
医療機関ネットワーク(注)にはスポーク外傷の事例が過去5年間で172件見られ、けがの程度を見ると、半数以上の91件で通院が必要でした。
受傷者を年齢別に見ると、自転車に同乗した6歳未満の子どもがけがをした事例は半数以上の90件でした。
スポーク外傷は子どもが受傷者となりやすく、大きなけがを負う可能性があります。
また、子どもや知人を自転車に同乗させたことがある20歳以上70歳未満の一般消費者2,000人へのアンケート調査を行ったところ、幼児座席を使用しないとスポーク外傷の危険性が高くなることが分かりました。
そこで、医療機関ネットワークに寄せられた事例や消費者へのアンケート調査の結果をもとに、スポーク外傷についてテストを行い、消費者へ注意喚起及び情報提供を行うこととしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。