2016年8月26日19時9分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月25日20時48分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8月20日に鶴岡市で行われた「赤川花火大会」で、打ち上げられた花火の破片が客席に落ち、19歳の男性が頭の骨を折る大けがをしたほか、目に灰が入ったなどとして9人が手当を受けていたことが分かった。
警察や花火大会の実行委員会によると、8月20日夜の花火大会の最中に打ち上げられた花火の破片が、会場の広い範囲に落ちた。
会場の医務室では、破片が頭に当たったり、目に灰が入ったりして9人が手当を受けたほか、翌日21日にも、1人から灰が当たったと連絡が寄せられたという。
10人のうち2人が、その後、医療機関を受診し、このうち19歳の男性は、頭の骨を折る大けがをした。
実行委によると、男性は、打ち上げ場所から300m以上離れた客席で頭に破片が当たり、医務室を訪れたあと、自力で帰宅したが、頭が腫れてきたため夜中に病院へ行ったところ、頭の骨が折れていると診断されたという。
また、約1km離れた住宅街にも落ちたほか、午後8時前には観客席近くの草むらが燃え、待機していた消防署員が消し止める騒ぎもあったという。
実行委によると、当日の会場の風速は2.7mから4.2mで、風速10m以上という中止の基準には達していなかったが、風向きが客席側に変わって、3度にわたり、一時中断されたという。
実行委の前野委員長は、「風が弱まり、続行できると判断したが、観客席に風が吹いてしまった。風向きも考慮するなど、運営の判断基準を見直し、来年以降の安全確保に努めたい」と釈明。
24日付で、新聞紙上などにおわび広告を出した。
赤川花火大会は、ことし26回目で、当日はおよそ1万2000発が打ち上げられ、会場には大勢の人が訪れていたという。
警察は、当時落下してきた破片の大きさや重さなど、くわしい状況を調べている。
出典
『花火大会で破片落下でけが人』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6025127631.html?t=1472246102790
『花火大会の落下物で10人けが 頭の骨折も 山形・鶴岡』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8T3JWPJ8TUZHB00D.html
(ブログ者コメント)
どこのテレビ局だったか、ニュースで「花火の殻は、昔は和紙を貼り合わせて作っていたが、今は段ボールを圧縮成形して作る」と解説していた。
結構、固そう。
大き目の破片が落ちてくると、その衝撃は結構強いのかもしれない。
(2017年3月19日 修正1 ;追記)
2017年3月17日21時15分にNHK山形から、上空では強い風が吹いていた可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大会の許可を出した市の消防本部は、大学や気象台などの専門家でつくる委員会を設けて事故の調査を行い、17日に結果を公表した。
それによると、当時の風速は、地上では秒速2.4mで大会を中止する基準には達していなかったものの、上空の450mでは秒速13mの強い風が吹いていた可能性があるとしている。
そして、この風の影響で、安全のために設定した区域を超えて観客席まで花火の破片が飛散したと考えられるとしている。
また、再発防止策として、今後、打ちあげ場所からの観客席までの距離を再検討することや、会場の風向風速を常に計測して大会をすみやかに中断できる態勢を確立することなどを提言している。
赤川花火大会はことしも8月に開催される予定で、大会の実行委員会は、「報告書の指摘を受け止め、どのような対策を立てていくかこれから消防と考えたい」と話している。
出典
『赤川花火大会事故 強風が原因か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6024822481.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。