2018年1月8日8時57分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北海道は7日、特急オホーツク2号(4両編成)が緊急列車停止装置(EB装置)の電源を入れずに、JR石北線の遠軽駅から上川駅に向かう約47kmを走行していたと発表した。
EB装置は、運転士の居眠り防止などのため、60秒間運転操作しないとブザーが鳴り、そのまま放置すると非常ブレーキがかかる仕組み。
特急には約100人が乗車していた。
JR北によると、遠軽駅で運転を引き継いだ男性運転士(26)が7日午前8時半頃に気づき、電源を入れたところ正常に作動したため、運行を続けた。
オホーツク2号は遠軽駅でスイッチバックするため、先頭と最後尾の車両にEB装置があり、始発の網走駅で点検した男性運転士(23)が、最後尾の車両の電源が切れていることを見落とした。
網走~遠軽駅間は、EB装置が作動していた。
この運転士は、「点検した際に気づかなかった」と話しているという。
出典
『緊急列車停止装置、電源切ったまま特急が走行』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180108-OYT1T50002.html
1月8日付で毎日新聞北海道版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北海道は7日、網走発札幌行き特急オホーツク2号が同日朝、石北線の遠軽~奥白滝信号場間を約45分間にわたり、緊急列車停止(EB)装置のスイッチが切れた状態で走行したと発表した。
EB装置は、運転士が機器操作を60秒間行わないとブザーが鳴り、さらに5秒間何もしなければ非常ブレーキが作動する仕組み。
JRによると、網走で運転士がスイッチを確認したが、遠軽で進行方向が変わり、反対側の運転台で新たに乗務した運転士はチェックしていなかった。
この車両が6日昼に網走から旭川まで走行した時点では、異常はなかったという。
出典
『鉄道トラブル 緊急停止装置が切れたまま走行 石北線の特急』
https://mainichi.jp/articles/20180108/ddl/k01/040/042000c
1月8日0時3分に北海道新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北海道は7日、網走発札幌行きの特急オホーツク2号(4両編成、乗客96人)で、運転士の居眠りや意識喪失時に作動する緊急列車停止装置(EB装置)の電源スイッチが切れたまま、少なくとも約45分間にわたって走行したと発表した。
JRが原因を調べている。
JRによると、遠軽駅(オホーツク管内遠軽町)で交代した男性運転士(26)が7日午前8時半ごろ、約47km走った奥白滝信号場(同町)付近で電源が切れていることに気付いた。
運転士が電源を入れ直し、札幌駅まで運行した。
乗客にけがはなかった。
通常、EB装置の電源は入ったまま。
車両は、6日昼から夕方までの使用時は電源が入っていたが、旭川での折り返し便以降は状況を確認できておらず、7日も出発前の点検で電源が入っていたかどうか確認漏れがあったという。
出典
『緊急停止装置が切れたまま約47キロ走行 特急オホーツク』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/155508?rct=n_hokkaido
(ブログ者コメント)
〇イマイチ状況が分かりにくいが、3つの情報を総合すると、以下のようになるだろうか・・・。
・6日昼、網走から旭川まで運行した際には、電源は入っていた。
ただ、旭川から網走までの折り返し運転でどうだったかは確認できていない。
・7日朝、網走出発前の点検時、運転士は先頭車両の電源が入っていることは確認したが、最後尾車両の電源が切れていることは見落とした。
・出発後、遠軽で進行方向が逆になり、それまで最後尾だった車両が先頭車輛になったが、遠軽から乗務した運転士は電源入りをチェックしなかった。
・遠軽出発後、47km走った時点で運転士は電源が切れていることに気付き、電源を入れた。
〇読売新聞の記事は、網走から乗務した運転士が最後尾車両の電源を確認しなかったのが原因・・・と受け取れる記述になっている。
そういうルールなのかもしれないが、遠軽から乗務した運転士も、自分が運転する列車なのだから、運転前に確認するのが筋のような気がする。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。