2018年1月8日16時52分に産経新聞から、表面が摩耗した蓋の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
下水道用マンホールの蓋のうち、国の定める標準耐用年数を過ぎて老朽化の恐れがあるものが全体の2割に当たる約300万個に上るとみられることが、7日、業界団体の推計で分かった。
劣化の進み具合はまちまちだが、使用を続ければ、表面がすり減ってスリップ事故が起きるなどの危険もあるという。
業界団体は、下水道用マンホール蓋の主要メーカーでつくる「日本グラウンドマンホール工業会」(東京)。
全国に設置されている下水道用蓋は約1500万個とみられ、市町村が管理。
国交省は、「老朽化したふたの規模は不明」とした上で、「危険性のある蓋が一定数あるかもしれず、各自治体は計画的に交換してほしい」と呼び掛けている。
蓋の標準耐用年数は、車道部で15年、歩道部で30年が交換の一つの目安とされる。
下水道は高度成長期に集中的に整備された経緯があり、同工業会が交換ペースなどから推計したところ、現時点で設置から30年を超えた蓋が約300万個残っている計算になるという。
出典
『マンホール300万個老朽化 下水道で2割、業界推計 スリップ事故の危険も』
http://www.sankei.com/life/news/180107/lif1801070039-n1.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは過去にマンホール蓋受け部分の劣化による事故事例を2件ほど紹介しているが、マンホールの蓋自体の劣化に関する記事は、ブログ者の知る範囲では初めてだ。
2012年1月22日掲載
[昔の事例の顛末] 2006年10月15日 群馬県のガスト駐車場でマンホールに落ちてけがした事故で店側の管理に瑕疵ありとの判決
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1250/
2011年4月13日転載
2010年12月19日 大分のゴルフ場でマンホール固定部のコンクリートが摩耗していたためプレイヤーが落下し重傷 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/97/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。