2015年12月22日5時9分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高速道路で車が故障した時に路上に置く三角形の停止表示板の一部が強風で飛ばされる可能性があるとして、警察庁が新潟市の製造業者に自主回収を求める方針を固めた。警察庁への取材でわかった。
約100万個が出回っている可能性もあるという。
業者側は、「不良品を売った認識はない」としている。
商品は、良栄プラスチックの「シグナルエースRE―450」。カー用品店などで1200円前後で売られている。
高速道路で車を止める場合、運転者には停止表示板か、パトカーの赤色灯に似た表示灯を置くことが道路交通法で義務づけられている。
停止表示板は道交法施工規則でサイズや色、安定性の基準が定められ、国家公安委員会の試験に合格すれば、認定品として量販が許される。
この商品は2004年9月に認定され、07年に改良品が認定された。
警察庁に今年、「風で飛ばされる」との情報が寄せられ、検査したところ、強風で吹き飛んだ。
色や形は構造基準を満たしていたが、認定された物より三角形の辺の幅が狭かった。
国家公安委員会は、認定を取り消す方針。
同社は、08年に構造を変えたが、認定は受けていなかった。
警察庁は、この時点から強風に飛ばされる恐れがあった可能性もあるとみており、その場合、製造・販売数は約100万個と推計している。
これに対し、同社の代理人弁護士は、「08年の変更は安定性の面ではプラスに働いた。11年に警察庁の検査もパスした」と説明する。
一方、警察庁は、11年は業者が持ち込んだ物をテストして飛ばされなかったが、今年、市販品を検査したところ、繰り返し飛ばされたとしている。
表示板を置かなかったり、基準を満たさない表示板を使ったりすると、運転者が道交法違反罪に問われ、5万円以下の罰金か6千円の反則金(大型車は7千円)が科される可能性がある。
警察庁は、大手カー用品店などにも、客の問い合わせに応じるよう求める方針。
担当者は、「停止表示板は、事故や故障の際に身を守る重要な器材。高速道路を走る時は点検をし、気になる点があれば製造元に問い合わせてほしい」と話している。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASHDP5HSDHDPUTIL027.html
12月22日21時36分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟市のメーカーが製造した、高速道路で車を止めた際に路上に置く三角形の停止表示板について、国家公安委員会は、定められた基準の風で飛ばされる可能性があり、安定性に欠けるとして認定を取り消した。
認定を取り消されたのは、新潟市のメーカー、「良栄プラスチック」が製造した三角形の停止表示板「シグナルエースREー450」。
高速道路では、事故や故障などで車を止める際、後ろの車に知らせるため、路上に停止表示板を置くことなどが道路交通法などで義務づけられている。
警察庁によると、「良栄プラスチック」が作った停止表示板は、平成16年に国家公安委員会の認定を受けたが、ことし2月に、「風で飛ばされる」という情報が寄せられ、実験を行ったところ、秒速18mの風で飛ばされるなど、定められた基準を満たしていなかったという。
表示板は、平成20年に型枠を変えた際、基準を満たさなくなったとみられ、警察庁によると、およそ100万個が流通していると推計されるという。
国家公安委員会は、定められた基準の風で飛ばされる可能性があり、安定性に欠けるとして、認定を取り消すとともに、警察庁は、「良栄プラスチック」に自主回収するよう要請した。
これについて「良栄プラスチック」は、「4年前に警察庁が行った検査で合格しており、安全性には問題がなく、これまでに強風で飛ぶという報告はありませんでしたが、今回このような問題が起きて製品の生産や出荷は自粛しています。今後、弁護士や関係者と協議したうえで真摯に対応したい」としている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151222/k10010350071000.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。