







2017年8月16日6時23分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県四日市市市で夏休みの学校のプール開放中、小学3年の男児(8)がおぼれ、一時、意識不明の重体になった。
無料で楽しめる貴重な場だが、最近は安全上の問題から縮小傾向にある。
安全に続けるにはどうしたらいいのか。
事故は1日午後、四日市市市の市立小学校で起きた。
縦25m、横13mのプールを柵で仕切り、深さ約60cmを低学年用、深さ約110cmを高学年用として使っていた。
市教委によると、周りの子たちが男児がおぼれていることに気づき、監視していたPTAの保護者が引き上げた。
男児はプールサイドで嘔吐し、保護者は自動体外式除細動器(AED)を試みたが、脈があったため不必要で、救急車が来るまで心臓マッサージを施した。
搬送時、意識不明の重体だったが、現在意識は戻り、容体は安定しているという。
プール開放は、市教委がPTAに運営を委託。
監視員は6人以上と定め、全員が救命講習を受けて心肺蘇生法などを習得するよう求めている。
この日は、保護者6人と学生ボランティア1人が四隅やその間などで監視していたが、周りの児童に指摘されるまで、おぼれたことには気づかなかったという。
市教委の担当者は、「PTAの中には、続けたいという人もいれば、責任問題などのリスクを負担に思っている人もいる。二度と事故を起こさないためにも、PTAと話し合いながら課題を整理し、続けるのかやめるのかも含めて検討する」と話す。
【開放中のプールでの事故は過去にも起きている】
2011年7月、大阪府泉南市の小学校で、小学1年の男児がおぼれて死亡する事故が起きた。
監視を委託されていたビル管理会社は警備業者としての認定を受けておらず、事故時はプールを監視している人がいなかった。
事故を受けて警察庁は12年、有償でプール監視を請け負うには、警備業の認定が必要という通知を出した。
ただ、保護者やボランティアなどの場合は認定は不要となっている。
通知後、警備会社への委託料が上がり、夏休みのプール開放をやめる動きも相次いだ。
スポーツ庁の調査によると、長期休暇中にプールを開放している公立小学校の数は、07年度の約4000校から、14年度は約3000校に減った。
安全対策を見直した自治体もある。
PTA中心の運営委員会に監視を委託する三重県鈴鹿市は、13年度から4年間、市スポーツ課の職員が監視業務について調査。
監視員が入水できる服装でない、携帯電話を見ている、といった問題が見つかり、今年度から監視員の水着着用を明文化するなど、ルールを厳しくした。
その結果、実施は昨年度の28校から7校に減った。
プール開放については、「続けてほしい」という要望の一方、「PTAの負担が大きく、本当はやめたい」という声も寄せられ、開放期間も短くなっていたという。
「開放は前向きにやっていきたいが、保護者の負担も考えて、継続の仕方を考える時期に来ている」と担当者は言う。
保護者が事実上ボランティアに近い形で監視することについて、PTA問題に詳しいライターの大塚玲子さんは、「学校のプールを無料で使えるのは保護者にとってありがたいが、PTAの労働力も本当はタダではない。素人任せで大丈夫なのか、といったことも心配」と話す。
監視について、NPO法人日本プール安全管理振興協会(横浜市)の北條理事長は、「わずかな時間でも目を離せば事故は起こり、発見が遅れれば死につながる。時間的、空間的に空白を作らないことが大切」と指摘する。
▽常に顔と目を動かす
▽水面だけでなく水底まで見る
▽巡回する時はプールのすぐそばを歩き、プールを真っ正面にして横歩きしながら全体を確実に見る
▽プール使用前後の安全点検は指さし確認する
といったことが重要だ。
「一つ一つは簡単だが、プロでもできているとは限らない。全体の意識を向上させる必要がある」
出典
『学校プール開放、安全対策は? 委託大半、やめる動きも』
http://digital.asahi.com/articles/ASK8G3QK8K8GUTIL00P.html?rm=607
(ブログ者コメント)
四日市市の事故は本ブログでも紹介スミ。
2017年8月2日付で伊勢新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
四日市市教委は1日、同市赤水町の市立県小学校のプールで泳いでいた3年生の男子児童(8つ)が溺れる事故があったと発表した。
男子児童は救助されたが、呼びかけに応じず、市内の病院の集中治療室で治療を受けているという。
同市教委によると、同日午後1時40分ごろ、水深約60cmの低学年用プールで泳いでいた児童らが「様子がおかしい」と声を上げたため、声に気付いた監視員がプールで溺れていた男子児童を救助するとともに、救急に通報した。
男子児童は嘔吐していたため人工呼吸ができず、また備え付けのAEDが使用不可の状況だったため、監視員による心臓マッサージを経て病院に搬送。
呼吸と脈は確認できたが意識はもうろうとしており、肺には水がたまった状態という。
同校では市の委託事業として、PTAによって夏休み期間中の21―2日までプールを一般開放しており、この日は午後1時半から3時まで開放していた。
事故を受けて同校では、2日の開放中止を決定した。
市の規定では、一般救命講習などを受けた監視員が6人以上立ち会うこととなっており、当時は保護者ら7人が現場にいたという。
事前に保護者から提出を受けた健康カードに問題はなく、準備運動にも参加していたといい、同市教委教育総務課の長谷川課長は、「原因究明を進めて、二度とないようにしたい」と話した。
出典
『学校プールで児童溺れる 四日市で救急搬送 三重県』
http://www.isenp.co.jp/2017/08/02/5844/
8月2日20時35分にNHK三重からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後1時40分ごろ、四日市市立県小学校のプールで、この学校に通う小学3年生の8歳の男子児童が溺れた。
男の子は搬送時、意識がなかったが、市の教育委員会によると、2日午前になって、呼吸が落ち着いてきているという。
ただ、引き続き、集中治療室で治療を続けているという。
教育委員会によると、プールの開放は、市の事業を学校のPTAに委託する形で行われていて、当時、プールには監視員の保護者6人と学童保育所の引率者など、あわせて9人の大人がいたという。
プールは午後1時半に開放され、約10分後に男子児童が低学年用のコースで溺れているのが見つかったという。
市の教育委員会では2日朝から、監視していた保護者らから聞き取りを行い、当時の状況を調べている。
監視にあたっていた40代の女性の保護者は、「プールが始まったあと、子どもたちが騒ぎ出し、溺れた子のまわりに集まっていた。プールに入って、すぐにこういう事故が起こるのは怖いです」と話していた。
出典
『プール事故で市教委が聞き取り』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3075672591.html
8月2日付で中日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後1時40分ごろ、四日市市赤水町の市立県小学校の低学年用プールで、3年生の男子児童(8つ)がおぼれているのを他の児童が見つけ、監視員が引き上げた。
消防によると、男子児童は意識不明の状態で市内の病院に搬送された。
市教委によると、プールサイドに引き上げられた際、男子児童は嘔吐、監視員が心臓マッサージを施した。
当時、保護者7人が監視員を務め、62人がプールを利用していた。
プールは長さ25m、幅13m。
3分の1ほどが低学年用で水深60cm、高学年用は水深110cm。
夏休みに入って7月21日から8月2日までの予定で児童向けに開放されていた。
会見した市教委の上浦教育監は、「原因を究明し、再発防止に努めたい」と話した。
プールの開放は、2日は中止となる。
出典
『小3おぼれ意識不明 四日市市立小、開放中のプール』
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20170802/CK2017080202000017.html
(ブログ者コメント)
NHKから放映されていた解説図によれば、プールの四隅と長辺の真ん中に計6人の監視員がおり、それらに加え、指導員1人がプールを周回しながら監視していた由。
また、図によれば、長辺の真ん中にいる監視員のすぐそばで溺れた模様だ。
2017年7月16日付で朝日新聞さがみ野版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月14日20時4分にNHK神奈川からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
相模原市教委は、同市南区の市立小学校の校庭で、バスケットボールのゴールが転倒して3年生の男児の左足に当たり、骨が折れる事故が起きたと、14日、発表した。
市教委によると、同日の昼休み、ほかの児童数人がゴールの支柱にぶら下って遊んでいたところ、前方に倒れたという。
ゴールは高さ3mほどで4本の支柱があり、うち2本が地下60cmまで打ち込まれた杭で固定されていた。
市教委は、全小中学校でゴールの固定状況などを点検し、安全管理を徹底するとしている。
出典
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1055195411.html
2017年7月20日6時30分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月21日10時12分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県加東市立滝野中学校(同市下滝野)で1年生の理科の授業中、水素を燃焼させる実験で爆音が発生し、生徒38人のうち耳に違和感を訴えた18人が病院で診察を受けていたことが19日、分かった。
受診の結果、いずれの生徒にも異常はなかったという。
同校などによると、14日午前11時半ごろ、若手の理科教諭をサポートしていた教頭(51)が空き缶に水素と酸素を注入し、火を近づけて音を鳴らそうとしたところ、爆音が発生した。
「耳がおかしい」と訴えた生徒18人に養護教諭が聴力検査を実施。
うち7人が聞き取りにくかったため、全員を病院へ連れて行ったという。
同校は、校長と教頭が18人の家庭を訪問して謝罪。
後日、他の20人にも聴力検査を行い、教頭が生徒宅に電話で事情を説明した。
教頭は現在も耳に違和感があるといい、「水素を入れる量が多くなってしまった」と説明。
同校は、「安全に配慮し、二度と起きないように注意する」としている。
出典
『理科実験で爆音、生徒18人病院へ 加東の中学』
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201707/0010387095.shtml
『理科の実験中に大きな音…生徒18人耳の不調を訴える』
http://www.sankei.com/west/news/170721/wst1707210023-n1.html
2017年7月12日19時52分に朝日新聞から、最近の事故例のリスト付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校でゴールが倒れて子どもが犠牲になる事故が後を絶たない。
国がゴールを固定するように呼びかけているのに、なぜ事故はなくならないのか。
「安全対策がポーズになっていないか、再検討することが大切だ」。
福岡県大川市で5月にあった小中学校の教職員向け研修会。
西南学院大の中馬充子教授が、こう呼びかけた。
大川市内の小学校では、1月、体育の授業中にサッカーをしていた当時4年生の男児(10)がゴールの下敷きになって死亡した。
味方の得点を喜んだ男児がネットにぶら下がると、ハンドボール用の小型のゴールが倒れてきたという。
杭やロープなど、ゴールを固定する道具はあった。
だが、固定するための鉄製の杭3本は現場にはなく、事故後に校庭の物置で見つかった。
ロープは2本とも切れていて、破損の時期も不明だった。
市教委によると、学校が固定状況を毎月確認する決まりだったが、昨年10月を最後に点検していなかったという。
記伊教育長は記者会見で、「施設設備は安全点検をしなければならないのが当然。それができておらず、大変遺憾に思っている」と謝罪した。
独立行政法人日本スポーツ振興センターのまとめでは、1998~2008年度に中高校でサッカーやハンドボールのゴールが倒れたことによる死亡・障害事故は16件。
09~15年度も、少なくとも3件把握している。
ゴールは、重量の大半がクロスバーやそれを支えるゴールポストに偏っているため、ぶら下がったり飛びついたりすると倒れやすいという。
千葉県茂原市の県立高校では13年、男子生徒(当時17)がサッカーゴールのクロスバーにぶら下がってゴールごと転倒し、亡くなった。
ゴールは固定されていなかった。
当時から昨年度まで務めた前校長は、「忘れてはならない。二度と繰り返さないよう、意識を高めている」と話す。
月に1度、教職員が校内の安全を確かめるなど、安全対策に力を入れているという。
この事故を受けて、文科省は13年9月、杭などでゴールを固定するよう都道府県教委などに通知した。
ただ、学校現場では必ずしも徹底されていない。
サッカーやハンドボールなどの専用グラウンドがない学校では、状況に応じてゴールを移動して使っている。
ある教委の幹部は、「移動のたびに杭を打ち込めば、相当な時間がかかる。徹底させるのは難しい」と打ち明ける。
福岡県内のある中学では、以前、4つあるサッカーゴールを固定せず、部活や授業のたびにグラウンドの隅から運んでいた。
だが、大川市の事故後、「万が一」に備えて砂袋で固定することにした。
県内の別の中学では、普段は固定しているサッカーゴールを昨年の体育祭で移動させ、得点板を付けて使った際、風で倒れた。
けが人はいなかったが、教員は「移動先でも固定させる必要があると感じた」。
長崎県内のある中学は、サッカーゴールを動かすたびに長さ35cmの杭2~4本で固定する。
打ち込むよりも抜くのが大変で、生徒たちとやっても、10分近くかかる。
体育の教員は、「大変だけど、子どもの安全を第一に考えれば仕方ない。良い方法があったら教えてほしい」と話す。
学校での事故防止を研究する名古屋大学大学院の内田良准教授(教育社会学)は、「ゴールの移動が頻繁だと、固定すべきだとわかっていても現実的に難しい。小学校の授業程度なら、本物のゴールにこだわらず、ハードルやコーンで代用する手もあるのではないか」と提案している。
出典
『児童犠牲も…学校のゴール転倒事故、なぜなくならない?』
http://www.asahi.com/articles/ASK7C5G4BK7CUTIL03J.html
(ブログ者コメント)
大川市の事例は、本ブログでも紹介スミ。
2017年7月4日17時45分に伊賀情報タウンyouから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月5日付で伊勢新聞から、7月5日付で朝日新聞伊賀版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7月4日午後0時10分ごろ、伊賀市立島ヶ原中学校で、理科の実験中に液体の一部が1年生の男子生徒(12)の左目付近にかかる事故が起きた。
生徒は念のため眼科を受診したが、左目の炎症は軽く、5日以降の水泳授業も可能な状態だという。
市教育委員会の発表によると、事故当時は1年生17人が5班に分かれ、2階の理科室で、過酸化水素水と二酸化マンガンを三角フラスコ内で混ぜて酸素を発生させる実験中だった。
通常は、濃度が35%の過酸化水素水を10倍に薄めるが、授業を担当した20代の女性教諭は、原液をそのまま使用してしまった。
液体は激しく反応して三角フラスコのゴム栓が飛び、酸素を採取するため、フラスコに近い位置にいた男子生徒にかかった。
女性教諭は教員に採用され6年目。同校では1~3年生の理科を担当している。
女性教諭は同じ実験の指導経験があるが、市教委の聞き取りに「うっかりしていた」「薄めるのを忘れていた」と述べ、過失を認めている。
懲戒処分の予定はないという。
学校は、生徒と保護者に謝罪した。
過去、同市内の学校で同種の事故が起きた事例はない。
市教委は、他の学校でも同様の事故が起きないよう、注意喚起する。
出典
『理科実験中に事故 生徒の顔に液体 伊賀市立島ヶ原中で』
http://www.iga-younet.co.jp/news1/2017/07/post-584.html
『理科実験中に事故 過酸化水素水、生徒にかかる 三重県伊賀市の島ヶ原中』
http://www.isenp.co.jp/2017/07/05/4871/
2017年6月9日21時46分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後3時5分ごろ、高槻市の大阪薬科大の研究室で、男性助教(33)が液体の薬品を流し台に廃棄した際に発火し、煙を吸うなどして病院に搬送された。
顔に軽いやけどを負ったが、命に別条はない。
爆発音がして白煙が上がったが、目立った焼損はなく、ほかにけが人は出なかった。
警察によると、現場は助教の研究室で、6階建て研究棟の5階。
別の部屋に引っ越すため、1人で室内を整理していた。
直径約8cm、高さ約15cmのガラス製の瓶に入った液体を捨てたところ、突然火が上がった。
助教は「中身を確認していなかった」と話しており、薬品の種類は不明。
出典
『大阪薬科大、薬品発火し助教軽傷 廃棄処分中、爆発音も』
https://this.kiji.is/245848088503649784?c=39546741839462401
6月9日22時12分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後3時5分ごろ、高槻市の大阪薬科大の研究室で男性助教(33)が薬品を扱っていたところ、突然、火が上がった。
間もなく消えたが、助教は顔をやけどする軽傷。
警察が原因を調べている。
警察によると、研究施設が入る建物の5階一室で薬品の整理中だった助教が、薬品名の表示がない瓶に入った液体を流し台に捨てた直後だったという。
警察は薬品の特定を進め、廃棄方法に問題がなかったか、助教から事情を聴いている。
煙を感知した非常通報装置から自動的に消防に通報があった。
大学によると、すべての講義が中断され、職員や学生が避難したという。
出典
『やけど 大阪薬科大で助教 研究室で薬品扱って火』
https://mainichi.jp/articles/20170610/k00/00m/040/115000c
6月9日17時59分にNHK NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後3時すぎ、大阪・高槻市奈佐原の「大阪薬科大学」にある実験棟の研究室で、33歳の助教の男性がガラス瓶の底に残った薬品を水で洗い流そうとしたところ、突然、大きな音とともに火柱と煙が上がった。
警察によると、この事故でガラス瓶が割れたほか、床の一部も焦げたということで、助教は顔や腕などに軽いやけどをした。
大学では授業を一時中断し、学生や教員を建物の外に避難させる措置を取った。
当時、助教は1人で薬品類の整理をしていたということで、警察は、ガラス瓶を洗う際に水と薬品が化学反応を起こしたとみて、原因を詳しく調べている。
大阪薬科大学の構内にいた薬学部の女子学生は、「バンという音がしてサイレンが鳴った。講義中だったが、研究棟に立ち入らないようにと言われ、そのまま避難した。建物の上のほうには引火性の高いものを扱う研究室もあると聞いている」と話していた。
出典
『大阪薬科大で大きな音と煙 男性助教がやけど』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170609/k10011012171000.html
6月9日16時37分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後3時10分ごろ、高槻市の大阪薬科大で、「白い煙が発生している」と大学職員から消防に通報があった。
同大の生体分析学研究室に所属する男性助教(33)が顔をやけどするなどして病院に搬送されたが軽傷。
警察によると、助教は研究棟5階の部屋で、ガラス瓶(直径8cm深さ15cm)に残った液体を廃棄中、火柱が上がり煙が発生したという。
助教は「バンという音がした」と話しているという。
出典
『実験室から煙、教員1人搬送 大阪薬科大』
http://www.sankei.com/west/news/170609/wst1706090057-n1.html
2017年6月9日14時51分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月10日付で毎日新聞京都版から、6月9日13時32分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6月9日付で同病院のHPにも、同趣旨の記事が掲載されていた。
9日午前11時前、京都市左京区の京都大学附属病院の研究施設で、「実験中に炎が上がり、2階から煙が出ている」と、近くにいた男子学生から消防に通報があった。
消防や病院によると、4階建ての建物の2階の実験室で、生物試料を処理しているときに実験器具の一部から火で出て服に引火したという。
消防が駆けつけた時には、火はすでに病院関係者が消し止めていた。
実験していた薬学部の大学院生の女性が、腕や背中に軽いやけどをした。
市消防局によると、実験が行われていたのは旧産婦人科病舎の2階。
現在、病棟として使っておらず、複数の研究室が入っていた。
この建物では、去年7月にも低レベルの放射性物質を扱う別の実験室で、ヒーターの電源の切り忘れが原因とみられる火事が起きている。
今回の部屋では放射性物質は扱っておらず、有害物質の漏出は確認されていない。
京都大学附属病院の田中事務部長は、「しっかりと教育していたはずだが、実験そのものか、あるいは学生の処理のどちらかに不備があったのだと思う。早急に、詳しい原因を調べたい」と話している。
出典
『京大附属病院で実験中に出火』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2014127451.html
『火災 京大病院、実験中に出火 院生軽いやけど /京都』
http://mainichi.jp/articles/20170610/ddl/k26/040/465000c
『京大病院で実験中に火災 大学院生がけが』
https://this.kiji.is/245765923925196805?c=39546741839462401
『医学部旧産婦人科病舎にて火災が発生しました』
http://www.esho.kyoto-u.ac.jp/info/info2.html
(ブログ者コメント)
去年7月の事例は下記参照。
2016年7月9日掲載
2016年7月1日 京都市の京大付属病院実験室から出火し煙を吸った1人が観察入院、医薬品開発実験中に水槽からヒーターを取り出し木製机の上に置いたが電源を切り忘れていた (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6081/
2017年5月30日20時12分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後6時すぎ、盛岡市上田にある岩手大学理工学部のキャンパスにある「地域連携推進センター」の2階にある共同実験スペースで爆発が起きた。
施設は、産学官の連携の一環として、岩手大学と中小企業が共同研究を行う場所。
実験室の机の上には、化学実験で使う「電子計量器」や壊れた薬品の容器などの破片が散乱していた。
この事故で、盛岡市で硫黄化合物などの製造や販売を行う「I化学研究所」の30代の男性社員が左手と顔にけがをした。
この事故を受けて警察と消防は、30日午前中、およそ20人体制で現場検証を行った。
警察は現場の状況などから、男性社員が1人で薬品を使った実験中に、使っていたガラスの容器が爆発の衝撃で割れて飛び散り、けがをしたとみて詳しく調べている。
また、男性社員が勤める「I化学研究所」の森社長は、「地域住民や大学にも多大なご迷惑をおかけした。けがをした社員や家族には誠意をもって対応するとともに、警察や大学などによる事故の調査結果をもとに今後の対策を考えたい」とコメントしている。
出典
『爆発でガラス容器飛び散りけがか』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6043814781.html
5月30日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後6時5分ごろ、盛岡市上田4丁目、岩手大理工学部の地域連携推進センター棟実験室で爆発事故があった。
硫黄化合物製造「I化学研究所」(盛岡市)の30代の男性研究員が顔と左手にけがをした。
消防によると、研究員は1人で実験しており、薬品を混ぜていたところ、突然爆発したという。
出典
『岩手大実験室で爆発、男性研究員負傷』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201705/20170530_33035.html
(2017年6月13日 修正1 ;追記)
2017年5月31日付の岩手日報紙面に、刺激で爆発する可能性のある物質を精製していた可能性があるという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
男性は、飛び散ったガラス片で顔や手などに大けがを負ったとみられることが、消防などへの取材で分かった。
男性がフラスコを持って実験中に爆発した可能性があり、フラスコには白い粉が残っていた。
消防によると、男性は先週、2種類以上の物質を分子レベルで、低コストで結合させる実験を行っていた。
この技術で生成した化合物は、何らかの刺激で爆発する可能性があり、29日もこの化合物を使って実験したか調べている。
岩手大は29日、全教職員に対し、化学物質を取り扱う実験への注意を促す文書をメールで通知した。
2017年5月25日21時54分に日テレNEWS24から、岡谷市事例に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後2時半ごろ、岡谷市湊の岡谷南部中学校で理科の実験を行っていた2年生の男女12人が喉の痛みなどを訴えて、病院に運ばれた。
実験は、鉄と硫黄を混ぜてアルミホイルで包んだ後、ガスバーナーで加熱するもので、生徒たちは発生した気体を吸い込んだ。
搬送された生徒全員が経過観察のため入院しているが、軽症。
長野県内では、19日に塩尻市の中学校で2年生3人が硫化水素を発生させる実験の後、体調不良を訴え、病院に運ばれている。
この事故を受け、中学校は教員に注意を呼び掛けていたという。
出典
『岡谷市の中学校で理科実験中に12人搬送』
http://www.news24.jp/articles/2017/05/25/07362501.html
5月25日20時7分に朝日新聞から、5月25日20時25分にNHK信州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
記者会見した岡谷市教委の説明によると、授業は5時限目で、鉄と硫黄をアルミホイルに包んで加熱、硫化鉄を生成させる実験をしていた。
36人が参加したが、実験途中でせき込む生徒が出た。
岡谷南部中学校の小松亨校長は、「安全には万全を期していたが、このようなことになってしまい、体調を悪くした生徒には申し訳なく思っている。決められた手順に従って実験を行ったと聞いていて、現段階では、なぜ煙が出たのかわからない」と話している。
病院に搬送された女子生徒の母親は、「午後3時ごろ、『子どもが救急車で病院に運ばれる』と学校から電話があり驚いた。病院で娘は『(実験中に)煙が出て吸い込み、せきが出た』と話し、乾いた感じのせきをしていた」と語った。
出典
『理科実験中に体調不良、生徒12人搬送 長野』
http://www.asahi.com/articles/ASK5T5V0LK5TUOOB017.html
『理科の実験中12人のどの痛み』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/1013713762.html
5月25日19時53分にNHK埼玉からは、川口市事例に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後4時前、川口市立戸塚西中学校から「理科の実験中に生徒が体調不良を訴えた」と消防に通報があった。
2年生の男子生徒と女子生徒、合わせて5人が、のどの痛みや頭痛などを訴え病院に搬送されたという。
市の教育委員会によると、このうち2人は治療を終えて帰宅しているほか、ほかの3人も会話ができ、症状は軽いとみられるという。
5人は同じクラスの生徒で、6時間目の理科の授業で鉄と硫黄を混ぜて加熱したものに塩酸を加えて硫化水素を発生させる実験をしていたという。
警察が、学校から話を聞くなどして当時の状況を調べている。
出典
『理科実験中に5人体調不良で搬送』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106080271.html
5月31日21時32分に日テレNEWS24からは、長野市事例に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月31日17時57分にNHK信州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前10時半すぎ、長野市青木島町の更北中学校で、理科の実験後2年生の男女30人のうち、男子3人が体調不良を訴えた。
学校は、この3人を保健室で休ませていたが、念のため、正午ごろ病院に搬送しようとしたところ、さらに男女8人が体調不良を訴えたという。
11人は長野市内の病院に搬送されたが、このうち4人が経過観察のため入院している。
全員、症状は軽いとみられている。
学校によると、授業では鉄と硫黄をアルミホイルで包んで加熱して「硫化鉄」を作る実験を行っていて、窓ガラスを開けるなどの対策をしていたという。
5月に入り、県内では、塩尻市と岡谷市の中学校でも同じような理科の実験で生徒が体調不良を訴えて病院に搬送されている。
長野県教育委員会では、29日付けで、実験の際には十分な換気を行うとともに、教師がしっかり状況を確認するなど、事故防止を求める通知を出していたという。
31日のケースを含めると、硫化鉄の実験で生徒が体調不良を訴えるのは3件目で、教育委員会は通知の内容を徹底するよう、市町村を通じて各学校に改めて周知することにしている。
出典
『中学校で理科実験後に体調不良 11人搬送』
http://www.news24.jp/articles/2017/05/31/07363017.html
『理科実験後に中学生11人搬送』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/1013870181.html
(ブログ者コメント)
〇塩尻市の事例は下記参照。
当該記事中、今後は特段の事例でないかぎり掲載割愛と書いたばかりなのだが・・・。
2017年5月25日掲載
2017年5月19日 長野県塩尻市の中学校で鉄と硫黄を混ぜた後に塩酸を入れて硫化鉄を作る理科の実験終了後、3人が体調不良を訴え病院へ、全員軽症
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7153/
〇5月31日の日テレNEWS24では、どのような実験か、
映像で紹介されている。
2017年5月19日18時21分にNHK信州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後1時すぎ、塩尻市の塩尻中学校で「理科の実験後に生徒が体調不良を訴えた」と消防に通報があった。
警察や消防によると、2年生の男女3人が頭痛など体調不良を訴え、松本市内の病院に運ばれたが、いずれも症状は軽いという。
警察によると、2年生の生徒およそ30人が理科の授業で硫化鉄を作る実験を行っていて、3人は実験で発生した硫化水素を吸った疑いがあるという。
警察は、学校の関係者から話を聞くなどして、詳しい状況を調べている。
出典
『理科実験後に体調不良 3人搬送』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/1013555211.html
5月19日21時40分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後1時ごろ、塩尻市の塩尻中学校で理科の実験を終えた2年生の男女3人が「気分が悪い」と体調不良を訴え、松本市内の病院に搬送された。
塩尻市教育委員会によると、実験は、鉄と硫黄を混ぜたあと塩酸をいれて硫化水素を発生させるものだった。
この授業には2年生34人が出席していたが、ほかに体調不良を訴えた生徒はいないという。
出典
『中学の理科実験後に体調不良 生徒3人搬送』
http://www.news24.jp/articles/2017/05/19/07361984.html
(ブログ者コメント)
この種の実験での中毒事例は、今月報道されただけで、これで3件目だ。
今後、この種の事例は、特段のものでない限り、掲載を割愛する。
2017年5月20日付で毎日新聞秋田版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北秋田市教育委員会は19日、市立米内沢小で給食後の歯磨きをしていた際、小2担当の50代の男性教員が手指消毒用のアルコール液を誤って洗口液として児童のコップに注いだ、と発表した。
児童らは口に入れたが、健康被害などは報告されていない。
市教委によると、同市では虫歯予防のため、給食後のフッ化物洗口液による口内浄化を実施している。
17日午後0時50分過ぎ、同小で2年担任の男性教員が洗口用の液体を入れようとした際、手指消毒液のボトル容器を誤って手に取り、そのまま児童らのコップに注いだ。
口に含んだ児童らが違和感を訴えたため、過ちに気付いた。
出席していた児童22人のうち、18人が口に入れた。
児童らが「口の中がピリピリする」と申し出たため、何度もうがいするなどの処置をとった。
市教委によると、手指消毒液の容器が破損したため、洗口液と同種類の容器に入れていたという。
教員が取り違えたとみられる。
出典
『フッ化物洗口液取り違え 児童のコップに誤って消毒用液 北秋田の小学校 /秋田』
http://mainichi.jp/articles/20170520/ddl/k05/040/233000c
(ブログ者コメント)
漂白中の容器とは知らず客に中身を酒あるいは水として提供したといった、飲食店を中心とした同種事例は過去に何件か本ブログでも紹介スミだが、学校での事例報道を目にしたのは初めてにつき、紹介する。
2017年5月10日17時47分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月10日14時24分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時半すぎ、大阪・泉佐野市のH中学校から「理科の実験中に生徒が体調不良を訴えた」と消防に通報があった。
警察によると、2年生の男女20人以上がのどの痛みなどを訴えていて、このうち女子生徒7人と男子生徒1人の計8人が病院に運ばれて手当てを受けたが、いずれも症状は軽いという。
当時、塩酸などを使って硫化水素を発生させる実験をしていたところ、数人がのどの痛みを訴え、その後、さらに体調不良を訴える生徒が出たという。
警察が、学校の関係者から話を聞くなどして、詳しい状況を調べている。
泉佐野市教育委員会によると、中学校では、10日は午前8時40分から理科の授業が行われ、2年生1クラス36人が、鉄と硫黄の粉末を加熱したり塩酸と反応させたりする実験を行っていたという。
実験の中で硫黄の粉末を加熱した際に臭いが強くなり、いったん生徒全員を教室から出すなどの対応をとったという。
市教委の説明では、実験中は換気扇を使い、窓を開けて換気をしていたといい、詳しい原因を調べている。
奥教育長は、「保護者の方にご迷惑、ご心配をおかけし深く反省しています。実験のやり方が正しかったのか検証を行ったうえで、二度と同じことがないよう徹底をしたい」と話している。
出典
『理科実験で体調不良 8人搬送』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170510/3280361.html
『中学の理科実験で体調不調 8人が搬送』
http://www.asahi.com/articles/ASK5B4GXQK5BPTIL014.html
5月10日22時9分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、実験で発生させた硫化水素が原因の可能性があるとして、業務上過失致傷の疑いもあるとみて調べる。
警察や市教委によると、2年生36人が午前9時前から理科室で、鉄と硫黄の混合物を加熱し、塩酸との反応で硫化水素の気体を発生させていた。
窓を開け換気扇を回したが、実験終了後に生徒らが相次いで気分不良を訴えた。
30代の男性教諭は市教委に、「生徒の安全を考えていたが、塩酸の量が多かったかもしれない」と説明しているという。
出典
『救急搬送 理科実験で頭痛訴え9人手当て』
https://mainichi.jp/articles/20170511/k00/00m/040/165000c
2017年5月2日15時11分に中国新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月2日14時31分に毎日新聞から、5月2日14時39分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前9時5分ごろ、大竹市のO中学校で2年生の理科の実験中、生徒がのどの痛みなどを訴え、21人が市内の病院に搬送された。
いずれも軽症で、一時入院した4人も即日退院した。
市教委や同中によると、実験は理科室であり、34人が8班に分かれて実施。
鉄と硫黄の混合粉末をアルミ箔の筒に入れてガスバーナーで加熱し、化学反応を学ぶ予定だったが、加熱から5分ほどで生徒がせきこみ始めた。
授業をしていた男性教諭は、バーナーを消し、窓を開けて換気するよう指示。
生徒が手足のしびれやのどの痛みなどを次々に訴えたため、119番した。
消防は、校内や周辺の大気を測定したが、9時40分ごろには有毒ガスは特定できなかった。
消防は、実験で発生した硫黄化合物を生徒が吸ったのではないかとみている。
警察が原因などを調べる。
市教委も、実験の手順が正しかったか原因を調べる
教科書には、発生する気体を吸い込まないように注意が書かれているという。
教諭も、実験前、バーナーの加熱中に発生するガスを吸わないよう生徒に指導。
3ケ所の換気扇を回していたが、窓は閉め切っていた。
風で火が揺れないようにするためだったという。
出典
『理科実験で生徒を搬送 大竹のO中』
『化学実験中に気分悪くなり21人病院に搬送』
http://www.news24.jp/articles/2017/05/02/07360427.html
『理科実験 体調不良、21人を搬送 広島・大竹の中学』
http://mainichi.jp/articles/20170502/k00/00e/040/221000c
5月2日23時30分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5月3日付の毎日新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
警察などによると、生徒は、鉄と硫黄の粉末を混ぜ、ガスバーナーで熱して硫化鉄を生成している時に、発生した気体を吸い込んだとみられる。
市教委によると、担当教諭が事前にした実験では、粉末に火を当ててから数分で化学反応が始まったが、この日は反応が進まず、長く火を当てていたという。
市教委は「なぜ反応が起きなかったか不明」とし、原因などを調べている。
出典
『中学の実験事故、4人が一時入院 いずれも軽症、広島・大竹』
https://this.kiji.is/232076217949701629?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
この実験については、同じような事故トラブルが過去にも起きており、本ブログでも何件か紹介スミ。
2017年5月1日22時51分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月1日21時59分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後3時20分ごろ、神戸市兵庫区松原通のS中学校で、教諭のMさん(54)が校舎4階の窓から約12m下のグラウンドに転落した。
Mさんは病院に運ばれたが、全身を強く打つなどして、まもなく死亡した。
窓の清掃中に転落するのを複数の生徒が目撃しており、警察はMさんが誤って転落した可能性があるとみて、詳しい状況を調べている。
警察によると、Mさんは特別支援学級の担任で美術部の顧問。
当時は部活動を終え、約40人の生徒と美術室を掃除していた。
窓は床から75cmの高さだった。
床から約1mの高さにある窓の手すりから身を乗り出し、窓の外側をふこうとした際、バランスを崩したという目撃証言があるという。
出典
『神戸市立中の校舎から転落、教諭が死亡 清掃中の事故か』
http://www.sankei.com/west/news/170501/wst1705010079-n1.html
『校舎4階から転落、男性教諭死亡 神戸・兵庫の中学』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201705/0010148537.shtml
2017年4月24日21時46分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本市の市立中学校で、平成26年、授業中に男子生徒が投げた粘土細工用のへらが目に当たり後遺症を負ったとして、当時2年生だった女子生徒と両親が24日までに、市と男子生徒らに約2400万円の損害賠償を求める訴訟を熊本地裁に起こした。
提訴は2月17日付。
訴状によると、26年2月、女子生徒は、授業中に男子生徒2人がふざけて投げ合っていたプラスチック製のへらが右目に当たってけがをし、視力低下などの後遺症が生じた。
女子生徒側は、学校側は危険を予想して男子生徒らに注意する義務があったと主張している。
熊本市は、「授業中の事故で、管理責任があったと重く受け止めている。弁護士と相談した上で対応を考えたい」としている。
出典
『「へら当たり後遺症」提訴、熊本・中学校の授業事故』
http://www.sankei.com/west/news/170424/wst1704240103-n1.html
2017年4月12日20時46分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時半ごろ、香川県善通寺市生野本町2の私立保育所「K子育てプラザ21」(園児126人)で、園庭のうんていで遊んでいた女児(3)が、木製外枠の狭くなっている部分に首を掛けた状態で宙づりになっているのに施設内にいた保育士が気付き、保育所の看護師が助け出した。
警察によると、一時は心肺停止状態だったが、病院に搬送後、自発呼吸が戻ったという。
保育所によると、当時は外遊びの時間中で、うんてい周辺では数人が遊んでいた。
うんていは、手でぶら下がれる鉄棒が高さ1m地点にあるが、その上部にも木枠があり、筋交いで固定されていた。
女児は、頭を内側に入れる形で筋交いに挟まっていたという。
当時、園庭で外遊びを見守っていた保育士は、別の場所で起こった園児同士のトラブルに対応しており、女児の近くに大人はいなかったという。
保育所を運営する社会福祉法人「K福祉センター」の片山理事長(75)は、「(保育士の)目が離れてしまった。安全をより徹底すればよかった」と話した。
出典
『遊具事故 首挟まり、女児一時心肺停止に 香川の保育所』
http://mainichi.jp/articles/20170413/k00/00m/040/079000c
4月13日7時21分に産経新聞westからも、同趣旨の記事が事故状況のイメージ図付きでネット配信されていた。
香川県善通寺市の保育施設「K子育てプラザ21」で雲梯に首が挟まった女児(3)が病院に搬送された事故で、女児が雲梯上部に水平方向に渡した柱などの間で首を挟んだ状態で宙づりになったとみられることが、警察への取材で12日、分かった。
女児は搬送時に心肺停止の状態だったが、自発呼吸を回復した。
保育施設などによると、雲梯は全体の高さが約140cmあり、首を挟んだ水平方向の柱までの高さは約100cmだった。
女児は午前9時20分ごろに遊び始め、約10分後に職員が異変に気づいて119番した。
警察によると、女児は雲梯の下部にある支柱を足場にしてよじ登り、水平方向の柱などの間で頭部を挟んだ状態で遊んでいるうちに足を踏み外した可能性が高いという。
警察は同日、現場の実況見分を実施。
当時の安全管理などについて関係者から事情を聴くなどして、詳しい原因を調べる。
保育施設の運営法人の片山理事長(75)は、「8日に入園式があり、保護者に安心してくださいと言ったのに申し訳ない。もっと安全を徹底していれば」と話した。
出典
『「もっと安全を徹底していれば」首を柱で挟み宙づり、3歳女児呼吸を回復…高さ100センチ、足踏み外す? 香川』
http://www.sankei.com/west/news/170413/wst1704130012-n1.html
4月13日付で朝日新聞(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
雲梯は、前日に入所したばかりの女児の妹(0)がいた0歳児クラスの前にあった。
事故直前、女児が妹の様子を見ようと近くのフェンスに上がっているのを、室内の保育士が注意していたという。
(ブログ者コメント)
朝日新聞のイメージ図によると、雲梯の2本の横木と筋交いの間に挟まれた三角形の空間に首を挟まれた模様。
こんな場所で・・・という感じ。
思いもしない場所で事故が起きることがある、その一例として紹介する。
(2018年1月28日 修正1 ;追記)
2018年1月25日10時23分に産経新聞westから、女児が死亡したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
意識不明となっていた女児が24日、低酸素脳症で死亡した。香川県警丸亀署が発表した。
女児と両親は、施設には隙間をふさぐなどの安全対策を講じる義務があったとして、昨年12月、施設側や担任の保育士らに対し、計約2億5千万円の損害賠償を求めて高松地裁に提訴した。
出典
『保育施設の雲梯事故で意識不明の4歳女児死亡 香川』
http://www.sankei.com/west/news/180125/wst1801250046-n1.html
(2018年3月2日 修正2 ;追記)
2018年2月28日14時5分に読売新聞から、園長が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月28日17時25分にNHK香川からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警丸亀署は28日、女性園長(47)を業務上過失致死容疑で書類送検した。
園長は「うんてい」の手すりなどに女の子の頭がはさまる危険性を認識しておらず、保育士による見守りなどの事故防止措置を怠り、女児を死亡させた疑い。
警察のこれまでの調べで園長は、「自分の施設で起こった事故に対して責任を感じている」と話しているという。
出典
『園庭遊具に首挟まれ女児死亡、園長を書類送検』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180228-OYT1T50042.html
『保育所遊具事故 園長を書類送』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20180228/8030000490.html
2017年2月17日18時16分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東大阪市の小学校で、教頭などが、児童の体に付いた汚れを取ろうとして、特殊な素材でできたスポンジなどを使ってこすり、児童が10日間のけがをしていたことが、関係者への取材で分かった。
このスポンジは「洗剤が必要ない」などとして人気があるが、国民生活センターなどは、人に使うと皮膚が傷つくとして、注意を呼びかけている。
関係者によると、去年9月、東大阪市のN小学校で、3年生の男子児童の首に油性ペンで書かれた落書きが見つかり、40代の教頭と30代の事務職員が、学校にあったスポンジでこすって消そうとした。
ところが、児童が痛みを訴え、皮膚が赤くなったため途中でやめ、このスポンジが本来、人には使ってはいけない「メラミンスポンジ」だと分かったという。
「メラミンスポンジ」は特殊な素材でできていて、洗剤をつけなくても、水だけでガラスやタイルなどの汚れを落とすことができるとして、人気があるが、体をこすると皮膚を傷つけるとして、国民生活センターや製造元が注意を呼びかけている。
児童は、前の日に、自宅で兄弟に落書きをされ、そのまま登校したということで、スポンジでこすった際に「痛い、痛い」と言ったが、教頭などは「我慢して」と言って、しばらく続けたという。
児童は、首に10日間のけがをした。
小学校や市の教育委員会は、「調査中でコメントできない」などとしている。
国民生活センターによると、5年前には、美容院で皮膚に付いた毛染め液をメラミンスポンジを使って落とそうとして、けがをしたケースも報告されていて、「製品の注意書きをよく確認し、人には使用しないでほしい」と注意を呼びかけている。
出典
『特殊素材のスポンジで児童けが』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170217/4006181.html
(ブログ者コメント)
〇このメラミンスポンジ、玄関タイルをこすると細かい泥がよくとれるので、ブログ者もしばしば使っている品だ。
ただ、注意書きを読んだことはなかった。
〇国民生活センターからの呼びかけを確認しようとHPを見てみたが、見つからなかった。
(2017年4月6日 修正1 ;追記)
2017年4月4日18時53分にNHK関西から、教頭などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月4日23時54分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東大阪市の小学校で、教頭などが、児童の体についた汚れを取ろうとして、特殊な素材でできたスポンジでこすり、10日間のけがをさせたとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検された。
書類送検されたのは、東大阪市のN小学校に勤務していた46歳の教頭と39歳の事務職員。
去年9月、小学校で、3年生の男の子の首に油性ペンによる落書きが見つかり、教頭と事務職員が特殊な素材のスポンジでこすったうえ、こすると痛がったので、ペンキなどを落とすための液体を使って消そうとした。
このスポンジは「メラミンスポンジ」と呼ばれ、体をこすると皮膚を傷をつけてしまうため、人には使わないよう注意書きがあったが、警察などによると、児童が「痛い」と訴えたにもかかわらず、「我慢して」と言って、こすり続けたという。
男の子は首に10日間のやけどや擦り傷を負っており、警察は、業務上過失傷害の疑いで4日、書類送検した。
児童の母親によると、教頭などは「特殊なスポンジとは知らず申し訳ない」と話したという。
児童の母親は、「落書きを消そうとするのならば、ほかのやり方があったと思うし、けがをするまで行う必要があるのかと疑問に感じます。2度と同じことがないよう徹底してほしいです」と話していた。
一方、東大阪市教育委員会の高岸次長は、「今後の捜査の経過を見守っていきたい」とコメントしている。
出典
『スポンジでけがさせた疑い』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170404/5279311.html
『スポンジで男児こすった疑い 小学校教頭ら書類送検』
http://www.asahi.com/articles/ASK446D16K44PTIL02L.html
(ブログ者コメント)
NHKから放映された写真には、男児の首の後ろに直径3cmほどに見える、やや楕円状に皮膚がめくれた、浅いクレーターのような傷が写っていた。
さぞ痛かったことだろう。
2017年2月2日20時22分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県真岡市の市立小学校で2010年2月、給食に出された直径約2cmの白玉団子をのどに詰まらせ脳死状態となり、13年1月に死亡した男児(当時10歳)の両親が、真岡市に約8400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、宇都宮地裁は2日、請求を棄却した。
事故の危険性を予見することは難しく、学校側の救護措置も適切だったと判断した。
両親側は判決を不服として、近く控訴する方針を示した。
両親側は、白玉団子(直径約2cm)が窒息事故を生じさせる危険性があることは、報道や文科省などの通知により社会的知見になっており、事故を予見できたと主張。
事故後に速やかに119番されず、男児を逆さにして白玉を取り出そうとするなど、一連の救護措置も十分ではなかったなどと批判。
一方、真岡市側は、5歳児以上の事故の予測は困難で、救護措置も十分だったなどと反論していた。
判決で吉田裁判長は、白玉団子の危険性について、「食品自体ではなく、食べ方に起因して発生する」と指摘。
小学生が食べ物を喉に詰まらせる可能性は乳幼児に比べて低く、男児が健康だった点にも言及し、「白玉をかまずにのみ込み、喉に詰まらせる可能性を予見させる兆候もなかった」と判断した。
また、事故発生から救急通報までの時間について、吉田裁判長は関係者の証言を総合し、「事故を察知してから2分ないし3分後には救急車を要請している」と、市側の主張をおおむね認めた。
また、事故後の救護措置については、教員が指を入れて白玉団子を取り出そうとした行為を「適切な処置とはいえない」と批判。
ただ、両親側が救護の際に背部をたたくだけでなく、腹部を突き上げる「ハイムリック法」を使うべきだったと主張した点に関しては、「ハイムリック法を行うべき義務があったとまでは言い難い」とした。
吉田裁判長は、「救命のために行うべき措置を行っていたと評価できる」として、学校の対応にも過失はなかったと結論づけた。
判決を受け、真岡市の井田市長は、「市としては、今後も再発防止に取り組んでまいります」とコメントした。
[栃木・真岡白玉事故]
2010年2月、真岡市の市立小学校で、小学1年の男児が、給食に出された白玉汁に入っていた直径約2cmの白玉団子を喉に詰まらせ、意識不明の重体となった。
その後、入院先で脳死宣告を受け、13年1月に感染症を併発して死亡した。
両親は同年7月、真岡市を相手取り、損害賠償を求めて提訴。
事故の第三者委員会は、同年11月、学校側は適切な対応をしており、責任はないとする報告書を真岡市教委に提出していた。
出典
『栃木白玉窒息死訴訟 給食で2センチ大「事故予見できず」』
http://mainichi.jp/articles/20170203/k00/00m/040/072000c
2月2日18時38分に時事ドットコムからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
白玉汁に入っていた直径2cm強の白玉団子1個を喉に詰まらせた。
教師が背中を強くたたくなど救命措置をしたが吐かせられず、救急搬送。
男児は脳死状態になり、13年1月に死亡した。
吉田裁判長は、男児が09年度の給食で、事故発生までに4回、白玉汁を普通に食べており、危険性を予見させる兆候はなかったと指摘。
腹部を上向きに圧迫する「ハイムリック法」を行わなかったとする原告側の主張も、「義務はなく、行ったとしても吐き出させるのは難しい」と判断した。
出典
『両親の賠償請求棄却=給食の白玉で窒息死-宇都宮地裁』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017020201136&g=soc
判決がくだる前、2017年1月31日に毎日新聞栃木版からは、下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。
・・・・・
息子はなぜ死んだのか。
白玉団子を喉に詰まらせてから通報までの経緯を知ろうとしても、学校側からの情報提供はほとんどなかったという。
そこで父親は、独自に関係者から聞き取りを始めた。
事故当時、教員がどの教室にいて、どう行動したのかを表にまとめた。
事故を調査した第三者委員会の報告書では、発生から2分後に通報したとあったが、「これだけのことを2分でできるのか」と疑問を拭い去ることはできなかった。
12年7月には、栃木市の保育園で女児(当時2歳)が、同じメーカーの白玉をのどに詰まらせた事故があったことを知った。
息子の事故の情報が共有されず、教訓化もされていない現状に、憤りを感じた。
「『真岡市に(事故のことを学校現場に)伝えていなかったのか』と聞いても、答えはあいまいでした」
また父親は、真岡市に対し、事故が起きた後の支援制度の必要性も訴えている。
学校管理下の事故で重い障害を負いながら、市からは「障害者」として、一律の支援を受けただけ。
「(息子と)同じような子どもが出てきた時、自分のように苦しむ親が出てくる」と懸念している。
・・・・・
一方、真岡市は男児の事故を受け、再発防止に努めてきたという。
市学校教育課によると、市内の学校給食センターではメニューを見直し、白玉団子をはじめ、うずらの卵など、喉に詰まりやすい食材の提供をやめた。
また、給食を食べ始めてから5~15分程度は静かに集中して食べる活動を進めている。
話しながら食べると、誤って気管に詰まる可能性が高まるためだ。
同課は、「給食は『食育』の面から楽しむことも必要。後半には歓談の時間も設けるようにしている」と話した。
さらに、教職員を対象とした救急救命講習を、3年に1度受講するように義務付けた。
喉にものや食べ物を詰まらせた際の救命法も想定して行っているという。
ただ、真岡市は事故後の対応について、独自の支援策を検討していないという。
同課は、「事故後の支援を想定するよりも、事故を起こさないようにすることが学校現場で必要なこと」と説明している。
出典
『真岡白玉事故訴訟 息子はなぜ死んだのか 来月2日判決』
http://mainichi.jp/articles/20170131/ddl/k09/040/041000c
2016年11月29日付で毎日新聞愛知版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
あま市は、28日、授業でアメ作りをしていた際に顔面にやけどを負った当時小学3年の女子児童に和解金200万円を支払うことで和解したと発表した。
12月補正予算に計上した。
市によると、2014年3月18日の総合学習の際、理科室で3年生児童がべっこうアメ作りをしていたところ、他の児童が、アルミカップが熱くなっているのに驚いて手を離した。
落下した拍子に、中のアメの一部が跳ねて女子児童の顔にかかり、やけどを負った。少し痕が残ったという。
市は両親の弁護士と協議し、紛争を避け、和解することにした。
出典
『あま市 授業で顔やけど 小3女児に200万円の和解金』
http://mainichi.jp/articles/20161129/ddl/k23/010/184000c


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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