2015年8月18日8時33分に高知新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前9時ごろ、高知県高岡郡四万十町黒石の「高知県立農業担い手育成センター」の職員が、敷地内の重油タンク(容量1.9Kℓ)が空になり、重油が排水路を通って近くの四万十川支流・黒石川に流出しているのを見つけた。
重油は約3km下流の東又川まで到達し、消防などがオイルフェンスや吸着マットを使って、流出域の拡大防止に努めている。
同センターによると、タンクは、施設内の園芸用ハウスのボイラーに重油を供給するために2015年2月に設置。
8月13日に初めて容量いっぱいに給油し、15日に職員が供給用のバルブを開けたという。
17日、職員らがタンクとボイラーをつなぐ鉄製配管(直径2.5cm)を確認したところ、深さ約30cmの土中で管が破損し、重油が漏れていた。
重油は排水路に流れ込み、黒石川に達したとみられる。
四万十町によると、重油は下流の東又川や川から引いた用水路にも流れ込んでいるが、17日夕現在、魚が浮くなどの被害や飲み水へ影響は確認されていないという。
高知県立農業担い手育成センターの石本所長は、「タンクが完成した後の周辺工事で配管が破損した可能性がある。土中に中和剤を使うなどして重油がこれ以上川に流出しないよう対処する」としている。
四万十町は、18日以降に農業被害などを調査する。
四万十川上流淡水漁協の池田組合長は、「アユ漁が最盛期で本流に流れ込んでくると、成育への影響が心配だ」と話していた。
出典URL
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=342745&nwIW=1&nwVt=knd
8月18日18時42分にNHK高知からは、原因に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
四万十町にある県立農業担い手育成センターでは、17日、センター内にある農業用タンクの配管が壊れ、およそ1900ℓの重油が四万十川の支流の黒石川や東又川などに流出したことが確認された。
センターが配管が壊れた原因を調べたところ、排水溝を作る工事で建設用の機械を使って地面を掘り起こした際に、地中およそ50cmに埋められた配管の一部を破損した可能性が高いことがわかった。
センターでは、重油がしみこんだ土を別の場所に移動させて流れ出ないよう保管するとともに、今後、こうした事態が起きないよう工事の手順などを見直すなど、再発防止に努めるとしている。
センターの内原次長は、「関係者や地域の皆様にご迷惑をおかけし大変申し訳なく思っています。重油の流出が拡大しないよう対策を続けていきたい」と話している。
四万十町によると、今回の重油の流出で、これまでのところ、魚などへの影響は確認されていないという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/8014206062.html?t=1439928667821
(2015年9月15日 修正1 ;追記)
2015年8月18日付の高知新聞紙面に掲載されていた写真によれば、タンクは以下のような構造だった。
・タンクは高さ2m程度の架台の上に設置されている。
・タンク周囲には3m×3mくらいのコンクリート製の防油堤が設置されている。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。