







2019年4月16日10時1分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前2時ごろ、川崎市川崎区扇町、T埠頭川崎支店のベルトコンベヤーが燃えているのを警備員の男性が見つけ、同支店の男性社員を通じて119番通報した。
同社敷地内にある発電会社「Kバイオマスパワー」の燃料貯蔵倉庫にも延焼し、ベルトコンベヤー約450mと倉庫約1万5000m2を焼いた。
けが人はなかった。
消防が消火活動に当たったが、倉庫内のバイオマス燃料が燃え続け、同日現在、鎮火のめどは立っていない。
警察や消防によると、ベルトコンベヤー(幅約2m、全長約500m)は、木片などでできたバイオマス燃料を船着き場から倉庫へ運搬するためのもので、出火当時は稼働していなかった。
火はベルトコンベヤーを伝って倉庫に燃え移ったという。
出典
『川崎・扇町で燃料倉庫火災 バイオマス燃え続ける』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-161566.html
4月16日10時0分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前2時ごろ、川崎市川崎区扇町の倉庫会社「T埠頭」で、「屋外の燃料搬送設備から出火した」と同社の従業員から119番があった。
消防によると、けが人は確認されておらず、倉庫約3000m2などを焼損した。
消防と同社によると、敷地内にはバイオマス発電施設があり、ベルトコンベヤー(高さ約10~15m、幅約2m)で、木材の切りくずなどでできた固形燃料を船から運ぶ仕組みだったが、当時は稼働していなかった。
固形燃料から出火したとみて、詳しい原因を調べている。
出典
『倉庫会社の設備から出火 けが人なし、川崎』
https://www.sankei.com/affairs/news/190416/afr1904160006-n1.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
(2019年4月23日 修正1 ;追記)
2019年4月22日20時13分に神奈川新聞から、22日になっても鎮火してないという下記趣旨の記事が、消火活動の写真付きでネット配信されていた。
消火活動が難航している。
市消防局によると、22日現在、木くずなどでできた大量の発電用燃料がくすぶり続け、鎮火に至っていない。
有害物質は含まれていないものの、煙は市街地にも漂い、悪臭への苦情が市消防局などに連日寄せられている。
同局によると、いぶされた状態で燃えているのは木質ペレットとヤシの種殻で、「燃えやすい燃料である上、量が多く、放水しても染み込んでいかない」。
約1万5000m2の倉庫に貯蔵されている燃料は、約3万2500トンに上るという。
開口部の少ない倉庫の構造も放水の妨げになっている。
熱と煙がこもった内部での消火活動は困難な状況。
19日午後に外壁の一部を壊し、くすぶる燃料を屋外に運び出した上で放水を続けているが、「運び出せたのは半分程度。ゴールデンウイーク前には消し止めたいが、鎮火のめどは立たっていない」と説明する。
薪を焚いたような臭いは約4km離れたJR川崎駅周辺にも届き、「煙くさい」、「洗濯物ににおいが付く」といった苦情は約50件に上る。
同社を傘下に収める出光興産広報部は、「近隣住民に多大な不便と迷惑を掛け、申し訳ありません」とした上で、「燃料は天然由来で、有害物質は含まれていない」と説明している。
22日午前8時現在、消防士延べ520人を投入し、24時間態勢で消火活動に当たっているという。
出典
『バイオ燃料倉庫火災、鎮火せず 悪臭、川崎駅付近にも』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-163059.html
4月27日付で東京新聞からは、発生から10日後にようやく鎮火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市消防局は、26日午後3時半に鎮火したと発表した。
鎮火したのは発生から約10日後だった。
防火造平屋の倉庫約1万5000m2が全焼し、けが人はなかった。
同局は、消防艇や中原消防署に配備している大型ポンプ車で海水をくみ上げて放水を続けたほか、消防ヘリも投入。
重機で倉庫の外壁を崩して燃料をかきだすなどの作業も行い、延べ消防車両225台と消防隊員約1000人が出動した。
今後、警察と出火原因などを調べる。
発生から25日までに、同局には住民から「煙に有害物質は含まれていないのか」などの問い合わせや苦情が計111件あった。
特に、倉庫外壁を壊した19日には、66件が集中。
内部にこもっていた煙が出て南東の風に乗り、約5km離れたJR川崎駅周辺でも焦げた臭いが漂った。
出典
『倉庫火災、10日後に鎮火 川崎区で燃料くすぶり消火難航』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201904/CK2019042702000132.html
2019年2月25日19時22分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後3時ごろ、富山市高内の、飛行機のエンジンに使われる化学繊維を製造する「日本カーボン富山工場」の倉庫で、従業員から「原材料が燃えている」と、消防に通報があった。
消防車15台が出て消火にあたり、火は約1時間後に消し止められた。
警察によると、この火事で倉庫に保管されていた粉末状の原材料が焼けたが、建物への被害はなく、けが人もいなかったという。
警察は、26日午前9時半から消防と合同で現場検証を行って、火事の詳しい原因を調べることにしている。
出典
『富山市の工場で火災 けが人なし』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20190225/3060001393.html
(2019年3月13日 修正1 ;追記)
2019年2月26日付の北日本新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
25日午後2時45分ごろ、富山市高内の日本カーボン富山工場で、粉状の製品原材料、数100kgを焼いた。
けが人はいなかった。
警察や消防によると、燃えたのは「ポリシラン」と呼ばれる原材料。
この工場では、飛行機のエンジン部品などを製造するために使われ、袋に入れて保管されていた。
工場は当時、稼働中で、男性従業員がポリシランから出火しているのを見つけ、119番した。
警察は26日午前9時半から消防と合同で実況見分し、出火原因などを調べる。
2018年9月15日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8803/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8802/
(2019年2月21日 修正2 ;追記)
2019年2月14日12時0分に福井新聞から、電気配線のショートが原因かもという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社は2月13日、ナイロン原糸延伸機の配線がショートし火花が発生したことが出火原因と推定されるとの最終的な見方を明らかにした。
今後、再発防止対策を行った上で、被害のなかったナイロン原糸製造設備を、3月末をめどに再稼働するとしている。
再稼働に向けた住民説明会を同日夜、同市内のホテルで開き、火災の推定原因や安全対策を示した。
同社はA~D工場のうち、エアバッグのナイロン原糸を製造するA工場1階に設置されていた糸の延伸機を火元と推定。
延伸機内で糸を巻き取るローラー部分の配線がショートし火花が発生、周囲に付着していた原料や油脂に引火し、排気ダクトを通って一気に燃え広がった可能性が高いとした。
被害のなかったC工場のナイロン原糸製造設備の再稼働に向け、
▽ショート時に電源を遮断する装置を配線部分に設置
▽配管を不燃性素材に変更
▽排気ダクト内に炎検知器や自動消火設備を設置
などの対策を講じていくと説明した。
焼失したA、B工場の再建については、「現在、本社で検討している」とした。
出典
『東洋紡火災、原因は配線ショートか 対策行い3月末めどに再稼働』
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/796595
2019年2月13日付で毎日新聞東京版に下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時半ごろ、東京都大田区城南島6の大手食品会社「マルハニチロ」(本社・江東区)の物流センターから出火し、5階建て倉庫の5階部分約1000m2を焼いた。
現場から男性8人が運び出されたが、うち3人の死亡が確認された。
他の5人は命に別条はなかった。
消防と警察は出火原因を調べている。
物流センターの金子所長などによると、出火当時は5階と屋上の間で冷凍設備用の配管工事をしていたという。
建物内には従業員や出入りの業者ら約50人がおり、大半は自力で避難した。
現場は東京・羽田空港から北に約3kmの倉庫や工場が建ち並ぶ海沿いの一画で、物流センターはマルハニチロの子会社が運営している。
火災の影響で、羽田空港は滑走路1本の運用を一時見合わせ、一部の便に遅れが出た。
出典
『倉庫火災 3人死亡 羽田空港近く、一部便に遅れ』
https://mainichi.jp/articles/20190213/ddm/041/040/141000c
2月12日16時0分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
室内や屋上から逃げ遅れた8人が救助された。
このうち男性4人が搬送され、3人が死亡、1人が負傷した。
ほかに逃げ遅れた人がいないか、確認を急いでいる。
5階では当時、冷凍庫の入れ替えのため、配管工事などが行われていたという。
同センターの男性所長(46)は、「突然警報が鳴り、避難を呼びかけた。5階を見に行った職員も煙で近づけなかった」と話した。
出典
『物流倉庫火災で3人死亡 東京・大田区』
https://www.sankei.com/affairs/news/190212/afr1902120013-n1.html
2月13日12時4分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火が出る前、5階にある冷凍機を入れ替えるため、屋上部分や外壁で配管の溶接作業が行われていたことが警察などへの取材でわかった。
警察は、13日午前から現場に入って出火原因を詳しく調べるとともに、避難経路の周知などが適切に行われていたか確認を進めることにしている。
出典
『3人死亡火災屋上などで溶接作業』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190213/0025476.html
2月14日12時42分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これまでの調べで、当時、最上階の5階では冷凍機を入れ替えるため、屋上や外壁で配管の溶接作業が行われていたということだが、その後の調べで、燃え方などから最上階の天井部分が火元とみられることが捜査関係者への取材でわかった。
最上階の5階は食品を冷蔵するための部屋で、内壁には断熱材が使われていたという。
警察は、火が断熱材に燃え移ったことで煙が一気に広がり、逃げるのが難しくなったとみて、当時の状況を詳しく調べている。
出典
『倉庫火災 断熱材に燃え移ったか』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190214/0025529.html
(2019年3月3日 修正1 ;追記)
2019年2月28日16時32分に産経新聞から、死亡した人の中には初期消火などで火元に向かった人もいたらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警視庁捜査1課は28日、3人が倉庫の出入り業者や配管工の48~53歳の男性だったと発表した。
このうち2人は、初期消火や救助活動をしていて火災に巻き込まれた可能性があるという。
司法解剖の結果、死因は一酸化炭素中毒や焼死とみられる。
同課などによると倉庫は5階建てで、3人はいずれも火元の5階付近で見つかった。
出火当時、同社アルバイトの近さん(53歳)は5階で荷物の搬出入作業中。
荷役会社社員の宮地さん(53)と配管工の村田さん(43)は、初期消火や逃げ遅れた人の救助のために火元付近へ向かい、巻き込まれた可能性があるという。
出典
『救助活動中に巻き込まれ死亡か 東京・大田の倉庫火災』
https://www.sankei.com/affairs/news/190228/afr1902280011-n1.html
2019年1月22日19時7分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前7時すぎ、能代市富町の武田さん(男性、94歳)の住宅が燃えていると、隣の家に住む人が消防に通報した。
消防が消火にあたったが、住宅の密集地のため周囲に燃え広がって住宅など5棟が全焼し、火元の住宅の焼け跡から男性2人が遺体で見つかった。
警察によると、消火活動にあたっていた能代消防署の消防隊員、藤田さん(男性、32歳)と佐藤さん(男性、26歳)の2人と連絡がとれなくなっているという。
警察は、遺体で見つかった2人は連絡がとれなくなっている消防隊員とみて、身元の確認を急いでいる。
また消防によると、この火事で武田さんが煙を吸って病院に搬送されたということだが、意識はあり、命に別状はないという。
現場はJR能代駅から北西におよそ400m離れた、住宅などが建ち並ぶ地域で、消防が通報を受けてから完全に火を消し止めるまでに6時間以上かかった。
夕方、記者会見を開いた能代山本広域市町村圏組合消防本部は、連絡がとれなくなっている2人の消防隊員は、火元の住宅のなかに逃げ遅れた人がいないか捜索のために入り、消火活動を行っていたが、その後、行方がわからなくなったことを明らかにし、当時の対応に問題がなかったか検証するとしている。
火災現場の近くに住む50代の女性は、「はじめに煙が見えたときは、火は燃え広がらずに消えるかと思って見ていたが、建物から炎が見えたあとは燃え広がるのが早かった。住宅が密集した狭い場所なので、燃え広がるのが早かったのではないか。消防も奥にある住宅になかなか向かえず、消火に手間取っている感じがした」と話していた。
また、「火元と思われる家の男性が、消防隊員に助けられながら一緒に歩いてくる様子をみた」と話していた。
また70代の女性は、「窓を開けて外を見たら、ものすごい勢いで煙と炎が出ていた。当時、風が強かったので、燃え広がったのかもしれない」と話していた。
また59歳の男性は、「途中で急に火の勢いが強くなり、大きな音がした」と話していた。
出典
『能代火災 2人死亡は消防隊員か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20190122/6010002898.html
1月23日7時6分に秋田魁新報からは、行方不明の署員2人の消火活動当時の様子が下記趣旨でネット配信されていた。
・・・・・
消火中の消防署員の殉職となれば、本県で初めて。
なぜ2人が命を落とす事態になったのか―。
現場に出動したのは63人。
2人は通報から3分後の午前7時11分、いち早く到着した部隊の一員だった。
火が見えず、煙もほとんどなかったことから、40代男性司令と3人1組で火元の店舗兼住宅に入り、逃げ遅れた人がいないか捜索した。
男性司令は7時25分、室内にいた火元の男性を外へ誘導。
2人は室内に残り、延焼を防ぐためホースで放水した。
しかし、7時30分ごろから10分程度の間に、突然、火が燃え広がったという。
別の1部隊は、装備品を投げ捨てて退避。
午前8時前には、立ち上る炎で中に入れない状態に。
無線で現場の消防士全員に安否確認したが、2人からの返答はなかった。
・・・・・・・・・
出典
『屋内で放水中に炎上か 能代火災、不明2署員「責任感強い」』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190123AK0001/
1月23日付で秋田魁新報からは、フラッシュオーバーが発生したらしいという下記趣旨の記事が、フラッシュオーバーの図解付きでネット配信されていた。
2遺体が見つかった今回の火災は、短時間で急激に燃え広がった状況から、「フラッシュオーバー」が発生した可能性がある。
専門家は、「火災現場でしばしば起きる危険な現象。予測は難しい」と話す。
フラッシュオーバーは、爆発的な燃焼現象の一種。
可燃物が燃えた際に発生する水素やメタンなど可燃性ガスが屋内に充満し、高熱にさらされて連続して発火することで起こるとされる。
札幌市消防科学研究所によると、天井付近の温度は800~1000℃に達する。
温度や酸素濃度などで状況は異なるが、建物が全焼するような火災で、たびたび生じるという。
能代山本広域市町村圏組合消防本部によると、富町の現場では、当初、煙がほとんどなかったが、その後、10分程度で一気に燃え広がった。
本部の聴取に、退避した部隊の署員は、「前後が見えないほど濃い煙が地面まで下り、熱気が強まった」と話したという。
消防関係者によると、フラッシュオーバーは消防士にとって基礎的な知識。
発生前には、煙が黄色を帯びてきたり、火の気がない所から煙が出たりする兆候があるという。
「退避は基本的に自己判断だが、暗い屋内では煙に気付きにくく、兆候に気付かない場合もある」と、県央部の消防士。
後方から活動を見る人を配置するなどの対策は欠かせないとする。
東京理科大学火災科学研究所の松原美之センター長も、死角で兆候が出る可能性もあるとして、「全体の状況を見極める役割が大切」と話す。
フラッシュオーバーと比較されるバックドラフトは、密閉空間で物が燃えている最中にドアを開けるなどした際、酸素不足で弱まっていた火勢が一気に強まり、爆発的に燃焼する現象。
出典
『フラッシュオーバー発生か、専門家「予測は困難」 能代火災』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190123AK0025/
1月25日6時58分に秋田魁新報からは、3隊が一緒に消火活動していたなど下記趣旨の記事が、現場の見取り図付きでネット配信されていた。
不明になっている消防署員2人の隊を含む計3隊が、火元の男性(94)方のボイラー室周辺で合流し、消火に当たっていたことが24日、消防への取材で分かった。
なぜ2人だけが退避できなかったのか、能代山本広域市町村圏組合消防本部は、出動した隊員からの聞き取りや無線記録の分析などを進めている。
火元となった男性の店舗兼住宅では、藤田さんと佐藤さんの隊を含む2隊が市道に面した車庫から、残る1隊は西側から、それぞれ進入。
ボイラー室周辺が燃えていたことから、3隊が一緒に消火に当たった。
互いに会話も交わし、無線を所持した佐藤さんから放水を始めたとの連絡もあったという。
消防本部は24日、「外部の客観的な検証を確保する必要がある」として、調査委員会を設置した。
県や秋田市消防本部の協力を得て、当時の状況を調べている。
また、署員の惨事ストレスに対応する専門チームの派遣を総務省消防庁に依頼。
火災対応を優先するため、文化財防火デーに合わせて市内各地で予定されていた25日の防火訓練を中止とした。
・・・・・
警察によると、ボイラー室は、男性の店舗兼住宅から類焼した薬局の裏手にあり、ブロックで囲われ、煙突と屋根があった。
薪を燃やして給湯器具内の水を温め、配管を通じて風呂場や台所に配湯する仕組み。
男性が日常的に使っており、火災前日の21日夕に薪を燃やした。
当日は燃やしていなかったという。
出典
『ボイラー室周辺で放水 能代火災、不明2署員含む3隊活動』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190125AK0002/
1月26日付で秋田魁新報からは、遺体の身元が特定されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
能代署は25日、火元の焼け跡から見つかった2遺体は、消防士長の藤田さん(32)と消防副士長の佐藤さんだったと発表した。
また、死亡した2人が消火中、何らかの原因でホースの水が出なくなった可能性があることが判明。
消防は、2人が退避できなかったことと関連があるかを調べている。
消防によると、22日の活動開始後、屋内での放水時に通常1回出す「放水開始」の合図が、無線を所持していた佐藤さんから午前7時23分と7時半すぎの2回記録されていた。
水圧不足やホースが折れ曲がるといった原因で水が十分に出ない場合、複数回出すことがあるという。
火元とみられるボイラー室の周辺では7時25分ごろ、藤田さんと佐藤さんの隊を含む計3隊が合流。
その後、10~15分の間に急速に燃え広がった。
他の2隊は2人を見失ったが、濃い煙で視界が遮られたため、屋外に退避。
マスクを着け直して再び中に入ろうとした隊員が、炎の走る瞬間を目撃したという。
出典
『消火活動中、水出ず? 2遺体は消防署員と判明 能代火事』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190126AK0002/
2018年11月28日9時53分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前7時10分ごろ、大阪・吹田市山田北のホームセンター「K千里山田店」から煙が出ていると消防に通報があった。
消防車など18台が出て消火活動を行っているが、3時間近くたっても建物から黒っぽい煙が噴き出ている。
出火した当時、店は営業時間外で、消防によると、これまでのところ、けが人は確認されていないという。
この火災の影響で、現場近くにある介護老人保健施設では、およそ100人の入所者を、市の施設の武道館に避難させているという。
現場は、阪急千里線や大阪モノレールの山田駅から400mほどの、マンションや店舗などが建ち並ぶ場所。
【火事の店舗は】
ホームセンターを運営する大阪・堺市の「K商事」によると、火事が起きたのは店舗の本館。
建物は2階建てで、1階が売り場、2階が駐車場となっていて、売り場には日用品や消耗品、インテリア用品を中心に配列しているという。
ふだんの営業時間は午前9時からで、通常は午前8時から品出しを行うため、火が出たとみられる午前7時10分ごろは、まだ誰も出勤していない状態だったという。
店内には火災報知器が設置されていて、正常に作動したほか、スプリンクラーも設置されているということで、会社は担当者を現場に派遣して状況の確認に当たっている。
K商事は、「近隣の皆さまにはご迷惑をおかけして申し訳ありません。原因の究明を急ぐとともに、防火体制の見直しも行いたい」と話している。
【高齢者施設の入所者避難】
火災の影響で、現場近くにある介護老人保健施設「千里」では、およそ100人の入所者を市の施設の武道館に避難させているという。
施設の職員は、「煙がすごいので、安全のため入所者を避難させた。時折、爆発音のようなボンという音も聞こえる。店舗内で販売されているボンベなどの商品が燃えているのではないか」と話していた。
【周辺に住宅や店舗 学校も】
火災が起きたホームセンターは、吹田市の中心部から北に5kmほど離れた場所で、東側には万博記念公園がある。
住宅や店舗が建ち並んでいて、近くには小学校や高齢者向けの福祉施設、それに大阪モノレールの「山田駅」などもある。
出典
『吹田のホームセンターで火事』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20181128/0010160.html
11月30日12時26分に朝日新聞からは、防犯タグ用のボタン電池を複数入れていた袋から出火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1階サービスカウンター付近から出火する様子が店内の防犯カメラに映っていたことが、府警への取材でわかった。
付近の棚には、袋に入った廃棄前のボタン電池が複数保管されており、火花が出る様子も映っていた。
府警は、電池同士が接触して大きな電流が流れ、出火した可能性があるとみて調べている。
府警によると、店側は、「(盗難防止用の)防犯タグを10個以上、同じ袋に入れて保管していた」と説明。
防犯タグは廃棄前のもので、電池がむき出しの状態となっていた。
袋の中で電池が重なり合って大きな電流が生じた可能性があるという。
家電などの事故を調査する独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)によると、電池をまとめて保管すると、プラスとマイナスの電極がふれ合って大きな電流が流れ、出火するおそれがあるという。
担当者は、「保管する際は、テープを貼るなどして、電極がふれ合わないようにしてほしい」としている。
火災は28日朝に発生。
10時間あまり燃え続け、延べ約3000m2が焼けた。
けが人は無かったが、隣接する介護施設や保育園の利用者約180人が一時避難した。
出典
『ボタン電池の接触で出火か 吹田のホームセンター火災』
https://digital.asahi.com/articles/ASLCZ3K7CLCZPTIL005.html?rm=290
11月30日13時32分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、火元は店舗1階のサービスカウンターとみられ、店内の防犯カメラには、午前6時半ごろにカウンター内の棚から出火する様子が写っていた。
棚には廃棄予定の盗難防止タグや、タグ用の使用済みボタン電池が複数、ポリ袋に入れて保管されていた。
製品評価技術基盤機構(NITE)などによると、電池はむき出しの状態でまとめて保管すると、電極同士が接触するなどして、電圧の高い電池から低い電池に電気が流れ、過充電の状態となることがある。
ボタン電池は棒形の乾電池と比べ薄いため、電池同士が重なりやすく、過充電が起きやすいという。
過充電となった電池は発熱し、破裂や発火につながることがあるという。
府警は、今回の火災では、袋の中で電池内に残った電気が別の電池に流れることで、一部の電池が過充電となり、発火した可能性が高いとみている。
一般家庭でも、使用済みの電池を袋などにまとめて保管すると起こり得るといい、同機構は、「電池を保管する際は、ビニールテープなどで絶縁してほしい」と呼びかけている。
出典
『廃棄ボタン電池出火か 過充電で発熱 コーナン火災』
https://www.sankei.com/affairs/news/181130/afr1811300022-n1.html
11月30日12時14分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
府警によると、28日午前6時半ごろ、1階サービスカウンター近くの棚に置いていたポリ袋から火花が散り、周囲に燃え移る様子が店内の防犯カメラに映っていた。
ボタン電池は商品の防犯タグに付いていたもので、店員がタグから外し、むき出しのままポリ袋に入れていたとみられる。
出典
『大阪府警 ホームセンター全焼、ボタン電池から出火か』
https://mainichi.jp/articles/20181130/k00/00e/040/260000c
(ブログ者コメント)
テレビでも放映されていたが、NITEによる実験映像(乾電池とボタン電池を接触)は下記参照。
バンという破裂音とともに発火している。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01270101.html
2018年11月12日19時52分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前10時ごろ、川辺町比久見のゴム製品の製造会社「T」の西工場から火が出たと、工場から消防に通報があった。
消防車7台が出て消火にあたり、火は約1時間半後に消し止められたが、鉄筋平屋建ての工場の内部、440m2が全焼した。
警察によると、この火事で、内部で作業をしていたインドネシアからの技能実習生の22歳の男性がのどや足にけがをして岐阜市内の病院に運ばれたが、命に別状はないという。
工場では、従業員が1人で薬品を混ぜ合わせる作業をしていたということで、警察と消防が火が出た原因を調べている。
現場は、川辺町役場から飛騨川を挟んで北東約1kmの場所にある、水田の中に会社の建物や住宅が点在する地域。
出典
『工場火災で技能実習生けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20181112/3080000616.html
11月12日16時45分に中京テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
インドネシア国籍の技能実習生(22)が首や足などにけがをして病院に運ばれたが、命に別条はないという。
工場では工業用のゴム製品を作っていて、けがをした実習生は「薬品を薄める作業中に発火した」と話しているという。
出典
『ゴム工場で火災 薬品薄める作業中に発火か 岐阜・川辺町』
https://www2.ctv.co.jp/news/2018/11/12/30094/
キーワード ; 静電気?
2018年11月5日18時20分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時ごろ、神戸市中央区下山手通の路上でガス管の工事中に、突然、大きな音がして炎が上がった。
警察によると、この事故で作業員3人がけがをして、このうち、大阪・箕面市の福島さん(男性、53歳)が意識不明の重体になっている。
また、34歳の男性が全身にやけどを、54歳の男性が足にやけどをした。
警察や大阪ガスによると、現場では古いガス管を新しいガス管に取り替える工事が行われていて、配管にガスが通っているか確認するためキャップ状の栓を外したところ、炎が上がったという。
近くでは、別の配管を電動のこぎりで切断する作業が行われていたということで、警察は、切断作業で飛び散った火花がガスに引火したとみて、詳しい状況を調べている。
現場は、兵庫県庁に近い、マンションやスーパーなどが建ち並んだ地域。
出典
『ガス管工事中に炎 3人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20181105/2020002262.html
11月5日12時8分に産経新聞westからは、現場写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時5分ごろ、神戸市中央区下山手通のガス管の敷設工事現場で爆発があり、作業中だった男性作業員3人が負傷した。
50代男性が意識不明の重体で、30代男性は全身やけどで重傷。
別の50代男性は左足をやけどしたが、軽傷とみられる。
警察が詳しい原因を調べている。
警察によると、当時現場では、路面に穴を掘り、ガス管の取り換え作業が行われていた。
ガス管を切断するために使用した電動のこぎりの火花が、別のガス管から漏れ出したガスに引火したとみられる。
現場は兵庫県庁の西約500mの住宅街。
作業員の服に火が燃え移り、配管から火柱が上がるなど、周辺は一時騒然となった。
爆発音を聞いた付近の男性(29)は、「『熱い』という男性の叫び声と同時に、配管から2~3mの火柱が上がった。近くでこんなことが起きるなんて」と驚いていた。
出典
『ガス管工事現場で爆発 作業員3人重軽傷、神戸』
https://www.sankei.com/west/news/181105/wst1811050021-n1.html
11月5日12時30分に神戸新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
近くの自動車用品店店長(29)は開店準備中に「熱い、熱い」という叫び声で気付いた。
「青っぽい3mくらいの火柱が上がり、近くでやけどした男性がうつぶせで倒れていた。他の作業員が服をバタバタはたいていた」と驚いていた。
出典
『「3mの火柱と叫び声」ガス工事中に引火し作業員に燃え移る 1人が意識不明、神戸』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201811/0011793084.shtml
(2019年2月28日 修正1 ;追記)
2019年2月25日16時43分にNHK兵庫から、労安法違反で社長が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸東労基署によると、当時、現場ではガス管を取り替える事前準備として、古い配管の栓を緩めてガスが通っているか確認する作業をしていた。
一方、そのすぐ近くで別の配管を電動のこぎりで切断する作業も行っていたため、飛び散った火花で漏れ出たガスに引火したという。
このため同署は、現場で作業をしていた西宮市の「G建設」の55歳の社長が、必要な危険防止の対策を怠ったとして、労安法違反の疑いで書類送検した。
調べに対し、社長は容疑を認め、「危険性はわかっていたが、作業員が経験豊富なので大丈夫だと思った」と話しているという。
出典
『ガス管工事事故で社長を書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20190225/2020003187.html
2月25日21時30分にYAHOOニュース(産経新聞)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸東労基署は25日、労安法違反の疑いで、工事を請け負った兵庫県西宮市のガス工事会社「G建設」と男性社長(55)を書類送検した。
社長は容疑を認めている。
同署によると、当時現場にいた社長を含む作業員3人のうち、社長以外の2人は重度のやけどを負った。
現在も職場復帰できていないという。
出典
『ガス管工事で爆発、業者社長を書類送検 神戸東労基署』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190225-00000619-san-soci
2月25日17時17分に神戸新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
書類送検された男は、作業にあたる労働者を直接指揮監督し、安全管理を統括する立場だった。
出典
『3人重軽傷のガス管事故 西宮の会社など書類送検』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201902/0012096574.shtml
(2019年6月6日 修正2 ;追記)
2019年6月5日10時57分にNHK兵庫から、個別作業の確認を怠っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場で作業を指示していた工事会社の社長が、安全確認を怠っていたとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検された。
当時、現場ではガスが通っているか確認するためガス管の栓を緩める作業と、電動のこぎりで配管を切断する作業が同時に行われ、切断作業で飛び散った火花が引火したという。
警察は、現場にいた社長が安全確認を怠った結果、2人の作業員に大けがをさせたとして、5日、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察によると、調べに対し、「それぞれの作業員が、どの作業をしているかの確認を怠ってしまった」などと供述しているという。
出典
『ガス管炎上事故で社長を書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20190605/2020004009.html
2018年11月3日9時20分に佐賀新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月に九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の廃棄物処理建屋内で煙が発生したトラブルについて、九電は2日、廃液を処理する機器内の部品がセメントで固まったことによる故障が原因だったと発表した。
機器の洗浄の頻度を上げるなど対策する。
原発から出た放射性物質を含む液体は、セメントと混ぜてドラム缶に詰めている。
煙は廃液をセメントと混ぜる機器から出た。
九電によると、9月21日、機器内を除染した化学薬品を、セメントと混ぜてドラム缶に詰める作業をしていたが、ドラム缶が無くなったため、新たに届くまでの5日間、作業を中断。
その間、機器内に残ったセメントが化学薬品の影響で想定より早く固まり、混ぜる機器の軸が動かなくなった。
27日に機器を動かすとモーターが空回りし、機械とモーターをつなぐ4本のベルトから煙が出て、全てちぎれた。
対策として、除染廃液を処理する場合は連続して作業することや、中断から2日たった時点で機器を洗浄するとした。
出典
『<玄海原発>発煙原因、廃液処理機器内でセメントが固定化』
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/297270
11月2日18時3分にNHK佐賀からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし9月、玄海町の玄海原発で、3号機と4号機の原子炉建屋の隣にある廃棄物処理建屋と呼ばれる建物で火災報知器が作動した。
原発の運転員が確認したところ、放射性物質を含む廃液を固めるためにセメントと混ぜる装置がある部屋の中で煙が出ているのが見つかった。
煙はすぐに消えたが、この装置とモーターをつなぐ4本のベルトがいずれも切れているのが見つかったという。
九州電力によると、この装置の主軸がセメントが固まって動かなくなり、装置とモーターをつなぐベルトが摩擦で熱をもったため、煙が出たという。
九州電力によると、廃液をセメントと混ぜ合わせる作業を5日間中断していた間に、装置に残っていたセメントが固まって主軸が動かなくなったという。
同様の作業では、これまで中断しても、最大2日間だったという。
今回の発煙では、放射性物質の漏えいや今年再稼働した3号機と4号機の原子炉への影響はなかったという。
出典
『発煙はセメント固化でベルトが熱』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20181102/5080001873.html
2018年7月27日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後1時50分ごろ、東京都多摩市唐木田1で建設中のオフィスビル(鉄骨造り、地上3階地下4階)の地下3階から出火した。
警察などによると、現場では当時、約320人の作業員が働いていたが、逃げ遅れた男性作業員5人が煙を吸うなどして死亡した。
負傷者は約40人に上り、このうち約25人は症状が重いという。
消防が出火原因を調べている。
警察は、業務上過失致死傷などの容疑で捜査を始めた。
警察などによると、作業員2人が地下3階でガスバーナーを使い鉄骨を切断していたところ、近くにあったウレタンの断熱材に火花が飛んで、出火したとみられる。
作業員は、消火器を使うなどして消火を試みたが、火の回りが早く、瞬く間に燃え広がったという。
死亡した5人は、地上3階と地下4階で1人ずつ、他の3人は地下から発見された。
建設中のビルは、企業の事務所などが入居するオフィスビルとして、三井不動産(東京都中央区)が100%出資する南多摩特定目的会社(同)が発注。
安藤ハザマ(東京都港区)が施工していた。
同社によると、工事は2016年10月に着工し、今年10月に完成する予定だった。
26日は、内装工事を中心に作業していた。
消防などによると、この火災で約70台の消防車や救急車が出動。
延べ床面積約1万7600m2のうち約5000m2が燃え、約6時間後にほぼ消し止めた。
現場は火災による黒煙が広範囲に立ち上り、周辺は一時、騒然となった。
出典
『東京・多摩の建設現場火災 5人死亡 作業員40人けが』
https://mainichi.jp/articles/20180727/ddm/001/040/159000c
7月26日21時45分に朝日新聞からは、出火当時の状況が、下記趣旨でネット配信されていた。
捜査関係者らによると、出火当時、地下3階で工事用作業台の鉄骨をガスバーナーで切断する作業をしていた。
その際に火花が出て、床下のウレタンの断熱材に引火して燃え広がったと、作業をしていた男性2人が説明しているという。
1人が切断、もう1人が火花を水で消す役割だったという。
2人は、近くにあった消火器や水で初期消火にあたったが間に合わず、地下3階のさらに下にある免震装置が置かれた階にいた作業リーダーに「もうダメだ」などと報告し、避難を始めたという。
出典
『東京・多摩の建築現場で火災 5人死亡、約25人が重傷』
https://www.asahi.com/articles/ASL7V4SXWL7VUTIL032.html
7月28日付で毎日新聞東京版からは、地下4階にいた人の役割が下記趣旨でネット配信されていた。
作業員3人が地下3階で、鉄骨の柱をガスバーナーで切断していた。
3人のうち、バーナーで切断していたのは1人で、他の1人は飛び散った火花を水で消す担当、もう1人は1.5m下の地下4階から火花が火災にならないように作業を見張っていた。
出典
『東京・多摩の建設現場火災 断熱材引火、昨年にも 施工会社、別の工事で』
https://mainichi.jp/articles/20180728/ddm/041/040/113000c
7月27日22時18分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地下3階でガスバーナーを使用した作業員は、「引火しないよう、周囲に防火シートを敷いていた」と話しているという。
出典
『床の隙間から火花落下、引火か 東京・多摩のビル火災 施行会社、昨年も出火』
http://www.sankei.com/affairs/news/180727/afr1807270033-n1.html
7月26日21時12分に朝日新聞からは、作業員たちが煙に巻かれながら避難した状況が、下記趣旨でネット配信されていた。
作業員たちは建物内に取り残され、煙に巻かれながら避難した。
現場で何があったのか。
「ウレタン、ウレタン!」「火事だ!」
ウレタンが燃え、出火元とみられている地下3階。
電気工事をしていた男性(38)は叫び声を聞き、とっさに上階へ続く階段を探した。
一瞬で焦げ臭い煙に包まれた。
逃げる途中、うつぶせで倒れている人がいた。
「頑張れ、死ぬぞ」と起こし、何とか見つけた階段を駆け上がった。
外に出ると、大勢の作業員がせき込んで座り込んでいた。
見当たらない同僚を捜す人も。
「まるで戦場のようだった」と振り返った。
地下3階の下にある免震階で空調設備工事をしていた男性(44)も、火災の知らせを聞いた直後に黒煙にのみ込まれた。
停電して、辺りは真っ暗。
ヘッドランプの明かりと通路に並ぶ黄色いコーンを目印に、階段に向かった。
黒煙は、地上階の作業員も巻き込んだ。
3階で内装作業をしていた男性(36)は、「10cm前も見えなかった」と言う。
煙が抜ける瞬間を見計らって1階へ逃げた。
約1カ月前からこの現場で働くが、「火災の際の逃げ方などは教えてもらったことはない」と話した。
3階にも多くの作業員が取り残された。
地上でクレーンを操っていた男性(41)は、かご付きのクレーンを3往復させ、10人くらいを3階から下ろした。
「指示はなかったが、緊急時なのでやるしかないと思った」と言った。
出典
『黄色い煙「吸ったら死ぬ」破裂音の中逃げた 多摩の火災』
https://www.asahi.com/articles/ASL7V5SMLL7VUTIL05Q.html
(2/3へ続く)
(1/3から続く)
7月27日6時46分にNHK首都圏からは、火が出た直後に電源ケーブルが焼けて避難用の照明が消えたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
建物内では、火が出た直後に工事用の電源ケーブルが焼けて断線し、停電が起きていたことが、捜査関係者への取材でわかった。
当時、建物内では300人余りが作業をしていたということで、地下3階から避難した複数の作業員は、「火事に気づいた時には、すでに地下3階は真っ暗で視界がなく、一気に煙が立ちこめてきた」などと、当時の状況を証言している。
警察は、停電によって避難誘導用の照明が消えたため、逃げ遅れた人が増えたとみて、作業の進め方に問題がなかったか、業務上過失致死傷の疑いで詳しい状況を調べている。
出典
『火災 断線停電で逃げ遅れ拡大か』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180727/0015448.html
7月27日17時57分にNHK首都圏からは、床裏にウレタンを吹き付けた後に鉄骨を溶断する手順で作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社側は、地下3階の床裏に断熱材のウレタンを吹き付ける工程のあとに、付近の作業台を支える鉄骨をガスバーナーで切断して撤去する作業をしていたことを明らかにした。
この手順で作業をする場合、ウレタンに火花が燃え移らないよう、不燃シートを敷くなどのルールを社内で定めていたという。
出典
『5人死亡火災 安藤ハザマが謝罪』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180727/0015496.html
7月27日23時31分に朝日新聞からは、施工者の安藤ハザマは昨年にも同様の火災を起こしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施工者の中堅ゼネコン「安藤ハザマ」(東京)が昨年、別の現場でも同じ原因とみられる火災を起こしていたことが分かった。
同社などによると、昨年6月、東京都江東区の工事現場で、下請けの作業員が鉄骨をガスバーナーで切断した際、火花が断熱材のウレタンに引火。
約5000m2が焼け、作業員1人が全身やけどの重傷を負った。
これを受け同社は、現場で火を使う際、周囲を不燃シートで覆ったり初期消火用にバケツの水を用意したりするなど、6つのルールを定めた。
社員や下請け業者も含めて現場での朝礼などで周知し、下請け業者が変わる際には、説明の場を設けていたという。
同社は、「過去の件にも触れて火災の怖さを伝えていたが、こういう結果になってしまった」と謝罪した。
今回、同社は、周囲に不燃シートを敷いていたと説明しているが、捜査関係者によると、地下3階の床の一部に隙間があったという。
警察は、この隙間から火花が落ちて引火した可能性があるとみている。
出典
『断熱材引火、昨年に別現場でも ビル火災の安藤ハザマ』
https://www.asahi.com/articles/ASL7W4TGZL7WUTIL027.html
7月27日17時47分にNHK首都圏からは、入院した25人は全員が有毒な煙を吸った症状が出ているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察のその後の調べで、けが人のうち、症状が重く、入院した25人は、全員、一酸化炭素中毒や有毒なガスを吸った際に現れるのどのやけどの症状が出ていたことが分かった。
地下3階の床下にはウレタンの断熱材が敷き詰められていて、500m2にわたって燃えていたという。
警察は、ウレタンに火花が燃え移り、有毒な煙が一気に発生して被害の拡大につながったとみて、業務上過失致死傷の疑いで、作業の進め方や防火態勢に問題がなかったか調べている。
化学製品のウレタンは、日用や工業用として幅広く用いられている。
特に建設現場では、アスベストに替わる断熱材として、鉄骨や壁に吹き付けるなどして広く使われているが、燃えやすく、過去にも引火する事故がたびたび起きている。
建設現場での事故を防ぐための教材を企画・販売している「建設安全研究会」は、作業員向けの啓発用のDVDの中で、ウレタンの燃焼実験や引火事故につながりやすい作業の例を紹介している。
このうち燃焼実験では、壁に見立てた板に吹き付けたウレタンにガスバーナーの火を近づけると、あっという間に真っ赤な炎が広がり、黒い煙が巻き上がる様子がわかる。
また、引火しやすい作業の例として、金属の溶接や溶断の作業中に飛び散った火花がウレタンを塗った壁やウレタンの資材に燃え移るケースを紹介している。
建設安全研究会によると、建設現場では吹き付けられたウレタンがむき出しになっていることが多いということで、「ウレタンに火を近づけないことや、不燃性のシートで覆うこと、それに、火を使う場合は常に監視員を配置して、引火していないか確認するなどの対策が不可欠だ」と指摘している。
同じような火災は、全国で相次いでいる。
3年前の平成27年4月には、北海道・苫小牧市のキノコの栽培工場で、溶接に使っていたガスバーナーの火がウレタン製の断熱材に燃え移り、作業をしていた男性4人が死亡した。
また去年6月には、東京・江東区の解体中の建物で鉄骨をバーナーで切断していた際、飛び散った火花がウレタン製の断熱材に引火し、およそ5000m2が焼けて作業員1人が大けがをした。
出典
『ウレタン燃焼で有毒煙被害拡大か』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180727/0015494.html
7月28日9時7分に読売新聞からは、今回工事時の防火対策に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、安藤ハザマは火災が起きた26日、ウレタンに引火する可能性を考慮し、作業員を配置していた。
火元の地下3階では、建物の角にあるH鋼をバーナーで切断し、外す作業をしていたが、下の免震層にある発泡ウレタン製断熱材に引火しないよう、床にシートで覆ったベニヤ板を置いたという。
バーナーを使う作業員のそばにはバケツを持った別の作業員がおり、火花が散る度に水をかけていた。
免震層にも、消火役の3人目の作業員が待機していた。
・・・・・
出典
『ウレタンの危険性認識、消火役を配置…ビル火災』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180727-OYT1T50158.html
7月28日11時56分にテレビ朝日からは、出火直後にコップの水で消そうとしていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、当時、切断工事に作業員3人が関わっていたが、出火直後に作業員2人がコップに水を入れて火を消そうとしていたことが分かった。
その後に消火器を使ったが、間に合わず、火はあっという間に燃え広がったという。
出典
『コップの水で消火しようと?建設ビル火災5人死亡』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000132805.html
(2/3から続く)
7月30日11時57分に日本経済新聞から、死者5人は焼死だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した5人の死因が、司法解剖の結果、焼死とみられることが30日、警視庁捜査1課への取材でわかった。
死亡した5人のうち、4人は火元とみられる地下3階と地下4階で発見され、残る1人は屋上で発見された。
この事故では他に作業員ら約40人が救急搬送され、うち25人が気道熱傷や一酸化炭素中毒で入院した。
出典
『多摩市の建設現場火災 5人の死因は焼死か』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33558740Q8A730C1CC0000/
(2018年8月6日 修正1 ;追記)
2018年8月2日17時30分にNHK首都圏から、作業場所が毎日変わるため作業員は避難経路の説明を受けていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、ビルの中には300人あまりの作業員が働いていたが、NHKの取材に対し複数の作業員は、「毎日のように人の入れ代わりが多く、作業場所も変わるため、避難経路について説明を受けたことはなかった」などと証言した。
警察は、現場では作業員の入れ代わりが多く、避難経路について十分に周知されていなかった可能性もあるとみて調べている。
出典
『5人死亡火災避難路周知不十分か』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180802/0015970.html
(2018年8月29日 修正2 ;追記)
2018年8月28日17時31分にNHK首都圏からは、当初の予定と違い燃えやすいウレタンが使われていた、切断していた柱は当初は設置予定がなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察がこれまでに押収した作業の工程表では、断熱材として、燃えにくい不燃性のウレタンが使われる予定だったのが、作業を進める中で燃えやすいウレタンに変更されていたほか、その後の調べで、バーナーで切断していた仮設の柱についても、当初は設置する予定がなかったことがわかった。
火災は、この仮設の柱を撤去するために鉄骨を切断中に起きていて、警察は、計画が変更されたことで十分な安全管理ができず、被害が広がった可能性があるとみて調べている。
出典
『計画になかった柱 切断中に火災』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180828/0017548.html
(2018年12月23日 修正3 :追記)
2018年12月21日17時59分に産経新聞から、関係者6人が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施工者の準大手ゼネコン「安藤ハザマ」(港区)の担当社員が警視庁捜査1課の調べに「安全より工期を優先した」と供述していることが21日、捜査関係者への取材で分かった。
同課は同日、ガスバーナーによる溶断作業で適切な安全対策を怠り、火災を引き起こしたとして、業務上過失致死傷と業務上失火の疑いで、この社員や現場責任者ら同社の3人と下請け作業員3人の34~51歳の男6人を書類送検した。
火災を防ぐため業界団体などは、溶断作業について
▽断熱材のウレタンを吹き付ける前に実施
▽改修工事現場などウレタンが吹き付けられた場所では、ウレタンを除去して不燃材で養生し、消火器を準備
などの安全対策を求めている。
しかし、捜査1課によると、現場責任者らは安全対策について作業員に指示せず、具体的な手順書も作成していなかった。
この結果、ウレタンを吹き付けた場所でそのまま溶断作業が行われ、火がウレタンに直接接する状態だった。
火の見張り役は別の作業をしていて火災の覚知が遅れ、燃え広がった。
消火器も近くに置かれていなかった。
安藤ハザマは昨年6月にも江東区の倉庫解体現場でウレタンが燃える同様の火災を起こした。
同課は、現場責任者らが作業の危険性を認識しながら漫然と下請け任せにしていた状況が今回の大規模火災につながったと結論づけた。
出典
『「安全より工期優先」供述 多摩ビル死傷火災、6人を書類送検』
https://www.sankei.com/affairs/news/181221/afr1812210042-n1.html
12月21日付で毎日新聞東京版からは、下の階にいた見張り役は離れた場所で別作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査1課によると、出火時、火元の地下3階では作業員がガスバーナーで鉄骨を縦に切断していた。
切断箇所が床下に達した際、炎でウレタン材が加熱されて可燃性ガスが発生。一気に燃え広がったとみられる。
ウレタン材は断熱用で、階下の免震層の天井に吹き付けられていた。
免震層には引火を警戒する作業員もいたが、出火時は離れた場所で別の鉄骨を切断していた。
捜査1課は、警戒やウレタン材の保護などの防火策を十分に取っていれば防げたとし、現場責任者らに過失があったと判断した。
出典
『東京・多摩の建設現場火災 5人死亡 現場責任者ら6人、業過致死傷容疑で
書類送検』
https://mainichi.jp/articles/20181221/dde/041/040/049000c
12月22日付で毎日新聞東京版からは、作業員の上下の位置関係を示すイラスト付きで、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(記事内容の紹介は省略)
出典
『東京・多摩の建設現場火災 5人死亡 現場責任者ら書類送検 「工期優先」
防火策甘く』
https://mainichi.jp/articles/20181222/ddm/041/040/153000c
2018年6月11日10時27分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前8時10分ごろ、兵庫県三田市狭間が丘の県立北摂三田高校1階の校務員室で「カーテンが燃えている」と、同校の女性職員から119番があった。
火は職員らによってすぐに消し止められ、登校していた教職員や生徒らにけがはなかった。
警察などによると、出火当時、窓際のカーテン付近のガスコンロが使用中で、火が燃え移ったとみられる。
出典
『兵庫・北摂三田高でぼや騒ぎ、コンロの火でカーテン焼く』
http://www.sankei.com/west/news/180611/wst1806110023-n1.html
6月11日10時33分にgooニュース(神戸新聞)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前8時10分ごろ、三田市狭間が丘1、県立北摂三田高校1階の校務員室から出火し、カーテンなど約15m2を焼いた。
火は職員らが消し止め、けが人はなかった。
消防などによると、当時、校務員室は無人で、カーテン近くのコンロでやかんを火にかけていたという。
校内にいた生徒や教職員計約770人が中庭に避難した。
出典
『高校の校務員室で火災 カーテン近くのコンロにやかん』
https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20180611001.html
2018年5月13日付で読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月13日0時25分にYAHOOニュース(読売新聞)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後2時30分頃、京都市東山区祇園町南側の日本料理店「千花(ちはな)」から出火。
木造2階建て約100m2のうち、2階部分約60m2を焼いたほか、周囲の住宅など6棟にも延焼し、計約225m2を焼失した。
火は約2時間後にほぼ消し止められ、けが人はなかった。
警察によると、出火当時、店は営業時間外で客はおらず、店内で従業員4人が作業中だった。
従業員の1人が「バーナーを使っていた」と話しており、警察が詳しい原因を調べている。
現場は京阪本線祇園四条駅の東約100mで、八坂神社などの観光名所にも近い京都有数の繁華街。
一帯には煙が充満し、市内中心部の四条通が一時通行止めになった。
千花のホームページによると、同店は1946年創業。
レストランを星の数で格付けする「ミシュランガイド」で、2010年版から9年続けて最高の三つ星評価を得ている。
カウンターを挟んでお客と向き合う板前割烹の名店で、司馬遼太郎や白洲次郎、正子夫妻、瀬戸内寂聴さんら、多くの著名人も足を運んだ。
出典
『祇園ミシュラン三つ星「千花」火災、6棟に延焼』
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20180513-OYO1T50000.html
『祇園ミシュラン三つ星「千花」火災、6棟に延焼』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180512-00050124-yom-soci
5月13日12時18分にYAHOOニュース(関西テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、当時、開店準備をしていた「千花」の従業員が、「ダクトの油汚れを落とすためにバーナーで温めて拭いていた」と話していることがわかった。
現場の周辺では「ダクトから火が出ていた」という目撃情報もあり、警察は出火の原因を調べている。
出典
『京都・祇園の料理店火災 従業員「油汚れをバーナーで清掃」』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180513-12172601-kantelev-l26
5月14日23時15分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性従業員が厨房の掃除で油汚れにバーナーの炎を当てていたことがわかった。
京都市消防局が14日、明らかにした。
消防局によると、男性従業員は1階厨房で、ダクトにこびりついた油汚れを溶かすため、バーナーの炎であぶっていたという。
火災では2階が焼けたが、府警は、この作業から引火し、ダクト伝いに上に燃え移った可能性が高いとみている。
同店では以前からこの作業を行っていたといい、市消防局は「引火の可能性がある危険な行為」としている。
出典
『火元の三つ星料理店、油汚れ掃除にバーナーの炎』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180514-OYT1T50076.html
(2019年5月19日 修正1 ;追記)
2019年5月16日12時15分にNHK京都から、ときおり出る火花を霧吹きで消しながらバーナーを使い続けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、当時、火元の料理店のちゅう房で勤務していた男性の元従業員(30)が、排気ダクトを掃除する際、固まった油をバーナーで溶かしていたという。
警察は、元従業員が危険性を認識していたにもかかわらず、バーナーを使ったため引火して火事になったとして、16日、重過失失火の疑いで元従業員を書類送検した。
調べに対し元従業員は、ときおり出る火花を霧吹きの水で消しながらバーナーを使い続けたと説明し、「火事の原因となったのは間違いありません」と容疑を認めているという。
火元の日本料理店はミシュランガイドで三つ星の評価を得ていた老舗で、火事のあと休業し、別の場所で営業を再開している。
出典
『祇園の火事 元従業員を書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20190516/2010003531.html
2018年4月5日付で毎日新聞茨城版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前6時55分ごろ、坂東市莚打(むしろうち)にあるプラスチックリサイクル会社「D商事」(本社・東京都足立区)の工場から出火した。
同日午後5時ごろ鎮火するまで約10時間にわたり燃え続け、2階建ての工場延べ約1000m2と、いずれも平屋の倉庫と事務所の計3棟が全焼した。
従業員は避難して、けが人はいなかった。
警察によると、この工場では、包装用フィルムなどのプラスチック廃棄物から再生原料のペレットを製造している。
同日朝は、従業員が屋外で書類などをドラム缶に入れて燃やしていたところ、工場に燃え移ったという。
現場は坂東市役所から南に約5km。
工場の隣を走る県道は、一時、通行止めになった。
警察は、5日に現場検証する。
出典
『火災 坂東の工場全焼 鎮火まで10時間 けが人なし』
http://mainichi.jp/articles/20180405/ddl/k08/040/137000c
4月4日11時25分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
従業員は「不要になった文書をドラム缶で燃やしていたら、プラスチック製品に飛び火した」と話しているという。
現場は坂東市役所の南約5.2kmで、工場や物流拠点が立地する地域。
出典
『プラスチック工場で火災 茨城・坂東』
http://www.sankei.com/affairs/news/180404/afr1804040007-n1.html
(ブログ者コメント)
この日、茨城県内では最大で5~8m程度の風が吹いていた。
以下は日本気象協会の4日茨城県内の風速データ。
http://www.tenki.jp/past/2018/04/04/amedas/3/11/wind.html
2018年3月31日付で朝日新聞福岡版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
灯油と間違えてガソリンを携行缶に入れたことが原因で火災が発生し、保険金の支払いが生じたとして、保険会社がガソリンスタンド運営会社と元住民の男性に約2060万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、福岡地裁であった。
三井裁判官は、運営会社と男性に、それぞれ約1030万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は2015年11月29日、朝倉市のガソリンスタンドでガソリン10ℓを携帯缶に給油された。
市内のアパートに帰宅後、ガソリンと知らずに石油ストーブに入れて点火し、2階建てアパートが全焼。
保険会社が所有者に約2600万円を支払った。
判決は、男性がガソリン給油のレーンに車を停めた上、男性の「灯油を入れてほしい」という発言が不明確で、従業員が「レギュラーで満タンですか」と尋ねたのも十分に聞かなかったと指摘。
従業員から「ガソリンを入れた」と言われても、大音量で携帯電話のゲームに集中していて注意を払わなかったと認定した。
作業員にも、確認が十分でなかったとして、双方に過失があったと判断した。
(ブログ者コメント)
灯油購入専用レーンに車を停めていたら、あるいは携行缶ではなくポリタンクを持参していたら、意思疎通が不十分だったにせよ、誤給油は防げたような気がする。
2018年4月1日付で朝日新聞伊賀版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後0時15分ごろ、伊賀市佐那具町のNアルミ三重工場で、屋根の修理中に散った火花がアルミくずに飛び火し、工場の屋根や機械が一部焼けた。
火を消そうとした修理請負業者の男性従業員(68)が足にやけどを負った。
警察によると、火はアルミくずの中でくすぶっており、警戒しながら自然鎮火を待つという。
(2018年5月18日 修正1;追記)
2018年4月1日付の伊勢新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
警察によると、同工場関連会社の作業員3人が工場の屋根補修のために溶接作業をしていたところ、飛び散った火花が設備の上に落ちていたアルミ片などに燃え移ったとみられる。
2018年4月2日18時56分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
南伊勢町が運営するごみ焼却施設で、先週、火事があり、可燃ごみを燃やす焼却炉が稼働できなくなっている。
復旧には1か月から3か月程度かかることから、町では、この間に発生するごみの受け入れ先を探している。
火事が起きたのは、南伊勢町東宮にあるごみ焼却施設、クリーンセンターなんとう。
南伊勢町によると、3月29日の午前9時ごろ、施設内の一角で機械の汚れを拭き取る布などを置いていた棚が焼け、その上を通っている電源ケーブルも焼けているのを出勤してきた職員が見つけた。
前の日の午後5時すぎに職員が退出したときには異常は確認されなかったということで、町では、この間に何らかの原因で火が出たと見て調べている。
電源ケーブルが焼けた影響で可燃ごみを燃やす焼却炉が稼働できなくなっていて、町では復旧に1か月から3か月程度かかるとしている。
クリーンセンターなんとうは南伊勢町全域の可燃ごみを焼却処分していて、南伊勢町では復旧までの間に発生する可燃ごみの受け入れ先となる自治体を探している。
クリーンセンターなんとうの山本センター長は、「近隣の市町に応援をお願いして町民の皆様に迷惑をかけないよう運営していきたい」と話していた。
出典
『ごみ焼却施設で火事 稼働できず』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3073571921.html
(ブログ者コメント)
映像を見ると、建屋の隅に置かれた金属製2段ラック2本が焼けていて、付近にはペール缶などが散乱している。
そういった状況から推察すると、新品の布以外、油をふき取った後の布も置いていた・・・そんなことも考えられる。
2018年3月11日18時13分に愛媛朝日テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前、今治市の繊維加工工場で火事があった。
工場にいた作業員や近くの住民にけがはなかった。
警察などによると、午前10時30分ごろ、今治市衣干町のY染工の工場から出火した。
消防車9台が出動し、火はおよそ1時間後におおむね消し止められたが、工場2棟が燃えた。
工場の隣には住宅があるが、延焼はなく、住民や工場の従業員にけがはないという。
出火当時、工場では機械のメンテナンスをしていたということで、警察と消防では出火原因などを調べている。
出典
『今治市の繊維加工工場で火事』
http://eat.jp/news/index.html?date=20180311T181346&no=3
2018年3月9日3時0分に朝日新聞青森版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後7時50分ごろ、五所川原市中央4丁目の五所川原消防署内の調理室で、凝固剤を入れた中華鍋から出火し、壁の一部が焼けた。
同署によると、鍋は職員が食事を作るために使い、コンロで調理後1時間ほどして残った油に凝固剤を入れたという。
凝固剤を入れた約10分後に出火し、作動した火災報知機に気づいた職員が消火器で消した。
出火当時、調理室は無人で、けが人はなかった。
県消防保安課によると、県内では昨年、コンロが出火原因の火災が17件発生したという。
同課は、「油など燃えやすいものを扱う場合は、目を離さず注意してほしい」と呼びかけている。
出典
『青森)五所川原消防署内でぼや、凝固剤入れた鍋から出火』
https://www.asahi.com/articles/ASL3856LSL38UBNB00H.html
(ブログ者コメント)
東京都のHPに、凝固剤の使い方に関する、以下の記事が掲載されていた。
その内容から考えると、五所川原の事例は、調理後1時間たって冷えていた油に凝固剤を入れ、それを溶かすために再加熱していた・・・ということかもしれない。
もしそうであれば、10分後に発火したという点、また同署が「目を離さず・・」と呼びかけている点も納得できる。
もし、1時間後、まだ温かい状態の油に凝固剤を入れて10分後に発火したというなら、早急な原因究明が必要だ。
特に消防署で起きた火災なので、その辺を明確に報じてほしかった。
廃油凝固剤でついうっかり火災を起こさないために
(2013年3月21日)
~廃油凝固剤の安全な使い方~
使用済みの食用油を排水として流すと環境への負荷が大きくなります。
そのため、油を固めて「燃えるゴミ」として廃棄する廃油凝固剤が販売されています。
調理後、時間が経って冷えた油は、凝固剤を溶かすため再加熱して使用しますが、加熱していることをついうっかり忘れて放置してしまい、高温になった油が発火し、火災にまで至る事故が、東京で毎年50~60件起きています。
そこで、廃油凝固剤についてテストを行い、消費者に対し、ついうっかりが火災につながることを注意喚起することとしました。
【テスト結果の概要】
・「安全な使い方」を再現したテストとして、冷えた油600ミリリットルに
1)凝固剤を加え、
2)火をつけ(過熱防止装置側を使用)、
3)かき混ぜながら凝固剤を溶かし、
4)溶けたら直ぐ火を消し、後は固まるのを待った。
このとき凝固剤が溶けるのに要した時間は2~3分であった。
この使い方をパッケージに表示してある商品としていない商品があったが、どちらの凝固剤も、この使い方で油は固まり、この使い方を守れば「ついうっかり」は起こらないことを確認した。
・「調理油過熱防止装置」がある側のこんろで再現テストを行った場合は、発火に至る前に装置が作動し火が消えることを確認した。
【消費者への注意喚起】
・油を加熱中その場を離れてはいけません!
「自分は忘れたりしない」、「自分だけは大丈夫」と思っていませんか?
誰にも、ついうっかりで火災を起こしてしまう危険性があります。
・冷えた油を固める場合は、
1)凝固剤を加える、
2)火をつける、
3)油をかき混ぜながら凝固剤を溶かす、
4)溶けたら直ぐ火を消す
という手順で使いましょう。
激しくかき混ぜる必要はありません。
少しの時間、様子を見ながらゆっくりかき混ぜればよいのです。→詳しくは別紙を
・油を加熱するときは、「調理油過熱防止装置」付きのガステーブルの場合、過熱防止装置がある側のこんろを使いましょう。
火災を防ぐのに有効です。
揚げ物調理のときもそうしましょう。
・なるべく凝固剤は、料理直後の油がまだ熱いうちに溶かして使うようにしましょう。
料理にとりかかる前から計画しておきましょう。
【結果に基づく措置】
今回テストした廃油凝固剤を製造している事業者に、表示の改善等について要望した。
社団法人日本ガス石油機器工業会に、消費者への注意喚起について要望した。
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/test/haiyu_press.html
(2018年5月23日 修正1 ;追記)
2018年5月22日13時8分にNHK青森から、火の消し忘れだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
この日は、30代の男性署員が夕食にから揚げを作ったあと、廃油を処理する際に火を消し忘れ、およそ10分間、その場を離れたところ、鍋の油から火が出たという。
消防事務組合では、消防への信用を失墜させたとして、この署員を22日付で、給与の10%を1か月カットする減給の処分にした。
出典
『消防署でぼや 署員を減給処分』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180522/6080001041.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。