2018年11月28日9時53分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前7時10分ごろ、大阪・吹田市山田北のホームセンター「K千里山田店」から煙が出ていると消防に通報があった。
消防車など18台が出て消火活動を行っているが、3時間近くたっても建物から黒っぽい煙が噴き出ている。
出火した当時、店は営業時間外で、消防によると、これまでのところ、けが人は確認されていないという。
この火災の影響で、現場近くにある介護老人保健施設では、およそ100人の入所者を、市の施設の武道館に避難させているという。
現場は、阪急千里線や大阪モノレールの山田駅から400mほどの、マンションや店舗などが建ち並ぶ場所。
【火事の店舗は】
ホームセンターを運営する大阪・堺市の「K商事」によると、火事が起きたのは店舗の本館。
建物は2階建てで、1階が売り場、2階が駐車場となっていて、売り場には日用品や消耗品、インテリア用品を中心に配列しているという。
ふだんの営業時間は午前9時からで、通常は午前8時から品出しを行うため、火が出たとみられる午前7時10分ごろは、まだ誰も出勤していない状態だったという。
店内には火災報知器が設置されていて、正常に作動したほか、スプリンクラーも設置されているということで、会社は担当者を現場に派遣して状況の確認に当たっている。
K商事は、「近隣の皆さまにはご迷惑をおかけして申し訳ありません。原因の究明を急ぐとともに、防火体制の見直しも行いたい」と話している。
【高齢者施設の入所者避難】
火災の影響で、現場近くにある介護老人保健施設「千里」では、およそ100人の入所者を市の施設の武道館に避難させているという。
施設の職員は、「煙がすごいので、安全のため入所者を避難させた。時折、爆発音のようなボンという音も聞こえる。店舗内で販売されているボンベなどの商品が燃えているのではないか」と話していた。
【周辺に住宅や店舗 学校も】
火災が起きたホームセンターは、吹田市の中心部から北に5kmほど離れた場所で、東側には万博記念公園がある。
住宅や店舗が建ち並んでいて、近くには小学校や高齢者向けの福祉施設、それに大阪モノレールの「山田駅」などもある。
出典
『吹田のホームセンターで火事』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20181128/0010160.html
11月30日12時26分に朝日新聞からは、防犯タグ用のボタン電池を複数入れていた袋から出火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1階サービスカウンター付近から出火する様子が店内の防犯カメラに映っていたことが、府警への取材でわかった。
付近の棚には、袋に入った廃棄前のボタン電池が複数保管されており、火花が出る様子も映っていた。
府警は、電池同士が接触して大きな電流が流れ、出火した可能性があるとみて調べている。
府警によると、店側は、「(盗難防止用の)防犯タグを10個以上、同じ袋に入れて保管していた」と説明。
防犯タグは廃棄前のもので、電池がむき出しの状態となっていた。
袋の中で電池が重なり合って大きな電流が生じた可能性があるという。
家電などの事故を調査する独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)によると、電池をまとめて保管すると、プラスとマイナスの電極がふれ合って大きな電流が流れ、出火するおそれがあるという。
担当者は、「保管する際は、テープを貼るなどして、電極がふれ合わないようにしてほしい」としている。
火災は28日朝に発生。
10時間あまり燃え続け、延べ約3000m2が焼けた。
けが人は無かったが、隣接する介護施設や保育園の利用者約180人が一時避難した。
出典
『ボタン電池の接触で出火か 吹田のホームセンター火災』
https://digital.asahi.com/articles/ASLCZ3K7CLCZPTIL005.html?rm=290
11月30日13時32分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、火元は店舗1階のサービスカウンターとみられ、店内の防犯カメラには、午前6時半ごろにカウンター内の棚から出火する様子が写っていた。
棚には廃棄予定の盗難防止タグや、タグ用の使用済みボタン電池が複数、ポリ袋に入れて保管されていた。
製品評価技術基盤機構(NITE)などによると、電池はむき出しの状態でまとめて保管すると、電極同士が接触するなどして、電圧の高い電池から低い電池に電気が流れ、過充電の状態となることがある。
ボタン電池は棒形の乾電池と比べ薄いため、電池同士が重なりやすく、過充電が起きやすいという。
過充電となった電池は発熱し、破裂や発火につながることがあるという。
府警は、今回の火災では、袋の中で電池内に残った電気が別の電池に流れることで、一部の電池が過充電となり、発火した可能性が高いとみている。
一般家庭でも、使用済みの電池を袋などにまとめて保管すると起こり得るといい、同機構は、「電池を保管する際は、ビニールテープなどで絶縁してほしい」と呼びかけている。
出典
『廃棄ボタン電池出火か 過充電で発熱 コーナン火災』
https://www.sankei.com/affairs/news/181130/afr1811300022-n1.html
11月30日12時14分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
府警によると、28日午前6時半ごろ、1階サービスカウンター近くの棚に置いていたポリ袋から火花が散り、周囲に燃え移る様子が店内の防犯カメラに映っていた。
ボタン電池は商品の防犯タグに付いていたもので、店員がタグから外し、むき出しのままポリ袋に入れていたとみられる。
出典
『大阪府警 ホームセンター全焼、ボタン電池から出火か』
https://mainichi.jp/articles/20181130/k00/00e/040/260000c
(ブログ者コメント)
テレビでも放映されていたが、NITEによる実験映像(乾電池とボタン電池を接触)は下記参照。
バンという破裂音とともに発火している。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01270101.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。