2017年4月19日付で毎日新聞茨城版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
取手市片町のラーメン店で8日未明に火災があり、同市消防本部がいったん「鎮火」と判断して引き揚げた後、再び出火して店が全焼していたことが分かった。
同本部は、「適正な判断だったと思っているが、原因を調査したい」としている。
本部によると、8日午前1時46分に、通行人の女性から「黒煙が出ている」と119番通報があった。
消防が駆け付けて消火し、調理場のガスコンロ付近約10m2を焼損した。
同2時半に現場指揮隊長が「鎮火」と判断。
関係者から話を聞くなどした後、同3時27分に現場を離れた。
しかし約1時間後の同4時24分、現場にいた店の関係者から「ダクト付近から赤い光が見える」と、再び119番通報。
消防は再び駆け付けたが、木造平屋建て約135m2の建物が全焼した。
調理場の上から伸びた排気ダクトの一部が通る天井裏の燃え方が激しかったという。
本部は、1回目の消火作業で天井の点検口を点検し、熱画像探査装置も使って火種がないことを確認したとしている。
同本部の中村消防長は、「二度出動し、住民にご心配をかけた。適正な鎮火判断だったが、2回の火災の関係も含めて原因を調査している」と話している。
出典
『火災 現場撤収後に再出火 ラーメン店が全焼 「鎮火判断、適正だが…」 取手市消防本部』
https://mainichi.jp/articles/20170419/ddl/k08/040/074000c
4月19日7時19分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県取手市片町のラーメン店で今月8日未明、厨房のガスコンロ周辺を焼くぼやがあり、市消防本部が消火活動により鎮火したと判断した約2時間後に再び店内から出火、木造平屋の同店約120m2が全焼していたことがわかった。
同本部は、最初の火事の際、火元の厨房や天井裏など店舗全体を熱画像探査装置などで調べ、残り火がなく、再燃の恐れはないと判断した。
2回目の火事は、厨房から数メートル離れた天井裏が火元で、出火状況などから放火の可能性はないとみており、原因を調べている。
同本部の中村消防長は取材に、「両方の火事に因果関係があるかどうかを含め、あらゆる可能性を調べている。鎮火確認を今まで以上に徹底して行うよう指導したい」と話した。
出典
『ぼや鎮火と判断後、再び出火…ラーメン店全焼』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170418-OYT1T50172.html
(2017年6月1日 修正1 ;追記)
2017年5月27日付で朝日新聞茨城全県版(聞蔵)から、再出火原因は不明という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中村消防長は26日の市議会全員協議会で、「最初の出火場所付近以外に残っていた熱源から再出火した可能性が高いが、原因は不明」と報告した。
最初の火事で、熱画像探索装置を使って調べたが、熱は感知できず、煙や熱風、異臭も確認できなかったという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。