2017年6月21日20時2分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月21日20時47分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前9時20分ごろ、千歳市にある自衛隊の北海道大演習場で、90式戦車が訓練中に横転し裏返しになる事故が起きた。
当時、戦車内には4人の隊員が乗っていたが、このうち「車長」と呼ばれ、戦車の砲塔の部分に乗っていた30代の2等陸曹の男性が、戦車と地面の間に挟まれて心肺停止となった。
隊員は病院に搬送されたが、午前11時すぎに死亡が確認された。
戦車内に乗っていた他の3人にケガはなかった。
自衛隊によると、横転した90式戦車は南恵庭駐屯地にある第7師団第73戦車連隊に所属していて、21日は20両程度が参加し、敵味方に分かれて訓練を行い、戦車は走行中に横転したという。
自衛隊では、どれくらいの速度が出ていたかなど、当時の状況について調べを進めている。
出典
『演習場で戦車横転 男性隊員死亡』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170621/4475821.html
『陸自戦車横転、30代の隊員死亡 北海道、訓練中下敷きに』
https://this.kiji.is/250225303837214199?c=39546741839462401
6月21日23時0分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した2等陸曹は、戦車の上部から上半身を出して指揮する役割だったという。
出典
『戦車が横転、陸自隊員1人死亡 北海道の演習場で訓練中』
http://www.asahi.com/articles/ASK6P6F36K6PIIPE01X.html
6月22日1時52分に北海道新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
陸自北部方面総監部(札幌)によると、戦車はレーザー光線を使った戦闘訓練で走行中だった。
2等陸曹は、砲弾を発射する砲身に近い「車長席」という部分に乗っていた。
戦況などを確認するため、車長席では上半身を車外に出して乗車することもあるが、事故時の状況は不明。
出典
『陸自戦車横転、下敷きの30代隊員死亡 千歳で訓練中』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0412976.html
(ブログ者コメント)
NHKの資料映像によると、こういった訓練では、かなりのスピードで走っている戦車が、相手に照準を合わせたまま砲台を動かしたり、あるいは戦車自体がさほどスピードを緩めずに方向転換するなどしている模様。
(2017年10月13日 修正1 ;追記)
2017年10月12日0時10分に毎日新聞から、見通しが効かない中、十分に減速せず下りカーブを曲がろうとしたことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月12日8時15分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
北海道大演習場千歳・恵庭地区(千歳市、恵庭市)で6月に訓練中の戦車が横転し、2等陸曹だった車長の男性(当時38歳)が全身を強打して亡くなった事故で、陸上自衛隊北部方面総監部(札幌市)は11日、調査結果を公表した。
他の戦車が巻き上げた砂ぼこりで見通しがきかない中、十分に減速をせずに曲がろうとしたのが原因としている。
総監部によると、事故を起こした戦車は、敵味方に分かれての戦闘訓練でコンクリート舗装された道路を走行中、脇のくぼみに落ちて裏返しとなった。
当時は、前の戦車が巻き上げた砂ぼこりで周囲がほぼ何も見えない状況で、緩やかな右カーブの下り坂にさしかかった際に減速が不十分だったうえ、右側に曲がり過ぎて車体が道路脇約4.3m下に滑り落ち、横転したという。
視界不良は訓練中止を必要とするほどでなく、車両にも問題はなかったとしている。
また、死亡した隊員は砲塔と呼ばれる部分から上半身を外に出して指示していたが、車内にいる操縦手らとの連携不足も操縦ミスにつながったとしている。
田浦総監は、「今回の調査結果を踏まえ、二度と同様の事故を起こさないように万全を期す」とコメントした。
出典
『陸自 減速不十分で戦車横転 北部方面総監部が調査結果』
https://mainichi.jp/articles/20171012/k00/00m/040/146000c
『“戦車死亡事故は操縦ミス”』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20171012/4715181.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。