2017年6月25日19時23分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日正午ごろ、八幡平市松尾にある医薬品製造メーカー、「Sメディカル」岩手工場の建物で爆発が起きたと、消防に通報があった。
警察や工場長によると、爆発があった建物には、薬品を乾燥させる専用の乾燥機が、1階から2階を吹き抜けにした構造で設置されていた。
このうちの1階部分の製品を投入する筒の部分が爆発し、衝撃で、乾燥機を出し入れする「ハッチ」も破損したという。
当時、建物の中では3人が作業にあたっていて、1人は2階部分で作業をしていたが、爆発による火は出てなく、けが人もいないという。
岩手工場の立柳工場長は、「薬の元になる活性成分を乾燥中の爆発で、静電気が発生したことが原因とみている。作業はマニュアルどおりで特に問題はなく、これまでも静電気の対策を行っていたが、さらなる対策を検討する」と話していた。
警察は、工場の関係者から当時の状況を聞くなどして、爆発の原因などを調べている。
出典
『医薬品製造工場で機械の一部爆発』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6044575282.html
6月26日付で朝日新聞岩手全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、同工場の製品室で薬品の乾燥機のパイプ連結部分が爆発し、近くのドアが爆風で外れるなどの被害が出た。
当時、製品室では作業員が1人で、血糖値を下げる薬品「アナグリプチン」を乾燥機に投入していたという。
(2017年7月12日 修正1 ;追記)
2017年6月26日付の岩手日報紙面に、ひしゃくのような物で投入していたなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
製造棟内の製品室で爆発が起きた。
製品室は1階と2階がつながっており、粉状の製品を乾燥させる機械があった。
2階で男性1人がひしゃくのような物で機械に製品を投入中に、パイプ連結部の布製の部品が爆発した。
衝撃で、高さ約2.15m、幅約1.9m、厚さ約8cmの扉が倒れ、壁の一部が壊れた。
同工場によると、製造工程の中で可燃性のガスが発生して連結部にたまり、投入作業中に起きた静電気で引火した可能性がある。
機械に異常はなく、作業はマニュアル通り行っていた。
(ブログ者コメント)
この工場では、これまで静電気対策を行ってきたということだが、どこに盲点あるいは見逃しがあったのだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。