2013年12月27日10時6分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ドライバーから「ねずみ捕り」と忌み嫌われ、警察行政のトップからも見直しを求められたスピード違反の取り締まりが、大きく変わることになりそうだ。
これまでは幹線道路などでの取り締まりが中心だったが、警察庁は方針を転換。歩行者など「交通弱者」が巻き込まれる事故を減らすため、生活道路や通学路などでの取り締まりに力を入れる。そのために、小型の速度自動測定器の導入も検討する。
速度規制や取り締まりのあり方を話し合ってきた警察庁の有識者懇談会が26日、生活道路などでの速度取り締まりを強化するよう提言したのは、事故の実態と取り締まりの現状がアンバランスだったためだ。
住宅地の生活道路や通学路は、歩行者や自転車と車が混在して利用している。同庁によると、生活道路での事故では、死傷者の35.7%は歩行者や自転車利用者。道幅が広い幹線道路での19.6%より格段に割合が高い。
一方で、取り締まりは「やりやすい場所」に偏っていた。
全国の警察が速度取り締まりを行うのは幹線道路が中心。速度を自動測定する取り締まり機器「オービス」は装置が巨大で太い支柱などが必要なため、住宅街などには設置できず、道の脇に設置スペースのある幹線道路がほとんどだった。
生活道路での取り締まりに重点を置く欧州の方式も、方針転換を後押しした。
小型で持ち運びもできる無人測定器を活用することで、事故が多発する通学路などに設置することも可能だ。
「日本のやり方は時代遅れだった」と反省を漏らす警察庁幹部もいる。
懇談会は、生活道路での最高速度を30kmに引き下げる規制を進めることも求めた。
歩行者の致死率は、衝突時の車の速度が50kmなら80%を超えるが、30kmなら約10%にまで減らせるからだ。
警察庁は2016年度までに、住宅地など3000か所を30km規制とする方針だが、12年度末では455か所にとどまっている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131227-OYT1T00206.htm
(ブログ者コメント)
産業安全に関する基準も、実態と合わなくなれば、実態に合せるべく修正することが望ましい。
ただ、どの程度合わなくなれば修正すべきか?という点で、迷うところがあるかもしれないが・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。