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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2028428日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がイラスト付きでネット配信されていた。

南太平洋のトンガ沖で1月に発生した海底火山の噴火により、日本各地で起きた潮位の上昇。

その「正体」はよくわかっていなかったが、気象庁は4月にまとめた報告書で、「ラム波」という大気中の現象が原因の一つだとした。

いったいどんな現象なのか。

日本時間の115日、フンガ・トンガ・フンガ・ハアパイ火山が、噴煙が高さ30キロに達する大規模な噴火を起こした。

その約8時間後から日本の太平洋沿岸で潮位変化が観測され、鹿児島県奄美市や岩手県久慈市で1メートルを超えた。

気象庁は16日未明、太平洋沿岸の各地に津波注意報や津波警報を発表。

養殖施設の損傷や漁船約30隻が転覆するなどの被害が出た。

 

●津波と異なる特徴

不思議だった特徴が二つある。

1)最初の潮位変化が、通常の津波の到達予測よりも34時間早かった

2)それより遅れてきた潮位変化のピークは、トンガ近くの太平洋の島国よりも、約8000キロ離れた日本の方が大きかった

ことだ。

気象庁は記者会見で「通常の津波ではない」と強調。
「メカニズムはわからない」と繰り返す異例の発表をした。

気象庁は火山や地震の専門家らでつくる勉強会を設置して2カ月間検討を重ね、47日に報告書を公表した。

それによると、最初の潮位変化の原因はラム波だと考えられるという。

今回の噴火のラム波を解析した、東大地震研究所の西田究(きわむ)准教授(地震学)によると、大爆発などに伴って生じた気圧の波が、水平方向に同心円状に広がる現象がラム波だ。

大気中を垂直な「板」のように伝わるのが特徴だ。

1883年のインドネシア・クラカタウ火山の噴火や、1961年に旧ソ連が行った世界最大の水爆「ツァーリ・ボンバ」(広島原爆の3300倍)の核実験でも観測された。

なぜ大きなラム波が生じたのか。

山梨県富士山科学研究所の石峯康浩主幹研究員(火山物理学)は、噴火が海中だったため、浅い海でマグマの熱が海水を一気に蒸発させ、急激に膨張したことが作用した可能性を指摘する。

西田さんは、噴煙高度が成層圏(高度10キロ以上)まで達したことで、周囲の大気との温度や圧力の差が大きくなり、膨張の効果を高めたことも要因だったとみている。

ラム波はほぼ音速で伝わる性質があり、通常の津波の速度よりも速い。

日本ではラム波の到達と同じころに約2ヘクトパスカルのわずかな気圧上昇が観測された。

これに30分~1時間遅れて潮位上昇が始まっており、ラム波が海面を水平に押して潮位が変化したと考えると、うまく説明できるという。

ただ、この程度の気圧上昇で起きる潮位変化はわずかだとみられる。

なぜ日本で大きくなったかは、まだわからないことが多い。

 

●海の波と「共鳴」一因か

報告書は、いくつかの複合的な要因が関わった可能性を指摘している。

その一つが「共鳴」だ。

海は、その深さに応じて波が伝わりやすい固有の速度があり、津波もこの速度で伝わることが知られている。

気圧の波の速度がこれに近くなると、気圧の波と海の波が「共鳴」して増幅される。

この現象は日本でも知られており、長崎湾で海面が数十センチ振動する「あびき」などが代表的だ。

これ以外にも、

▽浮力で上空に持ち上げられた重たい空気が元に戻ろうとする上下振動が伝わって起きる「大気重力波」

▽噴火で海の地形が変化して起きる「火山性津波」

▽日本に到達した潮位変化が、湾の地形で増幅された

などが考えられている。

ただ、一般的な共鳴を起こすには、ラム波の速度は津波の速度よりも速すぎるという。

大気重力波は速度が遅く共鳴を起こしやすいが、今回はラム波ほどはっきりとは、観測されていない。

火山性津波も広く伝わったとは考えにくい。

このため、これらの要因がどの程度かかわったのか、現時点では見積もることができていない。

報告書を受け、気象庁は海外の大規模噴火に伴う情報発信の際、暫定的に、ラム波の速度を参考にした津波の到達予想時刻の公表を始めた。

勉強会では今後、大規模噴火が起こった際の情報発信のあり方を検討する。

西田さんは「海底噴火が立て続けに起きている。水蒸気が多い噴火の場合、どういった現象を引き起こすのか、理解しておくことが重要だ」と指摘する。

石峯さんは「日本周辺には、海底火山や活火山の海洋島などが多くある。火山噴火が津波を引き起こす可能性があることを認識し、観測態勢を拡充すべきだ」と話した。

https://mainichi.jp/articles/20220428/ddm/016/040/010000c

 

(ブログ者コメント)

ラム波については今年4月15日にも本ブログで情報を紹介している。

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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