『「ペット無料預かり」を訂正…環境省「誤解生じさせ、おわび」』
(2016年4月23日22時34分 産経新聞 ;趣旨・要約)
環境省は、23日、熊本県で地震に見舞われた被災者から「ペットを無料で一時預かりする支援を23日から始める」とした22日の発表を、「一時預かりの相談窓口を23日から設置する」と訂正した。
無料で預かるかは、決まっていなかったという。
同省は、「被災地の皆さまに誤解を生じさせたことを、おわび申し上げます」と謝罪した。
環境省は、22日、日本獣医師会が全国の獣医師会に被災ペットの無償預かりを要請し、それを受けて、熊本県獣医師会が23日に熊本市役所などに相談窓口を設け、受け入れを開始予定と発表。
その際、被災者から無料でペットを預かり、環境省が相談対応や移送などを支援すると説明していた。
しかし、23日、相談窓口を設けて対応は始めたが、無償かは決まっていないと発表を訂正。受け入れ条件などは今後検討していくとした。
http://www.sankei.com/affairs/news/160423/afr1604230035-n1.html
『「人の水もないのに犬に飲ませるのか」 ペット同伴避難、トラブル相次ぐ 唯一のペット避難所へ殺到』
(2016年4月25日5時30分 産経新聞 ;趣旨・要約)
熊本地震の被災地で避難所生活の長期化が懸念される中、ペット連れの被災者が行き場に困っている。
一般の避難所では、鳴き声や糞尿をめぐるトラブルが絶えないためだ。
熊本市は、「殺処分ゼロ」をいち早く掲げた“動物愛護先進都市”。
ペット連れの避難者を受け入れる動物病院も登場しているが、疲労がたまる避難所生活での“共存”の難しさが浮かぶ。
【避難所追い出され…】
「避難所内で犬がおしっこをしてしまい、周囲から離れた場所へ行ってほしいといわれた。居づらくなってその日に出ました」
熊本市内で被災した無職、牧田さん(68)は、そう振り返る。
愛犬のマル(10歳、雄)は、避難生活でも欠かせない存在だといい、「家族の一員だから一緒にいないと精神的にもたない」と話す。
牧田さんが避難生活を送る熊本市中央区の「竜之介動物病院」は、3、4階部分を被災地唯一のペット同行避難所として開放している。
これまで、約230人が犬や猫など計約300匹を連れて訪れた。
23日現在も、約80人が、約100匹と避難生活を送る。
同病院の徳田院長は、東日本大震災の被災地でペット連れの被災者が避難所に入れない実情を見て、病院を耐震構造に建て替え、1週間分の備蓄を準備したという。
徳田院長は、「熊本市は動物愛護先進都市として注目されている。全国に見本を見せないと」と決意を語る。
【専用避難所に殺到】
厚生労働省などによると、熊本県の犬の登録数は、約11万2000匹(平成24年度)。
人口100人当たり6.19匹と、九州地方で最も多い。
熊本市動物愛護センターは、26年に初めて殺処分ゼロを実現した“動物愛護の街”でもある。
地震発生以降、既に同センターには,避難中にはぐれたとみられる迷い犬などが約35匹保護された。
地震前に約120匹を保護していた愛護センターは、満杯状態に。
そこで、北九州市の協力を得て、犬16匹、猫10匹を譲渡し、全て引き取り手が見つかった。
「災害時だからといって、方針を曲げたくなかった」と、村上所長は話す。
そんな熊本市でも、避難者からは、「家に置いてくるよう説得された」、「人に飲ませる水もないのに、犬に飲ませるんかといわれた」との声があがる。
避難所へ入れず車中泊を続け、犬が熱中症になるケースもあるという。
熊本市によると、市が作成した避難所運営マニュアルには、「避難所側がペット同行者に配慮」するように記載されているが、担当者は、「周知不足は否めない。受け入れへ向けて意識を変えていかなければならない」と話す。
防災アドバイザーの高荷さんは、「避難所はペット受け入れを前提に開設しなければならない」とした上で、「『家族の一員』だからこそ、飼い主側もペット用の物資をあらかじめ準備するなど自己責任を示す姿勢が必要」と指摘する。
http://www.sankei.com/affairs/news/160425/afr1604250003-n1.html
(ブログ者コメント)
飼い主は家族のように思っていても、犬や猫が嫌いな人にとってはストレスの原因。
パブリックスペース的な避難所への同行は、無理があるのではないだろうか。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。