







2017年7月6日付で毎日新聞愛媛版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月5日17時38分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
今治市大下島(おおげしま)の大下港で、2015年4月、市選管が県議選開票のためにチャーターした海上タクシー(19トン)が炎上し、海に飛び込んだ市職員(当時53)と投票管理者(同66)の男性2人が水死した事故で、今治海保は5日、当時船長だった男(90)を業務上過失致死などの疑いで書類送検した。
送検容疑は、大下港を出港直後に客室で煙が出ているのを見つけ、船が爆発すると思い込んで自分の避難を優先し、亡くなった2人を含む4人の客には救命胴衣の場所を示したり着用の指示をしたりしなかったとしている。
また、船員法、海上運送法に定められた出港前の検査や点検などを怠ったとしている。
船長の認否を明らかにしていない。
当時、船は投票箱を今治港に運んだ後、職員らを送るため岡村港に向かおうとしていた。
海保によると、元船長は救命胴衣の場所も教えず、甲板に避難した乗客4人は混乱した状況で、火災から逃れるため海に飛び込んだという。
この事故で四国運輸局は、立ち入り検査後の昨年8月、海上タクシーを個人営業していたこの船長に
(1)出発前にエンジン点検をしていなかった
(2)客に救命胴衣を着用させていなかった
(3)事故時に緊急通報を行わなかった
として、安全確保命令を出している。
出典
『今治の船舶火災 2人水死 船長、業過致死容疑で書類送検 海保 /愛媛』
https://mainichi.jp/articles/20170706/ddl/k38/040/427000c
『2人死亡で元船長書類送検、愛媛 海上タクシー火災、今治海保』
https://this.kiji.is/255251548803956744?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇以下は、事故発生当時の報道。
(2015年4月14日 愛媛新聞)
12日夜に愛媛県今治市関前地区の大下島の港内で、県議選の投票用紙を開票所に運搬後の市職員らを乗せた海上タクシーが炎上し、1人が死亡、1人が行方不明となっている事故から一夜明けた13日、救助された市関前支所職員のKさん(男性、57歳)は、「エンジンルームから出た真っ赤な炎が迫ってきて怖かった。5分救助が遅かったら…」と、当時の様子を生々しく証言した。
Kさんによると、大下島で2人が下船し、岡村島へ向かおうとした午後9時半ごろ、船室の畳の隙間から黒煙が上がり、船長(88)がエンジンを止めた。
床の点検口からエンジンルームをのぞくと炎が見え、皆で出入り口のある船首へ移動していると、窓の外に炎が広がったという。
Kさんは、亡くなった同僚のMさん(男性、53歳)と手分けして118番し、大下島で下船したばかりの投票管理者の男性(71)にも助けを求めた。
火が迫る中、Kさん以外の4人は救命胴衣を着ける間もなく、冷たい漆黒の海へ飛び込んだ。
Kさんは船のへさきの鎖にしがみつき、爆発の恐怖に耐え、待つこと数分、助けに来た船を見つけた。
「距離は10mほどだったと思うが、100mに感じるほど必死に泳いだ」と振り返る。
救出された後は、懐中電灯で海面を照らし、船長と立会人の男性(64)に発泡スチロールの浮きを渡して救出。
約2時間後にMさんを発見したが、手遅れだった。
出典
『エンジン室、真っ赤な炎」 今治・大下島船舶火災で救助者証言』
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20150414/news20150414020.html
○船長が真っ先に避難したという件、韓国セウォル号事例(本ブログ掲載スミ)を思い出した。
まさか、日本では・・・と思っていたのだが・・・。
2017年7月5日5時52分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市内で、自転車に付けた、傘を固定する器具が踏切の遮断機にひっかかり、電車と接触する事故が起きたことなどを受け、大阪府警がすべての警察署に、傘を差しながらの運転について注意を促すよう指示していたことがわかった。
ことし5月、大阪・西淀川区で、片手で傘を差しながら自転車に乗っていた74歳の男性が、下り坂でガードレールに衝突し、死亡する事故が起きた。
さらに、6月26日には大阪・鶴見区の踏切で、下りてきた遮断機に、70代の女性が自転車に付けていた傘を固定する「傘スタンド」と呼ばれる器具がひっかかって動かせなくなり、電車と接触する事故も起きていた。
女性にけがはなかった。
こうした自転車事故が相次いだことを受け、大阪府警は府内に65ある全ての警察署に、注意を促すよう指示したという。
特に、手を使わずに傘をさせる「傘スタンド」は、主婦層に多く利用されているが、風の影響を受けるほか、視界が遮られるといった危険もあるため、警察は、雨が多いこの時期に、場合によっては法律違反になる可能性もあることを周知していくとしている。
出典
『傘スタンドに遮断機ひっかかる』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170705/4844011.html
2017年7月8日9時31分にYAHOOニュース(読売新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州北部の大雨で、大分県日田市を流れる花月(かげつ)川に架かるJR久大線の鉄橋(約80m)が流されたのは、火山灰などでできた崩れやすい斜面が上流で崩壊し、植えられていた樹木が一斉に流れ出たためとみられることが、専門家の分析などでわかった。
日田市などを上空から視察した九州大の矢野真一郎教授(河川工学)によると、鉄橋の上流で斜面が崩壊しており、植えられていたスギやヒノキが流れ出た痕跡があったという。
矢野教授は、「樹木ががれきなどとともに橋脚に引っ掛かって濁流をせき止め、増えた水かさで大きな力がかかったとみられる。耐えきれずに橋脚が倒れ、橋が流された可能性がある」と指摘する。
加えて、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)によれば、その斜面の表層は風化した火山岩や火山灰などで構成されていて、崩れやすい地盤だった。
川辺主任研究員(火山地質学)は、「大量の降雨で表層が土砂崩れを起こし、スギなどを巻き込んで流れ下ったのではないか」と話している。
出典
『流木の影響で橋脚倒壊か…JR久大線』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170708-00050036-yom-soci
7月11日5時53分にNHK福岡からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月5日に九州北部を襲った記録的な豪雨では、大分県日田市を流れる花月川が増水し、JR久大線の全長およそ80mの鉄橋が流された。
9日、現地を調査した九州大学大学院の矢野真一郎教授は、川に残されていた橋脚の一部などに流木が引っかかっていたことから、多くの流木がたまって壊れ、流された可能性が高いと見ている。
一方、この鉄橋からおよそ2km上流にある別の橋が被害を受けていなかったこともわかった。
矢野教授によると、この橋は5年前の豪雨で橋脚に流木がたまり、川の水があふれる被害が出たため、去年、国と県が橋脚の数を3本から1本に減らす工事を行ったという。
このため矢野教授は、流木がこの橋をすり抜け、下流の鉄橋にたまりやすくなったことも今回の流出に影響しているとみている。
矢野教授は、「過去に被害を受けた橋だけに対策を施すのではなく、下流の橋でリスクが高まらないようにするなど、流域全体で対策を進める必要がある」と話している。
出典
『鉄橋流出は上流改修で流木集積か』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170711/5046791.html
(ブログ者コメント)
居座り続けた線状降水帯の影響で九州北部を中心に7月5日から降り続いた九州北部豪雨は、特に大分県日田市から福岡県朝倉市にかけた地域で、大きな爪痕を残した。
被害状況などは、以下のまとめ記事に詳しい。
(2017年07月10日 10時00分 読売新聞)
『気象・災害まとめ読み 九州北部で記録的大雨~多くの死者や行方不明者』
記録的な豪雨となった九州北部で、多くの死者や行方不明者が出ています。
土砂災害や道路損壊も相次ぎました。
各地で行方不明者の捜索、救助が続けられています。
・・・・・
http://www.yomiuri.co.jp/matome/20170706-OYT8T50004.html
2017年7月5日14時39分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前9時5分ごろ、福岡市博多区美野島3丁目の電線がショートし、同区美野島や住吉、博多駅前の約5500戸が、数分から10分前後にわたり停電した。
近くのマンションでは、親子3人がエレベーターに数分間閉じ込められた。
電柱にカラスの死骸が引っかかっており、九州電力は、カラスが止まったことでショートが起きたとみて調べている。
「爆発音がして停電した」と110番があり、消防と警察が駆け付けたところ、電柱から煙が上がっているのが見つかった。
九電によると、電柱上部の電線2本に絶縁体で覆われていない部分があり、カラスがそこに止まったことで2本の電線をつなぐ結果となり、高電流が流れた可能性があるという。
1カ所でショートが起こると、一帯への送電が自動的にストップする仕組みになっている。
一帯は信号機が止まったり、エレベーターが止まったりして、一時混乱した。
近くに住む男性(74)は、「ガーンという雷が落ちたような音と同時に停電して驚いた。まさかカラスとは思わなかった」と話した。
出典
『カラスでショート、5500戸停電 福岡市博多区 電線に接触か、死骸発見』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/340507/
7月5日12時56分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
「爆発音がした」との119番通報が複数あり、消防車11台が出動。
交差点の信号機もとまり、警察官が交通整理を行うなど、現場は一時騒然とした。
消防によると、付近のマンションでエレベーターに閉じ込められた人が1人いたが、消防が到着する前に復旧した。
けが人はいなかった。
九電によると、カラスが接触したのはJR九州が設置した電線。
高圧電流用のブレーカーから出た3本のケーブルの間に挟まり、ショートしたという。
出典
『カラスが電線に接触、5500戸停電 爆発音、一時騒然』
http://www.asahi.com/articles/ASK753RNRK75TIPE00N.html
7月5日12時11分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
九電によると、高圧線は付近の民間企業が設置したもの。
停電は10分後に全て復旧した。
高圧線の電圧は6600ボルトあり、九電は「異常な電気の流れが生じた場合、爆発音のような音がすることがある」としている。
出典
『高圧線 カラス感電で爆発音騒ぎ 福岡・博多区』
https://mainichi.jp/articles/20170705/k00/00e/040/179000c
2017年7月4日17時26分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富士・東部保健所管内にある障害者福祉施設で、先月、井戸水を飲んだ18人が下痢や腹痛を訴え、患者から食中毒を引き起こす細菌の「カンピロバクター」が検出された。
県は井戸水による食中毒と断定し、施設に再発防止の指導を行った。
県によると、先月21日から26日にかけて、富士・東部保健所管内にある障害者福祉施設で、敷地内の井戸水を飲んだ10代から60代の職員や施設の利用者18人が下痢や腹痛を訴えた。
保健所が調べたところ、このうち10人から細菌のカンピロバクターが検出された。
入院した人はおらず、全員が快方に向かっているという。
県が原因を調べたところ、この施設では先月のカラ梅雨で敷地内の井戸水の水位が下がり利用を控えたが、水位が戻り、今月21日から利用を再開した際に、塩素を使った消毒をしていなかったという。
県は、消毒をしていない井戸水を飲料水に使ったことによる食中毒と断定し、施設に対し、再発防止に向けて衛生管理の徹底を指導した。
出典
『福祉施設の井戸水で18人食中毒』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1044854491.html
2017年7月5日12時34分に新潟放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟市中央区古町地区のアーケードから、昨日、金属部品が落下し、バスを待っていた70代の女性の頭に当たった。
女性は軽傷だという。
金属部品が落下したのは、新潟市中央区西堀通りにある新潟信用金庫本店前のアーケードで、高さ4mの天井から金属部品2本が落下した。
落下物は、バスを待っていた上越市の60代とみられる女性の腕と新潟市西区の70代の女性の頭などに当たり、70代の女性は頭部打撲などの軽いけがをしたという。
落ちてきた金属は長さ2m、幅10cmのステンレス製で、建物の横壁と天井のつなぎ目を覆う見切り材といわれるもの。
アーケードを管理する新潟信用金庫は、「けがをされた方に心よりお詫び申し上げる。誠意をもった対応をしていきたい。」と話している。
警察は、落下した原因やアーケードの管理責任などについて詳しく調べている。
出典
『古町でアーケード部品落下1人けが』
https://www.ohbsn.com/news/detail/kennai20170705_8294034.php
7月5日10時25分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後4時半頃、新潟市中央区西堀通の柾谷小路の歩道で、アーケードの天井から金属部品が落下した。
部品は、ベンチ付近でバスを待っていた同市西区の70歳代女性の頭部に当たり、女性は病院に搬送され、頭部などに打撲傷を負った。
崩落した部品は、新潟信用金庫本店とアーケード天井の間に取り付けられていた。
アーケードは同信金が管理しており、同店の担当者は、「繁華街で人通りも多い中であってはならないこと。けがをした方には誠心誠意対応したい」と話した。
出典
『繁華街アーケードから部品落下、女性が頭にけが』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170705-OYT1T50029.html
2017年7月6日付で朝日新聞(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日23時29分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後3時50分ごろ、札幌市南区の国営滝野すずらん丘陵公園で、草刈り機が高さ約1.2mの点検台から脱輪し、草刈り機に乗っていた作業員の男性(65)が、点検台の転落防止用の鉄パイプの柵と草刈り機の間に体を挟まれた。
その後、男性は近くの作業員や救急隊員らに救出され病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
警察によると、草刈り機は人が乗って移動できるタイプのものだということで、男性は絡まった草を取るため、草刈り機を点検台に乗せていたという。
出典
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170704/4869171.html
(2017年8月15日 修正1 ;追記)
2017年7月5日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警察によると、男性は四輪の乗用草刈り機を高さ1.2mの点検台に乗せて、点検作業に当たっていた。
警察は、男性が運転席に乗って作業をしていたところ、何らかの原因で車体が動き出して前輪が台から落ち、男性が台のふちにある鉄柵と車体との間に挟まれたとみて調べている。
2017年7月4日17時45分に伊賀情報タウンyouから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月5日付で伊勢新聞から、7月5日付で朝日新聞伊賀版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7月4日午後0時10分ごろ、伊賀市立島ヶ原中学校で、理科の実験中に液体の一部が1年生の男子生徒(12)の左目付近にかかる事故が起きた。
生徒は念のため眼科を受診したが、左目の炎症は軽く、5日以降の水泳授業も可能な状態だという。
市教育委員会の発表によると、事故当時は1年生17人が5班に分かれ、2階の理科室で、過酸化水素水と二酸化マンガンを三角フラスコ内で混ぜて酸素を発生させる実験中だった。
通常は、濃度が35%の過酸化水素水を10倍に薄めるが、授業を担当した20代の女性教諭は、原液をそのまま使用してしまった。
液体は激しく反応して三角フラスコのゴム栓が飛び、酸素を採取するため、フラスコに近い位置にいた男子生徒にかかった。
女性教諭は教員に採用され6年目。同校では1~3年生の理科を担当している。
女性教諭は同じ実験の指導経験があるが、市教委の聞き取りに「うっかりしていた」「薄めるのを忘れていた」と述べ、過失を認めている。
懲戒処分の予定はないという。
学校は、生徒と保護者に謝罪した。
過去、同市内の学校で同種の事故が起きた事例はない。
市教委は、他の学校でも同様の事故が起きないよう、注意喚起する。
出典
『理科実験中に事故 生徒の顔に液体 伊賀市立島ヶ原中で』
http://www.iga-younet.co.jp/news1/2017/07/post-584.html
『理科実験中に事故 過酸化水素水、生徒にかかる 三重県伊賀市の島ヶ原中』
http://www.isenp.co.jp/2017/07/05/4871/
2016年7月29日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6128/
(2017年7月11日 修正2;追記)
内田准教授の寄稿記事?中、「詳細不明」と記されていた多治見市の事例に関し、下記趣旨の記事が2017年7月3日21時59分に毎日新聞からネット配信されていた。
岐阜県多治見市立小泉中学校で2015年6月、当時3年生だった男子生徒(17)が水泳授業中にプールに飛び込んで頭を打つ事故があり、同市は3日、再発防止策の実施や賠償金の支払いで生徒側と大筋合意した。
生徒の代理人弁護士らが記者会見して明らかにした。
弁護士らによると、生徒は15年6月、高さ約30cmのスタート台から飛び込み、プールの底で頭を打って頸椎骨折などの重傷を負った。
今も自律神経・感覚神経のまひや上下肢の運動障害などの後遺症が残っているという。
生徒側は、プールの水深が1.35m未満で、日本水泳連盟が公認規則でスタート台の設置を禁止していることなどを挙げ、市に昨年6月、
(1)事故の原因を公表し、再発防止策を講じる
(2)生徒と両親に対して約2750万円の賠償金を払う
ことなどを求める要望書を提出した。
市は先月30日、謝罪要求を受け入れ、損害賠償について「誠実に補償交渉に応じる」と回答した。
会見で望月弁護士は、「スタート台への禁止の貼り紙など、今できることをすぐに実施してもらいたい」と市に訴えた。
古川市長は、「再発防止、安全対策を徹底していく」とコメントした。
出典
『岐阜・プール事故 多治見市賠償へ 賠償金の支払いなど』
https://mainichi.jp/articles/20170704/k00/00m/040/082000c
2017年7月3日18時50分に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月4日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県立中央図書館(静岡市駿河区)の資料棟2階閲覧室の床に複数のひび割れがあることが、3日までに県教委の調査で分かった。
蔵書が設計時の積載荷重を超えた状態が続いたことが主因とみられる。
県教委は同日以降、図書館を臨時休館し、蔵書の移動による荷重軽減とともに、床の状態の詳しい調査を行う方針。
県教委が4~6月に実施した補強可能性調査で、床のひび割れが見つかった。
図書や雑誌を手に取って閲覧できる2階閲覧室の開架式の図書の蔵書は20万冊で、設計時の積載荷重の10万冊を大幅に超過し、床に大きな負荷が掛かっている状態という。
緊急対策として、半地下階の書庫の蔵書を外部保管場所に移した上で、閲覧室の蔵書を書庫に移動する。
臨時休館は3~4カ月程度を想定している。
県立中央図書館は1969年の建築から48年が経過し、施設の老朽化が著しい。
収蔵量は84万5千冊に対して82万冊以上に達し、2022年度には限界になる見通し。
出典
『蔵書荷重超過で床にひび 静岡県立中央図書館、3~4カ月休館』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/376620.html
7月4日8時34分に静岡新聞からは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
県教委は3日の記者会見で、1階書庫の天井部に数10カ所に及ぶひび割れが確認され、最長3m、最大幅1.4mmとの状況を明らかにした。
県教委によると、図書館は2001年に補強工事を実施し、柱や梁は健全という。
ただ、万全を期すために4日から3~4カ月間休館にし、2階閲覧室の蔵書を移動した上でカーぺットをはがし、床の詳しい状況を調べる。
閲覧室の床は厚さ120~150mmで、1m2当たり300kgの荷重に耐えられる設計だが、倍近い560kgの荷重が掛かっている状態という。
追加の対策が必要になった場合は、休館がさらに伸びる可能性もある。
館長によると、図書館は利用者の多い土日や夏休みには1日900~1000人の利用がある。
図書館は築48年が経過し、老朽化が進んでいる。
県教委は対策として、県がJR東静岡駅南口に整備する「文化力の拠点」に図書館機能の一部を移転し、現図書館の長寿命化を図る改修を行うことなどを検討している。
ただ、改修は大規模になり、費用がかさむのは避けられない見通しで、対応に苦慮している。
出典
『数十カ所、最長3メートル 静岡県立中央図書館ひび割れ』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/376835.html
2017年7月3日21時33分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後0時50分ごろ、大津市大石東1丁目の瀬田川で、水難救助訓練をしていた城陽市消防本部消防署警防課係長の男性(37)が流された。
約40分後、現場から約3km下流でうつぶせで浮いているところを救助要請を受けた大津市消防局に救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察などによると、男性は川で流された人を救助する訓練のため、ロープを対岸に渡すため一人で川に入ったが、対岸にたどり着く手前で断念し、引き返す途中で流された。
救命胴衣を着用し、他の隊員が命綱を持っていたが、何人が持っていたかや、なぜ流されたかは「調査中」という。
訓練現場は鹿跳橋の上流約100mで、川幅は40~50m。
所々で急流となっており、ラフティングなどのコースにもなっている。
国交省琵琶湖河川事務所によると、上流の瀬田川洗堰(あらいぜき)では、ここ数日の雨のため、6月30日から放流量を毎秒15トンから150トンに増やしていた。
訓練には、城陽市消防本部の消防士10人が参加していた。
同様の訓練は毎年実施しているが、瀬田川は初めてだったという。
男性は訓練の指導者だった。
同消防本部の角馨消防長(59)は、「救助のスペシャリストで訓練に精通していた。優秀な隊員を失い、非常に落胆している。事故を検証し、安全管理の徹底に努めたい」と話した。
出典
『消防隊員、訓練中に流され死亡 大津の瀬田川』
http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20170703000164
7月3日21時39分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、男性は幅40~50mの川で、東側の岸から西側にロープを架ける作業中だった。
救命胴衣を着て川の中を約20m進んだが、流れが急で引き返そうとしたが、岩で身動きが取れなくなったという。
同消防本部によると、訓練には他に9人が参加していた。
出典
『城陽市消防隊員流され死亡 大津・瀬田川で訓練中』
http://www.sankei.com/west/news/170703/wst1707030090-n1.html
2017年7月3日19時7分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前、福岡市東区西戸崎のゴルフ場「Nカントリークラブ」で台風に備えようと、倒れるおそれがある高さおよそ10mの、コース内に立つ松の木に添え木をして補強する作業をしていたところ、高さ2m60cmの添え木が倒れた。
倒れた添え木はゴルフ場の社員の男性(58)の頭にあたって、男性は添え木の下敷きになり病院に運ばれたが、頭の骨を折るなどしていて間もなく死亡した。
警察によると、補強作業は男性を含むゴルフ場の社員4人で行っていたということで、添え木をあてる位置を調整している最中に添え木が倒れてきたという。
警察は、事故の詳しい原因を調べている。
出典
『台風に備え補強作業中死亡事故』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170703/4811371.html
7月3日21時4分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前9時半ごろ、福岡市東区西戸崎のゴルフ場で、台風3号の接近に備えて場内の樹木を木材で補強する作業をしていた従業員の男性(58)が、倒れてきた補強用木材の下敷きになった。
頭を強く打っており、まもなく死亡した。
警察によると、作業は4人で行い、男性は現場を指揮する立場だった。
重機を使って場内の樹木を木材(直径約60cm、長さ約2.5m)で補強する作業をしている際、男性のところに木材が倒れてきた。
ヘルメットは、かぶっていなかったという。
出典
『台風に備え作業中の男性死亡 木を補強中に木材の下敷き』
http://www.asahi.com/articles/ASK735F5TK73TIPE01N.html
2017年7月2日8時25分にNHK山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月、甲府市にある山梨県立中央病院で、60代の男性に血液型の異なる血液を輸血し、その後、男性が死亡したことがわかった。
病院はミスを認め謝罪したが、男性が死亡したのは輸血のミスが原因ではないと説明している。
山梨県立中央病院によると、先月23日、交通事故で大けがをした60代の男性が救急搬送され、病院の救命救急センターで5600mℓあまりを輸血したが、男性は事故からおよそ4時間後に死亡した。
その後、病院が調べたところ、輸血した血液の一部として男性の血液型の「O型」とは異なる「B型」の血液が840mℓ誤って輸血されていたことがわかった。
病院によると、輸血の際には、医師や看護師の少なくとも2人が血液が入ったパックのラベルを読み合わせることになっている、今回の輸血では確認が十分に行われていなかったという。
病院側は遺族に謝罪するとともに、外部の有識者を含む医療事故調査委員会を設置し、詳しい原因を調べるとしている。
一方で、男性が死亡したのは出血によるショックのためで、輸血のミスが原因ではないと説明している。
1日夜、会見を開いた神宮寺院長は、「医療を提供するべき病院として、あってはならない事故を起こし、誠に申し訳なく思っています」と述べ、ミスについて謝罪した。
出典
『県立病院で救急患者に輸血ミス』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1044778291.html
7月1日22時53分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、甲府市の男性会社員(当時67歳)は6月23日午前4時50分ごろ、同県南アルプス市にある勤務先の駐車場で、運転していた中型トラックのエンジンをかけたまま降車。
トラックが動き出したため、正面に回って止めようとして轢かれた。
出典
『輸血ミス 交通事故の男性に 4時間後に死亡 山梨』
https://mainichi.jp/articles/20170702/k00/00m/040/091000c
7月3日10時39分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡後に異なる型の血液が輸血に含まれていることが判明したため、警察に届けた。
男性はO型で大量に出血しており、総輸血量は5680mℓと、成人の通常の血液量を上回った。
このうちB型の血液が840mℓ含まれていたという。
同院では輸血用血液の確認を2人で行うことになっており、今回も医師と看護師で行ったとしている。
出典
『「輸血ミスと関連低い」 男性死亡で山梨県立病院会見』
http://www.sankei.com/affairs/news/170703/afr1707030005-n1.html
7月2日18時36分に日テレNEWS24(山梨放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
病院は、患者が重篤で現場が混乱していたことを認めた一方、男性は搬送時、すでに心肺停止状態で回復の可能性は低く、死因と輸血ミスの因果関係については「直結する理由はない」と説明した。
出典
『県立中央病院が輸血ミス(山梨県)』
http://www.news24.jp/nnn/news88810757.html
2017年7月2日22時31分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月3日付で朝日新聞東京都版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後5時前、千代田区霞が関の特許庁の庁舎から「エレベーター工事の作業員が16階から転落した」と119番通報があった。
警察官が駆けつけたところ、地下2階で40代の作業員の男性が倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。
当時、男性を含め複数で作業に当たっており、男性は16階部分でエレベーターの部品の交換作業をしていた際に転落したということで、警察が当時の状況を調べている。
出典
『特許庁のエレベーターで作業員が転落死』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3094885.htm
2017年7月3日23時37分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県内で2日に行われた日本テレビ系の特番「うわっ!ダマされた大賞」の収録リハーサル中に、番組の制作スタッフの女性が後頭部を打ち、重傷を負っていたことが3日、分かった。
同局によると、スタッフは2日午後4時ごろ、池に浮いているウレタン製のセットに飛び移った際、尻もちをついて後頭部を打ったという。
関係者によると、スタッフは救急搬送されて現在も入院中。
意識はあり、命に別条はないという。
静岡県警が詳しい状況を調べている。
22日に予定されていた放送は取りやめる。
同局は、「スタッフがけがをする結果となり、誠に遺憾です。事実関係を確認した上で、安全管理をさらに徹底してまいります」とコメントした。
出典
『日テレ 特番収録リハーサル中にスタッフ女性が重傷 静岡』
https://mainichi.jp/articles/20170704/k00/00m/040/102000c
7月4日0時13分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同局によると、2日午後4時頃、静岡県内のロケ地で、スライダーから池に浮かべたセットに飛び移る演出のリハーサルをしていたスタッフが、尻からセットに落ち、後頭部を打って重傷を負った。
けがの詳細は明らかにしていないが、現在も入院中という。
出典
『日テレ制作スタッフ、収録リハーサルで重傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170703-OYT1T50100.html
2017年7月4日付で朝日新聞滋賀全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は3日、長浜市早崎町の県営都市公園「奥びわスポーツの森」でバスケットボールの移動式ゴールが倒れ、男性1人が背中に擦り傷を負う事故があったと発表した。
この移動式ゴールを使用禁止とし、原因を調べている。
県都市計画課によると、20代くらいの男女4人が、2日、公園内の円形広場でバスケットボールをした後、午後2時ごろ、ゴールの近くで休憩していたところ、突然、ゴールが倒れてきたという。
ゴールは水の重みで立つ仕組みで、県が調べたところ、水は十分入っていた。
年2回の定期点検に加え、日常的にもゴールを点検しており、6月22日には異常はなかったという。
7月8日付で朝日新聞滋賀全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は7日、ゴールの重しにする水を入れるプラスチック製タンクの底部に長さ5cmのヒビ割れがあったと発表した。
県は、ここから水漏れして重しが軽くなり、転倒した可能性があると判断。
ゴールを撤去し、廃棄することを決めた。
いつ亀裂ができたかは不明という。
2017年7月3日19時1分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日、東通村にある防衛省が管理する土地で、JAXA=宇宙航空研究開発機構の実験中に、ヘリコプターから重さ3kgの実験装置が落下した。
けがをした人はいなかったが、国の運輸安全委員会は、事故につながりかねない「重大インシデント」として調査している。
国交省などによると、1日、東通村にある防衛省が管理する土地で、飛行中のJAXAのヘリコプターから、重さ3kgのアルミ製の実験装置が誤って落下した。
けがをした人はいなかった。
JAXAによると、当時は、月面での探査に向けて落下の衝撃を調べる実験の途中で、ヘリコプターがワイヤーで実験装置をつり下げた状態で高さ20mを飛行していたところ、実験場所に到着する前に落下してしまったという。
国の運輸安全委員会は、事故につながりかねない「重大インシデント」として、調査官2人を現地に派遣するなどして原因を調べている。
出典
『実験中にヘリから装置落下』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084811861.html
7月3日11時7分に共同通信からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月3日付で毎日新聞青森版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省によると、ヘリは落下時の衝撃を調べる実験のため、1日午前10時半、東通村の防衛省離着陸場を離陸。
15分後、投下予定場所から6km離れた砂浜で、機体の外につり下げていた物体(縦30cm、横51cm、高さ30cm)が落ちた。
付近は立ち入り禁止になっており、けが人はいなかった。
出典
『JAXAヘリから落下物、青森 重さ3キロ、試験中に誤って』
https://this.kiji.is/254428502172452344?c=39546741839462401
『JAXAヘリ 物体落下ミス 重大インシデント /青森』
http://mainichi.jp/articles/20170703/ddl/k02/040/083000c
2017年7月2日0時18分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
圧縮した空気を発射する工具「エアーダスターガン」を知人の肛門に押し当て、空気を発射して体内の直腸に傷害を負わせたとして、京都府警亀岡署は1日、傷害容疑で京都府亀岡市の自営業の男(28)を逮捕した。
同署によると容疑を認め、「悪ふざけだった」などと供述している。
逮捕容疑は同日午前0時半ごろ、同市内の事業所敷地内で、エアーコンプレッサーにつながれたエアーダスターガンのノズルの先端を京都市の男子大学生(22)の肛門にズボン越しに押し当て、空気を噴射させる暴行を加え、直腸に複数の穴を空ける傷害を負わせたとしている。
同署によると、学生は下腹部の痛みを訴えて吐くなどし、病院に搬送された。
現場は、男が営む自動車関連業の事業所で、当時、学生ら7、8人の常連客とバーベキューをしていたという。
出典
『「悪ふざけだった」肛門に圧縮空気発射し知人の直腸に穴 京都の男逮捕』
http://www.sankei.com/west/news/170702/wst1707020011-n1.html
(ブログ者コメント)
高圧空気や高圧ジェット水の危険性については、本ブログでも何件か掲載スミ。
今回と同様、ふざけていた時の事例も紹介している。
2012年7月13日掲載
2012年7月8日報道 水上バイクから落ちた際、肛門からジェット水などが入って死ぬ危険性があると国交省が注意喚起
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2034/
2015年11月17日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7019/
(2017年7月8日 修正1 ;追記)
2017年6月30日20時12分に読売新聞から、書類送検されていた3人が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で書類送検された男性客(38)ら3人について、千葉地検は30日、不起訴とした。
理由は明らかにしていない。
事故を巡っては、男性客に誤った指示をしたとして、同社販売店の営業社員(28)と店長(46)も業務上過失傷害容疑で書類送検されていた。
出典
『自動運転の試乗車で事故、営業社員・客ら不起訴』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170630-OYT1T50134.html?from=ycont_top_txt
2017年6月30日19時17分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国内大手の原薬メーカー「Y化学工業」(和歌山市)が、解熱鎮痛剤に中国製を無届けで混入させていた問題を受け、厚労省は30日までに、原薬メーカーなどに立ち入り検査をする際には原則的に無通告で実施するよう、各都道府県に通知を出した。
この問題では、Y化学工業が国の審査を経ないまま、2009年2月からアセトアミノフェンに安価な中国製を混入するなどしていた。
和歌山県などは、会社側に通告した上で立ち入り検査をしていたが、不正は見つからず、今年5月下旬、無通告での立ち入り検査を実施したことで判明した。
これまでの厚労省通知は、組織的な隠蔽を防止するため、「必要に応じて、無通告での立ち入り検査を実施」としていた。
今回の通知では、原薬メーカーなど影響が大きい企業は、優先順位を決めた上で、原則的に無通告での立ち入り検査を実施するよう、明記した。
和歌山県などの調査では、抗てんかん薬の成分ゾニサミドの製造で、同社が使用する薬剤を無届けで変更していたことも発覚。
県は28日、医薬品医療機器法に基づき、22日間の業務停止命令と業務改善命令を出した。 (共同)
出典
『厚労省 立ち入り検査は無通告で 和歌山・中国製混入受け』
https://mainichi.jp/articles/20170701/k00/00m/040/033000c
事件のあらましは、2017年6月22日14時45分に朝日新聞から、下記趣旨でネット配信されていた。
多くの風邪薬で使われている解熱鎮痛剤のアセトアミノフェン(AA)製造で国内最大手の原薬メーカー「Y化学工業」(和歌山市)が、自社で作ったAAに安価な中国製AAを無届けで混ぜて水増しし、製薬会社に出荷していたことがわかった。
医薬品医療機器法(薬機法)違反にあたり、厚労省が5月に立ち入り調査を実施。
指導権限を持つ和歌山県が近く、処分する方針だ。
民間調査会社によると、国内でAAを製造しているのは2社で、Y化学が国内シェアの約80%を占めている。
AAを仕入れた製薬会社が調合して風邪薬をつくり、病院で渡される薬や市販薬として広く販売している。
厚労省の立ち入り後、同社はAAのほか、全製品の出荷を自粛している。
関係者によると、Y化学は米国産の原料などを使い、和歌山市内の工場でAAを製造している。
しかし、これとは別に中国で作られた安価なAAを輸入し、自社で作ったAAに混ぜて出荷していたという。
費用を節減し、生産量を上げるためとみられる。
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出典
『風邪薬成分、中国産で水増し 国内最大手』
http://digital.asahi.com/articles/ASK6Q2HSGK6QUBQU002.html?rm=469
6月23日13時56分に朝日新聞からは、立ち入り検査の連絡を受けると中国製AAを倉庫に隠し、製造記録を偽造していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社が、和歌山県による定期的な立ち入り検査などの際、中国製AAを隠したり製造記録を偽装したりしていたことが、同社関係者の証言でわかった。
こうした行為は医薬品医療機器法違反にあたり、県がY化学から事情を聴くなど、調査を進めている。
製薬会社への指導権限は都道府県にあり、和歌山県は2年に1回、定期的に立ち入り検査をして、違法行為がないか点検している。
また、山本化学からAAを仕入れている製薬会社も、品質チェックのために同法に基づいて現地監査をする。
Y化学の関係者によると、同社では2階建ての工場に設置してある約2000ℓの釜でAAを作っているが、AAが出来上がったあと、釜の上部から中国製AAを入れて水増しし、混ぜていたという。
中国製AAはドラム缶のような容器に入れ、普段は工場隣の倉庫に保管している。
これを一定量ごとに工場に移し、混入していた。
しかし、県の立ち入り検査などの予定が事前に連絡されると、前日夜か当日朝に工場内に残る中国製AAを倉庫に戻し、倉庫の鍵を閉めていた。
検査では、中国製AAの存在は明かしていなかったという。
さらに、普段は製造記録をほとんど付けていなかったが、立ち入り検査などの際には事後的に作成した記録を示し、普段から付けていたように装っていたという。
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出典
『検査で中国製隠す 製造記録も偽装 風邪薬混入』
http://www.asahi.com/articles/ASK6R4J3DK6RUBQU00L.html
(2017年8月17日 修正1 ;追記)
2017年8月15日20時12分に産経新聞westから、9年前の別製品試作が進展せず中国産AAが13トン残ったため、在庫処分として自社製品に混ぜたことが発端だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月16日0字23分にNHK関西からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
同社が不正の動機について、「別製品の試作で使った中国製AAが約13トン残り、在庫処分するためだった。経営者が利益の確保を優先させた」と和歌山県に報告していたことが15日、同県への取材で分かった。
県薬務課によると、同社は県に提出した改善計画書で「平成20年に中国製AAを使う製品製造の計画があった」と説明。
ところが計画は進展せず、中国製AAが約13トンも余ったため、当時の製造管理責任者が在庫処分方法として、自社製のAAに中国製AAを混ぜ始めたという。
出典
『中国製混入、動機は「在庫処分」 大手原薬メーカー「山本化学工業」が和歌山県に説明』
http://www.sankei.com/west/news/170815/wst1708150075-n1.html
『中国製混入 “在庫処分のため”』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170816/3070952.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。