







2017年3月1日19時55分にNHK松山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前11時すぎ、西条市の「M鉄工所」の金属部品を加工する工場で、大型の金属部品を組み立てる作業をしていた西条市の作業員、Tさん(男性、42歳)が部品と地面のあいだに体をはさまれて倒れているのを、同僚の作業員が見つけた。
Tさんは胸を強く打ち、新居浜市内の病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、Tさんが組み立てに従事していたのは、全長5m、直径80cm、重さ1トンの筒状のステンレス製の部品で、Tさんは1人で筒の中に入って、部品の取り付けなどの作業をしていたという。
警察は、作業中に誤って筒が回転し、体をはさまれたとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『西条市の鉄工所で労災死亡事故』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170301/4357291.html
(2017年3月11日 修正1 ;追記)
2017年3月2日付の愛媛新聞紙面に、より詳しい事故時の状況が、下記趣旨で掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
1日午前11時10分ごろ、西条市喜多川のM鉄工所の工場で、会社員の男性(42)が、作業していた筒状の熱交換器(長さ約5m、直径約0.8m、重さ約1トン)と地面の間に胸を挟まれて死亡した。
警察によると、熱交換器の中で溶接作業をしていた男性が、出入り口に使っていた排気口(直径約0.8m)から身を乗り出した際に熱交換器が回転し、挟まれたとみられる。
(ブログ者コメント)
「倒れて」とは報じられていないので、熱交換器を横に寝かせた状態で作業していたのかもしれない。
となると、熱交換器の内部で作業していたのなら、たとえ熱交換器が回転しても、地面との間には挟まれない筈。
作業が終わり、熱交換器から外に出て横を移動中に回転した、ということだろうか?
状況、原因ともに不詳だが、熱交換器の固定が不十分だったらしき教訓は、報道から読み取れる。
2017年3月1日19時31分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月1日14時53分にNHK神戸からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前6時前、山陽新幹線・新神戸駅東側にある六甲トンネルで白煙が出ているとの通報があり、安全確認が行われた。
この影響で新幹線は、新大阪駅と岡山駅の間の上下線で、午前6時の始発から運転を見合わせた。
その後の調査で、白煙は火災によるものではなく、「水蒸気」であることがわかった。
消防によると、水蒸気の原因は「温度差」だという。
トンネル内の暖かい湿った空気が外に出て、冷たい空気に冷やされることで発生したものとみられる。
こうした現象は、以前にもあった。
去年1月、長野県上田市にある北陸新幹線のトンネルから蒸気が出ているのをJR東日本の職員が確認。
その日に撮影された映像には、白い湯気のようなものがトンネルから吹き出ている様子がみられた。
今回水蒸気がもたらした新幹線の運転見合わせは、1日午前8時25分に解消された。
JR西日本によると、約2万3200人に影響が出たという。
出典
『トンネルから水蒸気…新幹線一時見合わせも』
http://www.news24.jp/articles/2017/03/01/07355419.html
『新幹線トンネル 煙は水蒸気か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2024351361.html?t=1488401456136
(ブログ者コメント)
映像によれば、今回の水蒸気はホワホワと出ているだけだが、上田市の事例ではモウモウと出ているように見える。
2017年3月2日10時40分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月2日12時20分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前0時5分ごろ、鳥羽市の鎧崎灯台から東に約400mの海上で、大阪市の海運会社「Ⅾ運輸」が所有するケミカルタンカー「愛和丸」(全長61m、491トン)が座礁した。
タンカーは化学物質のカセイソーダ約1100トンを積み、山口県から名古屋市に向かう途中で、乗組員5人は救助されて無事だった。
タンカーは、応急修理のため、1日午後6時すぎからタグボートによって沖合に曳航されていたが、途中から浸水が進んで徐々に船体が傾き、午後10時前、鳥羽市の南東約9kmの沖で沈没した。
2日午前6時50分ごろ、周辺で長さ200m、最大幅50mの帯状の油が流出しているのを、上空のヘリコプターが確認した。
カセイソーダは毒性があり、海運会社によると、船内では水に溶かした状態で密閉されているという。
流れ出ると海水が白濁するが、周辺で濁りは確認されていないという。
海保では、天候状況を見て、愛和丸の撤去作業を始める。
出典
『座礁タンカー 移動中に沈没』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20170302/4371541.html
『三重沖 タンカー沈没、油流出 乗組員5人は無事救助』
http://mainichi.jp/articles/20170302/k00/00e/040/251000c
3月2日19時15分にNHK津からは、灯台の光とブイの光を見間違え陸に近づいたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
船を所有する会社や海保によると、当時、操船を担当していた2等航海士の男性(63)が「灯台の光を沖合いに浮いているブイの光と見間違えて、陸上に近づいてしまった」と話しているという。
海保は、さらに話を聞くなどして、詳しい原因を調べている。
また、陸上では劇物に指定されている化学物質のカセイソーダがおよそ1100トン積まれていて、船を所有する会社では、3日以降、水中カメラなどによる調査を行い、船体とともに撤去の方法を検討していくという。
出典
『航海士「灯台とブイ見間違え」』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3074372641.html?t=1488488740214
3月6日12時10分にNHK津からは、少量のカセイソーダが流出しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月7日10時3分にNHK東海NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
今月1日、三重県鳥羽市沖で座礁したあと沈没したタンカーから、積み荷の化学物質「カセイソーダ」が漏れていることが、船を所有する海運会社などの調査でわかった。
漏れた化学物質の量は少ないとみられるということで、会社が影響の有無について調査している。
海運会社によると、水中ロボットで調査したところ、船は水深50mほどの海底で横倒しになり、タンクの空気を抜くための甲板上にある穴付近が白く濁り、カセイソーダが漏れていることが分かったという。
カセイソーダはアルカリ性の物質だが、会社によると、周囲の水質は中性を示していて、漏れた量は少ないとみられるという。
会社では引き続き、周辺への影響がないか調査するとともに、船の撤去を検討するとしている。
出典
『沈没タンカー 少量化学物質流出』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3074475551.html?t=1488833919528
『沈没タンカーから化学物質漏出』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20170307/4477841.html
3月7日19時7分にNHK津からは、漏れたカセイソーダは海水と同化し無害化されるので周辺海域への影響なしという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海運会社側は7日、「専門家による調査の結果、カセイソーダは海水と同化して無害化されるので、周辺海域への影響はない」とする見解を明らかにした。
会社側の説明によると、カセイソーダは海水中のマグネシウムイオンと反応して肥料などに使われる水酸化マグネシウムとなり、海水と同化するという。
これについて鳥羽海上保安部は、会社側の見解は妥当との見方を示すとともに、「引き続きタンカーの監視を継続する」としている。
出典
『タンカー沈没「漏出影響なし」』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3074511181.html?t=1488920331982
2017年2月28日15時35分にTBS News iから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月28日10時23分に共同通信から、2月28日7時15分に読売新聞から、2月28日15時14分に朝日新聞から、3月1日4時5分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
マンションの建設現場で小型無人機・ドローンが墜落し、作業員が大けがをしていたことがわかった。
ドローンの墜落による人身事故の報告は、国内では初め。
国交省によると、今月18日、神奈川県藤沢市で、上空からマンション建設現場の撮影をしていたドローンが、高さ70mのところでクレーンに接触して墜落。下にいた30代の男性作業員の顔に衝突した。
ドローンは縦横各40cm、重さ1kgほど。
男性作業員はヘルメットを着用していたが、顔を数針縫う大けがをした。
ドローンは、飛行中に何らかの理由(電波障害?)で操縦不能となり、安全装置が働いて自動的に離陸地点に戻る機能で飛行しているときに、クレーンに接触したという。
操縦者は約50時間の経験があったという。
ドローンの飛行を規制する改正航空法が施行され、国がトラブルの連絡を求めるようになった2015年12月以降、およそ50件の墜落事故が報告されているが、人身事故は初めて。
改正航空法では、人工密集地などの飛行には国の許可を必要としており、今回の事故現場は飛行禁止区域だったが、建築関連業者が事前に飛行許可を得ていた。
国交省によると、航空法改正以降に受け付けた飛行許可申請は1万4476件(事前相談含む)で、このうち1万1974件(2月9日現在)が承認されたという。
同省は、「事故原因を分析し、再発防止に努めたい」とコメントした。
同県内では、法改正以前の14年11月に大磯町で、湘南国際マラソンの様子の撮影中に墜落し女性スタッフが顔にけがをするトラブルが起きている。
出典
『神奈川・藤沢のマンション建設現場でドローン墜落、初の人身事故』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2994278.html
『ドローン墜落で初のけが人 神奈川・藤沢の工事現場』
https://this.kiji.is/209118945227292679?c=39546741839462401
『ドローン墜落、作業員大けが…初の人身事故報告』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170227-OYT1T50136.html
『ドローン墜落、工事作業員けが 法改正後初の人身事故か』
http://www.asahi.com/articles/ASK2X45L6K2XUTIL01R.html
『ドローン墜落初の人身事故 藤沢の工事現場で』
http://www.kanaloco.jp/article/234543
(ブログ者コメント)
今回は許可を得た上でドローンを飛ばしていたが、許可を得ずドローンを飛ばして摘発された最近の状況が、この事例後に報道されている。
別途、紹介予定。
2017年2月28日5時0分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高齢者が踏切内に取り残され死亡する事故が相次いでいる。
東京都内では、2月だけで3件発生。
平成17年度以降で踏切事故の発生は微減しているが、死傷者は横ばいが続く。
事故を防ごうと、鉄道各社は車だけでなく、人まで感知する高精度の障害物検知装置の導入を進めているが、対策が追いついてない。
警視庁も、事業者に高精度装置導入を求める異例の要請をした。
今月10日午後6時前、東京都葛飾区の京成押上線京成立石駅近くの踏切内で、電動アシスト自転車を支えながら遮断機を上げて逃げようとした男性(89)が、快速特急電車にはねられた。
前日には豊島区で転倒した女性(78)が、さらに8日にも日野市で男性(69)が横断中に取り残され、踏切内で死亡した。
警視庁などによると、現場となった踏切には、いずれも高精度の検知装置はなかった。
従来型の、照射された光を遮ることで障害物を検知する「光電式」とされる装置がある踏切もあったが、主に車を検知するもので、人には反応しなかった。
現在、立体的な検知ができる「3次元レーザーレーダー方式」といった、高精度の検知装置が注目されている。
従来、経費面のほか、精度が高すぎて動物や雪などにも反応することなどから、導入が進んでいなかった。
だが、「安全性を突き詰めると、危険を検知したら電車を止めることが一番」(京成電鉄)として、鉄道各社が導入に前向きだ。
現在、8カ所の踏切で導入している西武鉄道も、事故現場となった豊島区の椎名町駅近くの踏切で検討を始めた。
こうした事故を受け、警視庁は今月20日、緊急に12事業者を集め、高精度装置導入を呼びかけた。
国交省のまとめによると、自殺などを除く全国の踏切事故は、踏切そのものの減少や遮断機の整備に伴い、減少傾向にある。
しかし、17年度から27年度までの死者数は100人前後で推移しており、重大な事故は後を絶たない。
特に、高齢者が関係する事故が目立ち、27年度に60代以上が関係した事故は半数を超えた。
同省は27年、高齢者に特化した事故対策の検討会を開き、事業者向けの対策を公表。
検知装置を含めた踏切の安全対策や迂回路の整備を進めるよう求めた。
もっとも、一番の対策は鉄道を高架化や地下化し、踏切をなくすことだ。
鉄道と道路の立体交差は、主に道路管理者が計画することになっており、都は現在、8路線で連続立体交差事業を進め、4路線で準備中としている。
立石駅を含む京成押上線の2.2kmでも事業が始まっているが、14~34年度の期間が見込まれている。
長期化は免れない。
警視庁の担当者は、「高架化を待たず、事業者だけで可能な手立ても進めていかなければならない」と危機感を示し、「遮断機は前に押せば開くことや、取り残された人を見たら非常ボタンを押すことなどを、車内アナウンスなどで周知してほしい」としている。
出典
『繰り返される悲劇 高齢者踏切事故 都内で今月3人死亡 検知装置導入追いつかず』
http://www.sankei.com/affairs/news/170228/afr1702280002-n1.html
2017年2月28日19時28分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前10時10分ごろ、佐世保市にある佐世保重工業の工場で、天井に設置してあるクレーンの点検作業をしていた、佐世保市に住むHさん(男性、32歳)がクレーンと天井のはりとの間に頭をはさまれた。
Hさんは、意識不明の状態で病院に搬送されたが、まもなく死亡した。
警察や佐世保重工によると、Hさんは佐世保重工の子会社の社員で、28日の朝8時ごろから、ほかの作業員らとあわせて4人で、クレーンの点検を行っていたということで、事故が起きた当時は、Hさんともう1人の、あわせて2人が、クレーンに取り付けられた作業台に乗って作業していたという。
警察は、ほかの作業員から話を聞くなどして,事故の詳しい状況や原因を調べている。
出典
『佐世保重工で事故 作業員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034318911.html?t=1488316998896
3月1日付で朝日新聞長崎版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や佐世保重工によると、クレーンが建物の外から内部に移動中、クレーンの上部にHさんらがいて、このうちHさんが挟まれたらしい。
2017年2月27日15時26分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
温泉施設での硫化水素による事故を防ぐため、環境省の検討会は27日、施設の設備や構造などに関する基準の改正案をまとめた。
浴室内の換気を24時間行うなど、施設や自治体に対し、安全対策の強化を求める内容が盛り込まれている。
3年前、北海道足寄町の温泉施設で、入浴中の男性が倒れて意識不明の重体となる事故があり、その後、浴室から国の基準を大幅に上回る高い濃度の硫化水素が検出されたことを受けて、環境省の検討会は去年から、温泉施設の設備や構造など、安全対策に関する基準について議論し、27日、都内で開いた会合で基準の改正案をまとめた。
改正案には、硫化水素が発生する可能性がある「硫黄泉」を利用している施設に対し、浴室内に24時間連続で換気できる設備を設置することや、硫化水素の濃度を測定する際には、浴槽に温泉が注ぎ込み、特に濃度が高くなる「注入口」の付近で測ることなど、安全対策の強化を求める内容が盛り込まれている。
さらに、自治体に対し、施設側から測定結果について定期的に報告を受けたり、必要に応じて立ち入り調査を行ったりするなど、安全を確保するための措置を適切に取るよう、求めている。
環境省は、今後、改正案をホームページで公開するなどして広く意見を聞いたうえで、ことし7月をめどに基準を改正するとともに、施設や自治体向けのガイドラインも作成することにしている。
環境省の検討会の座長を務めた埼玉医科大学の倉林均教授は、「『硫黄泉』については、これまで効能ばかりが取り上げられてきたが、数は少ないが事故も起きているので、基準の改正案では、施設側にしっかりと安全対策をしてもらうとともに、行政も監視することがポイントとなっている」と述べた。
そのうえで、「温泉は日本のすばらしい文化の一つなので、注意しながらも安心して楽しめるよう、対策をしっかり行ってほしい」と話していた。
硫化水素が発生する可能性のある「硫黄泉」の源泉は全国に1204か所あり、このお湯を使っている温泉施設の浴槽は合わせて6434に上る。
このうち、環境省が去年10月、全国の自治体を通じて行った調査で、浴室内で硫化水素の濃度が国の基準を超えた温泉施設の浴槽は合わせて33あった。
具体的には、青森県が16と最も多く、次いで北海道が7、山形県が6、宮城県が4となっている。
また、浴室内の硫化水素の濃度を定期的に測定していなかった浴槽は5503と、全体の85%に上った。
このため、今回の基準の改正案には、自治体に対し、施設側から硫化水素の測定結果について定期的に報告を受けるなど、安全確保のための適切な措置を行うことを求める内容が盛り込まれた。
硫化水素の中毒に詳しい医師によると、硫化水素は、微量であれば人体に影響はないということだが、国の基準を超えるような高い濃度になると、意識を失うなどの事故につながる可能性があり、安全管理には濃度の定期的な測定が欠かせないという。
また、硫化水素は空気より重く、低いところにたまりやすい性質があるため、特に背の低い子どもなどは十分な注意が必要だとしている。
過去の事故を教訓に、独自に安全対策を進め、今回、環境省の検討会が基準の改正案をまとめるにあたって、取り組みが参考にされた施設がある。
それは、福島市にある高湯温泉。
白く濁ったお湯が関節の痛みなどに効くと評判で、年間およそ17万人が訪れる。
この温泉の源泉は、高い濃度の硫化水素を含んでいる。
過去には、硫化水素が原因と見られる事故も起きていて、41年前には、入浴中の男性客が死亡した。
これを教訓に、各温泉施設は独自に安全対策を進めてきた。
高湯温泉で温泉宿を経営する遠藤さん(男性、61歳)は、環境省の検討会の委員も務めていて、今回の基準の改正案をまとめるにあたって、これまでに行ってきた取り組みが参考にされた。
対策の一つ目が、源泉からお湯を施設の浴槽まで運ぶ水路の構造。
中に木の板を何枚も入れて階段状にしている。
お湯が板を乗り越えて落ちる際に空気に触れるため、硫化水素の濃度を下げることができるという。
入浴客が利用する浴室には、さらに多くの対策を施している。
源泉からのお湯が浴槽に注ぎ込む「注入口」は、浴室内でも最も硫化水素の濃度が高くなりやすいため、すぐそばの壁に換気孔を設けている。
さらに、その真上には24時間動く換気扇を設置。
万が一、故障して止まることがないよう、点検も欠かさない。
浴室内の硫化水素の濃度も、毎日2回以上、測定している。
この際もやはり、最も濃度が高くなりやすい「注入口」の付近を中心に測定する。
こうした取り組みは、入浴客の安全を守るうえで効果的だとして、基準の改正案に盛り込まれたほか、今後、基準に基づいて施設や自治体向けに作られるガイドラインにも掲載される見通しだ。
遠藤さんは、「昭和40年代に硫化水素が原因と見られる本当に残念な事故があったので、それをきっかけに、高湯温泉全体で取り組もうと始めた。安全対策を徹底し、お客さんに安心して入浴していただくことがいちばんのサービスだと考えています」と話していた。
出典
『温泉の硫化水素事故防止へ 基準の改正案まとまる』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170227/k10010891731000.html
2月27日16時59分に産経新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
環境省は、27日、温泉施設での硫化水素中毒事故を防ぐための設備構造基準について、常に換気することなどを明記した改正案をまとめた。
パブリックコメントを経て、7月をめどに自治体へ通知し、基準の内容をより具体的に示したガイドラインも作成する方針。
昭和50年に定めた基準では、硫化水素濃度は、浴槽の湯面から上方10cmで20ppm、浴室の床から上方70cmで10ppmを上限と規定。
改正案では、湯の注入口など濃度が浴室内で最も高くなる地点で測定するよう求めた。
また、基準が適切に運用されているか、施設から自治体に濃度測定の結果を報告させたり、立ち入り検査を実施したりし、必要に応じて行政指導や処分をすることが望ましいとした。
北海道足寄町の温泉施設(現在休業中)で平成26年10月に男性客が中毒とみられる症状で意識不明となった事故を受け、有識者による検討会を設置して議論していた。
出典
『基準に「常に換気」を明記 温泉事故防止で環境省』
http://www.sankei.com/affairs/news/170227/afr1702270025-n1.html
(ブログ者コメント)
足寄町の事例は下記記事参照。
2016年10月28日掲載
[昔の事例の顛末] 2014年10月 北海道足寄町の温泉施設で入浴中の客が硫化水素中毒で重体、濃度測定不実施、過去にも死亡事故あれど溺死等と診断、環境省は基準見直しへ
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6407/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6406/
2017年2月27日13時59分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海難救助のスペシャリスト集団・海上保安庁特殊救難隊(特救隊)の氷下潜水訓練が、栃木県日光市湯元の湯ノ湖(標高1478m)で行われている。
人命救助に揺るぎない使命感を持つ「海猿」たちは、厳しい訓練に挑んでいる。
1975年に発足した特救隊は、1チーム6人ずつの第1~6隊で編成され、関東沿岸や太平洋沖を管轄する第3管区海上保安本部(横浜)に所属。
東京・羽田空港にある基地を拠点に、全国をカバーする。
千葉県九十九里沖で今月19日に起きた作業船転覆事故でも出動し、これが累計5000件目だったという。
湯ノ湖での訓練は、特救隊発足当初から行われている。
今年は今月16日に始まり、3月上旬まで6隊が交代で現地入りする。
榎木隊長(36)率いる第6隊は、24日から2日間の日程で実施。
気温氷点下5℃前後、水温1℃の中、湖面を覆う厚さ約50cmの氷に1m四方の穴を開け、水中に転覆した船を想定して訓練を行った。
隊員たちは日没まで何回も氷の下に潜り、遭難者の救助や空気ボンベ、コンパスなどの機材に不具合が起きた緊急時の対応を入念に繰り返した。
榎木隊長は、「過酷な条件の中で技術向上に努めたい」と話していた。
出典
『「海猿」氷の下で技磨く…日光の湖で潜水訓練』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170227-OYT1T50021.html
2017年2月27日10時24分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青森県五所川原市下岩崎の津軽鉄道の踏切内で、昨年9月、普通列車と軽乗用車が衝突し、運転していた女性(当時70歳)が死亡した事故で、国の運輸安全委員会は調査報告書をまとめ、線路脇の雑木林などが列車を見にくくし、車の十分な左右の安全確認を妨げたことなどが事故につながった可能性があると指摘した。
報告書によると、踏切は遮断機がなく、農道にかかっていた。
線路は両側より高くなっており、周辺は雑木林や休耕田などがあった。
分析の結果、事故当時、運転士は踏切の手前約50mで軽乗用車が踏切に近づくのを確認したが、女性は雑木林や雑草などに視界を遮られ、目視で列車の接近を確認できなかった可能性があるとした。
車の窓を開けて周囲の音を聞くなどしていなかったと考えられるほか、雨や、踏切の直前で上りが急になっている地形も、注意力を低下させた可能性があるとした。
事故後、津軽鉄道は、見通しを良くするために、雑木林や雑草の伐採を定期的に実施するようにした。
一時停止を呼び掛ける看板の設置などで、再発を防ぐとしている。
出典
『雑木林で列車見えず、踏切で衝突事故…報告書』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170224-OYT1T50216.html
(ブログ者コメント)
ブログ者は、しばしば、千葉県中央部に位置する久留里まで銘水を汲みに行っている。
その途中、久留里に着く少し手前に、小湊鉄道と国道410号線とが鋭角に交差する踏切があるのだが、そこでは、運転席で身体を斜めにひねっても、たしか民家だったかが障害になって、線路の先を見通すことができない。
当該踏切は遮断機付き。
しかし、列車が来ていないことを確かめなければならない。
普通の踏切だと目で見て確認するのが一番だが、その踏切では不可。
よって、窓を開けて音を聞き、また対向車の動きを見たりして踏切を渡っているのだが、毎回、これでいいのだろうか?と感じながら通っている。
ただ、上記津軽鉄道ケースと異なり、民家?の撤去は難しいだろうし、ましてや線路あるいは国道410号線のルート変更など不可能だ。
致し方なし・・・といったところなのだろう。
今回の事例に接し、そんなことが頭をよぎった。
2017年2月27日8時20分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
Xバンドレーダーが配備されている米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)に向けて市内で設置が進んでいる高圧電線工事に伴い、同志社大の研究者と地元住民が、26日までに基地の周辺で電磁波計測調査を実施した。
高圧電線を設置したとみられる場所で、従来の低圧電線のみが設置されている場所よりも高い数値が検出され、市民団体は「今後も継続した調査が必要だ」としている。
基地問題に取り組む同志社大の大野光明研究員(37)が、今月5日に計測器で調査した。
同市内で、従来の電線は6600ボルトだが、米軍通信所の電源として、3万3000ボルトの高圧電線が敷設されている。
高圧電線のルートは非公表だが、設置工事の経過を確認してきた地元市民団体の協力で、市内56カ所の電線近くで電磁波を計測した。
従来の6600ボルトの電線部分の電磁波測定値は、ほとんどが0.0~0.9ミリガウス程度だったが、新たに3万3000ボルトの電線が加わったとみられる部分では、いずれも高い値が計測され、2.0ミリガウス以上の場所は10カ所に上った。
2階の窓からすぐ近くに高圧電線が見える民家では、3.1ミリガウスもあった。
特に、三宅橋西詰付近では120ミリガウスと、異常に高い数値が出ている。
電磁波を研究するNGO「電磁波問題市民研究会」(千葉県船橋市)によると、「都市部でない郊外エリアにしては、2~3ミリガウスの数値は比較的高いといえる。高圧電線との関連性はまだ分からないが、継続してチェックしていくことが必要だ」という。
大野さんは、「常に高圧電線近くで生活する住民は不安がっている。健康被害への科学的な調査や送電の中止、住宅地を外した電線敷設などの対策が必要になる。今後も継続的に調査をしたい」としている。
2013年に京丹後市にXバンドレーダーの設置が決まると、地元住民から電磁波の影響を不安視する声が相次いだ。
国交省は、日本海側でレーダーの影響で計器に支障が出る恐れがあるとして、飛行制限区域を設定。
近畿中部防衛局が、周辺区域で運用前後に計7回、電磁波の影響を調査し、住宅地では「レーダー照射方向が後方に位置することから、健康や生活に影響する変化はない」としている。
出典
『高圧電線影響か、電磁波が高数値に 京都・米軍施設の電源』
https://this.kiji.is/208726106779780605
(ブログ者コメント)
一時期、送電線あるいは耳元で使用する携帯電話から発する電磁波が健康に悪影響を及ぼすのでは?と騒がれたが、最近はトンと聞くことがない。
結局、どうなったのだろう?
気になって調べたところ、経産省関連組織の「電磁界情報センター」から、通常の生活状態であれば健康への悪影響は認められないという趣旨の記事がネット配信されていた。
2017年2月27日21時1分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月27日22時28分に共同通信から、2月27日22時30分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後3時55分ごろ、岩手県奥州市江刺区のため池にワカサギ釣りに出かけた同市水沢区の無職STさん(71)の家族から、「家に戻ってこない」と119番通報があった。
警察によると、池に張った氷に7~8m幅の穴が開いており、周囲に釣り道具や椅子、氷に穴を開ける器具などが残されていた。
池の近くには、3台の車がとまっていたという。
警察によると、ほかに、いずれも水沢区在住で農業TYさん(73)、農業SYさん(73)、無職TMさん(88)と連絡が取れなくなっており、4人が転落した可能性があるとみて調べている。
池は、近くの民家から約300m離れた山林の中にあり、直径約100m、水面を覆う氷の厚さは約5cm、水深は5~6mあるという。
出典
『池の氷に穴、ワカサギ釣りの4人転落か 岩手・奥州』
http://www.asahi.com/articles/ASK2W64R3K2WUJUB00F.html
『池の氷割れ4人転落か、岩手 釣りの男性ら不明』
https://this.kiji.is/208913341654402548?c=39546741839462401
『ワカサギ釣りの4人が行方不明…池に落ちたか』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170227-OYT1T50119.html
2月28日15時47分にNHK盛岡からは、4人が死亡していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防が捜索した結果、28日朝、池の中から4人が見つかり、死亡が確認された。
盛岡地方気象台によると、事故があった奥州市江刺愛宕の、事故前日26日の最低気温は氷点下0度2分、最高気温は6度8分で、平年より2℃から4℃近く高くなっていた。
出典
『わかさぎ釣り 4人死亡を確認』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6044291311.html?t=1488316112023
3月1日10時53分に産経新聞からは、このため池はワカサギ釣りの「穴場」だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月1日付で岩手日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
このため池は、冬場はほとんど訪れる人がいない場所だが、ごく一部の愛好家がワカサギ釣りを楽しんでいた“穴場”だったという。
一方で、「昔からのため池で、何も規制はされていなかった」という。
県内の漁業関係者は、遊漁者らの放流などで安全管理が不十分な漁場が拡大している可能性を指摘。
同ため池を管理する藤里北部溜池用水組合は、今後、釣りを禁止する方針だ。
同組合によると、同ため池は近くの山から流れる沢をせき止め、江戸時代後期に築かれた。
ワカサギが生息していた原因は不明だが、盛岡市内丸の県内水面漁連の伊藤専務理事は、「何らかの形で繁殖させる行為がなければ、ため池にワカサギはいないはずだ。遊漁者が放流したことも考えられる」と指摘する。
出典
『ワカサギ釣り4人転落 「氷割れる」周囲から警告 釣りの穴場、規制なく 岩手・奥州市』
http://www.sankei.com/affairs/news/170301/afr1703010006-n1.html
『事故現場は今後釣り禁止へ 奥州、釣り人4人死亡』
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20170301_1
2月28日15時47分にNHK盛岡からは、わかさぎ釣りを行う際の安全対策等に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、これから春が近づき、暖かい日が多くなって氷が解けやすくなることから、安全管理者がいない場所での釣りを控えたり、万が一転落しても水中に沈まないようライフジャケットを着用したりするよう、注意を呼びかけている。
岩手県内のわかさぎ釣りの名所として知られる盛岡市郊外、岩洞湖の漁業協同組合の理事によると、岩洞湖では安全確保のため、氷の厚さが15cm以上にならないとわかさぎ釣りを解禁しないと取り決めているという。
また1日2回、氷の厚みが十分か、氷に大きな穴や割れている箇所はないかを複数の態勢で確認して回り、危険な場所はロープで囲って看板で注意を呼びかけたり、ブログで知らせたりしているという。
この理事は、事故があったため池のような、監視や管理がない場所でのわかさぎ釣りは、基本的には勧められないとしている。
その上で、仮に氷の上に乗る場合は、あらかじめ自分の体重と同じ重さの荷物を氷の上に載せて滑らせるなどして強度を確かめ、氷が割れた場合も想定して、ロープなどの装備を用意する必要があると話していた。
この理事は、「わかさぎ釣りは、誰が見ても大丈夫だという場所で楽しんでほしい」と話している。
出典
『わかさぎ釣りは安全な場所で』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6044291321.html?t=1488316234043
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
3月1日19時48分にNHK北海道NEWS WEBから、北海道における安全対策例が、下記趣旨でネット配信されていた。
道内は2日も気温の高い状態が続く見込みで、氷の上でわかさぎ釣りをする場合は注意が必要だ。
先月28日、岩手県奥州市にあるため池で池に張った氷が割れて、わかさぎ釣りに行った男性4人が転落し死亡した。
わかさぎ釣りをする場所は大きく分けて2つあり、管理されている釣り場と管理されていない釣り場に分けられ、注意が必要だ。
管理されている釣り場は、道内では網走市の網走湖や道北の幌加内町の朱鞠内湖などに代表され、地元の観光協会や漁協などが氷の厚さを計測するなどし、氷の状況に応じて釣りができる期間を決めている。
このうち網走湖では、氷の厚さをチェックしたり、指定された区域外で釣りをしないように呼びかけたりするなど、安全対策を行っている。
ワカサギ釣り会場を管理する網走市観光協会によると、毎日数回程度、担当者が湖の上で氷の厚さを測っているという。
現在、氷の厚さは70cmほどあるが、気温が上がり、氷が緩み始めるこの時期は、特に念入りにチェックしているという。
網走市観光協会では、指定された区域以外は氷が薄くなっている所があることから、区域外で釣りをしないように呼びかけているということで、観光協会の井上専務理事は、「氷の厚さが15cm以下になると湖での釣りは出来ません。これから次第に氷が薄くなるので、こまめに計測するようにしています」と話している。
一方、氷の厚さの計測などの安全対策が行われていない釣り場もある。
釣り場を管理する漁協や釣具店などによると、わかさぎ釣りができる氷の厚さは地域によって大きく異なり、雪が多く降る場所では、氷に雪が含まれるため氷が柔らかくなりやすいとされる一方、雪が少なく気温が低い場所では、氷は硬くなりやすいとされているという。
出典
『寒気緩む ワカサギ釣りに注意』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170301/4314411.html
2017年3月1日18時55分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月1日20時53分に共同通信から、2月28日11時41分にgooニュース(新潟放送)からも、同趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
新潟県新発田(しばた)市にある新潟製油(新潟市)が管理する休止中の油井からガスと油が噴き出し、県は1日までに、周囲にオイルフェンスを設置して油の回収作業を始めた。
消防によると、2月27日午後3時20分ごろ、「川に油が浮いている」と住民が119番通報。
消防が調べたところ、新発田市中田町1丁目にある「新潟製油新発田鉱山」の油井からガスや油が噴き出していた。
辺りは田園地帯で、1日もガスが「シューシュー」と音を立て、油の臭いが充満。
作業員が地面にたまった油などを回収していた。
経産省によると、この油井は平成17年3月まで、石油の採掘に使用していた。
経産省の担当者は、「長期間使わなかったため油井が詰まり、地下の圧力が高まったのではないか。バルブが腐食し噴き出した可能性がある」と説明している。
新潟製油の原社長(81)によると、昭和20年ごろに開発された。
原社長は「近隣住民に迷惑を掛けている。できる限り被害を食い止めたい」と話している。
現場周辺はかつての新発田油田で、地下には当時、原油採掘に使われていた井戸が残されているという。
出典
『休止中の油井からガス、油 新潟・新発田』
http://www.sankei.com/life/news/170301/lif1703010073-n1.html
『休止中の油井からガスと油が噴出 新潟・新発田』
https://this.kiji.is/209622640895772150?c=39546741839462401
『新発田でガスと原油噴出』
http://news.goo.ne.jp/article/bsn/region/bsn-kennai20170228-7685018.html
2017年2月26日23時12分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後7時半ごろ、東京都港区六本木6丁目のホテル「G」6階のステーキレストラン「O」から出火、消防によると、厨房の天井約10m2と排気ダクトが燃えた。
客や店員やホテルの利用者ら、合わせて約200人が避難した。
警察によると、オーブンの上にある排気ダクト付近から出火したとみられるという。
出典
『ホテルGの飲食店から出火 200人避難』
http://www.asahi.com/articles/ASK2V72S9K2VUTIL023.html
2月26日22時37分に毎日新聞からは、オーブンから出火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後7時半ごろ、東京都港区六本木6丁目の商業施設「六本木ヒルズ」内にあるホテル「G」の6階にあるステーキ店のオーブンから出火し、ダクトに延焼した。
東京消防庁によると、利用客ら200人程度が避難したが、けがをした人はいない。
ポンプ車など10台以上が出動した。
ホテルによると、1階から6階にかけてレストランやバーがあり、6階にはステーキ店のほかにすし店も入っている。
ロビーでは、避難した人たちにホテル側が椅子を用意、飲み物を配るなどして対応した。
出典
『火災 ホテルGで利用客200人避難 六本木』
http://mainichi.jp/articles/20170227/k00/00m/040/057000c
(ブログ者コメント)
高級店であれば、ダクト内部の清掃も定期的にしっかりやっているような気がするのだが・・・。
2017年2月27日15時55分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月27日18時9分にテレビ朝日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京消防庁の府中消防署朝日出張所(東京都府中市朝日町3丁目)で、今月、消防副士長の男性(23)が訓練中に死亡していたことが、警察や同庁への取材で分かった。
警察などによると、26日午後3時45分ごろ、出張所の敷地内にある高さ約7mの訓練棟で、副士長が地上から高さ約4mの付近で宙づりになっているのを別の隊員が見つけた。
副士長の首には訓練用のロープが絡まっており、病院に搬送後、死亡が確認された。
窒息死とみられている。
同僚は「日頃から訓練に熱心だった」と話しているということで、警察は、訓練中に誤って宙づりになったとみて調べている。
出典
『消防隊員、訓練中に死亡 地上4メートルで宙づり』
http://www.asahi.com/articles/ASK2W516NK2WUTIL027.html
『首にロープ絡まり“宙づり”…訓練中の消防士が死亡』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000095284.html
(ブログ者コメント)
テレビ朝日の映像によれば、当該訓練棟は重量鉄骨の骨組みだけの施設で、3階まで階段で上がれるようになっている。
そして、その2階部分の鉄骨や手すりなどには、訓練で使うのだろうか、様々なロープなどが括りつけられている。
2017年2月26日19時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月26日21時52分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前11時ごろ、東京都府中市の京王線分倍河原駅で、同市の中学2年の男子生徒(14)がホームから転落した。
警察などによると、進入してきた特急列車の車両の一部が男子生徒の上を通過したが、男子生徒はとっさに、線路の枕木と車両の隙間(幅約1.4m、高さ約40cm)でうつぶせになって電車を避け、無事だった。
警察によると、友人と2人でホーム上を歩いていた男子生徒が、誤って1.2m下の線路に転落。
一緒にいた友人は、「話しながら歩いていたら、急に落ちてしまった」と話しているという。
京王電鉄によると、時速55kmで進入しようとしていた特急列車が、約75m手前で急ブレーキ。
列車は減速したが、先頭車両の一部が男子生徒の上を通過。
しかし、電車とは接触しなかったという。
男子生徒にけがはなく、駆け付けた駅員らに「大丈夫です」と話したが、検査のため、病院に搬送された。
男子生徒は、「足の治療をした後で、つまずいてしまった」と話したという。
出典
『中学生が線路に転落 特急下のすき間に入り無事 京王線』
http://www.asahi.com/articles/ASK2V67H5K2VUTIL020.html
『40cmすき間にうつぶせ、線路転落の中2無事』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170226-OYT1T50105.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
〇たまたま数週間ほど前のテレビで、芸能人?がレールの隙間に横たわり、その上を車輪と車軸だけの模擬列車?が通る実験?を行っていたシーンを見かけた。
その芸能人?は、たしか、「背中に当たった」などと言っていた。
やはり、体格によって、助かる場合とそうでない場合がありそうだ。
気になって調べてみると、以下の情報が見つかった。
上記記事では、今回事例の隙間高さは40cm。
一方、下記記事では、一般的な値として20cmちょっと。
数字に差はあるが、ご参考まで。
(2014.08.01 乗りものニュース 鉄道ライター 恵知仁氏)
列車にひかれそうになったものの、線路と車両の隙間に入り込み九死に一生を得たという事例がしばしばあります。
その隙間、どれぐらいの大きさなのでしょうか。
アメリカで、女性が線路を歩いていたら列車が接近。
線路へうつぶせになったところ、女性に接触することなくその上を列車が通過、危機一髪の生還を果たしたというトラブルを、2014年7月30日(水)、NHKが伝えました。
このように、列車にひかれそうになったものの、線路へ寝そべって助かったという事例は、日本でもしばしば発生しています。
2013年6月17日には、兵庫県のJR神戸駅で、列車がホームに進入する直前、男性がホームから転落。
運転士が非常ブレーキをかけますが間に合わず、男性の転落場所を通り過ぎて、列車は停止しました。
しかし幸いにも、転落した男性は線路と車両の隙間に入り込み、軽傷で済んでいます。
このような場合に明暗を分ける「線路と車両の隙間」。
メタボリックな方はそれに期待するのは難しいと思われますが、では、はたしてどれくらいの体格なら、それで助かる可能性があるのでしょうか。
線路から車両までどれぐらいの隙間があるのか、計算してみたいと思います。
鉄道車両の最低地上高は、国土交通省の「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」によって、基準が示されています。
・・・・・・・
線路と車両の隙間は、レールが低いローカル線を除けば200mmほどあることになります。
中肉中背の体格であれば、男性でも精一杯地面にへばりつけば、助かる可能性がありそうです。
眼前を、それも数mm単位の眼前を列車が通過していくと思うと、想像しただけで恐ろしいですけれども。
線路に転落することのないよう、ホームの端を歩かないなど、くれぐれもお気をつけください。
万が一、転落したとしても、線路にへばりつくのではなく、ホーム下の退避スペースなどへ逃げるべきです。
※ここに挙げた数値は、線路と車両に必ずそれだけの隙間があるというものではありません。
ひとつの目安であり、レールの摩耗や線路の種類などによって、数値は多少変わります。
出典
『命を救う「線路と車両の隙間」 どの体格までOK?』
https://trafficnews.jp/post/35779/
〇一方、ブログ者の手持ち資料(安全工学講座5 人身災害、海文堂)によれば、平均的な体形の人の身長との比率で示した、うつぶせ状態での作業域高さは、上げた頭のトップまで22.4%。
仮に今回の中学生の身長が160cmだったとすれば、トップまで36cm。
当然、頭は下げていただろうから、それ以下。
40cmの隙間であれば、かろうじて助かることになる。
2017年2月27日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月27日6時27分にNHKさいたまからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後3時5分ごろ、熊谷市末広4丁目の自動車金属部品加工会社「リケン熊谷事業所」の工場内で、エンジン部分の金属加工をしていた会社員の男性(38)=加須市=がプレス機に頭部を挟まれ、死亡した。
警察によると、大人の腹の高さほどの位置にあるスペースに金属部品を入れプレス作業をしていた男性が、何らかの原因で挟まれたとみられる。
同日は午前8時ごろから会社の同僚15人と一緒に休日出勤し、ふだんは6人から7人で行う金属部品のプレス作業を1人で行っていたという。
男性の姿が見えないことを不審に思った同僚男性が様子を見に行ったところ、機械のそばで倒れているのを見つけたという。
同僚男性から話を聞いた男性警備員が、「工場内で男性が頭部から出血して倒れている」と119番した。
警察は、男性が死亡した原因や会社側の安全対策が十分だったかどうかなどについて調べている。
出典
『プレス機に頭部挟まれ、金属加工中の男性死亡 別の社員が発見/熊谷』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/02/28/01_.html
『部品工場で作業中の男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106053401.html?t=1488227721303
一方、2月27日付で会社のHPに、下記趣旨の記事が新着情報として掲載されていた。
1.発生日時:2017年2月26日(日)午前10時頃
2.発生場所:熊谷事業所焼結部品粉末成形工程
出典
『弊社熊谷事業所社員の労働災害事故(死亡事故)について』
http://www.riken.co.jp/upload/261VFHG-newsja_content-002.pdf
2017年2月27日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月27日9時11分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前9時半ごろ、小諸市丁の市動物園のライオン舎内で、飼育員の女性(22)が雌ライオンのナナ(15歳)に喉や顎、右脚などをかまれた。
女性は佐久市内の病院に運ばれ、警察によると重傷だが意識はあり、命に別条はないという。
小諸市は同園を閉鎖し、警察や保健所が原因を調べている。
市は、原因究明や対策見直しが終わるまで、当面、休園にする。
市によると、午前9時半ごろ、来園者の女性が「ライオンに人がかまれている」と、離れた場所にいた男性飼育員に伝えた。
男性飼育員が駆け付けると、女性はライオン舎の「屋外展示場」の床にあおむけに倒れ、右脚をかまれていた。
その後、ナナは女性を引きずって屋外展示場奥の動物通路に移動。
男性飼育員と、続いて駆け付けた男性主任の2人で、ホースで放水してナナを引き離し、女性を救出した。
市によると、女性は救出後、当時の状況を「よく覚えていない」と話したという。
市総務課や経済部によると、女性は2015年4月から市の嘱託職員として同園に勤務し、現在はライオンの担当飼育員2人のうちの1人。
通常、世話は単独でしている。
女性は、ナナとの“付き合い”は約2年になる。
「ナナは女性にとても懐いていた」と動物園関係者はいう。
市によると、ライオン舎のチェック表には、26日午前9時25分、女性がライオン舎に入ったと記してあるが、作業内容は現時点で不明。
同7時25〜50分にも女性はライオン舎に入り、子宮内膜炎の薬を肉に混ぜてナナに与えていたという。
ナナは04年11月に雄のカイと共に多摩動物公園(東京都)から譲り受け、14年4月のカイの死後は小諸市動物園で唯一のライオンだった。
作家の村上春樹さんがウェブサイトや著書でナナについてつづったことから広く知られ、人気者だった。
出典
『ライオンにかまれ重傷 小諸市動物園の飼育員』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170227/KT170226FTI090018000.php
『「なぜ、ナナが突然…」ライオンが飼育員襲う 関係者に衝撃 小諸市動物園』
http://www.sankei.com/affairs/news/170227/afr1702270005-n1.html
2月27日19時33分に毎日新聞からは、市は管理体制を改めるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は27日、これまで1人で行っていたライオンの世話を、同日から2人態勢に改めたと明らかにした。
飼育員レベルで備えていた手引なども、園として明確なマニュアル化を図る考えを示した。
市によると、園全体の飼育マニュアルがあるほか、ライオン用は、飼育員の手引と扉施錠などのチェック表がある。
27日からはそれを基に、2人で獣舎に入り、ダブルチェックする態勢を取っている。
出典
『小諸市動物園 ライオンの世話を2人態勢に 飼育員重傷で』
http://mainichi.jp/articles/20170228/k00/00m/040/046000c
2月28日13時19分に読売新聞からは、事故当時の状況に関するやや詳しい下記趣旨の記事が、ライオン舎の見取り図付きでネット配信されていた。
2月27日8時1分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
飼育員が屋外のおりに出るために使う通路の鉄の引き戸(図中扉C)が、女性が見つかった際、開いた状態だったことが、27日、市の調査でわかった。
市は同日、報道陣に対し、おりなどを公開したが、「扉が開いていた理由が想像できない」としている。
同園では、飼育員がおりや寝床を掃除する際などには、通路側から鉄格子の引き戸(扉A)や鉄板の上下開閉式の電動扉(扉B)を操作して開け、ライオンが移動したことを確認した上で扉を締めて施錠し、隔離することになっていた。
だが、発見時には、扉Aは全開、Bは半開きの状態だったほか、ライオンを寝床に隔離した後に飼育員がおりの中に入るための扉Cについても全開だったという。
女性は、ナナにおりの中から扉AとBの間まで引きずられ、別の飼育員がナナに水をかけて救助しようとしたが、再びおりの中まで引きずられたとみられている。
事故直後、鍵は寝床側の扉の近くや出入り口近くの通路に落ちているのが見つかった。
市によると、女性は26日朝、ナナをおりに移し、一人で寝床の清掃をする予定だったとみられる。
だが、その後の調査で、清掃用具は使用した形跡がなかった。
一方、女性は同日午前7時25分頃にライオン舎に入り、約2週間前に子宮内膜症と診断されたナナのために、薬を肉に混ぜて与えていたことが確認されている。
事故後には、最初に女性が発見された場所の近くで、採尿用スポイトも見つかった。
警察は女性の回復を待ち、事故当時の状況を確認する。
出典
『おりへの扉、開いた状態…ライオン飼育員重傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170228-OYT1T50050.html
『ライオン飼育員、寝床の扉まで引きずられたか』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170226-OYT1T50143.html?from=ycont_navr_os
2017年2月25日付の千葉日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
松戸市の機械式立体駐車場で、2012年、車を載せるパレットの下敷きになり、男性会社員(当時31歳)が死亡した事故をめぐり、駐車場に安全上の欠陥があったとして、会社員の両親が駐車場の所有会社と機械を操作した男性らに、計8000万円の損害賠償を求めた訴訟で、地裁松戸支部は、24日、男性の過失を認めて、約1800万円の支払いを命じた。
八木裁判長は判決で、「人がいないことを確かめる注意義務があったのに、操作前に確認が不十分だった」として、男性の過失を認定。
駐車場を借りていた男性の勤務先と連帯して賠償額を支払うよう命じた。
所有会社については、「駐車場の照度は基準を満たし、人がいないか確認できた。壁に囲まれて立ち入る可能性は極めて低く、安全性を欠いているとは言えない」として、過失を認めなかった。
会社員の両親は訴訟で、「侵入防止のための柵を設置せず、照明も暗かった」と主張していた。
判決によると、死亡した会社員は、12年6月30日未明、飲酒後に隣のビルの塀を乗り越えて駐車場に入り、動き出したパレットの下敷きになった。
当時の状況が2012年7月1日15時57分に千葉日報から、下記趣旨でネット配信されていた。
30日午前0時40分ごろ、松戸市本町の立体駐車場1階で、30歳ぐらいの男性が床と車庫フレームの底に挟まれた状態で倒れているのを駐車場メンテナンス会社の男性が見つけ、110番通報した。
警察と消防が現場に駆け付け、男性は現場で死亡が確認された。
警察は男性の身元確認を急ぐとともに、事件と事故の両面で調べている。
死亡男性は、契約者ではないとみられる。
出典
『挟まれ男性死亡 松戸、立体駐車場で』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/88738
(ブログ者コメント)
最近は目にしないが、本ブログでは過去に同種事例2件を紹介している。
2011年9月3日掲載
2011年9月2日 東大阪市の立体駐車場で3階から降りてきた昇降台と床の間に挟まれて死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/706/
2011年3月2日掲載、4月15日転載
2011年3月1日 千葉市の可動式駐車場でスイッチを押したところ別人が挟まれて重傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/157/
それにしても、まさか人がいるとは思わない場所。
今回の駐車場がどうだったかは分からないが、仮に「人がいないことを確認してから操作のこと」といった注意表示があったとしても、操作回数の多い人ほど、どうせ誰もいないのだから・・・などという気になってしまうのかもしれない。
2017年2月21日15時12分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力は21日、秋田県能代市の能代火力発電所1号機が自動停止したと発表した。
停止は20日夜で、排ガスに含まれる硫黄酸化物を除去する装置に不具合が生じたのが原因。
2号機は通常運転しており、当面の電力供給に影響はないとしている。
東北電力によると、20日午後7時ごろ、装置内の配管の圧力が上昇していることを知らせる警報が鳴り、自動停止した。
平成27年9~11月の点検では、異常はなかったという。
詳しい原因の調査や復旧を進める。
出典
『秋田・能代火力が自動停止 排ガス装置に不具合』
http://www.sankei.com/life/news/170221/lif1702210043-n1.html
2017年2月25日付で朝日新聞秋田全県版(聞蔵)からは、原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力は23日、自動停止していた能代火力発電所1号機のトラブルの原因が分かり、同日午後7時から3日ぶりに運転を再開したと発表した。
秋田支店によると、1号機は排ガス中の硫黄酸化物を取り除く装置に異常が見つかり、自動停止した。
原因は、硫黄酸化物を除去した後の排ガスを煙突から排出するためのファンに大量のほこりが付き、排ガスの流量が変化したためだと説明している。
外部に硫黄酸化物は漏れていないという。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。