







2017年2月26日2時34分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月25日22時20分に朝日新聞から、2月26日9時23分にNHK東海NEWS WEBから、2月26日18時14分にCBCニュースから、2月27日12時42分にNHK東海NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後5時すぎ、愛知県西尾市の安藤川沿いで、農水管内部で男性3人が倒れているのが発見され、病院へ搬送後、一人の男性の死亡が確認された。
警察によると、事故があったのは西尾市小島町の安藤川沿いの農業用水を流す農水管の内部で、さび止めの塗装作業中に男性3人が倒れていたのを現場監督の男性が発見し、119番通報した。
3人は病院へ搬送されたが、名古屋市南区の自営業Iさん(男性、61歳)の死亡が確認された。
他に49歳の男性が意識不明の重体で搬送されたが、その後、会話ができるまで回復したという。
もう一人の49歳の会社員は、意識がもうろうとしているが、軽傷という。
警察などによると、農水管は直径約1mで、地下から垂直に突き出して地面の1.5mほど上で直角に曲り、そばにある川の上を渡る構造で、3人は垂直部分の地下3mのあたりで倒れていたという
警察によると、消防隊が送水管に入った時、中でシンナーのようなにおいがしていたという。
県の西三河農林水産事務所によると、近くにとめてあった工事用車両の荷台に有機溶剤の「トルエン」が含まれる塗料の缶が置いてあり、塗装に使われた疑いがあるという。
県では、有機溶剤は揮発性が高く吸い込むと有害なことから、換気がしにくい今回の送水管の工事では使わないよう、発注の仕様書で指示していたという。
警察は、事故の原因や安全管理に問題がなかったかなどを調べている。
出典
『農水管内でさび止め塗装 1人死亡1人重体』
http://www.news24.jp/articles/2017/02/26/07355107.html
『さび止め塗装作業中、3人倒れ1人死亡 愛知・西尾』
http://www.asahi.com/articles/ASK2T6DGBK2TOIPE00Q.html
『送水管で倒れ1人死亡1人重体』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20170226/4246501.html
『愛知・西尾の送水管作業事故で実況見分』
https://hicbc.com/smart/news/detail.asp?cl=c&id=00042F6D
『揮発性高い有機溶剤で塗装か』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20170227/4264151.html
2月25日23時18分に読売新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
3人は、同日午前8時半から、管の中でさび止めのための塗装作業をしていた。
発見時、地中2~3mの管の底部に折り重なるように倒れており、救急隊員らが約2時間半かけて順次ロープで引き上げ、病院に搬送した。
管の中は、強いシンナー臭がしたという。
3人とも、作業が終わる時間にもかかわらず姿が見えないことから、現場監督の男性が管の中をのぞいたところ、倒れているのを見つけたという。
出典
『農業用水管で塗装作業中、男性3人が死傷…愛知』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170225-OYT1T50095.html
2月26日0時16分に中日新聞からも、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
警察によると、3人は南区の同じ塗装店に勤務。Iさんが代表を務めている。
25日午前8時半ごろに作業を始め、現場監督は、しばらくして別の仕事のため、その場を離れた。
監督が戻った時、3人がいなかったため管の中に入ると、中で折り重なるように倒れていたという。
塗装作業は、愛知県西三河農林水産事務所が発注した。
作業は、水を抜いた状態で行われていた。
出典
『農水管塗装中に1人死亡 西尾、1人重体』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017022590195655.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見ると、空気呼吸器を装着した消防隊員が、川の上を渡っている配管部から配管内部に入っていた。
作業員の方も、同じところから配管内部に入ったと思われる。
とすれば、直径1mの狭い管の中、それも配管内に入ったところから4~5mほど下に立ち下がったそのような窮屈な場所で、3人が一緒に作業していたとは考え難い。
1人が中毒で倒れ、助けに行った人も次々と・・・という可能性も考えられる。
2017年2月25日19時2分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前11時ごろ、岐阜県本巣市のビル建材の製造工場で、従業員の男性(53)が、ほかの従業員2人とともに、工場から屋外にコンクリート製のL字型の外壁板を移動させる作業をしていた。
外壁板は、クレーンでつり上げられる形で外に移され、クレーンから外され、地上に降ろされた直後に、近くで作業の指示をしていた男性に倒れた。
男性は下敷きとなり、頭を強く打って死亡したという。
外壁板は、高さが約4m、幅が約3mで重さが7トンあるということで、警察が事故の原因を調べている。
出典
『作業中の事故相次ぐ 2人死亡』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20170225/4241581.html
2月26日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、外壁板からワイヤーを外す作業を終えた後、外壁板が倒れたという。
(ブログ者コメント)
映像を見ると、門型クレーンを使って移動させていた模様。
2017年2月25日付で秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月25日18時11分にNHK秋田からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前7時50分ごろ、秋田市向浜1丁目のN社(本社東京)の木工ボード工場で「工場内で火花が何かに引火して爆発した」と、従業員から119番があった。
男性従業員(54)が顔や両手首などにやけどを負い重傷。意識はあり、命には別状ないという。
消火活動に当たった25歳と39歳の消防隊員2人も、軽いやけどなどを負った。
火は工場内の木質チップなどに延焼し、約7時間半後にほぼ消し止められた。
警察と消防によると、木工ボード工場内の人がいない建物に設置された火花検知器が反応したため駆け付けた複数の従業員が、工場南側で製造機械の一部から火が出ているのを発見。
消火栓などで初期消火に当たったところ、急速に燃え広がり、爆発が起きたという。
工場は外周約250mの範囲で壁と窓ガラスが破損。
消防は、工場内で出た火が空中に舞う細かい木くずに引火して粉じん爆発が発生した可能性が高いとみている。
出典
『新秋木工業「工場内で爆発」 1人けが、秋田市向浜』
http://www.sakigake.jp/news/article/20170225AK0004/
『木板製造工場 粉じん爆発か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6014238441.html?t=1488053314767
2月26日付で朝日新聞秋田全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
木片やサイロに延焼して、爆発が起きた。
爆発があったのは、木片を固めて板を作る工場。
(ブログ者コメント)
報道から考えると、初期消火で使った水あるいは消火器噴射?の勢いで床などにたまっていた木くずが舞い上がり、それに火がついて粉じん爆発が起きたのかもしれない。
(2017年3月11日 修正1 ;追記)
2017年3月26日付の秋田魁新報紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
同社によると、同市向浜には工場が2棟ある。
木工ボード工場は西側に位置し、乾燥させたチップを板の形に成形してプレスし、製品化している。
工程は全自動で、24時間稼働。
従業員は別室でモニターから稼働状況に異常がないか監視している。
当時は10数人が勤務していた。
2017年2月25日22時22分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月25日19時2分にNHK東海NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前7時ごろ、愛知県東海市横須賀町にある産業廃棄物の処理工場で、会社員のIさん(男性、57歳)=岐阜県下呂市=が全身を強く打ち、病院に搬送されたが、間もなく死亡した。
警察は、作業中だったクレーンと衝突したとみて調べる。
警察によるとIさんは、トラックの荷台で鉄くずをクレーンで下ろす作業の補助をしていた。
クレーンを運転していた男性従業員が、男性の姿が見えないことに気付いて作業を中断、倒れているIさんを見つけた。
出典
『愛知の産廃処理工場 作業中の男性死亡』
http://www.sankei.com/west/news/170225/wst1702250072-n1.html
『作業中の事故相次ぐ 2人死亡』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20170225/4241581.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像には、アーム先端に丸い磁石がついたパワーショベルのような重機が映っていた。
クレーンではなく、それがぶつかったのかもしれない。
2017年2月24日22時50分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月25日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県御殿場市の陸上自衛隊東富士演習場で、2010年、野焼き作業中に男性3人が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた元東富士入会組合長のW(76)と同組合事務局長のK(59)の両被告=いずれも同市=に対する判決が、24日、静岡地裁沼津支部であった。
斎藤裁判長は、W被告に禁錮1年執行猶予3年(求刑禁錮1年)、K被告に禁錮10カ月執行猶予3年(同10カ月)を言い渡した。
判決によると、野焼きは同年3月20日、同組合を含む4組合が実施し、地元住民らが参加。
k1さん(当時37)、k2さん(同33)、iさん(同32)が、強風にあおられた火に巻かれて焼死した。
W被告は作業の総責任者、K被告は統制本部の責任者だった。
争点は、両被告が今回の事故を予見できたか、対策をとる義務があったかという点だった。
判決では、野焼き作業では火災の延長や拡大などの危険から、作業員の安全を確保できる幅のある「防火帯」から着火して、焼け跡を背に進行するなど、避難場所を確保しながら作業を進めないと危険が及ぶ恐れがあったとした。
事故が起きた現場の幅は約4.7mで、防火帯にはなり得ないものだったと指摘。
防火帯外からの着火の禁止などの措置が現場で取られていれば、事故は確実に防げていたと言及。
両被告は、前年度の実施計画を漫然と踏襲し、作業担当責任者との間で、防火帯以外からの着火禁止などについて、周知徹底することを怠ったとした。
さらに「作業員らの安全確保は、野焼きの主催者が負う最も基本的な注意義務」として、「(両被告が)安易に前例を踏襲し、安全確保に留意するよう抽象的に求めるだけで、具体的な事故防止対策は作業班など地元に丸投げしていた」と指摘した。
弁護側は、「事故は、突如発生した猛烈な風のためで、予想できなかった」と反論したが、判決は「猛烈な風が吹いたとしても、防火帯外の場所からの着火を禁じ、現場作業員に周知徹底していれば、今回の結果は発生しなかった」と結論づけた。
弁護側はまた、野焼きについて「3000ヘクタールの広大な地域で1000人超が実施する作業で、安全確保は現場作業班に委ねざるを得ない」とし、両被告の無罪を主張していた。
両被告は即日控訴した。
総務省消防庁によると、野焼きなどの火入れが原因の林野火災は、2012~16年に1105件起き、この間、19人が死亡している。
今月19日には山口県美祢市の秋吉台で、山焼きの火入れをしていた男性(48)が焼死した。
野焼きは範囲が広大で、作業に当たる人数も多い。
進め方も、前例や個々の経験に頼る面があり、捜査関係者は「事故が起きても、特定の誰かに刑事責任を求めるのはなかなか難しい」と指摘する。
今回のように起訴された例は珍しいという。
09年3月、大分県由布市で野焼き作業をしていた住民ら4人が死亡した事故では、実施主体の役員10人が過失致死容疑で書類送検され、10年3月に9人が起訴猶予処分、事故で死亡した1人は不起訴処分になっている。
御殿場市では、事故後、市の「火入れ条例」を改正。
火入れの実施を、風速などを測る計器を使ってデータに基づいて判断するようにし、あらかじめ草刈りをして作る防火帯の幅を、従来の倍の「20m以上」に広げることを義務づけた。
出典
『元組合長らに有罪判決 野焼き3人死亡事故 静岡』
http://digital.asahi.com/articles/ASK2Q7SFQK2QUTPB016.html?rm=705
2月25日付で中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
斎藤裁判長は判決で、両被告が野焼きの実施計画を企画・立案する責任者であり、作業員の安全を確保する注意義務を負う立場にあったと認定。
「防火帯以外での着火を禁止する義務があった」と判断した。
その上で、死亡した3人の作業場所が、防火帯の基準に満たなかった点を強調。
両被告が適切な安全教育などを行わずに事故につながったとし、安全教育がなければ作業員の生命・身体に危険が及ぶのは「いわば常識」と述べ、事故の予見可能性も認めた。
一方で、検察側と弁護側で意見が対立した、3人が巻かれた炎の火元は特定せずに、「被害者らの着火した炎か、隣の作業班の炎」と述べるにとどめた。
判決によると、両被告は、野焼きの計画段階で防火帯以外での着火禁止の周知など十分な安全策を取らず、10年3月20日の東富士演習場の野焼きで3人に漫然と着火作業をさせ、焼死させた。
<解説>
陸自東富士演習場での野焼き事故をめぐり、実施団体「東富士入会組合」の元組合長と事務局長を有罪とした静岡地裁沼津支部の判決。
主催者が格別な措置を講じずに現場の適切な判断を期待するのは許されないと、現場への安全教育の徹底を、実施団体の義務と認定した。
全国で相次ぐ野焼き事故の防止に、一石を投じる内容になった。
弁護側の話では、野焼き事故で実施団体の役員が起訴された例は、「調べた限りない」という。
大分県で2009年に4人が死亡した事故では、実施団体の10人が過失致死容疑で書類送検されたが、大分地検は、起訴猶予や不起訴とした。
静岡地検沼津支部の起訴は、踏み込んだ判断だったといえる。
背景には、事故直後から「現場の責任」を主張する組合側に対し、法廷で真相を確かめたいという遺族の感情があったとみられる。
公判では、証人の一人として、同規模の野焼きを行う山口・秋吉台の実施団体の関係者が出廷。
組合と同様に「最終的な安全確保は実施団体の指示でなく、現場の判断に多くを委ねている」と語った。
その秋吉台で、今月、野焼き中に男性1人が死亡する事故が起きた。
今回の判決は、実施団体が大きな責任を有するという判断を示した。
東富士入会組合にとどまらず、各地の実施団体に安全対策の徹底を迫っている。
出典
『東富士野焼き焼死 有罪』
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20170225/CK2017022502000064.html
2017年2月24日20時21分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
LEDの信号機が雪の付着で見えにくくなる問題を解消する目的で進められている研究の発表会が、青森市で開かれた。
発表会では、まず、主催した青森県警の西澤交通部長が挨拶し、「信号に着雪があると事故や渋滞の原因になる。対策を進めて、青森だけでなく日本全体の安全につながる研究にしてほしい」と述べた。
このあと、LED信号機に雪が付着する問題をテーマに研究を進めている機関や大学が、それぞれの成果を報告した。
このうち、地方独立行政法人・青森県産業技術センターの工業総合研究所の担当者は、各企業が開発中のLED信号機の表面に付ける透明なカバー5種類の、雪の付着具合を比較した実験結果を説明した。
そのうえで、熱や振動、それに水をはじく素材など、複数の技術を併用したカバーの開発が望まれることを指摘した。
LED信号機には、「色が識別しやすい」、「省エネ効果がある」などのメリットがあり、全国的に普及が進んでいて、青森県内でも4割以上を占めるようになっている。
しかし、熱を発しないことなどから雪が付着しやすく、雪国では事故の要因になるおそれがあるとして、企業や研究機関が問題を解消するための製品開発を進めている。
出典
『LED信号の雪付着 研究発表』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084163161.html?t=1487969195064
(ブログ者コメント)
調べてみると、この問題は以前から報じられていた。
以下は、2016年3月5日付で河北新報からネット配信されていた記事。
記事中、雪でライトが真っ白になっている信号機の写真が掲載されている。
着雪で信号の色が見えない-。
安全な交通を阻害しかねない深刻な事態が、青森県内などで発生している。
表面温度が上がらない発光ダイオード(LED)信号機の本格導入で、着雪が解消されない例が増えているためだ。
同県警は大学などと連携し、新しい信号機を研究中。
新年度には公募企業と共同開発に着手し、2017年3月以降の実用化を目指す。
LED信号機は1995年、試験的な導入が始まり、青森県内では既に4割以上が取り換えられた。
表面温度は、旧来の電球式が通常約40℃、点灯時約70℃に対し、LEDは常に20℃前後。
付着した雪が溶けず、県警には「信号機が見えない」などの苦情が寄せられ、警察官がブラシで除去しているのが現状だ。
県警は14年4月、県など5機関と勉強会を開催。
15年度から約2500万円の予算を計上して、研究・開発に当たっている。
これまでに関東学院大(横浜市)などが、雪の付着しない塗料や信号機に付属させる金属ヒーター、振動システムなどの研究に取り組んできた。
今後は実用化に向け、連携に参加する企業を県内を中心に公募し、製品開発を進める予定だ。
県警交通企画課の工藤交通行政官は、「東北の他県など、同じような問題を抱える自治体にも応用できると思う。コストの低い製品を開発できるよう努めたい」と話す。
出典
『<LED信号>着雪で色見えない…解決策探る』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201603/20160305_23010.html
2017年2月24日6時3分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察庁は、2017年度から全国の車両用信号機を小型化する方針を固めた。
素子を密集させたLEDライトを使い、明るさを保ったまま、ライトの直径を、現在の30cmから25cmにする。
小型化によって、1基当たりの製造コストが約17%低減されるという。
信号機の大きさが変更されるのは、1968年以来、49年ぶり。
将来的には、全国の約126万基全てを新型に切り替える。
信号機のライトの直径について、道路交通法施行規則は20~45cmと規定している。
同庁は、1968年に、標準仕様として30cmを採用。
各都道府県は、原則、標準仕様に従って信号機を設置してきた。
同庁は、2014年から低コスト化の検討を開始。
委託を受けたメーカーが、LEDライトの素子の配置密度を高めることで、明るさを保ったまま小型化したライトを開発した。
・・・・・・・
( 残り299文字は有料)
出典
『信号機、LEDで小型化…明るさ保ちコスト削減』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170224-OYT1T50015.html
(ブログ者コメント)
「将来的には、全国の約126万基全てを新型に切り替える。」と報じられている件、まだ使える信号機を新型に切り替えるのは、コストダウンという大目的に反する。
老朽化などで更新する都度、切り替えていく・・・ということだろうか?
2017年2月24日8時54分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月23日20時39分にNHK山形からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
米沢市教育委員会は、23日、市内の中学校で小麦粉アレルギーを持つ男子生徒2人が給食を食べて呼吸が荒くなるなどのアレルギー症状を起こしていたと明らかにした。
小麦粉が含まれるルーを使ったドライカレーが原因。
対象生徒の保護者や学校に事前配布する献立の成分分析表に、小麦粉使用を記載するのを、学校栄養士が忘れていたという。
2人は、治療薬の注射や服用で、翌日には回復した。
市議会市政協議会で報告した。
男子生徒2人は、今月15日の給食後に発症。
このうち1年の1人は、体育館で遊んでいたところ、体のかゆみを訴えた。
処方薬を飲んでも改善せず、呼吸が荒くなったため、養護教諭が本人持参の緊急補助治療薬「エピペン」を打ち、救急搬送。
一晩入院し、回復した。
2年の生徒は、食後1時間ほどして、腹痛などを訴えて嘔吐。
保護者と帰宅し、処方されていた薬を服用して落ち着いた。
市内中学校の給食は、小学校で調理して配食する方式。
この日の献立のドライカレーは、当初、カレー粉のみの使用となっていたが、配食を担当する小学校では、先月18日の打ち合わせで、とろみを出すためカレールーの追加を決定。
学校栄養士が成分分析表に項目を追加しないまま、同20日に保護者や中学校に配られた。
市教委の聞き取りに対し、学校栄養士は「失念していた」と話したという。
協議会で佐藤教育指導部長は、「命に関わる重大な事態。危機意識が欠けていた」と述べた。
市教委は17日に臨時の校長会議を開いており、意識向上の指導、小中学校間の情報共有の徹底を確認した。
山形県教育委員会によると、県内の学校給食で今年度、アレルギーと疑われる症状を訴えたのは、小学校と中学校でそれぞれ3人のあわせて6人で、今回の米沢市のケースを含めると8人になるという。
このうち、米沢市以外の6人は、いずれも保護者と本人が把握していなかったアレルギーの食材を食べて症状を訴えたケースだという。
6人とも病院に運ばれ治療をうけたが、いまは通常通り学校に通っているという。
出典
『米沢・中学生2人、給食でアレルギー症状 成分表に記載忘れ』
http://yamagata-np.jp/news/201702/24/kj_2017022400570.php
『給食でアレルギー症状1人搬送』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6024178781.html?t=1487880611617
2017年2月24日18時15分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日朝、JR越後線の新潟市の踏切でレールの一部が切れているのが見つかり、一部の区間で上下線とも、最大で4時間にわたって運転を見合わせた。
レールが切れるトラブルはあまりないということで、JRが原因を調べている。
24日午前6時半ごろ、JR越後線の線路内の一部の信号が切り替わらないトラブルが起き、JRが調査したところ、新潟市の内野と新潟大学前の間の踏切でレールが切れているのが見つかった。
JRによると、線路の継ぎ目ではない鉄でできたレール1本が切れ、およそ1cmの隙間ができていたという。
この結果、線路上の信号機に電気が送れなくなり、越後線は一部区間で上下線とも最大で4時間にわたって運転を見合わせ、一万人近い乗客に影響が出た。
JRによると、線路の点検は今月17日に行われ、その際、異常は見つからず、始発などの運行にも影響はなかったという。
JR東日本新潟支社は、「多くの方にご迷惑をおかけし申し訳ございません。今後、調査を進め、原因を明らかにしていきます」としている。
出典
『JR越後線でレールが切れる』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034203802.html?t=1487969625703
2017年2月23日12時29分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年4月、岐阜県美濃市で、第3セクターの長良川鉄道の列車がトンネル内で脱線し、運転士の男性が胸の骨を折る大けがをした事故で、国の運輸安全委員会が報告書を公表した。
それによると、トンネル内の漏水でレールが腐食していたことや、まくら木のボルトが緩んでいたことなどから、列車の重みでレールが沈み込んで折れ、脱線した可能性があると指摘した。
また、会社側は、レールの交換に摩耗の程度などの基準を設けていたものの、点検は長年、目視だけで行うなど、十分ではなかった可能性があると指摘した。
その上で、再発防止策として、トンネル内の漏水している場所で、重点的にレールの腐食状況を確認した上で、腐食を防ぐためにレールに防腐剤を塗ることなどを求めている。
出典
『脱線はレールの腐食が原因か』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20170223/4147981.html
事故発生当時の状況は、2016年4月15日23時23分に朝日新聞からネット配信されていた下記記事参照。
15日午後7時半ごろ、岐阜県美濃市須原の須原トンネル(全長約280m)内で、岐阜県などが出資する第三セクター「長良川鉄道」(本社・同県関市)の北濃発美濃太田行き1両編成のディーゼル車が脱線した。
男性運転士(35)が肋骨を骨折し、乗客の男女2人にけがはなかった。
警察と同鉄道によると、トンネルは車両の進行方向に向かって右にカーブしており、何らかの原因で後輪が左側に脱線した。
衝撃で、車体の一部がトンネルの壁面に接触したという。
この事故の影響で、美濃市―郡上八幡間は終日運休。
16日も、同区間は運休する見通しだという。
国の運輸安全委員会は、16日、調査官2人を現地に派遣し、原因を調査する。
出典
『長良川鉄道、トンネル内で脱線 運転士が軽傷 岐阜』
http://www.asahi.com/articles/ASJ4H728QJ4HOHGB01G.html
2017年2月23日12時19分にNHK北九州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年7月、北九州市門司区大里本町で岸壁に係留していた漁船から火が出て、船体の大部分が焼けた。
当時、漁船は無人で、けが人はいなかった。
この火災について、国の運輸安全委員会は報告書をまとめ、23日、公表した。
報告書によると、船体は左舷側に設置されていた予備バッテリー付近の焼損が最も激しく、バッテリーの4つある端子の1つでは「アーク放電」と呼ばれる特殊な放電現象が起きた痕跡が確認されたという。
船長は、船を離れる際に、生け簀の魚に空気を送るため陸上の電源と船内の予備バッテリーを接続してポンプを稼働させていたという。
運輸安全委員会は、端子の接続部分がゆるんで「アーク放電」が発生し、近くの可燃物に延焼したのが火事の原因だと考えられるとしている。
その上で、再発防止策として、電気回路にゆるみがないか定期的に点検することや、自動消火装置を設置することなどが必要だと指摘している。
出典
『漁船火災 アーク放電原因か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5024155321.html?t=1487881585856
2017年2月23日22時59分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月23日22時27分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後7時10分ごろ、神戸市中央区三宮町1の自転車店から「火が出た」と119番通報があった。
午後9時前に、ほぼ消し止められたが、自転車店があるアーケード街「三宮センター街」一帯に白煙が広がり、通勤者や買い物客らが避難して騒然とした。
警察や消防によると、4階建てビルの1階に入る自転車店部分約100m2が全焼したが、類焼はなく、けが人もなかった。
自転車店の店員は、「ストーブの近くにあった油分洗浄剤のスプレー缶に引火し、破裂して燃え広がった」と説明しているという。
警察は周辺を通行止めにし、買い物客らの避難誘導を行った。
出典
『神戸・自転車店火災 「三宮センター街」一帯に白煙、騒然』
https://mainichi.jp/articles/20170224/k00/00m/040/066000c
『神戸・三宮センター街近くで火災 煙流れ込み騒然』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201702/0009941394.shtml
2017年2月23日12時23分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前6時40分ごろ、浦臼町キナウスナイのTさん(72歳)の住宅から火が出た。
消防車8台が出て消火にあたり、火はおよそ3時間半後に消し止められたが、Tさんの木造2階建ての住宅1棟が全焼し、1階の焼け跡から3人が遺体で見つかった。
警察によると、Tさんは70代の妻と40代の息子の3人暮らしだが、いずれも連絡が取れなくなっているということで、遺体はこの3人ではないかとみて、確認を急いでいる。
また、Tさんの亡くなった母親の葬儀を控えていたということで、焼け跡からは、この母親とみられる遺体も見つかった。
火災のあった住宅の近くに住む70代の男性は、「はじめに煙が見えて、一気に1階から火が出ていた。 家では仮通夜が行われていたと知り合いから聞いた。とても心配している」と話していた。
現場は石狩川沿いにある田園地帯で、警察と消防は火事の原因を調べている。
出典
『浦臼町 住宅火災で3人の遺体』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170223/4170811.html
2月23日11時45分にテレビ朝日からは、仮通夜でローソクが灯し続けられていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(現地からの記者レポート)
火事があった2階建て木造住宅です。
現在、火は完全に消し止められましたが、反対側が見えるほどに焼け落ちています。
近所の人が午前6時半すぎ、「1階から煙が出ている」と消防に通報しました。
火は、駆け付けた消防が約2時間後にほぼ消し止めましたが、内部が全焼し、中から4人の遺体が発見されました。
警察によりますと、この家にはTさん(72)と妻、息子の3人が暮らしていて、3人と現在、連絡が取れない状態になっているということです。
近所の人によりますと、22日はTさんの102歳の母の仮通夜が行われていて、夜からろうそく1本の火をともし続けていたということです。
警察が遺体の身元の特定を急ぐとともに、火の出た原因について詳しく調べています。
出典
『仮通夜のろうそくが原因か 住宅火災4人の遺体』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000095010.html
2月28日19時17分に毎日新聞からは、火災の原因に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ストーブに給油するゴムホースが劣化して灯油が漏れ出し、たばこの火がついた可能性があることが、28日、消防への取材で分かった。
消防によると、屋外にある灯油タンク(490ℓ)から室内のストーブにつながる配管のうち、ゴムホースが使われている部分が劣化し、灯油が漏れ出したとみられる。
警察はこれまで、3人の遺体のうち2人の身元を、Tさんと妻(72)と確認。
死因は、Tさんが焼死、妻は一酸化炭素中毒だった。
出典
『3人死亡火災 配管劣化で灯油漏れ引火か 北海道・浦臼』
http://mainichi.jp/articles/20170301/k00/00m/040/026000c
(ブログ者コメント)
映像を見ると現場は一面雪景色で、その中に住宅が点在している、そのうちの1軒。
たばこの火が着火源の可能性ありとのことだが、そのような小さな熱源よりは、ローソクのほうが、着火源としては可能性が高いような気がする。
2017年2月21日18時59分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千歳市の国道で、対向車の走行をわざと妨害し、2人を死傷させたとして大型トレーラーの運転手の男が逮捕された事件を受けて、北海道トラック協会は、運転手どうしがすれ違う際に「あいさつ代わり」で荷台を振るなどの行為を禁止するよう求める文書を、道内の運送業者などに送った。
この事件は、先月11日、千歳市の国道を大型トレーラーで走行中、牽引している荷台部分をわざとはみ出し、対向車の男性など2人を死傷させたとして、洞爺湖町のT容疑者(男、33歳)が危険運転致死傷の疑いで逮捕されたもの。
関係者によると、男はふだんから対向車とすれ違う際、あいさつ代わりに荷台を振って進路を妨害していたという。
北海道トラック協会では、こうした行為が危険な事故につながるおそれがあるとして、道内各地区の協会を通じて運送業者などに、「あいさつ代わり」で荷台を振ったり、ライトを点滅させたり、また、クラクションを鳴らしたりする行為を禁止するよう求める文書を送った。
出典
『トラック協会“危険行為禁止を”』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170221/4112471.html
(ブログ者コメント)
挨拶代わりに荷台を振るトレーラーがいるなど、思ってもみなかった。
映像によると、現場は道路横に雪が積もっている山間部らしき場所。
黄色いセンターラインが入っているものの、道幅はそう広くなく、少しクネっている。
こんな道で荷台を振られたら、たまったものではない気がした。
2017年2月21日21時34分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月21日19時50分にNHK和歌山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後2時40分ごろ、和歌山市西浜の岸壁で、点検作業中の全地球測位システム(GPS)波浪計(波の高さなどを観測するためのブイ)が爆発した。
警察などによると、作業に当たっていた製造元の日立造船社員のIさん(男性、31歳)が全身にやけどを負って間もなく死亡し、Tさん(男性、28歳)も顔にやけどなどを負った。
警察は、爆発の原因や、作業手順に問題がなかったかなどを調べる。
国交省近畿地方整備局や日立造船によると、波浪計は津波観測のため、2007年12月に同県白浜町沖約17kmの海上に設置。
昨年8月からバッテリーの電圧低下がみられたため、同12月19日に陸に引き揚げ、点検方法などを検討していた。
引き揚げられた部分は高さ約15m、直径約5mで、円筒形をした下部にバッテリーや無線機が格納されていた。
警察によると、この日、初めて内部に入り、Iさんが最下層にあるバッテリー室の扉を開けたところ、爆発した。
Tさんも内部にいたという。
国交省によると、ブイ内部は気密性が高く、通常は、ガス抜き後に入る手順になっている。
GPS波浪計は全国18カ所に設置され、波の高さや潮位、水温などをリアルタイムで観測。
地震発生時には気象庁などに観測データを送り、住民らの避難に役立てる。
白浜沖の波浪計が不調になった後は、徳島県海陽町沖のGPS波浪計や別の海底設置式波浪計などでカバーできているという。
国交省の担当者は、「現段階で原因は想定できない。事故原因の究明に当たり、結果によって他の波浪計の点検が必要か判断する。点検方法の見直しも早急に検討する」と話した。
出典
『GPS波浪計 点検作業中に爆発、2人死傷 和歌山』
http://mainichi.jp/articles/20170222/k00/00m/040/063000c
『波浪観測ブイ爆発 2人死傷』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2044111271.html?t=1487709853298
(ブログ者コメント)
〇写真を見ると、ブイの上部には、ソーラーパネルらしきものが沢山取り付けられている。
〇原因はまだ不明だが、バッテリー室の爆発ということから考えると水素かもしれず、暫定的にガス爆発カテゴリーに入れておく。
〇補修中のブイが爆発した事故は2007年にも起きている。原因は不詳。
2014年3月12日掲載
[昔の事例の顛末] 2007年10月 沖縄県浦添市の海保資材置き場で航路を示すブイの補修作業中にブイが爆発し大けがを負った事故で和解成立
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3730/
(2017年5月22日 修正1 ;追記)
2017年5月20日10時22分に読売新聞から、作業者に帯電していた静電気が放電し内部の水素に着火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
和歌山市西浜の岸壁で2月、国交省が設置した全地球測位システム(GPS)搭載の波浪計が爆発し、男性作業員2人が死傷した事故で、「バッテリー室」に充満した水素ガスに静電気で引火した可能性が高いことがわかった。
バッテリー室には換気装置がなく、水素ガスがたまりやすかった。
警察は、作業手順や安全管理に問題がなかったかなど、業務上過失致死傷の疑いで捜査している。
事故は、バッテリーの不調のため、波浪計を海上から岸壁に引き上げ、点検中に発生。
同省や消防も、原因などについて調べている。
関係者によると、周辺に火の気はなく、最下層のバッテリー室の扉を開いた時に爆発しており、亡くなった作業員(31)が静電気を帯びた手で扉に触れたことで放電し、バッテリーから漏れて室内に充満していた水素ガスに引火した可能性が高いという。
また、けがを負った別の作業員も含め、事故当時、静電気除去用の作業服や手袋を着用していなかった可能性があるという。
一方、バッテリー室には、換気用の窓やガス抜きのダクトはなく、気密性は高い構造だという。
出典
『水素ガスに静電気で引火か…波浪計爆発事故』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170519-OYT1T50054.html
(2017年6月9日 修正2 ;追記)
2017年6月7日18時22分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて、国交省近畿地方整備局が設置した有識者の検討委員会の会合が、7日、神戸市で開かれた。
会合では、爆発の原因について、波浪計が設置から9年経っていたことから、劣化などのためバッテリーから発生した水素に何らかの理由で火が付き、爆発した可能性が高いと報告された。
また、同じ型の波浪計が、ほかにも全国で17か所に設置されていることから、ほかの波浪計でも爆発のおそれがないか、速やかに緊急点検を行う方針が確認された。
さらに会合では、今後、水素の発生を遠隔でチェックしたり、水素が発生しても換気したりできるよう、波浪計の改善が必要だという意見も出されたという。
出典
『波浪計爆発事故受け緊急点検へ』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170607/4010951.html
2017年2月20日14時56分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新幹線の車内に火を付け自殺を図ろうと、男(44)がガソリンやライターを持ち込んでいたことが岐阜県警の捜査で発覚し、2015年に起きた東海道新幹線放火事件後のJRの対策が無力だったことが露呈した。
専門家は、「入り口で犯罪を止める技術開発が必要だ」と指摘。
利用者数の多さから最も有効な荷物検査に踏み切れないJRは、頭を悩ませている。
15年6月の事件では、走行中の東海道新幹線の客室で男が焼身自殺。
乗客の女性1人が巻き込まれて死亡し、新幹線で初の「列車火災事故」と認定され、関係者に衝撃を与えた。
対策に取り組んだJRや私鉄各社は、16年4月、ガソリンなど可燃性液体の車内持ち込みを禁止。
鉄道営業法に基づき、不審な客には荷物検査をし、ガソリンなどが見つかれば途中下車させるとした。
他に、新幹線デッキ部分の防犯カメラ増設や、客室内の常時録画を始め、防煙マスクや耐火手袋の常備も決めた。
警察とも連携して駅での見回りを強化。
「警戒」の腕章を着ける係員を増員し、「見せる警備」も進めた。
しかしJR東海は、空港のような荷物検査は「利用者の滞留を招き、運行に大きく影響する」と、導入しなかった。
担当者は、「利便性を損なわない探知技術があれば積極的に取り入れたいが、現状では、意識啓発中心にならざるを得ない」と話す。
こうした中、男は昨年12月4日、ガソリン8ℓとライターをキャリーバッグに入れ、岐阜羽島駅で切符を購入して新幹線に乗車したとされる。
事前の発見はできず、男は「自殺するつもりだったが、車内の多くの客を見てやめた」と京都駅で下車し、派出所にキャリーバッグを持って出頭。
男の供述で初めて事態が発覚し、男は現住建造物等放火予備容疑で追送検された。
JR東海は、男が仮に焼身自殺を図ったとすると、15年と同じように火災発生時のマニュアルに従い列車を停止させ、乗客を避難させることになるとしている。
鉄道の安全管理に詳しい関西大学の安部誠治教授(公益事業論)は、「防犯カメラの増設や呼び掛け強化は、悪意ある乗客への対策の決定打とはいえない。ナイフや液体をスムーズに探知できる設備など、入り口で犯罪を止める技術開発が必要だ」と話した。
出典
『新幹線 ガソリン持ち込み 危険物検査に決め手なし』
http://mainichi.jp/articles/20170220/k00/00e/040/250000c
(ブログ者コメント)
2015年の自殺事例は下記記事参照。
2016年7月8日掲載
[昔の事例] 2015年6月30日 神奈川県内を走行中の東海道新幹線1両目で男が焼身自殺、乗客1人死亡28人重軽傷、2両目デッキがヤジ馬などで混雑し避難が遅れるなどして被害拡大
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6079/
(2017年3月4日 修正1 ;追記)
2017年3月2日21時2分にNHK東海NEWS WEBから、自殺しようとした動機など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年12月、父親が経営する工場などに放火した罪で起訴され、この事件の直後に放火目的で東海道新幹線にガソリンなどを持ち込んだ放火予備の疑いで追送検された岐阜県池田町の男について、検察は、放火予備の疑いは十分な証拠が認められなかったとして、不起訴処分とした。
池田町の自動車部品加工業の男(44)は、去年12月、父親が経営する工場と自宅にガソリンをまいて火をつけたとして、放火の罪で起訴された。
さらに、この事件の直後、放火目的でガソリンが入った2ℓ入りのペットボトル4本とライターをスーツケースに隠して、岐阜羽島駅から下りの東海道新幹線に持ち込んだとして、2月10日、放火予備の疑いで追送検されていた。
このうち、追送検された放火予備の疑いについて、検察は「放火予備と認定するに足りる証拠は認められなかった」として、2日付けで不起訴処分とした。
出典
『新幹線で放火予備は不起訴に』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20170302/4399881.html
2017年2月20日11時20分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山県の仁坂知事は、20日の記者会見で、同県御坊市で800人以上が被害を訴えた給食による集団食中毒について、感染経路の特定のため、調理従事者が給食を食べないようにするなどの対策を取る考えを明らかにした。
県食品・生活衛生課は、厚労省に対して管理マニュアルの変更も求めたいとしている。
県によると、集団食中毒を巡っては、給食センターで調理された「磯あえ」と、それを食べたセンターの調理従事者の両方からノロウイルスが検出されたため、感染経路が特定できなかった。
厚労省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」では、調理従事者が健康調査をしていれば給食を食べられるとしており、仁坂知事は「個人的には、追跡調査ができるよう、調理従事者は食べない方が良いと思う」とした。
東京都立川市でもセンターが調理した給食が原因とみられる集団食中毒が起きたことにも触れ、「集中管理をして安全に給食を作ろうという場でミスをすると、被害が大きくなる」と指摘した。
御坊市は17日、新たな二次感染者が出なくなったとして、終息を宣言。
集団食中毒後から中止している給食について、同市教育委員会は20日、来月1日に再開すると発表した。
出典
『「調理従事者の給食試食を禁止」管理マニュアル変更求める 集団食中毒で和歌山知事』
http://www.sankei.com/west/news/170220/wst1702200022-n1.html
食中毒事故の概要は、2017年1月28日付で日高新報から下記趣旨でネット配信されていた。
御坊市教育委員会は、27日朝、市内の公立4幼稚園、6小、5中学校(大成含む)の児童や教諭ら633人(午前9時現在)が下痢や嘔吐、発熱など食中毒とみられる症状を訴えたため、すべての幼稚園、小中学校を臨時休園・休校にした。
全施設の休園・休校措置は初めて。
市教委や御坊保健所では、感染拡大防止対策を講じるとともに、給食が原因の可能性があるとみて、調査に乗り出している。
市教委によると、26日夜から児童らが症状を訴え、27日朝に欠席が相次いだため臨時休校を決定し、登校していた児童らを帰宅させた。
9時現在、すべての児童、教諭ら2267人中、3分の1近くが症状を訴えている。
幼稚園、小学校、中学校別の内訳や、症状の重さ、ウイルス性かどうかなどは、現在調査している。
市内の日高病院では、26日夜に同様の症状を訴える子どもから大人まで数10人が殺到。近隣の病院にも連絡するなどして対応した。
27日朝時点では、これらの症状による入院患者はいないという。
原因については、すべての施設が市立給食センター(南塩屋)で調理している給食を食べているため、可能性が高いとされている。
26日の献立は「サバの味噌煮」「きんぴら大豆」「けんちん汁」など。
給食の配送先は市内の幼稚園、小中学校のみだが、センター内にも同じ給食を食べ、同様の症状を訴える従業員がいるという。
また、幼稚園については、26日は給食を食べていなかった。
市教委では、原因究明に乗り出すとともに、学校内を消毒するなど、感染拡大防止に取り組んでいる。
学校など、授業再開のめどは未定となっている。
奥教育長は、「皆さんに迷惑をかけて申し訳ありません。原因はわかっていませんが、いまは感染拡大防止へ全力で取り組んでいきたい」と話している。
出典
『給食原因か 御坊市の全幼小中学校が食中毒症状で休校に』
http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2017/01/post-6550.html
(2017年3月3日 修正1 ;追記)
2017年3月1日21時7分にNHK関西NEWS WEBから、立川市で起きた給食による集団食中毒とノロウイルスの遺伝子が一致したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
患者の便から検出されたノロウイルスと、2月、東京・立川市で起きた給食が原因の集団食中毒で検出されたノロウイルスの遺伝子の型が一致したことが分かった。
御坊市のノロウイルスの集団食中毒では、給食として出された刻みのりを使った「磯あえ」というメニューが原因と特定されている。
一方、2月、東京・立川市で1000人以上が症状を訴えたノロウイルスの集団食中毒では、給食に使われた刻みのりが原因と特定され、この時使われた刻みのりは、御坊市で磯あえに使われたものと同じ大阪・都島区の「T社」が製造・販売したものだった。
東京都と和歌山県によると、詳しい遺伝子の分析から、御坊市の患者の便から検出されたウイルスと、立川市の未開封ののりから検出されたウイルスの遺伝子の型が一致し、同じ感染源から広がった可能性が高いことが分かったという。
和歌山県では、御坊市の給食センターがのりを使い切って、残っていないことなどから「詳細な感染源は特定できない」としているが、今回の結果を受けて、「磯あえの刻みのりが感染源である可能性が高いと推測できる」と話している
出典
『ノロウイルスの遺伝子型一致』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170301/4369311.html
3月1日17時4分にNHK首都圏NEWS WEBからは、下請けの個人業者が取り決めに違反し長年海苔を素手で扱っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「T社」によると、この商品を製造する際、のりを刻む作業を大阪・北区の個人業者に委託しているが、この業者は、乾燥した状態の「のり」を1枚1枚機械に入れて刻む際、T社との取り決めに違反して、手袋をせずに素手で作業をしていたという。
この業者は、作業の効率が悪くなるとして、長年、手袋を使わずに作業をしていたということで、「T社」の田中社長は、「衛生管理の指導が十分できていませんでした。大勢の方を不安にさせ、大変申し訳なく思います。早急に回収をはかり、これ以上の被害の拡大を防ぎたいです」と話している。
ノロウイルスの問題に詳しい北里大学の片山和彦教授は、「食中毒というと生ものによく火を通さないで食べてなるというイメージがあるかも知れないが、必ずしもそうではない。ノロウイルスは、インフルエンザウイルスなどと比べても乾燥に強いウイルスだ。過去の調査では、最大で1か月半程度、乾燥した状況でも生き続けたことが確認されている。また熱に対しても、60℃程度の加熱では、死なない。今回のケースでは、刻みのりを大量に食べたわけではないのに、感染者が1000人以上出たことを考えると、のりに付着したウイルスの量が多く、しかも給食に出されるまでの間、乾燥にも耐えられたため感染性が維持され、集団食中毒につながったと考えられる」と話している。
出典
『食中毒刻みのり 素手で作業か』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170301/4351821.html
(ブログ者コメント)
〇80代と思しき個人業者の男性がインタビューに答えていた
が、店は昔から続いている感じの個人商店的たたずまい。
「海苔を裁断機に入れる際、手袋していると滑りが悪いの
で・・・。慙愧に堪えない」などと話していた。
〇小平市の小学校でも2月、同じ刻み海苔による集団食中毒が
起きている。
2017年2月20日5時4分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名鉄バス(名古屋市)が昨年11月から運行している「香りバス」に疑問の声がでている。
夜行バスの乗客にリラックスしてもらおうと始めたのだが、「化学物質に敏感な乗客が利用できない」と、患者会から再考を求められた。
名鉄バスは、車両の出入り口付近にアロマ発生器を設置したバスを計3台導入した。
ドアの開閉と同時に香りが生じる仕組みで、昨年11月19日の名古屋―福岡線を皮切りに、3路線で走らせている。
この取り組みに対し、患者らでつくる「化学物質過敏症あいちRe(リ)の会」(名古屋市)が14日、名鉄バスに見直しを求めて質問書を提出。
「化学物質過敏症の患者ら、香料で健康被害を起こす人もいる」、「夜行バスは代替手段がなく、特定の人たちが排除される」などと訴えた。
名鉄バスの担当者は、「質問書の内容を吟味し、今後の対応を考えたい」と話している。
こうした公共空間での「香り」をめぐる議論が起き始めている。
東急電鉄(東京都)は、昨年2月から「駅の快適性を高めたい」と、17駅の23カ所にアロマ発生器を設置した。
だが、反対意見が寄せられたため、9月で中止した。
広報の担当者は、「駅は大勢が利用する。不快に思われる方がいるならやむを得ない」と説明する。
埼玉県熊谷市では、昨年5~8月、市役所本庁舎と市立熊谷図書館の1階出入り口付近に、夏の暑さによる不快感を和らげようと、試験的にアロマ発生器を設置した。
おおむね好評だったが、否定的な声も一部にあり、今年は実施しないという。
市政策調査課の担当者は、「不特定多数が利用する場なので、配慮が必要だと判断した」と話す。
NPO法人・化学物質過敏症支援センター(横浜市)によると、化学物質過敏症は、身の回りにある微量の化学物質に反応し、頭痛やめまい、せきなどの不調が起きる病気。患者数は70万~100万人とされる。
出典
『名鉄「香りバス」に異論 化学物質過敏症の患者団体』
http://www.asahi.com/articles/ASK2M5CR4K2MOIPE00D.html
(ブログ者コメント)
パブリックスペースとプライベートスペースの違いも知らず、電車の中や食事処などで大声でしゃべっている人をしばしば見かけるが、音以外、香りも迷惑をかける場合があるとは気が付かなかった。
ある人にとって心地よい香りであっても、それを苦痛に思う人が少なからずいるのなら、中止も致し方ないのかもしれない。
2017年2月21日5時57分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後7時50分ごろ、札幌市東区中沼町にある鉄骨を製作する会社の資材置き場で、この会社の従業員の男性(51歳)が「鉄骨に挟まれた」と、同僚から消防に通報があった。
男性は意識不明の状態で病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、男性は、この資材置き場で鉄骨をトラックからクレーンでおろす作業を1人で行っていたということで、およそ2.5トンの鉄骨2本の間に腰が挟まれた状態になっていたという。
警察は、立てられていた1本の鉄骨に向かってなんらかの理由でもう1本の鉄骨が倒れ、その間に男性が挟まれたとみて、状況を詳しく調べている。
出典
『札幌 鉄骨の間に挟まれ男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170221/4095651.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。