







2017年4月5日16時55分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県一宮市の「愛知県一宮総合運動場」(愛称・いちい信金スポーツセンター)で5年以上、作業車両として使われている2台の廃トラック。
ナンバープレートの代わりに「作業中」のステッカーを貼り、敷地内だけを走らせていたが、実は「無車検・無保険」で、法令違反の可能性があるという。
責任者は、「問題ないと思っていた。対応を考えたい」と話している。
運動場によると、作業車両はトラックと軽トラックの2台。
それぞれ、2009年と12年で車検が切れている。
トラックは当時の臨時職員から譲り受けたものという。
青山場長は、「作業用の車が足りなかったので使っていた」と説明する。
2台は施設内でハザードランプをつけながら徐行し、用具を引っ張ってグラウンドを整地したり、剪定した樹木を運搬したりしていた。
当然、「廃車」扱いなのでナンバープレートは外し、公道を走ることもなかったという。
だが、県警によると、敷地内は施設利用の歩行者や許可を受けた一般車両も通行するため、道路運送車両法でいう「道路」に含まれ、同法違反(無車検運行)や自動車損害賠償保障法違反(無保険車運行)になる可能性があるという。
また、運動場内のトラックを目撃した市民から、「無保険の車で事故が起きたらどうするのか」と心配する声もあった。
取材に対し、青山場長は「作業車両が通行する際は、人が近づかないように規制したい」と話している。
運動場は県の所有で、野球場や陸上競技場、テニスコートなどを備える地域スポーツの拠点施設。
公益財団法人「県教育・スポーツ振興財団」が管理、運営している。
出典
『県の運動場、作業車は無車検・無保険 市民は困惑』
http://digital.asahi.com/articles/ASK3X6VF6K3XOBJB00L.html?rm=385
(ブログ者コメント)
工場などで無ナンバーの車が「社有車」といったプレートをつけて走っているのを見たことがあるが、ああいった車も法律違反に問われるのだろうか?
ただ、愛知県警は「法律違反になる可能性がある」という見解であり、「法律違反」と断定はしていない模様。
グレーゾーンか?
気になって関係法令を調べた結果は下記。
「道路」とは、「一般交通の用に供する道」という定義ゆえ、工場内のような、関係者しか通らない道は該当しないという解釈が成り立つのかもしれない。
「道路運送車両法」における「道路」の定義。
第一章 総則
第二条(定義)
6 この法律で「道路」とは、道路法(昭和二十七年法律第百八十号)による道路、道路運送法(昭和二十六年法律第百八十三号)による自動車道及びその他の一般交通の用に供する場所をいう。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S26/S26HO185.html
「道路法」における「道路」の定義。
第一章 総則
第二条(用語の定義)
この法律において「道路」とは、一般交通の用に供する道で次条各号に掲げるものをいい、トンネル、橋、渡船施設、道路用エレベーター等道路と一体となつてその効用を全うする施設又は工作物及び道路の附属物で当該道路に附属して設けられているものを含むものとする。
第三条(道路の種類)
道路の種類は、左に掲げるものとする。
一 高速自動車国道
二 一般国道
三 都道府県道
四 市町村道
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S27/S27HO180.html
「道路運送法」における「道路」の定義。
第一章 総則
第二条(定義)
7 この法律で「道路」とは、道路法(昭和二十七年法律第百八十号)による道路及びその他の一般交通の用に供する場所並びに自動車道をいう。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S26/S26HO183.html
2017年4月5日13時58分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地球に接近する未知の小惑星、衝突の恐れも--。
こんな事態に備え、被害を抑える方策を議論する国際会議「プラネタリー・ディフェンス・カンファレンス」が5月、東京で開かれる。
国連が主導し、米航空宇宙局(NASA)や宇宙航空研究開発機構(JAXA)が参加する、地球防御構想の一環だ。
日本上空を通過する仮想の小惑星をシミュレーションし、落下の危険があれば場所を特定して住民避難を呼び掛ける机上演習を行う。
JAXAの吉川真(まこと)准教授は、「可能性は低くても、起こり得る災害。人類が生き残るため、できる対策から取り組むべきだ」と話す。
約6500万年前にメキシコのユカタン半島に直径10km程度の隕石が落下し、恐竜を絶滅させたとの説は有名。
1908年には、シベリア上空に数10mの隕石が突入した可能性がある爆発が発生。広範囲で森林火災が起きた。
こうした事態に備える必要性は指摘されていたが、2013年にロシアで隕石が爆発して議論が加速。
直径は約20mだが激しい衝撃波が発生し、けが人や建物被害が出た。
国連は同年10月の総会で防御構想を承認。
各国の宇宙機関や天文台が連携して未知の小惑星をいち早く発見する「国際小惑星警戒ネットワーク(IAWN)」と、衝突を防ぐ方法を探る「宇宙ミッション計画助言グループ(SMPAG)」の2組織が動きだした。
JAXAによると、人類の存亡にかかわる直径1km以上も含め、地球に接近する小惑星は約1万5000個。
いずれも軌道が分かっており、現時点で衝突の恐れはないという。
心配なのは、都市が壊滅する恐れがある数10~数100mのもの。
スピードが速く暗いため見つけにくく、未発見のものが多いとみられる。
吉川さんは、「小惑星を早く発見し、軌道を割り出すことが重要だ。衝突が避けられなくても、落下場所と日時が分かれば避難を呼び掛けられる」と話す。
将来は、小惑星の軌道を変えることも構想されている。
探査機を体当たりさせたり、近くで核弾頭を爆発させたりするアイデアがある。
会議は5月15~19日、日本科学未来館で開かれる。
[小惑星と隕石 ]
主に太陽を周回する軌道上で火星と木星の間に点在する小さな天体を小惑星と呼ぶ。
太陽系の誕生直後にできたとされる。
小惑星やその破片が地球に飛び込み、大気圏で燃え尽きず地上に落下したものが隕石。
火星や月から飛来するものもある。
出典
『小惑星 地球守れ…衝突被害への備え、東京で5月国際会議』
http://mainichi.jp/articles/20170405/k00/00e/040/265000c
2017年4月2日11時51分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
《新たな小惑星が見つかった。
国際天文学連合は「2017PDC」と命名し、軌道計算から、地球に衝突する可能性がある「潜在的に危険」と分類された。
NASA(米航空宇宙局)とESA(欧州宇宙機関)は、10年後に衝突の可能性があると推定。
直径は100~250mとみられる。
当初、4万分の1だった衝突確率は、各国の観測機関の追跡観測の結果、2カ月あまりで1%近くに上昇した。
衝突危険エリアは北太平洋から東京、韓国、中国、ロシア、英国北部にまで広がる。
人類はどう対処するのか。》
世界の専門家が集まり、天体の地球衝突を議論する「第5回プラネタリー・ディフェンス・カンファレンス(PDC)」が5月、東京・日本科学未来館で開かれる。
冒頭のシナリオは、この会議の演習に使われる。
2017年3月6日に小惑星を見つけた、という想定だ。
天体衝突が現実の脅威として共有されたのは、1994年のシューメーカー・レビー第9彗星がきっかけ。
約20個に分かれた直径1~4kmの破片が次々と木星を直撃。
大火球やキノコ雲が、地球からも観測された。
もし地球に衝突したら――。
96年、地球に接近する天体を発見し対策を立てるための国際組織「国際スペースガード財団」が発足。
日本でも、研究者を中心に「日本スペースガード協会」ができた。
地球に接近する天体は、これまでに約1万6000個発見され、現状では、地球に衝突する可能性はない。
ただ、小さなものほど暗く観測しにくい。
都市・地域に壊滅的な被害を与える100mサイズのものは、推定数の3~4割しか見つかっていない。
日本協会の浅見敦夫副理事長は、「未知の天体が衝突する可能性はある」と話す。
実は、地球に衝突することが事前に分かったケースがある。
2008年、米アリゾナの観測チームが発見した天体は、NASAやESAによって約20時間後にアフリカ・スーダンに落ちると予測され、その通りにヌビア砂漠上空で爆発した。
2~3m程度と小さく、被害はなかった。
天体の発見と観測経過は、国際天文学連合の専門家向け電子メールで逐一通知されたが、一般には知らされなかった。
浅見さんは「予測場所が東京やワシントンだったら、情報公開がこれでよかったか」と話す。
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
【隕石落下、市街地に衝撃波】
13年2月15日、ロシア南西部の都市チェリャビンスク近郊に落ちた隕石では、大きな被害が出た。
電気通信大の柳沢正久教授(地球惑星科学)によると、地球大気に浅い角度で秒速19kmで突入し、大気による減速に耐えきれず、高度30kmで爆発した。
圧縮された空気が衝撃波となり、約2分後に市街地を襲った。
半径30~40kmの範囲で窓ガラスが割れ、1500人以上のけが人が出た。
直径は約20m、爆発規模は原爆の約30倍だった。
1908年6月30日に中央シベリアに衝突した隕石の爆発(ツングースカ大爆発)では、東京都に匹敵する約2000km2に渡って、樹木がなぎ倒された。
大規模な天体衝突は、地球規模の大災害を引き起こす。
6600万年前、メキシコ・ユカタン半島沖に直径10km程度の天体が衝突した際は、直径200kmのチチュルブ・クレーターができた。
巻き上げられた土砂が太陽光を遮り、高さ数100mの大津波が発生。
炭酸塩岩や硫酸塩岩が衝撃と熱で溶けて、大量の二酸化炭素や硫黄が放出。
硫酸の雨が降り、地球環境を激変させた。
恐竜などの大量絶滅の引き金になったと考えられる。
【破壊せず軌道そらす方法】
天体の衝突が予測される場合、何ができるのか。
宇宙航空研究開発機構で「はやぶさ2」ミッションマネージャの吉川真准教授は、「破壊しても破片が広がり、大きな被害が生じる」と話す。
議論されているのは、天体の軌道を変えることだ。
一つは、天体に無人の宇宙船を衝突させる方法。
NASAは05年に、宇宙船「ディープインパクト」を彗星に衝突させる実験に成功した。
ただ、宇宙船の重さや衝突速度が必要で、限界が指摘されている。
天体に宇宙船を一定の距離で並走させて、万有引力で緩やかに軌道を変更する方法なども考えられている。
国連宇宙空間平和利用委員会は、13年に、地球に接近する天体の観測を行う「国際小惑星警報ネットワーク」と、対策を検討する「宇宙ミッション計画アドバイザリーグループ」を設置した。
昨年末には米オバマ政権が、天体衝突に備えるための国家戦略を公表した。
だが、国連の会議に参加する吉川さんは、「観測は進んできたが、対策の検討は始まったばかり」。
情報伝達や避難指示は、誰がどのように行うのか。
衝突回避のための宇宙船の打ち上げ費用は誰が負担するのか。
予測が外れたり、回避策が失敗したりして、被害が拡大した場合の補償などの論点が山積している。
「日本は、天体衝突に組織として対応できていない。低頻度で起きる巨大災害にどう対応するか、共通する課題だ」と話す。
【「生命の起源」説も】
昨年、国際チームによるチチュルブ・クレーターの掘削調査が行われた。
掘り出した当時の地層から、隕石による1300℃を超す高温で大陸地殻が一瞬にして溶け、液体のように振る舞ったことが分かった。
参加した東邦大学の山口耕生准教授(地球化学)は、焼き尽くされたクレーター内でどのように生命が復活していったかを研究する。
地球に飛来した天体が運んだ有機物が生命の起源になったと考える研究者もいる。
「天体衝突は脅威だが、結果的に生命の進化を促してきたのではないか」と話す。
出典
『小惑星衝突危機、そのとき人類は 100m級でも大被害』
http://www.asahi.com/articles/ASK3962BQK39ULBJ00T.html
(ブログ者コメント)
原発事故も、低頻度で発生する恐れのある巨大災害だと思っていたが、今回話し合われるのは、それとは比べ物にならないほどの巨大災害。
結論らしきものは出るのだろうか?
2017年4月3日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/4)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6955/
(2/4)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6954/
(3/4)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6953/
(4/4)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6952/
(2017年4月13日 修正1 ;追記)
2017年4月5日9時4分に読売新聞から、現場から本部に雪崩発生の連絡を何度もしたが通じなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月4日18時16分にNHK栃木からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
引率教諭が、現場から講習会本部に雪崩発生の無線連絡を何度もしたが、応答がなかったと話していることが、県関係者への取材で分かった。
その後、教員の1人が走って旅館に向かい通報したという
講習会の現場責任者で同校のI教諭(50)は雪崩発生当時、本部の旅館にいた。
3月29日の記者会見では、無線機を手元に置いていなかった時間帯があったと説明し、無線連絡があったかは「分からない」と話した。
出典
『雪崩発生の無線連絡、講習会本部の「応答なし」』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170405-OYT1T50021.html
『「無線で救助も応答なし」情報』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096063081.html
4月5日14時15分に産経新聞からは、ラッセル訓練が雪崩を誘発したことはないと思うという専門家の意見が、下記趣旨でネット配信されていた。
現地を調査したNPO法人日本雪崩ネットワークの出川あずさ理事(56)に、雪山での活動で注意すべき点を聴いた。
出川理事は、「雪崩の起きそうな場所を見極めることが大事」と強調する。
出川理事によると、見極めは、
(1)30~45°の傾斜
(2)風の影響
(3)植生
(4)地形
がポイント。
「(現場は)斜度35°以上、風の影響を受けた雪もあり、木もまるっきりない。典型的な発生しやすい場所。春でも雪は降る。今回のような雪崩はシーズン中に何度もあり、特別な物ではない。雪崩の起きそうな場所を見極めることが大事」と、警鐘を鳴らす。
雪をかき分けて進む「ラッセル」訓練に切り替えた判断については、「I教諭の記者会見を一部見た限りでは、安全で適切な判断とみられる。登山をやめ、安全なスキー場の近辺でやろう、危ない場所へは近付かない、安全な木がある方でやろうと。適切な場所さえ選べば、ラッセル訓練には良い日だったと思う」と話し、ラッセル訓練そのものが問題ではないとしている。
ラッセル訓練が雪崩を誘発するということは考えられるのか。
「生徒たちが休憩していた辺りで、上から来た雪崩に被災したのであれば、その斜度も緩く、斜面下の方から誘発するような雪のコンディションでもない。誘発はないと思う」とみている。
出典
『「雪崩の場所 見極めが大事」現地調査のNPO理事が指摘 栃木』
http://www.sankei.com/affairs/news/170405/afr1704050015-n1.html
(2017年4月23日 修正2 ;追記)
2017年4月22日8時17分に読売新聞から、7年前に現場近くで訓練中に雪庇が崩れるトラブルがあったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月21日11時31分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
引率した教諭の1人が、現場近くで7年前に行われた講習会で、庇状の雪の塊(雪庇)が崩れ落ち、生徒の体の一部が雪に埋まったと話していることが、21日、県教育委員会への取材で分かった。
けが人はなかった。
引率教諭たちに事故という認識はなく、県高校体育連盟や県教委への報告は行われなかった。
この時に引率していた教諭が、今回の講習会も引率していた。
教諭は県教委の聞き取りに対し、「当時の事故はけが人が出ていなかったため、報告していなかった」と話しているという。
県教委によると、雪庇が崩落したのは2010年3月に行われた講習会の2日目。
8人が死亡した現場から北北東に約1kmの「郭公沢」と呼ばれる沢付近の雪上で、登山用具の使用法などを訓練中、生徒らの足元で雪庇が崩れた。
下にいた数人が影響を受け、腰の辺りまで埋まった生徒もいた。
これ以降、雪庇が崩れた現場では講習を行わないようにしたという。
県高体連は、毎年行われてきた講習会で一度も事故はなかったと説明していた。
出典
『7年前の登山講習会でも雪庇崩落…那須雪崩』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170421-OYT1T50176.html
『7年前も雪崩、報告されず 那須雪崩事故と同じ講習会で』
http://www.asahi.com/articles/ASK4P3HGPK4PUUHB001.html
2017年4月5日20時32分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後4時前、幌延町下沼の酪農業、Sさん(男性、40歳)の牛舎の中で、Sさんが牛のふん尿を処理する機械にもたれかかるようにして倒れているのを家族が見つけ、消防に通報した。
消防が駆けつけたところ、Sさんは、着ていた服が機械に巻き込まれ首が絞まった状態になっていて、すぐに助け出されたが、その場で死亡が確認された。
警察は、現場の状況から、作業中に誤って服が巻き込まれたとみて、詳しく調べている。
Sさんは、この日は午後から1人で、牛舎にいる牛の世話をしていたという。
出典
『牛舎で作業事故 男性死亡』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170405/5334541.html
2017年4月5日21時5分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県西宮市で5日朝、通勤中の男性が持っていたスマートフォンの充電器が突然、燃えだした。
午前7時40分ごろ阪急西宮北口駅で、会社員の男性が胸のポケットに入れていたスマートフォンが突然熱くなり煙が出たため、慌てて取り出した。
スマートフォンには携帯式の充電器が接続されていて、男性がホームの上に投げ出すと充電器が発火したという。
すぐに駅員が消火し、男性やほかの乗客にけがはなかった。
燃えたのは携帯電話会社の純正品ではない充電器で、男性が1年半ほど前にインターネットで購入したが、これまで異常はなかったという。
消防などが原因を調べている。
出典
『スマホ充電器が突然の発火』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170405-00000009-kantelev-l28
4月5日12時30分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前7時40分ごろ、兵庫県西宮市の阪急西宮北口駅で、停車中の高速神戸発梅田行き通勤急行に乗っていた男性会社員(50)=西宮市=の胸ポケットに入っていたスマートフォン用充電器が過熱し、男性が充電器をホームに投げ出した。
直後に充電器から炎が上がり、駅員がバケツの水で消火。
男性にけがはなく、電車の運行にも影響はなかった。
警察によると、充電器は、おおよそ縦15cm、横8cm。
ソーラー式で、男性はスマートフォンにつないで充電中だったという。
消防が充電器を引き取り、出火原因を調べている。
出典
『阪急西宮北口駅ホーム スマホ充電器が発火』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201704/0010067553.shtml
(ブログ者コメント)
関西テレビの画面には『発火した充電器「Mabox」と表記』という字幕が出ていた。
2017年4月4日15時24分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
多くの花見客が集まっている東京・墨田区の公園では、園内に設置した災害用のマンホールを活用したトイレが、トイレの混雑緩和に一役買っている。
東京スカイツリーを望む東京・墨田区の錦糸公園は、桜も見頃となり、4日も大勢の花見客でにぎわっている。
区は、毎年この時期、トイレの確保に頭を悩ませていたが、ことしからマンホールを活用した災害用のトイレを5つ設置した。
このトイレは、マンホールが下水道管とつながっていて、いわば水洗トイレと同じような構造となっている。
利用者からは、清潔でにおいも気にならないと、好評だという。
都の下水道局によると、災害時などにトイレとして使われるマンホールは、23区内におよそ6800か所設置してあるという。
利用した人は、「去年よりもきれいでにおいもしないので良かったです」と話していた。
墨田区の道路公園課の齋藤課長は、「このトイレを日頃も使うことで、いざという時にも使えると思うので、今後もこのようなイベントで活用していきたいです」と話していた。
出典
『花見客トイレに災害用マンホール』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170404/5265941.html
(ブログ者コメント)
映像を見ると、「災害用トイレ」と書かれた看板の横に一列にトイレボックスが並べられていて、その中には洋式便器が設置されている。
これなら臭わないはずだ。
2017年4月4日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月は、若者が進学や就職などで親元を離れて新生活を始める季節。
東京消防庁が昨年までの10年間に18~23歳の人が起こした火災を調べたところ、4月が最多だった。
調理機器に不慣れで、使用方法を誤ったケースが多い。
1人が死亡、183人が負傷しており、同庁は注意を呼びかけている。
同庁によると、2007~16年に18~23歳の人が電子レンジやガスコンロなどの使用中に起きた火災は、東京都内で340件あった。
うち4月が43件で最多で、2番目が5月の37件だった。
製品別件数は下記。
・ガスコンロ 277件
・カセットコンロ 26件
・火を使わない電磁調理器(IHクッキングヒーター)20件
・電子レンジ 17件
ガスコンロに火を付けたままその場を離れて火災になったケースが目立ったという。
・電子レンジで肉まんを温めたままシャワーを浴びに行き、その間に肉まんが燃えて火災になった
・ドライカレーの冷凍食品を容器に移さず、アルミ製の袋に入れたまま電子レンジで加熱して火が出た
・湯を沸かそうとして電気ポットをIHクッキングヒーターで加熱してしまい、底が焦げてぼやになった
などの事例もあった。
出典
『若者の新生活 火の用心 「調理機器が原因」4月突出 東京消防庁』
http://mainichi.jp/articles/20170404/ddm/041/040/052000c
(ブログ者コメント)
電子レンジの誤使用による火災事例や注意点などは、ネットに多数掲載されている。
2017年4月6日19時0分にテレビ大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
別府市の別府ラクテンチで、来園者が使う手の消毒用のボトルに誤って別の消毒液が混ざっていたことが分かった。
子どもを含む6人が、手が赤くなるなどの症状を訴えているという。
ラクテンチによると、4日、バートパークの出入り口に設置していた消毒液を使った複数の来園者から「手が赤くなった」などと訴えがあった。
職員が確認したところ、ボトルには鳥インフルエンザ対策で靴底を消毒するための消毒液が混ざっていたという。
靴底用の消毒液は、水で500倍に薄めて使用するものだが、ボトルには原液のままで入れていた。
6日までに、6歳の子ども2人を含む来園者6人から、手や顔が赤くなったなどと訴えがあったという。
担当者の入れ間違いが原因だということで、別府ラクテンチでは、消毒液の保管方法を見直すなどの再発防止策をとるとともに、症状がある人は連絡してほしいと話している。
出典
『ラクテンチで消毒薬入れ間違い 子どもなど被害』
https://www.tostv.jp/news/205.html
4月6日23時2分に朝日新聞から、4月6日23時47分に大分放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大分県別府市の遊園地「別府ラクテンチ」で、来場者から「手が赤くはれた」と訴える申し出があった。
申し出があったのは、4~6日に来園した6歳の女児ら6人。
鳥類とふれあうコーナーの入り口で消毒液を使った来場者とみられる。
いずれも、症状は快方に向かっているという。
園によると、入り口に鳥インフルエンザの防疫用に消毒液を置き、利用を呼びかけていた。
手に使う分と靴底に使う分の2種類がある。
手の消毒に使うアルコール液を入れる容器に、職員が過って靴底用を混入したといい、来場者の6人は手や腕などがはれたり、かゆみが出たりしたという。
出典
『遊園地客ら、消毒液で手腫れる 靴用誤混入か 別府』
http://www.asahi.com/articles/ASK4653H2K46TPJB01Q.html
『別府ラクテンチの消毒液間違え炎症被害』
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=04060037100&day=20170406
2017年4月4日20時42分にNHK愛媛から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月4日付で愛媛新聞から、4月5日付で朝日新聞愛媛全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後2時半ごろ、松山市の松山港の三津埠頭からおよそ700m沖合で松山海保の巡視艇「いよざくら」が防波堤に衝突し、そのはずみで右舷中央付近にいた巡視艇の機関長の男性(51)が海に転落した。
海保と警察などが捜索活動を行い、まもなく付近の海上で心肺停止の状態の男性を発見したが、その後、死亡が確認された。
「いよざくら」には、事故当時、男性を含む10人が乗り組んで、巡視艇から、船に見立てた防波堤に乗り移る訓練を行っていて、巡視艇が時速およそ5kmで防波堤に近づいていたところ、誤って衝突したという。
男性は、ライフジャケットを着用していたということで、海保では、男性が転落したあと、巡視艇のスクリューに巻き込まれたとみて、操船していた乗組員から話を聞くなどして調べている。
出典
『海保の巡視艇から転落死亡』
http://www.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170404/5296381.html
『松山港で訓練中 巡視艇から海中転落、海保職員が死亡』
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201704043941
(2017年11月18日 修正1 ;追記)
2017年11月17日17時14分にNHK愛媛から、動力伝達機のトラブルが原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
海保が調べたところ、巡視艇に動力を伝える機械のトラブルに加え、当時、船長を務めていた海上保安官が、機械が正常に動くか事前の確認を怠っていたことがわかったという。
このため海保は17日、元船長の海上保安官を業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで書類送検した。
調べに対し海上保安官は、容疑を認めているという。
出典
『海保機関長転落死亡で船長送検』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20171117/5814901.html
2017年4月4日22時22分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月5日付で毎日新聞東京版からも、4月4日23時41分に朝日新聞からも同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後2時15分頃、宮崎県延岡市東本小路の城山公園の広場で、花見に来ていた大学生の男女8人(10~20歳代)のグループがカセットコンロを使って焼き肉をしていたところ、ボンベが突然、爆発した。
同市の20歳代の男性6人が顔や腕にやけどを負い、うち3人が入院、残り3人は軽傷という。
警察によると、グループはカセットコンロ2台を並べ、それぞれの上に円形の鉄板(直径40cm)を置き、焼き肉をしていた。
うち、1台のボンベが爆発した。
円形の鉄板を、ボンベの収納場所を覆うように載せていたという。
熱がこもってボンベが過熱し、爆発した可能性もあるとみて、調べている。
グループの女性は、「焼き肉を始めて約15分後、『ボン』という音と同時に、背丈より高い火柱が上がった」と話した。
公園には60人ほどの花見客がいた。
出典
『「背丈より高い火柱が…」花見中にボンベ爆発』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170404-OYT1T50099.html?from=ycont_top_txt
『ガスボンベ破裂 花見で焼き肉中、学生6人けが 宮崎』
http://mainichi.jp/articles/20170405/ddm/041/040/086000c
『花見中にガスボンベ破裂、6人やけど コンロ並べ焼き肉』
http://www.asahi.com/articles/ASK446VM5K44TIPE02X.html
4月5日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)からは、五徳を裏返しで使っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場に居合わせた女子学生(19)によると、プレートを支える五徳が裏返しだったため、プレートが火に近づき過ぎて加熱され、その熱がボンベに引火したのではないかと話していた。
火を止めてプレートを外そうとしたら、破裂したという。
現場は、公園管理事務所のそば。
清掃担当の女性によると、炭火を使う花見客には消火を徹底するよう促していたが、卓上コンロはすぐに火が消せるとして、気にしていなかったという。
4月5日20時27分にNHK宮崎からは、消防が作った緊急チラシを市内の公園で花見客に配ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて、宮崎市消防局は、カセットコンロの取り扱いに注意するよう花見客に呼びかけてもらおうと、急きょ、チラシを作成し、市内の公園で花見の催しを行っている主催者に配布した。
「さくらまつり」が開催中の宮崎市の天神山公園を、5日午後、宮崎市消防局の職員が訪れ、まつりの実行委員会のメンバーに20枚のチラシを手渡した。
チラシには「カセットコンロの取り扱いには注意しましょう」などと書かれていて、委員会のメンバーが、さっそく、公園の花見客に手渡していた。
チラシを受け取った市内の30代の男性は、「きのうの事故もあったので、きょうはカセットコンロを持ってくることを控えました」と話していた。
また、宮崎市消防局予防課の春元係長は、「花見のシーズンはこれからですが、カセットコンロをはじめ、火を使う場合は十分注意してほしい」と話していた。
宮崎市消防局では、6日も市内の4つの公園の管理者などにチラシを渡すことにしている。
一方、延岡市消防本部でも、今回の事故を受けて、カセットコンロを使う際の注意点について市のホームページに、5日、掲載した。
出典
『ボンベ破裂受け緊急のチラシ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5065313531.html
(ブログ者コメント)
〇鉄板がボンベの真上を覆っていたことに加え、五徳を裏返しで使っていたことにより、強い輻射熱でボンベが加熱されたための事故だったのかもしれない。
〇朝日新聞掲載写真を見ると、事故当時の状況を再現したのだろうか、2つの卓上コンロが5cmほどの隙間を開けた状態で置かれている。
鉄板は卓上コンロとほぼ同じ大きさで、コンロをスッポリと覆っている。
一方、2つのコンロともに、ボンベがコンロの外側にくるように置かれている。
この点、輻射熱にはある程度、気を使っていたのかもしれない。
〇宮崎市以外、北九州市でも、他所事例の横展開対応として、花見客に注意を呼びかけている。
(04月05日 18時46分 NHK北九州)
『コンロ破裂で注意呼びかけ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5025317701.html
2017年4月4日10時56分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月4日11時59分にテレビ朝日から、4月4日14時12分にYAHOOニュース(テレビ神奈川)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後8時半ごろ、横浜市中区本牧ふ頭1のコンテナターミナルで、会社員のTさん(男性、26歳)がアメリカに輸出される予定のコンテナ内で死亡しているのを、Tさんを捜していた上司の男性(54)が発見した。
Tさんは、朝から横浜市鶴見区の大黒ふ頭で、コンテナの中で荷物が正常に積まれているか写真を撮っていたが、作業の途中で姿が見えなくなっていた。
死亡しているのが発見されるおよそ4時間前、コンテナが本牧埠頭に送り出され、Tさんの姿が見えないのに他の作業員が気付いたという
上司らが捜していたところ、約2.5km離れた本牧ふ頭でコンテナ(縦2.58m、横2.4m、奥行き12.2m)内で荷物に挟まれ、口から血を流したTさんが見つかったという。
コンテナでは、同僚の男性作業員が満杯の状態までフォークリフトを使って荷物を積み込んでいたという。
警察は、搬入作業の撮影中に誤って積み込まれた荷物に押され、荷物と荷物の間に挟まれて死亡し、気付かれずにコンテナごと運搬されたとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『コンテナ事故 26歳会社員、荷物に挟まれ死亡 横浜』
https://mainichi.jp/articles/20170404/k00/00e/040/170000c
『コンテナ内で荷物に挟まれ男性死亡 横浜港』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000097880.html
『積荷に挟まれたか 本牧埠頭コンテナ内で男性死亡』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170404-00010002-tvkv-soci
4月5日付で朝日新聞横浜版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
コンテナ内には、写真用フィルムの原料入り木箱が積み込まれていた。
Tさんは、荷主に報告するため、コンテナ内で積み込み状況を撮影。
その後、姿が見えなくなっていたという。
2017年4月4日13時19分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月4日14時43分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前11時55分ごろ、松江市東津田町の大橋川で、松江工業高等専門学校ボート部の女子学生5人が乗った競技用ボート(全長約13m)が岸の近くで転覆し、全員が川に投げ出された。
近くにいた漁協職員が船で助けたが、うち1人の学生(16)が低体温症の恐れがあるとして病院に搬送されたが、症状は軽く、帰宅した。
他4人にけがはなかった。
警察によると、この日は午前10時半ごろから部員6人で、県ボート協会に所属する保護者の下で自主練習をしていた。
転覆の状況について学生たちは、強風のために練習を切り上げて岸に戻ろうと流れに対し直角に進んでいたと話しているといい、警察は、強風にあおられたかオールの操作を誤ったとみている。
岸に残って練習を見ていた4年生部員が、県ボート協会を通じて119番通報と漁協に連絡した。
部員は救命胴衣は着用しておらず、この日の練習をボート部の顧問には伝えていなかった。
松江地方気象台によると、市内の同日午後6時までの最大瞬間風速は毎秒12.6mで、午前10時20分ごろに県東部などに強風波浪注意報を発令していたという。
現場近くで大工作業をしていた30代の男性は、5人について「騒がずに落ち着いていた。転覆したボートにしがみつき川の中で救助を待っている様子だった」と話した。
出典
『5人乗りボート転覆 大橋川』
http://digital.asahi.com/articles/CMTW1704043300001.html?rm=172
『女子部員5人のボート転覆、1人軽症…自主練で』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170404-OYT1T50036.html
2017年4月2日22時28分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月2日22時51分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
製パン大手Fパン系列の「Fパンストアー」(名古屋市)は、2日、愛知県みよし市の商業施設「イオン三好店」で運営する店内調理のパン店「パン工場」で、昨年12月5日、金属製の型が中に入ったチョココルネ1個を誤って製造、販売したと明らかにした。
Fパンストアーによると、購入して食べようとした愛知県内の男性から、翌日、イオン側に「歯が欠けた」と苦情が入り、判明。
Fパンストアーが型の残数を確認したところ、1個足りなかった。
男性は、右下にある治療中のセラミック製の歯が欠けた。
型は長さ13.5cmの円すい形で、内側が空洞。
パン生地を巻き付けて焼き、抜き取った後にチョコレートクリームを注入するが、膨らんだパンの生地に埋もれ、店員が気付かなかったという。
同時にコルネ10~20個を焼いたが、外した金型の数を確認し忘れたため、混入を見落とした。
Fパンストアーは、型を一回り大きくて空洞になっていないシリコーン製に変えて生地の中に埋もれにくくし、残数の確認も徹底する。
イオンの委託を受けて運営する全国の計124店のうち、対策が終了した店から、コルネの販売を再開する。
Fパンストアーは男性に謝罪。担当者は「治療費を支払うなど誠意をもって対応したい」と話している。
出典
『パンに金型、男性歯欠ける Fパンストアー、みよしで販売』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017040290222643.html
『買ったパンに13センチの金属製の型 男性「歯にひび」』
http://www.asahi.com/articles/ASK42739LK42OBJB004.html
2017年4月2日14時54分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
仙台市が、大雨のときにマンホールなどから汚水があふれないよう、未処理のままの汚水を「秘密の管」から川などに流していた――。
「緊急避難」として、30年近く前からこっそり行われてきた実態が、3月の市議会で明るみに出た。
市は、国交省にも初めて報告。「好ましくない」と、改善を求められている。
仙台市の下水道は、雨水と汚水が別々に流れる「分流式」が面積の8割を占め、汚水は処理場で浄化しないと川や海に出て行かないのが原則だ。
だが実際には、地中管のひびなどから雨水が汚水管に入り込み、雨天時には管の容量をオーバーしてしまう。
このため、マンホール内の水位が上がった際、汚水を雨水管にバイパスする「緊急避難管」が、市内111カ所でつくられていた。
仙台市で分流式の処理が始まったのは1979年。
当初から、大雨のたび、郊外のくぼ地などで、マンホールやトイレから汚物まじりの水がふきだすことが相次いだ。
苦情が殺到し、下水道の現場担当者は苦肉の策をとる。
マンホールから近くの雨水管までの「抜け穴」を緊急工事でつくり、地上にあふれるのを抑えようとしたのだ。
これでは、雨水で薄まるとはいえ、家庭の汚水が一時的に川などに放出される。
「後ろめたさもあり、公表してこなかった」と下水道調整課長は説明する。
管は、下水道台帳図にも載っていない。
市が把握する最も古い管は1990年につくられたが、もっと昔からあった可能性もある。
暫定措置のはずが、約3年前までズルズルと緊急避難管はつくられ続けた。
市民からの情報開示請求を受け、市は経緯を確認。
3月議会の予算等審査特別委員会で、庄司議員(共産)の質問に村上建設局長が「公衆衛生や水質汚濁防止という下水道の目的からは好ましくない。やむにやまれぬ対応だったが、今後改善が必要」と答えた。
2月には、国交省に実情を「告白」した。
仙台は、70~80年代、市街地が郊外に急拡大したが、汚水に比べ雨水処理の整備が遅れたことが問題の背景にある。
解決のカギは、雨天時に汚水管に浸入する水をどれだけ減らせるか。
市は、地中管のひび割れをカメラで調べて補修したり、民家を回って雨どいが汚水管に誤接続されているのを直させたりしてきたが、追いつかないのが実情だ。
市は、新年度、調査費を2倍強の1億500万円に増額し、緊急避難管の実態把握も急ぐ。
雨水の流入対策をとりながら、不要なものから塞いでいく方針だ。
国交省下水道部の担当者は、「ただちに法に触れるとはいえないが、報告を聞いて驚いた」と話す。
仙台市のほか、最近、関西地方の1都市でも同様の実態があることをつかんだが、自治体名は公表していない。
出典
『未処理汚水こっそり放出 「秘密の管」111カ所 仙台』
http://www.asahi.com/articles/ASK3W7T2FK3WUNHB017.html
2017年4月2日11時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本自動車連盟(JAF)は、乗用車のパワーウインドーによる乳幼児の挟み込み事故が多発しているとして、危険性を検証する実験を行った。
JAFによると、挟み込み事故では乳幼児が指や首を挟まれる事例が多く見られ、最近のケースでは、昨年11月、新潟県内で2歳の男児が心肺停止状態となる事故が発生した。
男児は、駐車場に止めていた軽乗用車の車内で、買い物に行った母親を待っている間にパワーウインドーの窓ガラスに誤って首を挟まれたとみられる。
検証実験では、軽自動車、セダン、ミニバンの3車種で、それぞれ窓の閉まる力を計測した。
車体と窓の間に野菜を挟んでパワーウインドーの強度を測った結果、軽自動車ではダイコンが、ミニバンではゴボウが真っ二つに折れるほどの力があった。
また、閉まりかけた窓を手で押さえて、止められるかどうかも実験した。
8歳男児、30代女性、50代男性のモニター3人が、ミニバンの後部座席右側の窓でそれぞれ検証したところ、8歳男児は両手でも窓を止められず、30代女性は両手では可能で、片手では止められなかった。
また、50代男性は片手でも止められたものの、窓を下げることはできなかった。
車種によっては、異物を感知すると窓の上昇が止まり下降する、挟み込み防止機能を備えている車もある。
しかし、JAFによると、閉め切る直前の部分に挟み込みを感知しない領域がある他、パワーウインドーのスイッチを引き続けると防止機能が作動しない場合もあるという。
JAFは、子供をチャイルドシートに正しく乗せ、運転席以外で窓の開閉ができないようにすることや、パワーウインドーのロックスイッチを作動させるなど、安全対策の必要性を啓発していきたいとしている。
出典
『JAF ダイコン真っ二つ パワーウインドー事故に注意』
http://mainichi.jp/articles/20170331/k00/00e/040/349000c
(ブログ者コメント)
繰り返し注意喚起されている内容。
ご参考まで。
2017年4月2日9時9分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
あいさつをするだけなのに、顔色をうかがわなきゃいけない先輩。
印鑑をもらうたびに、機嫌を気にしなきゃいけない上司。
目をつけられないように、じっと黙っている会議・・・。
実務以外のことでも心をすり減らす「感情労働」が、職場を蝕んでいると言われる。
感情労働とは何か。
東京成徳大学准教授で心理学者の関谷大輝氏に解説してもらった。
【出勤前にため息ひとつ】
「自動ドアが開くとき、意識的に深呼吸をひとつして・・・、いや、ため息をひとつついて、それから階段を上りながら、少しずつ気持ちを整えて、業務の開始に備えます」
インタビューに応じてくれた市役所職員のAさんは、毎朝、仕事前にこのように心を落ち着かせるそうです。
表情を明るくしたり、人当たりを良くしたりしようと心がけているAさん。
その一方で、「この生活がいつまで続くんだろう」「ほかにいい仕事はないだろうか」と考えていると言います。
福祉関係の職場で、担当するある高齢者が亡くなった時のこと。
人の死という出来事にもかかわらず、Aさんは「これで、仕事が減る。よかった」と頭をよぎった、と打ち明けました。
その表情には、深い疲労の色が浮かんでいました。
【「感情労働」のせいかも】
あなたは、普段の仕事で「疲れ果てた」と感じることがありますか?
もしかすると、それは「感情労働」のせいかもしれません。
この言葉は、まだ一般的にあまり広く知られているわけではありません。
しかし、近年は、働く人の多くが「感情労働」に携わるようになっていると言われています。
あなたも、例外ではないかもしれません。
では、「感情労働」とは何なのでしょう?
【いつも、明るく朗らかに】
「感情労働」は、米国の社会学者、アーリー・ホックシールドが提唱した考え方で、簡単に定義すると、「仕事中に自分自身の感情の表し方や感じ方をコントロールしなければいけないような仕事」を指します。
「感情労働」という言葉を知らなくても、「肉体労働」や「頭脳労働」を知っている人は多いと思います。
「肉体労働」は、肉体(パワー)を使わなければいけない仕事や職業のこと。
「頭脳労働」は、専門知識や情報といった、スキルを使わなければいけない仕事や職業を指します。
「感情労働」も、これらと同様に考えると分かりやすいと思います。
つまり、与えられた仕事の中で、自らの感情をうまく使わなければ務まらない仕事や職業が、「感情労働」と呼ばれます。
仕事を進めるために、どんなに疲れていても、明るく朗らかな態度を維持したり、笑顔を絶やさず人に接したりしなければならないのです。
【本心を抑え込む】
病院で受診したときのことを考えてみてください。
もし、こんな看護師がいたらどう思いますか?
・誰かと言い争ったばかりなのか、あからさまに不機嫌な表情を見せる看護師
・夜勤続きで疲れ切っているのか、ずっと無口で無愛想な看護師
おそらく、多くの方は「別の看護師に担当してもらいたい」と思うでしょう。
つまり、私たちは看護師という職業に対して、患者が安心感を抱けるような態度を期待しているのです。
採血が上手だとか、包帯を巻くのが丁寧だとか、説明が分かりやすいといった実務に優れていたとしても、患者からすると、それだけでは十分ではありません。
穏やかに微笑み、親切に応対してくれ、優しく声をかけてくれることも、(場合によっては無意識に)求めているのです。
しかし、働く人(感情労働者)からすれば、こうした姿勢は「頑張って作り出さなければいけない」ものかもしれません。
前日に恋人とけんかをして気持ちが沈んでいるときもあるでしょう。
自分の子の夜泣きに悩まされ、睡眠不足のまま出勤しているかもしれません。
クレームばかりの苦手な患者が来ることもあります。
そのような時でも、感情労働者である看護師は、言いたいことを我慢して笑顔を作り、本心を抑え込むことが求められます。
そのためには、自分自身の「感情」を上手にコントロールしなければなりません。
これが、感情労働の核心なのです。
(2/3へ続く)
(1/3から続く)
【「感情労働」傾向が強い仕事】
・レストランのウェイター・ウェイトレス
・ホテル・旅館の受付
・コンビニの店員
・テーマパークのスタッフ
・学校の先生
・市役所の窓口担当職員
・サポートセンターのテレフォンオペレーター
・営業マン
飲食業や理美容業など、接客そのものが実務の多くを占めている仕事は、代表的な感情労働職種と言えます。
「対人援助職」とも呼ばれる、医療、福祉、教育に関わる仕事は、感情労働の程度が強い傾向が見られます。
ここに例示した職業はごく一部で、現代では、これら以外の幅広い職種もまた、感情労働的な要素を持つようになっていると考えられます。
【実はこんな仕事も「感情労働」に】
バスの運転士の本来の仕事は、「安全に時間通り、バスを運行する」ことです。
しかし、実際は、ただバスを走らせるだけではありません。
「発車しますので、手すりにおつかまりください」
「ご乗車ありがとうございます」
などと、乗客に声をかける気遣いが求められます。
脚の悪い客がいれば、手を貸すこともあるでしょう。
最近では、自動車教習所の教官が優しくなったと話題になっています。
私が自動車免許を取得した20年ほど前は、教習所には高圧的で怖い教官が多かったと記憶しています。
少子化による競争激化で、サービスの強化が求められているのです。
こうなると、受講者に対して、「なにやってんだ!」とか「ほら、目視!」などと怒鳴るわけにもいきません。
腹が立っていたとしても、本音は抑え、穏やかに諭さなければなりません。
教習前に笑顔を作る練習が教官に課されている教習所もあるそうです。
あなたの仕事は、いかがでしょうか?
【重視される「感情管理能力」】
「対人的な仕事をする人は、感情のコントロールをしなければいけない」などと指摘すると、「そんなの当たり前じゃないか。昔からそうだった」と考える人もいると思います。
では、それがなぜ今、「感情労働」という呼び名を与えられ、注目されているのでしょうか。
一つの要因は、現代は(特に日本を含む先進国では)、サービス産業が高度に発展した社会であるということが挙げられます。
その中で働くためには、私たち一人ひとりの「感情管理能力」が非常に重視されるのです。
インターネットやSNSの発展も相まって、個々の労働者はもとより、所属する組織が「クレーム」や「悪評」を恐れ、受け手の感情を逆撫でしないように、慎重な表現や応対を常に心がけるようになっています。
たとえば、対人的な仕事の代表の一つといえる教員で言えば、子どもをきつく叱ることも、かつては学校の先生の役割の一つとして甘受されていた面があったように思います。
しかし、今は、それぞれの教員はもちろん、学校や教育委員会といった組織としても、保護者や社会の反応を気にする「感情労働」を行っていると言えそうです。
【感情むき出しの人はやっかい】
これは、接客など対人サービスの仕事に限りません。
オフィスワーカーの方も、ちょっと職場を見渡してみてください。
いつもムスっとしている仏頂面の上司や、声をかけづらい雰囲気をかもし出しているお局様はいませんか。
どんなに実務能力が高かったとしても、これでは職場で「やっかいな人」と思われてしまいます。
たとえ、知識や技能に長けていても、感情管理能力が低い人は、「一緒に仕事をしたくない」、「扱いづらい」などと見られかねません。
つまり、「感情管理能力」が、労働者の人物評価に直結してしまうのです。
このような傾向は、ここ最近、特に強まってきているように感じられないでしょうか。
仕事をする上で、「感情」という要素が以前より重視され、「組織(会社)もろとも感情労働に巻き込まれている社会」になっていると言えるのかもしれません。
(3/3へ続く)
(2/3から続く)
【「感情労働」は疲れる】
「感情労働」という言葉がニュースやインターネットに取り上げられる時は、マイナスのニュアンスで扱われることがほとんどです。
というのも、感情労働に従事することは、心身の疲労に結びつく、いわゆる「職業ストレス」の大きな要因になりやすいためです。
感情をコントロールすることは、私たちに大きな心理的負荷をかける行為であることが、心理学で実証されています。
ちょっと想像してみると分かります。
何かにイライラしたり、頭にきたりした時、その感情をぐっと我慢して抑え込むと、その後、「何とも言えない疲労感」に襲われませんか?
これを仕事として行っている感情労働者は、日々の業務中に、こうした感情的ストレスを受け続けている可能性があるのです。
もちろん、接客業のような典型的な感情労働職から、一時的に感情労働を求められる職場など、職種によって程度は異なります。
同じ仕事でも、感情のコントロールが得意な人と苦手な人では、受けるストレスのレベルも異なります。
とはいえ、仕事に関して感じる「何とも言えない疲労感」の一因が感情のコントロールにある可能性は、知っておいた方が良さそうです。
【「感情労働」に疲れたら】
「感情労働に疲れた」と感じた時、私たちはどのように対処すればよいのでしょうか。
まずは、「自分に合ったストレス解消法」を知ることです。
お酒を飲む、家でゴロゴロする、甘いものを食べる、音楽を聴く、友達や家族と過ごす、温泉に行く・・・。
どんなことでも構いません。
仕事から離れて、「ありのままの自分自身」でいられる方法があるか、それはどんなものなのかを確認しておきましょう。
そして、もう一つ、ヒントを示したいと思います。
「仕事中に抑え込んだ本当の思いや感情」を、仕事が終わった後、意図的に上手に吐き出す機会を作ってみましょう。
聞いてくれる相手がいれば、誰かに話しても良いでしょう。
一人でカラオケに行って絶叫するのもありです。
紙やスマホなどに書き出すという手もあります。
その時の感情が整理されて、物事を客観的に捉える機会にもなります。
書き出したものを誰かに見せる必要はありません(特にインターネットやSNSで公開するのは避けた方がいいでしょう)。
あくまでも自分だけのために、「思った通りありのまま」に自分の本心を開放してみると、感情コントロールで蓄積されたストレスの解消に一定の効果が期待できます。
【「感情労働」を知る】
もし、あなたが来月から頭脳労働者(もしくは肉体労働者)として働くことになったら、どうするでしょう?
仕事をしっかりこなすため、業務に必要な知識や技能を身につけたり、必要な資格の勉強をしたりするのではないでしょうか。
仕事に合った道具や服装をそろえる人もいるでしょう。
いざ、仕事が始まれば、疲れた体や頭を休めるために、マッサージを受けたり息抜きをしたりするのではないでしょうか。
では、感情労働についてはどうでしょう。
感情労働者であるにもかかわらず、その言葉すら知らなければ、ストレスへの事前の備えができていないことになります。
感情労働は、「感情のコントロール」という、意識的かつ持続的な労力が求められます。
普段の生活では怒りっぽい人でも、仕事中は笑顔を振りまかなければいけないかもしれません。
いま一度、自分自身の仕事を振り返り、その中に感情労働の要素がどのくらいあるのか確認してみましょう。
ストレス・マネジメントの大きな一歩になると思います。
出典
『日々疲れ果ててしまうのは「感情労働」のせい?』
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170330-OYT8T50031.html?page_no=1
2017年4月2日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月2日20時11分にNHK埼玉から、4月2日22時6分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後2時25分ごろ、行田市本丸の行田市諏訪町歩道橋で、栃木県真岡市の男性会社員(39)の長女(1歳6カ月)が、約5m下の歩道に転落した。
長女は頭部を打つなどして救急車で病院に搬送され、重傷とみられる。
長女が柵の隙間を抜け転落したとみて、警察で調べている。
警察によると、歩道橋は小説や映画「のぼうの城」で知られる忍城跡近くで、親子は2人で行田市に観光に来ていた。
歩道橋最上部の南側、郷土博物館寄りの高さ約1m70cmの縦格子の隙間から転落したとみられる。
隙間は約15cmから約20cmという。
父親が歩道橋の上で長女から少し目を離した際に落ちたとみられているが、父親は転落を見ていないという。
いなくなったので捜したところ、歩道で泣いている長女を見つけ、119番した。
現場は、秩父鉄道の行田市駅から南西に1kmほど。
近くには、郷土博物館や忍城址、諏訪神社、行田市役所などがある。
出典
『1歳女児、歩道橋の最上部から転落 柵の隙間をすり抜けたか/行田』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/04/03/02_.html
『歩道橋から転落1歳児大けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106062101.html
『歩道橋から1歳女児転落し重傷…柵の隙間から?』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170402-OYT1T50081.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
4月4日朝のTBS「ビビット」で、この事例が取り上げられていた。
おおまかには以下のような内容。
・格子の隙間は、歩道橋の真ん中付近の2箇所だけが20cmで、その他の箇所は15cm。
・1歳児の頭の大きさは15cm程度につき、20cmの隙間から落ちたのではないか?
20cm隙間だと、大人でも頭だけは通り抜ける。ただ、大人は体がひっかかる。
・現状、埼玉県の歩道橋構造基準では、隙間は15cm以下と決められている。
しかし事故が起きた歩道橋は1968年に設置されたもので、設置当時は構造基準がなかった。
・2014年に定期点検しているが、隙間が構造基準どおりかという視点では点検していない。
・他の歩道橋では、転落防止のため、柵の下側にパネルが設置されているものもあるが、事故が起きた歩道橋には設置されていなかった。
というのは、過去には設置されていたが、住民からの要望により、防犯の観点で、下から歩道橋の上を見ることができるように、パネルを撤去したからだ。
現在は透明パネルを設置している歩道橋もあるが、撤去した当時は、透明化するという発想がなかった由。
それにしても、落ちた場所が車道でなかったことが、不幸中の幸いだったかもしれない。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。