







2013年11月22日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。
第1報、第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3438/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3439/
(2015年1月17日 修正3 ;追記)
2015年1月10日付の朝日新聞ちば首都圏版紙面に、受入れタンクに他の廃油が少なかったためガソリンが薄まらなかったなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。
千葉県警は9日、当時の常務で部門長の男性(46)ら5人を、業務上過失致死傷容疑で書類送検した。
県警によると、部門長ら4人は容疑を認め、1人は一部否認しているという。
発表によると、部門長ら5人は13年11月15日、取引先の油類運送会社「H社」千葉営業所(市原市)から、引火性の高いガソリンが9割を占める廃油約9900ℓを回収して、処理機能がない工場の廃油精製ラインに流して爆発を引き起こし、EC社の作業員2人を死亡させ、作業員や周辺の住民ら21人に重軽傷を負わせた疑いがある。
部門長は、ガソリンを回収しないように明確に指示しなかったとされる。
爆発によって、工場以外に近隣の企業約60カ所と住宅15戸などに被害が出た。2.6km先の窓ガラスも割れたという。
同工場を除く被害総額は、13億円余りに上ったという。
県警によると、同施設は廃油をリサイクルするところで、エンジンオイルなどの引火性の低い廃油を扱い、不純物を取り除いて販売用に精製していた。
今回の事故では、引火性が高く、施設で処理できないガソリンを扱ったため、密閉されていない遠心分離機から気化したガソリンが漏れ出したという。
白煙と異臭に気付いた作業員が窓を開けたため、気化したガソリンと酸素が混合。爆発しやすい状態になり、作業員の衣服などに帯電した静電気によって引火し、爆発が起こったという。
県警によると、ガソリンは社内規定で回収してはいけないものとされていた。
県警の作業員への聞き取りによれば、当時の部門長の常務が、水以外なら何でも持ってこいとハッパをかけていたという。
回収した廃油の量が個人の成績として賞与や昇進に影響し、作業員の実績が部門長や支店長の成績にもつながっていたという。
一方で、事故以前からガソリンを回収・処理していたのに、なぜ、今回の爆発事故が起きたのか。
県警は、複数の要因が重なったとみる。
通常、回収してきた廃油は、工場のタンクに集められて作業をする。
だが、爆発当日はタンク内の廃油の総量が少なく、ガソリンが薄まらず、純度が高いまま処理が始まった。
さらに、普段はガソリンを薄めて流していたが、部門長が他の業務に対応して細かな指示が出せなかったほか、作業に慣れた検査員も不在だったという。
1月10日付の千葉日報紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
警察によると、当日は普段検品する担当者が休みで、別の検査員が、揮発性の高いガソリンが回収した油に含まれていることを十分確認せず、タンクに流し込んでいた。
タンク内に別の廃油が入っていれば希釈されるが、当時はタンクがほぼ空だったため、薄められないまま処理作業がスタート。
その結果、ヒーターで70℃程度まで熱せられ、気化したガソリンが遠心分離機の隙間から漏れて滞留すると、換気で入った外気と混ざり、作業員に帯電していた静電気で引火したとみられる。
県警は研究施設で再現実験を繰り返し、立件に向けて慎重に捜査を続けてきた。
県警によると、同社の資料などの分析で、11年ごろからガソリンなどを受け入れていたことが判明。処理が慢性化していたらしい。
当時の支店長は県警の事情聴取に、「危険と分っていても、これまでは無事だったので、今回も大丈夫だと思った」と供述したという。
当時の常務も、社員から混合油回収の伺いを受けながら、黙認していた。
(ブログ者コメント)
事故防止のための、さまざまな歯止めが、ことごとく機能しなかった事例のように感じた。
(2015年2月5日 修正4 ;追記)
2015年2月2日20時27分にNHK千葉から、廃油の引火性などを確認しないまま処理することが常態化していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施設ではガソリンが混ざった廃油を処理していたが、千葉県は2日、廃油の引火性などを確認しないまま処理することが常態化し、事故につながったとして、廃棄物処理法に基づき、産業廃棄物の処理に関する県内のすべての事業を90日間停止するよう命じる行政処分を行った。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1085159131.html?t=1422911983490
(2015年9月2日 修正5;追記)
2015年9月1日7時5分に産経新聞千葉版から、作業員らが危険性を報告していたがガソリンが含まれた廃油の回収を止めなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死傷罪に問われた運営会社元常務(47)と、当時の支店長(43)に対する初公判が31日、千葉地裁松戸支部で開かれた。
両被告は「間違いありません」などと起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、使用済みのエンジンオイルなどの廃油から再生重油を精製する同工場では、24年ごろから爆発の恐れのあるガソリンなどを含む廃油を精製目的で回収。
作業員らが危険性などを報告したときも、N被告らが「回収をやめさせなかった」と指摘した。
事故当時も、ガソリンが含まれているのを知りながらN被告らが廃油回収を指示していたとした。
出典URL
http://www.sankei.com/region/news/150901/rgn1509010028-n1.html
2015年1月10日7時0分に神戸新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
兵庫県豊岡市城崎町湯島の城崎温泉街で店舗兼住宅など計12軒を全半焼し、2人が亡くなった火災から、10日で1週間となる。
被害が拡大した要因に、木造建物の密集に加え、火元周辺のトタン屋根が焼け落ちにくく、屋内に燃え広がりやすかったことなどが挙げられており、同市消防本部は延焼状況を詳しく検証する。
火事は3日早朝に発生。
午前6時すぎに複数の住民から119番があり、午後1時ごろに消し止められたが、焼失面積は延べ2166m2に上った。
火元とみられる電器店1階の台所部分は、街区の内部にある。
豊岡消防署城崎分署によると、その回りには、かつて畑だった場所に増築された建物が集まっており、多くはトタン屋根だった。
トタン屋根は、瓦に比べて焼け落ちにくい。
そのため、火は屋根裏を伝って隣接する建物に次々に広がったとみられる。
また、上からの放水も屋根が遮る格好となった。
さらに、被災した建物は道沿いに隙間なく並ぶ。
間口に対して奥行きが深く、建物奥で燃え移ると外側から把握しにくい。
消防隊員が電器店西隣への延焼に気付いたのは、消火活動開始から約1時間後だった。
被災した建物北側の路地は幅員1mに満たず、正面以外からは放水が難しいなどの課題も浮き彫りになった。
同分署は、今回の被害状況を分析・検証し、近く市に報告する。
市は現在、温泉街の景観を守るため、学識者による委員会で木造建物独自の耐震・耐火基準づくりを進めている。
委員の一人で、現場を視察した神戸市消防局建築課の鈴木課長は、「増築が原因で奥行き方向にも燃え広がっており、今後は対策が必要になる」と話している。
城崎温泉街にとって1~2月は、カニ料理と合わせて冬の観光シーズンのピーク。10日からの3連休を前に、各旅館などには営業しているかどうかを確かめる問い合わせが相次いだ。
火災では、地域ブランド「豊岡鞄」を扱う専門店など集客力の高い店が全焼。
ただ、ほかの施設への影響は限定的で、城崎温泉観光協会などがホームページを通じ、80軒近くある旅館や外湯7カ所が通常通り営業できていることをアピールしている。
城崎温泉旅館協同組合によると、火災前後で客足に変化はなく、宿泊のキャンセルなどもないという。
同観光協会は「従来通り楽しんでいただけるので、安心してお越しいただきたい」としている。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201501/0007646059.shtml
2015年1月10日19時56分に読売新聞から、『「異物混入珍しくない」と識者、従来表面化せず』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
最近になって、異物混入が次々に明らかになっている。
日本マクドナルドでは、チキンナゲットにビニール片のようなものが入っていたほか、ポテトに人の歯のかけらが混入していたことなどが判明。
日清食品冷凍の冷凍パスタや和光堂のベビーフードなど、ほかの企業の商品でも異物混入が発覚し、対応に追われている。
ただ、森岡孝二・関西大名誉教授(企業社会論)は、「異物混入は珍しいことではない。これまでは客と企業の話し合いで解決し、表面化してこなかっただけだ」と指摘する。
2002年の調査で、食品関係企業約100社の半数が「過去5年間で異物混入などの問題があった」と答えたという。
森岡教授は、「今はネットの普及で、食の安全に関わる情報は瞬時に広まる。企業には、これまでよりも迅速な自主回収と徹底した原因究明が求められている」と強調した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150110-OYT1T50096.html
2015年1月9日22時55分に朝日新聞からも、『異物混入「絶無は不可能」 ファミレス幹部の自民議員』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ファストフード店などの異物混入をめぐり、自民党の穴見陽一衆院議員(45)=比例九州=が自身の交流サイト「フェイスブック」(FB)に「異物混入自体はけっして珍しくない」と投稿した。
穴見氏はファミリーレストラン「ジョイフル」(大分市)の代表取締役相談役。
朝日新聞の取材に対し、「表現に行き過ぎた点があったが、消費者に現実をふまえた対応をしてもらいたかった」と説明している。
FBによると投稿は7日。
「異物混入は忌まわしい事ではありますが、これを絶無にすることは不可能」と書き込んだ。
対価目当てに混入を装う消費者がいるとも触れ、「被害請求なのかゆすりたかりなのかよくわからない事例もあります」と指摘。
そのうえで、混入は珍しくないとの認識を示した。
報道ぶりに対しては、「事情を精査せずに今回のような一方的な訴えの片棒を担ぐような報道をしていたら、不要に世の中を混乱させ、企業とそこで働く人々の心を傷つける」と指摘した。
ジョイフルは、九州を中心に数百店舗を全国展開。穴見氏は同社社長を経て、現在衆院議員2期目。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH195K83H19TPJB00V.html
以下は、最近の関連記事。
異物混入「食品事業者は防止徹底を」 厚労省が通知
(2015年1月9日17時12分 朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASH194SFLH19ULBJ00F.html
ペヤング虫混入騒動、なぜ過熱? 過剰反応との指摘も
(2014年12月25日21時52分 朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASGDM6KWPGDMUTIL05G.html
(ブログ者コメント)
○本ブログでは2013年、給食への異物混入報道があまりに多いので、主だったものを紹介したが、当時、ファストフード店などでの異物混入は、さほど報道されていなかった。
今と同程度、あったと思うのだが・・・。
○ブログ者も、何年か前、スーパーで買った豆腐に髪の毛が入っているのを見つけたことがある。
小さな豆腐屋ゆえ、スーパーに連絡して出入り禁止になっても気の毒と思い、豆腐屋に直接、連絡したのだが、意に反し、スーパーに連絡してくださいとの返答だった。
スーパーがクレームを一括管理することになっているのか?
そこでスーパーに連絡すると、担当者が菓子折を持ってお詫びに来て、たかが髪の毛一本で・・・と、却ってこちらが恐縮した、そんな経験をしたことがある。
ことほどさように、世の中には、表に出ない異物混入事例がゴマンとあるのだろう。
要は、産業安全と同様、原因を究明し再発防止に努めることだが、これまでの一連の報道から考えると、異物混入の根絶は、かなり難しそうだ。
2015年1月10日12時44分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月10日17時50分にNHK新潟から、1月10日11時32分と21時16分に産経新聞から、1月11日付で毎日新聞新潟版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前6時50分ごろ、新潟県湯沢町の水力発電所「東京電力湯沢発電所」(出力1万5600KW)で自動火災報知機が作動したと、同社から119番があった。
警察の調べによると、鉄筋3階一部2階建てタービン建屋の屋根約1200m2(縦約25m、横約48m)が崩落していた。
建屋内にあった運転中のタービン4基の上に崩れた屋根ががれきとなって落ち、4基のタービンが自動停止した。
同発電所は通常無人で、けが人はなかった。
同社などによると、首都圏などに電力を供給しているが、他の発電所に切り替えるなどして、供給に影響はないという。
新潟地方気象台によると、10日午前10時現在の湯沢町の積雪は214cmで、平年の約2倍だった。
同社によると、湯沢発電所の建物は1920年代に建てられ、その後、度々補修工事や改修工事を重ねてきたという。
こうした事情もあり、東電では、屋根に1m50cm以上の積雪があった場合は雪下ろしをすると決めていたが、今回は業者の都合がつかず、本格的に雪が降り始めた先月以降、一度も除雪をしていなかった。
10日も、屋根には2mほど積もっていたという
同社は、除雪業者と5日に連絡をとり、日程を調整している最中だったという。
東京電力は、屋根が雪の重みで崩落したとみて詳しい状況を調べるとともに、管理が適切だったかについても調べることにしている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150110k0000e040210000c.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1036794281.html?t=1420923566003
http://www.sankei.com/affairs/news/150110/afr1501100019-n1.html
http://www.sankei.com/affairs/news/150110/afr1501100037-n1.html
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20150111ddlk15040081000c.html
(2015年2月14日 修正1 ;追記)
2015年2月9日18時24分にNHK新潟から、屋根に積もった雪が雨で想定以上に重くなったことが崩落の原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月9日20時58分に新潟放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は、屋根に積もった雪の重みで崩落したとみて調査を進め、9日、記者会見して、その結果を明らかにした。
それによると、湯沢町では崩落が起きる前に雨の日が続いたことから、東京電力では、雨によって屋根に積もった雪が想定以上に重くなったことが崩落の原因となったとしている。
東電の担当者は会見で、「積雪の深さだけで重みに対する配慮が足りなかった」と話した。
そのうえで、東京電力は、別の会社からこの建物を引き継いだ昭和26年以降、60年以上にわたり、この建物の補強工事を行っていなかったことを明らかにした。
東京電力では、建物の強度に問題がなかったかさらに調査を進めるとともに、今後、建物の強度にあわせた除雪の基準を設けたいとしている。
崩落したのは大正11年、1922年建設の古い建物で、東電は雪おろしの目安を積雪1.5mと定めていて、崩落当時の積雪はその範囲内だった。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1035321581.html?t=1423513878176
https://www.ohbsn.com/news/detail/kennai20150209_4710597.php
(ブログ者コメント)
雨で重くなった雪は、建築基準法に定められている想定値を超えることがある。
類似事例は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4212/
2015年1月9日6時35分にNHK首都圏NEWS WEBから、「『着衣着火火災』注意呼びかけ」というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガスコンロの火などが着ている服に燃え移って高齢者が亡くなるケースが相次いでいることから、東京消防庁は、屋内で厚着になる今の時期は特に注意が必要だとして、調理中は燃えにくい素材で作られた服などを身に着けるよう、呼びかけている。
ガスコンロやストーブの火などが着ている服に燃え移る被害が全国で相次いでいて、東京消防庁によると、都内では去年までの5年間で259件起き、25人が亡くなっている。
このうち、65歳以上の高齢者は22人と、全体の90%近くを占めていて、服に火がついたことに気付かなかったり、消火に手間取ったりしたためとみられている。
被害の中では、調理中にガスコンロの火が着ていた服の袖口についたり、ストーブの近くで長時間座っている間に服に火がついたりするケースなどが目立っているという。
「日本防炎協会」の再現実験の映像には、普通の服の場合、ガスコンロの火が袖口から服に燃え移り、一瞬で燃え広がっているのに対し、燃えにくい素材で作られたアームカバーをつけている場合には、火がほとんど燃え広がらない様子が写っている。
東京消防庁は、屋内で厚着になる今の時期は特に注意が必要だとして、調理中は燃えにくい素材で作られたアームカバーやエプロンを身に着けたり、ストーブに近づきすぎたりしないよう、呼びかけている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150109/4535761.html
(ブログ者コメント)
日本防炎協会のHPは下記。
2014年10月17日11時1分に朝日新聞から、より詳しい同趣旨の記事が図解や写真付きでネット配信されていた。
http://www.asahi.com/articles/ASGB743HQGB7UTFL002.html
2015年1月9日20時39分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後、東京都中野区中野のビルの内装工事現場で、約5mの高さから長さ約4mの鉄パイプが落下し、通行人の20代女性の足に当たった。
女性は、左足親指の骨折の疑いがあるとして、病院に搬送された。
警察は、鉄パイプを適切に固定していなかった可能性もあるとみて、業務上過失致傷の疑いも視野に、現場責任者らから事情を聴く。
警察によると、継ぎ手でつないだ複数の鉄パイプを高所に引き上げる作業中、接続部が外れて1本が抜け落ちたとみられる。
午後3時50分ごろ、119番通報があった。
現場は、中野ブロードウェイ近くの繁華街の一角。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150109/afr1501090035-n1.html
1月9日21時18分に日テレNEWS24からも、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、9日午後4時頃、中野区中野の内装工事中のビル3階から長さ4mの鉄パイプが落下し、歩道を歩いていた女性の左足を直撃した。女性は足の親指を骨折した。
当時、ビル3階では作業員4人が内装の工事中で、天井部分を補強するための鉄パイプを運んでいる最中に、誤って歩道に落としたという。
出典URL
http://www.news24.jp/articles/2015/01/09/07266901.html
1月10日0時5分にANN NEWSからも、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、9日午後4時前、中野区の内装工事中の4階建てのビルで、5mの高さから鉄パイプが落下した。
鉄パイプは歩道を歩いていた20代の女性の左足を直撃し、女性は親指を骨折したとみられる。
鉄パイプは直径5cm、長さは4mで、作業員4人が外壁を板で覆うため骨組みの鉄パイプをつないでいたところ、誤って落ちたという。
出典URL
http://webnews.asahi.co.jp/ann_s_000042185.html
1月10日付で朝日新聞東京西部版(聞蔵)からも、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、ビルの3階では内装工事の作業中で、資材の落下防止用のベニヤ板を補強する鉄パイプを組んでいた。
作業員が運んでいた鉄パイプ2本のうち、1本が落ちたという。
2015年1月9日18時10分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午前9時45分ごろ、宇部市小串にある「宇部マテリアルズ」の工場から、「工場内の設備から火災が発生して黒煙が上がっている」と消防に通報があった。
消防では、消防車16台を出して消火活動にあたり、火は1時間ほどで消し止められた。
火災によるけが人はなく、有毒ガスが発生して周辺住民が避難するなどの影響もなかった。
会社などによると、従業員らが工場の敷地内にある高さ20mほどの排煙装置の補修工事をしていたところ、何らかの原因で装置内にたまったすすに火がついて火災になったという。
この工場では、マグネシウムを原料とする耐火レンガの材料を製造しているが、今回の火災によって当面の間、生産が出来ない見込みだという。
警察と消防では、火災の詳しい原因を調べている。
宇部マテリアルズの平井社長は、「近隣の住民の皆様をはじめ関係者に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くお詫びするとともに早急に原因究明をして、再発防止に取り組みたい」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064559441.html?t=1420837731663
1月9日20時1分に日テレNEWS24(山口放送)からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社によると、定期点検のため、火災が発生した製造ラインは4日から止めていて、9日は、火災が起きた排煙設備を清掃するため従業員が準備作業を行っていたという。
火事があったのは耐火レンガの原料となるマグネシアクリンカーの製造ラインで、宇部マテリアルズが国内唯一の製造メーカーだという。
出典URL
http://www.news24.jp/nnn/news8705903.html
1月10日付の毎日新聞山口版からも、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出火当時は定期修理中で、何らかの原因で排ガス処理装置(高さ約20m)内の樹脂に引火したという。
従業員が工場から黒煙が上がっているのを見て出火に気付き、119番した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20150110ddlk35040328000c.html
2015年1月10日15時11分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前8時50分頃、岡崎市中島町の安藤川支流で「多数の魚が浮いている」と地元の住民から市に通報があった。
市環境保全課の発表によると、支流の約500mの範囲でメダカやドジョウなどの小魚約1000匹、フナ約100匹、コイ約30匹が浮いて死んでいた。
原因は、現場で8日行われた下水工事で、深さ約11mの縦穴の埋め込み材にコンクリート廃材の再生材を使ったところ、地下水と反応したらしい。
水質検査でアルカリ性が高くなっているのが確認された。
支流の水はこの時期、農業用水として使うことはなく、特に影響は出ていないという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150109-OYT1T50166.html
2015年1月9日15時25分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前8時すぎ、大阪・住吉区の大和川中学校の教頭から「作業中の男性が転落した」と警察に通報があった。
警察と消防が駆けつけたところ、作業員の澁市さん(52)が倒れていて、病院に運ばれたが、全身を強く打っていて、間もなく死亡が確認された。
警察によると、澁市さんは、9日午前8時ごろから運動場のネットを外す作業にあたっていたが、支柱に登っていたところ、8mほどの高さから転落したという。
生徒などにけがはなかった。
警察が、安全管理などに問題がなかったか調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20150109/4561461.html
1月10日付で毎日新聞大阪朝日新聞版からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前8時20分ごろ、市立大和川中学校のグラウンド前の路上に、ボールの飛散防止ネットの付け替え作業をしていた作業員の渋市さん(52)が転落した。
渋市さんは病院へ運ばれたが、全身を強く打っており、死亡した。
同中は登校時間帯だったが、生徒にけがはなかった。
警察によると、渋市さんは午前8時ごろから、同中グラウンドの支柱にヘルメットと命綱を付けて登り、地上から約8mの高さで作業をしていた。
近くにはほかの作業員2人もいたが、転落した瞬間は見ていないという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20150110ddlk27040333000c.html
各メディアで微妙に報道内容が異なるので、NHKの記事をベースとし、それ以外の報道はポイントのみ転載した。
2015年1月9日14時34分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前0時半ごろ、新潟市中央区の中部下水処理場で、汚水の中に作業員が転落した、と別の作業員から消防に通報があった。
警察によると、転落したのは中国国籍の配管工、李さん(30)で、汚水をくみあげる深さ10mほどの井戸から水を抜くなどして捜索したところ、李さんが意識不明の状態で沈んでいるのが見つかり、病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。死因は溺死だという。
警察などによると、李さんは技能実習生として新潟市内の会社で働いていて、事故当時は井戸に水位計を取り付ける工事のため、はしごを使って井戸の中にある足場に降り、別の作業員が降りて来るのを待っていたという。
警察は、李さんが誤って井戸の中の足場から転落したとみて、安全管理に問題がなかったかなど詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034566861.html?t=1420837368811
1月9日12時0分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
午前2時20分ごろ、プールの底に沈んだ状態で見つかった。
警察によると、プール脇の泥に足を滑らせたような跡があり、誤って転落したとみて原因を調べている。
警察などによると、事故は、中部下水処理場の汚水プールに水位計を付ける工事中に起きた。
汚水プール(縦39m、横10m、深さ3m)のある地下へ李さんが最初に降り、次の作業員が降りると、李さんの姿が見えなかったという。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150109/afr1501090015-n1.html
1月9日11時33分にgooニュース(新潟放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
委託業者の作業員の李さんが地下にある汚水を貯めた沈砂池(ちんさち)に誤って転落し、その後、死亡が確認された。
作業は、一定の水深に達した汚水をポンプで抜くために、数年ぶりに行われた。
李さんは足場を組むため、6m下にある沈砂池まではしごを使って下りた直後に転落したとみられる。
沈砂池の周りには転落防止用の柵などはなく、警察が原因を調べている。
出典URL
http://news.goo.ne.jp/article/bsn/region/bsn-kennai20150109-4595629.html
1月9日19時10分に新潟総合テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
汚水ポンプの電気設備を工事するため建物の地下に下りた李さんが誤って池に転落した。
李さんは10人ほどで作業する予定で、建物の地下にある汚水が溜まる池の水を空にしようと、1人で最初に下りた際、池に転落したという。
李さんが転落した池は水深3mで、はしごを使って下りた所には幅3mほどの足場があったという。
出典URL
2015年1月8日17時22分にNHK水戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トンネルで崩落事故が起きるなどして人が立ち入ることができない内部の被害状況を、ロボットを遠隔操作して調べる実証実験が、茨城県つくば市の研究所で行われた。
この実証実験は、国土交通省がつくば市にある国土技術政策総合研究所で行い、企業や大学が開発した合わせて6つのロボットが調査に当たった。
実験用のトンネルには崩落した砂利や天井板に見立てた木材が置かれ、遠隔操作で内部の状況を探った。
このうち、神奈川県の企業が開発を進めているロボットは、カメラやガスの感知器を備えていて、6つの走行用ベルトを使って障害物を乗り越えて進み、最大850m先まで遠隔操作できるという。
また、早稲田大学などが開発中のロボットにはスマートフォンが組み込まれ、カメラで周囲の状況を確認しながら無線で遠隔操作できるようになっている。
平成24年12月に山梨県の中央自動車道笹子トンネルで起きた崩落事故では、ガス爆発や天井板が再び落下する二次災害のおそれがあったため救助活動が難航したということで、国土交通省などは、ロボットの開発と実験を進めて、安全で迅速な救助活動や復旧につなげたいとしている。
実験に当たった東北大学大学院の高橋弘教授は、「耐久性や実用性などを検証し、災害現場で活用できるロボットの実用化に期待したい」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1074481172.html?t=1420751674434
2015年1月8日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後5時45分ごろ、新潟市のタイヤ補強材製造会社「A社」内の発電所で、可燃性ガスを再利用するための工作機械(高さ約4m、幅約4m、奥行き約2.6m)が爆発した。
けが人はなかった。
警察が、原因を調べている。
(2015年1月24日 修正1 ;追記)
2015年1月7日付の新潟日報紙面に、可燃性ガスを自家発電設備に送るためのファンが爆発したという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
(こちらの記事の方が説得力があるため、タイトルもこの記事に合せて変更した)
6日午後6時前、新潟市東区のタイヤ用素材製造「A社」の工場内にある発電所内のファンが爆発した。
爆発当時、発電所内には作業員2人がいたが、けがはなく、火災の発生もなかった。
警察などによると、ファンは可燃性ガスを自家発電設備に送るためのもので、高さ4m、幅4m、奥行き約2.6m。
正月の休み明けの本運転に向けた立ち上げ準備作業中に事故が起きたという。
2015年1月6日18時50分にテレビ山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午後2時頃、笛吹市石和町のJAふえふき富士見第2セルフスタンドで、灯油の地下タンクに誤ってガソリンを混入させてしまい、これを購入した人がいると消防に連絡があった。
時間帯は午後1時54分から2時2分までの8分間で、3人が灯油を購入し、消防などが防災無線で注意を呼びかける事態になった。
しかし、夕方までに購入した3人が全員判明し、全て回収された。
消防などによると、スタンドにガソリンを運んできたタンクローリーの運転手が4000ℓの灯油を地下タンクに入れた後、そのまま誤ってガソリン4000ℓを混入させてしまったという。
今後、ガソリンが混ざった地下タンクの灯油を全て抜き取るという。
出典URL
http://www.uty.co.jp/news2/news2.htm
(2015年1月24日 修正1 ;追記)
2015年1月7日付の山梨日日新聞紙面に、満タンのブザーが鳴って気がついたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
(同記事に基づき、タイトルも微修正した)
地下タンクの最大容量は1万ℓ。ガソリンの補給前、灯油タンクには同日の補充分を含め、7000ℓが入っていた。
ガソリンは4000ℓ補充する予定だったが、給油時に満タンを知らせるブザーが鳴ったため、ミスに気付いた。
ガソリンスタンドはセルフ式で、誤給油が判明するまでの間、ガソリンが混入した灯油を3人に計約80ℓ販売した。
2014年8月12日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4179/
(2015年1月10日 修正2 ;追記)
2015年1月1日18時44分に読売新聞から、十分な安全確認をせずに機械を操作したとして責任者らが書類送検されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は、月内にも運行団体の責任者ら数人を業務上過失致死容疑で書類送検する方針を固めた。
捜査関係者によると、事故を起こしたねぷたの運行団体責任者や昇降機を実際に扱う担当者が、十分な安全確認をせずに機械を操作し、事故を引き起こした疑いが強まったという。
昇降機の操作に特別な資格などは必要とされていなかったが、過去にも別の団体が昇降機で負傷事故を起こしており、県警は「基本的な注意さえ払っていれば、事故は防ぐことができた」と判断。運行団体側の過失責任を問えるとの結論に達したという。
県警の事情聴取に対し、団体の責任者らも容疑を認めているという。
今回の事故を受け、弘前市などの主催者側と参加団体が、安全運行のマニュアル作りを進めている。
昇降機を扱う際の安全配慮や運行中の飲酒を禁じた規定を設け、違反者に対する罰則も検討されている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141231-OYT1T50104.html
2015年1月6日12時58分に読売新聞からは、事故を起こした運行団体が解散したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を起こした運行団体が解散したと、弘前市が5日発表した。
市観光政策課によると、昨年12月25日に市役所に運行団体の代表ら2人が訪れ、同月7日に同団体の役員会が開かれ、解散が決まったと報告した。
代表らは、「事故で遺族、主催者、関連団体などに大変ご迷惑をかけ、続けていくことはできない」と解散理由を語ったという。
市によると、「各運行団体の集まる会議に出席して謝罪してはどうか」と促したところ、代表らは「考えてみる」と答えたという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150106-OYT1T50035.html
(2016年4月2日 修正3 ;追記)
2016年3月30日17時54分にNHK青森から、書類送検されていた3人が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、十分な安全を確保せずに機械を操作していたとして、運行していた団体「藤代ねぷた愛好会」のメンバーで、いずれも弘前市に住む、もと運行責任者の47歳の男性と機械の操作を指示した48歳の男性、それに、実際に機械を操作した56歳の男性、3人を、業務上過失致死の疑いで去年12月、書類送検した。
これについて、青森地方検察庁弘前支部は、捜査を進めた結果、30日、嫌疑不十分で、いずれも不起訴にした。
不起訴の理由について、検察は、「男性が、高さを調節する機械に体を差し入れることを予想するのは困難で、3人とも過失は認められない」としている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084118031.html?t=1459371031984
2014年1月1日17時4分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前1時15分ごろ、横浜市港北区の横浜アリーナで、コンサートの撤収作業の準備をしていた会社員の男性(64)が倒れているのを、別会社の男性が見つけた。
男性は頭や胸を打っており、病院に搬送されたが、詳しいけがの程度は不明。
警察は、床から約2.5m下の地下部分に転落した可能性があるとみて、当時の状況を調べている。
警察などによると、男性は同日未明まで行われていたサザンオールスターズのコンサート終了後、ステージなどの解体作業の準備に当たっていた。
可動式の客席を収納する地下のスペースに倒れていたという。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150101/afr1501010018-n1.html
3.発生場所という観点からみた2014年の事故傾向(続)
○学校での実験関連の事故、トラブル
※今年も数多く報じられたが、中でも、横浜、鎌ヶ谷、名張と3つの中学校で同じトラブルが起きたことが目を引いた。
産業界でも、混触現象にはくれぐれもご用心。
1月29日 横浜市の中学校で硫黄と鉄の化合物を作る実験後に出火
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3636/
2月18日 東広島市の小学校でアルコール入り試験管を温めている途中、現場を離れて出火
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3684/
4月19日 鶴岡市の中学校で松ぼっくり炭化実験の後始末不十分で発煙
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3855/
5月28日 鎌ヶ谷市の中学校で硫黄と鉄粉をゴミ箱に捨てた後に発煙
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3954/
6月 2日 大垣市の中学校で水素発生中のペットボトルが破裂して4人軽傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4200/
7月16日 茨城県の高校で化学実験の手順を間違えたため薬品が突沸し3人けが
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4122/
7月23日 津市の高校で金属発光実験中に試験管が爆発、4人軽傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4142/
10月 8日 名張市の中学校で硫黄と鉄粉をゴミ箱に捨てた後に発煙
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4351/
10月28日 熊本市の小学校で水素に火をつける実験中にフラスコが破裂し4人軽傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4397/
10月28日 堺市の大学でマグネシウムを使った実験中に爆発、1人やけど
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4398/
11月17日 京都市の大学で試薬加熱中にフラスコが破裂して4人軽傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4442/
11月19日 浦安市の高校で化学の定性分析実験中に火柱が上がりやけど
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4447/
○樹木が倒れるなどして下にいた人が死傷
3月16日 三原市の文化ホールでポプラの木が倒れ2人重軽傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3768/
4月14日 川崎市のショッピングセンターで街路樹の枝が落ち女児が重傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3838/
6月 8日 南砺市で高さ30mのブナが倒れ乗用車直撃、1人軽傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3991/
○個別事業所でいえば、新日鉄住金名古屋製鉄所で、停電による黒煙トラブルなど5件が発生
1月17日 遮断器の更新作業中、動作用空気の除湿が不十分でショートして停電
1月20日 復旧作業中、電力供給系統への負荷を集中させすぎて過負荷になり停電
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3607/
6月22日 受電装置更新中、作業者が誤って盤内のリレーに触れて停電
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4046/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4069/
7月27日 変圧器のケーブル端末と支持金物の間が狭く、周囲の金属製部品が触れてショートして停電
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4150/
9月 3日 石炭塔からコークスを落としていて異常燃焼、15人が重軽傷(前掲)
4.ブログ者の印象に残った事故
4月29日 青森市の芸術センターで現代美術家が作品の透明な箱の中で自動車エンジン点検中に死亡、センター提案で取付けた排気ホースは芸術性優先で取外していた?
(理由)安全よりも芸術性を優先させたための事故だったかもしれない点で印象に残った。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3878/
5.ブログ者が選んだ2014年のトピックス的情報
○5月23日報道 帝人がアラミド繊維を使用した消防団用の法被を開発。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3945/
○8月19日報道 2月の大雪で屋根崩落事故が相次いだのは、雪の密度が想定の2~8割高かったことも一因。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4212/
6.読者とのコミュニケーション
今年は、コメント(何件かは事故関係者と思われる方からのもの)や問い合わせなど、計43件を頂戴した。
そのうち、コメントについては公開を原則としているものの、『事故を起こした会社は本当のことを言っていない』などという内部告発的なコメント、あるいは2チャンネル的な書き込みについては、本ブログ開設の趣旨から外れるので、非公開とした。
以下は、特にブログ者の印象に残っているコメント等。
5月 『脚立作業の危険性を事例で教育したいが、厚労省などの資料ではインパクトが弱いので、ブログ掲載記事を使用したい』という申し込みをいただいた。
このような使われ方は、ブログ者が事例紹介している意図の一つ。是非ともお役立てくださいと返信した。
8月 本ブログを知った後、最初から最後まで読破したというコメントをいただき、大いに励みになった。
12月 事故に遭われた方の身内の方から、人身事故を防止するのに注意表示だけでは不十分ではないか?という、思いのこもったコメントをいただき、その通りだと返信した。
7.ブログ作成上の特記事項(変化点、工夫点、配慮点など)
○以下の事故・トラブルは、これまで気になったので掲載してきたが、様子が大体わかったことだし、また、本来は産業安全とは少し離れた分野なので、今後は特段のものでない限り、掲載を省略することにした。
・風力発電用風車の故障事故(落雷を含む)
・街路樹が倒れたことなどによる事故
・鉄道や道路にかかる橋などからのコンクリート落下事故
・飛行機への落雷
○カテゴリーに「学校関係」と「事例(混触)」を追加した。
(理由)該当事例が増えてきたため、独立したカテゴリーを作ったほうが、読者にとって見やすいのではないかと思ったため。
以 上
1.総括
年明け早々、大きな爆発事故が発生し、今年はどうなることかと気を揉んだが、その後は連鎖的に起きることもなく、大きな事故は数件にとどまった。
2014年の事故の傾向としては、溶解炉での事故、安全のプロを育てる機関での事故、学校での実験関連の事故・トラブルが多かった感がある。
また、新日鉄住金名古屋製鉄所での連続トラブル・事故も目をひいた。
一方、ブログ作成面では、読者の方から、事故関係者と思われる方からのものを含め、計43件のコメントや問い合わせなどを頂戴した。
2.ブログ者が選んだ2014年の大きな事故
※昨年までは10大事故として10件選んでいましたが、今年からは数にこだわらないことにしました。
① 1月 9日 四日市市の三菱マテリアルで熱交換器清掃のため蓋を外したところ爆発、5人死亡12人重軽傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3583/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3595/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3817/
② 3月30日 沖ノ鳥島で台船から引き出した桟橋がバランスを崩し、転覆して7人死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3806/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4074/
③ 9月 3日 東海市の新日鉄住金で石炭塔からコークス炉に石炭を落としている時に異常燃焼、15人重軽傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4253/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4285/
④ 5月29日 姫路市沖のタンカーでグラインダーで錆び落とし中に爆発、沈没
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3960/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4082/
⑤ 5月13日 町田市の金属加工会社ではんだ付け作業中にマグネシウムに引火して火災、重軽傷8人
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3911/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3949/
[番外]4月16日 韓国珍島沖で旅客船セウオル号が沈没し死者300人
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3845/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3846/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3888/
3.発生場所という観点からみた2014年の事故傾向
○溶解炉での事故
4月25日 氷見市の機械部品工場で溶解炉から溶けた鉄が飛び散り5人死傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3868/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4085/
5月16日 豊橋市の金属加工工場で鉄スクラップを溶解中の炉が爆発し5人重軽傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3919/
6月17日 小坂町の精錬会社で炉の排出口から熔けた鉄が漏れ出し、ベルトコンベヤーが焼ける
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4025/
7月 1日 いわき市の精錬会社で炉から銅が漏れてケーブルなどを焼く
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4067/
9月27日 東かがわ市の鋳造工場で溶鉱炉の栓を抜いたところ溶けた鉄が飛び散って3人やけど
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4322/
10月27日 秋田市の亜鉛工場で不純物除去中に溶解炉内に転落して両足やけど
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4392/
○動き出した車を止めようとしての事故
3月 5日 呉市でミキサー車
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3723/
6月27日 垂井町で大型冷蔵冷凍車
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4056/
6月27日 山口市で浄化槽清掃中に給水車
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4057/
7月 4日 伊賀市でメンテナンス用の軽トラック
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4084/
8月26日 十津川村でおがくず運搬中のトラック
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4228/
○2m以下の、そう高くない場所から落ちての死亡事故
3月29日 生駒市の温泉施設で高さ1.1mの脚立の上で棚の上の段ボール箱に穴を開けていて転落して死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3805/
7月 5日 立山高原ホテルの耐震補強工事で1.5m高さから落ち、鋼材が刺さって死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4089/
7月 5日 北上市の工場建設現場で1.7m高さの足場から落ち、鉄のかごに体を強く打ちつけて死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4090/
8月24日 酒田市の飛島で1.8m高さの足場から落ち、鉄筋が刺さって死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4223/
11月18日 光市の工場で深さ90cmのくぼみに転落して死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4444/
○安全のプロを育てる機関での訓練中の事故
5月23日 横須賀市の海上自衛隊で訓練準備中の教官2人が訓練用水槽の中で死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3944/
5月27日 栃木県の消防署で高所訓練塔から降下訓練中にロープがほどけて落ちて大けが
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3952/
7月 3日 静岡市の消防学校で衣服を着たままの立ち泳ぎ訓練中に2人が溺れ、一時意識不明
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4079/
8月19日 南国市の警察学校で機動隊の装備を着用して走る訓練中に12人が熱中症
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4210/
9月17日 春日井市の警察学校で機動隊の装備を着用して走る訓練中に9人が熱中症
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4297/
(続く)
2014年12月31日17時31分にNHK神戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月31日18時55分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
31日、姫路市のガソリンスタンドで、誤ってガソリンが混入した灯油が一部の客に販売されていたことがわかり、消防は、火災の危険性があることから絶対に使用しないよう、購入した客に注意を呼びかけている。
ガソリンが混入した灯油を販売したのは、姫路市東今宿の平野石油「セルフステージ姫路」。
消防によると、このガソリンスタンドでは31日昼ごろ、タンクローリーから地下の灯油用のタンクに、タンクローリーの運転手が機器の操作を誤って、ガソリンおよそ2kℓを補給したという。
店では、このおよそ20分後、灯油を購入した客から「ガソリンのにおいがする」と指摘が寄せられたことから混入に気づいたという。
消防によると、ガソリンが混入した灯油はこれまで8人の客に販売され、このうち2人からは回収できたというが、残り6人とは連絡がとれていない。
消防では、火災の危険性があるとして、ストーブなどでは絶対に使用しないよう、呼びかけている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kobe/2024376721.html?t=1420062917021
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken_chiiki/201412/0007625739.shtml


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。