2016年4月5日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5815/
(2016年7月26日 修正1;追記)
2016年7月20日16時36分にNHK横浜から、原因に関するやや詳しい記事が下記趣旨でネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも若干修正した)
『滑り台事故で安全対策を指導』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056978541.html?t=1469051821338
ことし3月、小田原市のレジャー施設で空気を入れて膨らませて使う大型の滑り台が強風にあおられて倒れ、子ども7人を含む合わせて13人がけがをした。
滑り台には、1個およそ23kgの重りを最大で20か所設置することができるが、消費者庁が遊具を運営していた「インターリコム」の担当者から聞き取りをするなどして調べたところ、当時は重りを8か所しか設置しておらず、特に、強風を受けた側面には2か所にしかなかったことが分かったという。
また、この業者には重りの設置方法に関するマニュアルがなく、業界団体の安全基準で求められている風速計も設置していなかったという。
このため消費者庁は、この業者に対して再発防止を指導するとともに、業界団体の日本エア遊具安全普及協会に、研修会を開くなど、安全対策の強化を求めた。
消費者庁の板東長官は、20日の会見で「安全対策の強化を改めて各方面にお願いしたい。事業者だけでなく自治体などの管理者も安全対策に取り組んでほしい」と指摘した。
インターリコムはNHKの取材に対し、「事故を起こしたことについて、心よりおわびいたします。
二度と事故を起こさないよう、指導を真摯に受け止めて安全対策を徹底していきたい」と話している。
7月20日18時58分に毎日新聞から、7月20日23時46分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『移動式滑り台事故 重し不足が原因 消費者庁調査』
http://mainichi.jp/articles/20160721/k00/00m/040/031000c
『エア遊具事故、消費者庁が調査報告 対策や警戒、不十分』
http://www.asahi.com/articles/ASJ7N4RTBJ7NUTIL01P.html
消費者庁は、20日、原因の調査結果を発表した。
設置業者が、重しを14個使用するよう現場担当者に指示したが、実際に使われたのは8個(1個あたり約23kg)だったことが判明した。
滑り台を設置したのは、インターリコム(東京都)。
滑り台には、底面と上部に計20個の重しが取り付け可能だったが、面積が広く、風の抵抗を受けやすい側面の部分には、重しがなかった。
また、運営マニュアルは、現場責任者が風速計で風速を確認し、営業の可否を判断するよう定めていたが、風速計を携帯していなかった。
事故が起きた3月30日は現場を含む地域に強風注意報が出ていたが、同社の設置担当社員は、それを確認していなかった。
インターリコムは、「事故の担当者が終日不在のため、コメントできない」としている。
(ブログ者コメント)
7月20日にニュースリリースされた消費者庁からの資料(全10ページ)は、下記。
原因、対策ならびに消費者庁から各都道府県への依頼内容等が記されている。
『遊戯施設における消費者安全について』
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160720kouhyou_1.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。