2019年12月20日15時0分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
電気を止めないまま電力メーターを取り換える危険な作業を、無免許の作業員がしている-。
神戸新聞社の双方向型報道「スクープラボ」に兵庫県姫路市の男性から情報が寄せられた。
電気工事士の資格を持つ男性は火災や爆発の危険性を指摘し、「電気工事に従事するには資格が必要なはず」と訴える。
問題はないのか取材した。
男性が「無免許」を指摘する工事の施工会社(大阪市北区)に聞いてみた。
担当者は、「一部に無免許の作業員はいる」と認める一方、「法律的に問題はない」と強調した。
この会社は関西電力のグループ企業で、関電の委託を受けて電力メーターを交換している。
関電に取材すると、「社内の技能認定試験を取得しないと作業できないようにしている」とし、問題ないとの認識だ。
だが、現実は事故が相次いでいる。
神戸新聞社が入手した施工会社の内部資料には、作業員の単純ミスによる事故が連なる。
2018年8月には、電力メーター取り換え時に電線を挿入する端子穴を間違え、火花が発生しショートさせた。
配線を整理せず、挿入部分を見ていない初歩的なミスが原因とされた。
16年12月の事故では、メーターのネジを緩めようとした際、電動ドライバーが別のネジに接触しショートした。
経験1年未満の作業員が担当し、ショート防止のカバーを付けないルール違反があったとされる。
家屋に停電が発生して電化製品が故障したり、作業員がけがをしたりしたケースも報告されている。
関西電力は、作業員がけがをした事故は委託先から報告を受け、計器交換中の事故は「過去5年で複数件」とする。
男性は、「端子や電線に接触すると爆発の恐れがあり、負傷事案の把握だけでは不十分」と憤る。
電気工事の規則などについて経済産業省中部近畿産業保安監督部近畿支部に聞いた。
男性の言うように、欠陥工事による災害発生を防ぐため、作業には電気工事士法で免許取得が義務付けられている。
一方、同法施行令は、免許なしでできる「軽微な作業」を規定。
電力メーター交換はこれに該当し、免許不要という。
さらに、「電力会社所有の電力メーターは、電気工事士法の適用外」とされているという。
同支部の担当者は、「電力会社が作業をするので『技術的に大丈夫』という前提で法律が作られている」と解説する。
電力会社なら大丈夫というのは、法の不備では-。
記者の質問に担当者は、「誰でも触れるわけではないが、法律がカバーしきれていないのかもしれない。これ以上は本省に聞いてほしい」と言葉を濁した。
※神戸新聞社は、読者の投稿や情報提供を基に取材を進める双方向型報道「スクープラボ」
を始めました。
身近な疑問や困りごとから、自治体や企業の不正告発まで、あなたの「調べてほしい」ことをお寄せください。
LINEで友だち登録(無料)した後に投稿できます。
皆さんと一緒に「スクープ」を生み出す場。
ご参加をお待ちしています。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201912/0012975308.shtml
2019年3月19日12時35分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年、御前崎市で、高圧の電線を修理していた作業員の男性が感電し、一時、心肺停止になった労働災害について、磐田労基署は、危険を防止するための必要な措置を講じなかったとして、中部電力と出先部署の元所長の男性を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、中部電力と出先部署「浜岡サービスステーション」の元所長の51歳の男性。
同署によると、中部電力と元所長は、去年7月下旬、御前崎市内で高圧の電線の修理を行う際、作業に当たった当時28歳の男性に、感電を防ぐ保護のための器具を十分装着させないなど危険を防止する必要な措置を講じなかったとして、労安法違反の疑いが持たれている。
男性は作業中に感電し、一時、心肺停止になったという。
同署は18日、静岡地検浜松支部に会社と元所長の書類を送致した。
調べに対し、元所長は容疑を認めているという。
中部電力は、「関係者の皆様におわび申し上げます。作業の安全にいっそう努めて参ります」としている。
出典
『感電で中電と元所長を書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20190319/3030002317.html
2018年12月18日21時32分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後3時半ごろ、東海第2原発の敷地内にある屋内開閉所と呼ばれる建物の外で、43歳の男性作業員が倒れているのを同僚が見つけた。
男性は病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
日本原子力発電によると、男性は協力会社の作業員で、同僚と2人で電気機器の点検作業をしていたという。
安全に作業を行うために、仮設のアース線を設けて作業をしていたが、事故が起きた時には、アース線のコネクト部分が外れていたという。
警察や日本原子力発電は、感電した可能性が高いとみて、原因を詳しく調べている。
東海第2原発は首都圏唯一の原子力発電所で、先月、原子力規制委員会から20年の運転延長が認められ、再稼働を目指している。
出典
『東海第二原発で作業員死亡、感電死か』
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3552671.html
12月18日20時39分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
作業は17日から行われており、送電は停止されていたという。
出典
『東海第2原発で作業員死亡 放射線管理区域外で感電か』
https://www.sankei.com/affairs/news/181218/afr1812180037-n1.html
12月18日21時35分に時事ドットコムからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は開閉所の壁付近に倒れていた。
出典
『東海第2原発で作業員死亡=感電か、定期点検中』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018121805675&g=soc
12月19日付で毎日新聞茨城版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原電や警察によると、男性は同日朝から作業員2人で、原子炉建屋の外にある別の施設で絶縁抵抗測定と呼ばれる電気系の点検作業をしていた。
出典
『東海第2原発 電気設備点検の男性作業員死亡』
http://mainichi.jp/articles/20181219/ddl/k08/040/082000c
(2018年12月28日 修正1 ;追記)
2018年12月27日18時3分にNHK茨城から、誘導電圧現象が原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原電は、「アースの役割を果たす線を外したため、感電したとみられる」と、事故の原因を明らかにした。
日本原電によると、作業は電線の通電を止めた上で行われていたが、男性が倒れていた場所から10mほどのところにある別の電線には高圧電流が流れていたため、離れた電線にも電流が流れる「誘導電圧」と呼ばれる現象が起きたとみられるという。
現場では、こうした事態に備えて、アースの役割を果たす「接地線」と呼ばれる電線を引いていたが、何らかの理由でこれを取り外したため、感電した可能性が高いという。
東海第2原発の保志副所長は、「事故を重く受け止め、二度と同じような事故を起こさないという決意のもと、対策を講じていく」と述べ、今後、接地線を簡単に取り外しができないものに変更したり、安全教育を徹底したりすることにしている。
出典
『原発作業員“アース”外し死亡か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20181227/1070005038.html
(ブログ者コメント)
以下は、日本原電HPに掲載されている資料の抜粋。
添付写真や図によると、作業員の上方、約10mの位置に屋内開閉所のコンクリート壁を貫通した高圧電線が通っている。
■原因調査結果
作業にあたっては、予め東海原子力線2号を停電させるとともに、隣接している東海原子力線1号(受電中) からの誘導電圧※3を考慮し、屋内開閉所内に本接地を行い、地面に電気が流れるようにしていた。
当日は、屋内開閉所内の機器を点検する際に干渉する本接地を外すため、作業場所から離れた屋外に代替接地を行い、屋内開閉所内で点検作業を続けていた。
他の作業員への聞き取り調査の結果から、被災者は、屋内開閉所での点検作業中に何らかの理由で屋外の代替接地箇所に移動し、当該接地を外したことで誘導電圧が加わり感電したものと推定される。
また、被災者は、点検作業前の確認※4において、他の作業員に対し「屋外の代替接地には触れないこと、外さないこと」等を周知していることから、接地についての知識や理解が十分あったものと推定される。
このため、被災者が代替接地を外した理由を究明することができなかった。
■再発防止対策
代替接地は不具合があった場合、重大事故につながるおそれがあることから、人命を必ず守るという強い決意の下、個人のいかなる振る舞いがあった場合でも、接地線を外すことを防止する対策を検討した。
1.ハード面の対策
代替接地を伴う作業中は、簡単に当該接地を外せない対策を
講じる。
(1)代替接地(接地極側)を先に外すことができない構造を持つ器具の採用
(2)代替接地が不用意に外れないカバーの設置
2.ソフト面の対策
特別高圧の作業に従事する者に対して、代替接地の重要性を
繰り返し認知させる対策を講じる。
(1)社内規程への反映
代替接地を実施する場合は、代替接地を外してはいけないという注意表記を行うことや、すべての代替接地接続箇所に「操作禁止」表示を行う旨、社内規程に明記する。
(2)作業請負会社への要求事項の明確化と当社による確認
①作業請負会社への要求事項として、作業前の確認において、代替接地を外さないこと、誘導電圧に関する安全配慮を情報共有する旨明記するとともに、当社はこれらの要求事項が確実に実行されていることを日報等により確認するとともに、適宜立会い、当社からも注意事項を伝える。
②作業請負会社への要求事項として、許可なく代替接地に接近させないため、専従の監視人を配置する旨明記するとともに、当社が適宜現場を確認する。
③作業請負会社への要求事項として、特別高圧の作業に従事する者に対して、誘導電圧が発生する仕組みや災害事例及び接地取扱手順等を教育する旨明記するとともに、当社がその教育内容及び教育実績を確認する。
さらに、今回の事故を教訓として安全文化醸成の観点から、所長を含めた管理職、所員が現場に出向き会話することで、「予定から外れた場合には必ず立ち止まること」「安全に関し言い合える職場風土を醸成すること」の重要性を発電所で働く者全員に対して浸透させていく。
出典
『東海第二発電所 屋内開閉所における作業員の死亡事故について (再発防止対策等の取りまとめ)』
http://www.japc.co.jp/news/press/2018/pdf/301227.pdf
11月12日19時6分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後2時ごろ、苫小牧市表町2丁目で電線の張り替え作業をしていた業者から、「作業員が感電して意識がない」と消防に通報があった。
警察と消防が駆けつけたところ、20代の作業員の男性が電柱の上でぐったりしているのが見つかり、ドクターヘリで札幌市内の病院に搬送されたが、意識不明の重体だという。
警察によると、電線の張り替え作業は北海道電力が発注したもので、下請け業者が電気を止めた状態で作業にあたっていたが、別の作業員は警察に対し、「男性が作業を続けていることに気づかず、電気を通してしまった」と話しているという。
警察は、当時の状況を詳しく調べている。
また、苫小牧市では12日午後2時ごろから、一時、800戸あまりが停電し、北海道電力は事故との関連を調べている。
出典
『電線張り替え 作業員感電し重体』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181112/0005615.html
2018年11月9日19時41分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前9時ころ、加美町にある東北電力の変電所で、「工事中に作業員が感電した」と警察に通報があった。
警察や消防が駆けつけたところ、太白区に住む作業員、菅井さん(男性、21歳)が安全帯をつけたまま、宙づりの状態でぶらさがっているのが見つかった。
菅井さんは病院に搬送されたが、死亡したという。
警察によると、菅井さんは当時、送電線のある鉄塔の上で、器具の劣化具合をデジタルカメラで写真を撮りながら作業していたという。
地上には、ほかの作業員2人も作業していて、「バーン」という音がしたあとに菅井さんが宙づりになったと話しているという。
警察は労災事故とみて、作業の安全管理に問題がなかったかなど、詳しく調べている。
出典
『変電所で作業員が感電し死亡』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20181109/0003527.html
11月9日18時54分に東日本放送からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前9時ごろ、宮城県加美町菜切谷にある東北電力・宮城変電所で、点検を請け負っている会社の作業員・菅井さん(21)が鉄塔に登り点検作業をしていたところ、感電する事故があった。
作業は菅井さんを含め4人で行われ、菅井さん一人が鉄塔に登り写真を撮る作業をしていたという。
東北電力によると、鉄塔の上で作業する時は、送電線から1m以上離れるよう定めているという。
出典
『【宮城】加美町の変電所 男性作業員が感電で死亡』
https://www.khb-tv.co.jp/news/localNews/201811091903021.html
11月10日付で河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力宮城変電所近くの送電鉄塔(高さ33m)で、点検作業中だった会社員・菅井さん(21)が感電し、死亡した。
菅井さんは高さ25m付近で、絶縁器具を写真撮影していた。
警察は、菅井さんが6万6000ボルトの高圧線に誤って触れた可能性があるとみて調べている。
出典
『鉄塔で感電、作業員死亡』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201811/20181110_13035.html
2018年10月3日8時42分に沖縄タイムスから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後7時50分ごろ、うるま市石川のJAおきなわ石川支店の敷地内の電柱で、「男性が感電した」などと119番通報があった。
警察などによると、台風24号の影響による停電の復旧作業をしていた沖縄電力の男性職員(26)が感電し、心肺停止状態で本島中部の病院に搬送された。
2日午後4時現在、意識不明の重体となっている。
警察が事故原因を調べている。
沖縄電力によると、事故当時、男性は絶縁体として用いられる電磁器「碍子」と電線を固定するバインド線が外れていたため、交換作業をしていたところ、何らかの原因で感電した。
沖縄電力は、「被害に遭った社員の一刻も早い回復を願うとともに、このような事故が今後起こらないよう、あらためて安全管理を再徹底する」とコメントしている。
出典
『台風停電の復旧作業中に感電 沖電職員が重体』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/324444
10月2日20時36分にNHK沖縄からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、男性社員は電線をつなぐ「がいし」と呼ばれる絶縁体がずれて、電線がたるんでいたため、元に戻す作業をしていたところ、何らかの理由で電線に接触して感電したと見られるという。
出典
『停電復旧作業中に感電で重体』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20181002/5090004524.html
2018年9月13日8時52分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月13日12時54分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前2時20分ごろ、JR東海道線の草津駅と栗東駅の間の線路ののり面で、電柱にのぼって地上約7mの高さで変圧器を交換する作業をしていた大阪・高槻市の作業員、藤本さん(男性、30歳)が感電したと消防に通報があった。
藤本さんは栗東市内の病院に運ばれたが、およそ1時間後に死亡が確認された。
警察などによると、当時、電線には1500ボルトの電圧で電気が流れていて、一部に焦げたあとがあることから、警察は、藤本さんが誤って電線に触れて感電したとみて、ほかの作業員から話を聞くなどして詳しい状況を調べている。
JR西日本によると、この事故による運行の影響はないという。
出典
『JR東海道線で作業員が感電死』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20180913/2060001112.html
『工事中感電か、作業員死亡…JR東海道線 電車への影響はなし 滋賀・栗東』
http://www.sankei.com/west/news/180913/wst1809130047-n1.html
2018年8月30日16時53分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後5時半ごろ、栃木県佐野市栄町の鉄鋼流通加工会社工場で、不具合のあった大型クレーンを点検、整備していた従業員(男性、28歳)=佐野市天神町=が倒れているのを上司が発見し、119番通報した。
男性は病院に搬送されたが、死亡が確認された。
警察によると、事故当時、男性は天井に取り付けるタイプのクレーンの点検、整備作業を1人で進めていて、体に目立った外傷はない。
警察は、感電などの可能性もあるとみて、事故原因や死因を調べている。
出典
『クレーン点検の男性、感電死か 栃木・佐野』
http://www.sankei.com/affairs/news/180830/afr1808300017-n1.html
2018年6月14日20時16分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前11時45分ごろ、東京都江東区辰巳の岸壁に接岸した建造中の船の機関室で、「作業中の男性が感電した」と119番通報があった。
警察によると、同区に住む40代男性が配管のアーク溶接作業中に感電したとみられ、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察は、何らかの理由でアースが機能せず、男性の体が帯電した室内の鉄部分に接触して感電したとみて、詳しい事故原因を調べている。
出典
『建造中の船内で感電、40代男性作業員死亡 東京・江東』
http://www.sankei.com/affairs/news/180614/afr1806140049-n1.html
2018年4月6日19時58分にテレビ山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今日午前10時35分ごろ、周南市の東ソー南陽事業所内で爆発音のような異音が確認された。
東ソーによると、自家発電所から各プラントに電気を送る特別高圧変電所で、電気が地面に流れ出る「地絡」が発生した。
構内の一部の施設が停電し、東ソーでは関連するプラントを停止させたが、蒸気を放出させるときの大きな音がおよそ1時間半にわたって鳴り響いたという。
当時、変電所では4人が作業に当たっていて、防府市のIさん(男性)が感電し、全身やけどの重傷を負った。
Iさんは病院に運ばれたが意識はあるという。
東ソーでは、有害物質は漏れだしてなく周辺住民に避難の必要はないとしている。
出典
『山口県周南市・東ソー感電事故で1人重傷』
4月6日17時10分にYAHOOニュース(テレビ西日本)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
場内の発電施設で作業をしていた協力会社の20歳の電気工の男性が感電し、けがをしていたという。
男性は当時、ボイラーの配電盤の電気工事を行っていて、何らかの原因で漏電した箇所に接触し、感電したとみられている。
出典
『「爆発音がした」 工場で感電事故 男性作業員が全身やけど 山口県周南市』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180406-00000004-tncv-l40
2017年12月16日10時45分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前9時50分ごろ、上郡町尾長谷にある関西電力の変電所で「作業員が倒れた」と消防に通報があり、警察や消防が駆けつけたところ、大阪・住之江区の作業員、Kさん(男性、43歳)が変圧器のそばで倒れているのが見つかった。
Kさんは、その後、病院に搬送されたが、16日午前7時すぎに死亡が確認されたという。
警察などによると、Kさんは、当時、ほかの2人の作業員とともに、変圧器の上に上って変電所の建屋の壁を修繕する作業をしていたという。
変圧器の下には高圧の電流が流れる送電線があり、Kさんの腕や太ももにやけどのあとがあったことから、警察は誤って送電線に接触して感電したとみて、安全管理に問題がなかったかなど詳しく調べている。
出典
『変電所で感電か 作業員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023661641.html
12月16日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、当時、変圧器を収めた建物の内部で3人の作業員が防音用の吸音材を貼り付ける作業をしており、うち1人が感電しているのを別の作業員が見つけた。
(2019年3月7日 修正1 ;追記)
2019年3月6日11時47分にNHK兵庫から、安全対策を怠っていたとして現場監督らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が事故の状況を調べた結果、変圧器の下には高圧の電流が流れる送電線があったにもかかわらず、
▽事前に電流を止めず作業を行わせた
▽電気を通さない防護服を着用させるなどの安全対策が取られていなかった
ことが、捜査関係者への取材でわかった。
このため警察は、こうした対策を怠ったことが事故につながったとして、作業を請け負った会社の79歳の男性の現場監督と、その下請け会社の46歳の男性の作業責任者を、5日、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
出典
『男性作業員感電死事故で書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20190306/2020003254.html
3月6日12時42分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県警捜査1課と相生署は、6日までに業務上過失致死の疑いで、当時の現場監督だった電気工事会社員の男(79)と作業責任者だった建設会社員の男(46)を書類送検したことが、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、送検容疑は2017年12月15日午前、上郡町尾長谷の変電所で、建設会社の男性従業員=当時(43)=に変圧器修理工事をさせた際、近くを通る送電線に囲いを設けたり、送電を停止したりする危険防止措置を取らず、従業員を送電線に接触させ、感電死させた疑い。
出典
『変電所で従業員が感電死 現場監督ら書類送検』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201903/0012121675.shtml
(2019年4月9日 修正2 ;追記)
2019年4月8日21時10分に神戸新聞から、2人は証拠不十分で不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死の疑いで書類送検された男性2人について、神戸地検は8日、いずれも嫌疑不十分で不起訴処分とした。
地検は「捜査を尽くして収集した証拠を検討した結果、起訴には至らないと判断した」とする。
出典
『変電所で感電死 現場監督と作業責任者を不起訴 神戸地検』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201904/0012224598.shtml
2017年9月13日9時25分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後6時ごろ、西尾市寺津町の農機具部品メーカー工場で男性が倒れているのを別の会社の作業員が見つけ、消防に通報した。
警察と消防がかけつけたところ、西尾市江原町の会社員Fさん(男性、54歳)が工場内のパイプにもたれかかるように倒れていて、その場で死亡が確認された。
腕には感電したような痕があったという。
Fさんは、この日、工場内に非常灯を設置する作業を1人で行っていたという。
警察は,Fさんが作業中に何らかの理由で感電したとみて、死因を特定するとともに、詳しいいきさつを調べている。
出典
『工場内で男性死亡 作業中感電か』
http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170913/3882371.html
(2017年9月27日 修正1 ;追記)
2017年9月14日付で朝日新聞三河版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は、配電管にもたれかかった状態で倒れていて、その場で死亡が確認された。
死因は感電死だった。
警察によると、男性は一人で非常誘導灯の位置を動かす作業をしていたという。
2017年9月8日11時32分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
住宅などの屋根に設置されている太陽光パネルが、災害などで壊れても発電を続け感電するおそれがあるのに、およそ6割の自治体が感電の危険性を認識していなかったことが、総務省の調査でわかった。
総務省は、環境省と経済産業省に対し、適切な対応を取るよう勧告した。
総務省によると、太陽光パネルは、地震や大雨による災害や火災などで壊れても、日光に当たっていると発電を続けるため、接触して感電するおそれがある。
総務省が、太陽光パネルの導入が進んでいたり、去年とおととしの2年間で地震や大雨などの災害に遭ったりした全国21の自治体を対象に、9月までの半年間にわたって太陽光パネルの廃棄や処理の状況などについて調査した。
その結果、61%にあたる13の自治体が、災害などで太陽光パネルが壊れても発電を続け感電する危険性を認識していなかったことがわかった。
さらに、災害で被害を受けた6つの自治体では、最大で9か月間、感電を防ぐ対策が十分取られず、住民への注意喚起も行われていなかったという。
総務省は環境省に対して、感電防止の措置や住民への呼びかけなどを徹底するよう、また環境省と経済産業省に対して、太陽光パネルの適切な回収や処理について検討するよう、8日、勧告した。
出典
『太陽光パネル 感電危険周知勧告』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170908/3693011.html
(ブログ者コメント)
水に浸った太陽光パネルの危険性については、本ブログでも過去に紹介スミ。
2016年9月21日掲載
2015年9月15日報道 栃木県は豪雨被害の復旧作業時、浸水した太陽光発電の設備や壊れたパネルに触れると感電する恐れがあるとして注意を呼びかけ
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5230/
2017年8月6日7時45分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時50分ごろ、京都市右京区梅津神田町のK染織梅津工場敷地内で、屋根の解体作業中だった同区の会社員の男性(38)が足場の上で倒れているのを別の男性作業員が発見し、119番した。
男性は病院に搬送されたが、約2時間後に死亡が確認された。
警察によると、鉄製の足場には一部むき出しになった電線が接触していたといい、感電した可能性があるとみて調べている。
出典
『解体作業中に感電か 作業員男性が死亡 京都』
http://www.sankei.com/west/news/170806/wst1708060019-n1.html
8月5日23時30分に京都新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時50分ごろ、京都市右京区梅津神田町の染織工場の敷地内で、建物の解体作業をしていた同区嵯峨野、会社員(38)が高さ4.9mの足場の上で倒れているのを別の作業員が見つけ、搬送先で死亡が確認された。
警察によると、会社員はトタン屋根を外す作業中で、近くに電線があったという。
胸や膝にはやけどの痕があり、感電死とみられるという。
出典
『建物解体作業中、感電死か 京都』
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20170805000137
2017年7月23日22時59分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後1時25分ごろ、千葉県市川市高谷新町の運搬会社「F港運」で、屋内に備え付けたクレーンの点検作業をしていた会社員の男性(44)=同市大野町=が、約8mの高さで宙づりになっているのに同僚が気付いて119番通報した。
男性は搬送先の病院で死亡が確認され、警察が死因や詳しい事故の状況を調べている。
警察によると、男性らはクレーンの点検、整備を請け負う会社の社員。
腰に装着していた安全帯で宙づりになっていた。
近くに2人の同僚がいたという。
出典
『クレーンで宙づり死亡 千葉・市川、点検作業中』
http://www.sankei.com/affairs/news/170723/afr1707230027-n1.html
7月24日付の千葉日報紙面には、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
119番通報では「ボルトを締める作業中に感電した」などと話しており、警察は、死因など詳しい事故原因を調べている。
(ブログ者コメント)
詳細不明だが、機械を点検補修する場合に動力源を切っておかないと、急に動き出した機械に挟まれるといった危険以外、感電する危険もあるという事例なのかもしれない。
あるいは、人体に流れた電流は死ぬほどのものではなかったが、電撃を受けて転落した際、安全帯を正しく装着していなかったために体が締め付けられて死亡した・・・といった事例だったのかもしれない。
2017年6月10日13時0分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前2時すぎ、JR北陸線の南福井駅の構内で、線路脇の電柱に上って作業をしていた金沢市の電気工事会社の社員、Nさん(男性、41歳)が感電した。
Nさんは全身にやけどを負い、福井市内の病院に運ばれたが、重体となっている。
警察やJRによると、Nさんは事故当時、電線を支える鋼鉄製のブラケットと呼ばれる部品を電柱に取り付ける作業をしていたが、何らかの理由でブラケットが電線に接触し、感電したとみられるという。
事故当時、地上には他に17人の作業員がいたが、けがはなかった。
警察では、事故の状況や原因を詳しく調べている。
また、この事故で停電がおきたため、JR北陸線は上り線の鯖江駅から芦原温泉駅の間で、一時、運転を見合わせた。
出典
『電柱作業で男性感電 重体』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054154391.html
2017年3月4日12時26分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月4日付の福井新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。また、3月3日付で北陸電力HPにも、事故の概略を伝える記事が掲載されていた。
3日正午ごろ、越前市南1丁目の国道365号線沿いにある電柱で、「電気工事をしていた男性が感電し、意識や呼吸がない」と、一緒に作業していた男性から消防に通報があった。
この事故で、電気工事会社の社員のSさん(男性、21歳)が市内の病院に搬送されたが、意識不明の重体となっている。
警察によると、Sさんは同僚の社員4人と現場周辺の電柱で作業をしていて、感電した当時、電柱の高さ約10mの位置に上って作業をしていたという。
工事を委託した北陸電力によると、電柱を移設するための配電線工事を行っていたところ、誤って高圧充電部に触れたという。
警察によると、男性は安全ベルトをしていたため、落下はしていない。
この事故で、周辺の約1500戸が約1分間、停電した。
警察が、詳しい状況を調べている。
出典
『電柱作業の男性が感電 重体』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054430391.html?t=1488659955671
『本日(3月3日)発生の停電について』
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/17030301.pdf
(2017年3月19日 修正1 ;追記)
2017年3月17日13時7分にNHK福井から、Sさん死亡、通電中との情報が伝わっていなかった可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
Sさんが16日、死亡した。
北陸電力は、電線に電流が流れているという情報がSさんに伝わっていなかった可能性もあるとみて、詳しい状況を調べている。
当時、Sさんは同じ会社の社員4人と、新しく設置した電柱の配線工事を行い、家庭に送電するための部品をとりつける作業をしていたが、ゴム手袋などの感電を防ぐ保護具をつけていなかったという。
電気工事を行った会社によると、工事で止めていた電流を電線に流したことを作業の責任者から現場の社員に伝えていたが、Sさんに伝わっていたかは確認できていないという。
北陸電力は、Sさんに電流が流れているという情報が伝わっていなかった可能性もあるとみて、事故の状況をさらに詳しく調べている。
出典
『電線工事 感電の男性社員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054804771.html
(2017年11月14日 修正2 ;追記)
2017年11月8日18時58分に福井テレビから、作業方法を知らせなかったなどとして現場責任者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
武生労基署は8日、危険防止策を取らなかったとして、北陸電気工事(本店・富山市)と現場責任者の男性(48)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
同署などによると、越前市内で電柱の移設工事を行っていた北陸電気工事の当時21歳の男性作業員が、絶縁用の手袋を付けずに電気が流れていた変圧器に触れて感電死した。
労安法違反容疑で福井地検に書類送検されたのは、法人である北陸電気工事と現場責任者の男性従業員。
同署によると、高電圧の電気が流れる現場にもかかわらず、死亡した作業員に作業の方法や手順を知らせなかったうえ、必要な保護具を使うよう十分に指示するなどの危険防止策を取らなかった疑いが持たれている。
一方、県警も業務上過失致死容疑で捜査を進めている。
出典
『感電死事故 北電工と現場責任者を書類送検~武生労基署』
11月8日19時8分にNHK福井からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
電柱にのぼって作業をしていたところ、約6600ボルトの電圧が流れる機器に誤って触れて感電し、死亡した。
死亡した男性社員は、ゴム製の手袋など感電を防ぐための装備をつけていなかったということで、労基署が事故の原因を調べてきた。
その結果、会社が感電を防ぐための工事の正しい手順やゴム手袋をつけるなどの必要な対策を十分に周知していなかったことや、「作業指揮者」と呼ばれる担当者が現場に立ち合って指揮を取っておらず、安全対策を徹底していなかったことが分かった。
出典
『感電死で電気工事会社を書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055511191.html
2017年2月17日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は16日、都城市高崎町の岩瀬川発電所の屋外変電所で、作業中の土木作業員の男性(56)が感電し、病院に搬送されたと発表した。
男性は両手足にやけどを負ったが、命に別状はないという。
県によると、同日午前11時50分ごろ、屋外変電所の周りに防草シートを敷設する工事で、測量作業が終わった後、男性がアルミ製の箱尺を片付けようとした際、誤って110KVが流れている設備に触れてしまったという。
工事は都城市の建設会社が受注し、現場には作業員4人と立ち合いの県職員1人がいた。
県企業局の担当者は、「受注業者に対して、変電機器の危険性や作業の注意点などを分かりやすく説明し、安全指導を徹底していきたい」と話している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。