2017年6月10日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月10日9時44分に佐賀新聞から、6月9日18時22分にNHK佐賀からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
白石町立須古小学校(115人)で、6日にあったプール開き後に児童47人が太ももの後ろの痛みやかゆみを訴える事案が起きた。
町教委によると、繊維強化プラスチック(FRP)製の排水溝のふたが劣化し、はがれたガラス繊維などが肌に付着した可能性が高いという。
須古小には大、小の2つのプールがあり、症状を訴えたのは大プール(長さ25m、幅12.5m、深さ0.9m)を使った3~6年生の約6割にあたる47人。
うち、6人が病院で受診した。症状は回復に向かっているという。
ただ、翌7日は5年の女児1人が痛みでいすに座れないとして欠席した。
町教委によると、児童77人が、FRP製で格子状の側溝のふたが設置してあるプールサイドに腰掛けて、話を聞いたり水に体を慣らしたりした。
終了後、児童が痛みやかゆみを訴え、10人が保健室でシャワーやお湯で患部を洗うなどした。
症状を訴えた児童の水着を預かり、7日に顕微鏡で確認したところ、FRPの破片らしきものを発見。
このため、FRP取扱店とも相談し、プールサイドの樹脂も採取して顕微鏡で調べた。
町教委と同小、業者が8日に検分したところ、プールサイドの排水溝のふた(幅約30cm)が長年の雨風や日光で劣化し、はがれた樹脂繊維が付着したことによる痛みの可能性が高いとわかったという。
FRPは、ガラス繊維や炭素繊維などをプラスチックの中に入れて強度を向上させた複合材料。
ガラス繊維が皮膚に付着すると、痛みやかゆみが生じる場合がある。
かいたりせず、水で洗い流したり、入浴してガラス繊維を取り除いたりするのが有効だという。
翌7日からプールの利用を中止し、現在はプールサイドに保護マットを敷いている。
プールは1986年に建設、排水溝のふたも当時のままという。
ふたは劣化が進んでおり、今後の対応を町教委で協議していくという。
また、町内の別の小学校1校でも、プールサイドの排水溝のふたに繊維強化プラスチックが含まれていることがわかり、9日からプールの使用を禁止し、安全性を確認しているという。
出典
『佐賀)児童47人、プールで痛み・かゆみ 白石の小学校』
http://digital.asahi.com/articles/ASK694QW2K69TTHB007.html?rm=342
『プール開きで皮膚に痛み 須古小』
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/436727
『プールで児童が痛みかゆみ訴え』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5084130801.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。