2017年2月5日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
暖房器具や電気ケトルなど消費電力の大きな製品を使う冬に、テーブルタップなどの配線によって火災の危険が高まるとして、製品評価技術基盤機構(NITE)が注意を呼びかけている。
NITEの調べでは、2015年度に76件の配線器具の事故が発生し、うち火災は48件、1人が死亡した。
事故は、
▽電源コードを繰り返し踏んで断線して発火
▽複数の差し込み口があるテーブルタップに最大消費電力を超える電気製品をつなぎ、発火
▽電源プラグを長期間接続した状態で使い、ホコリや水分が付着してショート
などがあった。
電源コードの圧迫で起こった事故事例では、14年1月、視覚障害のある70代男性が延長コードに接続したテーブルタップに電気ストーブを接続していたところ、タップ付近で火災が起こり、軽いやけどを負った。
コードは介護者が設置したため、男性は気づかず繰り返し踏みつけ、断線したとみられる。
高齢者や視覚障害者がいる家庭は、家族や介護者が動線に配慮してコードを設置することが必要だ。
NITEは、表示で接続可能な電力量を確認し、消費電力の合計が超えないように呼びかけている。
また、消費電力の大きな機器は延長コードやテーブルタップに接続すること自体を避けた方がよいという。
[消費電力の大きい主な電気製品] ※NITE作成
オイルヒーター 500~1500ワット
電子レンジ(30ℓクラス) 1500ワット
電気ケトル 1200~1400ワット
アイロン 1200~1400ワット
オーブントースター 1300ワット
食器洗い乾燥機 1200~1300ワット
電気温風暖房機 600~1200ワット
ヘアドライヤー 600~1200ワット
掃除機 1000~1100ワット
電気ストーブ 200~800ワット
電気カーペット 250~750ワット
出典
『電気製品 つなげすぎると火災の危険』
http://mainichi.jp/articles/20170205/ddm/013/040/015000c
(ブログ者コメント)
本件、ネタ元としては以下の情報と同じ模様。
2017年2月2日掲載
2017年1月26日報道 NITEは、延長コードなどの配線器具が原因となる火災が5年で197件起き14人が死亡したとして、注意を呼びかけ中
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6728/
ただ、今回の記事には、3台のたこやき機やテレビなどをたこ足配線し、束ねたコードから発火する実験の写真が掲載されている。
この写真は上記ネタ元には見当たらず。
NITEのHPを確認してみても、見つからなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。