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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202142358分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

ルネサスエレクトロニクスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)で21日午後に発煙があり、一時、生産を停止した。

生産復旧には影響がなかったが、3月の火災からの再稼働をしてまもなくのトラブルとなった。

ルネサスに限らず、全国の工場施設での火災件数が増え続けてきた。

厳しいコスト競争にさらされる中、安全面への投資が後手に回っている。

ルネサスの那珂工場で21日に発煙が確認されたのは、3月に火災のあったN3棟の1階床下にある自動搬送台車の電源盤だった。

生産復旧に対する影響や人的被害もなく、発煙確認から約3時間後に稼働を再開した。

消防などの調べも踏まえ、ルネサスは原因を調査するが、現状では電気系統のトラブルによるものとみられる

N3棟は319日に製造ラインの一角が燃えて生産を停止し、417日に約1か月の復旧作業を経て生産を再開したばかりだった。

ルネサスによると、3月の火災は銅のメッキを施す製造装置で、過電流により配線が切れ、樹脂部分に引火した。

過電流とは、電線や器具の許容電流を超え電気が流れること。

工場では電流の許容量を大きく設け、過電流が起こりにくい設計を採用する。

ただ、電気設備に関する事故情報を分析する製品評価技術基盤機構は、「多くの電気機器を同時に使用したり、回路部品が故障したりすることで、許容以上の電流が流れることがある」とも指摘する。

総務省消防庁の担当者は、一般家庭を含む電気火災の原因として、「たこ足など、規定容量を超えた配線による過電流は、コンセントにさしたプラグの隙間のほこりから出火するトラッキングと同様に多い」と指摘する。

過電流のみの統計はないが、消防白書によると、2019年の建物火災21003件のうち、出火原因が電気機器だったのは1268件、配線器具は1180件あった。

ルネサスは過電流の発生した原因や、過電流を防ぐブレーカーが機能しなかった原因などについて「特定には時間がかかる」としている。

現場検証をしたひたちなか・東海広域事務組合消防本部(茨城県ひたちなか市)は、「(テロや放火などの)事件性は低い」とみている。

 

過電流による工場の操業停止は過去にも起きている。

新日鉄住金(現日本製鉄)の名古屋製鉄所(愛知県東海市)で14年、停電に伴って黒煙が約2時間にわたって出続けた。

その後の調査で、停電の原因は構内の発電所から電気を送る経路で想定以上の電流が流れる過電流だったことが判明している。

ルネサスに限らず、日本の製造業では工場での火災が増えている。

消防庁によると、工場・作業場の火災発生件数は19年に1803件。
15
年から増加傾向が続き、4年で1割増えている。

旭化成のグループ会社、旭化成マイクロシステムの延岡製造所(宮崎県延岡市)では、2010月に火災が発生した。

同社から調達を受けていたヤマハやJVCケンウッド、パナソニックなどの生産に支障をきたしている。

火元は4階とみられるが、鎮火まで4日間かかったことで、具体的な原因を突き止めるのは難航している。

日本製鉄でも2012月、名古屋製鉄所にある冷延工場の電解洗浄ラインで火災が発生した。

同ラインは鋼板の表面に付着した油を除去するための設備だ。

鋼板がラインを流れるなかで、ずれて設備と接触し、発火したことが火災の原因だった。

日鉄はラインの稼働を212月まで止めている。

 

工場火災が多発する原因について、MS&ADインターリスク総研の中村純一上席フェローは、「設備の老朽化と安全検査に関する技能不足がある」と指摘し、「主要な設備が更新されても(空調、電力などの)共用設備が古いままというケースも多く、火災のリスクは依然高い」と分析する。

ルネサス那珂工場の火災について、「N3棟は20年近く前にできたので対応が進んでいなかったのではないか」(ルネサスOB)との指摘もある。

柴田英利社長は19日に開いた会見で、「火災以外でも様々なBCP対策は取っていく必要がある。コストとの兼ね合いでバランスをとって進めていく」と述べ、「設備では電子系が相対的に弱い」との認識を示した。

生産復旧と同時に、再発防止対策の徹底は欠かせない。

日本の製造業は中国や韓国、台湾企業などとコスト競争を繰り広げている。

米中対立でサプライチェーン(供給網)の見直しや調達先の分散などが進められるなか、安定供給の重要性は一段と高まっている。

日本企業は相次ぐ工場火災を他人事として片付けられない。

安全投資が後手に回れば、危機は狙い澄ましたかのように訪れる。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC225HY0S1A420C2000000/?n_cid=NMAIL007_20210423_A&unlock=1 

 

(ブログ者コメント)

3月の事故では半導体の製造が逼迫し、産業界に大きな影響を与えた。
以下は、その状況を伝えた報道の一つ。

2021420853分 レスポンス)

「本当に奇跡的に生産再開を実現するところまでたどり着くことができた」。

半導体大手のルネサスエレクトロニクスの柴田英利社長は、主力工場の火災から1か月後、ネット上での記者会見を開き、取引先の自動車メーカーなどから手厚い支援を受け、想定よりも早く復旧ができたことを明らかにした。

茨城県にある那珂工場の火災は319日に発生。

火災で停止していた那珂工場については、当初目標よりも早く今月17日に一部が稼働し、生産を再開していたが、4月中に50%、5月中には元に戻る見通しだという。

那珂工場では、車の走行などを制御する半導体「マイコン」を生産。

自動車メーカー各社も復旧に向けて全面支援に乗り出した背景には、世界的に半導体がひっ迫する中、生産停止が長引けば自動車の生産計画にも影響が出ると判断したからだが、柴田社長も「通常では考えられない支援をいただいた」と重ねて強調した。

きょうの各紙にも「ルネサス半導体来月回復、那珂工場生産見通し、火災前水準に出荷は67月」(読売)や「ルネサス出荷、7月正常化」(日経)などと大きく取り上げている。

たたし、生産能力が戻っても、製品を出荷できる状態に仕上げるまでには時間がかかる。

自動車メーカーなどへの出荷量が元の水準に戻る時期は、「火災から100日前後」との当初より710日ほど遅れて67月になる見込みで、国内の自動車生産は当面綱渡りの状態が続く可能性がある。

奇跡的な復旧があたかも「美談」のようにも思われがちだが、地震などの自然災害ではない工場火災で多大な迷惑をかけたという経営責任は免れないだろう。

https://response.jp/article/2021/04/20/345137.html

 

 

 

 

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20211262123分に神奈川新聞から下記趣旨の記事が、火災発生場所遠景の写真付きでネット配信されていた。

 

横浜市中区の横浜第2合同庁舎2階の関東信越厚生局麻薬取締部横浜分室で25日に発生した火災で、充電中の2台のバッテリー周辺の燃え方が激しかったことが26日、県警への取材で分かった。

 

ほかに火の気はないといい、県警はバッテリーが出火元となった可能性があるとみて調べている。

県警と消防は同日、分室を実況見分した。

 

県警によると、燃えた部屋は休憩室として使用されており、2台のバッテリーはコンセントにつながれた状態で、畳の上に置かれていた。

麻薬取締部によると、バッテリーは同分室の備品で、捜査現場で電源を確保するために持ち運んで使用していたという。

 

捜査資料などに被害はなかった。

 

火災は25日午後4時50分ごろ発生。

けが人はなかった。

 

https://www.kanaloco.jp/news/social/case/article-379198.html

 

 

1262056分に東京新聞からは、当日朝から充電していたバッテリーの周辺が激しく燃えていた、破裂音が聞こえたので見に行ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

分室内で充電していたモバイルバッテリー周辺が激しく燃えていたことが、神奈川県警などへの取材で分かった。

バッテリーが火元の可能性があるとみて調べている。

 

県警加賀町署と市消防局中消防署は26日、分室の実況見分をした。

 

署によると、焼けたのは2階にある分室の待機室26平方メートル。

 

職員が25日朝から、この部屋で業務用のバッテリー2台を充電していた。

 

火災が発生した同日午後4時50分ごろ、職員は待機室におらず、破裂音が聞こえたので部屋へ入ると、煙が激しかったので避難したと話しているという。

 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/82237 

 

 

1261919分にNHK神奈川からは、ボンという音がした、部屋にはスプレー缶などもあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察によりますと26日、消防と合同で現場検証を行った結果、火が出たのは分室内にある「待機室」と呼ばれる休憩用のスペースで、充電していた持ち運びできるタイプのバッテリー2台の周囲が最も激しく焼けていたということです。


また、麻薬取締部の職員は「待機室から『ボン』と音がしたときには火が出ていた」と話しているということです。


消防によりますと、待機室にはスプレー缶などもあったということで、消防は引き続き出火原因を調べています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20210126/1050012823.html

 

 

 

 

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202011302048分に岐阜新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。

 

30日午前9時25分ごろ、岐阜県安八郡輪之内町下大榑の食品トレーなどを製造するE中部工場中部第1工場から出火、約6300平方メートルの鉄骨平屋を焼き、約4時間20分後に消えた。

けが人はいなかった。

 

大垣署によると、建物が停電したため、工場長の男性(50)が屋上の電気設備を確認したところ煙が出ており、119番した。

 

出火当時、工場は稼働していたが、従業員は避難して無事だった。

 

現場は海津市境の大榑川沿いで、一時は黒煙が高く上がり、署が現場周辺の住民に窓を閉めるよう呼び掛けた。

 

風下にいた同市平田町の自営業40代男性は、「プラスチックが燃えるような臭いがして百数十メートル先も煙で見えなかった」と話した。

 

署は詳しい出火原因を調べている。

 

https://www.gifu-np.co.jp/news/20201130/20201130-24783.html

 

 

11302034分にNHK岐阜からは、朝5時に電源を作動させ9時過ぎに停電したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

この工場は食品トレーを製造する約6300平方メートルの広さがある鉄骨の建物で、出火する前の時点で20人が働いていましたが、警察によりますとけが人はいないということです。


警察によりますと、30日午前5時ごろ従業員が工場の電源を作動させたあと午前9時すぎごろに工場内が停電し、屋上の電気設備を確認したところ電気設備から煙が上がっていて、従業員が消火活動を行いましたが火は燃え広がったということです。


現場は輪之内町役場から南東に1.8キロほど離れた工場が点在する地域で、警察は屋上の電気設備が出火元とみて詳しい状況を調べています。

 

 

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20201130/3080005134.html

 

 

 

 

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2020113144分に岐阜新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

未来工業は火災の原因にもなるコンセントのトラッキング現象を検知して知らせる「トラッキングアラーム」を開発した。

 

分電盤に配線し、異常を検知するとブザーと赤色の発光ダイオード(LED)による点灯で知らせる。

 

老人福祉施設や重要文化財といった電気火災が重大な被害につながりやすいところを中心に売り込む考え。

 

トラッキングは、差しっぱなしになったコンセントと電源プラグの間にほこりがたまり、そこに湿気や結露が加わって刃の間で微小電流が流れるなどしてショートする現象。

 

トラッキングが起きると、通常の波形の千分の1の幅の波形が複数発生することが分かっている。

 

このため、この波形を2回以上検知すると知らせるようにした。

 

通常、2回以上検知しても、すぐに火災になることはない。

このため、検知してからコンセントにほこりがたまってないかといった状態を調べたり、配線の点検をしたりすることで、多くの火災発生を防げるという。

 

11月11日は日本配線システム工業会が定期的な配線器具の点検を促すために定めた「配線器具の日」で、これから大気が乾燥して火災になりやすい季節にもなる。

 

このため12月に発売する予定で、価格は1万9800円。

 

https://www.gifu-np.co.jp/news/20201103/20201103-288359.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇掲載された写真を見ると、ハガキぐらいの大きさだ。

 

〇未来工業は岐阜県安八郡にある会社。

 

 

 

 

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20209360分に上毛新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。

 

店舗や工場で消費電力を抑える機器として設置されている「低圧進相コンデンサー」から出火した火災が、群馬県内では過去5年で少なくとも18件発生していたことが、2日までに各消防本部への取材で分かった。

 

コンデンサーは気温が高くなる夏場の出火が多く、特に1975年以前に製造された、保安装置を内蔵しない古いタイプが危険だという。

 

8月も県内で火災2件が起きており、消防が注意を呼び掛けている。

前橋市消防局によると、同月、同市のクリーニング店でコンデンサーからの出火による火災があった。

 

コンデンサーを直接操作したわけではなく、通常使用の状態で発火したという。

 

伊勢崎市消防本部管内でも同月、配電盤に取り付けたコンデンサーからの出火が1件報告された。

コンデンサーは、消費電力を抑える目的で、主に業務用の3200ボルトの電気を引く小規模な工場や飲食店に多く設置されている。

 

高温多湿な環境で、温度が上昇したり絶縁性能が劣化したりすることで発熱、出火する。

 

劣化に気付かないケースが多い。

 

https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/237479https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/237479 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

この種の火災は結構発生している模様。

 

他の事例や発火理由などは、下記参照。

 

1.消防防災博物館HP

 

消防専門知識の提供 火災原因調査シリーズ(18) 電気火災低圧進相コンデンサからの出火事例について

 

はじめに

 

 低圧進相コンデンサは業務用冷蔵庫やモーター等を使用する電気機器の力率を改善し,電力の無駄を省く機器として長年,店舗や作業場等で使用されていますが,昭和50(1975)以前に製造されたコンデンサは,保安装置が内蔵されていないため,その取扱いが正しくないと内部の絶縁材料が劣化して発熱し,出火に至る場合があります。

 

ちなみに大阪市内では,低圧相コンデンサによる火災が,平成9年から11年の3年間に35件発生しています。


また,季節別でみると,気温が高くなる6月から8月にかけた夏場に多発しています。(1参照)

 

今回,設置後30年経過した低圧進相コンデンサがパンク(絶縁破壊)し,火災になった事案を紹介します。

 

・・・・・

 

5 出火原因の考察

 

 コンデンサケース内では,フィルム()やアルミ箔の間を絶縁油(これらは誘導体と総称されている。)で満たしているが,本事例のように長期間(30)の使用によって,誘導体(絶縁体)に電気的あるいは熱的ストレスが加わって,電気絶縁性を消失して回復しない状態,すなわち絶縁破壊(パンク)となる。

 

これによって破壊されたコンデンサ素子は短絡状態となり,これに直列接続された素子も連鎖反応的に短絡し,その結果,回路に流れる電気は段階的に増加し,ついには完全短絡となって,非常に大きな短絡電流が流れ,この時のエネルギーで誘導体(絶縁体)を炭化させるほか,絶縁油などが分解ガス化して,内圧が上昇しコンデンサケースが破裂することによって,空気に触れて燃え上がったことが考えられます。

 

6 コンデンサの正しい取扱い

 

(1)保安装置が内蔵されていない旧形(1975年以前製造)は火災防止のため早急に取替えが必要です。

 

(2)保安装置内蔵(1975年以降)のコンデンサも,使い方や周囲環境によってはコンデンサ内部の絶縁材料が劣化し,危険な場合もあるので10年以上使用しているコンデンサは早めに取替えが望ましい。

 

(3)次のような場所への設置は注意してください。

 

①雨・水滴がかかったたり,湿度の高い場所,結露しやすい場所

* 雨の吹き込むところ,引込電線管穴,窓際,軒下など

* ビニールハウス,濃霧多発地域

* パッケージ形エアコン内などでは結露した水滴がかかる場合があります。

 

②直射日光が当たるなどの温度の高い場所

* 併設機器から熱影響を受ける場所

* 密閉された場所では換気などに配慮する。

 

③鉄粉・塵埃の多い場所

錆び付きやすく,端子部が接触不良を起こす場合があります。

 

④腐食性ガスの漂う場所,塩害のある場所

化学薬品工場,海岸などで使用する場合は腐食防止策,塩害防止策を施す。

 

⑤振動のある場所
電線接続ネジのゆるみなど,たいへん危険です。

 

(4)  保守点検のチェックポイント

○温度上昇の異常はないか

○ケースに穴があいたり,油漏れはしていないか

○ケースが異常に膨れていないか

○湿気や水滴がかかっていないか

○錆が発生していないか

○締付けネジのゆるみはないか

○鉄粉やホコリが異常に積もっていないか

 

7 まとめ

 

本事例の低圧進相コンデンサは,保安装置が内蔵されていない1970年製造で,30年余り使用されていたことから,経年変化による絶縁劣化で「パンク」に至ったものと考えられます。

 

社団法人 日本電機工業会によると,低圧進相コンデンサは1015年以上の寿命を持つよう設計されているようですが,安全に使用するためには10年を更新の目安として推奨しています。

 

https://www.bousaihaku.com/foffer/7302/

 

2.東京消防庁 平成29816日付 発表資料

低圧進相コンデンサの火災にご注意を! ~ 暑さと多湿の時季に火災が発生します ~

 

・・・・・

 

【低圧進相コンデンサの火災を防ぐために】

 

① 機器を使用しない時はメインブレーカーを切り、低圧進相コンデンサに電圧がかからないようにすることが推奨されます。

 

② 特に、昭和 50 年(1975 年)以前に製造された製品には保安装置が内蔵されていないため、被害が拡大する危険性がありますので、使用の停止や交換することなどが必要です。

 

③ 概ね 10 年以上経過したものは、専門業者による点検を受け、計画的に交換することが推奨されます。

 

※ブログ者注

 その他、複数の事例やコンデンサー図解、火災実験などが掲載されている。

 

https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-kouhouka/pdf/290816.pdf

 

 

 

 

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2020841953分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

私たちを癒やしてくれるペット。

しかし、そのペットをしっかり見ておかないと、大きな事故に発展するおそれがあるのです。

それは…

 

【新潟市消防局予防課 市橋 火災調査係長】

「こちらが実際にペットの尿が原因となって火災が発生したコンセント」

 

7月、新潟市内の住宅でコンセントから出火。

ペットがコンセントに何度も尿をかけてショートしたことが原因とみられています。

 

また、5月にも市内の他の住宅で、同じくペットの尿が原因とみられる火事が発生しています。

 

【記者リポート】

「ペットの尿に見立てた塩水を延長コードにかけて、どのように燃えるのか実験してみます」

 

延長コードに塩水をかけ、電気を流してみると湯気が出てきます。

 

開いてみると、ショートした熱で塩水が沸騰していました。

 

【新潟市消防局予防課 市橋 火災調査係長】

「何度もこのような状況が起きると、やがて最後には火災になる」

 

今度は、塩分がたまった状態の延長コードに電気を通してみると、一気に火が立ち上りました。

 

【新潟市消防局予防課 市橋 火災調査係長】

「ペットの尿に含まれる塩分や汚れなどが中にたまっていって、最後はずっとショートした状態が続くと考えられる」

 

今年発生した2件は、いずれもケガ人はいませんでしたが、大きな火事につながるおそれもあります。

 

また、気温が高く、機械がうまく放熱できない8月は、特に電気火災が多くなるといいます。

 

【新潟市消防局予防課 市橋 火災調査係長】

「電気火災は、いつどのようなところでも起きると認識していただければありがたい」

 

新潟市消防局は、ペットの尿が電気系統にかかった場合は、使用をやめるか、電気店に点検してもらうよう呼びかけています。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/44085bc5d2d7d0f627dd51e55b388a22229f8a1b

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下は、映像の8コマ。

延長コードコンセントのカバーを開けた映像が3コマ続いているが、2コマ目は沸騰する泡が映っているコマだ。
お分かりいただけるだろうか?

 















 

 

 

 

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2020614203分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

14日午前9時すぎ、鈴鹿市平田町にある本田技研工業鈴鹿製作所の警備員から「作業中の男性2人がやけどした」という通報が消防にありました。


警察などによりますと、当時、工場内で従業員2人が配電盤を操作していたところ、突然、爆発音がして、2人が倒れているのをほかの従業員が見つけたということです。


2人のうち、鈴鹿製作所の21歳の社員が上半身を、27歳の派遣社員が顔を、それぞれ、やけどする大けがをしたということです。


警察によりますと、配電盤は溶鉱炉のもので、6月5日から停止していたということですが、15日以降、溶鉱炉を動かすため配電盤に電気が通るかどうかを確認する作業の途中に爆発が起きたということです。


警察と消防は15日、現場検証を行い、爆発の詳しい原因を調べることにしています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20200614/3070003556.html

 

 

6141848分に毎日新聞からは、ショートした配電盤から出た火花を浴びたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

14日午前915分ごろ、三重県鈴鹿市平田町1907のホンダ鈴鹿製作所で、溶鉱炉につながる配電盤付近から爆発音がして、作業中の同市稲生町、ホンダ社員野原さん(男性、21歳)と同市住吉町、派遣社員熊谷さん(男性、27歳)がやけどの重傷を負った。

 

鈴鹿署によると、ショートした配電盤から発生した火花を浴びたとみられる。

野原さんは上半身の広い範囲に、熊谷さんは顔にやけどを負った。

 

同署が事故の状況やショートが起きた詳しい原因を調べている。

 

同署によると、鈴鹿製作所は溶鉱炉を停止させ点検中で、2人は電気が通っているかどうか確認するために配電盤を操作していた。

 

(共同)

 

https://mainichi.jp/articles/20200614/k00/00m/040/123000c

 

 

6151250分にYAHOOニュース(三重テレビ)からは、2人の位置関係に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

溶鉱炉の配電盤を操作していた社員の野原さん(21)と、すぐ後ろにいた派遣社員の熊谷さん(27)が倒れているのを従業員が見つけました。  

 

この事故で、野原さんは上半身に、熊谷さんは顔などにやけどをする重傷を負いました。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/948c14cfe577b0a8ed863697575075d6a5b206d8 

 

 

6151940分にNHK三重からは、ヒューズが激しく焼けていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察は15日、午前10時半ごろから現場検証を行い、爆発音がした溶鉱炉の配電盤を詳しく調べたところ、配電盤の「ヒューズ」が激しく焼け焦げていたことがわかりました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20200615/3070003559.html 

 

 

 

 

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201912181854分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

佐賀県玄海町にある九州電力・玄海原子力発電所の敷地内にある変電所で今月、設備の一部が焼けた火事で、九州電力は保守作業中のミスが出火の原因だったと明らかにしました。

今月10日、九州電力・玄海原発の敷地内にある変電所で、設備の一部が焼ける火事がありました。


この火事で、運転中の3号機と4号機には影響がなく、モニタリングポストの値も変化はありませんでした。


出火の原因について会見を開いた九州電力によりますと、この変電所につながる送電線で外部の会社が保守作業を行った際に、変電所にある配電盤の誤った場所にアースを取り付けていたということです。


アースの取り付けは、外部の会社の作業員が行いましたが、九州電力の社員も立ち会っていました。


そして、保守作業の間、遮断していた電気を再び通す際にアースを取り外すことを忘れ、誤った場所に取り付けられたアースに大きな負荷がかかってショートしたことが出火の原因だったとしています。


九州電力の立地コミュニケーション本部の井川グループ長は、「地域のみなさまにご心配をおかけしたことを重く受け止め、安全を最優先に、再発防止に向けた取り組みを確実に行います」と改めて陳謝しました。

 

https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20191218/5010006415.html

 

 

九州電力HPには12月18日付で下記趣旨のプレスリリースが掲載されている。

 

・・・・・

 

調査の結果、玄海変電所の受電のため遮断器(6-20)を投入した際、その下流側に設置している受電用遮断器(M-100)において短絡事象が発生したことで、配電盤の一部が焼損し火災に至ったものと推定されます。

 

短絡事象の要因は、点検にあたって受電用遮断器(M-100)に取付ける接地器具を、下流側に取付けるべきところ、誤って上流側に取付けていたことに加え、受電前の接地器具取外し確認が不十分であったため、接地器具が取付けられていたまま受電をおこなったことによるものと考えられます。

 

対策として、遮断器の接地器具取付け位置に、上流側と下流側が明確に識別できる標識を取付けるとともに、受電前に接地器具等が取外されていることの確認を徹底するよう、規定文書及び操作手順書に明記します。


また、今回の原因及び対策について、関係者へ速やかに教育を行うとともに、定期検査前の教育の場等において、継続して周知徹底を図ります。

 

(別紙;見取り図や現場写真が掲載されている)

http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0231/6860/cx31vre1.pdf

 

http://www.kyuden.co.jp/press_191218-1 

 

 

 

 

 

 

 

 

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20191125200分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

25日午前4時45分ごろ、川崎市高津区末長1丁目の鉄筋コンクリート5階建てマンション3階、自営業の男性(45)方から出火していると、2階の住民から119番通報があった。

高津署などによると、約60平方メートルを全焼し、男性と妻(34)、長男(6)、次男(2)のほか、1階に住む一家3人の計7人がのどなどにやけどを負い、病院に搬送された。

も軽傷という。

署によると、洋室で充電中だった工具のバッテリー付近からバンという音がしたのを、男性が聞いたという。

 

https://www.kanaloco.jp/article/entry-211054.htmlhttps://www.kanaloco.jp/article/entry-211054.html

 

 

 

 

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20191029日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。

 

28日午後0時半ごろ、長野市穂保で、地面に倒れかかった太陽光発電パネルの配電盤から煙が出ている―と近くにいた男性(49)が119番通報した。

 

駆け付けた長野市消防局の消防隊員がブレーカーを切り、煙は間もなく消えた。

けが人はいなかった。

 

火災につながる恐れがあるとして、被災した太陽光発電設備には触れたりしないよう、市が注意を呼び掛けている。

現場は、千曲川の堤防決壊現場の西側約200メートルの付近。

 

市消防局は、台風19号による浸水被害で太陽光発電設備の送電線が使えなくなり、被災後も発電された電気が長期間蓄電された結果、配電盤が高熱を帯びたのが原因とみている。

同市津野の実家に片付けに来ていて煙を見つけ、通報した渡辺さん(男性、49歳)によると、現場では当初、炎も見えた。

長野市は、被災した太陽光発電パネルはシートで覆ったり裏返したりするほか、配電盤のブレーカーを切るなどの対応を設置者に求めている。

 

太陽光発電設備を巡っては、設備が浸水したり破損したりした場合でも光が当たれば発電するため、触れると感電の恐れがあるとして経済産業省も注意を促していた。

 

https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20191029/KT191028FTI090051000.php

 

 

 

 

 

 

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201910232117分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

23日午後3時すぎ、札幌市白石区菊水の交差点近くにある配電盤から爆発音とともに火が出る火事がありました。


火はすぐに消し止められましたが警察や消防によりますと38歳の男性作業員が両腕などにやけどをして手当てを受けたということです。


当時、現場では札幌市の発注を受けてロードヒーティングの改修作業が行われていて、作業員が近くの配電盤を調べていた際に調査用の機器を間違った場所に接続してしまい火が出たということです。


この火事で現場の周辺では数十秒間にわたって停電が起きましたが、まもなく復旧したということです。
警察や消防が引き続き当時の詳しい状況を調べています。


改修工事を発注した札幌市は、「このたびの事故により、市民の皆さまにご迷惑をおかけしましたことをおわびするとともに、今後、このような事故が起こらないよう安全管理の徹底を図ってまいります」というコメントを出しました。

 

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20191023/7000014671.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下は、映像の3コマ。

 

 



 

 


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20191072225分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

7日午後4時5分ごろ、山梨県都留市朝日曽雌のJR東海山梨リニア実験線車両基地で、車両点検中に機械から出火。作業員の衣服に燃え移り、3人がやけどを負った。

 

大月署によると、東京都八王子市南町の窪さん(男性、31歳)と千葉県習志野市谷津の大瀬良さん(男性、29歳)が重傷。

三重県伊勢市下野町の樋口さん(男性、41歳)が軽傷。

 

JR東海東京広報室は当初、「詳細を把握していない。公表するかどうか未定」としていたが、その後取材に応じ「電気回路のスイッチを入れたときに発火した。負傷した3人のうち2人が社員で1人がメーカーの作業員だが、誰が社員かは言えない」とした。

 

リニアをめぐっては、平成3年に宮崎県の宮崎実験線で、タイヤのパンクが原因で車両が全焼する事故が起きている。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/191007/afr1910070050-n1.html

 

 

1081820分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

都留市のリニア車両基地で7日、実験用車両の車内から火花が上がり3人が重軽傷を負う労災事故があった。

 

警察によると、7日午後4時5分ごろ、都留市朝日曽雌のリニア車両基地にあった実験用車両内で作業中に突然火花があがった。

 

火花はそばにいた作業員3人の服に燃え移り、都内の31歳男性と千葉県の29歳男性が顔などに重いやけどを負ったほか、三重県の41歳の男性も軽いやけどをした。


JR東海によると、停電状態にした車両から試験データを抜き取る作業を行った後、「断路器」と呼ばれる装置を操作し、電源を復旧させたところ、断路器から火花が出たとみられている。

 

断路器は先頭車両の床下にあり、空調などに電源を入れるスイッチの役割を果たしていた。

リニア以外にも一般に使われている機器だという。

 

データの抜き取りは年6回~7回行われるが出火したのは初めて。


JR東海は「走行には関係なく、安全性に影響を与えるものではない」として、別の車両を使った走行試験を継続していて、今月15日と16日の一般向け体験乗車会も実施するとしている。

 

担当者は「原因をしっかり究明し適切に対処していく」と話している。

 

http://www.news24.jp/nnn/news16503639.html

 

 

108188分にNHK山梨からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

7日午後4時すぎ、都留市にあるリニア中央新幹線の実験線の車両基地で、車両の点検作業中に機械から火花が出て、作業員の服に燃え移ったと消防に通報がありました。


警察によりますと、火花は3人の服に燃え移り、東京・八王子市の31歳の男性作業員と、千葉県習志野市の29歳の男性作業員2人が顔や腕などに重いやけどをしたほか、三重県の41歳の男性作業員も手などに軽いやけどをし、いずれも甲府市内などの病院に搬送されました。
警察によりますと、これまでのところ3人とも命に別状はないということです。


警察やJRなどによりますと、3人は当時、車両基地内に停車していた実験用のリニアモーターカーの車両内で、車内の照明や空調などの電源を操作するための機械の近くで作業をしていました。


この中で、データを記録した測定器を取り外すため、機械の電源を切りましたが、再び電源を入れようとしたところ、突然、火花が飛び散ったということです。


警察とJRは原因や詳しい状況を調べています。


JR東海は「データを取り出す作業は年に6回から7回行っているがこれまで火花が飛ぶような事例は起きていない。けがをした社員などからまだ話が聞けておらず、詳細は調査中だが、事態を重く受け止め原因究明に全力を傾けていきたい」と話しています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20191008/1040007943.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下は、日テレNEWS24映像の1コマ。

 

 

 

 

 

 

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2019827215分にNHK広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

27日午後7時前、広島市中区にある商業施設「広島パルコ」の新館から火が出ていると消防に通報が相次いだ。


消防車16台が出て、火はおよそ30分後に消し止められたが、ビルの外壁に設置されたネオンサインの一部が焼けた。


この火事で買い物客が避難したが、警察によると、けが人はいないという。


現場は広島市中心部の飲食店などが建ち並ぶ場所で、出火当時、周辺は騒然とした。


ネオンサインはビルの屋上近くに設置されていたということで、警察と消防が出火原因を調べている。


出火当時、「広島パルコ」の新館の中にいた40代の男性は、「買い物をしていたら店内が騒がしくなって、外に出たら焦げ臭いにおいがしてみんなが集まっていた。まさかパルコが火事になるとは思っていなかった」と話していた。

 

https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20190827/4000005325.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇以下は映像の1コマ。

「PARCO」のネオン文字の「RC」付近に屋上から放水されていた。

 

 

 

〇同種事例?としては2013年、秋田市と東京メトロで起きた電飾看板の出火トラブルがある。
(本ブログ紹介スミ)

 

 

 

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20197311734分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

今月19日、東京・多摩市の京王電鉄永山駅付近にある変電所で火災が発生し、京王線や京王・井の頭線、それに小田急・多摩線など複数の路線が一時、全線で運転を見合わせ、多くの通勤・通学客に影響が出た。


京王電鉄によると、火災のあとの社内調査の結果、変電所内にある電気が通る金属板の近くに工具が置き忘れられ、ショートしていたことがわかったという。


工具は長さ20cmほどの「モンキレンチ」という、変電所の設備を点検する際に使われるもので、金属板から工具に電気が流れ、ショートしたとみられるという。


変電所が最後に点検されたのはことし5月下旬で、作業員などに話を聞くなどして調査を進めたが、いつ置き忘れられたかは判明しなかったという。


京王電鉄は、ショートが火災につながった可能性もあるとみて、さらに詳しい原因を調べている。


京王電鉄は、「今後は工具の管理を徹底し、再発防止に努めたい」と話している。

 

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190731/1000033524.html

 

 

7312024分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

京王電鉄は31日、変電所内の設備に金属製の工具が置き忘れられ、周辺にショートした痕跡があったと発表した。

同社は火災につながった可能性があるとみて、さらに詳しく調べる。

 

同社によると、火災後の調査で、電気を架線に供給する機械の一つに、長さ約20cmの点検用工具1本が放置されているのを発見。

工具に電気が流れ、ショートしたとみられる。

 

変電所が最後に点検されたのは今年5月下旬で、同社は作業員への聞き取りを進める。

 

火災が原因で京王各線は最大約11時間運転を見合わせ、約18万人に影響した。

 

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190731-OYT1T50200/ 

 

 

 

 

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20192221656分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

さまざまな原因で起きる火災への対応能力を高めるため、消防職員が実際に起きた火災の事例を研究する会合が北島町で開かれた。

この研究会は、来月から始まる春の全国火災予防運動を前に、県内の消防本部で作る団体が北島町の県消防学校で開き、県内13の消防本部などから、およそ120人が参加した。

小松島市消防本部の担当者が、去年県内に上陸した台風20号の雨や風の影響で電線から出火した事例を報告し、出動したものの消火活動を行わなかったため、火災として取り扱うべきかどうか判断に迷ったことを説明した。

鳴門市消防本部の担当者は、水と液体肥料を使って水耕栽培で野菜を育てる農業用ハウス内で去年起きた火災を紹介した。

この火災を詳しく調べたところ、ハウスに設置された水温を調節する装置と電源プラグとの接続部分にほこりや水滴がたまったことが出火の原因だと判断したことを紹介し、さまざまな電気製品への知識を深めることが原因の調査に大切だと訴えた。

徳島市消防局の森予防課長は、「さまざまな火災の原因を共有することで、若手の消防職員のレベルアップにつなげるとともに、同じような火災の予防に生かしていきたい」と話していた。

 

出典

火災原因 実例から学び予防へ

https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20190222/8020004103.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

トラッキング火災はプラグ間にたまったホコリが湿気を吸ったことで起きる・・・というのが一般的な知識だが、上記報道では「ホコリや水滴がたまって・・・」となっている。

 

「水滴がたまる」とは、どんな状況なのか、少し気になった。

 

 

 

 

 

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201912950分に朝日新聞から、パネル設置4形態のイメージ図付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

住宅用太陽光発電システムによる発火などのトラブルが、2017年11月までの約10年間で127件発生し、少なくとも7件が屋根側に延焼していたことがわかった。

 

7件の太陽電池パネル(モジュール)は、いずれも屋根と一体型で、屋根側との間に不燃材のないタイプだった。

 

同様のタイプは全国で約11万棟にあるといい、消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)は28日、調査結果をまとめた報告書を公表し、注意を促した。

 

 

【消費者事故調「メーカー、対応を」】

 

事故調が調べたのは、住宅用太陽光発電システムから発生した火災や発火、発煙、過熱など。

 

消費者庁の事故情報データバンクには、08年3月~17年11月に127件の事故が登録されており、そのうち、他機関で調査をしている事案以外の72件を対象とした。

 

モジュールやケーブルから発生したのは13件。

経年変化や製造上の問題で、配線の接続部に不具合が生じて電流が流れにくくなり、別の回路に余分な負荷がかかって発火する可能性があるという。

 

この13件のうち、神奈川や東京、千葉、愛知、広島、福岡で起きた7件では、屋根側への延焼が確認された。

 

モジュールは、架台で屋根から浮いたタイプのほか、屋根と一体型がある。

 

屋根側に延焼した7件は、いずれも一体型のうち、屋根側との間に鋼板といった不燃材がないタイプだった。

 

ほか6件は、架台に置かれたものや、屋根と一体型でも不燃材が施されたものだった。

 

報告書によると、住宅用太陽光発電システムは、昨年10月時点で、全国約240万棟に設置されている。

 

そのうち、屋根との一体型で不燃材が取り付けられていないタイプは、約11万棟にあるという。

 

事故調は経済産業相に対し、こうしたタイプを製造したメーカーに対応を求めるよう要請。

該当する住人に応急点検の実施を促すよう指摘した。

 

出典

太陽光パネル、延焼リスク 屋根と一体・不燃材ない型、11万棟

https://www.asahi.com/articles/DA3S13869215.html?ref=nmail_20190129mo

 

 

1281732分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

家庭用の太陽光発電システムが火災などを起こすケースが相次いでいる。


消費者庁の安全調査委員会、いわゆる消費者事故調は、老朽化などが背景にあるとして、国に対し、点検の実施をメーカーに促すよう求める報告書をまとめた。

家庭用の太陽光発電システムから火や煙が出たといった事故は、平成29年11月までの9年間に全国で127件報告されていて、消費者事故調は、調査が進んでいなかったこのうちの72件を調べた。


その結果、59件は「パワーコンディショナー」と呼ばれる装置などから出火していて、使用中に中に水が入るなど、取り付け時の不備が主な原因とみられることがわかった。


また、太陽光パネルやケーブルの火災も13件あり、このうち5件は設置から7年以上たったパネルから出火していたほか、ケーブルが挟まっているなど、不適切な設置方法が原因と見られるケースも6件あった。


特に、太陽光パネルの火災は、パネルと屋根の間に延焼を防ぐ部材が挟まれていないケースも多く、深刻な被害につながる危険性が大きいとしている。


一方、太陽光発電を設置している1500人を対象にしたアンケート調査では、1000人あまりが「保守点検を行ったことがない」と答えている。


このため消費者事故調は、28日まとめた報告書の中で、経産省に対し、応急の点検を行うようメーカーに促すとともに、異常を検知して利用者に知らせる機能などの開発を進めるよう求めた。


消費者事故調の中川丈久委員長は、「電気を売却すれば消費者も事業者と見なされ、保守点検を義務づけられる。まずは専門の業者に点検を依頼してほしい」と話している。

千葉県内の住宅では、平成23年9月に、それまで7年半使っていた太陽光パネルから出火する火事があった。


このケースでは、屋根とパネルの間に延焼を防ぐ部材が挟まれていなかったため、屋根や屋根裏に延焼していて、住民が洗濯物を取り込もうとベランダに出た際に、軒先から煙が出ているのに気づいたという。


屋根などの一部が焼けたが、けが人はなかったということで、消防などが調べたところ、太陽光パネルのケーブルが接触不良を起こして過熱したのが原因とみられている。

 

出典

太陽光発電で出火 応急点検要請

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190128/0024648.html 

 

 

※ちょっと前、東洋経済の2018922号に、シャープ製のパネルで火災が多いという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

シャープ製のパネルが数多く使われているのなら、それに比例して・・・ということも考えられるのだが、委細不明。

 

住宅の屋根に設置された太陽光発電設備で、火災事故が相次いでいる。

 

「メーカーの点検で何も問題が見つからなかったので、まさかわが家で火事が起こるとは思いも寄らなかった。家財に被害がなかったことが不幸中の幸いだった」。

川崎市に住む50代の男性は、2年5カ月前の出来事を今も鮮明に覚えている。

 

2016年の4月11日午前11時30分すぎ、男性宅の屋根から煙が上がっているのを通りかかった人が見つけて、消防に通報した。

 

このとき、男性宅には誰もいなかったが、消防隊員による消火活動が功を奏し、被害は屋根の一部を焼くにとどまった。

 

この男性宅に限らず、太陽光パネルに起因する火災の報告が目立っている。

 

消費者庁などの「事故情報データバンクシステム」に登録された太陽電池モジュール(いわゆる太陽光パネル)に関連した火災事故は、11年以降で19件。

そのうち10件をシャープ製が占めている。

男性宅のパネルもシャープ製だった。

 

・・・・・

 

(以降、有料)

 

出典

『シャープ製パネルで相次ぐ火災時の真相 太陽光発電の落とし穴』

https://premium.toyokeizai.net/articles/-/18880 

 

 

 

 

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20191221240分に新潟日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

22日午前2時ごろ、新潟市東区江南6のJR東日本新潟支社の新潟変電所で「煙が出ている」と、JR従業員から119番通報があった。

 

警察によると、送電設備の一部を焼き、約3時間後に鎮火した。

けが人はいなかった。

 

この影響で、JR信越線の新潟~新津間など4路線の上下線で、始発から運転を見合わせた。

同日に入試が行われた県内の私立高校では、4校が試験開始時間を遅らせるなどの対応を取った。

警察によると、出火当時、電線の張り替え工事を行うため、作業員が送電を制御する機器の電源を切ったところ、火花が散り、煙が上がったという。

JR東日本新潟支社によると、ほかに運転を見合わせたのは、白新線の新潟~新発田間、羽越線の新発田~村上間、越後線の新潟~内野間。

いずれも午前8時までに運転を再開したが、各路線で大幅な遅れや運休が出た。

県内では同日、多くの私立高で入学試験が始まったが、試験開始に間に合わない受験生が相次ぐなどしたため、北越、新潟青陵、東京学館新潟は1時間、帝京長岡は10分間、それぞれ試験開始時間を繰り下げた。

 

敬和学園と日本文理は定刻に試験を始めたが、遅れた受験生には面接時間を繰り下げるなど、個別に対応した。

JR新潟駅の万代口改札は午前8時前、通勤通学の時間帯と重なり、運転再開を待つ利用客でごった返した。

高校2年の男子生徒(17)は、「成績に影響する小テストが受けられなくなるのが心配」と話した。

火災現場は、新潟市立江南小学校に近い住宅街。

周辺にはプラスチックが溶けたような臭いが立ちこめ、消防隊員が消火活動にあたった。

 

近くに住むパート従業員の女性(71)は、「消防の放水の音が大きく、目が覚めた。黒い煙が上がり、驚いた」と声を震わせた。

 

出典

JRの新潟変電所で火災 電車運転見合わせで高校入試にも影響

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190122445952.html 

 

 

122156分にNHK新潟からは、アース線を抜いた際に火花が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

火事が起きた変電所では、22日午前9時半から、警察と消防あわせて15人が現場検証を行った。


警察の調べによると、火事がおきた当時、JR東日本の変電所では電線を張り替えるため、作業員3人が電気を止めるための作業にあたっていたという。


電源を落としたあと、「アース」の配線を抜いた際に、突然、火花が出て、電気ケーブルなどの設備が燃え、黒い煙が立ち上ったという。


警察の調べに対し、作業員は、「マニュアル通りに作業を行っていた」と話しているということで、警察と消防は、焼け跡などを詳しく検証して火事の原因を調べている。

 

出典

JR変電所で警察消防が現場検証

https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20190122/1030006560.html 

 

 

1251935分に新潟日報からは、外したケーブルを高圧線に近づけてしまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JR東日本新潟支社の今井支社長は25日の定例会見で、火災の原因について、作業員が電流を止めて外したケーブルを、高圧の電気が流れる配線付近に誤って近づけたため、発火したとみられることを明らかにした。

 

出典

JR新潟支社長、変電所火災を謝罪 再発防止策を徹底へ

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190125446888.html 

 

 

 

 

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201812191942分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

12月16日、豊川市金沢町で木造2階建ての住宅が全焼し、当時、この家を訪ねていた豊川市一宮町の大高さん(男性、71歳)が死亡したほか、この家に住む男性がけがをした。


警察が火事の原因を調べているが、その後の調べで、この住宅の1階の和室にあった延長コードの付近が最も激しく焼けていたことが、警察への取材で新たにわかった。


延長コードのタップには2台のオイルヒーターがつながっていたということで、警察は、コードの許容量を超える電流が流れて発火した可能性があるとみて調べている。


消防は、暖房器具を使う冬場を迎え、延長コードを使う際は接続可能な電力量を表示などで確認し、消費電力の合計が超えないようにするとともに、上に物を置いたり、巻いたり束ねたりしないよう呼びかけている。

 

出典

延長コードの許容量超え発火か

https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20181219/0002428.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

どのような仕様の器具を使っていたか不明だが、延長コードの定格電流は、昔は7Aとか10Aのものもあったらしいが、平成24年に規格が変わり、以降に製造されたものは15Aか20Aになっている。

https://www.nite.go.jp/data/000004254.pdf

 

ブログ者の身近にある延長コードも、全て15A表示だ。

 

一方、オイルヒーターの消費電力はというと、1200Wとか1500Wが主流の模様。

http://kakaku.com/energy/article/?en_article=250

 

ということは、1台をフルに使うと12Aとか15Aの電流が流れることになり、それだけで延長コードのキャパ目一杯ということになってしまう。

 

ちなみに、延長コードだけでなく、コンセントの定格電流も、差し込み口が複数あっても合わせて15Aなので、注意が必要だ。

http://www.tepco.co.jp/ep/private/guide/detail/aircon.html

 

 

 

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20181117日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9060/

 

 

(2018年12月17日 修正1 ;追記)

 

2018121130分に朝日新聞から、消防は消防法規制場所以外の情報も事前に入手しておくことで再発防止を図るなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京電力柏崎刈羽原発の地下トンネルで11月に起きたケーブル火災は、第三者の目が届かない巨大な地下空間の存在を浮かび上がらせた。

 

トンネルは消防法や原発の新規制基準の網の外にあり、柏崎市消防署は火災の危険性を全く把握していなかった。

 

市は10日までの東電との協議で、原発火災時の情報収集力を強化するとともに、東電と合同で実施する総合消防訓練の回数を増やす方針を固めた。

 

火災は11月1日に発生し、出火したのは延長約1.5kmの地下トンネル。

地下5mと22mの2つのトンネルが、立て坑でつながっている。

 

放射線管理区域外にあり、非常用電源のバックアップ設備に電気を供給するケーブルが高熱で溶けた。

 

東電が自主的に設置したもので、原子力規制委員会のチェックは受けていない。

人の出入りのない地下空間は消防法の規制外で、消防署は存在を認識していなかった。

 

市は東電との協議で、火災の経過を再確認した。

 

5号機中央制御室で熱感知警報が鳴り、地下5mのトンネル内で60℃以上になった地点を把握。

運転員の一人が現場に急行し、トンネルに下りる立て坑入り口から立ち上る煙を見つけた。

 

制御室の別の運転員が119番通報し、発煙を伝えたが、温度上昇地点にはふれなかった。

 

東電は、現場に到着した消防署員に警報のことを真っ先に伝えたという。

一方、署員は、煙の濃かった地下22mのトンネルで火元を捜していた。

 

地下5m側に火元があることを示唆する熱感知情報を知ったのは、現場入りしてから1時間半後だった。

情報伝達ミスのせいで鎮火確認が大幅に遅れた。

証言の食い違いは、今も解消されていない。

 

市消防署の田辺署長は、「どちらが正しいかより、的確な情報共有の仕組みづくりが最優先」という。

火元情報の欠落が起きないよう、119番通報要領に火災発見経緯の項目を追加する。

 

消防法で義務づけられた防火設備の場所や建物構造は事前に把握しているが、対象外施設の情報は少ない。

火災後、ほかの地下トンネルに署員が出向いて調査した。

図面などデータ収集も急いでいる。

 

 

【訓練 死角洗い出し】

 

これまで、東電との合同訓練は、放射線管理区域や重要施設での消火・救命活動を中心に実施してきた。

 

今後は、回数を増やすとともに、トンネルのように死角となっている施設を洗い出して、訓練シナリオに加える。

 

一方、市防災・原子力課は、東電に夜間・休日の連絡体制の充実を求めている。

関矢課長は、「東電から火災発生の第一報を受けたあと電話したが、状況のわかる社員をつかまえるのが大変だった」とこぼす。

 

東電によると、夜間・休日にトラブルが起きた場合、6人の当直員が自治体や報道機関の問い合わせに応じる。

火災時は1人が消防署との調整にあたり、残る5人が運転員らからデータを集める。

今回、情報が錯綜し外部対応が遅れた。

 

大事故であれば、東電は自治体に連絡要員を派遣するが、火災はそうはいかない。

市は、東電ルートだけに頼らず、消防署員が現場指揮所で得た情報を、じかに防災・原子力課に伝える「複線方式」の検討を始めた。

 

自主設備への対応は、規制委にとっても悩ましい課題だ。

柏崎刈羽原子力規制事務所の水野所長は、「東電は、トンネルで煙感知器の設置作業を進めている。保安規定の順守状況をみる正規の監視活動の枠外だが、火災の再発防止の助言などをしていく」と話す。

 

出典

想定外の巨大地下空間、原発ケーブル火災で対策

https://digital.asahi.com/articles/ASLDB3GDZLDBUOHB001.html?rm=526 

 

 

1214617分にNHK新潟からは、東電は今後、図面を使って消防に情報を説明するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京電力は、消防とともに、火元に関する情報が消防に正確に伝わらなかった問題を検証したうえで再発防止策をまとめ、13日、公表した。


それによると、火災の発生現場では、図面を使って火元の情報や建物の構造を消防に説明するとしている。


また、警報が鳴った場所と煙の発生場所が異なる場合は、火元を探す隊員を分けて、並行して現場の確認にあたるという。


東京電力は、来週実施する消防との合同訓練で、こうした対策の効果を検証することにしている。

 

出典

原発火災受け 東電が再発防止策

https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20181214/1030006097.html 

 

 

 

(2019年1月29日 修正2 ;追記)

 

201912930分に朝日新聞から、トンネル内の温度変化が予想以上でケーブル接続部の被覆が伸縮したことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東電は28日、県と立地点の柏崎市、刈羽村に原因と対策の最終報告をした。

 

トンネル内の温度変化が予測を上回り、ケーブル接続部の被覆が伸縮して火災に至ったことがわかった。

 

敷地内にはほかに98カ所の接続部があり、対策工事は2020年度までかかる見通しだ。

 

東電によると、2年余り前にトンネル内で高圧電源ケーブルの接続をした。

 

ケーブルの被覆部分(難燃性ビニール)が周囲の温度変化によって伸縮を繰り返し、火災発生時は接続部で約4cm縮んでいた。

伸縮でケーブル内部に損傷が広がり、大電流が地上に漏れる「地絡」やショートが発生、過熱して出火した。

 

トンネルをはじめ、直射日光を受けない場所のケーブル接続部は温度変化が少ないとみて、対策を講じていなかった。

 

今回の調査では、出火した地下5mのトンネル内でも、外気温の変動にともない、約40℃の幅で上下したと推定している。

 

今後、直射日光の有無にかかわらず、接続部はすべて伸縮を防ぐ固定具を設置することにした。

 

ケーブル接続部の火災は、2015年3月、福島第一原発でも起きている。

敷設工事の不手際で接続部が引っ張られて損傷し、出火につながった。

このときも固定具をつける対策をとった。

 

出典

新潟)「予想以上の温度変化」東電が報告 柏崎刈羽火災

https://www.asahi.com/articles/ASM1X3TP5M1XUOHB008.html 

 

 

 

 

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20181191143分に新潟日報から、下記趣旨の記事が現場の模式図付きでネット配信されていた。

 

1日に東京電力柏崎刈羽原発敷地内で発生した電気を通すケーブルの火災で、東電が把握していた火元の位置情報が、現場に出動した柏崎市消防本部と原発内に常駐している東電の自衛消防隊に伝わらず、1時間半も対応が遅れていたことが8日、分かった。

 

東電は、当時のやりとりを市消防本部と確認するとしている。


火災は1日、ケーブルを収納する地下通路内で煙が発生し、緊急時に電源車から原子炉建屋に電気を供給するケーブルが熱で溶けていた。

 

東電によると、午前6時5分に地下5m地点で異常を知らせる警報が鳴った。


市消防によると、午前7時前に現場に到着後、自衛消防隊の誘導で煙の濃い地下22m地点で火元を調べたが、見つからなかった。


市消防が、地下5m地点が火元と知ったのは同8時半ごろ。

別の消防隊員が東電の当直職員から話を聞いて判明したという。

 

市消防の田辺消防署長は取材に、「東電から新たな情報が、随時、電話などでほしかった」と述べた。


これに対し、東電は8日の定例会見で、当直の職員が午前7時ごろ、到着した市消防本部に地下5mル地点で警報が鳴ったと伝えたとした。

 

一方、東電の自衛消防隊も、火元の正確な情報を把握せずに活動していた。

 

火元より低い地下22m地点で濃い煙が確認された原因について東電は、地下通路内の空気の流れが関係しているとみている。


会見で設楽所長は、「地域の皆さまにご心配を掛けたことに、改めておわび申し上げる。刻々と状況が変わる現場で、結果としてベストな対応ができなかった」と陳謝した。


設楽所長はまた、報道機関への第1報が遅れた問題について、「ファクスの送信履歴を確認すれば、すぐにミスに気付けたはずだ。申し訳ない」と述べた。

 

出典

ケーブル火災、火元消防に伝わらず 東電柏崎原発 1時間半、別地点調査

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20181109431268.html 

 

 

119日付で毎日新聞新潟版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京電力柏崎刈羽原発の設楽所長は8日の定例記者会見で、1日のケーブル火災発生時に現場間の意思疎通に問題が生じ、火元の特定に時間がかかったと明らかにした。

 

設楽所長によると、火災の発生は5号機の警報が鳴った1日午前6時ごろ。

警報は地下坑道内の熱を感知して鳴る仕組みで、当直員は「地下5mの南側」と、火元とみられるおおよその場所を把握。

坑道への入り口で煙を確認し、119番した。

 

一方、自衛消防と柏崎消防は、午前7時過ぎから火元の特定に向け、坑道内を探索した。

地下5mより濃い煙が充満していた地下22mの坑道内を重点的に探したため、実際には地下5mだった火元の発見に1時間半かかり、対応が遅れた。

 

当直員は、火元とみられる場所を口頭で自衛消防と柏崎消防に伝えたとしているが、両消防は「聞いていない」としている。

 

坑道内は、燃えにくい素材のケーブルを使用しているため、延焼は想定せず、消火設備は設置されていない。

 

設楽所長は、火災を起こしたことを陳謝したうえで、消火活動の混乱について「現場の判断ミスか、情報の伝え方に問題があったのか。やり取りの詳細を確認していきたい」と述べた。

 

出典

『ケーブル火災 火元の情報伝わらず 消火対応遅れる』

http://mainichi.jp/articles/20181109/ddl/k15/040/134000c 

 

 

1111638分に時事ドットコムからは、普段は使用していないケーブルを作業のため通電していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東電は1日午後、記者会見を開き、電力ケーブルの継ぎ目で電流が過大になり、発熱するトラブルがあったと明らかにした。

原因は特定できていない。


東電によると、火災があったのは非常用電源と7号機をつなぐケーブルの継ぎ目。

普段は使用していないが、7号機内での作業のため、9月7日から通電していた。

 

2016年に敷設して以降、目視点検はしておらず、トンネル内に消火設備もないが、法令違反はないという。

 

出典

ケーブル継ぎ目で発熱=柏崎刈羽原発の火災-東電

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018110100917&g=soc 

 

 

1172123分に新潟日報からは、市長が緊急用ケーブルと送電用ケーブルが同じ通路にあっていいのかと指摘したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

火災は、ケーブルを収納する地下通路内で発生し、緊急時に非常用ディーゼル発電機が使用できなくなった場合に、高台にある電源車から原子炉建屋に電気を供給するケーブルが溶融した。

 

同じ通路内には、6、7号機で発電した電気を送るケーブルも収納されていた。


会見で桜井市長は、「バックアップ電源用のケーブルと(送電用の)別のケーブルが同じ通路にあっていいのか。延焼の可能性があったのではないか」と指摘した。


東電は新潟日報社の取材に、「燃えにくい素材のケーブルを使用しており、問題はないと認識している」とした。


出典

『柏崎市長「東京電力に説明求める」 柏崎刈羽原発での電力ケーブル火災で』

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20181107430940.html 

 

 

11151045分に新潟日報からは、市などへのファックス送信も遅れていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東電から新潟県と柏崎市、刈羽村への第1報のファクス送信が30分近く遅れていたことが14日、市などへの取材で分かった。

 

東電は同原発でトラブルがあった場合、県と柏崎市、刈羽村に電話とメール、ファクスで情報を提供することになっている。

火災は1日午前6時半ごろ、電気ケーブルを収納する地下通路内で煙が確認された。
市によると、午前6時45分に電話で東電から第1報を受けた。

これまでは、電話連絡から5~10分でファクスが届いていたが、今回は電話連絡の約30分後の同7時20分まで届かなかった。
メールは正常に送られていた。

県と村も、ファクスが届いたのは電話連絡の約30分後だったという。

原因について、東電は取材に「ファクス送信時に操作ミスがあった」と説明した上で、「行政には電話とメールで情報が伝わっており、問題はなかったと認識している」と述べた。

今回の火災を巡っては、現場に出動した市消防本部と東電との間で、火元に関する情報が共有できていなかったことや、東電から報道機関に対する第1報が遅れたことが問題となっている。

 

出典

ケーブル火災1報ファクス30分遅れ 柏崎原発 東電、行政向け

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20181115432512.html 

 



(ブログ者コメント)

 

以下は、1181249分にFNN PRIME(新潟総合テレビ)から報道された映像の一部。

燃えにくいケーブルだけあって、ほとんど延焼していないように見える。


   
 
 https://www.fnn.jp/posts/00405032CX 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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