







2022年3月30日19時39分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
部屋に入ってきた男性。
箱から取り出したのは、コードレス掃除機のバッテリー。
バッテリーの近くには、ごみ箱が置いてある。
すると、突然、大きな音を立てて、バッテリーが爆発し発火。
火は、周りのごみや男性の服に燃え移っていく。
これは、NITE(製品評価技術基盤機構)が公開したリチウムイオンバッテリーの発火事故を再現した様子。
突然、爆発するバッテリーには、ある共通点があるという。
それが、非純正バッテリー。
製品本体のメーカーのものではない、
いわゆる非純正のバッテリーの発火事故は、2017年からの5年間で134件あり、中には、住宅などが全焼する事故も起きている。
NITEは、異常が見られる場合、すぐに使用をやめるよう呼びかけている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f271a69125a67864fe80378e204111a6a37bfb20
3月30日19時1分にYAHOOニュース(Impress Watch)からは、使用中や充電中以外、最近では充電後に置いていただけで発火した事例もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)は、非純正バッテリによる発火事故などが増えているとして、注意を喚起している。
同機構によれば、2017年から2021年までの期間で、非純正バッテリによる事故の報告件数は134件にのぼった。
すべて製品やその周囲が焼損した事故で、直近3年間は事故が増えており、家屋の全焼事故につながるケースも毎年発生しているという。
また、多くの場合、使用中や充電中に事故が発生しているが、最近では充電後に置いていただけで発火した事例も確認されているという。
互換品などと称した非純正バッテリは、純正品に比べ、機器本体のメーカーが設計や品質管理に関与しておらず、安全保護装置が動かない、品質管理が不十分、事故のさいにメーカーの対応や補償を受けられないといったリスクがある。
加えて、リサイクルルートが確立されておらず、廃棄が困難な場合もあるとして、注意喚起している。
あわせて同機構では、非純正バッテリの発火を想定した実験や、異常発生時の対処などに関する映像も公開している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ebae0b2dfcece005f4506dc7ef3b7d1b1b754b50
煙が出て突然爆発したのはスマートフォンなどに使われているバッテリーです。
身近な充電式のバッテリーによる火事や事故が増えています。
空気が乾燥する道内。
各地で火事が相次いで起き、6日から7日にかけて札幌で2人が死亡しました。
火事の原因の多くを占めてきたのがスマートフォンやコードレス掃除機などに使われている充電式の「リチウムイオンバッテリー」です。
去年11月、石狩市で撮影された写真です。
黒焦げになっているのはインターネットで購入した電動工具用のバッテリーです。
石狩市の男性は「突然目の前で爆発した。純正がどうしても高いので、安い中国製の互換性(非純正)のバッテリーを使っていた」と話します。
インターネットなどで安く売られている粗悪品の「非純正」バッテリーが、充電中に発火する事故が多くなっています。
電気製品や燃焼機具、レジャー用品などの生活用製品の事故について、原因究明を行っているNITE(製品評価技術基盤機構)は「純正なら75度前後の温度になった場合に安全装置が働くですとか、機器が異常に膨らまないなどと言った基準があるんですけど、非純正にはそういった対策が施されていない」と指摘します。
コロナ禍で「おうち時間」が増えたことで、リチウムイオンバッテリーを使う製品が多くなり、「非純正」製品の事故が増えています。
NITEでは「ネット通販でURLが不自然、日本では使用されない字体が混ざっている、他の製品に比べて極端に値引きがされていて、非純正バッテリーなら信頼性に疑問を持たれた方がいい」と注意を呼び掛けています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2845d37f0ec2fc6b1fc05a921551c58fb865b2e6
2021年8月12日22時13分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後4時前、中央合同庁舎6号館9階の東京地検特捜部の部屋で、床の一部や電気コードのタップなどが燃えました。
火に気づいた職員が水などをかけて消し止め、けが人はいないということです。
警視庁によりますと、電気コードのタップのコンセントを差し込む部分が激しく燃えていることから、そこから出火した可能性が高いとみて詳しい原因を調べています。
東京地検特捜部では先月16日にも、10階にある部屋で机やパソコン2台が燃えるぼやがあったばかりでした。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4335808.html
8月12日21時13分に読売新聞からは、床にあった電源タップなどが焼けたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後3時45分頃、東京都千代田区霞が関の検察合同庁舎9階に入る東京地検特捜部の執務室から出火、床にあった電源タップなどを焼いた。
地検によると、出火当時、執務室は無人だった。
電源タップ近くの封筒などが焼失したが、捜査・公判に用いる証拠品に被害はないとしている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210812-OYT1T50198/
8月12日22時56分に毎日新聞からは、出火場所は検事の執務室だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京地検は12日、東京・霞が関の中央合同庁舎6号館9階にある特捜部の検事の執務室で、封筒などの物品が燃えたと発表した。
地検によると、12日午後3時43分ごろ、10分ほど執務室を離れていた職員が室内に戻った際、煙が出ているのを見つけ、手元のペットボトルのお茶で消火した。
スプリンクラーは作動せず、消防に連絡。
電気系統が火元の可能性があるという。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20210812/k00/00m/040/333000c
8月12日20時36分に朝日新聞からは、複数の差し込み口があるテーブルタップが焼けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
床が焦げて複数の差し込み口のあるテーブルタップや書類などが焼けた。
https://www.asahi.com/articles/ASP8D6SRPP8DUTIL063.html
8月12日23時44分にテレビ朝日からは、先月の火災後に庁舎内の電気系統点検が行われていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京地検では先月16日にも特捜部の事務室にある机1台とパソコン2台が焼ける火事があり、庁舎内の電気系統の点検が行われていました。
東京地検は「1カ月も経ってない段階で、またご心配を掛けて申し訳なく思う。原因を究明して適切に対応したい」とコメントしています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000225352.html
(ブログ者コメント)
〇今回は夕方の発火で人がいたからボヤで済んだが、これが深夜だったら、またスプリンクラーが作動して・・・という事態になっていた可能性が高い。
〇ブログ者が現役だった頃、職場で一斉に机の下の電気配線をチェックしたことがあるが、その際、エライ人がいる執務室のチェックをどうするか?まさかエライ人に自分でチェックせよと言うわけにはいかないだろう・・・的な話しが出た。
その時は、担当者が執務室に入って確認したのだが、東京地検では、どうだったのだろうか?
2021年7月20日付で毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・霞が関の中央合同庁舎6号館で16日深夜にぼやがあり、東京地検は19日、火元は10階にある特捜部の執務室だったと明らかにした。
スプリンクラーが作動して1.6トンの水がまかれ、9階の複数の部屋で天井板が落ち、浸水は3~10階の計8フロアに及んだとしている。
地検によると、火元の部屋ではパソコンや電源タップなどが焼け、配線関係が出火原因だった可能性がある。
https://mainichi.jp/articles/20210720/ddm/012/040/109000c
7月20日10時0分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都千代田区霞が関の検察合同庁舎10階で16日夜、東京地検特捜部の事務室から出火し、机やパソコンなどを焼く火災があった。
地検は19日、事務室の電源コード付近が激しく燃えたほか、スプリンクラーの散水で3階まで漏水が確認され、9階の複数の部屋では天井の板が一部剥がれ落ちるなどしたことを明らかにした。
地検によると、火災は16日午後11時頃、無人の室内で発生。火災報知機とスプリンクラーが作動し、約30分後に鎮火が確認された。
散水で複数のパソコンや書類をとじるファイルなどが水をかぶったという。
地検の白井・総務部長は報道各社の取材に「被害状況の確認を進めつつ、捜査や公判に支障が出ないよう対応する」と述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210720-OYT1T50065/
(2021年8月13日 修正1 ;追記)
2021年8月12日20時36分に朝日新聞からは、複数のパソコンのコードがコンセントに差し込まれていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
特捜部では、7月16日にも同じ庁舎10階の事務室で机やパソコン、書類が燃えるぼやがあった。
複数のパソコンのコードがコンセントに挿し込まれたままで、断線したコードもあり、漏電が原因ではないかとも指摘された。
https://www.asahi.com/articles/ASP8D6SRPP8DUTIL063.html
2021年6月15日16時56分にYAHOOニュース(夕刊フジ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
災害時の停電や残量不足に備えて、乾電池を家庭で保管している人も多いだろう。
しかし、保管の仕方など一定の条件が重なってしまえば発火し、大事故へとつながる恐れがあるという。
発火条件や正しい保管法について専門家に聞いた。
昨年8月26日、福岡市城南区にあるマジシャン、菊地さん(53)の2階建ての住宅兼事務所で火災が発生し、全焼した。
当時自宅にいた菊地さんの息子ら3人にけがはなかった。
菊地さんは1階事務所内でマジックに使用する商品と電池をコンテナボックスで保管し、1年以上放置していた。
市消防局からは、黒く燃え固まった角型電池やボタン電池、乾電池などを見せられ、それが出火元であると説明を受けた。
市消防局の報告書には、角型電池とボタン電池などが接触してショートし、周囲に火が付いたと記載があったという。
菊地さんは、「黒い塊を見せられても何だか分からず、電池を保管していたことは記憶にも留めていなかった。まさかという思い」と話す。
菊地さんの息子の証言によると、雷のような大きな音がした後に、煙が発生したという。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)製品安全センターの佐藤秀幸氏は、「リチウム系のボタン電池には、可燃性のある有機溶媒が含まれる。同方向にプラス・マイナス極がある角型アルカリ電池の多くは9ボルトで、一方のボタン電池は3ボルト程度。電位差があるため、条件が重なれば、まれに発火する可能性がある」と指摘する。
NITEでは、角型電池とボタン電池による発火の様子をホームページで公開している。
動画では角型電池の端子部分とボタン電池を重ね合わせ、大きな音とともに電池が飛び跳ね、数十センチの赤い火が上がっている。
事故を未然に防ぐための保管方法について、佐藤氏は「基本的には種類が異なる電池は離して保管したい。乾電池や角型電池はそれぞれ端子にテープを貼り、ボタン電池は小さな袋に入れることで絶縁できる」と話す。
発火しやすいものを周囲に置かないことはもちろん、長期間放置せず、買い替えることを勧める。
早速、家に帰って保管方法を確認したいところだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0a0109cdca6c319016efe265654eff5f0e52c17
(ブログ者コメント)
電池保管中に火災になった事例は、本ブログでも過去に2回、紹介している。
『2018年11月28日 大阪府吹田市のホームセンターから朝方に火が出て10時間あまり燃え続ける、防犯タグのボタン電池10個以上を剥き出し状態で入れていたポリ袋から火花が出て出火した』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9119/
『2013年2月28日 山形県長井市の家電量販店で使用済乾電池の回収箱から発火』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2716/
2021年6月9日19時25分にNHK島根から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
島根原子力発電所では先月18日、管理事務所の部屋に保管してあった投光器用のバッテリーから煙が出る火事がありました。
中国電力によりますと、煙が出たバッテリーは8年前に購入し、6か月ごとに点検していましたが、その後の調査で、過去の点検の際、完全に充電ができないといった劣化が見られたことがわかったということです。
このため、島根原発にある同じ型のバッテリー58台を調べたところ、劣化などが見られるバッテリーが、あわせて9台あったということです。
中国電力では、再発防止のため、劣化などが見られるバッテリーについては廃棄することを決めたほか、これまで別々の場所で保管していたバッテリーを1つの場所に集め、延焼を防ぐ金属製のラックで保管するなど、当面の対応策を発表しました。
バッテリーから煙が出た原因などは、消防やメーカーが調査中だということで、中国電力では、こうした調査結果を踏まえた上で、必要な再発防止策を実施していきたいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20210609/4030008776.html
※発煙当時の状況は、下記記事参照。
(2021年5月19日10時0分 山陰中央新報;出火現場などの写真付き)
中国電力は18日、松江市鹿島町片句の島根原発の構内にある管理事務所で午後7時半ごろ、火災が発生したと発表した。
火元は投光器のバッテリーとみられ、約35分後に鎮火した。
放射性物質の放出の恐れはなく、けが人もいない。
中電によると、現場は1号機の原子炉建物から東に70メートル離れた管理事務所2階の情報室内で、投光器の予備バッテリー(縦43センチ、横9センチ、幅11センチ)1台から出火。
火災報知機が作動し、社員が消火器で消した。
情報室は普段、会議などに使っており、通信機器が置かれているという。
市消防本部は中電から事務所内で煙が出ているとの通報を受け、消防車9台と救急車1台を出動させた。
火災発生から17分後に連絡を受けた島根県は同日夜、中電と結ぶ安全協定に基づき、職員を現地に派遣して立ち入り調査した。
島根原発は現在、1号機が廃炉作業中、2号機が運転停止中、3号機が建設中。
2、3号機は原子力規制委員会による新規制基準適合性審査を受けている。
島根原発の構内では17日夕に2号機の原子炉建物内で作業員が転落し、大けがを負う事故があった。
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/35327
2021年4月23日5時8分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ルネサスエレクトロニクスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)で21日午後に発煙があり、一時、生産を停止した。
生産復旧には影響がなかったが、3月の火災からの再稼働をしてまもなくのトラブルとなった。
ルネサスに限らず、全国の工場施設での火災件数が増え続けてきた。
厳しいコスト競争にさらされる中、安全面への投資が後手に回っている。
ルネサスの那珂工場で21日に発煙が確認されたのは、3月に火災のあったN3棟の1階床下にある自動搬送台車の電源盤だった。
生産復旧に対する影響や人的被害もなく、発煙確認から約3時間後に稼働を再開した。
消防などの調べも踏まえ、ルネサスは原因を調査するが、現状では電気系統のトラブルによるものとみられる
N3棟は3月19日に製造ラインの一角が燃えて生産を停止し、4月17日に約1か月の復旧作業を経て生産を再開したばかりだった。
ルネサスによると、3月の火災は銅のメッキを施す製造装置で、過電流により配線が切れ、樹脂部分に引火した。
過電流とは、電線や器具の許容電流を超え電気が流れること。
工場では電流の許容量を大きく設け、過電流が起こりにくい設計を採用する。
ただ、電気設備に関する事故情報を分析する製品評価技術基盤機構は、「多くの電気機器を同時に使用したり、回路部品が故障したりすることで、許容以上の電流が流れることがある」とも指摘する。
総務省消防庁の担当者は、一般家庭を含む電気火災の原因として、「たこ足など、規定容量を超えた配線による過電流は、コンセントにさしたプラグの隙間のほこりから出火するトラッキングと同様に多い」と指摘する。
過電流のみの統計はないが、消防白書によると、2019年の建物火災2万1003件のうち、出火原因が電気機器だったのは1268件、配線器具は1180件あった。
ルネサスは過電流の発生した原因や、過電流を防ぐブレーカーが機能しなかった原因などについて「特定には時間がかかる」としている。
現場検証をしたひたちなか・東海広域事務組合消防本部(茨城県ひたちなか市)は、「(テロや放火などの)事件性は低い」とみている。
過電流による工場の操業停止は過去にも起きている。
新日鉄住金(現日本製鉄)の名古屋製鉄所(愛知県東海市)で14年、停電に伴って黒煙が約2時間にわたって出続けた。
その後の調査で、停電の原因は構内の発電所から電気を送る経路で想定以上の電流が流れる過電流だったことが判明している。
ルネサスに限らず、日本の製造業では工場での火災が増えている。
消防庁によると、工場・作業場の火災発生件数は19年に1803件。
15年から増加傾向が続き、4年で1割増えている。
旭化成のグループ会社、旭化成マイクロシステムの延岡製造所(宮崎県延岡市)では、20年10月に火災が発生した。
同社から調達を受けていたヤマハやJVCケンウッド、パナソニックなどの生産に支障をきたしている。
火元は4階とみられるが、鎮火まで4日間かかったことで、具体的な原因を突き止めるのは難航している。
日本製鉄でも20年12月、名古屋製鉄所にある冷延工場の電解洗浄ラインで火災が発生した。
同ラインは鋼板の表面に付着した油を除去するための設備だ。
鋼板がラインを流れるなかで、ずれて設備と接触し、発火したことが火災の原因だった。
日鉄はラインの稼働を21年2月まで止めている。
工場火災が多発する原因について、MS&ADインターリスク総研の中村純一上席フェローは、「設備の老朽化と安全検査に関する技能不足がある」と指摘し、「主要な設備が更新されても(空調、電力などの)共用設備が古いままというケースも多く、火災のリスクは依然高い」と分析する。
ルネサス那珂工場の火災について、「N3棟は20年近く前にできたので対応が進んでいなかったのではないか」(ルネサスOB)との指摘もある。
柴田英利社長は19日に開いた会見で、「火災以外でも様々なBCP対策は取っていく必要がある。コストとの兼ね合いでバランスをとって進めていく」と述べ、「設備では電子系が相対的に弱い」との認識を示した。
生産復旧と同時に、再発防止対策の徹底は欠かせない。
日本の製造業は中国や韓国、台湾企業などとコスト競争を繰り広げている。
米中対立でサプライチェーン(供給網)の見直しや調達先の分散などが進められるなか、安定供給の重要性は一段と高まっている。
日本企業は相次ぐ工場火災を他人事として片付けられない。
安全投資が後手に回れば、危機は狙い澄ましたかのように訪れる。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC225HY0S1A420C2000000/?n_cid=NMAIL007_20210423_A&unlock=1
(ブログ者コメント)
3月の事故では半導体の製造が逼迫し、産業界に大きな影響を与えた。
以下は、その状況を伝えた報道の一つ。
(2021年4月20日8時53分 レスポンス)
「本当に奇跡的に生産再開を実現するところまでたどり着くことができた」。
半導体大手のルネサスエレクトロニクスの柴田英利社長は、主力工場の火災から1か月後、ネット上での記者会見を開き、取引先の自動車メーカーなどから手厚い支援を受け、想定よりも早く復旧ができたことを明らかにした。
茨城県にある那珂工場の火災は3月19日に発生。
火災で停止していた那珂工場については、当初目標よりも早く今月17日に一部が稼働し、生産を再開していたが、4月中に50%、5月中には元に戻る見通しだという。
那珂工場では、車の走行などを制御する半導体「マイコン」を生産。
自動車メーカー各社も復旧に向けて全面支援に乗り出した背景には、世界的に半導体がひっ迫する中、生産停止が長引けば自動車の生産計画にも影響が出ると判断したからだが、柴田社長も「通常では考えられない支援をいただいた」と重ねて強調した。
きょうの各紙にも「ルネサス半導体来月回復、那珂工場生産見通し、火災前水準に出荷は6~7月」(読売)や「ルネサス出荷、7月正常化」(日経)などと大きく取り上げている。
たたし、生産能力が戻っても、製品を出荷できる状態に仕上げるまでには時間がかかる。
自動車メーカーなどへの出荷量が元の水準に戻る時期は、「火災から100日前後」との当初より7~10日ほど遅れて6~7月になる見込みで、国内の自動車生産は当面綱渡りの状態が続く可能性がある。
奇跡的な復旧があたかも「美談」のようにも思われがちだが、地震などの自然災害ではない工場火災で多大な迷惑をかけたという経営責任は免れないだろう。
https://response.jp/article/2021/04/20/345137.html
2021年1月26日21時23分に神奈川新聞から下記趣旨の記事が、火災発生場所遠景の写真付きでネット配信されていた。
横浜市中区の横浜第2合同庁舎2階の関東信越厚生局麻薬取締部横浜分室で25日に発生した火災で、充電中の2台のバッテリー周辺の燃え方が激しかったことが26日、県警への取材で分かった。
ほかに火の気はないといい、県警はバッテリーが出火元となった可能性があるとみて調べている。
県警と消防は同日、分室を実況見分した。
県警によると、燃えた部屋は休憩室として使用されており、2台のバッテリーはコンセントにつながれた状態で、畳の上に置かれていた。
麻薬取締部によると、バッテリーは同分室の備品で、捜査現場で電源を確保するために持ち運んで使用していたという。
捜査資料などに被害はなかった。
火災は25日午後4時50分ごろ発生。
けが人はなかった。
https://www.kanaloco.jp/news/social/case/article-379198.html
1月26日20時56分に東京新聞からは、当日朝から充電していたバッテリーの周辺が激しく燃えていた、破裂音が聞こえたので見に行ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
分室内で充電していたモバイルバッテリー周辺が激しく燃えていたことが、神奈川県警などへの取材で分かった。
バッテリーが火元の可能性があるとみて調べている。
県警加賀町署と市消防局中消防署は26日、分室の実況見分をした。
署によると、焼けたのは2階にある分室の待機室26平方メートル。
職員が25日朝から、この部屋で業務用のバッテリー2台を充電していた。
火災が発生した同日午後4時50分ごろ、職員は待機室におらず、破裂音が聞こえたので部屋へ入ると、煙が激しかったので避難したと話しているという。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/82237
1月26日19時19分にNHK神奈川からは、ボンという音がした、部屋にはスプレー缶などもあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと26日、消防と合同で現場検証を行った結果、火が出たのは分室内にある「待機室」と呼ばれる休憩用のスペースで、充電していた持ち運びできるタイプのバッテリー2台の周囲が最も激しく焼けていたということです。
また、麻薬取締部の職員は「待機室から『ボン』と音がしたときには火が出ていた」と話しているということです。
消防によりますと、待機室にはスプレー缶などもあったということで、消防は引き続き出火原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20210126/1050012823.html
2020年11月30日20時48分に岐阜新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
30日午前9時25分ごろ、岐阜県安八郡輪之内町下大榑の食品トレーなどを製造するE中部工場中部第1工場から出火、約6300平方メートルの鉄骨平屋を焼き、約4時間20分後に消えた。
けが人はいなかった。
大垣署によると、建物が停電したため、工場長の男性(50)が屋上の電気設備を確認したところ煙が出ており、119番した。
出火当時、工場は稼働していたが、従業員は避難して無事だった。
現場は海津市境の大榑川沿いで、一時は黒煙が高く上がり、署が現場周辺の住民に窓を閉めるよう呼び掛けた。
風下にいた同市平田町の自営業40代男性は、「プラスチックが燃えるような臭いがして百数十メートル先も煙で見えなかった」と話した。
署は詳しい出火原因を調べている。
https://www.gifu-np.co.jp/news/20201130/20201130-24783.html
11月30日20時34分にNHK岐阜からは、朝5時に電源を作動させ9時過ぎに停電したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この工場は食品トレーを製造する約6300平方メートルの広さがある鉄骨の建物で、出火する前の時点で20人が働いていましたが、警察によりますとけが人はいないということです。
警察によりますと、30日午前5時ごろ従業員が工場の電源を作動させたあと午前9時すぎごろに工場内が停電し、屋上の電気設備を確認したところ電気設備から煙が上がっていて、従業員が消火活動を行いましたが火は燃え広がったということです。
現場は輪之内町役場から南東に1.8キロほど離れた工場が点在する地域で、警察は屋上の電気設備が出火元とみて詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20201130/3080005134.html
2020年11月3日14時4分に岐阜新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
未来工業は火災の原因にもなるコンセントのトラッキング現象を検知して知らせる「トラッキングアラーム」を開発した。
分電盤に配線し、異常を検知するとブザーと赤色の発光ダイオード(LED)による点灯で知らせる。
老人福祉施設や重要文化財といった電気火災が重大な被害につながりやすいところを中心に売り込む考え。
トラッキングは、差しっぱなしになったコンセントと電源プラグの間にほこりがたまり、そこに湿気や結露が加わって刃の間で微小電流が流れるなどしてショートする現象。
トラッキングが起きると、通常の波形の千分の1の幅の波形が複数発生することが分かっている。
このため、この波形を2回以上検知すると知らせるようにした。
通常、2回以上検知しても、すぐに火災になることはない。
このため、検知してからコンセントにほこりがたまってないかといった状態を調べたり、配線の点検をしたりすることで、多くの火災発生を防げるという。
11月11日は日本配線システム工業会が定期的な配線器具の点検を促すために定めた「配線器具の日」で、これから大気が乾燥して火災になりやすい季節にもなる。
このため12月に発売する予定で、価格は1万9800円。
https://www.gifu-np.co.jp/news/20201103/20201103-288359.html
(ブログ者コメント)
〇掲載された写真を見ると、ハガキぐらいの大きさだ。
〇未来工業は岐阜県安八郡にある会社。
2020年9月3日6時0分に上毛新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
店舗や工場で消費電力を抑える機器として設置されている「低圧進相コンデンサー」から出火した火災が、群馬県内では過去5年で少なくとも18件発生していたことが、2日までに各消防本部への取材で分かった。
コンデンサーは気温が高くなる夏場の出火が多く、特に1975年以前に製造された、保安装置を内蔵しない古いタイプが危険だという。
8月も県内で火災2件が起きており、消防が注意を呼び掛けている。
前橋市消防局によると、同月、同市のクリーニング店でコンデンサーからの出火による火災があった。
コンデンサーを直接操作したわけではなく、通常使用の状態で発火したという。
伊勢崎市消防本部管内でも同月、配電盤に取り付けたコンデンサーからの出火が1件報告された。
コンデンサーは、消費電力を抑える目的で、主に業務用の3相200ボルトの電気を引く小規模な工場や飲食店に多く設置されている。
高温多湿な環境で、温度が上昇したり絶縁性能が劣化したりすることで発熱、出火する。
劣化に気付かないケースが多い。
(ブログ者コメント)
この種の火災は結構発生している模様。
他の事例や発火理由などは、下記参照。
1.消防防災博物館HP
『消防専門知識の提供 火災原因調査シリーズ(18) 電気火災低圧進相コンデンサからの出火事例について』
はじめに
低圧進相コンデンサは業務用冷蔵庫やモーター等を使用する電気機器の力率を改善し,電力の無駄を省く機器として長年,店舗や作業場等で使用されていますが,昭和50年(1975年)以前に製造されたコンデンサは,保安装置が内蔵されていないため,その取扱いが正しくないと内部の絶縁材料が劣化して発熱し,出火に至る場合があります。
ちなみに大阪市内では,低圧相コンデンサによる火災が,平成9年から11年の3年間に35件発生しています。
また,季節別でみると,気温が高くなる6月から8月にかけた夏場に多発しています。(表1参照)
今回,設置後30年経過した低圧進相コンデンサがパンク(絶縁破壊)し,火災になった事案を紹介します。
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5 出火原因の考察
コンデンサケース内では,フィルム(紙)やアルミ箔の間を絶縁油(これらは誘導体と総称されている。)で満たしているが,本事例のように長期間(30年)の使用によって,誘導体(絶縁体)に電気的あるいは熱的ストレスが加わって,電気絶縁性を消失して回復しない状態,すなわち絶縁破壊(パンク)となる。
これによって破壊されたコンデンサ素子は短絡状態となり,これに直列接続された素子も連鎖反応的に短絡し,その結果,回路に流れる電気は段階的に増加し,ついには完全短絡となって,非常に大きな短絡電流が流れ,この時のエネルギーで誘導体(絶縁体)を炭化させるほか,絶縁油などが分解ガス化して,内圧が上昇しコンデンサケースが破裂することによって,空気に触れて燃え上がったことが考えられます。
6 コンデンサの正しい取扱い
(1)保安装置が内蔵されていない旧形(1975年以前製造)は火災防止のため早急に取替えが必要です。
(2)保安装置内蔵(1975年以降)のコンデンサも,使い方や周囲環境によってはコンデンサ内部の絶縁材料が劣化し,危険な場合もあるので10年以上使用しているコンデンサは早めに取替えが望ましい。
(3)次のような場所への設置は注意してください。
①雨・水滴がかかったたり,湿度の高い場所,結露しやすい場所
* 雨の吹き込むところ,引込電線管穴,窓際,軒下など
* ビニールハウス,濃霧多発地域
* パッケージ形エアコン内などでは結露した水滴がかかる場合があります。
②直射日光が当たるなどの温度の高い場所
* 併設機器から熱影響を受ける場所
* 密閉された場所では換気などに配慮する。
③鉄粉・塵埃の多い場所
錆び付きやすく,端子部が接触不良を起こす場合があります。
④腐食性ガスの漂う場所,塩害のある場所
化学薬品工場,海岸などで使用する場合は腐食防止策,塩害防止策を施す。
⑤振動のある場所
電線接続ネジのゆるみなど,たいへん危険です。
(4) 保守点検のチェックポイント
○温度上昇の異常はないか
○ケースに穴があいたり,油漏れはしていないか
○ケースが異常に膨れていないか
○湿気や水滴がかかっていないか
○錆が発生していないか
○締付けネジのゆるみはないか
○鉄粉やホコリが異常に積もっていないか
7 まとめ
本事例の低圧進相コンデンサは,保安装置が内蔵されていない1970年製造で,30年余り使用されていたことから,経年変化による絶縁劣化で「パンク」に至ったものと考えられます。
社団法人 日本電機工業会によると,低圧進相コンデンサは10~15年以上の寿命を持つよう設計されているようですが,安全に使用するためには10年を更新の目安として推奨しています。
https://www.bousaihaku.com/foffer/7302/
2.東京消防庁 平成29年8月16日付 発表資料
『低圧進相コンデンサの火災にご注意を! ~ 暑さと多湿の時季に火災が発生します ~』
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【低圧進相コンデンサの火災を防ぐために】
① 機器を使用しない時はメインブレーカーを切り、低圧進相コンデンサに電圧がかからないようにすることが推奨されます。
② 特に、昭和 50 年(1975 年)以前に製造された製品には保安装置が内蔵されていないため、被害が拡大する危険性がありますので、使用の停止や交換することなどが必要です。
③ 概ね 10 年以上経過したものは、専門業者による点検を受け、計画的に交換することが推奨されます。
※ブログ者注
その他、複数の事例やコンデンサー図解、火災実験などが掲載されている。
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-kouhouka/pdf/290816.pdf
2020年8月4日19時53分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
私たちを癒やしてくれるペット。
しかし、そのペットをしっかり見ておかないと、大きな事故に発展するおそれがあるのです。
それは…
【新潟市消防局予防課 市橋 火災調査係長】
「こちらが実際にペットの尿が原因となって火災が発生したコンセント」
7月、新潟市内の住宅でコンセントから出火。
ペットがコンセントに何度も尿をかけてショートしたことが原因とみられています。
また、5月にも市内の他の住宅で、同じくペットの尿が原因とみられる火事が発生しています。
【記者リポート】
「ペットの尿に見立てた塩水を延長コードにかけて、どのように燃えるのか実験してみます」
延長コードに塩水をかけ、電気を流してみると湯気が出てきます。
開いてみると、ショートした熱で塩水が沸騰していました。
【新潟市消防局予防課 市橋 火災調査係長】
「何度もこのような状況が起きると、やがて最後には火災になる」
今度は、塩分がたまった状態の延長コードに電気を通してみると、一気に火が立ち上りました。
【新潟市消防局予防課 市橋 火災調査係長】
「ペットの尿に含まれる塩分や汚れなどが中にたまっていって、最後はずっとショートした状態が続くと考えられる」
今年発生した2件は、いずれもケガ人はいませんでしたが、大きな火事につながるおそれもあります。
また、気温が高く、機械がうまく放熱できない8月は、特に電気火災が多くなるといいます。
【新潟市消防局予防課 市橋 火災調査係長】
「電気火災は、いつどのようなところでも起きると認識していただければありがたい」
新潟市消防局は、ペットの尿が電気系統にかかった場合は、使用をやめるか、電気店に点検してもらうよう呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/44085bc5d2d7d0f627dd51e55b388a22229f8a1b
(ブログ者コメント)
以下は、映像の8コマ。
延長コードコンセントのカバーを開けた映像が3コマ続いているが、2コマ目は沸騰する泡が映っているコマだ。
お分かりいただけるだろうか?
2020年6月14日20時3分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前9時すぎ、鈴鹿市平田町にある本田技研工業鈴鹿製作所の警備員から「作業中の男性2人がやけどした」という通報が消防にありました。
警察などによりますと、当時、工場内で従業員2人が配電盤を操作していたところ、突然、爆発音がして、2人が倒れているのをほかの従業員が見つけたということです。
2人のうち、鈴鹿製作所の21歳の社員が上半身を、27歳の派遣社員が顔を、それぞれ、やけどする大けがをしたということです。
警察によりますと、配電盤は溶鉱炉のもので、6月5日から停止していたということですが、15日以降、溶鉱炉を動かすため配電盤に電気が通るかどうかを確認する作業の途中に爆発が起きたということです。
警察と消防は15日、現場検証を行い、爆発の詳しい原因を調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20200614/3070003556.html
6月14日18時48分に毎日新聞からは、ショートした配電盤から出た火花を浴びたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前9時15分ごろ、三重県鈴鹿市平田町1907のホンダ鈴鹿製作所で、溶鉱炉につながる配電盤付近から爆発音がして、作業中の同市稲生町、ホンダ社員野原さん(男性、21歳)と同市住吉町、派遣社員熊谷さん(男性、27歳)がやけどの重傷を負った。
鈴鹿署によると、ショートした配電盤から発生した火花を浴びたとみられる。
野原さんは上半身の広い範囲に、熊谷さんは顔にやけどを負った。
同署が事故の状況やショートが起きた詳しい原因を調べている。
同署によると、鈴鹿製作所は溶鉱炉を停止させ点検中で、2人は電気が通っているかどうか確認するために配電盤を操作していた。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20200614/k00/00m/040/123000c
6月15日12時50分にYAHOOニュース(三重テレビ)からは、2人の位置関係に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
溶鉱炉の配電盤を操作していた社員の野原さん(21)と、すぐ後ろにいた派遣社員の熊谷さん(27)が倒れているのを従業員が見つけました。
この事故で、野原さんは上半身に、熊谷さんは顔などにやけどをする重傷を負いました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/948c14cfe577b0a8ed863697575075d6a5b206d8
6月15日19時40分にNHK三重からは、ヒューズが激しく焼けていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は15日、午前10時半ごろから現場検証を行い、爆発音がした溶鉱炉の配電盤を詳しく調べたところ、配電盤の「ヒューズ」が激しく焼け焦げていたことがわかりました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20200615/3070003559.html
2019年12月18日18時54分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐賀県玄海町にある九州電力・玄海原子力発電所の敷地内にある変電所で今月、設備の一部が焼けた火事で、九州電力は保守作業中のミスが出火の原因だったと明らかにしました。
今月10日、九州電力・玄海原発の敷地内にある変電所で、設備の一部が焼ける火事がありました。
この火事で、運転中の3号機と4号機には影響がなく、モニタリングポストの値も変化はありませんでした。
出火の原因について会見を開いた九州電力によりますと、この変電所につながる送電線で外部の会社が保守作業を行った際に、変電所にある配電盤の誤った場所にアースを取り付けていたということです。
アースの取り付けは、外部の会社の作業員が行いましたが、九州電力の社員も立ち会っていました。
そして、保守作業の間、遮断していた電気を再び通す際にアースを取り外すことを忘れ、誤った場所に取り付けられたアースに大きな負荷がかかってショートしたことが出火の原因だったとしています。
九州電力の立地コミュニケーション本部の井川グループ長は、「地域のみなさまにご心配をおかけしたことを重く受け止め、安全を最優先に、再発防止に向けた取り組みを確実に行います」と改めて陳謝しました。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20191218/5010006415.html
九州電力HPには12月18日付で下記趣旨のプレスリリースが掲載されている。
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調査の結果、玄海変電所の受電のため遮断器(6-20)を投入した際、その下流側に設置している受電用遮断器(M-100)において短絡事象が発生したことで、配電盤の一部が焼損し火災に至ったものと推定されます。
短絡事象の要因は、点検にあたって受電用遮断器(M-100)に取付ける接地器具を、下流側に取付けるべきところ、誤って上流側に取付けていたことに加え、受電前の接地器具取外し確認が不十分であったため、接地器具が取付けられていたまま受電をおこなったことによるものと考えられます。
対策として、遮断器の接地器具取付け位置に、上流側と下流側が明確に識別できる標識を取付けるとともに、受電前に接地器具等が取外されていることの確認を徹底するよう、規定文書及び操作手順書に明記します。
また、今回の原因及び対策について、関係者へ速やかに教育を行うとともに、定期検査前の教育の場等において、継続して周知徹底を図ります。
(別紙;見取り図や現場写真が掲載されている)
http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0231/6860/cx31vre1.pdf
http://www.kyuden.co.jp/press_191218-1
2019年11月25日20時0分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前4時45分ごろ、川崎市高津区末長1丁目の鉄筋コンクリート5階建てマンション3階、自営業の男性(45)方から出火していると、2階の住民から119番通報があった。
高津署などによると、約60平方メートルを全焼し、男性と妻(34)、長男(6)、次男(2)のほか、1階に住む一家3人の計7人がのどなどにやけどを負い、病院に搬送された。
も軽傷という。
署によると、洋室で充電中だった工具のバッテリー付近からバンという音がしたのを、男性が聞いたという。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-211054.htmlhttps://www.kanaloco.jp/article/entry-211054.html
2019年10月29日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
28日午後0時半ごろ、長野市穂保で、地面に倒れかかった太陽光発電パネルの配電盤から煙が出ている―と近くにいた男性(49)が119番通報した。
駆け付けた長野市消防局の消防隊員がブレーカーを切り、煙は間もなく消えた。
けが人はいなかった。
火災につながる恐れがあるとして、被災した太陽光発電設備には触れたりしないよう、市が注意を呼び掛けている。
現場は、千曲川の堤防決壊現場の西側約200メートルの付近。
市消防局は、台風19号による浸水被害で太陽光発電設備の送電線が使えなくなり、被災後も発電された電気が長期間蓄電された結果、配電盤が高熱を帯びたのが原因とみている。
同市津野の実家に片付けに来ていて煙を見つけ、通報した渡辺さん(男性、49歳)によると、現場では当初、炎も見えた。
長野市は、被災した太陽光発電パネルはシートで覆ったり裏返したりするほか、配電盤のブレーカーを切るなどの対応を設置者に求めている。
太陽光発電設備を巡っては、設備が浸水したり破損したりした場合でも光が当たれば発電するため、触れると感電の恐れがあるとして経済産業省も注意を促していた。
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20191029/KT191028FTI090051000.php
2019年10月23日21時17分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後3時すぎ、札幌市白石区菊水の交差点近くにある配電盤から爆発音とともに火が出る火事がありました。
火はすぐに消し止められましたが警察や消防によりますと38歳の男性作業員が両腕などにやけどをして手当てを受けたということです。
当時、現場では札幌市の発注を受けてロードヒーティングの改修作業が行われていて、作業員が近くの配電盤を調べていた際に調査用の機器を間違った場所に接続してしまい火が出たということです。
この火事で現場の周辺では数十秒間にわたって停電が起きましたが、まもなく復旧したということです。
警察や消防が引き続き当時の詳しい状況を調べています。
改修工事を発注した札幌市は、「このたびの事故により、市民の皆さまにご迷惑をおかけしましたことをおわびするとともに、今後、このような事故が起こらないよう安全管理の徹底を図ってまいります」というコメントを出しました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20191023/7000014671.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の3コマ。
2019年10月7日22時25分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時5分ごろ、山梨県都留市朝日曽雌のJR東海山梨リニア実験線車両基地で、車両点検中に機械から出火。作業員の衣服に燃え移り、3人がやけどを負った。
大月署によると、東京都八王子市南町の窪さん(男性、31歳)と千葉県習志野市谷津の大瀬良さん(男性、29歳)が重傷。
三重県伊勢市下野町の樋口さん(男性、41歳)が軽傷。
JR東海東京広報室は当初、「詳細を把握していない。公表するかどうか未定」としていたが、その後取材に応じ「電気回路のスイッチを入れたときに発火した。負傷した3人のうち2人が社員で1人がメーカーの作業員だが、誰が社員かは言えない」とした。
リニアをめぐっては、平成3年に宮崎県の宮崎実験線で、タイヤのパンクが原因で車両が全焼する事故が起きている。
https://www.sankei.com/affairs/news/191007/afr1910070050-n1.html
10月8日18時20分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
都留市のリニア車両基地で7日、実験用車両の車内から火花が上がり3人が重軽傷を負う労災事故があった。
警察によると、7日午後4時5分ごろ、都留市朝日曽雌のリニア車両基地にあった実験用車両内で作業中に突然火花があがった。
火花はそばにいた作業員3人の服に燃え移り、都内の31歳男性と千葉県の29歳男性が顔などに重いやけどを負ったほか、三重県の41歳の男性も軽いやけどをした。
JR東海によると、停電状態にした車両から試験データを抜き取る作業を行った後、「断路器」と呼ばれる装置を操作し、電源を復旧させたところ、断路器から火花が出たとみられている。
断路器は先頭車両の床下にあり、空調などに電源を入れるスイッチの役割を果たしていた。
リニア以外にも一般に使われている機器だという。
データの抜き取りは年6回~7回行われるが出火したのは初めて。
JR東海は「走行には関係なく、安全性に影響を与えるものではない」として、別の車両を使った走行試験を継続していて、今月15日と16日の一般向け体験乗車会も実施するとしている。
担当者は「原因をしっかり究明し適切に対処していく」と話している。
http://www.news24.jp/nnn/news16503639.html
10月8日18時8分にNHK山梨からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時すぎ、都留市にあるリニア中央新幹線の実験線の車両基地で、車両の点検作業中に機械から火花が出て、作業員の服に燃え移ったと消防に通報がありました。
警察によりますと、火花は3人の服に燃え移り、東京・八王子市の31歳の男性作業員と、千葉県習志野市の29歳の男性作業員2人が顔や腕などに重いやけどをしたほか、三重県の41歳の男性作業員も手などに軽いやけどをし、いずれも甲府市内などの病院に搬送されました。
警察によりますと、これまでのところ3人とも命に別状はないということです。
警察やJRなどによりますと、3人は当時、車両基地内に停車していた実験用のリニアモーターカーの車両内で、車内の照明や空調などの電源を操作するための機械の近くで作業をしていました。
この中で、データを記録した測定器を取り外すため、機械の電源を切りましたが、再び電源を入れようとしたところ、突然、火花が飛び散ったということです。
警察とJRは原因や詳しい状況を調べています。
JR東海は「データを取り出す作業は年に6回から7回行っているがこれまで火花が飛ぶような事例は起きていない。けがをした社員などからまだ話が聞けておらず、詳細は調査中だが、事態を重く受け止め原因究明に全力を傾けていきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20191008/1040007943.html
(ブログ者コメント)
以下は、日テレNEWS24映像の1コマ。
2019年8月27日21時5分にNHK広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後7時前、広島市中区にある商業施設「広島パルコ」の新館から火が出ていると消防に通報が相次いだ。
消防車16台が出て、火はおよそ30分後に消し止められたが、ビルの外壁に設置されたネオンサインの一部が焼けた。
この火事で買い物客が避難したが、警察によると、けが人はいないという。
現場は広島市中心部の飲食店などが建ち並ぶ場所で、出火当時、周辺は騒然とした。
ネオンサインはビルの屋上近くに設置されていたということで、警察と消防が出火原因を調べている。
出火当時、「広島パルコ」の新館の中にいた40代の男性は、「買い物をしていたら店内が騒がしくなって、外に出たら焦げ臭いにおいがしてみんなが集まっていた。まさかパルコが火事になるとは思っていなかった」と話していた。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20190827/4000005325.html
(ブログ者コメント)
〇以下は映像の1コマ。
「PARCO」のネオン文字の「RC」付近に屋上から放水されていた。
〇同種事例?としては2013年、秋田市と東京メトロで起きた電飾看板の出火トラブルがある。
(本ブログ紹介スミ)
2019年7月31日17時34分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月19日、東京・多摩市の京王電鉄永山駅付近にある変電所で火災が発生し、京王線や京王・井の頭線、それに小田急・多摩線など複数の路線が一時、全線で運転を見合わせ、多くの通勤・通学客に影響が出た。
京王電鉄によると、火災のあとの社内調査の結果、変電所内にある電気が通る金属板の近くに工具が置き忘れられ、ショートしていたことがわかったという。
工具は長さ20cmほどの「モンキレンチ」という、変電所の設備を点検する際に使われるもので、金属板から工具に電気が流れ、ショートしたとみられるという。
変電所が最後に点検されたのはことし5月下旬で、作業員などに話を聞くなどして調査を進めたが、いつ置き忘れられたかは判明しなかったという。
京王電鉄は、ショートが火災につながった可能性もあるとみて、さらに詳しい原因を調べている。
京王電鉄は、「今後は工具の管理を徹底し、再発防止に努めたい」と話している。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190731/1000033524.html
7月31日20時24分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京王電鉄は31日、変電所内の設備に金属製の工具が置き忘れられ、周辺にショートした痕跡があったと発表した。
同社は火災につながった可能性があるとみて、さらに詳しく調べる。
同社によると、火災後の調査で、電気を架線に供給する機械の一つに、長さ約20cmの点検用工具1本が放置されているのを発見。
工具に電気が流れ、ショートしたとみられる。
変電所が最後に点検されたのは今年5月下旬で、同社は作業員への聞き取りを進める。
火災が原因で京王各線は最大約11時間運転を見合わせ、約18万人に影響した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190731-OYT1T50200/
2019年2月22日16時56分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
さまざまな原因で起きる火災への対応能力を高めるため、消防職員が実際に起きた火災の事例を研究する会合が北島町で開かれた。
この研究会は、来月から始まる春の全国火災予防運動を前に、県内の消防本部で作る団体が北島町の県消防学校で開き、県内13の消防本部などから、およそ120人が参加した。
小松島市消防本部の担当者が、去年県内に上陸した台風20号の雨や風の影響で電線から出火した事例を報告し、出動したものの消火活動を行わなかったため、火災として取り扱うべきかどうか判断に迷ったことを説明した。
鳴門市消防本部の担当者は、水と液体肥料を使って水耕栽培で野菜を育てる農業用ハウス内で去年起きた火災を紹介した。
この火災を詳しく調べたところ、ハウスに設置された水温を調節する装置と電源プラグとの接続部分にほこりや水滴がたまったことが出火の原因だと判断したことを紹介し、さまざまな電気製品への知識を深めることが原因の調査に大切だと訴えた。
徳島市消防局の森予防課長は、「さまざまな火災の原因を共有することで、若手の消防職員のレベルアップにつなげるとともに、同じような火災の予防に生かしていきたい」と話していた。
出典
『火災原因 実例から学び予防へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20190222/8020004103.html
(ブログ者コメント)
トラッキング火災はプラグ間にたまったホコリが湿気を吸ったことで起きる・・・というのが一般的な知識だが、上記報道では「ホコリや水滴がたまって・・・」となっている。
「水滴がたまる」とは、どんな状況なのか、少し気になった。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。