







2014年11月15日19時1分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場のうち、核燃料を管理する建物の廊下でコンセント付近の壁、およそ50cm四方が焦げるぼやがあった。
事業者の日本原燃によると、このぼやによるけが人や、周辺の環境への影響はないという。
15日午前10時半ごろ、六ヶ所村の再処理工場で使用済み核燃料を管理している建物の廊下の火災報知器が作動し、社員が確認したところ、清掃器具のコードをつなぐコンセントの近くから煙が出ているのを見つけたという。
およそ40分後に消防が駆けつけた際には、煙はすでにおさまっていたが、このぼやで電源の延長コードが焦げたほか、コンセント付近の壁の部分、およそ50cm四方が焦げた。
日本原燃によると、ぼやが起きた廊下の建物は、使用済み核燃料が貯蔵されているプールとは別の場所にあり、けが人や、周辺の環境への影響はなかったという。
ぼやの当時、下請け会社の作業員が廊下で清掃器具を使ってワックスがけの作業をしていたということで、日本原燃が原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/aomori/6083228891.html?t=1416081484392
11月16日付で毎日新聞青森版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
出火当時、現場では委託業者の作業員7人が床を清掃中で、コンセントから清掃器具まで約40mを2本の延長コードでつないでいたという。
清掃作業員がコンセントにつないでいた延長コードを抜いて、約50分後に鎮火した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20141116ddlk02040064000c.html
(ブログ者コメント)
詳細不明だが、延長コードの一部をリールに巻いたまま使っていた・・・という可能性も考えられる。
2014年10月12日5時31分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東日本大震災とその余震で起きた火災の3割が、電気が原因の「電気火災」だった。
日本火災学会(会長・田中哮義京大名誉教授)が調査した。
内閣府は今月から、有識者会議で本格的に対策の検討を始める。
東日本大震災では津波による火災が注目されたが、津波による火災を除くと、電気火災が6割を超える。
津波被害のなかった阪神大震災でも、判明した出火原因の6割が電気火災とされ、対策が急務だ。
学会の地震火災専門委員会は、2011年3月の東日本大震災から1カ月間に余震も含めた地震で起きた火災の原因を調査。
静岡以北の1都1道16県にある360消防本部から、今年9月までに9割の回答を得た。
その結果、325件の火災のうち、108件が電気火災だった。
内訳は、
・電気器具が倒れて過熱するなどした(53件)
・配線やコンセント部分が傷つくなどした(36件)
・配電盤などの故障(19件)。
石油ストーブなど電気以外の原因は52件、不明は3件だった。
こうした地震の揺れによる火災は、計163件あった。
一方、津波でLPガスボンベからガスが漏れるなどして発火し、流されつつ延焼する「津波火災」は162件だった。
これらとは別に、地震による停電で使ったロウソクによる出火など、間接的な原因の火災も53件あった。
同委員会では、このデータをもとに、年度内に報告書をとりまとめる予定。
自治省(現総務省)消防庁の1998年の調査では、95年1月の阪神大震災時の火災(285件)で、発火原因がわかった139件のうち、85件を電気火災が占めた。
阪神大震災後、揺れを感知すると通電を遮断する「感震ブレーカー」の開発が進んだが、内閣府が今年2月に発表した世論調査結果では、設置率は6.6%。
今回の調査を担当した地震火災専門委員会の岩見達也・建築研究所主任研究員は、「電気火災は阪神大震災で注目されながら対応が後回しになってきた」と指摘する。
内閣府は9月、有識者による「大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会」を設置。今月から、感震ブレーカーの普及策などについて具体的な議論をする。
〈電気火災〉
倒れた電気器具の上に燃えやすいものがかぶさって過熱したり、配線がショートして火花が出たりしたことによる、電気が原因の火災。
政府が昨年末にまとめた首都直下地震の被害想定では、火災による焼失棟数は最悪で43万棟。うち約半数は電気火災が原因になると試算している。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASGB75K72GB7PIHB021.html
2014年9月25日12時34分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、焼けたバッテリーの写真付きでネット配信されていた。
全日空のボーイング787型機が昨年1月、山口宇部から羽田への途上でバッテリーから発煙し、高松空港に緊急着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会は25日、冬の寒さによるバッテリーの劣化や瞬間的な高電圧が重なり、内部がショートした可能性があるとする調査報告書を公表した。
ただ、発端と考えられる現象の痕跡は見つからず、原因特定には至らなかった。
787型機には、旅客機では初めてリチウムイオンバッテリーが本格採用され、GSユアサが製造。
バッテリー内部を満たす電解液は低温で粘り気を持ち、電気を伝えるリチウムイオンがスムーズに動けなくなって、金属リチウムとして電極の表面にとげ状に付着する「析出」が起きやすい特性があった。
充電時などに瞬間的な高電圧がかかったことなども加わり、プラスとマイナスの電極が金属リチウムでつながり、ショートして過熱したと推定した。
今回、電池内部が熱で溶け、析出の痕跡は確認できなかった。
だが、米国家運輸安全委員会は検証試験で、析出に似た現象を確認。
787型機の同種トラブルは日米でほかに2件あり、ともに1月に発生していることから、日本の運輸安全委は全日空機でも「低温で『析出』が発生した可能性がある」と判断した。
報告書は、開発段階の不備も指摘。
GSユアサが2006年、複数ある電池の一つを人為的にショートさせる試験をしたが、バッテリーにアース線などの外部配線をつながず、過熱は一つの電池にとどまった。
一方、運輸安全委が同型バッテリーに外部配線をつなぎ、同様にショートさせると、アース線を伝わってバッテリー全体に大電流が流れ、過熱して制御できなくなる「熱暴走」が起きた。
全日空機でも起きたとみて、「開発時に危険性を過小評価した」と分析した。
運輸安全委は米連邦航空局に対し、開発時に実際の環境に即した試験を米ボーイング社などに求めるよう勧告。同社にも根本原因の解明を求めた。
同社がトラブル後に進めたバッテリー改修について、後藤昇弘委員長は、「今までの運航状況を見る限り、相当改良されている。我々の勧告をすべて実施すれば乗客の心配はなくなる」と評価した。
787型機は燃費の良さと航続距離の長さが長所の次世代機で、11年11月に就航。全日空機トラブルの時点で世界で49機が運航されていた。
米ボストンの空港でも昨年1月、日航機のバッテリーが発火し、世界で運航停止に。
ボーイング社が絶縁材の追加などの改修を施した後、国土交通省は「考えられる原因にすべて対策を取った」として昨年4月、運航再開を認めた。
全日空と日航は、運航再開までの4カ月間に計4367便を欠航した。
今年1月には成田空港で、日航機の改修後のバッテリーが発煙。
現在、世界21社が187機を運航し、うち全日空が32機、日航が15機を占める。さらに867機の注文があるという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG9S6TD7G9SUTIL044.html
9月25日12時9分にmsn産経ニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。)
報告書では、バッテリー容器内に8つあるセル(電池)のうち1つが発熱し、他のセルも連鎖的に異常な高温となる「熱暴走」が生じた結果、バッテリーが損傷し発煙に至ったと指摘。
熱暴走の起点となったセルの発熱原因は最終的に特定できなかったが、バッテリーから出火、発煙した同様のトラブルが国内外で昨年1月と今年1月に起きており、寒冷期の低温環境が内部ショートの発生に影響した可能性を示した。
低温下では、電解液に溶けていたリチウムがとげ状に結晶化する「析出」という現象が起きやすく、正極と負極を隔てるセパレーター(薄いフィルム)を突き破ってショートした可能性があるという。
ただ、バッテリーが適切な条件で使用されていれば、リチウムの析出だけで内部ショートする可能性は極めて低いとも指摘。
瞬間的な高電圧など他の要因が複合したとの見方を示すとともに、製造段階で何らかの関連要因があった可能性も否定できないとした
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140925/dst14092512090004-n1.htm
9月25日12時50分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
安全委は昨年2月、バッテリー内が連鎖的に異常高温となる「熱暴走」が起きたと発表した上で、「原因は不明」としていた。
今回の報告書では、8つある電池の一つが内部ショートして発熱・膨張し、熱がアース線などを通じて周辺に次々伝わり、大きな電流が起きたと推定。
バッテリーの容器内で生じた放電による火花(アーク)で他の電池も高温となる熱暴走が発生、発煙につながった可能性が高いとした。
内部ショートの原因としては、
・金属片の混入
・正・負極板を分離する「セパレーター」の損傷
・リチウム金属がとげ状に結晶化する析出という現象
などの可能性を指摘。
低温下では、電解液に溶けていたリチウム金属の析出が起きやすく、787のバッテリーが過熱する3件のトラブルが全て寒冷期に発生していることなどから、「特に析出が発生していた可能性が考えられる」とした。
http://mainichi.jp/select/news/20140925k0000e040212000c.html
(ブログ者コメント)
昨年1月の米国でのトラブルは、下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2602/
2014年9月22日付で読売新聞北海道版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後4時55分頃、札幌市中央区の百貨店「札幌三越本館」の地下1階食品売り場の倉庫内から出火した。
火は数分後に警備員の男性が消火器で消し止めたが、コンセント周辺が黒く焦げ、近くにあった従業員の制服が入った紙袋が燃えた。けが人はなかった。
警察は、漏電の可能性があるとみて、出火原因を調べている。
消防によると、客と従業員約1160人が店外へ避難し、消防車と救急車計18台が出動。現場は一時騒然となった。
警報を聞き、10階から逃げてきたという会社員(52)は、「『避難してください』というアナウンスを聞いて階段の避難経路から逃げた。訓練かと思った」と驚いていた。
地下の厨房にいたという従業員男性(34)は、「避難訓練をしているので、客の誘導など落ちついて対処できた」と話していた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20140922-OYTNT50027.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
同じような電気火災は、3日前に釜石市役所で起きたばかりだ(本ブログ掲載済)。
ことほどさように、コンセントにたまったホコリやタコ足配線などによる電気火災は、頻繁に起きている。
本ブログでは、以前、コンセント火災は、おそらくは東京で、2007年に82件発生したという情報を提供した。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/304/
また、2012年10月に朝日新聞からは、東京では電気配線関係の火災は毎年500件前後発生し、火災原因の約1割を占めていると報道されていた。
(当該記事は消えているのでURL添付省略)
原因ははっきりしているのに管理の目が行き届かないために起きる・・・。
これらは、そういった事故の代表的な事例の一つだ。
(2014年10月4日 修正1 ;追記)
2014年9月22日付で毎日新聞北海道版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後5時ごろ、札幌市のデパート「札幌三越」地下1階の倉庫から火が出ているのを警備員が発見し、119番した。
従業員がすぐに消し止めてけが人はいなかったが、店内は日曜日で混雑しており、客や従業員計1000人が外に避難したほか、消防車や救急車計17台も出動し騒然とした。
警察によると、倉庫内にある食材保管用の冷蔵庫のコンセントに従業員の制服が入った紙袋が接触しており、ショートし発火したらしい。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20140922ddr041040003000c.html
2014年9月18日12時49分に日テレNEWS24(テレビ岩手)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前6時ごろ、釜石市天神町の釜石市役所第4庁舎の2階から煙が出ているのを見回り中の守衛が発見し、消防に通報した。
火は約1時間後に消し止められたが、建設部などが入っている2階の部屋の壁と天井、床の一部、合わせて約5m2が焼けた。
けが人はいないが、消火活動で書類やパソコンが水をかぶったため、現在、職員たちが対応にあたっている。
釜石市の野田市長は、「大事な時期での火災で、あってはならないことだと思うが、2度とこういうことがないように職員にも徹底させていきたいと思っている」と話していた。
警察では、配電線から出火した可能性が高いとみて、原因を調べている。
出典URL
http://www.news24.jp/nnn/news8858145.html
9月18日18時55分にNHK盛岡からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
釜石市役所で18日朝6時ごろ、第4庁舎で火災報知器が作動したため消防車3台が出て消火活動を行い、まもなく鎮火した。
この火事で、コンセント付近で煙が出ていたという話しがあったことから、釜石市は市役所職員専用のパソコンの掲示板で、緊急の点検を行うよう通達を出した。
通達では、コンセントのまわりにホコリがたまっていないかやタコ足の配線になっていないかを早急に点検するよう求めている。
通達を受けて、市役所第1庁舎の広聴広報課では、職員が室内のコンセントの場所を確認した。
そして、ほこりがたまっているところでは、雑巾で丁寧にふきとっていた。
広聴広報課では、たこ足配線になっている場所はなかったという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/morioka/6044684521.html?t=1411073233518
2014年9月17日7時1分にYAHOOニュース(TBS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月17日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後5時5分ごろ、茨城県にある核融合の実験施設で火事があった。
火事があったのは、茨城県那珂市にある日本原子力研究開発機構・那珂核融合研究所。
同機構によると、午後5時過ぎ、超電導コイルの実験室でコイルに流れる電流を遮断する5つある直流遮断器が作動するかどうかを定期点検している最中、4つの遮断器から白煙が出た。
点検していた作業員が電流のブレーカーを落とすと、煙は止まったという。
約20分後に駆け付けた消防が鎮火を確認しており、その後、火災と判断した。
4つの遮断器の抵抗器と投入コイルがいずれも溶融しており、同機構が原因を調べている。
けが人はなく、放射性物質の漏えいもないという。
那珂市では16日、震度3の地震があったが、同機構は、火事は地震とは関係なく、何らかの原因でモーターに必要以上の時間、電流が流れた可能性が高いとしている。
消防などが詳しい出火原因を調べている。
出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140917-00000024-jnn-soci
(ブログ者コメント)
同機構のHPに、遮断器や溶融したコイルなどの写真が掲載されているが、遮断器といっても、ブログ者が想像していたものとは全く違っていた。
http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14091602/
(2015年2月4日 修正1 ;追記)
2015年1月31日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)から、昔のプログラムミスが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構は28日、直流遮断器の制御プログラムに不具合があったことが原因だったと、県や市に報告した。
機構によると、火災は第1工学試験棟大実験室で遮断機の動作点検中に発生。
機構が発注した制御プログラム自体にミスがあり、通常は遮断器を動かす際に瞬間的にしか通電しないコイルに約8分間、電流が流れ続けたため、コイルや周辺が焦げたという。
遮断器は1999年に導入されたが、初めての条件で実施した動作点検で、今回の不具合が発覚した。
機構は、制御プログラムを改善するほか、遠隔操作の点検でも、遮断器の近くに作業員を配置するか、ビデオカメラで監視して再発を防ぐという。
(ブログ者コメント)
同機構のHPに詳しい原因などが記された報告書が掲載されており、その2ページには以下の記述がある。
『当該遮断器を制御するためのプログラム(以下、「制御プログラム」という。)は、原子力機構の発注により製作されたもので、現在の制御プログラムは1999 年に完成している。』
http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p15012801/
2014年7月15日18時5分に福井新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時40分ごろ、日本原子力研究開発機構の原子炉廃止措置研究開発センター(ふげん)=福井県敦賀市=で、重水精製装置建屋の屋外に設置されている空気圧縮機から出火、運転員が間もなく消火器で消し止めた。
敦賀美方消防本部から消防車が出動したが、放水はせず約40分後に鎮火を確認した。
けが人はなく、周辺環境への影響もないという。
原子力機構によると、空気圧縮機は同建屋内の換気空調系統のバックアップ用装置で、普段は電源を入れ待機状態になっている。
煙が上がっているのを作業中の運転員が発見した。
待機状態時には本来作動しないモーターが動いており、炎が出ていたという。
今月9日の点検清掃作業の際に電源を切り、15日午前11時すぎに電源を入れ直していた。何らかの原因でモーターが誤作動したとみられ、原子力機構は出火原因を調べている。
空気圧縮機は1985年製造。大きさは高さ120cm、幅155cm、奥行き77cm。
昨年8月の外観点検では問題なかったという。
出典URL
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/52230.html
2014年7月16日2時21分にmsn産経ニュース福井からも、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構は15日、廃炉措置中の新型転換炉「ふげん」の重水精製建屋に隣接する空気圧縮機のモーターから出火したと発表した。
作業員が消火器で消し、負傷者はおらず、周辺環境への影響もなかったという。
原子力機構によると、15日午前11時40分ごろ、系統設備の弁の作動などに使われる空気圧縮機から煙と火が出ているのを巡回中の運転員が発見。別の作業員が消火活動にあたった。消防が約40分後に鎮火を確認した。
連動する別機器の点検で落としていた空気圧縮機の電源を再度入れた際、モーターから出火したとみられる。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140716/fki14071602210001-n1.htm
2014年7月16日付で毎日新聞福井版からも、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時40分ごろ、敦賀市明神町の新型転換炉ふげん(廃炉作業中)で、重水精製建屋の屋外にある空気圧縮機(コンプレッサー)から煙が出ているのを協力会社員が発見し、運営する日本原子力研究開発機構の職員が119番通報した。
圧縮機内のモーターの一部が焼けたが、協力会社員が消火器で消し止めた。
けが人はなく、放射性物質の放出など環境への影響もないという。
原子力機構によると、出火したのは重水精製装置内にあるトリチウム(三重水素)を取り除く換気設備の空気弁を開閉するための圧縮機。
9日から、換気設備などの点検のため主電源を切っていたが、15日午前11時15分ごろに主電源を入れたところ、しばらくして勝手に作動したという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20140716ddlk18040547000c.html
7月16日付で朝日新聞福井全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時13分に電源を入れ、同40分ごろに火と煙が出ているのを巡回中の職員が見つけ、別の作業員が消火器で消した。
本来は、電源を入れただけでは作動しないはずだが、動いていたという。
2014年6月12日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前5時50分ごろ、新潟市の北越紀州製紙新潟工場で、工場の電気室の中にあるコンプレッサー1台から煙が上がっているのに従業員が気付き、119番通報した。
木造平屋建ての小屋約30m2が燃えたが、けが人はなかった。
警察によると、煙を上げたコンプレッサーなどが焼け焦げていたといい、警察が出火原因を調べている。
同工場事務部によると、施設内を定期点検中の社員が火災を発見した直後から生産ライン全体を停止させており、「原因が判明し、安全が確認され次第、操業を再開する見通し」という。
6月11日14時0分に新潟日報からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防車が出動し消火活動を行ったが、施設の一部を焼き、約40分後に鎮火した。
同工場などによると、燃えたのはガスを工場内に送るファンを回すための電気室の一部。
工場は24時間稼働しており、出火当時は100人以上の従業員がいた。
原因が判明するまでの間、工場全体の操業を一時停止しているという。
出典URL
http://www.niigata-nippo.co.jp/sp/news/national/20140611117373.html
2014年5月31日15時37分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後7時35分頃、札幌市東区の札幌市東消防署1階ボイラー室から煙が出ているのを、職員が発見した。
室内の分電盤から出火しており、職員がバケツの水で消火したが、コンクリートの壁面約2m2が焼けた。
分電盤は、ボイラー室に隣接する車庫に電力を供給するために必要で、5月9日の点検時には異常はなかったという。
同消防署で、出火原因を調べている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140531-OYT1T50090.html
2014年5月3日付で毎日新聞兵庫版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前11時55分ごろ、加古川市金沢町の神戸製鋼所加古川製鉄所の変電設備から発煙し、所内が終日停電する事故があった。
市消防本部が10台を出したが放水はなく、煙は間もなく収まった。
製鉄所によると、発煙と停電はメンテナンス後の変電設備の短絡が原因とみている。
復旧作業は時間がかかると予想され、コークス(石炭の蒸し焼き燃料)工場内に可燃性ガス(水素など)がたまる恐れがあったため、爆発回避のため外部放出し燃焼させたとしている。
このため、上空に一時薄い白煙が漂ったが、人への影響はないとしている。
GWの休業中で避難騒ぎはなかったが、緊急招集された社員らが次々と車で駆けつけた。
事故は今年5件目。
3月27日には溶鋼処理棟で男性社員2人が溶鉄をかぶり大やけどする労災が起きるなどしていて「非常事態宣言」中だった。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20140503ddlk28040394000c.html
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2014年4月5日12時44分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、4月5日8時39分に福島民報からも、同主旨の記事がネット配信されていた。
4日午前8時40分頃、福島空港のターミナルビル2階と航空機乗降口を結ぶ搭乗用通路(ボーディングブリッジ)から煙が上がり、一時、ビル内の乗客らが避難した。
雨漏りで天井部の電気配線がショートしたのが原因とみられ、けが人はなかった。
この影響で大阪便の出発が8分遅れ、乗客101人に影響が出た。
警察などによると、火災報知機の警報で駆け付けた空港職員が、同通路のビル側の天井裏から煙が出ているのを見つけた。
3日夜からの降雨で雨漏りが生じ、照明用配線がショートしたとみられ、警察などが調べている。
ビル内には当時、午前9時40分発の大阪便への搭乗を待つ乗客ら約100人がいた。
火災報知機の警報と同時に避難を促す放送が流れ、職員らが1階ロビーに乗客らを誘導したという。
大阪便への搭乗は別の通路が使われた。
周辺には消防車が約10台集まり、売店の女性従業員(46)は「一時は騒然となった。『何があったんですか』と心配そうに尋ねる客もいた」と話した。
福島空港ビルの井戸沼総務部長は、「再発防止に向けて必要な対応を早急にとりたい」と話した。
同ビル内での火災は、空港開業21年目で初めて。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140405-OYT1T50011.html
http://www.minpo.jp/news/detail/2014040514928
2014年3月5日19時26分に日テレNEWS24;福井放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月5日19時41分にmsn産経ニュースwestから、また3月6日付の毎日新聞福井版からも、同主旨の記事がネット配信されていた。
5日午後、関西電力の高浜原発の補助建屋内で、可搬式の変圧器から火が出た。
火はまもなく消し止められ、周辺環境への影響はないという。
関西電力によると、火が出たのは高浜3号機の格納容器から30m離れた場所にある補助建屋内。
5日午後3時45分頃、協力会社の作業員が持ち込んで使用していた可搬式の小型変圧器(幅18.5cm、奥行き23cm、高さ28cm)から火が出たもので、作業員が消火器ですぐに消し止めた。
けが人はなく、周辺環境への影響もないという。
この変圧器は、原発の新しい規制基準に基づく火災防護対策として、建屋内にスプリンクラーを取り付ける作業のため、200Ⅴのコンセントから100Ⅴの仮設照明に電気を送っていて、関西電力で火が出た原因を調べている。
出典URL
http://news24.jp/nnn/news8634951.html
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140305/waf14030519430022-n1.htm
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20140306ddlk18040622000c.html
(2014年4月15日 修正1 ;追記)
2014年4月9日付で朝日新聞福井全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事が掲載されていた。
関西電力は、原因は過電流とみられると発表した。
協力会社が持ちこんだ変圧器の容量を超える仮設照明64個をつなぎ、約2時間使用したため、内部配線が焼けたとみられる。
2014年2月19日付で神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市は19日、「市野庭地域ケアプラザ」(同市港南区野庭町)と、併設の「市野庭地区センター」を当面休館すると発表した。
18日深夜に火災が発生、電気系統が使用できなくなったためという。
警察などによると、18日午後10時45分ごろ、1階の電気室から出火、同施設に電気を供給する動力変圧器1台を焼いた。
火災報知器が鳴り、駆け付けた男性警備員が電気室から煙が出ているのを見つけ、119番通報。
出火当時、電気室は施錠されていた。
市によると、同施設は通所介護事業や地域活動スペースを提供。
月1回点検を実施しており、委託業者が18日に電気室を点検した際には、変圧器に異常はなかったという。
再開見込みなどの情報は、区ホームページを通じて提供していく。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1402190012/
2014年2月15日0時39分にNHK水戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後5時半すぎ、東海村村松にある核燃料加工会社「G社」で、核燃料を製造する部屋の配電盤から火花が出た。
会社によると、通報を受けた消防がおよそ10分後に到着した時には火花はすでに消えていたということで、配電盤と電源ケーブルの一部が焼け焦げたという。
当時、部屋には5人の従業員がいたが、けがはなく、放射性物質の漏えいもなかったという。
G社は、原子力発電所で使われる核燃料を製造し、火事が起きた部屋では、この核燃料に詰めるウランを加工する作業を行っていたという。
そして、隣りの部屋の装置が作動しなくなったため、従業員が配電盤に差し込んだ電源ケーブルを別の差し込み口に替えたところ、火花が出たという。
今回のトラブルについてG社は、「大変申し訳ない。火花が出た原因を早急に究明したい」と話している。
また、放射線管理区域内で火花がでるトラブルが起きたことを重く見た茨城県原子力安全対策課は、東海村などとともに立ち入り調査をして、管理体制などを調べることにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1075258881.html?t=1392411318050
同社のHPには、事故時の状況が以下のように掲載されていた。
17時39分頃
加工工場ペレット加工室Ⅱの総合分電盤に接続されている装置(自動脱水ろ過装置の水槽に付属するポンプ)が不調であったため、その原因を調査するために総合分電盤を開け、装置が接続されているブレーカを確認したところ、電源が入らない事が分かった。
そのため、廃液処理室の分電盤と総合分電盤との間に電源ケーブルを接続する準備をしていたところ、総合分電盤の中にあるブレーカ付近からスパークの発生が確認された。
17時40分
加工工場ペレット加工室Ⅱにおいて火災報知機が発報した。延焼面積は1平方メートル未満であった。
http://www.nfi.co.jp/info/topics_date1392377712.html
(2014年3月2日 修正1 ;追記)
2014年2月16日付の茨城新聞紙面には、配線引き抜き時に火花が飛んだという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
作業員2人が分電盤に電源ケーブルを接続し直すため、配線を引き抜いたところ、火花が飛んだ。
火はすぐ消え、分電盤の一部が焼けた。
119番通報で駆け付けた消防が、火災と断定した。
2014年2月11日付で毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後3時半ごろ、山形市の山形大学小白川キャンパスから「理学部棟3階に煙が充満し、ベルが鳴っている」と119番通報があった。
消防車約10台が消火にあたり、約1時間15分後に鎮火した。けが人はいなかった。
キャンパス一帯は避難した学生で一時騒然とした。
出火元は鉄筋5階建ての理学部棟3階で、生物学科の研究室付近とみられる。
3階にいた大学院の男子学生(2年)は「非常ベルが鳴った後、必要なものを持って廊下に出ると灰色の煙が充満していた。職員の誘導で避難した」と話した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20140211ddlk06040235000c.html
2014年2月13日6時9分に山形新聞から、2月12日12時43分にNHK山形から、2月13日付で朝日新聞山形版(聞蔵)から、延長コードの断線が原因だったなどの記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
山形大は12日、大学事務局棟で会見し、出火原因について、消防による実況見分を踏まえ、古くなった延長コードに断線箇所があり、ショートした可能性があると説明した。
研究室を使用している教授が午後3時すぎ、暖房用のセラミックヒーターをつけたまま所用で別の部屋へ移ったところ火災報知機が鳴り、研究室にかけつけた時には煙が充満していて消火できなかったという。
大学側は「(電気系統のトラブルは)全学至る所で起こり得ること」とし、全教職員に対し文書で注意喚起するとともに、全ての部屋の電気系統の配線の状況を確認させるなどして、再発防止を図る方針。
焼失したのは火元の研究室だけだが、建物内はすすで汚れ、煙の臭いも漂っているという。
大学は、清掃した上で、火災の影響の少なかった部屋から利用を再開する考え。
当面は、他学部棟を活用する。
すすや水をかぶった実験機器もあり、大学は故障の有無を確認している。
学生が提出した卒業論文と修士論文が燃えるなどの被害はなかった。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201402/13/kj_2014021300268.php
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6025159131.html?t=1392243069033
2013年12月22日18時40分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前8時50分ごろ、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)で、送電用ケーブルから出火した。
施設の職員が水を含ませた布をかぶせ、間もなく消火した。
地元消防によると、束になった10本のケーブルのうち6本が長さ約20cmにわたって焼損した。けが人はいない。
高エネ研によると、出火場所は電子陽電子入射器棟1階。当時、加速器の部品の性能試験を実施中だった。
送電が止まったため周囲を調べると、ケーブルから火が出ていた。消火後に消防に通報した。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131222/dst13122218400004-n1.htm
また、同機構のHPに以下のお知らせが掲載されていた。
2013年12月22日午前8時48分ごろ、電子陽電子入射器棟1階のクライストロンギャラリーにおいて、単体試験中であった加速器構成機器(開発中の陽電子収束コイル)の電源が、異常時に働くインターロックにより自動停止するとともに、当該機器に電流を供給するケーブルの終端部分から発火している様子が監視カメラ映像で認められたため、関係者が機器の停止を確認の上、水で濡らしたウェスで午前8時50分までに火を消し止めました。
当該機器に電流を供給するケーブル10本のうち6本においておよそ20cmが焼損しました。関係者にけがはありませんでした。
火災発生現場は放射線管理区域内ですが、放射性同位元素の使用は無く、放射線発生装置がある地下加速器室とは隔壁で隔てられており、放射性物質の漏えいや放射線障害等人員及び環境への影響はありません。
地下加速器室の電子陽電子入射器は、この火災の発生後直ちに停止しており、本機構の放射線モニターの測定値は平常通りで、異常は認められておりません。
関係の皆様にご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
出典URL
http://www.kek.jp/ja/NewsRoom/Release/20131222183000/
(ブログ者コメント)
電気コードなど、密な状態で使わないよう、ご用心。
2013年12月13日12時50分にyahooニュース(神戸新聞)から、12月14日9時20分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前9時40分ごろ、神戸市長田区細田町2のゴム加工工場「光照加工」の1階から出火した。
工場は、プレハブ2階建て延べ約360m2。1階の機械やダクトなどが燃えた模様。
工場内には従業員7人がいたが、逃げて無事だった。
現場は靴関連の工場や小学校などが密集する地域で、煙が広がり、一帯は騒然となった。
警察によると、靴のゴム底を作る工場で、従業員は「1階に設置している機械のモーターから異音がした」と話しているという。
ゴムを伸ばす機械のモーター部分から出火したとみられる。
隣接する靴の部品組み立て工場の女性従業員は、「ゴムが焦げるようなにおいがして窓を開けると黒い煙が入ってきた。驚いてみんなで必死に逃げた」と興奮した様子で話した。
南隣の長田南小学校は2時間目の授業を中断し、全校児童(247人)を一時、体育館に避難させた。
中川教頭(49)は「煙と万が一の爆発対策のため、放送で伝えて避難させた。3時間目の途中から授業を再開したが、念のため、子どもたちにはマスクを着用させている。体調不良を訴えている子どもはいない」と話した。
出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131213-00000011-kobenext-soci
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131214/waf13121409200009-n1.htm
2013年11月5日19時33分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前8時半すぎ、新潟市中央区川岸町にあるガソリンスタンド「NエネルギーD川岸町店」で、「給油メーターから火花が出た」と、従業員から消防に通報があった。
消防車8台が出て現場を確認したところ、給油メーターの電気基盤が黒く焦げていたということで、火事には至らなかったが、あたりは焦げたにおいが立ちこめ、一時騒然とした。
ガソリンスタンドは午前8時から営業していたが、当時、客はおらず、けが人もいなかった。
消防では、給油メーターが老朽化のため、ショートしたものとみて、詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1035797321.html?t=1383685572466


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。