







(1/2から続く)
8月1日14時20分に福島民友からは、周囲の被害は空気の振動によるものらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
爆発の被害は広範囲に及んだ。
福島民友新聞社の取材では、爆発による窓ガラスの破損は南東に500メートル以上離れた場所でも確認されている。
専門家は「爆発によって生じた音が空気中で振動して伝わり、ガラスが割れたのでは」と分析する。
エネルギーの解析が専門の福島大共生システム理工学類の佐藤理夫(みちお)教授(60)は、太鼓や打ち上げ花火の音が体に響くなどの例を示しながら、「爆発の威力はすさまじく、かなりの音が周囲に響いたと考えられる。離れた位置の被害は、爆風ではなく、音の振動による被害と考えられる」と述べた。
また爆発事故では、周囲への延焼が確認されなかった。
佐藤氏は、「激しすぎる爆発で周囲の可燃物を一気に吹き飛ばし、不幸中の幸いだが火災が発生しなかったのでは」と指摘した。
https://www.47news.jp/localnews/5080887.html
8月3日17時48分にYAHOOニュース(福島中央テレビ)からは、この店は一昨年から消防法違反を指摘されていたが改善していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、店側には、おととしから、消防法の違反が指摘されていた。
防火管理者を決めていないだけでなく、防災のための消防計画も作っておらず、結果、店側は、改善しなかったという。
防災や消防行政に詳しい専門家は…。
■市民防災研究所 坂口隆夫事務局長
「消防計画の項目には「工事等における安全対策」という項目もある。
安全対策をやっていたのか、やっていなかったのか、全くの業者お任せだったのか。
この辺は今回の爆発との関連もでてくると思う」
店舗を運営していた企業は、私たちの取材に対し、「消防計画が提出されておらず、管理が行き届いていなかったのは事実。ただそれは爆発の原因とは結び付かないと考えている」と話した。
警察と消防では、消防法の違反と今回の事故との関連を調査している。
こうした状況を受けて、郡山地方広域消防組合では、管内にある282店舗を対象に、緊急の立入検査を始めた。
消防法の違反項目がないかを確認するほか、プロパンガスの配管なども点検。
今後も順次、立入検査を進める方針。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6019a3cf1560fb628b1ab75f86e58d9addf1c7f4
8月4日9時55分に福島民友からは、同じ会社が経営する別の店でも消防法違反を指摘されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同店を経営する会社が防火管理者を選任せず、消防計画も策定していなかったことを巡り、同社が経営する県内の別の飲食店も消防法違反を指摘されていたことが3日、関係者への取材で分かった。
郡山の店と同様に、防火管理者を選任していないなどの状況だったという。
https://www.47news.jp/localnews/5092898.html
8月4日22時49分に毎日新聞からは、ガス会社は配管の腐食が進んでいることを6月末に店側に伝えていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、現場検証で見つかったガスコンロ近くの配管の一部が、さび付き腐食が進んでいたという。
6月30日にガス会社が定期点検した際にガス漏れなどの異常はなかったが、腐食が進んでいることを確認し、店側に伝えていたという。
https://mainichi.jp/articles/20200804/k00/00m/040/311000c
8月4日12時43分にYAHOOニュース(テレビユー福島)からは、休業中なのに7月になってガスの使用量が急増していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関係者によりますと、休業前の4月中旬には6本のボンベは満タンで、5月から6月にかけてはほとんど使用されていなかったということですが、7月の使用量は、休業中にもかかわらず、数日分のガスが使用された記録が残っていたことがわかりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/06d12c29fdb6bb6febf1094966128ce6c32c62fa
8月4日19時57分に朝日新聞からは、ガス漏れに備えた安全装置が作動していなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガスボンベには1時間に一定の量のガスが漏れた場合、ガスを自動で止める安全装置がついているが、事故当時に作動していなかったことも判明。
県警は、装置が検知できない少量のガス漏れが長時間続いたか、装置自体が故障していた可能性があるとみて、専門家に依頼し、回収した装置の分析を進めている。
https://www.asahi.com/articles/ASN846HWQN84UGTB00F.html
8月5日付で河北新報からは、メーターには異常時ガス遮断装置が備わっていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関係者によると、メーターには異常時にガスを遮蔽(しゃへい)する仕組みは備わっていなかったという。
県警や消防による現場検証は4日午後2時すぎ、終了した。
調理場に設置されていたガス漏れ警報器が見つかっていないが、県警は警報器が何らかの原因で作動せず爆発に至った可能性も含め、業務上過失致死傷容疑での立件を視野に調べを進める。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202008/20200805_63020.html
8月5日21時11分にYAHOOニュース(テレビユー福島)からは、配管エルボ接続部に亀裂が入っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関係者によりますと、この飲食店のガス管の一部は錆が激しく、配管と配管のつなぎ目に数センチ以上の亀裂のような穴が開いていたことが新たにわかりました。
また、ガスボンベから使われた7月のガスの使用量は、休業中にもかかわらず、通常の1か月分のおよそ6割が使われていたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f47ecd999ef7b5eb44a958158ac892202c891654
(ブログ者コメント)
以下は、8月5日テレビユー福島映像の2コマ。
2020年3月23日14時27分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前10時ごろ、北九州市戸畑区中原の日鉄ケミカル&マテリアル九州製造所で化学物質が入ったタンクが爆発した。
福岡県警戸畑署と北九州市消防局によると、消防車20台が出動したが、けが人はなかった。
日鉄ケミカル&マテリアルは日本製鉄のグループ会社で、同社八幡製鉄所内に九州製造所がある。
製造所によると、爆発したのは、コールケミカル工場内にあるフタル酸と呼ばれる化学製品の製造工程のタンク。
設備点検のため、作業を順次停止していたという。
https://mainichi.jp/articles/20200323/k00/00m/040/103000c
2020年3月18日12時45分に毎日新聞から、交通網整備などに伴う大事故の一覧表付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市営地下鉄谷町線延伸の工事現場でガス爆発が発生し、79人が死亡、420人が重軽傷を負った「天六ガス爆発事故」から、4月で50年を迎える。
当時は1970年大阪万博の開幕直後。
高度経済成長まっただ中の大惨事は、「都市災害」の概念が浸透するきっかけにもなった。
刑事責任を問われた元職員に、生死をさまよった被害者や遺族。
5年後に再び大阪で万博を迎える今、関係者の言葉に耳を傾け、都市開発のありように目を向けたい。
「日本一長い商店街」として知られる大阪市北区の天神橋筋商店街の北端に位置する通称「天六交差点」。
約300メートル東の都島通で70年4月8日午後5時45分ごろ、大爆発は起きた。
この惨事は、大都市大阪の過密化を防ぐ再開発途上に起きた未曽有の大災害であったが、今後、都市の建設にあたっては安全性の確保に努め、再び惨事を起こすことのないよう祈願と決意を新たにする。
現場近くの国分寺公園には、大阪市や工事請負業者の鉄建建設(東京)、大阪ガスが建立した慰霊碑が建つ。
誓いの碑文の下に、79人の犠牲者の名が刻まれた銘板が納められている。
「生涯忘れられない、忘れてはいけない事故」。
事故から15年が経過した85年に業務上過失致死傷罪で懲役1年6月(執行猶予3年)の有罪判決を受けた元市交通局の矢萩さん(男性、80歳)=奈良県生駒市=は3月上旬、碑の前で手を合わせ、つぶやいた。
事故のあった4月8日には、毎年欠かさず事故現場を訪れる。
「工事に関わった当事者として、事故に対し口を閉ざして逃げてはいけないと思った」と、初めて個別の取材に応じた。
谷町線は70年3月開幕の大阪万博前に東梅田―天王寺間が開業し、事故当時は都島駅までの延伸工事中だった。
土を掘り起こしてコンクリート製の覆工板で覆った地下空間で作業が進められた。
事故原因となったガス管は土が除かれ、むき出しのままで宙に浮いていた。
大阪地裁は、経年劣化や掘削と埋め戻しの繰り返しから管の継ぎ目が外れ、大量のガスが漏れたと指摘。「何らかの着火源」が引火し、爆発したとしている。
爆発の直前、ガス漏れの一報を受けて駆け付けた大阪ガスの巡回車が現場付近でエンジントラブルを起こした末に炎上した。
判決は炎上と爆発の因果関係を認定していないが、ガス漏れを知らずに燃えさかる車を見るために集まった人たちが爆発に巻き込まれた。
爆風で路上に敷き詰められた1枚380キロの覆工板が1000枚以上吹き飛ばされた。
火災の見物人や帰宅途中だった約500人は体を強打したり、炎にのまれたりして死傷。
「4階建てのビルの屋上にも板が残っていた」と近隣住民は証言する。
矢萩さんは鉄建建設の工事を指揮する主任監督だった。
地裁判決は市にも「監督権を適正に行使する責務があった」と判断し、矢萩さんら交通局の職員3人に有罪判決を下した。
「自分が刑事責任を負うのは仕方ない」。
矢萩さんは判決を受け入れているが、「高度経済成長のひずみで発生した都市災害。個人を裁いて終わる問題ではない」と複雑な思いが今もくすぶる。
当時、政府は外車の輸入を抑制するなど、国内自動車産業の保護政策を推し進めた。
モータリゼーション(自動車の大衆化)で生じたのが、大都市の深刻な交通渋滞だ。
道路の混雑で輸送効率が落ち、赤字がかさんだ大阪市電(路面電車)に代わったのが地下鉄。
大阪市は戦後復興の象徴となった大阪万博に向けて、急ピッチで整備を進めた。
矢萩さんは、「大阪が世界の目に触れることもあり、万博を目標に、国も府も市も張り切っていた」と話す。
市民生活への影響を最小限に抑えながら工事を進めるには、万博開幕の70年3月までに地下の開削を終え、路上に覆工板を敷く必要があった。
判決は、作業中のガス管の防護が不十分だったと指摘した。
「『突貫工事だったのか』と聞かれれば、そうかもしれない」。
矢萩さんは、ぽつりとつぶやいた。
事故から50年。
大阪は、あの頃のように25年の大阪・関西万博を控え、会場となる人工島・夢洲(ゆめしま)を中心とした湾岸エリアの開発への期待が高まっている。
市営地下鉄は民営化され、大阪メトロに。
万博開幕までには中央線を約3キロ延伸し、会場の玄関口となる「夢洲駅」(仮称)を新設する工事が計画されている。
ただ、埋め立て地の夢洲の地盤沈下を懸念する声もある。
矢萩さんは、「地理的特性を踏まえると、スケジュールに余裕はないはず。爆発事故を直接知らない技術者たちには、『安全第一』の視点だけは見失わずに開発に取り組んでほしい」と願った。
【繰り返される「人為ミス」「都市災害」 被害者は忘れない】
1970年4月8日の天六ガス爆発事故当時、中学3年だった坪井さん(男性、64歳)=大阪市北区=は自宅近くの現場で父(当時37歳)を亡くした。
「今更、鉄建建設や大阪市を恨むつもりはない」と心の整理はつけているが、事故以降も繰り返される、人為的なミスが根本にあり、傷を広げる「都市災害」にいらだちを隠さない。
80年には、国鉄静岡駅(当時)前の地下街でガス爆発が起きて15人が死亡した。
91年には、広島市で新交通システム「アストラムライン」の高架建設中に橋桁が落下して15人が犠牲になった。
大事故が起こる度に、都市開発のあり方を問う議論が巻き起こっては、やがてしぼんだ。
坪井さんは険しい表情で言う。
「事故に関わった人にとって、悲惨な出来事は教訓として残り、反省するきっかけになる。でも、ニュースで目にしただけの人は『またか』で終わってしまう。僕らの中であのガス爆発は死んでも風化しないが、同じ失敗が繰り返されたことが腹立たしい」
19年4月、鉄建建設の社員や大阪市職員も出席した事故現場近くの国分寺公園で執り行われた五十周忌法要。
参加は約40人。
坪井さんは遺族の代表としてあいさつに立った。
大事故を経験した町会の一員として「二度と同じ過ちは繰り返さない」という誓いを述べたという。
「油断大敵。開発技術が発展しても、過信が大事故を招く」と語る坪井さん。
楽しみにしていた70年大阪万博を訪れることなく亡くなった父を思い浮かべ、付け加えた。
「5年後の大阪・関西万博に携わる建設関係者には、プロフェッショナルとして人の命を一番に考えた開発を進めてほしい。それが天六事故の犠牲者のみたまに応えることにもなる」
奇跡的に一命を取り留めた人もいた。
「命があるいうんは、それだけで素晴らしいことや」。
武富Nさん(男性、72歳)は、大阪市東淀川区の自宅でしみじみと語った。
結婚48年目の妻(72)も隣でほほえむ。
恋人同士だった2人はあの日、大阪・梅田で夜のデートを楽しむつもりだった。
営業先から車で天六の職場へ戻る途中だったNさんは、渋滞の先に燃え上がる車を見た。
人だかりから「ガス臭い」という声が聞こえた。
「ほんまかいな」と思った後の記憶が抜け落ちている。
目を覚ますと暗闇の中にいた。
爆風で吹き飛ばされ、地下約5メートルの工事現場にたたきつけられていた。
「兄ちゃん、上がろか」。
もうろうとする意識の中で、隣で倒れていた中年男性の声が聞こえた。
頭蓋骨(ずがいこつ)は折れ、右足の甲の関節が外れるなど、全身に大けがをしたが、地上から下りてきた縄ばしごで自力で地上に出た。
警察官がパトカーでNさんを病院に運んだが、車内で記憶は再び途切れた。
数日後に意識を取り戻した時、「偶然が重なって助かった」と命の重みをかみ締めた。
退院後も、雨の日は気圧の関係で体がだるくなったり、地下鉄の騒音に頭痛を起こしたりする後遺症に苦しんだが、事故の2年後に結婚したM子さんが支え続けた。
Nさんの勤務先が倒産するなど「山あり谷あり」だったが、二人三脚で歩んできた。
M子さんは、「どん底からの出発だったから乗り越えられた。事故を経験していなかったら、私たちは『耐える』ということを知らんかったと思う」と振り返る。
Nさんは毎日、地下鉄に乗って大阪市内のマンション管理会社でパート従業員として勤務する。
「大阪が便利な街になるまでに多くの犠牲があった。それだけはいつまでも、忘れたらいかん」。
被害者の声が重く響く。
https://mainichi.jp/articles/20200317/k00/00m/040/213000c
2020年1月20日17時47分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前10時前、坂出市府中町の畑で「夫がゴミを燃やしていたところ背中に何かが刺さって倒れた」と消防に通報がありました。
倒れていたのは、この畑を所有する荒井さん(71)で、消防によって市内の病院に運ばれましたが、まもなく死亡が確認されました。
警察によりますと、荒井さんは当時、コンクリートブロックと鉄パイプなどでつくった縦横およそ1メートルの焼却炉でゴミを焼いていたということで、荒井さんが倒れる直前に近くで作業をしていた妻が2度、爆発音がするのを聞いていたということです。
荒井さんの体には焼却炉の一部に使われていた鉄パイプが当たったような傷があるということで、警察は荒井さんがゴミを燃やしている間に何かが爆発し、飛び散った焼却炉の一部が荒井さんに当たったとみて詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20200120/8030005651.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の3コマ。
2020年1月17日17時23分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前11時25分ごろ、群馬県伊勢崎市今泉町の伊勢崎新栄町給油所から「ローリーが発火し爆発した」と119番通報があり、消防車など18台が出動した。
同11時55分ごろ、鎮火したが、ミニローリー車が全焼し、給油機2機、支柱2本、屋根の一部が焼けた。
けが人はいなかった。
伊勢崎署によると、同日午前、同給油所の男性従業員(52)が、トラックにタンクを積んだミニローリー車で伊勢崎市内の取引先に軽油を配送し、同給油所に戻って1人で軽油を補充中にトイレへ行き、その場を離れたところ、車両から煙が上がっているのを別の従業員が発見し、通報した。
ミニローリー車のタンクは970リットルが積載可能で、男性従業員によると、炎上時のタンクには軽油が300から400リットルほどあったという。
現場検証を行い、原因を調べている。
現場は県道と市道が交わる交差点の一角で、道路は午後2時半まで交通規制された。
JR伊勢崎駅から約2キロの市街地で、付近には県道沿いに市役所、裏手に伊勢崎清明高校がある。
https://www.sankei.com/affairs/news/200117/afr2001170030-n1.html
1月17日17時11分にNHK群馬からは、バーンと大きな音がしたという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は伊勢崎市役所から西に300メートルほど離れた住宅地に近い場所で、ガソリンスタンドの隣の飲食店の店員は「バーンという大きな音がしたので見てみると、トラックみたいなものと脇にある給油機が激しく燃えていた。焦げ臭いにおいがして怖かった」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20200117/1060006197.html
1月18日付で上毛新聞からも同趣旨の記事が、燃えているローリー車の写真付きでネット配信されていた。
伊勢崎署によると、出火直前、給油所の男性従業員(52)がミニローリー車の荷台のタンクに配送用の軽油を補充していた。
男性がその場を離れたところ、車から煙が上がっているのに女性従業員が気付いた。
自転車で通行中だった20代男性は、「ボーンという爆発音が10回近く上がった。警察の呼びかけで周囲の店から大勢が避難した」と話した。
隣の飲食店から避難した女性は、「車の辺りから天井まで勢いよく火が上がっていて怖かった」と話していた。
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/187324
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の6コマ。
大型タンクローリー車の爆発事故は、過去にも起きている。
たとえば以下の「職場の安全サイト」掲載事例参照。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_DET.aspx?joho_no=101143
ただ、ミニローリー車が爆発したという事例は記憶にない。
同じような作業は、このGS以外、全国で行われているはずだが、今回、従来の作業と、どこが違っていたのだろうか?
2017年3月14日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正4として掲載します 。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6887/
(2020年1月21日 修正4 ;追記)
2020年1月15日14時58分にNHK福島から、当時の工場長に有罪判決が言い渡されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3年前、福島市の食品メーカーの工場で起きた従業員1人が死亡したガス爆発事故で、業務上過失致死などの罪に問われている元工場長に対し、福島地方裁判所は、15日、禁固1年2か月、執行猶予3年を言い渡しました。
福島市の食品メーカー「G食品」の元工場長、中尾被告(38)は、オーブンのガス検知器が故障したという報告をうけたあと、1年5か月近くオーブンを使い続けた結果、3年前の3月の爆発事故で当時50歳の男性従業員を死亡させたとして、業務上過失致死と労働安全衛生法違反の罪に問われています。
先月の初公判で、被告は起訴された内容を認め、検察は禁錮1年2か月と罰金30万円を求刑していました。
15日の判決で、福島地方裁判所の柴田雅司裁判官は、「被告がガス検知器の故障や換気などの措置について告知、指示をしなかったのは、考えがたい、著しい怠慢だ。被害者は一瞬にして生命を奪われ、結果は重大かつ悲惨だ」と指摘しました。
そのうえで「被告は反省、謝罪の態度を示している」として、禁固1年2か月、執行猶予3年、罰金30万円の判決を言い渡しました。
また、労働安全衛生法違反の罪に問われた会社としてのG食品には、罰金50万円を命じました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20200115/6050008603.html
(ブログ者コメント)
以下は、爆発当時の現場状況を伝える映像の2コマ。
2019年11月19日19時14分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし4月、静岡市役所の地下駐車場で軽自動車から火が出て、1人がけがをしたほか、職員など2000人余りが一時避難した火事で、この車の所有者がガソリンを不正に運んでいたなどとして、警察は消防法違反の疑いで静岡地方検察庁に書類を送りました。
書類送検されたのは、火が出た軽自動車を所有していた静岡市に住むアルバイトの48歳の男性です。
警察によりますと、男性は、ことし4月、消防法で定められた検査を受けていない金属製の缶にガソリンを入れて所有する軽自動車の荷台に積んだうえ、危険物の表示もせずに不正に運んでいたとして、消防法違反の疑いで19日に静岡地方検察庁に書類送検されました。
捜査関係者によりますと、男性は「使わなくなったガソリンを自分で容器に移し替えて運んでいた」と供述し、容疑を認めているということです。
この火事では、静岡市役所の地下1階の駐車場で、停車していたこの男性の軽自動車から火が出て、女性がけがをしたほか、当時庁舎内にいた市民や職員など2000人余りが一時、屋外に避難しました。
消防などによりますと、ガソリンは温度変化に弱く気化しやすいため、専用の容器に入れないと突然吹き出したり、引火して爆発的に燃え広がったりして大変危険だということで、法律に従って取り扱うよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20191119/3030004904.html
11月14日付でSBSnewsからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2019年4月、静岡市役所の地下駐車場で軽ワゴン車が燃えた火事では、職員と来庁者約2000人が避難しました。
警察などによりますと、車の所有者の男性は車内にガソリンを不正に保管、運搬した疑いが持たれています。
男性は、ペール缶など複数の缶に入った約8リットルのガソリンの廃油を車内に積んでいてエンジンをかけた後、気化したガソリンに引火した恐れがあるとみられます。
ガソリンは気化や液漏れを防ぐために、消防法に適合する携行缶で運搬することが定められています。
https://www.youtube.com/watch?v=bIQCaufoDlA
11月19日21時1分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消防法ではガソリンの保管や運搬の際、性能試験を通過した専用の金属製容器に入れる必要があると定められている。
しかし、車に積まれていたガソリンが入った5個のペール缶は、いずれも、この基準を満たしていなかった。
http://www.news24.jp/nnn/news16422523.html
(ブログ者コメント)
〇以下は、NHK映像の2コマ。
〇本ブログで過去に紹介した類似事例は下記。
2018年4月4日掲載
『大阪市のマンション駐車場でで乗用車が爆発し車内で煙草を吸おうとした男性が軽傷、爆風は後部ドアを壊し上に抜けた、車内には複数のライター用ガスボンベ』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8214/
2017年8月13日掲載
『新潟市の住宅車庫で車のエンジンをかけた後、タバコに火をつけたところ爆発し、この家の住人男性がやけど、車内にはガソリン携行缶が置かれていた』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7458/
2013年8月13日掲載
『2013年8月15日 塩尻市のパチンコ店駐車場でワゴン車の中でタバコを吸おうとして爆発、1人軽傷、5台焼損、車内に草刈り機用燃料を入れた容器を積んであった』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3147/
2011年7月19日掲載
『大子町の駐車場で車内で冷却スプレーを使用して爆発、2人やけど』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/558/
2019年9月18日付で中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「ごみが燃料に生まれ変わる夢の技術」と県が旗を振った桑名市多度町の三重ごみ固形燃料(RDF)発電所が十七日、発電を終了した。
死亡事故に加え、発電効率の悪さから参加市町にも大きな負担を強いた。
今後も解体に十億円程度かかり、新たなごみ処理施設建設のめどが立たない市町もある。
県政史に残る失策の後処理は今後も続く。
午前十一時七分、発電用タービンに隣接する制御室で作業員が停止のスイッチを押すと、数分で発電電力量を示す表示は「0」に。
発電所は十七年の歴史に幕を閉じた。
県は二〇〇二年の稼働前、各市町がごみを加熱乾燥しRDFにして持ち込めば、その後の費用は不要と説明してきた。
だが実際には、稼働当初から参加市町にごみ一トンあたり三千六百円の負担を求め、一七年度以降は負担は同一万四千円にまで増えた。
発電終了を求める市町の声が高まり、桑名市などでつくる桑名広域清掃事業組合が今月、新たな処理場を稼働させたため終了が決まった。
一方で参加市町のうち、伊賀市と県南部の熊野市など一市六町は、今後のごみ処理場の整備に十年程度はかかる見通しで、長期間、ごみ処理の民間委託が続くことになる。
事業での県の累積赤字は三十億円に達する見通しで、加えて今後は発電所の解体に十億円程度がかかるとみられる。
県企業庁電気事業課の幹部は「東京五輪の影響で建設業界の工賃全体が上がっており、もっと高くなる可能性もありそうだ」と打ち明ける。
鈴木英敬知事は報道各社の取材に「尊い命を失った教訓を風化させない」と、追悼事業を継続する考えを強調。
発電所解体終了後には事業の検証をする方針で、「人命が失われた以上、当然厳しい総括になる」と話した。
【リサイクル率、伸び悩む県内】
県がRDF発電で実現を目指した循環型社会だが、現実には県のごみのリサイクル率は二〇一一年をピークに減少している。
県廃棄物対策局の担当者は「リサイクルにかかる費用が大きく、民間で再生が広がらないことが最大の要因」と分析する。
県内の家庭から出た一般ごみの総量に対し、各市町が回収した缶やペットボトル、古紙などが実際に再生された割合を示す「再利用率」は、一七年には12・4%となり、RDF発電開始の〇二年度以降で最低となった。
近年増えているペットボトルなどプラスチック類の再生は、費用がかかる割に再生品の品質が高くないことなどが背景にある。
担当者は「住民にせっかく分別して出してもらっても、十分に再生し切れていないのが現実」と認める。
県は〇五年に「ごみゼロ社会実現プラン」を策定。
その中では二五年までに再利用率50%を掲げた。
同局幹部は「きちんと数字を積み上げた目標」と話すが、プランは一〇年に一度改訂したまま、現実との隔たりは広がるばかりだ。
https://www.chunichi.co.jp/article/mie/20190918/CK2019091802000036.html
(ブログ者コメント)
多度町のRDF発電事業については、本ブログでも過去に何件か情報を提供している。
2019年2月21日に掲載した第2報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9372/
(2019年9月20日 修正3 ;追記)
2019年9月12日11時31分に山形新聞から、産総研は危機意識や知識が不十分だったなどとする調査結果をまとめたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上山市のバイオマス発電施設で2月に起きた爆発事故で、原因を調べていた産業技術総合研究所(産総研)が、「(施設側の)可燃性気体に関する危機意識や知識が不十分だった」とし、設備と操作上の複合的な問題が爆発を招いたなどとする調査結果をまとめたことが11日、関係者への取材で分かった。
施設の設計・施工と試運転を担っていたTエナジー(東京都)と運営のYバイオマスエネルギー(上山市)は、住民の要請を受け、専門機関の産総研(茨城県つくば市)に調査を依頼。
結果は先月30日にまとまったという。
関係者によると、産総研は事故原因として配管内の酸素の追い出しが不十分なまま、発電エンジンを起動させたことでエンジンの火がタンク側に逆流する「逆火」が起きたとみられ、逆火防止装置が十分機能しなかったことで爆発した可能性があるとした。
T社が4月に中間報告で示した内容と同様となっている。
その上で、産総研は緊急時を含む操作マニュアルが不完全で、配管に酸素濃度計がなく、逆火防止装置の性能も十分ではなかったとし「可燃性気体に関する危機意識や知識が不十分。(作業員の)教育指導の徹底が必要」とも指摘した。
T社などは調査結果を受け、安全対策案を11日、地元関係者に提示した。
▽タンクを従来の半分の容量に小型化し、横向きにする
▽半地下構造にして安全柵を設置する
▽蓋やタンクの壁の強度を高める
など。
高性能な逆火防止装置を導入し、住宅側道路に面した防護壁や配管の酸素濃度計を新設するなどとしている。
https://www.yamagata-np.jp/news/201909/12/kj_2019091200222.php
(2020年6月2日 修正4 ;追記)
酸素パージ不足状況などに関し、複数のメディアから少しづつ表現の異なる、以下のような記事がネット配信されていた。
(2020年6月1日8時30分 山形新聞)
T社の説明では、施設は木材チップを熱して作った炭と水蒸気を反応させてガスを生成する。
このガスのうち水素を発電用エンジンの燃料として使うが、空気中の酸素が配管などに多く残っていると、爆発のリスクが高まるという。
同社の調査では、水素タンクの配管などの酸素排出が不十分な状態で、作業員が発電用エンジンを起動させたとみられる。
この際にエンジンの火がタンク側に逆流する「逆火(ぎゃっか)」と呼ばれる現象が起き、水素爆発した可能性が高いという。
県警は当時の作業状況について実況見分したほか、現場にいた作業員や会社側から事情を聴くなどして捜査を進めてきた。
T社の調査結果と同様、水素タンクの配管などの酸素追い出しや酸素濃度の測定など、爆発を回避するための措置を十分講じていなかったとみている。
https://www.yamagata-np.jp/news/202006/01/kj_2020060100003.php
(6月1日19時0分 NHK山形)
現場には、試運転のため、作業員が5人いましたが、発電所を設計・施工した東京のプラント会社「Tエナジー」の男性社員で、63歳の現場責任者と発電機を運転していた38歳の社員の2人が、タンクの酸素濃度を確認し、爆発の可能性を予測できたのに、運転しても問題がないと思い込み、発電機を動かして爆発させたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20200601/6020007024.html
6月1日17時38分にTYUからは、2人は書類送検された、会社の基準を超えた濃度の酸素が残っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報、2報ともどもタイトルも修正した)
警察はきょう、当時の作業員ら2人を書類送検しました。
警察では、2人が設備の試運転を行う際に、危険性を認識しながらも事故を未然に防ぐ措置をとらなかったとみています。
当時、設備の配管のガスの中には、会社の基準を超えた濃度の酸素が残っていました。
2人はその危険性を認識しながらも運転を停止せず、配管の中の酸素を抜かなかったということです。
2人は容疑を認めているということです。
https://www.tuy.co.jp/program/news/localnews/81560/
6月1日16時46分に産経新聞からは、水素の生成過程ながら大丈夫だろうという認識だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
書類送検されたのは、東京都目黒区の男性(63)と、神奈川県茅ケ崎市の男性(38)。
県警によれば、38歳男性は「水素ガスの生成過程ながら『大丈夫だろう』という認識だった」と話しているという。
書類送検容疑は、バイオマスガス発電施設の試験運転中、生成する水素混合ガス中の酸素濃度が想定より高いと認識したにもかかわらず、運転を中止することなく水素爆発を起こし、衝撃で水素ガスを貯蔵するタンク上部の金属製の円形蓋(約500キロ)が飛び、約30メートル離れた民家住宅に落下、30代女性の頭や首にけがを負わせたとしている。
https://www.sankei.com/affairs/news/200601/afr2006010011-n1.html
(ブログ者コメント)
これまでの報道では、会社に酸素濃度の明確な基準がなく、経験則で判断していたということだったが、今回の報道では基準はあったとのこと。
いずれが正か定かではないが、TYUと産経新聞の両記事から併せ考えると、系内にはある程度以上の濃度の酸素が残っていたが、今後、水素がドンドン生成されてくるので、酸素濃度はすぐに低下するだろう・・・・・程度の認識で運転を開始したのかもしれない。
(2020年6月21日 修正5 ;追記)
2020年6月19日21時3分にYAHOOニュース(さくらんぼテレビ)から、2人は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
検察は19日、2人を「不起訴処分」にしたことを明らかにしました。
理由について検察は、女性のケガが軽かったことに加え、被害の弁償をしているためとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ceccb330bbfa5083d525caf33a2b21e4e73ac04
6月19日18時25分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
地検によると、被害者のけがが軽く、会社側が再発防止策を講じていることなどを考慮したという。
https://www.sankei.com/affairs/news/200619/afr2006190024-n1.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の3コマ。
(2021年5月11日 修正6 ;追記)
2021年5月10日10時45分にYAHOOニュース(帝国データバンク)からは、Tエナジー社が破産したという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
Tエナジー(株) は、4月28日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。
当社は2014年(平成26年)5月に設立。
木質バイオマス発電プラントの企画・設計・施工のほか、焼却炉企画・設計、その他コンサルを手がけていた。
主力業務の木質バイオマスのガス化発電事業は、木くずを1200℃前後で炭化した後に炭と水蒸気を反応させて水素ガスを発生させ、その水素ガス中の水素と空気で水素ガスエンジンを駆動して発電するシステムで、水素ガス製造が可能である点が大きな特徴となっていた。
2019年3月期には、年売上高約4億7600万円を計上していた。
北海道石狩市内で実証レベルに向けて進めていたが、2018年3月末の竣工予定が大幅に遅延。
建築費用も膨らみ、竣工計画が変更されていたほか、山形エリアの2メガ発電所も2019年度までの竣工で計画が遅延していた。
そうしたなか、2019年2月6日、当社が手がけていた山形県上山市内のバイオマス発電会社の発電プラントで試験運転中に負傷者1名を出す爆発事故が発生。
2021年3月期の年売上高は約1300万円に落ち込んでいた。
資金繰りが悪化し、今回の措置となった。
負債は債権者約42名に対し約14億6100万円。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9902cfa9eeec9d130cc9fcc1d0b17e5c5f32fa8f
5月10日21時52分にYAHOOニュース(山形放送)からは、爆発したプラントは別の業者が引き継いで再稼働準備中だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
帝国データバンクによると、東京のバイオマス発電施設の設計や施工などを行う「Tエナジー」は先月28日、破産手続きを開始した。
この会社は、上山市の「Yバイオマスエネルギー」の発電プラントの設計などを手掛けていたが、おととし2月、試運転中に水素タンクの爆発事故が発生した。
「Yバイオマスエネルギー」によると、すでに別の業者が作業を引き継ぎ、発電プラントは、再稼働に向けた準備を進めているという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/836fcdc7f61af22de01b53ff9da76bd90bf485fa
2019年8月30日19時30分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後2時10分ごろ、名古屋市西区新木町の洗剤や化粧品の製造工場で「爆発音がした」と、近所の人から消防に通報があった。
火は約1時間後に完全に消し止められたが、警察と消防によると、爆発の影響で、工場の中にいた従業員8人のうち、20~50代の男性2人女性4人の、合わせて6人がけがをして病院に運ばれた。
症状が重い人も数人いるということだが、いずれも意識はあるということで、警察と消防が詳しい状況を調べている。
爆発があった工場のホームページによると、この工場は特殊な原料を用いてスキンケア商品などを製造しているという。
警察と消防によると、火が出たのは2階の部屋で、当時、洗剤を製造するため、釜に複数の原料を入れてボイラーで熱する作業が行われていたという。
現場は名鉄犬山線の中小田井駅から西に約1.5kmの、工場などが建ち並ぶ地域。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20190830/3000006491.html
8月30日18時56分に中日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性1人は重傷の可能性があるが命に別条はなく、他5人は軽傷とみられる。
直径約100cm、高さ約125cmのタンクで家庭用洗剤の原料の薬品を加熱しながらかき混ぜていたところ、爆発したという。
同社関係者によると、社長は事故後、「加熱していたボイラーの火を消すのが遅くなり爆発した」と話していたという。
(共同)
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019083001001808.html
(ブログ者コメント)
以下はNHK映像の1コマ。
(2020年7月11日 修正1 ;追記)
2020年7月10日20時9分に日本経済新聞から、新しい洗剤開発のため薬品を加熱中、発生した可燃性ガスが近くのコンロの火で引火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
名古屋市西区の化粧品製造業「D社」の工場で2019年8月、従業員が重軽傷を負った爆発事故で、愛知県警西署は10日、適切な安全対策を怠り薬品を加熱して爆発を引き起こしたとして、業務上過失傷害の疑いで男性社長(49)を書類送検した。
西署によると、社長は「加熱しなければ事故は起きなかった」と容疑を認めている。
書類送検容疑は、社長として事故の発生を防止すべき注意義務があり、可燃性ガスが発生する恐れを予見できたのに、19年8月30日午後2時10分ごろ、適切な安全対策を講じないまま薬品を蒸気で加熱。
発生したガスがこんろに引火、爆発し、名古屋市千種区の派遣社員の男性(21)ら20~50代の5人に腕や脚のやけどをさせた疑い。
西署によると、派遣社員の男性は両腕のやけどなどの重傷で、ほか4人は軽傷。
社長も軽いやけどをした。
同社は香料成分「リモネン」を主成分とする新しい洗剤を開発中だったという。
県警は、リモネンなどは引火性がある液体で、そもそも加熱すべきではなかったと判断した。
〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61405330Q0A710C2000000/
7月10日20時42分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、熱しながら撹拌機で混ぜていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西区新木町の工場では去年8月、家庭用洗剤の原材料の薬品を熱しながらかくはん機で混ぜていたところ、突然爆発し、社長と従業員の20代から50代の男女6人が重軽傷を負いました。
警察は加熱を避けるべき薬品を熱したため可燃ガスが発生し、工場内で別の作業で使っていたコンロの火に引火・爆発したと断定。
社長(49)が安全対策を怠ったとして、業務上過失致傷の疑いで書類送検しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6d8f2925d368dc3482a1367e5a6c391eaf0852b
2019年8月1日14時56分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前11時40分すぎ、君津市笹の、廃油のリサイクルなどを行っている会社「TO社」の工場の近くにいた人から、「ドーンという音がして黒煙が上がっている」と警察に通報があった。
警察が調べたところ、工場の敷地内にある廃油を保管している平屋建ての倉庫から炎が上がったという。
消火活動の結果、2時間余りたって消し止められた。
警察によると、この火災で、倉庫にいた40代と50代の男性作業員2人が全身にやけどをして病院で手当てを受けている。
工場から300mほどに住む女性は、「爆発音がしたので近くに行ってみたら、建物の中から大きな炎が見え、壁も熱で変形していた。近所なので怖かった」と話していた。
警察が火事の原因を詳しく調べている。
火災のあった工場から600mほど離れた住宅に住む60代の男性は、「家が持ち上がるような爆発音が聞こえて、黒煙が上がるのが見えた。やけどをした男性が2人いたので、救急隊員が到着するまで水をかけるなどの対応をとった」と話していた。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20190801/1080006599.html
8月1日19時55分に千葉テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や消防によると、1日午前11時40分ごろ、「工場で爆発が発生し、延焼している」と、工場の女性従業員から119番通報があった。
消防車など10台が駆けつけ、火は約2時間半後に消し止められたが、この火事で40代と50代の男性従業員2人が全身にやけどを負って重傷だという。
2人は廃油のリサイクルを行うため廃油をかき混ぜる作業をしていて、何らかの理由で廃油に引火したとみられている。
https://www.chiba-tv.com/plus/detail/20190824767
8月2日7時44分にNHK千葉からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全身にやけどをして病院に搬送された56歳の男性作業員が2日未明、死亡した。
40代の作業員は意識はあるということだが、病院で手当てを受けている。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20190802/1080006610.html
(ブログ者コメント)
事故の翌日、姉崎から鴨川に至る久留里街道を南下していた際、道沿いに同社があるのを見かけた。
敷地の入口にはパトカーが停まり、何人かの警察官が行き来していた。
それにしても、単なる出火ではなく爆発だった模様。
倉庫内に廃油ベーパーが充満して・・・・といった可能性も考えられる。
2019年5月16日19時56分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
徳島市末広にある石油の油槽所で石油タンク1基が爆発し、火災が発生した。
爆発があったのは徳島市末広1丁目のT石油末広油槽所。
10基ある石油タンクのうち、灯油専用の1基が爆発した。
警察と消防によると、16日午前7時40分ごろ、複数の周辺住民から「タンクが爆発した」との通報が相次いだ。
消防車など13台が出動して消火活動にあたり、火は約1時間45分後に消し止められた。
周囲の建物などに被害は確認されておらず、けが人もいなかった。
警察によると、出火当時、燃料を乗せた船が新町川の岸壁から地下パイプを通じてタンクに灯油を送っていたという。
爆発したタンクは高さ約9.1m、直径約8.8mで、最大500kℓの灯油が入る。
出火当時は、タンク半分ほどの灯油が入っていたという。
現場は住宅地に隣接した商業施設が集まる地域で、周辺道路は警察による交通規制や周辺住民に対する避難誘導がおこなわれ、一時、騒然となった。
警察と消防が爆発の原因を調べている。
出典
『徳島市で石油タンクが爆発 けが人なし』
http://www.news24.jp/nnn/news1629826.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像中の4コマ。
(2019年11月6日 修正1 ;追記)
2019年11月5日18時14分にNHK徳島から、タンク内の配管を上部注入方式から下部注入方式に改修するなどの対策をとって操業が再開されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
ことし5月、徳島市の油槽所で起きたタンク火災をめぐり、消防などの調査をもとにタンクや配管など設備の改修が進められ、安全が確保できたとしてこのほど油槽所が操業を再開していたことがわかりました。
ことし5月、徳島市末広のT石油末広油槽所で灯油の入ったタンク1基が燃え、けが人はいませんでしたが、警察が周辺の住民に避難を呼びかけるなど現場は一時騒然となりました。
火災を受けて、T石油は油槽所の操業を停止していましたが、タンクや配管の改修工事を終え消防などのチェックを受けた上で安全が確保できたとして先月21日から操業を再開していたことがわかりました。
工事では、タンクの内部の配管を上部から注入する方式から下部から注入する方式に改修し、タンクの中で油の飛散や泡の発生を抑えて静電気の帯電を起きにくくする構造にしたということです。
また、船からタンクに油を注入する配管を、油の種類ごとに分けたり、油の逆流を防止するための弁を新たに設置するなど設備全体の安全対策を行ったということです。
T石油は「企業としての安全に対する意識と行動を刷新いたしました。安全面には十二分に留意の上で運営して参ります」とコメントしています。
今回の火災の詳しい原因はわかっておらず、徳島市消防局などは今後も検証を続けることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20191105/8020006133.html
(ブログ者コメント)
原因は特定できていないということだが、タンクに灯油を送っていた時に爆発したこと、灯油の注入方式を変えるなどして操業が許可されたことから考えると、流動帯電による静電気着火の可能性があると推定されているのかもしれない。
以下は、映像の5コマ。
2018年12月24日に掲載した第1報(5/5)がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報(5/5)は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9190/
(2019年5月6日 修正2 ;追記)
2019年4月27日11時14分に産経新聞から、消臭未実施が2年で127件あったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
APAMAN(東京)は、発生元とされる不動産仲介「アパマンショップ平岸駅前店」で、顧客と契約した入居前の消臭サービスを実施しないケースが約2年間で計127件あったと発表した。
対象者には返金し、謝罪したという。
爆発は昨年12月16日に発生、52人が負傷した。
警察によると、同店の男性店長が消臭スプレーの在庫を処分しようと店内で一斉に噴射、充満した可燃性ガスに引火したとみられている。
大量の在庫を抱えた背景に消臭サービスの未実施があったとみられ、同社が調査を進めていた。
同社によると、店長が在任していた約2年間で215件の契約があり、うち127件で未実施が判明。
子会社が運営する道内11店舗の月平均契約件数が1件なのに対し、同店では9件と突出していたことも分かった。
出典
『消臭未実施2年で127件 アパマン、爆発で調査』
https://www.sankei.com/affairs/news/190427/afr1904270008-n1.html
(2019年12月3日 修正3 ;追記)
2019年12月3日0時23分に北海道新聞からは、元店長が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道警は2日、重過失致傷と重過失激発物破裂の疑いで、同店の元店長辻本容疑者(男性、34歳)を書類送検した。
送検容疑は昨年12月16日夜、店内で除菌消臭用スプレー50本以上を噴射し、大量の可燃性ガスが充満していたのにもかかわらず、注意義務を怠って給湯器のスイッチを入れて爆発させ、46人に重軽傷を負わせた上、周囲の建物を壊した疑い。
道警によると、このスプレーは1部屋につき1、2本の噴射を想定しており、スプレー缶には「火気と高温に注意」と大きく表示されていたという。
道警は、辻本容疑者が室内に大量のガスを充満させた場合の引火の危険性について容易に予測できたと判断したとみられる。
・・・・・
この事故では、脚の骨を折るなど約50人が重軽傷を負った。
同店の入る木造2階建てビルが倒壊し、その後の火災で延べ約360平方メートルを全焼。
周辺の41棟や車両32台も爆風による被害を受けた。
約200人・法人が同店の運営会社の親会社アパマン(東京)に被害を申告。
現在も一部で補償額の折り合いがつかず、交渉が続いている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/370480/
(2020年8月19日 修正4 ;追記)
2020年8月18日11時48分にNHK北海道からは、執行猶予付きの有罪判決がくだった、被告側は控訴しない方針だなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これまでの裁判で辻本被告は起訴された内容を認め、検察は禁錮3年6か月を求刑していました。
18日の判決で、札幌地裁の石田寿一裁判長は、「被告は換気することなく、みずから店内に可燃性ガスを充満させ、危険な状況と認識していたのに、注意を怠った過失の程度は誠に重大だ。けが人は多数に及び、肉体的、精神的な苦痛は大きい」などと指摘しました。
そのうえで、「幸いにも死者が出ず、被告は罪を認めて反省と謝罪の言葉を述べている」として、禁錮3年・執行猶予4年を言い渡しました。
言い渡しのあと、裁判長は辻本被告に向かって、「今回の事件について何がいけなかったのかよく考え、今後の生活を十分注意して送りなさい」とさとしていました。
判決について、被告の弁護士は控訴しない方針を明らかにしました。
【精神的被害 民事裁判続く】
爆発が起きた店舗の運営会社の親会社で東京・千代田区に本社がある「APAMAN」は、被害者への賠償や建物の復旧にあてる費用として、ことし6月末の時点であわせて12億6000万円余りの特別損失を計上しています。
一方で、一部の被害者からは「事故後の悪臭や修繕工事の騒音でストレスを受け続けた」とか「不眠症になって通院を余儀なくされた」といった精神的な被害を訴える声が相次ぎました。
これまでに隣接するマンションの住民たちが運営会社に慰謝料などの支払いを求めて提訴し、裁判はいまも続いています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200818/7000023955.html
8月18日14時0分にYAHOOニュース(STV)からは、被告はスプレーが充満した店舗内は危険と考え、タバコを吸うのを思い止まっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌・豊平区のアパマンショップ平岸駅前店で起きた爆発・火災事故で、元店長の辻本被告(35)に札幌地裁は禁錮3年・執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。
札幌地裁は判決で、スプレー缶約77~91本を噴霧して店舗内に充満させ、手を洗うためにガス瞬間湯沸器を点火したとして、辻本被告の過失の程度は「誠に重大である」とした。
事故当日の昼頃には、スプレーが充満した店舗内では危険と考えてタバコを吸うのを思いとどまっていたと指摘して、辻本被告は事故が起きる危険性を認識していたと結論づけた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/116118bf6002638fb1075de5e052552dd775f792
2019年2月24日19時37分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後1時ごろ、むつ市下北町にある「アツギ東北」のストッキング製造工場のボイラー室で爆発が起きた。
この爆発で室内にいた39歳の男性が病院に運ばれ、手当てを受けている。
男性は全身にやけどをしたほか、両足を骨折する大けがだという。
警察によると、24日は工場が休みで稼働しておらず、けがをした男性がボイラー室で作業をしようと中に入ったところ、ボイラーの圧力を制御する機械が突然、爆発したという。
警察と消防が当時の状況や爆発の原因を詳しく調べている。
現場はJR下北駅から北西におよそ500mの住宅地にある工場。
出典
『ストッキング工場爆発1人大けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20190224/6080003974.html
(2019年3月13日 修正1 ;追記)
2019年2月25日付の東奥日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察や同事業所によると、男性は工場内の設備保全を担当する契約社員で、発生当時は、午後1時半からの勤務の準備をしていた。
爆発したのは、ボイラーで発生した水蒸気から余分な水分を取り除いてエネルギー効率を高める装置で、8年ほど前に取り付けた。
工場は休日だったが、社宅の暖房用として、ボイラー室にあるボイラー12機のうち6機が稼働していた。
爆発音を聞いた男性の同僚が消防に通報した。
爆発直後、ボイラー室には蒸気が充満していたという。
同事業所は、当面の間、工場の操業を一時停止する。
2019年2月13日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9346/
(2019年2月21日 修正1 ;追記)
2019年2月14日12時24分に山形新聞から、施設の稼働時期が配管設計変更などで当初計画から2年遅れていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同施設は配管の変更などのため、稼働時期が当初の構想から約2年ずれ込んでいたことが13日、複数の関係者への取材で分かった。
事故時は施工業者が運営会社に引き渡す前の試運転中で、県警は工期の遅れが安全管理や工程に影響がなかったかなど、管理体制を含め、当時の状況を調べている。
発電施設はTエナジー(東京)が設計・施工を手掛け、事故時は同社が、施設を運営するYバイオマスエネルギーへの引き渡し前の試運転を行っていた。
関係者によると、当初の構想では、2017年春に操業を開始するとしていたが、熱効率を高めるため配管を変更する必要性が出てきたため、その後に運転開始時期を18年4月ごろに延期した。
ただ、各地の発電施設の点検時期と重なり、配管の設置を担当する業者が確保できず、工期は再び遅れ、稼働開始が今年の春まで、さらに1年ほどずれ込んでいたという。
出典
『発電施設、稼働時期が2年遅れ 上山・爆発事故』
http://yamagata-np.jp/news/201902/14/kj_2019021400264.php
2月15日9時11分に山形新聞からは、450m離れた民家の窓ガラスも割れていたなど、下記趣旨の記事が被災範囲を示す地図付きでネット配信されていた。
窓ガラスが割れる被害が、施設から約450m離れた民家でも確認されていたことが14日、上山市への取材で分かった。
爆風による衝撃で破損したとみられ、影響はさらに広範囲に及んでいた形だ。
同市が把握している建物被害は、同日現在までに13地点の計16棟に上った。
同市などによると、新たに被害が分かったのは、蔵王川や国道13号を越え、施設から約450m東側にある同市権現堂の2階建て住宅で、1階仏間の窓ガラスが割れていた。
住人の男性(83)は当初、破損に気が付かなかったが、8日に別に暮らす娘が訪れ、割れているのを見つけたという。
男性は、「事故当日はものすごい音だったが、まさかこんなに離れた所まで影響があるとは思わなかった」と驚いた様子で話した。
火災や爆発のメカニズムに詳しい山形大工学部の桑名一徳准教授(燃焼工学)は、「水素の爆発が起きると、圧力が一気に解放されるため、爆風の影響は半径数100mの範囲に及ぶ」と説明。
今回、新たに割れているのが見つかった窓ガラスが発電施設の方角を向き、爆風を遮る構造物などもなかったことから、破損した可能性が高いとみられる。
施設から450m北西側には県立山形盲学校や、かみのやま病院もある。
いずれも被害はなく、関係者は「不幸中の幸い」としている。
出典
『450メートル離れた民家も破損 上山・発電施設爆発、建物被害計16棟に』
http://yamagata-np.jp/news/201902/15/kj_2019021500276.php
(2019年4月28日 修正2 ;追記)
2019年4月24日9時35分に山形新聞から、最終的な?被害状況などが下記趣旨でネット配信されていた。
市によると、事故では発電施設から半径約450mの地域で建物計17棟、車両1台が被害に遭い、鋼鉄製のふたが飛んできた住宅の30代女性がけがをしている。
施設の運営を担うYバイオマスエネルギーは同日、来月11日午後7時から初めて住民説明会を開くことを明らかにした。
今月26日には設計・施工を担当したTエナジーとともに記者会見を開き、これまでの状況などを説明する予定だ。
爆発事故からは2カ月以上が経過。
住民からは「遅すぎる」、「安全対策は示されるのか」などと不安の声が上がっている。
近くに住む40代男性は、「記者会見よりも先に、住民に説明するべきではないか」と語った。
出典
『水素タンクから酸素抜き取り不十分か 今年2月発生、上山の爆発』
http://yamagata-np.jp/news/201904/24/kj_2019042400484.php
4月27日付で山形新聞からは、タンク内酸素の抜取りが不十分だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
YバイオマスエネルギーとTエナジーは26日、山形県庁で記者会見を開き、これまでの調査結果を報告し、住民らに陳謝した。
T社によると、爆発したのは、プラントで生成した水素ガスなどをためるタンク。
タンクや配管の酸素の抜き取りが不十分だったため、試運転でエンジンのスイッチを入れた際、タンク側に火が入る「逆火」という現象が起きたとみられる。
逆火防止装置も設置していたが、火が想定以上に広範囲に広がって機能しなかったという。
T社の社長は、「配管の酸素濃度は測っていたが、運転マニュアルに濃度の基準値がなく、現場の作業員が経験で判断してしまった」と説明。
複数の酸素濃度計の設置や逆火防止装置の性能向上、マニュアルの改訂などの再発防止策を行うとしている。
出典
『「作業員経験で判断」プラント爆発運営会社が初会見』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190427_53024.html
4月27日付で毎日新聞山形版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
記者会見では、水素などの混合ガスを貯蔵するタンクや配管から酸素の排気が不十分で、ガスエンジンを稼働させた際に漏れ出た炎がタンクに逆流し、爆発が起きた可能性があるとした。
事故当時、T社の4人を含む5人で作業しており、タンクとガスエンジンをつなぐ配管の2カ所で酸素濃度を計測していたが、明確な数値の基準はなく、技術担当者は「(作業員らは酸素濃度を)経験則から、爆発する可能性はないと判断してしまった」と話した。
出典
『上山の爆発事故 「酸素の排気不十分」 山形バイオマスエネ、初めて原因説明』
https://mainichi.jp/articles/20190427/ddl/k06/040/179000c
4月27日16時34分に産経新聞からは、設計施工を担当したT社が酸素濃度問題なしと判断していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故原因について、配管内の排気が不十分で、この残存酸素と貯蔵タンク内の水素やメタンの混合ガスが結びつき、エンジンから漏れ出した炎が伝って引火、爆発した可能性があると説明した。
T社は北海道にも同様のプラントがあり、問題は発生していないとした。
その上で、より大規模な上山市のプラントではスイッチを入れた際に火花などが発生し、エンジンからタンク側に火が逆流する「逆火」が起こったと見ている。
T社は、「酸素濃度は問題ないと判断した。エンジンからタンクへ燃え移ったのも想定外だった」とした。
配管内の酸素濃度に明確な基準は設けていなかったといい、今後、酸素濃度計を連動した安全システムを構築する。
事故現場近くの男性(65)は、「会社側が記者会見したと聞いたが、住民にはまだ説明がない」と憤りを口にし、「再稼働する前に第三者による安全性の確認をしてもらい、住民も実際に目で確認したい」と訴えた。
出典
『山形県のプラント爆発事故「酸素と結びつき爆発」』
https://www.sankei.com/affairs/news/190427/afr1904270013-n1.html
(ブログ者コメント)
〇全てのメディアで「酸素抜き不十分」と報道されているが、燃焼の支燃剤として純酸素を使っていたとは考えにくい。
タンク内空気のパージ不足ということだったのではないだろうか?
〇「これまでの経験則から問題なしと判断」した点も気に
なった。
過去の安全は未来の安全を保証するものではない。
安全の基準については、定量化できるものとできないものがあるが、今回事例の酸素濃度のように、定量化できるものは定量化しておかねばならない。
2019年2月7日8時8分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後4時10分ごろ、上山市金谷の金谷工業団地内にある「Yバイオマスエネルギー」の発電施設で爆発事故が発生した。
警察によると、水素タンクの金属製のふたが吹き飛び、南西側の民家の壁を突き破り、中にいた30代女性が頭や首に軽いけがをした。
周辺の工場や民家では、爆風で窓ガラスが割れる被害が確認された。
警察は7日午前に実況見分を行い、事故原因を調べる。
警察の話では、事故当時、発電施設は試運転をしており、稼働開始から10分ほどで水素タンクが爆発したという。
吹き飛んだ金属製のふたは直径3m、厚さ1cmの円形。
施設から約100m南西にある民家2階部分の壁を直撃した。
けがをした女性は生後1カ月の娘とともに、ふたが壁を突き破ったのとは別の部屋にいた。
女性によると、娘をあやしていた時に大きな衝撃を感じ、木片のようなものが頭に当たったという。
「2階の部屋には、銀色の円盤のようなものも落ちていた。ぶつかっていたらと思うと怖い」と不安そうに話した。
施設の東隣にある、少なくとも3カ所の工場などで、爆風により窓ガラスが割れているのが見つかり、他にも広範囲に爆発の衝撃や振動で建物の破損が確認された。
事故があった発電施設は、建設業や産業廃棄物処理業のA社とY社(ともに山形市)などが木質バイオマス発電の新会社として設立した「Yバイオマスエネルギー」が運営。
昨年12月に完成した。
チップを高熱で炭化させた際に出るガスを燃焼させ、エンジンを回して発電する方式を採用しているという。
現場はJR奥羽本線の茂吉記念館前駅から約500m南東側。
【地震のような揺れ】
耳をつく爆音と地震のような揺れは工業団地の外にまで広がり、周囲の建物のガラスが割れた。
「雷の何倍も大きな音だった」。
夕方に起きた爆発事故に、辺りは騒然となった。
・・・・・
出典
『上山のバイオマス施設で爆発 民家に被害、女性軽傷』
http://yamagata-np.jp/news/201902/07/kj_2019020700118.php
2月7日12時35分にNHK山形からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、当時、タンクには、バイオマス発電の燃料に使う水素などのガスが入っていて、試運転のため発電施設のエンジンの電源を入れたところ、突然、ふたが吹き飛んだという。
会社では、何らかの原因でタンク内のガスに引火した可能性があるとしている。
出典
『水素ガスなどに引火して爆発か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20190207/6020002945.html
2月7日23時40分に山形新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
発電装置の稼働スイッチを入れて数秒で水素タンク内の爆発が起きていたことが、7日、関係者への取材で分かった。
当時は、施工した東京都内の専門業者が、引き渡し前の試運転中だった。
関係者によると、この発電施設は、木材を細かく裁断したチップを熱し、炭化させることで水素などを発生させ、そのガスを燃料にエンジンを動かして発電するタイプ。
爆発したタンクは、燃料となるガスをためるために設置されており、水素や一酸化炭素が貯蔵されていた。
実況見分の結果、タンク上部にあった金属製のふたが吹き飛んだ他に、下部の金属版も爆発の勢いで脱落していたことが分かった。
試運転を担っていたのは、木質バイオマス発電施設などの設計・施工を請け負った「Tエナジー」で、事故当日は午後4時ごろから、試運転に向けた作業を進めていたという。
警察は、スイッチを入れた際、何らかの原因でタンク内の水素ガスに引火し、爆発が起きたとみて、当時の状況を調べている。
・・・・・
出典
『稼働後数秒で爆発・上山 発電施設、県警は過失傷害容疑も視野』
http://yamagata-np.jp/news/201902/07/kj_2019020700137.php
2月9日10時25分に山形新聞からは、被害の程度に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
壁の一部や窓ガラスが破損するなどの建物被害が、発電施設内の建屋などを含め、14棟に上ることが8日、上山市消防本部への取材で分かった。
被害は、施設を中心に半径約250mの範囲に及んでいた。
同消防本部と上山市危機管理室によると、爆発で吹き飛んだ水素タンクの金属製ふたが部屋の中まで入り込み、女性がけがをした住宅を含め、民家や小屋で被害を受けたのは5棟で、工場などの事業所は9棟だった。
金属製のふたが直撃した住宅までの距離は約130mだったことも判明。
最も施設から離れていたのは南西約250m地点にある住宅脇の小屋で、窓ガラスが割れていたという。
工場などではドアやシャッターのゆがみも確認された
出典
『半径250メートル、14棟が被害 上山・発電施設爆発事故』
http://yamagata-np.jp/news/201902/09/kj_2019020900167.php
2018年12月14日20時37分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後0時10分ごろ、倉敷市潮通、JXTGエネルギー水島製油所B工場から「プラントで火が出ている」と119番があった。
消防によると、ガソリン精製過程で使用した廃硫酸の貯蔵タンク(高さ9m、直径6.7m、305kℓ)の上部から炎が上がり、約6時間後に鎮火した。
けが人はなかった。
原因を調べている。
同社によると、燃えたのは使用後の硫酸を再生する装置内のタンク。
従業員が爆発音を聞き、出火を確認した。
硫酸自体に燃焼性はないが、ガソリンの精製で混じるLPG(液化石油ガス)などを含んでいるという。
同工場では従業員に屋外へ出ないよう注意喚起し、一部の操業を止めるなどの影響が出た。
出典
『JXTG水島製油所でタンク火災 一部の操業停止、けが人なし』
http://www.sanyonews.jp/article/838683/1/?rct=jiken_jiko
(ブログ者コメント)
以下は、12月14日14時34分にネット配信されていた朝日新聞記事中の動画の1コマ。
天板と側板の境界になっている部分から炎が噴き出している。
「爆発音を聞いた」という報道と併せ考えると、タンク内部で爆発が起こり、放爆構造で弱く作っている溶接線の部分が破断したということかもしれない。
https://www.asahi.com/articles/ASLDG4RPKLDGPTIL015.html
2018年11月29日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前8時10分ごろ、和歌山市雄松町3丁目の製革会社「U」で「ボイラーが爆発した」と従業員から119番通報があった。
近くの住宅のガラスが割れるなどしたが、けが人は無かった。
消防と警察が原因などを調べている。
消防などによると、工場内のボイラーが破裂し、工場の建物から約3m離れた住宅の玄関ドアガラスが割れた。
さらに、ボイラーにつながるダクトの金属片(約60cm四方)が爆発で吹き飛び、工場東側約10mに駐車中の乗用車に当たった。
多量の重油が燃料室に送られたため、点火時に爆発した可能性が高いという。
U社によると、工場では婦人靴などのエナメル革を製造。
ボイラーは革を乾燥させるために用いるという。
工場長は、「迷惑をかけて申し訳なく、再発防止に努めたい」と話した。
出典
『和歌山)工場のボイラー破裂、住宅ガラス割れる』
https://www.asahi.com/articles/ASLCX327MLCXPXLB002.html
11月28日11時37分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、工場では婦人靴などのエナメル革を製造。
ボイラーは、革と塗料を接着する工程で使う蒸気を作るため屋内に設置しており、同日午前6時ごろから稼働させたという。
爆発時には一帯で大きな音が響き渡り、工場周辺の路上にはガラスが飛び散っていた。
玄関ガラスが割れた住宅の女性(71)は、「テレビを見ていたら、バーンと音がして地響きがした。怖かった」と話した。
出典
『和歌山 工場のボイラー破裂 扉や車破損』
https://mainichi.jp/articles/20181128/k00/00e/040/276000c
11月28日15時24分にNHK和歌山からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前8時すぎ、和歌山市雄松町の革製品製造会社、「U」の事務所兼工場で、ボイラーが大きな音とともに破裂した。
この影響で、工場の窓ガラスやすぐ近くにある住宅の玄関の扉のガラスが割れたほか、ボイラーの排気ダクトの一部が吹き飛んで近くの駐車場の車にぶつかった。
現場付近は、消防や警察に加えて近隣の住民が集まり、一時、騒然とした。
警察などによると、当時、工場では20人ほどが働いていたということだが、従業員や近くの住民にけがはなかった。
出典
『工場のボイラー破裂 けが人なし』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20181128/2040001770.html
2015年9月24日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5236/
(2018年12月3日 修正3 ;追記)
2018年11月27日19時37分にNHK青森から、書類送検されていた会社員が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、当時調理室の床下で害虫駆除の作業をしていた五所川原市の50歳の会社員の男性が安全確認を怠ったまま殺虫剤を使用したことが事故の原因である疑いが強まったとして、ことし3月、業務上過失致死傷の疑いで書類送検していた。
これについて青森地方検察庁弘前支部は、「起訴するための十分な証拠が集まっておらず、刑事責任は問えない」として、27日、嫌疑不十分で不起訴とした。
この事故をめぐっては、事故の被害者や遺族が黒石市に対し、あわせて7200万円の損害賠償を求める裁判を起こしている。
出典
『小学校爆発事故 会社員を不起訴』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20181127/6080003145.html
2018年9月6日17時49分に沖縄タイムスから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後3時半ごろ、沖縄市海邦町のS瀝青工業沖縄中城工場のアスファルト貯蔵タンクで爆発があった。
衝撃でタンク上部のふたがゆがんで壊れ、空いた状態になっている。
けが人はない。
同社が原因を調べている。
同社によると、爆発したのはアスファルトを保温しながら貯蔵するタンクで、直径約3m、高さ7~8mほど。
従業員は、「突然爆発したので、原因を調べているところ」と話した。
工場には10人ほどが働き、当時、近くに従業員がいたが、けが人はいないという。
爆発当初に上がった煙については、「人体への影響はない」とした。
午後3時半ごろ、「ドン」という低い音を聞いた近くの事務所で働く女性は、「かなりの衝撃と揺れがあったので驚いた」と、当時の状況を振り返った。
出典
『沖縄のアスファルト貯蔵タンクで爆発 「かなりの衝撃と揺れ」』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/310737


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。