2016年8月1日21時15分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月1日17時30分にNHK首都圏NEWS WEBから、8月1日20時32分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『地震誤データ千葉の落雷原因か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086982851.html?t=1470090340151
『緊急地震速報データで鉄道影響』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160801/4506561.html
『「首都圏に震度7」緊急地震速報を誤報 落雷が原因?』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8161QNJ81UTIL04P.html
1日午後5時すぎ、気象庁が特定の事業者に向けて出している緊急地震速報のシステムで、東京湾を震源とする、最大で震度7程度の激しい揺れを伴う地震が起きる可能性があるというデータが一時的に流れ、15秒後に取り消された。
このデータは、鉄道会社や電力会社など、合わせて54の特定の事業者に向けて出しているもので、NHKなどの放送では流れていない。
この影響で、東京の都営地下鉄や小田急電鉄などのほか、千葉、埼玉、神奈川などを走る一部の私鉄で、いったん運転を停止した。
その後、各社が設置している地震計で揺れが観測されなかったことなどから、すぐに運転を再開し、各社の運行に大きな影響はなかったという。
また、JRの在来線や新幹線は、平常通りの運行を続けているという。
気象庁によると、千葉県富津市にある地震計の1か所で大きな揺れを示す誤ったデータが記録されたため、一時的にデータが流れたが、その後、周辺の地震計では揺れが観測されなかたため、取り消されたという。
同じ時間に東京湾を震源とする地震は観測されておらず、およそ3分後にも、同じ地震計から強い揺れを示す誤ったデータが入ったという。
当時、地震計のある周辺には発達した雨雲がかかっていて、気象庁によると、落雷による電気信号を大きなノイズと記録した可能性があるという。
気象庁の青木地震津波監視課長は、「一般向けに発表する緊急地震速報は、こうした誤ったデータによる発信を防ぐため、2点以上の観測点で揺れを観測した場合に発表することにしていて、今回も発表していない」としたうえで、事業者に対し、こうした情報の内容を利用者にきちんと説明するよう、求めていくとしている。
(ブログ者コメント)
本件、気象庁HPに、下記趣旨のお知らせが掲載されていた。
平成28 年8 月1 日17 時09 分頃に、千葉県富津市付近を中心に最大震度7を予測した緊急地震速報(予報)を発表しましたが、その後周辺の観測点で揺れが観測されなかったため、15 秒後にキャンセル報を発表しました。
この原因は、緊急地震速報に活用している防災科学技術研究所の富津観測点のデータに大きなノイズが記録されたためです。
なお、緊急地震速報(警報)は、このようなノイズによる発信を回避するため、2点以上の観測点で揺れを観測した場合に発表することとしており、今回、緊急地震速報(警報)は発表しておりません。
http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/oshirase/20160801.pdf
(2016年8月19日 修正1;追記))
2016年8月12日17時56分にNHK千葉から、電源故障によりデータが急激に変化したことが原因だったという記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
8月12日22時57分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
『緊急地震速報取消は電源故障』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086988081.html?t=1471038384430
『「震度7」誤報、電源の故障が原因 気象庁』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8D6CZ0J8DUTIL040.htm
気象庁によると、千葉県富津市に設置されている地震計の電源が故障したため、地面の揺れを観測するセンサーの制御がきかなくなってデータが急激に変化し、激しい揺れが起きたことを示す記録が誤って残されたことが原因とわかったという。
センサーは電気的なデータを使って揺れを検知する仕組みで、このときに大きな揺れの発生を示す急激なデータの変化が誤って記録されたとみられる。
このデータが回線で気象庁に送られ、自動的に緊急地震速報が出された。
ただ、電源が故障した原因については、落雷が影響した可能性もあるとしているが、はっきりとはわからないとしている。
同じタイプの地震計は関東地方の15か所に設置されているが、気象庁は同じトラブルを防ぐために、当面、この地震計のデータを緊急地震速報に利用するのを停止したということで、この地震計の近くの浅いところで地震が起きた場合、最大で4秒程度、地震の検知が遅れる可能性があるという。
(2016年8月29日 修正2 ;追記)
2016年8月26日22時25分に読売新聞から、対策に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『地震速報誤配信受け、気象庁がシステム改修へ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160826-OYT1T50086.html
気象庁は26日、配信システムを年内にも改修すると発表した。
今後は、1か所の地震計だけが短時間でM7以上の地震を予想した場合は速報を配信しないなど、システムを変える。
理論上、速報を出すまでの短時間に地震計1台で検知できる最大規模は、M5.6程度という。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。