2015年12月28日22時50分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県長浜市は、28日、同市湖北町速水の湖北体育館で、1979年の建築当時に施工不良があったと発表した。
屋根の骨組みと体育館本体の接続部分、全44カ所でナットが締められていないなどの手抜き工事だったとしており、市は、当時の施工業者(岐阜県養老町)と監理業者(大津市)に修繕費を求めている。
市によると、同体育館は鉄筋コンクリート造り。
今年7月から耐震工事を行っており、11月中旬の検査で、高さ約12mの天井付近で不良が見つかったという。
不良箇所のうち、ナットの締め込み不良が24カ所、ボルトの長さ不足が17カ所、ボルトが見えていない状態が2カ所、ボルトの傾きが1カ所あった。
全箇所で、接続部分を補強するための材料も注入されていなかった。
市は、3年に1度の定期点検で気付かなかったといい、阪神大震災のような直下型地震が発生した場合、屋根が落下する可能性もあったという。
当時の施工業者と監理業者は、今月3日、藤井市長に当時の施工不良を認め、謝罪したという。
ただ、民法上の瑕疵担保責任と不法行為による損害賠償請求権が時効となっているため、市は、「道義的な責任を問う」として、修繕費912万円を業者に請求する。
体育館は来年2月に利用を再開する予定だったが、5月にずれ込む見込み。
出典URL
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20151228000139
2015年12月29日13時34分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県長浜市は、28日、湖北体育館の建物本体と屋根を固定する箇所全てで、ナットが取り付けられていないなどの施工不良が見つかったと発表した。
屋根が十分固定されていない「仮置き」の状態が新築時から約36年半続いており、阪神大震災クラスの地震が発生した場合、崩落する可能性もあったという。
市によると、体育館は旧湖北町(2010年に同市と合併)が1979年6月に建設。
鉄筋コンクリート2階建てで、本体と鉄骨造の屋根をボルトとナットを使い、44カ所で固定する構造だった。
大橋組(岐阜県養老町)が施工、井上建築設計事務所(大津市)が工事監理を担当した。
体育館は、今年7月から耐震工事のため休館。
工事に伴う11月の検査で、施工不良が発見された。
その後、44カ所全てで、ボルトの長さが足りなかったり、ナットで固定されていなかったりしていたことが判明。
さらに、全箇所で、屋根と建物本体のすき間に埋め込んで屋根を支えるモルタルが使用されていないことも分かった。
体育館は、災害時の緊急避難場所にも指定されていたが、旧湖北町と市はこれまで異常に気付かなかったという。
市は、耐震工事を中断して屋根の固定工事を実施。
「あってはならない手抜き工事」として、費用約912万円を両社に請求する方針だ。
利用再開は、当初予定より3カ月遅れの来年4月末になる見通し。
大橋組と井上建築設計事務所は、今月、市に謝罪したが、施工不良の理由などには触れなかったという。
毎日新聞の取材に、大橋組の代理人弁護士は、「現時点でははっきりしたことは分からない」、井上建築設計事務所は「担当者が不在で分からない」としている。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20151229/k00/00e/040/248000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。