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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20185231921分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

稚内市内に建設された風力発電用の小型の風車に撤去命令が出された。
稚内市は、設置場所を住宅から一定の距離以上離すとした市の条例に違反しているとしている。


撤去命令が出されたのは、京都府内の業者が稚内市の西浜地区に建設した2基の小型風車。

稚内市の条例では、出力が5KW未満の風車は住宅から50m以上離して設置することが定められているが、市によると、2基の風車は最も近い住宅からの距離がおよそ30mと、基準を満たしていないという。


去年12月に条例が施行されたあと、業者に対し撤去命令が出されるのは初めて。


風力発電を巡っては、大型の風車が設置前の環境アセスメント実施が法律で義務づけられるなど、規制が厳しいのに対し、小型風車は比較的設置しやすいことから、稚内市内でも数が増えている。


市は、騒音被害などを心配する市民の声を受けて条例を制定していて、今回の2基については、2か月後の7月23日までに撤去するよう、業者に求めていくことにしている。


一方、業者はNHKの取材に対し、「条例では、近隣住民の同意があれば設置が認められることになっている。住民の理解を得られるよう努力したい」と話している。

 

出典

小型風車 稚内市が初の撤去命令

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180523/0000227.html 

 

 

523750分に読売新聞からは、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。

 

同市などによると、京都府の事業者は昨年12月頃、西浜地区で6基の小型風力の鉄柱を建設。

 

条例違反が確認されたのは、うち2基で、鉄柱に出力3KWの風車が取り付けられている。

 

出典

『50m未満で住宅に近すぎ、風力発電に撤去命令』

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180523-OYT1T50041.html

 

 

 

※本件、ちょっと前の情報だが、2018329日付で日本経済新聞から、下記趣旨の関連記事がネット配信されていた。

 

稚内市が小型風力発電を規制する条例を制定して、3カ月半がたった。


建設や運転時の基準を定めて、違反した場合は是正を勧告し、事業者名を公表する拘束力がある内容で、トラブルを未然に防ぐ狙いだ。

 

それでも、電力の固定買い取り価格の引き下げを控えて、駆け込みで建設する動きが後を絶たない。

 

「土地の買い取りを持ちかけられている」

「隣の空き地で風車の建設工事が突然始まった」


市には、小型風力に関する市民からの問い合わせが、2017年の夏から急増した。

建設工事や土地買い取りを積極化しているのは、市外の企業だ。

 

国の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度で、出力20KW未満の小型風力発電の売電価格は、現在、1KWh当たり55円と、20KW以上の大型風力(21円)より2倍以上高い。

 

18年度から大型風力と同じ20円に引き下げられる予定で、その前に駆け込みで申請する動きが相次いだ。

市には1社で50~100基規模の小型風車を建設する計画が持ち込まれ、乱立の様相を呈している。

 

市はトラブル防止に向けて、17年12月13日に条例を施行した。

 

条例は、風車の設置場所を住宅や学校、事業所などから50~100m以上引き離すよう規定。

計画段階で住民説明会を開き、住民の理解を得ることも求めている。

違反した事業者に指導・勧告・命令を行い、従わない場合は事業者名を公表する。

 

「無秩序な建設では第二の空き家問題が生じる」。

市環境エネルギー課の佐伯課長は、発電のトラブルや所有者の変更、事業期間終了などで施設が放置され、市の景観などに悪影響を及ぼすリスクを懸念する。

 

条例施行後、市には建設を計画する企業や、同じ問題を抱える自治体から問い合わせが相次ぐ。

4月以降、設置工事が本格化すると予想され、市は条例に基づき監視を強める構えだ。

 

山本建設(稚内市)は、雪氷冷熱に続く新エネルギー事業として、約3000万円を投じて、市内に出力5KWの風力発電を4基建設中だ。

4月以降に北海道電力に売電する。

10年で投資を回収し、11年目から年250万円の利益を見込む。

菊池社長は、「買い取り価格が下がる前に事業を始めたかった」と話す。

 

4基の建設を請け負うのは、大東石油販売(稚内市)だ。

風力発電大手エコ・パワー(東京・品川)と共同出資で事業会社を設立し、市内に風車4基を稼働させた。

 

15年に小型風力に参入し、出力5KWの風車を市内と猿払村に計16基設置した。

14億円の売上高のうち、風力発電事業は5000万円を占める。

 

大東石油販売の大村社長は、「買い取り価格が下がれば、売電収入に基づいたビジネスモデルが難しくなる」とみる。

 

稚内市の条例は、野放図な開発にブレーキをかけつつ、いかに円滑な導入を図れるか、多くの自治体が注視している。

 

出典

稚内市の小型風力規制条例 乱立抑止、問われる実効力 駆け込み急増 監視を強化

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO2869166028032018L41000/ 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

条例施行が昨年12月13日。

業者が建設したのが昨年12月頃。

条例施行前に駆け込みで建設したが、完成が間に合わなかったということだろうか?

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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