2016年7月24日2時31分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『水の事故、ライフジャケットで防げ 浮いてパニック回避』
http://digital.asahi.com/articles/ASJ7H4JDVJ7HUTFL00B.html?rm=379
夏休みで、水辺のレジャーを楽しむ人も多くなった。
毎年繰り返される水の事故。
大人も子どもも、ライフジャケットを着用することが最善の防止策だ。
ふたりの娘には水泳も習わせている。まさかうちの子が溺れるなんて――。
東京都の蒔田さん(女性、44歳)は、そう思っていた。
だが、3年前の出来事がきっかけで、考えを改めた。
知人の家族とキャンプに出かけ、川遊びをすることになった。
蒔田さんはテントの準備に追われ、夫は浅瀬で保育園児の次女の面倒を見ていた。
ほんの少しの間、小1の長女から目が離れた。
深みに近づいた長女は流され始め、そばにいた知人が体ごとつかまえ、事なきを得た。
急な流れの中で溺れずに済んだのは、心配性の夫がしつこく主張して買ったばかりのライフジャケットのおかげだった。
「渋々買ったものが、まさかすぐに役立つとは。今振り返っても、ゾッとします」
人はなぜ溺れてしまうのか。
そのメカニズムを研究する元・武蔵野赤十字病院の栗栖医師は、「突然水に流されたり、水に落ちたりするとパニックになる。怖いのはその時、呼吸をコントロールできなくなることだ」と指摘する。
水に転落するなどしてパニックになった時、呼吸の数は安静時の5倍に達することも。
「そうなれば自分の力では息を止めることができず、大量の水が次々に肺に入ってくる。泳げる、泳げないは関係がないのです」
だからこそ、水中に沈まずに浮いていられるライフジャケットは大切だと説く。
ライフジャケットは、スポーツ用品店や釣具店などで扱っている。
スーパースポーツゼビオ葛西店(東京都江戸川区)では、カラフルな商品が約10種類並ぶ。価格は3千~5千円前後。腕を動かしやすいように、肩回りがスリムなデザインもある。
商品選びのポイントは、まず浮力だ。
浮力表示があるものなら、体重ごとに最適なものが分かる。
同店では、用途やデザインに応じて、体重の1割を目安に勧めているという。
担当者は、「水中で脱げないよう、体にフィットさせることも大切。肩や腰の部分に調節ベルトがある商品なら、成長に合わせて調整できます」と話す。
子ども用は、股下ベルトや、仰向けに浮いたときに頭を支える枕のような部分が付いたものもある。
水中で石などで足を切ったり、藻などで足を滑らせて海や川に転落したりと、泳ぎが得意でも、水辺には溺れにつながる危険がたくさん潜んでいる。
NPO法人「川に学ぶ体験活動協議会」は、かかとを固定できて足裏が滑りにくい材質のマリンシューズや、水抜き穴があるレジャー用ヘルメットの準備を勧める。
同協議会の斉藤事務局長は、「本来水遊びは楽しいもの。万が一の時に子どもを助けたいと思うなら、その気持ちで事故予防の備えをしてください」と呼びかける。
警視庁によると、昨年全国で起きた水難事故は1450件で、水難者は1635人。
このうち、死亡・行方不明は791人と、5割近い。
場所は海や河川が多く、「魚とり・釣り中」が「水泳中」、「水遊び中」の2倍近くに上る。
河川財団「子どもの水辺サポートセンター」特命研究員の吉野さんは、「水に入るつもりがなくても、ライフジャケットを着ることが命を守ることにつながる」と話す。
気象や河川の水位に関する情報は、ネット上で手軽に入手できる。
局地的な大雨に伴う増水が深刻な水難事故につながった例もあり、情報をチェックして自主避難に役立てたい。
ヤフーのサービス「Yahoo!天気・災害」は、7月、今いる場所に近い川の水位の変化を危険度に応じて表示する「河川水位情報」(http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/river/)を始めた。
自治体管理の河川も18道府県をカバーしており、順次追加する。
「Yahoo!防災速報」アプリは、端末の位置情報を連動させる機能を利用できるよう設定すると、現在地の豪雨情報や大雨洪水警報・注意報を自動的に通知してくれる。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。