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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201672654分に琉球新報から下記趣旨の記事が、保護角などの解説図付きでネット配信されていた。

 

「金属に落ちる」はうそ 沖縄・糸満の落雷事故で識者指摘 「事前の避難、徹底を」

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-323374.html  

 

24日に沖縄県糸満市の美々ビーチいとまんで発生した落雷事故により、落雷の恐ろしさが改めて浮かび上がった。

海や山のレジャーが増えるこれからの季節、いかに落雷被害を避けるか、日本大気電気学会会員の森本健志近畿大准教授に聞いた。

 

「雷は金属に落ちる」と言われていたが、うそだ。

雷は、本来、絶縁体の空気の中を何kmも進んでくる。

どこに落ちるかは、高さに左右される。

 

また、稲光と雷鳴の時間差から距離を測る方法があるが、地面と水平方向に10km進む雷も珍しくない。

雷雲自体が10km規模の大きさということもあり、雷鳴が聞こえた時点で、雷の射程圏内に入っていると考えた方が良い。

屋外のスポーツ大会などで、「まだ遠いから大丈夫」と考えるのは危険だ。

前もって避難するのが一番大事だ。


数人が近くにいる場合は、枝分かれして複数に落ちることもある。

人に落ちると、たくさんの電流が一瞬で流れるため、温度が上がったり電気ショックを受けたりして、致命的なダメージを受ける。

 

避難に適しているのは、周囲を金属に囲まれた場所だ。

鉄筋コンクリートの建物や自動車の中は、雷が落ちても電流が金属部分を通って逃げるので、安全だ。

しかし、木の下や公園などのあずまや、軒下などは、近くの人体に雷が飛び移る「側撃雷」を受けかねず、危険だ。

 

車内で、窓を開けて腕を出すなどして金属部分に体が触れていると、感電する。

屋内でも、落雷時に水道管やアンテナ線などに触れていると、感電する可能性がある。


周囲に避難場所がない場合、緊急避難として、高さ5m以上30m以下の物体があれば、てっぺんを45°以上の角度で見上げる範囲で、物体から4m以上離れた場所でしゃがみ込む方法がある。

4m以内だと側撃雷を受けかねないので、距離はしっかり取ってほしい。

 

ただ、やはり、できる限り早く建物の中など屋内に逃げる方が安全だ。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

落雷事故の情報は、過去に多数、本ブログに掲載済。

以下は、その中の雷対処方法に関する主だった記事。一部、抜粋。

 

2012916日掲載

201298日 阿蘇の草千里展望所で雷雨を避けていた韓国人ツアー客1人が落雷に遭って死亡、他の15人は無事、雷遭遇時の気象庁注意事項も紹介

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2249/

(気象庁注意事項)

1.雷に遭遇した場合は安全な空間へ避難

雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちます。

近くに高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります。

グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難して下さい。
鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部は比較的安全な空間です。

また、木造建築の内部も基本的に安全ですが、全ての電気器具、天井・壁から1m以上離れれば更に安全です。

2.安全な空間に避難できない場合の対応

近くに安全な空間が無い場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げ、4m以上離れた範囲(保護範囲)に退避します。

高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2m以上は離れてください。

姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないようにします。

雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動します。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/thunder4-3.html

 

2010927日掲載、201149日転載

大原はだか祭の落雷事故から想起した事例活用の意義

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3/

(抜粋)

25日付の毎日新聞千葉版には、市長の「9月に落雷があるとは思わなかった」とか「朝から雷注意報が出ているとしても、雷が落ちるとは思わなかった」といったコメントが載っている。

10月4日8時15分からのNHK「あさいち」で、雷が落ちた場所付近で高く提灯を掲げていて雷撃を受けた人の証言が放映されていた。

証言内容;それまでは全く光っておらず、いきなり落雷した。

同番組に出演していた専門家は、雷雲が数kmといった大きさの場合には、端っこで落雷しても反対側の端っこでは光が見えない可能性もあり、雷が落ちる危険性は、雷雲の下、全体にある、と説明していた。

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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