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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2016729日付で長崎新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

7281849分に毎日新聞から、7281344分にNHK長崎からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

沈没はサバの群れ一斉降下

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2016/07/29090827048590.shtml

島根沖5人死亡漁船事故 網の中の魚群に引かれ転覆

http://mainichi.jp/articles/20160729/k00/00m/040/023000c

漁船転覆は魚群一斉降下が原因か

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034386281.html?t=1469738428211

 

2014年12月24日午前4時半ごろ、島根県浜田市沖で平戸市の巻き網漁船第1源福丸(135トン)が沈没し、4人が死亡、1人が行方不明となった事故で、運輸安全委員会は、28日、網に掛かった大量のサバの群れが一斉に降下したことなどが原因とする調査報告書を公表した。


報告書によると、乗組員20人中19人が右舷側に1列に並んで網を巻き取る作業中、網に掛かっていた大量のサバの群が海面近くから海底方向に一斉に降下する「おりこみ」と呼ばれる現象が発生。

船が右側に傾いたところ、右舷後方から次々に波を受けて傾きが大きくなり、船内に海水が入り込んで、一斉降下から1分後に転覆したとされる。

当時の波の高さは、2~2.5mだった。

 

網は、右舷側の水深約60~70mまで広がっていた。

救助された船長らの証言では、サバは「まれにしか取れないほどの大漁」だったが、魚群の移動で船が傾いても、通常は網が破れるので、元に戻ると考えていたという。


また、当時、船尾の両側にあるバランス維持用の海水タンクのうち、左側(容量6m3)が、弁の故障のため、空だったことも判明した。

同タンクは船の傾きを一定に抑える役目があるが、これが空だったため、船の復原力が低下した状態だったことも要因としている。


魚群の一斉降下による巻き網漁船の転覆事故は、1965〜2015年に13件確認されたが、20トン未満の小型漁船がほとんどで、100トン以上の事故は、うち1980年の1件。

 

報告書は、巻き網漁船の所有者に対し、船の傾きが大きくなった場合には、引っ張られた網を切ることなど転覆防止の対策を周知することや、船のバランスに影響する装置は、操業前に確実に修理することなどを求めている。

 

沈没した第一源福丸を所有していた長崎市の水産会社「東洋漁業」によると、事故後、1度に予想以上の魚が網にかかった場合は、魚を逃がしたり、船が大きく傾いた場合は、網を切ることなどをマニュアルに追加したほか、出港の前に船の責任者が集まり、操業中に起きたトラブルを報告し、安全対策について話し合うことにしているという。


事故は、14年12月24日午前4時半ごろ発生。

乗組員20人のうち17人が救助されたが、2人が死亡。残る3人のうち1人は海底から、別の1人は引き揚げられた船内から遺体で見つかった。

機関長の男性が行方不明のままとなっている。

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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