2017年2月13日20時30分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月4日未明、栃木県小山市城北の飲食店従業員の男性(58)方の旧店舗兼住宅が全焼、家族5人が犠牲となった火災では、2階で寝ていたとみられる妻(60)と長女(30)、孫で小学4年の女児(9)の死因は一酸化炭素中毒と判明している。
住宅火災では、煙は大きな脅威。
専門家は、冷静に対応して煙を避けて逃げることや、火災の早期発見、早期避難が重要と指摘する。
「最近の住宅は気密性が高く、有毒ガスがたまりやすい。1階が火元になると、階段が煙突の役割を果たしてしまう」
県防災館(宇都宮市中里町)で解説員も務める大門牧夫館長(61)は、住宅火災での煙の脅威を、こう指摘する。
煙のスピードは、水平方向に移動するときは人間の歩く速さと同じ程度だが、上昇するときは歩く速さの3~5倍にもなるといい、「2階部分には熱のある煙が充満する」。
夜間の火災では停電する可能性もあり、パニックにならずに冷静に逃げ出すことができるかどうかが、生死を分けることさえある。
「一般住宅で火災が起きた場合、火災と同時にまず家が停電することが多く、2階で寝ているときに火災が起きたら、真っ暗となり、避難しにくくなる」。
気が動転すると、背を低くして煙を吸わないようにするなどの機転が利かなくなる場合もあるのだ。
大門館長は、「火災を早期発見し、煙を絶対に吸わないようにするのが何よりも重要」と強調。
煙や熱を感知する住宅用火災警報器を設置していれば、出火の早い段階で気付くことができ、逃げる時間が取れる。
各消防でも、火災警報器設置を呼び掛けている。
同館では、火災を想定し、疑似の煙が立ちこめる6つの部屋を誘導灯を頼りに出口を目指す煙迷路体験がある。
煙の脅威を肌身で感じることができるのだ。
大門館長は、「煙の恐ろしさを身をもって体験して、事前の備えをしてほしい」と話している。
出典
『住宅火災の脅威… 1階の「煙」が階段を煙突代わりに上昇、2階に充満
専門家「煙を絶対に吸わないように」』
http://www.sankei.com/affairs/news/170213/afr1702130016-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。