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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(1/2から続く)

 

 

611114分に読売新聞からは、ポリエチ容器の劣化でガスが発生した可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

機構は、核燃料物質を入れていたポリエチレン製容器の耐久性を検証する方針を決めた。

ポリエチレンが劣化してガスが発生、破裂につながった可能性があるという。

核燃料物質の長期保管には不向きとの指摘もあり、事故との関連を調べる。

 

6日の事故で飛散したプルトニウムなどは、茶筒のような形のポリエチレン容器に入っていた。

これを二重のビニール袋に包んだうえでステンレス製容器に密閉。

1991年から26年間、一度も開けていなかった。

 

今回、男性職員がステンレス容器のふたを開けたところ、ビニール袋が膨張して破裂、粉末が飛び散った。

 

機構の関係者は、「ポリエチレンが劣化して、粉末がビニール袋内に漏れ出ていた可能性がある」との見方を示す。

 

出典

『ポリ容器が劣化、ガス発生し破裂か被曝事故』

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170611-OYT1T50006.html 

 

 

6122113分にNHK茨城からは、除染テント設置の間、室内で3時間待機していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

原子力規制庁が12日、機構の担当者から聞き取りをしたところ、当時、同じ施設にいたほかの職員らは別の放射性物質の管理に関わる作業を続け、結果として、除染を行うテントの設置を始めるまで2時間かかっていたことが分かった。


そのため、作業員は汚染された部屋に3時間あまりとどまることになり、原子力規制庁は、機構が事故の緊急性を十分認識していたのか、詳しく調べることにしている。

 

出典

被ばく プルトニウム検出されず

http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1074201691.html 

 

 

6122118分に産経新聞からは、5人の肺からプルトニウムは検出されなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

作業員5人の治療を行っている放射線医学総合研究所の上部組織、量子科学技術研究開発機構は12日、5人の肺を3、4回再検査した結果、プルトニウムは検出されなかったと発表した。

一部の患者からはアメリシウムが検出されたものの、減少傾向にあるという。

 

量研によると、搬送後に4人の体の表面で汚染が確認。

機構も12日会見し、「皮膚のしわに残ったプルトニウムなどを過大評価した可能性がある。緊急医療措置の判断のために対応を急いだためで、過小評価するよりはよい」と述べた。

また、機構での除染は、汚染区域からの退出基準を満たしていたとしている。

 

放医研は、5人に放射性物質の排出を促す薬剤を投与。

今後は、退院を視野に、5人の排泄物などから体内被曝の評価を行う。

量研執行役で緊急被曝医療に詳しい明石真言氏は、「内部被曝の可能性はあるが、症状が出るような健康影響があるとは考えられない」と話した。

 

出典

『作業員の肺再検査、プルトニウム不検出 量子科学技術研究開発機構』

http://www.sankei.com/affairs/news/170612/afr1706120022-n1.html 

 

 

20176132250分に毎日新聞から、別の施設で2004年に密閉ビニール袋が膨張していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

機構は13日、2004年に機構内の別の施設でもビニール袋の膨張を確認していたことを明らかにした。

破裂の危険性を把握しながら、作業員への注意喚起などを怠っていた可能性がある。

 

機構によると、核燃料サイクル工学研究所(同県東海村)のプルトニウム第1開発室で04年4月、放射性物質入りの金属容器を二重に密封したビニール袋が膨らんでいるのを確認。

内部の有機物が放射線で分解されてガスがたまった可能性が高く、破裂の恐れがあるため、別の箱に入れ直した。

 

機構は、原子力規制庁から放射性物質の適正管理を求められたことを受け、今年1月にこの経緯を組織内に通知したとしているが、作業手順への反映や注意喚起などはしなかったという。

 

6日の事故後の記者会見で、機構の担当者は「破裂は想定外」と説明していた。

 

出典

『茨城被ばく 13年前にも袋膨張 作業員へ注意喚起怠る?』

https://mainichi.jp/articles/20170614/k00/00m/040/127000c 

 

 

6132050分に毎日新聞からは、5人が退院したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

放射線医学総合研究所は13日、5人全員が同日退院したと発表した。

容体に変化はなく、全員が退院の意思を示したという。

 

通院は続け、尿などに含まれるプルトニウムの測定は続ける。

プルトニウムの排出を促す薬剤の投与は10日終了したが、今後の測定結果を見て再開するか判断する。

 

出典

『茨城被ばく 作業員5人全員が退院』

https://mainichi.jp/articles/20170614/k00/00m/040/084000c 

 

 

615日付で毎日新聞からは、作業した場所も問題視されているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

この施設には密閉された作業台が36台あったが、点検は密閉されていない簡易な作業台で行われた。

 

規制委の田中委員長は14日の定例会見で、「(今回のような)作業をする場所ではない」と問題視した。  

 

出典

『原子力機構・内部被ばく 簡易台で作業、問題視 事故巡り規制委員長』

https://mainichi.jp/articles/20170615/ddm/012/040/090000c 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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