







2018年3月9日16時47分にHTBニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月9日18時45分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
午後0時半ごろ、上川の美瑛町にある辺別川(べべつがわ)で、護岸工事をしていた男性(51歳)が、川の上流から流れてきた大きな雪の塊に巻き込まれた。
男性は大量の雪の中からおよそ1時間半後に助け出され、病院に運ばれたが、意識不明の重体だという。
警察によると、当時、現場では男性を含む3人が護岸工事をしていた。
川の上流にあった雪の塊が解けて押し寄せた可能性があるという。
出典
『美瑛 護岸工事中雪の塊に巻き込まれ 心肺停止』
https://www.htb.co.jp/news/archives_879.html
『男性が雪に埋まり意識不明 北海道 美瑛町の工事現場』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180309/k10011358251000.html
3月11日13時18分に読売新聞からは、9日は大雨だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
気象庁によると、北海道内は9日、上川、釧路両地方を中心に73地点で3月の1日の最多降水量記録を観測した。
最多だったのは釧路市の146ミリ。
道河川砂防課によると、Tさんは護岸工事に従事し、9日の昼休みに同僚と河川の水位を確認中、上流から流れてきた大量の雪や土砂で生き埋めになった。
出典
『川の水位確認中に生き埋め、護岸工事の男性死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180311-OYT1T50050.html
3月11日付で毎日新聞北海道版からは、男性が死亡したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道警は10日、大雨や気温上昇による雪解けで水位が上昇した美瑛町の川で、流れてきた雪の塊に埋まり、意識不明の重体だった会社員のTさん(51)が死亡したと明らかにした。
北海道では9日、発達した低気圧が通過した影響で、各地で大雨となった。
気温上昇で雪解けが進み、河川の増水や住宅浸水も相次いだ。
出典
『美瑛の大雨 雪の塊に埋まった重体の男性死亡 護岸工事中 /北海道』
https://mainichi.jp/articles/20180311/ddl/k01/040/017000c
(2018年6月2日 修正1 ;追記)
2018年6月1日付で毎日新聞東京版から、アイスジャムという現象だった可能性が高いなど、下記趣旨の記事が模式図付きでネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
北海道で3月、河川が急激に増水して、護岸工事をしていた男性が死亡したり車が流されたりする事故があった。
川の流れを氷の塊がせき止める「アイスジャム」が決壊し、現場付近に氷を含んだ雪泥流が一気に押し寄せた可能性が高い。
急な気温の上昇や、まとまった降雨が背景にあったとみられ、専門家は「雪泥流の威力は非常に強い。気候変動が大きくなる中、北海道以外の寒冷地でも被害が出る可能性がある」と、注意を呼びかけている。
【気温上昇、大雨で】
アイスジャムは、河川の表面を覆っていた氷や雪が気温上昇で割れて流れ出し、たまって途中でダムのように川をせき止める現象を指す。
川の幅が狭くなる部分や蛇行部、橋脚付近などで起きやすいとされる。
この時期は、雪解けで水量が増すだけに、上流側で水位が急上昇して氾濫被害が起きたり、詰まった氷が決壊して下流に氷を含んだ雪泥流が一気に下る現象が発生したりする。
【北海道では毎年】
発達した低気圧が通過した3月9日、北海道では太平洋側を中心に季節外れの大雨となり、気温も上昇。
北見工大の吉川泰弘准教授(河川工学)らの調査で、この時、少なくとも道内11河川でアイスジャムが起こった可能性が高いという。
美瑛町の辺別(べべつ)川で、護岸工事の作業中だった男性会社員(当時51歳)が流れてきた大量の氷雪の塊に埋まって死亡。
日高町の沙流(さる)川上流では車3台が流され、作業員11人が近くの発電所に避難した。
それぞれの現場では、大きさが1~3m、厚さ40cmの氷の塊が流れた痕跡があった。
吉川准教授は、「この時期の大雨は、例年より1カ月近く早い。氷が硬く大きいまま割れて流れた箇所も多かったのでは」と分析する。
国立研究開発法人「寒地土木研究所」(札幌市)によると、アイスジャムは北海道では毎年起きているとみられる。
1961年4月、天塩(てしお)川の水位が上昇して氾濫。
北海道開発局の記録では、457haの田畑が冠水して、34戸が床上・床下浸水した。
94年2月には、札幌市西区の琴似発寒(ことにはっさむ)川でアイスジャムが決壊し、河川工事現場からショベルカーごと流された作業員が死亡する事故があった。
同研究所寒地河川チーム主任研究員の横山洋さんは、「1トン以上の巨大な氷が大量に勢いよく流れてくれば、人間はひとたまりもない」と、危険性を指摘する。
【予測モデル作成を】
いつアイスジャムや雪泥流が起きるかを把握するのは難しいうえ、人目につかない発生現場から遠く離れた下流で被害が出ることもある。
対策として、吉川准教授らは、川の流れや氷の浮力を考慮して発生時期の予測モデルを作成することなどを挙げる。
寒冷地に限定した現象だけに、研究者も極めて少ないが、「漂流物による被害という観点では、豪雨や津波による流木などの河川災害も共通する部分がある」と説明。
(1)どこで詰まるか
(2)どのくらいの水位になるか
はアイスジャムの対策研究でも重要で、氾濫範囲や河川に近づかないように注意喚起するタイミングなどをより詳細に絞り込めれば、想定外の被害を抑えることにつながると見ている。
出典
『くらしナビ・気象・防災 「アイスジャム」 雪泥流の脅威』
https://mainichi.jp/articles/20180601/ddm/013/040/009000c
2018年3月9日21時22分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前6時半すぎ、中部空港駅から岐阜県の新鵜沼駅に向かっていた4両編成の回送列車が、中部空港がある空港島と対岸とを結ぶ連絡橋の上で故障し、動けなくなった。
名鉄によると、列車の2両目のパンタグラフが壊れ、架線の一部も損傷しているということで、列車は停車したままの状態になった。
名鉄によると、本格的な復旧作業は9日夜にほかの路線の営業運転が終わってから開始するということで、名鉄は、空港線の中部空港駅と常滑駅の間の上下線で終日、運転を見合わせた。
名鉄ではバスによる代行輸送を行ったが、常滑駅は一時、バスを待つ人たちで混雑した。
名鉄は9日夜の復旧作業を急ぎ、10日の始発から運転再開を目指したいとしている。
また、故障した回送列車の約20分前に別の列車が同じ場所を通過した際には異常はなかったということで、故障の原因も調べている。
今回のトラブルの原因について、専門家からは、架線が海の上にあることが背景にあるのではないかという推測も出ている。
※以下はナレーションなどの情報。
架線の一部、ブラケットの半分が壊れ、電線にぶら下がっている。
よーく見ると、ブラケットを柱につなぐ碍子という部分が破断しているのがわかる。
列車は、ここから少し走ったところに停まっていた。
進行方向から2両目の屋根の上、パンタグラフが外れている。
脇には破損したパンタグラフ。
作業員が取り外したという。
【鉄道の技術に詳しい工学院大学の曽根悟特任教授の話し】
潮風を受けてブラケットの本体にサビが出る。
サビが出て力がかかれば、(碍子から)抜けやすくなる。
今までの類似の例からすると、そんなことが考えられる。
壊れたパンタグラフは2両目のものだった。
教授は、1両目のパンタグラフの通過が破断を決定づけたのではないかという。
1つ目は壊れず通過したが、2つ目が落ちかけたブラケットにぶつかれば、ひとたまりもなく今回のように壊れる。
出典
『連絡橋で列車故障 空港線がまひ』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180309/5888071.html
3月10日9時3分に読売新聞からは、翌日も運転見合わせという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋鉄道は10日、愛知県常滑市の名鉄空港線常滑~中部国際空港駅間の運転を終日見合わせると発表した。
同区間ではバスによる代行輸送を行う。
同線は9日、中部国際空港~りんくう常滑駅間で、回送電車(4両編成)が停電のため緊急停車。
2両目のパンタグラフ1基が破損し、付近の架線なども損傷していた。
復旧作業は10日未明以降に予定していたが、強風で実施できなかったという。
出典
『復旧作業できず、名鉄空港線は一部運転見合わせ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180310-OYT1T50011.html
3月12日19時5分にNHK東海からは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
名鉄によると、架線を安定させる金具が外れたことでパンタグラフが不安定な動きとなり、パンタグラフ自体や架線を次々と壊していったという。
ただ、金具が外れた原因は現在も調査中だという。
出典
『空港線トラブル 原因は架線金具』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180312/5969431.html
3月12日18時49分にCBCニュースからは、より詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
なぜ架線は損傷したのか、名鉄の説明では、
「曲線引装置(ワイヤ)が破損したことにより、トロリー線が内側に移動。その状況によって、パンタグラフの2両目が上部から外れた」。
つまり、トロリー線の位置を固定するためのワイヤーが何らかの理由で切れ、このため、通常はパンタグラフの上にあるはずのトロリー線が内側へ90cmほど移動。
これにより、2両目のパンタグラフがトロリー線から外れ、上昇したパンタグラフが架線を破壊しながら進んでいったと見られるという。
調査の結果、先頭から2両目のパンタグラフ1基が脱落していたほか、およそ230mにわたって架線などが損傷していたという。
名鉄によると、切れたワイヤーは、3月1日におこなった列車内からの目視検査では異常は無かったという。
出典
『名鉄空港線2日ストップの原因は架線を支えるワイヤーの切断か』
http://hicbc.com/news/detail.asp?id=00046347
2018年3月10日8時45分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前4時30分頃、横浜市港北区の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)の駐車場に、増水した鶴見川の水が流入し始め、止まっていた車2台が自力走行できなくなった。
計3人が乗っており、消防に救出された。けがはなかった。
国交省関東地方整備局京浜河川事務所によると、競技場のある新横浜公園などは、大雨などで鶴見川の水位が上昇した時、水を流し込んで遊水地として活用している。
大雨の影響で9日午前4時30分から約3時間にわたって水が流れ込み、駐車場の水位は最大で約90cmに達した。
流入量は、長さ25mのプールで約240杯分だった。
消防などによると、1台は競技場の改修工事で訪れていた男性作業員2人が乗った乗用車で、8日夜からの作業後、車内で仮眠を取っていた。
9日午前6時25分頃、うち1人が「車内に水が入って逃げられない」と119番し、消防が午前7時過ぎに救助した。
2人は車の上に避難していた。
もう1台はタクシーで、男性運転手も救助された。
同事務所は、川の水位が下がったのを確認し、9日午前8時40分頃から排水を開始。
新横浜公園や駐車場などは、10、11日の利用を休止する。
横浜地方気象台によると、横浜市の降水量は、降り始めの8日午前0時から9日午後5時までで76ミリだった。
横浜国際総合競技場は、2019年ラグビー・ワールドカップ(W杯)で決勝などの舞台となる。
駐車場に水が流れ込む今回のような事態を想定し、横浜市はすでに、W杯ですべての駐車場を使用しない方針を決めた。
関東地方整備局京浜河川事務所によると、2003年の供用開始以降、遊水地として活用し、9日も含めて19回、川の水が流れ込んだ。
W杯開催の秋は台風の季節でもあり、市は駐車場が突然使用できなくなる恐れがあるとして、使用しないことを決めた。
影響のない場所に駐車場を確保する方針。
一帯の道路や競技場の内部は浸水しない仕組みになっているという。
出典
『日産スタ駐車場に水流入、逃げられない3人救助』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180309-OYT1T50107.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
日産スタジアムのHPには、以下の注意点が掲載されている。
今回、駐車場を閉鎖する旨、場内放送したのだろうか?
それとも未明のことゆえ、放送があっても寝ていて気付かなかったのだろうか?
『アクセス お車でお越しの方』
下記の駐車場および一部の駐輪場は遊水地の中にあります。
大雨が降ると増水した鶴見川の濁流が流入しますので、閉鎖することがあります。
閉鎖された際には場内放送などで周知しますので、駐車している車両については、速やかに移動をお願いいたします。
なお、車両を放置したことによる損害については、一切責任を負えませんのでご了承ください。
http://www.nissan-stadium.jp/access/car.php
2018年3月8日21時8分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大和高田市のすべての公立の小中学校で、消火栓などの消防設備に不備が指摘されていることがわかった。
不備は5年前から繰り返し指摘され、中には消火のための放水ができないものもあり、市は対応を急ぎたいとしている。
大和高田市は、年に2回、市の公共施設で法律に基づいた消防設備などの点検を実施しているが、市立の小中学校11校すべてで、去年までの過去5年間に消防設備に何らかの不備があると繰り返し指摘されていることが、NHKが入手した教育委員会がまとめた資料から明らかになった。
このうち、消火用の水の供給源となる消火栓の設備については、劣化したり破損したりして適切に放水ができない状態のものもあると指摘している。
1校については、修理や部品の交換が行われたが、残る10校については、消火栓に何らかの不備がある状態が続いていると指摘している。
大和高田市教育委員会は、NHKの取材に対し、「長年に渡って多くの消防設備の不備が指摘されているのは事実であり、申し訳なく思っています。なるべく早く、改善を図りたい」としていて、来年度予算に修理などの費用を計上するなど対応を急ぎたいとしている。
出典
『学校の消防設備に不備の指摘』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055875341.html
2018年3月8日2時34分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年1月、京都市東山区の民泊施設で起きた1件の小さな火災が波紋を広げている。
「惨事になりかねなかった」と振り返る住民らに対し、「事業者が地域といい関係を築いていたからボヤで済んだ」と市当局。
得られた教訓とは・・・。
1月20日午後10時20分ごろ。
その日の家事を終え、居間でテレビを見ていた女性(48)は異変を感じた。
何か焦げ臭い。
あわてて台所に行って火元を確認したが、異常はなかった。
とっさに「隣の簡易宿所か」と思った。
昨年できた木造平屋建ての民泊施設だ。
庭や玄関前で外国人がたばこを吸っているのをたびたび目撃していた。
窓を開けると、施設の離れにあるトイレ付近からオレンジ色の炎が見えた。
「火事だ!」。
隣にいた夫が家の外に飛び出した。
中にいる宿泊客に知らせようとしたが、玄関にインターホンがない。
ドアを必死でたたくと、中からまだあどけなさの残るアジア系の若い男性3人が出てきた。
「ファイア! ファイア!」。
片言の英語で叫ぶと、察した彼らは離れに回り、1人が布のようなもので火元をはたいた。
午後10時21分、女性が119番通報。
約5分後に消防車2台が現場に駆けつけると、火はすでに消えていた。
施設のオーナーは別の区に住み、東山区の管理会社に運営を委託していた。
妻からの連絡で管理会社の代表が現場に来たのは火災発生から約40分後。
オーナーが姿を見せたのは、さらに約30分後だった。
市消防局や地元住民によると、泊まっていたのは、いずれも韓国から来た10代の男子高校生。
大学進学を控えた卒業旅行で、日本に来るのは初めてだった。
出火原因はたばこではなく、トイレの白熱灯(裸電球)に彼らがかぶせたタオルが熱せられたため燃えたとみられる。
白熱灯は、暗くなると自動的につくタイプ。
就寝前、部屋に明かりが差してまぶしいため消そうとしたが、スイッチが見当たらず、仕方なくタオルをかぶせたという。
学生たちは、「(裸電球は)生まれて初めて見た」「危ないとは知らなかった」と、青ざめた様子で話したという。
幸い、けが人はなかったが、このボヤ騒ぎは民泊条例案を審議していた市議会に「飛び火」した。
2月16日の予算特別委員会。
山根委員(共産)が「今回の火事で得た最大の教訓は何か」と聞くと、市消防局の山村予防部長は「白熱灯とタオルの組み合わせでも出火することを踏まえ、各消防署にそうした点も見るように言った」と答えた。
それ以前の質疑で、市側が、近隣住民の通報で火災を防げた点から「地域との調和の具体例」と答弁したことも踏まえ、山根委員は、「住民の命が危険にさらされたのに、調和の具体例とはひどい」。
市に認識を改めるよう迫ったが、中谷・医療衛生推進室長は、「(事業者が)事業計画や連絡先の周知をしっかりやっていたことで住民に通報いただき、ボヤで済んだ。我々の取り組みが役に立った」と譲らず。
議論は最後までかみ合わなかった。
この施設は昨年6月、市から旅館業法の許可を得て営業を始めた。
住民らによると、開業時、管理会社の代表が営業開始を近隣に報告し、その際、緊急時の連絡先もあわせて伝えていた。
オーナーは町内会に入っていない。
同じ学区には、同法の許可を得て正規に営業する民泊が、他に43施設ある。
ボヤがあったのは土曜の夜。
週明け、東山消防署員が注意喚起のチラシを配って歩いたが、すぐに管理者やオーナーに会えたのは3施設だけ。
実際は、管理者不在で営業している施設が多いとみられる。
署員たちは、その後も訪問を続けた。
地元住民の不安は消えない。
第一発見者の女性は、「たまたま、寝る少し前だったから気づいた。深夜に起きていたらと思うとぞっとする」。
住民有志が再発防止策や施設運営の改善を申し入れ、施設は、現在、営業を休止している。
一方、市は6月の住宅宿泊事業法の施行に合わせ、「消防検査済表示制度」を新たに導入する。
自動火災報知設備など、消防法令を満たした民泊施設にステッカーを交付。
目立つ場所に掲げさせ、宿泊者に示す。
事業者に防火意識を促す狙いもある。
民泊施設向けの講習会も開き、防火対策をさらに強化するという。
出典
『民泊ボヤの波紋 あわや惨事か、鎮火の成功例か』
https://digital.asahi.com/articles/ASL2R4K13L2RPLZB014.html?rm=295
2018年3月9日10時31分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前10時半ごろ、盛岡市黒川の工事現場で、大量の土が崩れないよう、鉄骨などで囲いをつくっていた市内の建設会社の社員Nさん(63歳)が、2mほどの高さから落ちてきた鉄骨の下敷きになった。
Nさんは助け出されて病院に搬送されたが、胸を強く圧迫されていて、およそ2時間後に死亡した。
警察や消防によると、鉄骨は長さがおよそ3m、重さは数100kgあり、事故当時、Nさんはほかの作業員5人とともに作業にあたっていたという。
警察は、鉄骨が落下した原因を詳しく調べている。
出典
『工事現場で鉄骨落下 作業員死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20180309/6040000296.html
3月8日19時11分にFNNニュース(岩手めんこいテレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日朝、岩手・盛岡市の橋の工事現場で、63歳の男性が落ちてきた鉄骨に挟まれ、死亡した。
8日午前10時40分ごろ、盛岡市黒川の新しい橋の工事現場で、土の壁を支えていた鉄骨が落下して、雫石町の会社員・Nさん(63)が下敷きになった。
Nさんは胸などを強く打ち、病院に運ばれたが、およそ2時間後に亡くなった。
警察によると、築いた土の壁が崩れないように押さえていた鉄骨が落下したという。
Nさんは事故当時、6人で作業をしていた。
落ちてきた鉄骨は数100kgあったという。
出典
『鉄骨の下敷きになり男性死亡 盛岡市の橋の工事現場』
http://www.fnn-news.com/localtime/iwate/detail.html?id=FNNL00060398
2018年3月8日20時11分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月9日付で朝日新聞和歌山版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時ごろ、和歌山市平尾の「U鉄工株式会社」から「男性が下半身を機械にはさまれて意識がない」と消防に通報があった。
警察などによると、現場には、この会社の社員のKさん(男性、52歳)が倒れていて、搬送された和歌山市内の病院で死亡が確認された。
警察の調べによると、当時、Kさんは、長さ4m70cm、重さ3トンの鉄製の工作機械をリモコン操作でクレーンでつり上げ、トラックに積み込む作業を1人で行っていて、工作機械が落下した際に下敷きになったという。
警察は、機械が落下した原因や当時の状況をくわしく調べている。
出典
『鉄工所で工作機械落下 男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2045870541.html
2018年3月7日22時22分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北陸電力は7日、志賀原発2号機(石川県志賀町)の原子炉建屋で、廃棄するために置いてあった非常用蓄電池の上に搬出用の器具が落下し、破損した蓄電池からバッテリー液の希硫酸約7ℓが漏れたと発表した。
放射性物質の漏えいなど、外部への影響はないという。
北陸電によると、2月13日、地下1階に置いてあった蓄電池をクレーンで持ち上げようとした際、フックからつり下げていた長さ約1.2m、重さ約6.4kgの鉄製の棒2本が約6.5m落下。
蓄電池から漏れたバッテリー液が、床の開口部を通じて地下2階に流れ落ちた。
フックと棒の取り付けが不十分だったという。
出典
『廃棄の非常用蓄電池破損、希硫酸漏れる 志賀原発』
http://www.sankei.com/west/news/180307/wst1803070093-n1.html
3月8日付で朝日新聞石川全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
非常用蓄電池の取り換え作業時に作業員がロープのかけ方を誤って搬出用の金属製器具が蓄電池の上に落ち、一部が破損して液が漏れたという。
2018年3月7日21時42分に産経新聞から、下記趣旨の記事が訓練風景の写真付きでネット配信されていた。
東日本大震災から11日で丸7年を迎えるのを前に、不動産各社が、再開発を手がける東京都心部の主要エリアで大規模な防災訓練を実施している。
企業と周辺住民の双方を巻き込んだ“大家”ならではの動員力に加え、仮想現実(VR)といった先進技術などを活用したリアル感が特徴だ。
都市機能が大打撃を受けた震災の教訓を呼び起こす効果のほか、エリアの価値向上につなげる狙いもある。
「火事だ!」。
東京・日本橋の東京メトロ三越前駅の地下歩道に切迫した声が響いた。
三井不動産などが7日開催した防災訓練。
VRゴーグルを着けた小学生が消火器を引き寄せ、仮想の炎を消し止めた。
これを体験した小学6年の女児(12)は、「炎が本物みたいで、ちょっと焦ったけど練習になった」と満足そうにうなずく。
訓練はVR体験のほか、時間制限内に部屋から脱出するアトラクション、震度7を体験できるシミュレーターなどによる「体験型」が特徴だ。
正午前からは老舗店によるアオサ汁などの炊き出しも行われ、通行客らが行列を作った。
近隣企業の社員や地元住民、来街客まで「多様なプレーヤーを巻き込めた」(同社日本橋街づくり推進部)のは、日本橋に深く根を張る三井の呼びかけあってこそ。
地元町会の室町一丁目会・清水会長は、「互いに助け合えることが街の防災力。働く人と住民が顔見知りになる効果は計り知れない」と、意義を強調する。
住友不動産が2日、複数の再開発に参画する東京都文京区の後楽地区で実施した防災訓練も、同社の呼びかけで、オフィスビル7棟のテナント企業などから約1200人の参加があった。
テナント企業の協力でVRを使った模擬訓練も行い、「災害に強い街づくり」をアピールした。
新開発の災害情報プラットホーム「災害ダッシュボード」を活用して9日に大手町や丸の内、有楽町の企業による情報連携訓練を実施するのは、同エリアでビル事業を展開する三菱地所。
エリア内の駅周辺や施設における帰宅困難者の滞留人数や負傷者対応状況などの情報を集約でき、街全体で人員や物資などの配置を最適化していく。
明治大学危機管理研究センターの市川宏雄所長は、「地域の災害対応力を高めるには、先進技術の導入や幅広い連携が前提。政府も責任範囲に関する法制度整備で企業参加を後押しする必要がある」と話している。
出典
『不動産各社がリアル体験型防災訓練…VRで消火訓練、震度7の揺れ体験も』
http://www.sankei.com/affairs/news/180307/afr1803070053-n1.html
(ブログ者コメント)
VRを使った訓練については過去に本ブログでも何件か紹介スミ。
2018年3月9日3時0分に朝日新聞青森版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後7時50分ごろ、五所川原市中央4丁目の五所川原消防署内の調理室で、凝固剤を入れた中華鍋から出火し、壁の一部が焼けた。
同署によると、鍋は職員が食事を作るために使い、コンロで調理後1時間ほどして残った油に凝固剤を入れたという。
凝固剤を入れた約10分後に出火し、作動した火災報知機に気づいた職員が消火器で消した。
出火当時、調理室は無人で、けが人はなかった。
県消防保安課によると、県内では昨年、コンロが出火原因の火災が17件発生したという。
同課は、「油など燃えやすいものを扱う場合は、目を離さず注意してほしい」と呼びかけている。
出典
『青森)五所川原消防署内でぼや、凝固剤入れた鍋から出火』
https://www.asahi.com/articles/ASL3856LSL38UBNB00H.html
(ブログ者コメント)
東京都のHPに、凝固剤の使い方に関する、以下の記事が掲載されていた。
その内容から考えると、五所川原の事例は、調理後1時間たって冷えていた油に凝固剤を入れ、それを溶かすために再加熱していた・・・ということかもしれない。
もしそうであれば、10分後に発火したという点、また同署が「目を離さず・・」と呼びかけている点も納得できる。
もし、1時間後、まだ温かい状態の油に凝固剤を入れて10分後に発火したというなら、早急な原因究明が必要だ。
特に消防署で起きた火災なので、その辺を明確に報じてほしかった。
廃油凝固剤でついうっかり火災を起こさないために
(2013年3月21日)
~廃油凝固剤の安全な使い方~
使用済みの食用油を排水として流すと環境への負荷が大きくなります。
そのため、油を固めて「燃えるゴミ」として廃棄する廃油凝固剤が販売されています。
調理後、時間が経って冷えた油は、凝固剤を溶かすため再加熱して使用しますが、加熱していることをついうっかり忘れて放置してしまい、高温になった油が発火し、火災にまで至る事故が、東京で毎年50~60件起きています。
そこで、廃油凝固剤についてテストを行い、消費者に対し、ついうっかりが火災につながることを注意喚起することとしました。
【テスト結果の概要】
・「安全な使い方」を再現したテストとして、冷えた油600ミリリットルに
1)凝固剤を加え、
2)火をつけ(過熱防止装置側を使用)、
3)かき混ぜながら凝固剤を溶かし、
4)溶けたら直ぐ火を消し、後は固まるのを待った。
このとき凝固剤が溶けるのに要した時間は2~3分であった。
この使い方をパッケージに表示してある商品としていない商品があったが、どちらの凝固剤も、この使い方で油は固まり、この使い方を守れば「ついうっかり」は起こらないことを確認した。
・「調理油過熱防止装置」がある側のこんろで再現テストを行った場合は、発火に至る前に装置が作動し火が消えることを確認した。
【消費者への注意喚起】
・油を加熱中その場を離れてはいけません!
「自分は忘れたりしない」、「自分だけは大丈夫」と思っていませんか?
誰にも、ついうっかりで火災を起こしてしまう危険性があります。
・冷えた油を固める場合は、
1)凝固剤を加える、
2)火をつける、
3)油をかき混ぜながら凝固剤を溶かす、
4)溶けたら直ぐ火を消す
という手順で使いましょう。
激しくかき混ぜる必要はありません。
少しの時間、様子を見ながらゆっくりかき混ぜればよいのです。→詳しくは別紙を
・油を加熱するときは、「調理油過熱防止装置」付きのガステーブルの場合、過熱防止装置がある側のこんろを使いましょう。
火災を防ぐのに有効です。
揚げ物調理のときもそうしましょう。
・なるべく凝固剤は、料理直後の油がまだ熱いうちに溶かして使うようにしましょう。
料理にとりかかる前から計画しておきましょう。
【結果に基づく措置】
今回テストした廃油凝固剤を製造している事業者に、表示の改善等について要望した。
社団法人日本ガス石油機器工業会に、消費者への注意喚起について要望した。
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/test/haiyu_press.html
(2018年5月23日 修正1 ;追記)
2018年5月22日13時8分にNHK青森から、火の消し忘れだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
この日は、30代の男性署員が夕食にから揚げを作ったあと、廃油を処理する際に火を消し忘れ、およそ10分間、その場を離れたところ、鍋の油から火が出たという。
消防事務組合では、消防への信用を失墜させたとして、この署員を22日付で、給与の10%を1か月カットする減給の処分にした。
出典
『消防署でぼや 署員を減給処分』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180522/6080001041.html
2018年3月8日7時35分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月8日12時27分にテレビ新潟から、3月8日11時58分に新潟放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後5時前、長岡市栃尾泉の滝清水川の工事現場で、川の段差のある部分を支える「落差工」と呼ばれるコンクリートの壁が倒れた。
この事故で、現場で作業にあたっていた見附市の作業員、Kさん(62)が壁の下敷きになり、約5時間後に救出されて長岡市内の病院に搬送されたが、その後、死亡した。
県によると、倒れたコンクリートの壁は高さと幅がそれぞれ3m、奥行きは50cmあり、重さおよそ9トンに上るという。
コンクリートの壁は、川の流れを緩やかにするために設置されていたという。
この工事は県が発注し、先月から行われていたもので、現場では老朽化した落差工を修繕するため、当時3、4人が作業にあたっていたという。
現場は、長岡市東部の栃尾地区の中心部から南におよそ5km離れたところ。
出典
『河川工事中に壁が倒れ男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180308/1030002415.html
『長岡市の工事現場で事故 男性1人が死亡』
http://www.rnb.co.jp/nnn/news88212709.html
『河川工事で作業事故 男性1人死亡 長岡市』
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/bsn/region/bsn-kennai20180308-9534171
2018年3月8日7時56分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時10分ごろ、京都市左京区八瀬野瀬町の京福電鉄「叡山ロープウェイ比叡駅」近くで、同駅屋根のふき替え工事を行っていた作業員の男性(62)が倒れているのを仕事仲間が見つけ、119番した。
男性は病院に搬送されたが、意識不明の重体。
警察によると、事故当時、作業員6人がふき替え工事の作業をしていた。
天井の板が抜け落ちており、男性は約10m下の地面に転落したとみられる。
警察は、安全対策に問題がなかったか、詳しい状況を調べている。
出典
『駅舎屋根ふき替え中、天井板抜け落ち落下か…62歳作業員重体 京都・ロープウエーの比叡駅』
http://www.sankei.com/west/news/180308/wst1803080008-n1.html
3月7日23時53分に京都新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3月10日付で朝日新聞京都市内版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時ごろ、京都市左京区八瀬野瀬町の叡山ロープウェイ比叡駅の駅舎で、屋根の板を張り替えていた作業員Mさんが約10m下の山中に転落し、全身を強く打って死亡した。
警察によると、事故後に確認したところ、屋根の板が破れていたといい、原因を調べている。
冬季運休中で、客はいなかった。
出典
『屋根張り替えの作業員転落し死亡 叡山ロープウェイ比叡駅』
http://kyoto-np.jp/politics/article/20180307000217
2018年3月7日18時11分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月8日12時0分に熊本日日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後2時過ぎ、上天草市大矢野町の野牛島で釣りをしていた男性から「鉄塔が倒れた」と通報があった。
海保が監視取締艇を出して現場を確認したところ、島の北にある高さ34.5mの配電用(6000Ⅴ)の鉄塔が根元から海側に倒れていたという。
この事故によるけが人はいなかったが、野牛島と隣の維和島を結ぶ配電線の一部が海面から1mの高さまで垂れ下がり、船舶が航行出来なくなっているという。
このため、海保は巡視艇を出して付近を船が通らないよう警戒を続けている。
海保によると、通報した男性は「ズズズという音がして、振り返ったら鉄塔が倒れていた」と話していたという。
九州電力熊本支店によると、維和島の514戸で停電が発生。大半はすぐに回復したが、28戸が最大約2時間停電した。
鉄塔は1978年の建造。
九州電力は現地に担当者を派遣して鉄塔の復旧を進めるとともに、倒れた原因を調べている。
出典
『上天草市で鉄塔倒れる 一時停電』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20180307/5000001755.html
『九電の鉄塔が倒壊 維和島で一時停電、周辺の航行禁止に 上天草市』
https://this.kiji.is/344313856388842593?c=92619697908483575
3月9日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)からは、海面上の電線が撤去されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九電熊本支社は8日、海面まで垂れ下がっていた電線を撤去したと発表した。
これに伴い、船舶の運航が可能になった。
(ブログ者コメント)
鉄塔が倒れた事例は、過去にも起きている。
2011年4月15日掲載
『[昔の事例の顛末] 2008年9月15日 美浜町の関電鉄塔倒壊死亡事故は強度計算不足によるものとして設計課長を送検 (修正4)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/161/
ちなみに1998年に香川県坂出市では、鉄塔のボルトが外されて倒れた事件も起きている。
(事件につき、本ブログでは紹介せず)
2018年3月7日18時39分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前11時前、秋田市向浜にある「Uエナジー」の木質バイオマス発電所の燃料置き場で、燃料のヤシ殻を運搬していた作業員がヤシ殻の山から煙と炎が上がっているのを見つけ、消防に通報した。
ヤシ殻は、発電所の敷地と道路をはさんで反対側の屋外の燃料置き場に山積みになっていて、警察によると、およそ1万1000トンあるという。
消防は、はしご車を出してヤシ殻の山の上から放水しているほか、ショベルカーで山を崩して火種を探すなどして消火に当たっている。
消防によると、炎が立ち上がることはないものの、広い範囲でくすぶり続けている状態で、出火から7時間あまりたった今も鎮火に至っていない。
これまでのところ、けが人はいないという。
この木質バイオマス発電所は、地元の発電事業者が北都銀行など9つの金融機関から協調融資を受けておととし7月から営業運転を開始していて、総事業費が125億円にのぼる東北最大級の規模。
燃料のチップには、県産材に加えて、ヤシの実や種からパーム油を搾り取った後の「PKS」と呼ばれるヤシ殻を海外から輸入して使っている。
発電事業者によると、消火活動でぬれたヤシ殻も乾かせば燃料として利用できるため、今のところ、火災による発電への影響は無いとみているという。
現場は秋田港近くにある工業団地の一角で、警察と消防では火が出た原因を調べている。
出典
『木質バイオマス発電所で燃料火災』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180307/6010000238.html
3月12日19時0分にNHK秋田からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
燃料のヤシ殻から火が出た火災は、6日目の12日午後4時過ぎにようやく鎮火が確認された。
出典
『木質バイオマス発電所火災鎮火』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180312/6010000272.html
(ブログ者コメント)
この種の火災は自然発火が原因であることが多いが、冬期の北国での事例ゆえ、自然発火の可能性は大きくないように感じるかもしれない。
しかし自然発火というもの、兆しが生じ始めた後、数ケ月経ってから急激に温度が上昇し発火することあるので、今回、その可能性を否定することはできない。
2018年3月8日20時39分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県嘉麻市のうどん店で7日未明、天かすの自然発火が原因とみられる火災が発生した。
熱を持ったままの天かすは、1カ所に集めて置いておくと余熱で燃え出すことがある。
消防や警察は、飲食店や家庭で天かすを扱う場合は十分注意するよう呼びかけている。
警察によると、うどん店は木造平屋で、約90m2が全焼した。
従業員が最後に店を出たのは6日午後10時ごろ。
7日午前4時半ごろ、仕込みのために訪れた従業員が、店内の倉庫内が燃えているのを見つけた。
倉庫には天かすが集めて置かれていた。
直径30cmの鍋の上に直径40cmの金ザルが置かれ、その中に天かすが入れられ、ザルにはアルミ製のふたがしてあった。
ザルなどが内側から燃えており、天かすが発火したとみられるという。
飯塚地区消防本部によると、天かす表面の天ぷら油が空気に触れる面積が大きく、調理された高温の天かすをザルなど1カ所に入れたままにしておくと、酸化反応が促されて発熱するという。
熱は内部から逃げにくく、温度が上昇する。
熱がこもるまで時間がかかるのが特徴で、人がいなくなった夜中などに発火することがある。
量が多いほど危険で、容器に詰めるなど放熱環境が悪いと、さらに危ないという。
同消防本部は、防止策として
①捨てたり調理場を離れたりする場合は、平たく置いて熱を発散させ、十分に水をかけ、冷えていることを確認する
②大量に1カ所に集めない
③通気性が悪く熱がこもる容器には入れない
ことを挙げた。
2014年には、福岡県飯塚市の天ぷら店で、揚げ玉が原因の火災が発生した。
松岡予防課長は、「飲食店だけでなく、一般家庭でも天かすによる火災が起きないわけではないので、注意してほしい」と話す。
消防庁によると、16年の全国の建物火災の原因は、揚げかすが21件、揚げ玉が3件、油かすが12件だった。
出典
『うどん店全焼、天かす自然発火か 消防「保管に注意を」』
https://www.asahi.com/articles/ASL3844YJL38TGPB008.html
2018年3月6日23時17分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都府福知山市半田のJR西日本福知山電車区で昨年9月に男性作業員が死亡した事故で、福知山労基署は6日、建設機械の積み下ろしの際に安全措置を怠ったとして、労安法違反の疑いで京都府与謝野町三河内の建設業「N建設」の代表の男(56)を書類送検した。
書類送検容疑は、昨年9月20日、電車区内の工事現場でショベルカーをトラックから降ろす際、荷台と地面に架け渡す鉄製の道板を確実に固定することなく作業を行わせた疑い。
同署によると、同町の従業員の男性=当時(69)=は、自ら運転するショベルカーの道板が外れて転落し、ショベルカーの下敷きになり死亡したという。
出典
『JR工事死亡事故で書類送検 京都、安全措置怠った疑い』
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20180306000190
2018年3月6日11時59分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
黄色と赤色のランプ点滅で車に交通規制を指示する「一灯式信号機」について、徳島県警は、新年度から撤去を始める。
ルールを理解していないドライバーによって事故の原因になるケースが多く、試験的に交通標識に置き換えた交差点では、事故が減少したという。
一灯式信号機はランプが点滅し、黄色側が注意しながら、赤色側が一時停止した後に、それぞれ交差点に進入するよう決められている。
県内では、住宅街など、夜間の交通量が少ない場所を中心に105基設置されている。
だが、一時停止しないドライバーが多く、全国で事故が多発しているという。
警察庁が2015年12月に「代替が可能な場合は、信号機の撤去を検討する」と都道府県警に通達したことを受け、県警でも撤去を検討してきた。
県警は、効果を確かめるために、17年1月、徳島市新蔵町の「徳島保健所前交差点」にある一灯式信号機を撤去。
代わりに、赤色が点滅していた方向の交差点入り口に、夜間になると発光する「一時停止の標識」を設置した。
また、交差点内を赤色で舗装して、路面に書かれた「止まれ」の文字を拡大した。
約1年かけて調べた結果、撤去前の1年間で6件だった物損事故は3件に減少。
人身事故は0件だった。
孫との散歩で同交差点近くをよく通るという主婦(70)は、「これまで車同士が交差点で衝突しそうな時や、スピードを出した車に歩行者がはねられそうな時があった。運転手も夜間発光の標識の方がわかりやすいのでは」と話していた。
県警は、道路を管理する市町村や地元自治会らと協議を進め、不要な一灯式信号機を撤去していく。
交通規制課の吉枝次長は、「維持管理費用の面からも、不要な信号機は撤去すべきと考える。効果的な代替策を関係者と話し合い、事故の防止にもつなげたい」と話した。
出典
『全国で事故多発の「一灯式信号機」撤去へ…徳島』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180306-OYT1T50073.html
2018年3月6日7時15分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国的に出動が増えている救急車を有効活用するため、総務省消防庁は、救急現場で緊急性がないと判断された人を搬送しない際の隊員の対応マニュアルや教育体制の整備を、新年度から進める。
こうした対応は、一部の地域で取り組んでいるが、トラブルを懸念する声が出ていた。
今年度末にまとめる検討会の報告書に方針を盛り込む。
2016年の救急出動は、10年前より97万件多い621万件。増加傾向が続く。
10年で、救急隊も全国で約300隊増えたが、現場到着にかかる時間は、約2分延びている。
出動数が多い都市部や1回の出動に時間がかかる過疎地などは、一刻を争う患者搬送が遅れかねず、地域によっては全ての救急車が出払う事態が起きている。
こうした中、緊急度の高い人を把握し、出動態勢を手厚くしたり、適切な医療機関を選んだりする、緊急度判定を導入する消防本部が増えてきている。
総務省消防庁の昨年度の調査では、全国の消防本部の74.9%が、救急現場で緊急性が低いと判断された人に救急車以外の手段を勧める取り組みが「必要だと思う」と回答。
同庁は、昨年度の報告書で「緊急度を判定し、救急搬送の要否を判断することが求められる」と、対応を促した。
ただ、救急搬送が必要な人への「判断ミス」があった地域もあり、運ばない判断への慎重論は根強い。
同庁の昨年度の調査でも、96.7%の本部が、後で容体が悪化した際の責任問題を不安に挙げた。
こうした状況から、18年度に患者への説明、搬送しなかったときのアフターケア、記録の残し方などのマニュアルをつくるとともに、職員の教育体制づくりを目指す。
速くて正確な判定のための技術開発も、同庁の研究班(班長=森村尚登・東京大教授)が進める。
19年度にいくつかの消防本部と協力して、モデル地域で検証する方針だ。
【救急の緊急度判定】
119番通報の時は、通信指令員が患者の訴えや状態をもとに判断し、救急現場では隊員が患者を観察し、呼吸、脈拍などの情報も踏まえて決める。
判定の過程や留意点をまとめた手順書を総務省消防庁が公表しているほか、独自に手順を決めている地域もある。
同庁の報告書では、緊急度が低ければ「時間的余裕があるため、自力での受診が可能」としている。
出典
『緊急性なければ搬送せず 消防庁、判定マニュアル作成へ』
https://www.asahi.com/articles/ASL314QB8L31PLBJ003.html
2018年3月5日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鉄の黒サビの原因となる硫酸還元菌が、電気を食べる細菌の一種であることが分かった。
物質・材料研究機構(つくば市)が突き止め、黒サビの効果的な防止策への活用が期待されている。
この菌の遺伝子解析から、同様に電気を食べる細菌が深海などに多くいることも分かった。
電気をエネルギー源とする生き物は、これまで、特殊な生命形態と思われていたが、極限の環境ではあまり珍しくない可能性が出てきた。
鉄の黒サビは、細菌による腐食が原因とみられている。
中でも硫酸還元菌は、石油採掘用パイプラインなどを腐食する細菌で、この菌のために海外では多くの油の流出事故が起きている。
ただ、この菌がどうやって鉄を腐食するかが、よく分かっていなかった。
物材研の岡本章玄・主任研究員らは、鉄よりも安定した電極を使うことで菌の活動の詳細を観察することに成功し、遺伝子解析を進めた。
その結果、この菌は鉄から直接電子を引き抜く特殊な酵素群を細胞膜上に持っていて、これで鉄を腐食し、電気を摂取していることが分かった。
この酵素の働きを止める薬剤を作れば、大量の殺菌剤を使って防いでいる黒サビをより効率的に防ぐことが可能という。
さらに、酵素群を作るDNAが他の細菌にもないか照合した結果、エネルギー源となる有機物が枯渇した深海底に住む鉄腐食菌や硫黄還元菌など、分類学上の種類が全く異なる細菌にも同じDNAがあることが判明した。
岡本主任研究員は、「電気をエネルギー源にする生物は、これまで特殊なものだと思われていたが、深海底などの過酷な環境で生きるうえでは必要なのかもしれない」と話している。
出典
『茨城)鉄の黒サビの原因菌のメカニズム解明 物質材料研』
https://www.asahi.com/articles/ASL2J61DPL2JUJHB00L.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。