2019年5月13日20時45分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日昼過ぎ、金沢市内の倉庫で火事があった。
けが人はいなかった。
火事があったのは金沢市東長江町の倉庫で、13日午後0時半ごろ、消防に通報があった。
関係者によると、ごみを回収しに来た運搬車の中にあったスプレー缶が爆発し、中のごみから出火したため、外に出したところ、倉庫に燃え広がったという。
火はおよそ30分後に消し止められ、けが人はいなかった。
警察と消防が詳しい出火原因を調べている。
出典
『ごみの中のスプレー缶爆発 倉庫へ燃え移る』
http://www.news24.jp/nnn/news16332729.html
5月13日16時9分にYAHOOニュース(MROテレビ)からは、若干ニュアンスの異なる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後0時半ごろ、金沢市東長江町のゴミ集積所で、ごみを運んできた収集車の作業員から「ごみから火が出た」と消防に通報があった。
火は集積所の小屋を全焼し、およそ30分後に消し止められた。
警察によると、収集車からゴミを出して広げたところ、火が出たという。
火事のあった場所は夕日寺小学校近くの金腐川沿いで、住宅等、近くの建物は川を隔てたところにある。
出典
『金沢のゴミ集積所の小屋が全焼』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190513-00010003-mrov-l1
5月13日18時59分にNHK石川からも、若干ニュアンスの異なる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日正午すぎ、金沢市東長江町で「ごみ収集車から倉庫に火が燃え移った」と消防に通報があった。
火は、およそ30分後に消し止められたが、この火事で、ごみ集積場として使われていた倉庫が全焼した。
けが人はいなかった。
警察によると、ごみ収集車の作業員が煙が出ているごみを車から取り出したところ、倉庫に火が燃え移ったということで、警察と消防が当時の状況を詳しく調べている。
出典
『ごみ集積場全焼 収集車から延焼』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20190513/3020001687.html
(ブログ者コメント)
以下はNHK映像の1コマ。
原っぱのような場所にポツンと建っている倉庫が全焼した。
2019年5月10日21時4分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県彦根市は10日、市清掃センター(同市野瀬町)にごみを捨てに来た市内の男性(76)が、ごみ焼却場に車ごと転落し、首などに軽傷を負ったと発表した。
職員が車を誘導する際、マニュアルを守らなかったためとしている。
市によると、同日午前9時半ごろ、刈草を捨てに来た男性の車が焼却場の扉(幅3m、高さ5m)に向け後進した際、誤って5m下の焼却場に転落した。
市のマニュアルでは、転落を防ぐよう扉を全開にしないよう義務付けているが、職員は怠っていたという。
同センターは「マニュアルの内容を職員に徹底させる」としている。
出典
『焼却場に車ごと転落、ごみ捨ての男性けが 職員が誘導ミス』
https://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20190510000198
5月10日20時21分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前9時25分ごろ、滋賀県彦根市野瀬町の市清掃センターのごみ焼却場で、刈り草を持ち込んだ市内の男性(76)が運転する軽トラックが、投入口から約4.8m下のごみピットに転落した。
男性は頭や首に全治1週間のけがをした。
市によると、ピットは幅約19m、奥行き約6m、深さ約5mで、ごみが20cmほどたまっていた。
男性は刈り草を投入しようと軽トラックを後退させる際に速度を出し過ぎ、高さ約20cmの車止めを乗り越えて転落した。
投入口の前には車両の停止位置ラインがあるが、手前にごみが散乱しないよう、市職員が投入口近くまで後退するよう誘導していた。
投入口には両開きの扉があり、投入時は全開にしないようセンターの業務細則で定められているが、当時は全開になっていた。
同センターへの市民による持ち込みは昨年度、1日平均で285台に上る。
鹿谷・市市民環境部長は、「扉を全て開けて作業しても事故がなかったので、安全と思っていた。細則通りの運用ができていなかった」と説明した。
出典
『ごみ焼却場ピットに 軽トラックが転落 彦根』
https://mainichi.jp/articles/20190510/k00/00m/040/275000c
2019年4月11日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9527/
(2019年5月16日 修正1 ;追記)
2019年5月9日付で信濃毎日新聞から、設備復旧費の負担だけで2億円など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
建屋を除く機械設備の復旧費は約2億8000万円で、このうち保険で賄えない約2億円を市が負担する見通しであることが8日、分かった。
復旧の工期は11月までを想定。
市は、その前に、被害のなかった破砕、選別の設備を使って7月にも自前処理を再開する方針だ。
現在行っている処理の外部委託費は、約1億4000万円に上ると想定している。
市環境部などによると、ピットで起きた火災の熱でクレーンのケーブルやモーター、集じん機、火災報知機といった周辺設備が損傷。
特注の部品が多いクレーンの修理に最も時間がかかるという。
建屋は使える状態だが、一部鉄骨に変形などがあり、修理費用を調査中。
復旧費は火災保険で建屋分の全額と機械設備の一部が賄えるが、大半は市が負担する見通しという。
一方、4月中旬から外部委託している不燃ごみの処理費は、普段のごみの量を基に試算すると月約3600万円。
完全復旧を11月まで待つと委託費が膨らむため、市はピットを使わず、ごみを破砕、選別の工程に直接投入して自前処理を再開する考えだ。
安全上、不可欠な火災報知機や照明を復旧した上で、7月の再開を目指す。
ただ、選別の機械については、火災発生前から更新工事を予定しており、自前処理は9〜10月の1カ月半は中断する。
このため、処理の外部委託は4〜6月、9〜10月の計4カ月間に及ぶと想定する。
出典
『長野のごみ処理施設火災 機械復旧 市の負担2億円』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190509/KT190508FTI090013000.php
5月10日付で信濃毎日新聞からは、火報発報後に手順に基づき現場確認していたために消防通報まで1時間20分かかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自動火災報知設備の作動から市が119番通報するまで約1時間20分かかっていたことが9日、市などへの取材で分かった。
警備会社と市が、決められた手順に基づき、誤作動でないかの確認を重ねたため。
今回、鎮火の確認まで丸3日以上かかった。
加藤市長は同日の定例記者会見で、通報の遅れが火災の大規模化、長期化につながった可能性が大きいとし、対応手順を見直す考えを示した。
市などによると、自動火災報知設備が出火を感知し、警備会社に警報を伝えたのは4月4日午前1時11分。
警備員が約15分後にセンターに駆けつけたが、外から煙などは確認できず、自宅にいるセンター職員に「現場の確認が必要」と伝えた。
手順に基づき、職員、警備員とも、この時点では消防に通報しなかった。
職員がセンターに到着したのは同2時5分。
不燃ごみの処理施設で火災を確認し、同28分に119番通報した。
スプリンクラーの水のタンク(容量40トン)は既に空で、施設内には煙が充満していた。
センターでは従来、可燃ごみを24時間態勢で焼却していたことから、職員らが常時監視していたが、昨年9月末に可燃ごみを燃やす長野広域連合の新ごみ焼却施設が運転を始めたのに伴い、11月中旬から夜間は無人に。
センターは、夜間監視を警備会社に委託するに当たり、自動火災報知設備の作動時について「誤報もあるため、現地へ行って確認することにした」とする。
職員らが常時いる市役所などからカメラなどで監視する態勢は取っていなかったという。
加藤市長は、「誤報でもいいから通報する態勢」にすべきだったとし、今後はカメラ設置などで「24時間監視態勢を築き、二度とこうした火災が起きないようにする」と強調。
隣の広域連合施設は有人で24時間監視しており、非常時の応援要請も選択肢とした。
一方、ピットは底から3mまでは水没させられる構造だが、出火時は不燃ごみが高い所で10mほどまで積み上がっていた。
市は再発防止のため、「ためる総量を減らす運用も検討している」とした。
出典
『通報遅れで大規模化か 長野のごみ処理施設火災』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190510/KT190509FTI090017000.php
(ブログ者コメント)
誤報でも、ボヤでも、すぐ消えても、とにかく直ぐに通報を・・・とは、消防が口を酸っぱくして言っていることだ。
無駄な遠慮は無用。
火災覚知と同時に、消防に通報したほうがよい。
ただ、今回のようなケースでは、自宅から駆け付ける職員よりも消防車のほうが先に現場に着くかもしれず、開門方法などを含め、そういった場合の対処方法も考えておく必要があるかもしれない。
(2019年6月14日 修正2 ;追記)
2019年6月13日17時32分にNHK信州からは、市はごみ高さを3m以下に抑えるなどの火災対応マニュアルを作成するといった、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長野市の加藤市長は13日開かれた定例の記者会見で、改めて通報の遅れが大規模な火事につながったという認識を示したうえで、「今後は空振りでもいいから、火災を認知したら直ちに消防に通報する体制に変え、あわせて熱感知器も導入していく」と述べ、再発防止に努める考えを示した。
具体的には、これまで策定されていなかった火事の際の対応マニュアルを新たにつくり、誤報のおそれがあっても直ちに消防に通報することにしたほか、より正確に火事を感知できる熱感知器を「ピット」に設置するとしている。
また、「ピット」にはこれまで最大で10mほどの高さまでごみを積み上げていたということだが、消火の際、水を行き渡らせやすくするため、今後は、積み上げる高さを3mほどに抑えるとしている。
出典
『ごみ施設火事で対応マニュアル』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20190613/1010008994.html
2019年4月4日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前2時半ごろ、長野市松岡のごみ処理施設「市資源再生センター」にある資源化施設棟で煙が充満しているのを施設職員が気付き、119番通報した。
警察などによると、鉄骨造り(地上4階、地下1階)の施設棟内のピットに一時保管していた不燃ごみなどが燃え、市消防局などが消火作業に当たっているが、同日午後1時半現在、鎮火していない。
けが人は確認されていない。
同センターは1996年に完成。
市内全域から不燃ごみや資源ごみを回収している。
市生活環境課によると、火災の影響で、4日に予定していた市中心部などの集積場計369カ所での不燃ごみや瓶の回収を中止した。
同課の担当者は、同日昼の時点で鎮火していないことや、鎮火しても安全確認に時間がかかることから、回収再開についての「見通しは立っていない」と説明。
回収できない状態が続く場合は「地域の役員や有線放送を通じて、家庭での不燃ごみの保管を呼び掛ける」とした。
同課によると、出火当時、施設棟は稼働しておらず、同センターは無人だったが、火災報知機が鳴り、職員が駆け付けて火災に気付いた。
ピットは、回収車から不燃ごみなどを降ろす場所。
選別前や破砕前の鉄類、ガラス、プラスチック類などが一時的に保管されていた。
出火原因は今のところ不明だが、集積所で回収する際と、同センターに集められた時点で、職員が出火しやすいスプレー缶が交じっていないか目視で確認し、取り除いているという。
消火には、市消防局の消防車など計15台が出動。
放水活動を続けたが、4日昼の時点でも白や灰色の煙が施設棟から立ち上っている。
市消防局は「放水しても大量に堆積したごみに次々と燃え移り、鎮火に時間がかかっている」とした。
現場は犀川近くにあるが、周辺には住宅も多く、風向きによっては煙が住宅近くまで流れた。
近くの水野さん(男性、70歳)は、「化学物質が燃えて有害なガスが出ていないか」と心配していた。
出典
『長野のごみ処理施設「市資源再生センター」で火災 きょうの回収中止』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190404/KT190404FSI090005000.php
4月5日付で中日新聞からは、水道管の流れが変わったため周辺住宅の水道水にサビが出たなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前2時35分ごろ、長野市松岡二の市資源再生センターで、火災報知機が鳴っているのに職員が気づき、不燃ごみを仮置きする貯留槽内から煙が出ているのを確認して119番した。
市生活環境課によると、貯留槽には破砕される前の不燃ごみが置かれていた。
この火災の消火活動に現場付近の消火栓が使われ、周辺住宅の水道にさびが混じる影響が出た。
市上下水道局によると、消火栓につながる水道管内の水の流れが変わり、管のさびが剥がれた。
担当者は「50件ほど苦情が来た」と明かすが、復旧のめどは立っていないという。
出典
『不燃ごみ250トン燃える 長野市資源再生センター』
https://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20190405/CK2019040502000010.html
4月6日付で信濃毎日新聞からは、消火が難航している理由など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日未明に発生した火災は、5日も鎮火しなかった。
市消防局は24時間態勢で消火活動を続ける。
同局によると、火災が起きているのは硬いプラスチック製品やガラス、金属など、不燃ごみを一時ためるピット内=図。
消火活動が長引いているのは、約250トンあるごみの内部が燃え、放水が届きにくいのが理由とした。
火災による停電のためか、ごみを搬出するクレーンも作動せず、上部のごみを取り除けない他、ピットの下部に排水溝があるため、ごみを水没させて火を消すこともできないという。
消火活動には、5日までに消防隊員延べ約200人、消防団員延べ約60人を投入。
消防車の放水に加え、15分間でおよそ40トンを放水できる施設備え付けのスプリンクラーも稼働しているが、火はくすぶり続けている。
市は、影響が長期化する可能性があるとみて、ピットの代わりに不燃ごみをためる仮置き場の設置を検討。
市内の複数箇所で想定し、民間事業者に打診を始めた。
出典
『長野のごみ施設火災、鎮火めど立たず 13日まで不燃物の回収中止』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190406/KT190405FTI090028000.php
4月7日15時5分にNHK信州からは、発生3日後に消し止められたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防が24時間態勢で消火活動を続けた結果、発生から3日あまりたった7日午前8時になって消し止められた。
警察と消防によると、この火事でけがをした人はいなかったという。
記者会見した長野市消防局は、出火の原因について「ピットにたまっていた不燃ごみの中にライターかスプレー缶など発火を誘発するようなものが含まれていて、上に積まれたごみで圧力がかかって火が出たのではないか」との見方を示した。
出典
『ごみ処理施設火事 3日ぶり鎮火』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20190407/1010008266.html
4月8日付で信濃毎日新聞からは、重機でゴミをかき回しながら放水したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、6日午後に発煙がなくなり、同日夕から大型重機でごみをかき回しながら放水を続けた。
鎮圧状態が10時間以上続いたことから、鎮火と判断した。
消火活動では男性消防団員2人が、のどの不調を訴えて治療を受けた。
一方、燃えたごみの中には本来、別に分けて回収するはずのスプレー缶やリチウム電池などがあったといい、警察は「何らかの可燃性の物品」から出火した可能性があるとみている。
出典
『長野のごみ処理施設火災が鎮火 不燃ごみ当面民間委託』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190408/KT190407FTI090015000.php
4月8日付で中日新聞からは、紛れ込んだライターなどが発火源かもという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防は、貯留槽内に紛れ込んだライターやスプレー缶などが発火につながったのではないかとみて、出火原因を調べている。
施設内のクレーンや照明機器の配線設備などが被害を受けたため、不燃ごみや瓶などの収集再開のめどは立っていない。
出典
『不燃ごみ火災、78時間ぶり鎮火 長野市資源再生センター』
https://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20190408/CK2019040802000081.html
4月9日17時54分にNHK信州からは、市長が分別徹底を呼び掛けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日の定例の記者会見で長野市の加藤市長は「スプレー缶や電池など発火につながるごみの混入が原因とみている」としたうえで、「電池などは施設の火災原因となるので、市民の皆様には改めて分別の徹底をお願いしたい」と述べ、市民に対し協力を呼びかけた。
出典
『火災 市長「ごみ分別の徹底を」』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20190409/1010008306.html
2019年2月14日22時18分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後5時35分ごろ、埼玉県春日部市豊野町2丁目のプラスチック加工会社「Tプラス」の従業員から「プラスチックの粉砕物が燃えている」と119番通報があった。
警察によると、鉄骨2階建ての工場と、隣接する鉄骨3階建ての事務所が全焼した。
従業員は全員避難し、けが人はいなかった。
警察によると、工場で従業員3人がリサイクルしたプラスチックを砕いて粉にしてタンクにためる作業をしていたところ、タンクの中から火が出たという。
同社の男性社長は、「工場でプラスチックのリサイクルをしていた。作業の工程で火は使わないが、静電気が発生する。こんなに燃えてしまうとは」と話した。
近くの会社に勤める男性は、「火事だという騒ぎを聞いて外に出ると、バーンと音がして工場から炎が高く上がっていた」と話した。
出火直後に現場近くを通りかかったという女性(38)は、「火柱が建物の倍くらいの高さまで上がり、顔が熱くなった。工場の前で泣きながら立ち尽くす男性を見た。ポン、ポンという破裂するような音がして爆発するのかと、すごく怖かった」と話した。
現場は、市南東部の国道4号バイパスに近い春日部市豊野工業団地の一角。
出典
『春日部でプラ工場など全焼「火は使わないが、静電気が」』
https://www.asahi.com/articles/ASM2G6FM1M2GUTNB012.html
2月15日15時17分にNHK埼玉からは、21時間後に消し止められたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2階建ての工場から火が出て、この工場と別の工場、それに3階建ての事務所のあわせて3棟が全焼した。
工場の屋根が落下して、炎上するプラスチックに直接放水できなくなるなどしたため消火活動が難航し、夜を徹した消火活動の結果、火は出火から21時間近くがたった15日午後2時20分に消し止められた。
火が出た当時、工場や事務所には従業員4人がいたが、全員が避難し、けがなどはなかった。
出典
『春日部市のプラ工場火災が鎮火』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20190215/1100004739.html
(ブログ者コメント)
○Tプラス社のHPによれば、この会社では廃プラスチックを計量・選別後、粉砕、配合、造粒してペレットとして販売している。
○「粉砕後の粉をためるタンクから静電気で火が出たかも・・・」というニュアンスの報道だが、瞬間的なエネルギーしか発生しない静電気が火災の原因だとは、ちと考え難い。
粉じん爆発なら話はわかるが・・・
もし粉じん爆発だったとすれば、珍しい事例だ。
2019年1月29日15時25分にFNN PRIME(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前9時45分ごろ、愛知県常滑市大曽町のリサイクル会社「T社」の工場で「倉庫内で爆発があった」と、女性従業員から消防に通報があった。
この爆発で工場の屋根の一部が壊れたほか、男性従業員2人が頭などに軽いケガをした。
警察によると、従業員6人がベルトコンベアに流れてきた家電などの廃棄物を分別して粉砕する作業をしていたところ、突然、爆発したという。
警察は、廃棄物の中にガスボンベが紛れ込み爆発した可能性が高いとみて調べている。
出典
『廃棄物に“ガスボンベ”紛れ込んだか…リサイクル工場で爆発 作業員2人ケガ 屋根も破損 愛知』
https://www.fnn.jp/posts/3893THK
1月29日12時26分に中日新聞からは、近くにガスボンベがあったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などが調べたところ、工場内のベルトコンベヤー付近で爆発が起き、作業中だった27歳と20歳の男性作業員が頭などに軽いけがをし、市内の病院に運ばれた。
警察などによると、工場は家電製品をリサイクルするため、分別し、破砕する。
ベルトコンベヤーでは6人が作業をしていたという。
工場の天井には、爆風が原因とみられる穴もあった。
現場近くにはガスボンベがあり、何らかの原因で爆発したとみられる。
出典
『常滑のリサイクル工場で爆発 男性2人軽傷』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2019012990122620.html
2018年12月28日19時13分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後1時40分ごろ、柳川市大和町のスーパーマーケット「A大和店」で、段ボールの回収を行っていた50代の男性が、パッカー車と呼ばれる収集車に搭載された、段ボールを圧縮するための板に体を挟まれた。
警察によると、近くにいた店の従業員が通報し、男性は病院に搬送されたが、胸を強く圧迫されていて意識不明の重体だという。
警察によると、男性は上半身が挟まっていたということで、パッカー車の中に入れた段ボールを整理していた最中に挟まったと見ている。
店によると、この男性は段ボールの回収のために、ほぼ毎日訪れていて、今日もパッカー車に1人で乗って訪れ、作業に当たっていたという。
警察が事故の原因を詳しく調べている。
出典
『収集車に胸を挟まれ意識不明重体』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20181228/0003237.html
2018年9月13日15時34分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前9時半ごろ、神戸市垂水区青山台7、ショッピングセンター「A店」敷地内の段ボール置き場で、停車中のゴミ収集車から人の手が出ているのを従業員の男性が見つけ、119番した。
駆け付けた救急隊員らが収集車の中から男性を救出したが、死亡していた。
警察によると、男性は60代くらい。
1人で段ボールを回収しにきていたとみられる。
店舗内の防犯カメラには、同日午前8時ごろに、段ボールを持って運んでいる様子が写っていたという。
警察は、回収作業中に積み込み装置の回転板に巻き込まれた可能性が高いとみて、男性の身元の特定を急いでいる。
出典
『ゴミ収集車から人の手 男性死亡、作業中に巻き込まれたか』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201809/0011635890.shtml
(ブログ者コメント)
ダンボールを束ねていたヒモに手が絡んで・・・ということだろうか?
それとも、一旦放り込んだものを引き出そうとして・・・ということだろうか?
あるいは・・・・・。
2018年8月9日19時2分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男鹿地区消防本部が、使用しなかった消火剤を処分する際に、産業廃棄物処理業の許可を受けていない業者に処分を委託していたとして、警察は9日、消防本部の消防長と消防組合を、廃棄物処理法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、男鹿地区消防本部の59歳の消防長と、消防本部を管理する「男鹿地区消防一部事務組合」、それに消火剤の処理を委託された能代市の会社と、この会社の40代の営業部長。
警察によると、男鹿地区消防本部は、ことし3月、古くなった消防ポンプ車を廃棄する際、消火剤およそ1800ℓが入ったままのポンプ車を、消防設備を扱う能代市の会社に引き取らせ、処分を委託した。
しかし、この会社は、消火剤を処分するのに必要な産業廃棄物処理業の許可を得ていなかったという。
ポンプ車は、引き取られてまもなく、秋田市河辺で解体されたが、その際に消火剤が近くの県道に流れ出し、およそ18時間にわたって通行止めになった。
男鹿地区消防本部は、「ポンプ車の処理を委託した担当者は、産業廃棄物処理業の許可がない会社に消火剤の処分を委託することが法律違反だと認識していなかった」としたうえで、「法律を知らなかったことが原因だと考えている。新たにマニュアルを作るなど再発防止に努めている」としている。
出典
『消火剤の処分委託で書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180809/6010001484.html
8月9日19時40分に秋田放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
今年3月、産業廃棄物処理業の許可を受けていない業者に消火用の薬剤の処分を委託したとして、男鹿地区消防本部の消防長や業務を受託した能代市の会社の社員が書類送検された。
3月下旬、秋田市河辺豊成の県道・秋田御所野雄和線には、およそ30mにわたって泡が流出し、付近が一時通行止めとなった。
この時の泡は、男鹿地区消防本部と能代市の会社の取引が発端となっていた。
廃棄物処理法違反の疑いで書類送検されたのは、男鹿地区消防本部の59歳の男性消防長と法人としての男鹿地区消防一部事務組合。
それに能代市の消防設備販売会社と40代の男性社員。
警察などによると、男性消防長は3月、能代市の会社が産業廃棄物処理業の許可を受けていないにも関わらず、消火用の薬剤およそ1800ℓの処分を委託し、会社側がこれに応じた疑いがもたれている。
県道を塞いだ泡は、能代市の会社から発注を受けた業者が消防車両を解体中に薬剤が漏れ出したことが原因だった。
男性消防長はABSの取材に対し、「認識不足だった。今後は廃棄物の適正な処理に努める」と話している。
出典
『県道に泡が流出…消防長らを書類送検 (秋田県)』
http://www.htv.jp/nnn/news86113969.html
(ブログ者コメント)
2年前、秋田市の消防が消火剤を不法投棄し、川に大量の泡が出たという事例を紹介した。
2016年6月28日掲載
『2016年6月21日 秋田市で解体予定の消防分署の花壇脇に穴を掘り、産廃として処分すべき消火剤860ℓを投棄しため、地下浸透して水路に流れ込み大量の泡が発生 (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6057/
メディアでも取り上げられた事例なのに、同じ秋田県の消防が、なぜ、また同じようなトラブルを起こしたのだろうか?
管轄が違えば他人事?
県内の消防同士でヒヤリ事例などを共有するシステムがない?
消火剤は廃掃法に従って処理すべきということは知っていたが、廃棄する消防車の中に消火剤が残っていることにまでは気が回らなかった・・・というのなら、まだわかるのだが・・・。
一方、委託された会社も、消防設備を扱っているのなら、消火剤の処理が廃掃法の規制を受けることぐらいは知っていて当然だと思うのだが・・・。
2017年8月25日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7501/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7500/
(2018年8月2日 修正3 ;追記)
2018年7月27日13時32分に毎日新聞から、会長らが不法投棄容疑で逮捕されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県警は27日、窯業原料を適切に処理せず道路脇斜面上に山積みしていたとして、窒業原材料メーカー「M陶料」(瑞浪市)会長のM容疑者(男性、66歳)ら3人を、廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で逮捕した。
ほかに逮捕されたのは、いずれも同町に住む同社常務、W容疑者(男性、68歳)と土木会社社員、T容疑者(男性、58歳)。
県警によると、M容疑者は「分かりません」と述べ容疑を否認し、W、T両容疑者は容疑を認めている。
逮捕容疑は、M容疑者らは2015年6月18日ごろ、共謀して同町の会社敷地内に産業廃棄物である汚泥など約6トンを投棄したとしている。
T容疑者は、頼まれて不法投棄を手伝ったとされる。
県警は、M容疑者が会長に就任した05年以降に不法投棄が始まり、土砂崩れ事故につながったとみて、業務上過失傷害容疑でも捜査を進めていく。
出典
『中央道土砂崩れ 会社会長逮捕 廃棄原料を道路脇に山積み』
https://mainichi.jp/articles/20180727/k00/00e/040/262000c
7月27日11時11分に岐阜新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警生活環境課によると、T容疑者は個人的に委託を受け、産廃を投棄していたという。
出典
『窯業原料会社会長ら3人逮捕 瑞浪の中央道土砂崩れ』
https://www.gifu-np.co.jp/news/20180727/20180727-61057.html
7月28日7時55分に岐阜新聞からは、逮捕理由について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は27日、3容疑者を逮捕する強制捜査に踏み切った。
事件発生から1年を前に、真相解明へ向け、重要な局面を迎えた。
強制捜査に乗り出した理由について、県警生活環境課は、「任意捜査では、事案概要が明らかにできないと判断した」と説明。
捜査関係者によると、M容疑者が容疑を否認していることや、これまでの調べで曖昧な供述をしていることなどから、逮捕に踏み切ったという。
M容疑者は今月9日、岐阜新聞社の電話取材に、「土砂崩れ以降、県の措置命令などに基づきながら粛々と対応してきた」と答えた。
違法性の認識などについては触れず、「犯罪者ではないし、今さら取材を受けて話すことは一切ない」と話した。
出典
『中央道土砂崩れ発生1年、強制捜査に』
https://www.gifu-np.co.jp/news/20180728/20180728-61280.html
(2018年10月26日 修正4 ;追記)
2018年10月23日付で中日新聞から、違法投棄していた詳細状況が公判で明らかになったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
初公判が22日に岐阜地裁であり、同社が違法性を認識しながら40年余り汚泥を捨てていた詳細が明らかになった。
検察側の冒頭陳述によると、会社は1950年にM被告の父が設立。
77年ごろから中央道の北の斜面に違法な投棄を繰り返し、M被告が代表になった2007年以降も、同社常務のY被告(69)を通じ、土木会社員のT被告(58)に埋め立てを依頼していた。
検察側は証拠調べで、M被告らは捨てた汚泥を再利用するつもりはなかったと指摘した。
15年1月にくぼ地がほぼ埋まると、M被告とY被告は、捨て場の閉鎖や新たな投棄場所について相談。
同年6月28日に汚泥6トンを埋めて以降は、敷地内の別の場所に捨てるようになったという。
検察側によると、不法投棄することで同社が免れた処分代金は約1830万円。
一方、8月に流出した汚泥や土砂の撤去に、約5890万円かかったという。
M被告は逮捕直後、県警の調べに「分かりません」と容疑を否認したとされるが、この日の罪状認否では他の2人と同じく、はっきりした声で「間違いございません」と答えた。
出典
『「捨て場」に投棄40年 瑞浪土砂崩落で初公判』
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20181023/CK2018102302000242.html
10月23日9時1分に岐阜新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
検察側の冒頭陳述によると、同社は1977年ごろから窯業原料の製造過程で出た汚泥を投棄するようになり、投棄場所を「捨場(すてば)」と呼んでいた。
2007年にM被告が同社の単独代表となった際、Y被告に捨場の管理を指示し、Y被告から依頼を受けたT被告が重機で埋め立てを繰り返していたとされる。
初公判後に取材に応じた同社の代理人弁護士は、この捨場を閉鎖した後にも新たな捨場を設け、産業廃棄物を投棄していたことを明らかにした。
出典
『会社会長ら不法投棄認める 中央道土砂崩れ初公判』
https://www.gifu-np.co.jp/news/20181023/20181023-83971.html
2018年7月8日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8551/
(2018年7月29日 修正1 ;追記)
2018年7月22日15時2分に日本経済新聞電子版から、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
古紙、ペットボトル、プラスチック……。
毎日の暮らしのなかで排出されるゴミが、行き場をなくしている。
引受先だった近隣諸国が相次いで輸入を制限した結果、あらゆる廃棄物が国内に滞留し始めた。
ゴミ処理の「最前線」で何が起きているのか。
東京・大井埠頭近くの京浜島は、高度成長期に埋め立てられた造成地。
廃棄物処理業者が軒を連ね、大型トラックが廃プラスチックや鉄くずなどを搬入する。
「もう捌(さば)ききれなくなってきた」。
7月上旬、処理業者の男性社長(44)は嘆息した。
圧縮された廃プラスチックの塊が5m近く積み上がり、保管場所はすでに満杯。
それでも、搬入のトラックは途切れない。
社長は「昨年の1.5倍はたまってる。これからもっと増える」とゴミの壁を見上げた。
日本各地の集積場所で同じような光景が広がる。
原因は、2017年末から中国が廃棄物の輸入を制限し始めたこと。
日本だけでなく、米国や欧州などで大量のゴミが行き場を失った。
「中国は80年代後半から世界の廃棄物を輸入し、再生資源にして活用してきた」。
中国のリサイクル会社、亜星再生資源開発の孫社長(54)が話す。
廃プラスチックを再生する事業を展開、中国経済の成長とともに規模を拡大した。
中国では廃棄物の輸入停止で、同国での事業継続が難しくなるリサイクル業者も出ているという。
孫社長の会社もその一つ。
上海郊外にあった工場を閉鎖、中国法人を清算する手続きを進める。
最盛期の15年、廃プラスチックだけで88万トンが中国へ輸出された。
このうち34万トンを占めるペットボトルを500mℓ入りに換算すると、110億本に相当する。
産廃を扱う白井グループ(東京)の白井社長は、「これまで中国に頼りすぎていた」。
3月、埼玉県熊谷市にリサイクル工場が竣工した。
中国のリサイクル大手、大発(浙江省)の新工場だ。
「輸入できないなら、日本でリサイクルをするまで」と杜社長(63)。
再生原料にして中国に出せば、規制を受けないという。
9月には同県加須市にも工場をオープンする。
中国のリサイクル業者が日本に拠点を移す動きは、ほかにもある。
ただ、国内の廃棄物をすべて処理することはできない。
関東の郊外。
幹線道路をはずれて細い道を進むと、廃棄物処理業者の看板があった。
作業場で若い男性が、廃棄された掃除機を本体と電源ケーブル、ホースに分解していた。
男性社長(59)は、「中国の輸入制限後、うちに回ってくるようになった」と明かす。
作業員の半数が中国からやってきた技能実習生。
作業員が足りずに、技能実習生を5人から10人に増やした。
業者の中には、廃棄物を「中古品」として輸出する者もいるという。
「いろんなルートでなんとかしている」。
社長に分別後の廃棄物の行き先を聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
スターバックスはプラスチック製ストローの提供をやめる。
EUも使い捨てプラ製品を禁止する方針を決めた。
自国で処理しきれない量のゴミの排出は、見直す時期を迎えている。
【東南アジアでも規制の流れ】
国連環境計画の報告書によると、15年に世界で廃棄されたプラスチックの総量は約3億トン。
このうちの約1500万トンが、日米欧など消費国から途上国へ輸出されていたといわれる。
中国の輸入制限以降、輸出国は東南アジアを引受先にし、急場をしのいできた。
日本からの廃ペットボトルの輸出動向をみると、今年1~5月でベトナムやタイ、マレーシアなど東南アジア6カ国へ約7万4000トンを輸出していた。
前年同期の16倍にあたる。
欧米からの廃棄プラスチックも東南アジアに押し寄せ、環境の悪化を懸念したベトナムやタイが、中国同様に輸入抑制に動いた。
日本でも、有害廃棄物の越境移動を規制する改正バーゼル法が10月から施行され、使用済み家電の輸出規制が厳しくなる。
出典
『廃プラ「捌ききれない」 中国輸入規制で行き場なく ドキュメント日本』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33263470S8A720C1CC1000/?n_cid=NMAIL007
2018年7月2日7時53分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
環境省は、使い捨てプラスチック製品のごみ(廃プラ)のリサイクルを強化する。
中国が昨年末、廃プラの輸入を規制するようになり、中国に輸出してきた廃プラが日本で処理できないまま、急増しているためだ。
同省は、リサイクル業者に対し、新たな設備導入にかかる費用の半分を補助する。
日本の廃プラは2016年、899万トンとされ、うち27%にあたる242万トンがリサイクルされたが、半分以上は、中国を中心とする海外で処理された。
日本国内の処理能力は年80万トン程度にとどまり、処理施設の増強が急務になっている。
環境省は、今年度、15億円を支援する。
対象は、全国で20社程度になる見込みという。
日本は、大阪で来年6月に開催する主要20か国・地域(G20)首脳会議で、廃プラ対策を主要議題とする方針だ。
出典
『プラごみ処理、新たな設備導入費の半分補助』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180702-OYT1T50042.html?from=ycont_top_txt
※本件、ちょっと古いが、2018年2月19日にNHKから、中国が資源ごみの輸入を禁止したことに関する解説記事が、図解やグラフ付きで下記趣旨でネット配信されていた。 長文に付き、抜粋して紹介する。
経済成長を続けてきた中国では、これまで、国内の製造業が不足している原料の資源を補うためだとして、外国から資源ごみを買い取り、リサイクルして使ってきました。
しかし、2期目を迎えた習近平政権の環境政策の下、去年(2017年)末から、一部の資源ごみの輸入を禁止。
この措置によって、国内のリサイクル業者をはじめ、輸出元の国々で、今後の影響について懸念が高まっています。」
藤田
「今回、中国政府が輸入禁止としたのは、廃プラスチック、鉄鋼用添加剤など、古紙、繊維系廃棄物の4種類の一部で、合計24品目になります。
生活由来の廃プラスチック・8品目、選別していない古紙、繊維系廃棄物・11品目、使用済みの鉄鋼用添加剤など・4品目です。
中でも、この『廃プラスチック』は、家庭ごみとして出されるペットボトルや発泡スチロールなど、全てのプラスチックごみが対象となっています。」
塩﨑
「中国国内の産業に多くの再生資源を必要としながら、輸入禁止とした背景には何があるのでしょうか。
その背景と中国国内への影響について、イギリスBBCのリポートをご覧ください。」
・・・・・
藤田
「スタジオには、再生資源の国際取引やリサイクルに詳しい、ジェトロ・アジア経済研究所の小島さんをお迎えしました。よろしくお願いします。」
塩﨑
「中国政府は、なぜ今、廃プラスチックの輸入を禁止した
のでしょうか?」
小島さん
「中国は1980年代から、廃プラスチックの輸入をはじめ、2000年以降ですね、急激に輸入量を増やしてきています。
こちらで見るように、2012年ぐらいがピークでしょうか。
非常に、世界中からですね、廃プラスチックの輸入をしてきて、いろんな製品を作っています。
先ほど見ましたように、額縁になるとか、いろいろなおもちゃとかですね、そういうものに作り替えていくということをしています。
石油からつくるプラスチックで製品をつくるよりも、廃プラスチックをリサイクルして製品を作った方が安くできるということで、そういうような輸入を進めてきたというところがあります。
輸出側も、国内で製品にするよりも、中国に輸出をしてリサイクルする方が安上がりにできるということで、そういう流れがでてきたということです。
例えば、ペットボトルですと、ペットボトルを輸入してですね、破砕・洗浄したものを輸入してリサイクルし、中綿にする。
人形とかの中綿にするということがされてきました。
そういうようなものを含めて、いろいろな再生資源を輸入してきたわけですけども、リサイクル工場からさまざまな残渣が出てくる。
あるいは、公害対策が十分でなくて、汚染物質が垂れ流されるというような問題が起きています。
先ほどのBBCの放送でもありましたように、河川が汚染されるとか、大気が汚染されるとかいう問題が起きています。
2期目を迎えた習近平政権が、環境対策をさまざまな形で強化をしています。
大気汚染対策もきびしくしていますし、同じように、再生資源の輸入に関しても厳しい措置を、4月に習近平国家主席が委員長をしています委員会の中で、輸入規制を厳しくするという方針を打ち出しまして、7月にはWTOに通告し、これから厳しくしますというようなことを宣言をしています。」
塩﨑
「中国はこれまで、どのくらい再生資源を受け入れてきたのでしょうか。」
藤田
「こちらをご覧ください。
世界各国の国内で処理しきれない廃プラスチックは、海外に輸出して処理されます。
世界では、年間におよそ1500万トンもの廃プラスチックが輸出されていますが、その半分近くを中国が輸入してきました。
香港経由で入るものも含めると、そのシェアは世界の6割と言われています。
中国に輸出してきた主な国や地域は、日本、アメリカ、ヨーロッパの各国などです。
塩﨑
「これまで、資源のリサイクルを中国に大きく依存してきた各国ですが、今後、どのような影響が考えられるのでしょうか。
イギリスの影響について、BBCのリポートをご覧ください。」
・・・・・
塩﨑
「世界の資源リサイクル、何を目指すべきなんでしょうか?」
小島さん
「各国ごとにですね、すべて国内でリサイクルしていくということは、なかなか難しいかというふうに思っています。
いろんな製品がグローバルに作られて、供給されている構造の中で、いかにその生産拠点にいろんなものを資源として戻していくかということが重要だと考えています。
また、中国が輸入を止めたということもありまして、リサイクルをきちんと進めていくようなことが必要で、EUは今年(2018年)の1月にプラスチック戦略というのを発表してですね、使い捨てのプラスチックの使用を2030年までになくしていくという方針を打ち出しています。
きちんとリサイクルしていくというような取り組みを強化していこうということです。
そのような取り組みが重要かというふうに思っております。」
出典
『中国 資源ごみ輸入禁止の波紋』
https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/catch/archive/2018/02/0219.html
2018年6月15日18時54分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月、松阪市のごみ処理施設で、破砕機と呼ばれる機械で不燃ごみを細かくする作業中、ごみの中に鉄の塊が混ざっていて機械が壊れた。
市によると、約4500万円の被害が出たという。
被害を受けたのは、松阪市桂瀬町にあるごみ処理施設、松阪市クリーンセンターの高速回転式破砕機と呼ばれる、ごみを細かく砕く機械。
6月12日、不燃ごみを細かくする作業中、ドーンという音がして機械が止まり、作業員が確認したところ、機械の中から約13kgの鉄の塊が見つかったという。
この衝撃で機械が故障し、主軸などを交換する修理が必要となり、修理費が約4500万円にもなる見込みだという。
修理は6月28日まで行われ、松阪市は、この間も、ごみの回収は通常通り行うとしている。
当時、機械を運転していた男性は、「地震かと思うくらいの揺れと一緒にドーンというすごい音がして、火花が散った。その直後に、機械が自動で止まった」と話していた。
松阪市環境生活部の堀口清掃施設課長は、「甚大な被害になり、びっくりしている。誰が捨てたのかはたどりようがない。このような被害が出ないよう、ごみを捨てるときは適切に捨ててほしい」と話していた。
出典
『破砕機破損で4500万円被害』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3075604831.html
6月16日付で毎日新聞三重版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
松阪市は15日、同市桂瀬町の市営ごみ処理場「同市クリーンセンター」の不燃物ごみピットに12日、鉄塊が入り込み、高速回転式破砕機が故障したと発表した。
鉄塊は直径15cm、長さ12cm、重さ約14kg。
ピット内で破砕されたため、原形や物体名は不明。
鉄塊の混入で直径約30cmの破砕機の軸が曲がり、軸受部がダメージを受けた。
15日から28日にかけて修理を行うが、この間も不燃物を受け入れる。
修理総額は4500万円という。
同市は、ごみ分別ガイドブックで、鉄の塊はごみ集積場に出さず、職員が目視して取り除ける同センターに持ち込むよう案内している。
鉄塊の搬入経路は不明。
出典
『松阪市営ごみ処理場 鉄塊が入り込み、高速破砕機故障』
http://mainichi.jp/articles/20180616/ddl/k24/040/212000c
(2018年6月25日 修正1 ;追記)
2018年6月16日付の伊勢新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
高速回転式破砕機は1分間に300回転し、不燃物をこぶし状に砕く。
破砕後、鉄やアルミ、ガラス、陶磁器、可燃物などに選別する。
不燃物ごみピットに混じっていた鉄塊の衝撃で、破砕機の主軸や軸受が損傷し、交換などの整備が必要になった。
2018年4月3日付で伊勢新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県南伊勢町は2日、同町東宮のごみ処理施設「クリーンセンターなんとう」敷地内にある焼却炉の稼働を先月29日付で休止したと発表した。
28日夕~29日朝に掛け、施設内で火災が発生。
動力ケーブルが焼損し、電源供給ができなくなったことが原因。
県と各市町などで結ぶ応援協定に基づき、県がごみの受け入れ先を調整している。
町によると、29日午前9時ごろ、出勤した職員が焼却炉の近くにある動力ケーブルと道具棚に燃えた跡があるのを発見。
棚には油の染みこんだ布などが入った道具箱を置いていた。
焼失面積は約4m2。
出火当時、施設は無人で、けが人はいない。
消防が出火原因を調べている。
町は、電源ケーブルの復旧に1~3カ月程度、修理費は500~2000万円掛かると見込んでいる。
休止中に発生した可燃ごみは、町外のごみ処理施設に持ち込む。
県は、鳥羽志勢広域連合や伊勢広域環境組合などと交渉している。
同施設の焼却炉は、平成10年に稼働を開始。
平成28年度は、約3600トンを処理した。
焼却炉の稼働休止後も、ごみの収集は続いており、収容量の限界の約60トンのごみがたまっているという。
缶や瓶、粗大ごみなどを収集・処理している施設は、これまで通り稼働させる。
出典
『南伊勢町のごみ処理火災 焼却炉の稼働休止 火災で動力ケーブル焼損』
http://www.isenp.co.jp/2018/04/03/16220/
2018年6月15日付で毎日新聞三重版からは、火災原因に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災は、職員不在の夜間に焼却炉の扉を開放したまま、残り火でごみを焼いていたことが原因だったことが、14日の町議会で明らかになった。
小山町長は、「時間外の作業が招いた火災であり、おわびを申し上げる」と、不適切な施設運営を認めて陳謝した。
火災は、3月28日夜から29日朝にかけ、焼却炉近くの工具類の設置場所付近が燃えた。
電気ケーブルの焼損などで炉2基が停止し、今月4日に、うち1基が稼働再開した。
倉田町議の質問に、小山町長は「処理能力を上回る廃棄物が運び込まれ、焼却炉の運転停止後も(残り火で)燃やしていた。空気を内部に入れるため、炉の扉を開けたままにしていた。スプレー缶などの爆発で火が炉の外に飛び出して火災が起きたと思われる」と述べた。
この不適切な運営は4~5年前から、月1回程度の割合で行っていたという。
町によると、設備修繕費は約4800万円、近隣自治体などへのごみ処理委託費は1100万円に上っており、町は全国自治協会からの共済金で賄う方針。
出典
『南伊勢の処理施設火災 夜、炉の扉開けごみ焼却 町長が陳謝』
http://mainichi.jp/articles/20180615/ddl/k24/010/140000c
2018年6月7日17時41分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トラクターなどの修理で出た廃タイヤの処分を無許可の業者に委託したとして、村上市のJAにいがた岩船の職員らが、廃棄物処理法違反の疑いで逮捕された。
逮捕されたのは、村上市のJAにいがた岩船の農機センターの責任者、O容疑者(52)と、農機車輌センター工場長のH容疑者(44)、それに無許可で廃タイヤの運搬などを請け負った村上市の自営業、Y容疑者(33)の3人。
警察によると、職員2人は去年9月までの2年間に、農家のトラクターの修理などで出た廃タイヤ4トンの処分を、産業廃棄物処理の許可を受けていないY容疑者に委託したとして、廃棄物処理法違反の疑いが持たれている。
いずれも容疑を認め、2人は「県の許可があるかどうか分からなかった。他の業者よりも安く、サービスもよかった」と供述しているという。
JAにいがた岩船は、「このような事態を招いたことを厳粛に受け止め、役職員一同、深く反省するとともに、職員に対する指導、強化を徹底し、再発防止に万全を期した対応策を講じます」とコメントしている。
出典
『JA職員ら廃タイヤ無許可処分か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180607/1030003424.html
(ブログ者コメント)
JAの中には、宮城や鹿児島のようにISO14001認証を取得しているところもある。
ただ、JA新潟が認証取得しているという情報は見つからなかった。
JA新潟でも認証を取得していれば、このようなトラブルは起きなかったと思うのだが・・・。
2017年11月10日付で東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月9日付で朝日新聞横浜版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市緑区の緑資源選別センターで8日、資源ごみの分別中にクマよけスプレーの缶から中身が漏れ出し、目やのどの痛みを訴えた作業員の女性11人が病院に搬送された。
いずれも軽傷で、大事を取って入院した2人も9日に退院した。
市によると、「缶・ビン・ペットボトル」として出されたものを、スプレー缶は穴を開けた後にリサイクルするため、ペットボトルや他の缶と分けて足元の専用かごに投げ入れていた。
缶に破損はなく、かごに投げ入れた時の衝撃で、成分「カプサイシン」を含んだ中身が噴き出したとみられる。
市は、スプレー缶は飲食物の缶と分け、中身を使い切ってから出すよう呼び掛けている。
担当者は、「中身が残る場合は、清掃事務所に相談するか、収集車の作業員に手渡ししてほしい」と話している。
出典
『クマよけスプレー漏れ11人搬送 資源ごみ回収の分別中』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201711/CK2017111002000143.html
以下は11月8日付で横浜市から記者発表された資料の抜粋。
1 発生日時・場所
平成29年11月8日(水)午前10時35分頃
緑資源選別センター(横浜市緑区上山1-3-1)
2 事故の概要
緑資源選別センターA棟の破袋補助室にて、選別作業中、コンベヤに流れてきた熊よけスプレー を作業員が取り出し、地面にある専用かごに入れた際、スプレーに含まれるカプサイシンが外に漏 れてしまい、作業していた11名が、気分が悪いなどの体調不良を訴え、救急搬送されました。
※当該施設の管理運営は、本市が公益財団法人横浜市資源循環公社(以下「資源循環公社」という。)に委託しており、そのうち本選別業務について、横浜市資源リサイクル事業協同組合の作業員が従事しています。
4 事故原因
・本来、スプレー缶として出されるべき熊よけスプレー缶が中身が入ったまま、缶・びん・ペットボトルと一緒に排出されていたため。
・選別作業において、異物を専用かごに入れる際、作業の丁寧さに欠けたため。
出典
『選別施設内で発生した事故について』
http://www.city.yokohama.lg.jp/shigen/top/press/pre171108.pdf
2017年10月16日19時1分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前10時すぎ、富士市大野の廃棄物処理施設「Eステーション」から「薬品が漏れて目にしみる」という従業員の通報が消防にあった。
警察によると、当時、施設の中では建築廃材の分別作業が行われていたということで、従業員の男女7人が目やのどの痛みなど訴え、救急車などで病院に搬送された。
いずれも症状は軽かったということだが、警察は施設に通じる道路の通行を1時間近く規制し、周辺への立ち入りを制限したということで、この施設の従業員のほかに症状を訴える人はいなかった。
警察によると、従業員は分別作業の最中に、金属製の缶から無色透明な液体が漏れ出した直後、目や鼻の痛みを感じたと話しているという。
また、消防によると、現場の空気から塩素や一酸化炭素が検出されたということで、警察では液体が漏れた経緯や原因を調べている。
廃棄物処理施設の周囲は工業地域になっていて、一般の住宅はない。
施設を運営する会社の男性役員によると、分別作業をしていた建築廃材の中につぶれた缶があり、あとから液体の入っていたことがわかったということだが、作業の当時は一般的な建築廃材だったため、ゴーグルをつけるなどの対策は特にしていなかったという。
役員の男性は、「周辺の皆さんには不安を与えてしまい、申し訳ないと思っている。今後は十分に注意しながら作業にあたりたい」と話している。
出典
『廃棄物処理施設で異臭 7人搬送』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3034844761.html
10月16日17時3分に静岡新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、同施設内で廃棄物の選別作業をしていた男性従業員が異臭を感じ、廃棄物を調べると、縦50cm、横30cmほどの金属製の缶から透明な液体が漏れているのを発見したという。
男性は直後に目の痛みを訴えた。
そのほかの男女6人は、男性の近くで作業するなどしていたとみられる。
出典
『目に痛み、男女7人搬送 富士の廃棄物処理施設』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/415881.html
2017年8月19日7時9分に岐阜新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後9時半ごろ、岐阜県瑞浪市釜戸町の中央自動車道で、雨による土砂崩れが発生した。
消防などによると、トラックを含む4台が巻き込まれた。
負傷者は6歳から40代の男女11人で、うち1台のワンボックスカーに乗っていた3人が重傷。
中津川市や多治見市などの病院に搬送され、手当てを受けている。
県警高速隊などによると、上り線の斜面から最大で高さ約1.5m、幅約60mにわたり土砂が流出し、下り線まで流れ込んだという。
当時、現場付近では雨が降っていた。
長野方面に向かって上り車線を運転していた男性(25)は、1時間ぐらい車が動かなくなったため、降りて見に行くと、土砂崩れが発生していた。
上り2車線は完全に土砂で埋まり、下り1車線も埋まっていた。
トラックは車線をふさぐように横向きになっていたという。
「車が止まる直前は雨や雷がひどく、前が見えないこともあった。土砂に巻き込まれた車の人が心配」と話した。
同40分から、瑞浪インターチェンジ(IC)~恵那IC間の上下線が通行止めとなった。
現場は瑞浪ICから恵那方面へ約9km地点。
岐阜地方気象台によると、レーダーによる解析雨量で、現場付近の同日午後11時までの24時間雨量は約200ミリだった。
出典
『土砂崩れ4台巻き込む 瑞浪市、中央道11人重軽傷』
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20170819/201708190709_30298.shtml
8月21日22時49分に読売新聞からは、崩れた土砂の中に白い粘土状の廃棄物とみられるものが混じっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道路に流入した土砂の中に窯業原料の廃棄物が含まれていたことが判明し、岐阜県は21日、廃棄物処理法に基づき、現場近くの窯業原料メーカー「M陶料」への立ち入り検査を実施した。
県廃棄物対策課によると、中央道の路面を覆った約700m3の土砂には白い粘土質の物質が混じり、同社が廃棄物などを入れていたとみられる樹脂製の袋も大量に散乱していた。
袋には同社の名前も記されていた。
付近の3か所に同社の工場があり、土砂崩れが起きた道路脇の斜面の上には「第3工場」が設置されている。
この工場と中央道の間の斜面に、大量の廃棄物などを袋に入れるなどして置いていたとみられる。
18日に起きた土砂崩れでは、この場所が崩落していた。
出典
『中央道土砂崩れ、窯業廃棄物も…メーカーを検査』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170821-OYT1T50105.html
8月22日付で毎日新聞からは、現場上方にある工場が斜面の採石場跡地に長期保管していた産廃が崩落したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県は21日、現場脇の斜面上方に工場を持つ窯業原材料メーカー「M陶料」(瑞浪市)を廃棄物処理法に基づいて立ち入り検査し、同社が斜面に山積みしていた不要な窯業原料が高速道路上に崩れ落ちたと判断した。
大雨で流出したとみられる。
県によると、同社は10年前から所有地内に規格外の窯業原料を投棄していたと認めた。
県は崩落物について、同社が不適正な状態で長期間保管していた産業廃棄物の汚泥と認定した。
近くの川にも流れ込んでおり、白濁など生活環境保全上の支障を生じさせたとして、29日までにシートで覆うなど、流出防止の応急措置を講じるよう措置命令を出した。
同社は産廃処分場としての許可を得ておらず、県は引き続き調査を進める。
県警も捜査を始め、同社関係者から事情を聴いている。
県によると、斜面をL字形に削り取った採石場の跡地に、同社は、粘土やけい石の粉砕物などで構成する窯業原料のうち、規格外のものを容量1トンの袋に入れるなどして、幅19m、奥行き30m、高さ数mにわたって置いていた。
同社幹部は県に対し、「窯業原料のうち、製造過程で出る取引価値のないものを過去10年間埋めた」と話したという。
登記簿によると、工場下の斜面など一帯は、同社か同社役員が所有している。
土砂崩れにより、恵那IC~瑞浪IC間の上下線が、約34時間、通行止めとなった。
また18日夜以降、現場から約500m南の市街地に濁水が流れ込み、1棟が床上浸水、2棟が床下浸水し、車1台が立ち往生した。
県は、近くを流れる御湯川にも窯業原料入りの袋が落下し、一部をせき止めたり下流に流れたりしたため、市街地が浸水したとみている。
瑞浪市は美濃焼の産地として知られ、陶土が産出し窯業が盛ん。
出典
『岐阜・瑞浪の土砂崩れ 斜面の窯業原料崩落 工場、10年前から投棄』
https://mainichi.jp/articles/20170822/ddm/041/040/099000c
8月22日16時44分に朝日新聞からは、発がん性リスクのあるシリカパウダーも含まれていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
労基署の職員によると、土砂には窯業原料のほかに、同社の製造で、半導体の絶縁材料に使われるシリカパウダーも含まれていた。
同社は労基署に対し、「パウダーは、流出した窯業原料と同じ場所に埋めていた」と説明しているという。
シリカパウダーは微小で、長い期間にわたって大量に吸い込むことによって発がん性やじん肺のリスクが高まるという。
今回は雨により泥水の状態で流出したが、パウダーが大量に含まれていれば、乾燥することで粉じんとなるリスクがあるため、散水やシートで覆う必要が出てくるという。
出典
『中央道の流出土砂、発がんリスクの粉も 労基署が調査』
http://www.asahi.com/articles/ASK8Q41XGK8QOIPE006.html
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
8月22日22時11分に毎日新聞からは、40年前から現場に不法投棄していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
M陶料が県の立ち入り検査に対し、「1977年から規格外品を投棄していた」と説明していることが22日、分かった。
県廃棄物対策課によると、同社は第3工場ができた77年から、現場脇の斜面上方に投棄するようになったと説明。
同社幹部は、「敷地内に採石場の跡地があり、(投棄するのに)ちょうどよかった。先々代の時から投棄している。規格外品を少量ずつ置いた」と話したという。
現経営陣が就任した10年前から毎月約3トンを投棄し、製造工程改良で規格外品が以前ほど出なくなった2年前に投棄をやめたとしている。
同社を巡っては、2012年にも、第3工場から漏れ出したシリカ溶液を川に流出させる事故を起こしていた。
当時、県から水質汚濁防止法に基づき厳重注意を受けた。
県環境管理課によると、機械故障が原因で、川は白く濁り、現場からシリカ溶液3トンを回収した。
出典
『瑞浪の土砂崩れ 「40年前から汚泥投棄」会社が県に説明』
https://mainichi.jp/articles/20170823/k00/00m/040/137000c
8月23日21時37分に朝日新聞からは、不法投棄のやや詳しい状況が、下記趣旨でネット配信されていた。
同社は、第3工場の下にあたる中央道脇の斜面に採石場跡を所有。
原料の製造過程で生じる規格外の珪石の粉末や汚泥といった産廃を採石場跡のくぼみに運び込んでいた。
くぼみの規模は、幅19m、奥行き30m、深さ25~30mほど。
運び込んだ産廃の上に土をかぶせるなどしていた。
警察は、採石場跡に運び込んでいた産廃が土砂崩れを引き起こした可能性もあるとして、業務上過失致傷容疑も視野に入れて捜査を進めていく。
出典
『中央道土砂流入、陶磁器原料会社を24日にも家宅捜索』
http://www.asahi.com/articles/ASK8R632FK8ROIPE01Q.html
8月25日19時30分にNHK東海からは、シリカパウダーによるリスクは現状では高くないという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
住宅街に流れ出した汚泥の中に、長期間大量に吸い込むとがんになるリスクがある「結晶シリカパウダー」が混じっていることについて、労働衛生学が専門の愛知医科大学医学部の柴田英治教授は、「長期間、大量に吸い込まないと発症はしないので、現状ではリスクは高くない」と話している。
ガンを発症する理由として、「粒子が細かいため、吸い込むと肺の奥まで入り込んでしまい、大量に吸い込むと肺がパウダーに反応して炎症を起こし、それを体が治そうとする過程で発生する」と説明している。
今後の対応について柴田教授は、「通常の生活で過剰に心配する必要はないが、道路などに残っている汚泥の清掃は、洗い流す必要もあるので、行政に依頼しやってもらうべき。また、行政は今後の対策を決めるため、大気中の濃度の測定をしっかりと行う必要がある」と話していた。
出典
『“シリカパウダー”がんリスクは』
http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170825/6498131.html
(2017年9月18日 修正1 ;追記)
2017年9月15日21時22分に毎日新聞から、斜面に投棄していた規格外窯業原料の全量撤去命令が出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は15日、規格外の窯業原料を道路脇の斜面に投棄していた瑞浪市の窯業原料メーカー「M陶料」に対し、廃棄物処理法に基づき、規格外の窯業原料など全量撤去の措置命令を出した。
県によると、崩落現場には、同社が投棄した窯業原料や土砂が混じった汚泥が推計4175m3にわたって堆積している。
原料には発がんリスクのある結晶「シリカパウダー」が含まれているため、飛散によって生活環境保全上の支障が出る恐れがあるとして、12月23日までの撤去を求めている。
同社は、産業廃棄物の仮置き場への搬出路を約1カ月かけて整備した上で、汚泥の撤去を開始するとしている。
同社の水野会長は、「県の指導に従い、迅速に撤去する」とする一方、規格外の原料について「(投棄でなく)保管していた」と説明しているという。
一方、県は15日までに、シリカパウダーを取り扱う県内の窯業原料製造業者31社、34事業所に立ち入り検査を実施し、M陶料以外の事業所では,シリカパウダーを含む廃棄物が適切に保管されていることを確認した。
ただ、許可のない業者への処理依頼や書類の不備が計8事業所で判明したとして、県は処分を検討している。
出典
『中央道土砂崩れ 窯業原料メーカーに全量撤去命令 岐阜県』
https://mainichi.jp/articles/20170916/k00/00m/040/124000c
(2017年12月25日 修正2 ;追記)
2017年12月22日19時10分にNHK岐阜から、斜面に残っていた廃棄物が撤去されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月22日20時25分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県は22日、斜面に残っていた廃棄物などがすべて撤去されたことを確認した。
県によると、撤去された廃棄物などの量は、県の当初の推定を10%以上、上回る4739m3だったという。
大半は、同社第3工場の駐車場などに袋詰めされた状態で保管されており、県は引き続き、廃棄物などが撤去された後の斜面が崩れないための必要な措置をとるよう、会社側に求めることにしている。
出典
『中央道土砂流入 廃棄物撤去確認』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3083405851.html
『中央道土砂崩れ 投棄の窯業原料の全量撤去が完了』
https://mainichi.jp/articles/20171223/k00/00m/040/070000c
2017年8月16日19時38分にMBC南日本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月15日付でKTS鹿児島テレビから、8月16日18時5分にNHK鹿児島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島市の清掃工場で15日、ごみ収集車がおよそ6m下に転落する事故があった。
転落した車両は16日、6時間半かけて引き上げられた。
この事故は15日正午ごろ、鹿児島市犬迫町の北部清掃工場で、燃やせるごみをためる「ピット」と呼ばれる場所に、民間業者の最大積載量2.6トンのごみ収集車が転落したもの。
運転していた58歳の男性は頭や背中を打ち、軽いけがをした。
収集車は車止めを乗り越え、後ろ向きに6m下に落ちていて、16日朝からクレーンを使って引き上げ作業が行われた。
鹿児島市によると、転落した車は、定められた積載量を900kg超えてごみを積んでいたとみられ、荷台を傾けてごみを落とす際、バランスを崩した可能性があるという。
このピットは深さが14mあるが、15日は燃えるごみの収集日で、実際にはおよそ6m下に転落したという。
工場長は、「ごみの積載量が多かったことに加え、車を搬入口に移動する際の安全確認が不十分で転落したのではないか」と話している。
車体の引き上げには、想定のおよそ2倍の6時間半かかった。
事故の影響で、北部清掃工場では燃やせるごみの搬入を一部、制限していたが、17日からは通常通り受け入れるという。
鹿児島市によると、同様の事故は平成20年にも南部清掃工場で起きているということで、市は引き続き、注意を呼びかけることにしている。
出典
『ごみ収集車を6時間半がかりで引き上げ』
http://www.mbc.co.jp/news/mbc_news.php?ibocd=2017081600024820
『清掃工場でごみ収集車転落』
http://news.ktstv.net/e71025.html
『清掃工場で収集車がピットに転落』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5053070852.html
(ブログ者コメント)
同様な事故は過去にも起きている。
以下は青森県の事例。
2013年1月12日掲載
2013年1月5日 弘前市のごみ処理施設でごみ収集車がごみ投入中にバランスを崩してピット内に転落
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2597/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。