







2018年12月26日18時48分に北日本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後5時ごろ、富山市上飯野の融雪装置用の井戸を掘っている工事現場で、作業員の男性が倒れているのを別の作業関係者が見つけた。
倒れていたのは富山市田畑の会社員、林さん(男性、45歳)で、右上腕部がほぼ切断された状態になっていて、病院に運ばれたが、出血性ショックのため死亡した。
林さんは井戸を掘る機械のそばに倒れていて、警察は、この機械に挟まれた可能性もあるとみて調べている。
林さんは25日は、午前中から1人で作業をしていたという。
出典
『融雪装置用の井戸掘り作業をしていた男性死亡』
http://admin.knb.ne.jp/news/detail/?sid=20542
2018年12月19日10時38分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
絹織物の精練や染色などを手掛ける鶴岡市のU絹練で6月、機械の清掃作業をしていた同社の女性社員(44)が大けがを負った労災事故で、庄内労基署は18日、同社と同社の安全管理を担う男性工場長(59)を書類送検した。
送検容疑は6月18日、布を2本のローラーで挟み水を絞る機械を使って作業させる際、作業者の体が巻き込まれないよう囲いを設けるなど、必要な安全措置をしなかった疑い。
同署などによると、女性はローラーに手が巻き込まれ、当時、両手を骨折するなどの大けがをした。
出典
『労災で絹会社を書類送検 庄内労基署』
http://yamagata-np.jp/news/201812/19/kj_2018121900369.php
2018年12月17日18時37分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前9時50分ごろ、いの町本川にあるコンクリート製造会社の工場で、愛媛県新居浜市の作業員、伊東さん(男性、80歳)が両足を機械に巻き込まれ、仰向けで倒れているのをほかの作業員が見つけた。
伊東さんは高知市内の病院に運ばれたが、出血多量などのため、およそ2時間後に死亡が確認された。
警察の調べによると、伊東さんは、「スクリューコンベアの清掃をする」とほかの作業員に伝えて、1人で作業をしていたところ、両足を巻き込まれていたという。
この工場はコンクリートの製造を行う工場で、伊東さんが作業をしていたスクリューコンベアは、生のコンクリートを砂と水に分離する工程だという。
警察は、近くにいたほかの作業員たちに当時の状況について聞くとともに、製造会社に作業の手順などに問題が無かったかを聞くなどして、事故の詳しい原因を調べている。
出典
『労災事故で80歳男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20181217/8010004010.html
2018年12月17日13時33分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時40分頃、長崎県新上五島町の製麺所で、「(経営者が)手を切って意識がない」と従業員から119番があった。
経営者で同町宿ノ浦郷、堺さん(男性、71歳)が町内の病院に搬送されたが、約50分後に死亡が確認された。
警察の発表では、麺をこねる機械を清掃中に左手を巻き込まれたとみられる。
死因は出血性ショック死。
警察が原因を調べている。
出典
『麺こねる機械が左手巻き込み…製麺所経営者死亡』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181217-OYT1T50038.html
2018年12月13日12時23分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日夜10時すぎ、八戸市河原木の三菱製紙八戸工場の社員から、「ローラーと支柱の間に人が挟まれた」と消防に通報があった。
挟まれたのは、関連会社の従業員で市内に住む吉田さん(男性、26歳)で、ほかの従業員に助け出されて病院に運ばれたが、頭や胸を圧迫されていて、およそ1時間後に死亡した。
警察や会社によると、吉田さんは、紙のもととなる木の繊維をシート状にしたものを巻き取る、直径23cm・幅4m70cmの横長のローラーと、それと平行に取り付けられた支柱の間に挟まれたという。
また事故当時、吉田さんは、この設備に不具合が生じたため、点検作業をしていたという。
警察で、事故の状況とともに、工場の安全管理に問題がなかったか調べている。
出典
『製紙工場で点検作業中の男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20181213/6080003321.html
12月13日12時30分に青森テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、吉田さんは三菱製紙工場の下請け会社の社員で、事故当時、同僚5人と紙になるパルプシートを機械で平らにする作業をしていたが、機械に不具合が起こったため、1人で点検していたという。
出典
『製紙工場で機械に挟まれて男性死亡』
http://www.atv.jp/news/?id=00005991
(2020年5月15日 修正1 ;追記)
2020年5月14日21時5分にNHK青森から、機械が動いたまま点検させたとして現場責任者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし、八戸市の製紙工場で、20代の男性がローラーなどに挟まれて死亡した事故で、八戸労働基準監督署は、安全管理に問題があったとして、会社と当時の現場責任者を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
この事故は、おととし12月、八戸市の製紙工場で、ローラーなどの点検を行っていた八戸通運の20代の男性社員が、ローラーと近くにある鉄の棒の間に挟まれて死亡したものです。
八戸労働基準監督署によりますと、ローラーなどの機械の点検をする際は、停止させた状態で行わなければなりませんが、当時、ローラーは動いたままで、作業も1人で行われていたということです。
八戸労働基準監督署は、安全管理に問題があったとして、会社と当時の現場責任者を労働安全衛生法違反の疑いで14日、青森地方検察庁八戸支部に書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20200514/6080008512.html
(2020年6月9日 修正2 ;追記)
2020年6月9日付で労働新聞からは、抄紙機のローラーと吸水棒の間に胸部を挟まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
青森・八戸労働基準監督署は、危険防止措置を怠ったとして、運輸・製紙業のH通運㈱(青森県八戸市)と同社組長を、労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで、青森地検八戸支部に書類送検した。
労働者1人が機械のローラーに胸部を挟まれ、死亡する労働災害が起きている。
労災は平成30年12月12日、青森県八戸市の製紙工場内で発生した。
20代の男性労働者が紙を製造する抄紙機の不具合を確認するため、調整作業を行っていたところ、抄紙機のローラーと吸水棒の間に胸部を挟まれて死亡した。
調整作業は1人で行っていた。
機械の調整作業を行わせる場合、労働者に危険をおよぼす恐れのあるときは機械の運転を停止しなければならないにもかかわらず、同社はこれを怠った疑い。
https://www.rodo.co.jp/column/91174/
2018年12月5日10時57分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後9時40分ごろ、兵庫県西宮市のIハム工場から「従業員が作業中に機械に指を挟まれた」と119番があった。
従業員は60歳くらいの男性で、ハムを真空パックに詰める機械が故障したため、数人で点検に当たっていた。
左手の指先がつぶれるなどの重傷を負った。
出典
『Iハム工場で従業員が重傷 機械に指挟まれる』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201812/0011877560.shtml
2018年11月23日12時29分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後6時半ごろ、道央の下川町緑町の「W集成材工場」で、木材加工用の機械の側で職員の木村さん(男性、44歳)が左腕が切断された状態で倒れているのを同僚がみつけた。
木村さんは病院に運ばれ、手当てを受けたが、間もなく死亡した。
警察によると、木村さんは事故当時、木材の加工用の機械の清掃作業をしていたという。
この機械は、鉄製の刃がドリルのように回転して木材に切り込みを入れるもので、同僚が木村さんを見つけた時には、機械は緊急停止していたという。
警察は、木村さんが誤って左腕が機械に巻き込まれたとみて、事故の詳しい状況を調べている。
出典
『木材加工機械巻き込まれ男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181123/0005887.html
2018年11月12日19時28分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月12日14時9分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時40分ごろ、愛知県東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所で、「男性が清掃中にベルトコンベヤーに挟まれた」と119番通報があった。
警察によると、挟まれたのは出入り業者の従業員、那覇さん(男性、56歳)=同県半田市=で、病院に運ばれたが、約2時間半後に死亡した。
警察によると、那覇さんは停止中だった石炭を運ぶためのコンベヤーの上に乗って、水をまいて汚れを取り除く作業をしていた。
何らかの原因でコンベヤーが急に動き出し、そのままコンベヤーと、その上にあった鉄の棒との間に体を挟まれたとみられる。
死因は外傷性窒息だった。
一緒にいた男性作業員が気付き、警備員が119番した。
警察は、コンベヤーが動き出した経緯などを調べている。
出典
『コンベヤーで挟まれ男性死亡 新日鉄住金名古屋製鉄所』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3765626012112018CN8000/
『コンベヤーで挟まれ死亡 愛知の新日鉄住金工場』
https://www.sankei.com/affairs/news/181112/afr1811120021-n1.html
2018年11月9日19時54分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎南労基署は9日、労安法違反(運転禁止措置不履行)の疑いで、東京都町田市の建設会社と同社取締役の男性(45)、同社の現場リーダーの男性(41)を書類送検した。
書類送検容疑は、6月22日、川崎市幸区の工事現場で、セメントを混ぜるタンクの起動装置に錠を掛けず、運転禁止の表示板も取り付けないまま、男性作業員(59)にタンク内の清掃作業をさせた、としている。
別の作業員が装置を起動させたため、タンク内にいた男性は回転翼に巻き込まれて首の骨などを折り、死亡した。
出典
『運転禁止表示せず清掃作業させる 死亡事故で書類送検』
https://www.kanaloco.jp/article/370903/
(ブログ者コメント)
報道を読んだ限りでは、タンク内を確認せず装置を起動させた別の作業員は書類送検されていない模様。
労安法では処罰対象にならなかったということだろうか?
2018年10月31日18時32分にチューリップテレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前1時15分ごろ、黒部市牧野にあるYKK黒部牧野工場で、新潟県糸魚川市に住む会社員・猪又さん(男性、61歳)が、アーム付きの機械と台車の間に挟まれた。
この事故で猪又さんは胸を強く圧迫され、病院に運ばれたが、意識不明の重体。
猪俣さんは、ファスナーの部品が入ったプラスチックケースをアームつきの機械でコンベアに移す作業の途中だった。
現場となった工場の2階では、当時、猪又さんを含めて3人が作業に当たっていたが、ほかの2人は事故を目撃しておらず、しばらく経ってからうつぶせになって挟まっている猪又さんを発見し、消防に通報した。
警察が事故の原因を調べている。
出典
『YKK黒部牧野工場 男性 機械に挟まれ重体』
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20181031193749
10月31日12時45分にNHK富山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ファスナーの部品が入ったケースを台車からコンベアまで運ぶ作業中にアームに胸を強く挟まれて病院に運ばれた。
猪又さんはシフト制の勤務で、31日午前0時すぎから夜間業務に従事していて、通りがかった同僚が機械に挟まれてうつぶせに倒れている猪又さんを見つけ、別の同僚を通じて消防に通報した。
事故があった当時、工場の同じフロアには猪又さんと同僚のあわせて3人が働いていたが、猪又さんはひとりで作業をしていて、事故を目撃していた人はいなかったという。
出典
『「YKK」で機械に挟まれ重体』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20181031/3060000637.html
2018年10月25日19時1分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前11時ごろ、甲賀市土山町にある「S森林組合」の木材加工を行う工場で、木材を切断する作業をしていた職員、橋本さん(男性、65歳)が機械に巻き込まれ、まもなく死亡が確認された。
警察や組合によると、橋本さんは25日午前11時ごろから大型の機械で1人で丸太を切る作業をしていたところ、機械の中で回転するのこぎりに巻き込まれたということで、異変に気づいた同僚が倒れている橋本さんを見つけたという。
警察は会社から事情を聞いて、事故の詳しい原因や安全管理に問題がなかったかどうかを調べている。
出典
『木材加工工場で作業中の男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20181025/2060001382.html
10月25日23時21分に京都新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
製材機に挟まれているのを別の職員が見つけた。
警察によると、機械の刃の隙間に体が入っていたという。
出典
『製材機に挟まれ、職員の男性死亡 滋賀の森林組合工場』
https://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20181025000186
2018年10月16日11時45分に青森朝日放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前9時すぎ、八戸市河原木にある八戸製錬の工場で、亜鉛を造るラインにあるスクリュー式のコンベヤーに男性が巻き込まれ、亡くなった。
事故当時、修理に訪れていた委託業者の52歳の男性の行方が分かっておらず、警察は、この男性の可能性があるとみて身元を調べている。
八戸製錬によると、工場は現在、1年半ごとに行う定期修理中で、中に人がいないと勘違いをしてコンベヤーを動かしてしまった可能性があるという。
出典
『製錬工場で死亡事故』
http://www.aba-net.com/news/news009.html
10月16日付で河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鋼材を貯留する機械の中にあるスクリューに作業員が巻き込まれる事故があり、男性の遺体が見つかった。
警察によると遺体の損傷が激しく、身元の特定に至っていない。
機械内の部品点検と清掃作業をしていた男性作業員(52)と連絡が取れず、警察が身元の特定を急いでいる。
出典
『スクリューに巻き込まれ男性作業員死亡』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201810/20181016_23047.html
(2020年7月10日 修正1 ;追記)
2020年7月10日付で毎日新聞(青森版)から、安全確認しないまま機械を作動させたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
八戸市河原木の製錬会社「八戸製錬」の工場で2018年、作業員の男性(当時52歳)がコンベヤーに巻き込まれて死亡する事故があり、八戸署は9日、当時、現場の総括をしていた同社の50代男性社員ら3人を業務上過失致死の疑いで青森地検八戸支部に書類送検した。
書類送検の容疑は18年10月15日、工場内の金属のかすをためている貯留槽で、男性が作業をしていたにもかかわらず十分な安全確認を行わないままスクリュー式コンベヤーを作動させ、男性を巻き込ませて死亡させたとしている。
https://mainichi.jp/articles/20200710/ddl/k02/040/185000c
7月9日19時9分にNHK青森からは、容器内にある螺旋状のコンベヤーに巻き込まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし、八戸市にある金属の製錬会社の工場で、設備の点検作業中に男性がコンベヤーに巻き込まれて死亡した事故で、警察は、十分な安全確認を行わないままコンベヤーを作動させたとして、当時の現場責任者ら3人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
この事故は、おととし10月、八戸市の「八戸製錬」の工場にある金属をためる容器の中で点検作業をしていた52歳の男性が、容器内にあるらせん状のコンベヤーに巻き込まれて死亡したものです。
警察が捜査を行った結果、当時、容器の中に男性がいることが確認されないまま、コンベヤーが作動していたことが分かったということです。
このため警察は、十分な安全確認を怠ったとして、現場責任者を務めていた50代の男性など、合わせて3人を業務上過失致死の疑いで、9日、書類送検しました。
八戸製錬は、「書類送検の事実を厳粛に受け止め、2度とこのような痛ましい災害を起こさないよう、再発防止に取り組んでおります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20200709/6080009075.html
2018年9月28日21時47分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「背中からポキッという音がした。もうだめだ、と死を覚悟した」。
東京都武蔵野市の男性(91)は、2016年9月に起きた事故について、朝日新聞の取材に語った。
ハンドル付きの電動車いすに乗り、自宅の車庫から道路に出ようとしていた。
安全確認のために一時停止した際、下りてきた電動シャッターと車いすの間に体を挟まれた。
背中を強く圧迫され、助けを求める声も出せない。
通りかかった人が妻(85)を呼んでくれて助かったが、腰の骨が折れる大けがを負った。
消費者安全調査委員会(消費者事故調)の報告書によると、男性の体には、約120kgの力がかかったと推測されている。
支柱と支柱の間を走る2本のセンサーの光が一方でも遮られるとシャッターが止まる安全装置がついていたが、偶然、どちらも体と車いすの間のわずかな隙間を通り抜け、作動しなかったという。
事故調の担当者は、同様のことは自転車などでも起きる可能性があると指摘。
報告書は、安全装置の普及だけでなく、さらなる改善も求めた。
男性の家では、事故後、センサーの光を4本に増やした。
14年8月には、沖縄県内のスーパーで入り口のシャッター(重さ160kg)が落下し、客の女性2人が負傷。
設置から約11年が経ち、シャッターを支えるチェーンが腐食して切れたのが原因の一つとされた。
保守点検はしていなかったという。
報告書は、所有者が保守点検をするようにメーカーなどが働きかけるべきだとしたが、あるメーカーの担当者は、「費用を気にする人もいる。不具合が出たら修理すればいいという人が多い」と話す。
事故調によるアンケートでも、戸建て住宅で点検を受けているのは16%だった。
【電動シャッター事故、16年で14人死亡】
消費者事故調は28日、店舗や自宅などに設置された電動シャッターに挟まれるなどして死亡や大けがにつながった事故に関する調査報告書をまとめ、発表した。
昨年7月までの16年間で28件の事故が起き、14人が亡くなったという。
業界団体への聞き取りや、公表されている事故情報などを集計した。
▽動作中の負荷を感知したり急降下を停止したりする装置が装備されていない
▽シャッターが故障している
などの原因で事故が起こっていたという。
また、電動シャッターを使っている1000人にアンケートを実施。
317人が使用時に危険を感じたと回答し、挟まれそうになった経験がある人も207人いた。
事故調によると、安全装置は製造物責任法が施行された1995年以降、多くのメーカーで標準装備されている。
ただ、日本シヤッター・ドア協会によると、全国には約330万台の電動シャッターがあるが、安全装置が設置されているのは約200万台と推定されるという。
事故調は、安全装置がない場合は付け加えるなど、安全に配慮するよう呼びかけている。
この日会見した事故調の宇賀克也委員長は、「シャッターは、下りてくるスピードはゆっくりだが、人一人の力では抱えきれない重さ。挟まれたら危険であることを認識してほしい」と注意を促した。
出典
『「背中からポキッ」 電動シャッターに挟まれ、死を覚悟』
https://www.asahi.com/articles/ASL9T71NSL9TUTIL04N.html
9月28日18時6分に産経新聞westからも、消費者事故調からの発表に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者事故調は28日、車庫などの電動シャッターに挟まれる事故が平成13年以降、28件あり、14人が死亡したと発表した。
主な事故原因は安全装置の未整備や故障で、製造業者に対策を促す必要性を指摘した。
一方、使用者の半数以上が閉まる途中のシャッターをくぐり抜ける危険な行為を経験していたことも判明。
使用者にも注意喚起する必要があるとしている。
消費者事故調によると、28件は13年6月~29年9月に発生し、死者のほか13人が重傷を負った。
そのうち、情報収集が困難なケースなどを除いた5件(死亡3件、重傷2件)を抽出して、詳細に調査したという。
その結果、死亡事例3件のうち2件で、電動シャッターが障害物を挟むと停止するなどする安全装置が設置されていなかったことが分かった。
残る1件と重傷の2件は、安全装置が故障するなどしたため、機能していなかった。
また、主要製造業者5社のうち4社が、所有者情報を把握しておらず、点検を促す取り組みをしていないことも判明したという。
消費者事故調は、経済産業省に「安全装置の普及に加え、所有者への保守点検の実施を勧められるように製造業者を促すべきだ」などとしている。
一方、消費者事故調は、電動シャッター使用者1000人を対象に調査。
その結果、半数を超える56%が、閉まる途中のシャッターをくぐり抜けたことがあると回答した。
消費者事故調は、使用者側の安全意識にも課題があると指摘。
「電動シャッターは、挟まれると重傷を負うほどの負荷がかかる可能性がある。使用者には、注意事項だけではなく、事故の危険性にも注意してほしい」と訴えた。
出典
『電動シャッター死傷事故、平成13年6月以降28件 安全装置の未整備や故障が要因 使用者も危険な行為 消費者事故調「注意促す必要ある」』
http://www.sankei.com/affairs/news/180928/afr1809280018-n1.html
9月29日16時50分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者事故調は、「シャッターの安全装置が設置されていないか、作動しなかったことが原因」などとする調査報告書をまとめ、公表した。
経済産業相に安全装置の装備徹底を促すよう求めたほか、消費者庁長官にも事故の危険性の周知を求めた。
事故調によると、業界団体に記録が残る2001年6月から17年9月に全国で28件のシャッター事故が発生し、14人が死亡した。
事故調は、このうち08年8月以降の5件について事故内容を検証した。
報告書によると、5件のうち4件では、安全装置が装備されていないか、故障などで機能していなかった。
残りの1件では、シャッターを稼働させるチェーンが腐食で破断し、シャッターが落下していた。
急降下を防ぐ装置もなかったという。
出典
『電動シャッターで事故調「安全装置不備が原因」』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180929-OYT1T50043.html
(ブログ者コメント)
武蔵野市の事例をはじめ、下りてくるシャッターに挟まれた事例は、本ブログでも何件か紹介スミ。
2018年9月23日18時38分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前10時40分頃、兵庫県姫路市保城の金属リサイクル工場で、機械設置会社社長の西岡さん(男性、64歳)が金属を切断・プレスする機械に頭を挟まれているのを、同社の男性作業員が見つけ、119番した。
西岡さんは病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
警察の発表では、西岡さんは作業員2人と金属を切断する刃の交換作業をしていた。
作業員の一人が、「持っていたリモコンスイッチに体が触れてしまい、機械が作動してしまった」と話しており、警察が業務上過失致死容疑で調べる。
出典
『スイッチに体触れ誤作動、切断機に頭挟まれ死亡』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180923-OYT1T50094.html?from=ycont_top_txt
2018年9月14日11時23分に北海道新聞電子版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前11時45分ごろ、胆振管内厚真町浜厚真の北電苫東厚真火力発電所で、点検作業中の男性社員(24)が機械に右足を挟まれた。
男性はドクターヘリで札幌市内の病院に搬送されたが、命に別条はないという。
警察によると、男性は、胆振東部地震の影響で運転停止中の発電所2号機の外部にある、地上約30mの排気ダクト上部で、排気量を調整する装置を点検していたところ、調整弁を動かす金属製アームが急に作動し、転落防止柵の間に右足を挟まれた。
骨折の疑いがあるという。
北電の真弓社長は14日の記者会見で、「復旧工程に影響がないように、安全管理の徹底を指示した」と述べた。
出典
『苫東厚真火発、点検中の社員けが』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/228493/
(ブログ者コメント)
排ガスダンパーの作動点検中、現場とコントロールセンター間で意思疎通がうまくいかなかった・・・そんな可能性も考えられる。
2018年9月10日17時20分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前10時すぎ、新潟市東区にある「J精密」の工場で、車のエンジンなどを磨く作業をしていた従業員の男性(55)が、機械で運ばれてきた長さおよそ3mの鉄枠と工場の柱の間に挟まれ。
男性は腰などを強く打ち、病院に運ばれたが、およそ1時間後に死亡した。
工場は車の部品などを作っていて、警察によると、男性は10日午前7時ごろから1人で作業をしていたという。
男性は柵から上半身を乗り出した状態で見つかったということで、警察は会社から事情を聞いて当時の状況を調べている。
出典
『工場で男性が鉄枠に挟まれ死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180910/1030004979.html
2018年6月26日18時30分にNHK佐賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし3月、佐賀市の工場で40代の男性作業員がベルトコンベヤーに巻き込まれ死亡した事故で、佐賀労基署は、佐賀市の砂利製造会社と社長を、危険を防ぐ措置を怠ったとして労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、佐賀市の砂利製造会社「I産業株式会社」と47歳の社長。
同署によると、ことし3月、佐賀市にある作業場でベルトコンベヤーに付いた土を取り除く作業を行っていた40代の男性が回転するローラーに巻き込まれ、上半身を強く打って死亡した。
同署が調べたところ、ローラー上の土を取り除く際は、ベルトコンベヤーを停止させるべきところを、危険性があるのがわかっていながら、動かしたまま作業をさせていたという。
このため、危険を防ぐ措置を怠ったとして、26日、会社と社長を労安法違反の疑いで書類送検した。
社長は、「危険性があるとわかっていたが、効率よく行うために作業させていた」と、容疑を認めているという。
出典
『工場労災事故で社長らを書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20180626/5080000797.html
2018年5月28日22時46分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前7時半ごろ、富山市西二俣にある「Yランドリー富山工場」で従業員の男性が機械のリフトに挟まれているのを、異常に気づいて見に来た同僚が見つけた。
警察によると、男性は富山市荒川の会社員Kさん(男性、50歳)で、病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
Kさんは、洗い終わった洗濯物を乾燥させる機械に入れる場所で1人で作業にあたっていたということで、リフトは洗濯物を持ち上げるためのものだという。
警察によると、Kさんはこの工場で10年以上の勤務の経験があったということで、警察は工場の関係者から話を聞くなどして、当時の詳しい状況などを調べている。
出典
『富山 洗濯工場で機械に挟まれ死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/3065074181.html
(2018年7月4日 修正1 ;追記)
2018年5月29日付の北日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
警察によると、Kさんは午前6時ごろ出勤し、工場内で機械を操作していたとみられる。
洗濯物を乾燥機に運ぶ筒状のリフトに挟まれているのを、別の作業をしていた同僚が見つけ、上司を通じ119番した。
警察が、機械の故障などを含め原因を捜査するほか、後日、司法解剖して死因を調べる。
2018年5月8日17時7分に北海道テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午前10時半ごろ、石狩市新港西1丁目の工場敷地内で、コンクリートミキサー車のミキサーに男性が巻き込まれたと男性の同僚から通報があった。
男性は死亡が確認された。
事故当時、男性はミキサーの中に入って清掃作業を行っていたが、同僚によると、男性はエンジンをかけてミキサーを回しながら作業していたという。
警察が事故の原因を調べている。
出典
『ミキサー車清掃中に巻き込まれ男性死亡 石狩市』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180508-00000005-htbv-hok
5月9日10時39分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前10時半ごろ、石狩市新港西1丁目の工場でコンクリートミキサー車のドラムを清掃をしていた男性が倒れているのを同僚が見つけ、消防に通報した。
男性は札幌市西区に住む運転手のOさん(男性、60歳)で、その場で死亡が確認された。
警察によると、Oさんは同僚2人と8日午前8時半頃から3台のミキサー車の清掃を行っていて、事故当時、Oさんはミキサー車のドラムの中に入って内部にこびりついたコンクリートを取り除く作業にあたっていたという。
出典
『ミキサー車 清掃作業中に死亡』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180509/4528051.html
2018年4月20日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後0時半ごろ、白岡市彦兵衛の「H社白岡機材センター」で、建設機材の洗浄作業をしていた自営業Yさん(男性、74歳)=所沢市=が、機材と鉄製の足場に左足を挟まれた。
Yさんは搬送先の病院で、出血性ショックにより死亡が確認された。
警察によると、Yさんは同センターの委託を受けて、1人で採掘機械の高圧洗浄作業を実施していた。
何らかの原因で機材とH鋼の足場に左足を挟まれたとみられる。
同センター責任者の男性が119番した。
警察で事故原因などを調べている。
出典
『足を挟まれた男性死亡、出血性ショックで 1人で作業中、機材と足場に挟まれる/白岡』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/04/21/01_.html
4月21日付で朝日新聞埼玉版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
H社は基礎工事会社。
警察によると、Yさんは直径1.7m、長さ4.7m、重さ8~10トンの円柱状の工作機械を吊り上げて高圧洗浄中、何らかの原因で工作機械が回転し、そばに置いてあったH型鋼との間で挟まれたという。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。