2017年12月31日18時45分にNHK山口から、下記趣旨の記事が掲載されていた。
30日午後3時半ごろ、宇部市東須恵の山陽小野田市水道局高天原浄水場から、「施設内の池に人が落ちた」と消防に通報があった。
駆けつけた消防などが池の水を抜いたところ、職員のTさん(男性、61歳)が心肺停止の状態で見つかり、およそ1時間後に死亡が確認された。
同市水道局によると、Tさんは30日、別の男性職員と2人で施設の監視をしていたが、Tさんが巡回に出たまま事務所に戻らず、場内の監視カメラの映像で確認したところ、池に落ちる様子が映っていたという。
池は水の中の浮遊物を沈殿させるためのもので、深さは3mあり、池の上には上から監視できるよう、幅60cmほどのコンクリート製の通路が設けられていて、警察は、Tさんが足を踏み外して池に落ちたものとみて、原因を詳しく調べている。
出典
『浄水場沈殿池に男性転落し死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064044111.html
(ブログ者コメント)
浄水場での同様な事故は、昨年にも起きている。
2016年9月19日掲載
『2016年9月13日 山口県宇部市の市浄化センターで曝気槽から採水中の職員が槽内に転落して死亡、市は転落防止棒の設置などで対応する (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6295/
また、以下は似たような事故。
2015年9月9日掲載
『2015年9月2日 北海道札幌市の醤油会社で発酵タンク内のもろみをかき混ぜる作業中、タンク内に転落して死亡 (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5198/
(2018年5月10日 修正1 ;追記)
2018年5月8日20時11分にNHK山口から、市は柵の設置を進めているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宇部労基署は、転落を防止する必要な対策を行わなかったとして、浄水場の責任者を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、宇部市に設置されている山陽小野田市水道局の高天原浄水場の55歳の場長。
労安法では、業務中に転落のおそれなどがある場所には危険を防止する対策が義務づけられているが、同署によると、浄水場の池には必要な対策がとられていなかったという。
この事故を受けて山陽小野田市では、浄水場の通路に転落を防止するための柵の設置を進めているということで、山陽小野田市は、「今回の事態を重く受け止め、可能なかぎりの対策を行って再発防止に努めたい」とコメントしている。
出典
『浄水場の転落死で場長を送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20180508/4060000342.html
(ブログ者コメント)
似たような場所は、浄水場に限らず、多数あると思われるが、死亡事故を起こした事業所以外では、この事例を知ったとしても、せいぜいソフト対応にとどまっているのではないだろうか?
そこが、事例の横展開対応上、最も難しい点だ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。