







2019年8月9日16時8分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後0時半ごろ、福岡市中央区天神の天神地下街の東側通路付近で、地上につながる連絡階段から水が流れ込み、地下街の一部が水浸しになった。
一部の店舗では水が天井からも漏れ落ち、多くの買い物客でにぎわう地下街は一時、騒然となった。
付近では、天神再開発に伴うオフィスビル「福岡ビル」の解体工事をしており、仮設の地下街出入り口を設置する工事区域から水が流れ出たとみられる。
工事を発注した西日本鉄道(福岡市)などが原因を調べている。
地下街を管理する福岡地下街開発などによると、水の流れ込みは1時間ほどで止まったが、排水・清掃作業のため、周辺の数店舗が一時、営業できなくなった。
女性向けの衣料品店には天井から水が入り、商品を避難させて急きょ休業するなど、対応に追われた。
衣料品店の隣にある服飾雑貨店の女性店長(28)は、「隣の店の前に人が集まっていて何かと見たら、店の天井から雨のように水が降ってきていた。改札そばの階段からも水が流れ下りてきていて、あっという間に店の前が水浸しになった。こんなのは初めてでびっくりした」と話した。
現場は、福岡市地下鉄天神駅の改札口前。
https://mainichi.jp/articles/20190809/k00/00m/040/136000c
8月9日20時29分に九州朝日放送からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後0時半すぎ、福岡市の天神地下街に水があふれ出した。
浸水は最大で深さ2cmに達した。
現場は福岡市営地下鉄天神駅のそばで、天神地下街東側通路の一部。
盆休み直前の地下街。
水は1時間以上とまらず、約40mにわたり、一時、通行が規制された。
職員らにより、水は1時間あまりで取り除かれたが、6店舗が営業を一時、中断した。
うち1店舗は天井からも水が漏れたため、9日の営業再開を見合わせた。
地下街を運営する福岡地下街開発によると、水があふれだした階段は福岡ビルの解体に伴い取り壊されるかわりに避難用の階段が設置される計画で、9日早朝まで作業が進められていたという。
この工事と関連する何らかの原因で水が流れ込んだと見られている。
https://kbc.co.jp/news/article.php?id=1938524&ymd=2019-08-09
8月9日19時25分にRKB Newsからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
近くのマンホールからあふれた大量の水が流れ込んだためとみられる。
福ビル付近の階段から流れ込んだ水は、天神駅の改札のそばにある案内所や4つの洋服店・雑貨店に広がった。
通りの長さにして20m。
約327m2が浸かった。
規制線内の雑貨店の人(浸水被害はなし)
「急に水が入りこんできたから、雨も降ってないのに何でみたいな。足がぬれるくらいまで。地下街で勤務して、こんなことは初めてです」
居合わせた人によると、水かさは一時、5cmほどに達したという。
天井からの浸水も確認されていて、洋服店1店が休業となった。
なぜ、マンホールから水があふれたのか?
その原因ははっきりしておらず、このマンホールを通る水道管の工事を担当している西鉄は、「事実関係を確認中」と話している。
(ブログ者コメント)
以下は、九州朝日放送放映の3コマ。
2019年8月5日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9882/
(2019年8月14日 修正1 ;追記)
2019年8月8日13時0分に佐賀新聞から、折れた松の状況など下記趣旨の記事が、折れた松の写真付きでネット配信されていた。
唐津市の「虹の松原」を走る県道で、マツが折れて車と衝突し1人死亡した事故を受け、佐賀県や市、国など関係機関の会議が7日、唐津市であった。
折れたマツの調査結果について、空洞があり、雨水や風などの影響を受けた可能性があることが示された。
安全確保のため県が市教委に申請した沿道のマツ254本の伐採について協議したが、結論には至らなかった。
会議は非公開で行われ、約2時間にわたった。
会議後の会見で、県は折れたマツを緊急調査した樹木医の中間報告を示した。
折れた部分は下の幹より太く、空洞があったとし、折れた要因については、雨を含んで木の上部が重くなり、風などの影響で負荷がかかったとみられることなどが報告された。
また、空洞部にシロアリの巣の痕が確認されたが、「生木を食するシロアリではない」、「折れたマツは見た目は異常なかった」などの説明もあった。
市の畦田経済観光部長は、「254本の中で折れた木と同じような状況の木があるか、資料の提出を(県に)求めた」と説明。
また、9日に民間団体や住民代表らを交えて会議を開くとし、「今日の資料を公開し、市民の意見を聞いて(安全確保と松原の保全についての)方向性を判断したい」と述べた。
県道の安全管理について県唐津土木事務所の川口所長は、「適正に実施してきた」とした上で、「事故を機に安全対策をもう一歩進める必要がある」との認識を示した。
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/411054
(2019年12月23日 修正2 ;追記)
2019年12月20日18時0分にNHK佐賀からは、路肩に出るなどしている松の70%が倒木のおそれありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし7月、唐津市の「虹の松原」を通る県道で、倒れた松の木に車が衝突して小学生が死亡する事故が起きたことを受け、松原の保全などを検討する会議が開かれ、路肩にせり出すなどしている松のおよそ70%が「倒木や枝折れの可能性が高い」とする樹木医の診断結果が報告されました。
専門家やNPO、それに地域の代表など35人が参加して開かれた20日の会議では、道路を管理する県の唐津土木事務所の担当者が樹木医による松の木の診断結果について説明しました。
それによりますと、路肩にせり出すなど注意が必要な327本の松を5段階で診断した結果、危険度が最も高く「非常に高い危険性があり、倒木や枝折れの可能性が高い」とされた木は、およそ70%にあたる228本で、中でも13本は病害虫がいて周囲の木に影響がおよぶおそれがあるとして、「早急に伐採が必要」だと報告しました。
出席者からは、「伐採ありきというのが前面に立っているが、その前に対応策があるのではないか」とか、「安心して人や車が歩けて、松の保全活動もできる対策を考えてほしい」などという意見が出ました。
虹の松原での松の伐採には、文化財保護法に基づいて唐津市教育委員会の許可が必要で、唐津市は会議で出た意見も踏まえて年明けに庁議を開き、最終的な市としての方針を決めることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20191220/5080004727.html
(2020年2月22日 修正3 ;追記)
2020年2月21日20時14分にNHK佐賀から、危険性が非常に高い13本が伐採されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、道路を管理する県の唐津土木事務所は、樹木医による診断で、危険性が非常に高く病害虫が周囲の松に悪影響を与えるとされた13本について「早急に伐採が必要」だとして、文化財保護法で判断の権限を持つ唐津市教育委員会に伐採の許可を求めていました。
唐津市はこれまでに安全と保全の両面から伐採は妥当と判断し、21日、教育委員会が文化財保護法に基づいて、県の唐津土木事務所に伐採の許可を出しました。
唐津土木事務所は、「伐採の日時はまだ決まっていないが、地域の人たちには事前に伝えたい。今後、速やかに対応していく」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20200221/5080005094.html
22日6時30分に佐賀新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委は、昨年12月10日に提出された樹木医の診断結果と同土木事務所の見解を踏まえて、許可文書を出した。
病害虫被害がある13本の伐採を許可し、条件については、文化財の保全に万全を期すこと、終了後は写真などの資料を添付した報告書を提出することを挙げている。
唐津土木事務所は、「市が妥当と考え許可を出したと受け止めている。許可が出た以上はすみやかに対応したい」と述べた。
市は14日、峰達郎市長が議長を務める市政戦略会議を開き、「13本の伐採は妥当」との結論を出していた。
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/491524
(2021年8月21日 修正4 ;追記)
2021年7月16日21時30分に朝日新聞からは、倒れた松の伐採申請が事故の6年前に出されていたが、市教委は許可しなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県道を管理する県唐津土木事務所によると、この6年半前の12年12月、事故の原因となった松を含む26本について、「道路上空を横断するような形状で、自重による倒木の恐れがある」と、市教委に伐採を申請した。
海岸線に沿って松林が虹のような弧を描く虹の松原は国の特別名勝で、伐採には市教委の許可が必要となる。
市教委は13年6月、「しばらくは松の生育を観察しながら対応したい」として、申請を不許可に。
土木事務所は、この申請前にも、車の通行に支障があるとして12年9月までに19本を伐採しており、市教委は「伐採終了の報告から時間が経過していない」と、不許可の理由を説明したという。
市教委生涯学習文化財課の中山課長は、当時の伐採基準について、「道路から高さ4メートル以内の松を切っていた」と説明し、倒れた松は「その基準と違っていた」と話す。
土木事務所によると、道路からの高さは5メートル超だったとみられる。
19年の事故後、土木事務所は危険と判断した松数百本の伐採を申請。
市教委は、樹木医の診断結果を踏まえ、特別名勝の範囲内にある325本のうち、「病害虫の被害があり、早急に伐採するべきだ」と県が判断した13本に限って伐採した。
峰達郎市長は19年8月末の記者会見で、「安全性は保ちつつ、景観のため、できる限り残せる部分は残していきたい」と発言していた。
男児の母親は取材に対し、「事故が起きるまでの6年半、放置された。怒りしかない」と話している。
https://www.asahi.com/articles/ASP7J6Q8PP7JTTHB008.html
一方、2021年8月20日10時47分にYAHOOニュース(朝日新聞)からは、再発防止策として巡視強化したはずだったが、委託先の建設会社が巡視を怠り、かつ虚偽報告していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐賀県唐津市の「虹の松原」で2019年に倒木が原因で小学生が死亡した事故を受けて、県が態勢を強化したはずの松原の巡視業務が、実際には一部行われず、県唐津土木事務所への報告書にも虚偽が記載されていたことが分かった。
業務委託先の市内の建設会社が取材に認めた。
「虹の松原」内の県道では19年7月、倒木の松が原因で、車の助手席に乗っていた小学生の男児が死亡した。
この事故を受けて、それまで週1回だった徒歩による松原内の巡視を、土木事務所が週2回に強化し、往復約10キロで行うことになっている。
ところが、建設会社の話では、半分しか行わなかったケースがこれまでに複数回あった。
同社が請け負っている他の県道での緊急の作業などに回っていたという。
巡視はリーダーとなる松の目視役と、交通誘導員、作業員の3人1組で行っている。
リーダーが土木事務所への報告書を書いていたが、一部しか実施しなかった日も、全てしたように記載していた。
上司のチェックは受けず、リーダーが土木事務所に提出していたという。
建設会社の幹部は「人手不足もあり、現場に任せきりにして社内のチェックが甘かった。反省している。今はきちんと指導している」と話している。
今回の事態について、土木事務所は「確認中」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e62dd848cdef06d659a65d5002cd332b7320564
2021年8月4日8時16分にYAHOOニュース(佐賀新聞)からは、建設会社への委託費などが下記趣旨でネット配信されていた。
建設会社への委託内容は、虹の松原線の巡視のほか、旧唐津市の県道の保全で、20年度の委託費は3565万円。
少なくとも5年以上にわたって、この建設会社に巡視業務を委託しているという。
点検日は巡視者と補助員、交通誘導員の3人1組で県道沿いの約10キロを歩き、目視でマツの変化を確認している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/95a2dba8061e9c952247db69bbf669bc7adf9c5c
(ブログ者コメント)
虚偽報告の件は、事故の再発防止策が形骸化していた例として紹介する。
(2021年10月1日 修正5 ;追記)
2021年10月1日6時30分に佐賀新聞からは、調査結果が発表された、不正業者は2ケ月の指名停止になった、他の路線を含めて委託されていたので今後は個別発注するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐賀県は30日、唐津市の虹の松原の県道で2019年7月に起きた死亡事故を受け、再発防止策で強化していたマツの巡視点検について、業務委託先の業者が一部怠るなど不正を繰り返していたとする調査結果を発表した。
20年10月以降、一部区間のみの実施が計11回あった。
県は、業者を10月1日から12月14日まで指名停止処分にした。
県の調査では、20年11月以降の全74回の巡視のうち、9回が一部区間の実施だったことが判明。
半分程度で切り上げ、報告では全区間での実施を装っていた。
県の承諾を得ずに別業者に巡視を再委託したケースが29回、巡視日などに関する虚偽報告は49回あった。
過去の契約分でも、20年10月に巡視の一部未実施が2回あったが、事故以前の分で未実施は確認されなかった。
他の路線の維持管理を含めた委託内容になっていたため、再発防止策として、今後は虹の松原線の巡視に限定した発注や、抜き打ち検査をする。
巡視には9月から別の業者が同行しており、10月からは、この別の業者に切り替わる。
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/747982
2019年8月7日12時53分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
観光客が運転する車が7月末、一般の立ち入りを制限している新千歳空港の滑走路付近に誤って進入したことが7日、分かった。
滑走路の補修をしていた工事関係者が見つけ、制限区域進入から数分後に退去させた。
国交省新千歳空港事務所は、運航に影響はなかったとしている。
同事務所によると、山梨県の50代女性が運転するレンタカーが7月30日午後11時ごろ、制限区域に進入。
滑走路2本は6月10日から11月末までの午後11時~翌午前6時半、老朽化の補修と滑走路端安全区域の拡張工事をしている。
進入当時は、警備員が通行許可証を十分確認しないまま、工事関係者用のゲートから入れたとみられる。
航空機は、隣接する航空自衛隊千歳飛行場の滑走路を使っていたため、運航に影響はなかった。
女性は、翌31日に空港周辺の商業施設であった人気ロックバンドのライブを見るため現地を訪れ、道に迷ってゲートから進入。
不審に思った工事関係者が気づき、ゲートから出したという。
新千歳空港では7月24日、機内持ち込み禁止の多目的ナイフとガスボンベを持った男性が保安検査場を通過する問題も起きている。
同事務所の四渕次長は、「保安関連のトラブルが続き、大変重く受け止めている。空港関係者に対策を徹底するよう周知したい」と話した。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/332840?rct=n_hokkaido
(ブログ者コメント)
7~8年前になろうか、ブログ者も同じような経験をしたことがある。
某ビルの中に地方紙閲覧コーナーがあるとの情報を得、当該ビルを訪れた時のことだ。
玄関正面には警備員がいる。
当方、初めてにつき、「地方紙閲覧コーナーがあると聞いてきたのですが・・・」と聞けば、その警備員、そんなコーナーがあるとは知らない様子で、何回かやりとりした後、「じゃあ、こちらから入ってください」と、ビルの内部に入れてくれた。
中に入ってみると、どうも様子がおかしい。
普通のオフィスみたいだ。
確認しようと思っても、誰もいない。
数分滞留した後、そこから出た。
聞けば、その日は、全国各地から会議に集まっているとのことで、警備員の方、その会議に遅れてきた人間だと勘違いしたようだった。
2019年8月7日12時42分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後3時半ごろ、弥富市鯏浦町の住宅で庭に簡易ベッドを出して日焼けをしていた28歳の男性がぐったりしているのを母親が見つけ、消防に通報した。
男性は心肺停止の状態で病院に運ばれ、その後、死亡が確認された。
医師からは熱中症の疑いがあると診断されたという。
母親は消防に対し、「息子はよく庭で日焼けをしていた」と話しているということだが、6日何時ごろから庭にいたかはわからないという。
隣接する愛西市では、6日午後1時半すぎに34.2℃を観測し、その時間の「暑さ指数」は、できるだけ外出を避けることが必要な、5段階で最も高い「危険」を示していた。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20190807/3000006092.html
8月7日15時37分に日本経済新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、6日午後3時20分ごろ、外出先から帰った母親が庭の簡易ベッドで、ぐったりしている男性を見つけて119番通報した。
救急隊が駆けつけたが、すでに呼吸が止まっており、約40分後に死亡が確認された。
総務省消防庁のまとめによると、7月29日~8月4日の1週間に全国で約1万8000人が熱中症の疑いで搬送され、57人が亡くなった。
同庁は、こまめな水分補給などを呼びかけている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48316510X00C19A8CN8000/
(ブログ者コメント)
以下はNHK映像の1コマ。
庭といっても周りに樹木はなく、地面は石ころだらけ・・・そんな場所だった模様。
2019年8月7日18時42分に埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前4時55分ごろ、入間市二本木の西濃運輸入間支店で、他社の会社員で搬入車両を運転してきた細木さん(男性、64歳)が荷物の下敷きになり、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、細木さんはトラックの荷台から荷下ろしをしていて、キャスター付きカーゴの下敷きになったという。
カーゴは高さ2m、幅1.15m、奥行き1.1mで、重さ約500kg。
別の場所で作業中の男性が大きな音を聞き駆け付けて、下敷きになっている細木さんを発見し、119番した。
警察で原因などを調べている。
https://this.kiji.is/531603013128438881?c=39546741839462401
2019年8月5日20時52分に読売新聞から、下記趣旨の記事が遊具の写真付きでネット配信されていた。
5日午前11時50分頃、栃木県那須町高久乙の遊園地「那須ハイランドパーク」で、神奈川県相模原市緑区、自営業の男性(51)が遊具から転落し、頭などを打って死亡した。
警察は命綱の取り付けが不十分だった可能性があるとして、業務上過失致死の疑いも視野に調べている。
警察の発表によると、事故が起きたのは、クライミングなどが楽しめる屋内施設「ノボランマ」内にある遊具「リープ・オブ・フェイス」。
高さ約8mの鉄柱から空中につるされたサンドバッグに飛び移る遊具で、男性は約5m地点の踏み切り台から飛びつこうとして転落したという。
同園によると、施設は昨年3月にオープンしたばかりで、この遊具の利用の際には命綱の装着が決まっていた。
誤って転落しても安全装置が作動し、床への衝突を防ぐ仕組みになっていたという。
警察は当時の状況を詳しく調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190805-OYT1T50268/
8月5日19時40分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は命綱を装着していたが、命綱に何らかの不備があったとみられるという。
https://www.asahi.com/articles/ASM85664HM85UUHB00K.html
8月5日19時33分にNHK栃木からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遊園地によると、男性が遊んでいた遊具では、命綱を着けることが決められていて、安全装置が人の落下を感知して自動でブレーキをかけ、床に衝突するのを防ぐ仕組みになっているということだが、警察によると、当時は係員が近くにいて、男性は落下した時点で命綱を装着していなかったとみられるいう。
警察は、係員による命綱の装着状況の確認など、現場の安全管理に問題がなかったかどうかや、事故の原因について詳しく調べている。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20190805/1090004973.html
8月6日18時50分にNHK栃木からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高いところからつるされた円柱状のクッションに飛びついてスリルを楽しむ遊具で遊んでいたところ、5mほどの高さから落下して頭を強く打ち、死亡した。
警察と遊園地によると、男性が遊んでいた遊具では、係員が利用者にヘルメットとハーネスを装着したうえで、そのハーネスに命綱をつけることが決められていて、当時は係員が現場にいて、男性を含む利用客の対応に当たっていたという。
しかし、男性が落下した際、ヘルメットとハーネスは着用していた一方で、ハーネスに命綱はついていなかったという。
警察は、係員が命綱をつけ忘れた可能性があるとみて、業務上過失致死容疑での立件を視野に、安全管理に問題がなかったかなど、事故の原因を調べている。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20190806/1090004986.html
8月7日付で毎日新聞東京版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、利用客に装着することになっていた命綱を同園のアルバイト従業員が「つけ忘れた」と話しているといい、県警は、園の安全管理を含め、当時の状況を調べている。
この従業員は7月下旬から働き始めたばかりだった。
事故が起きたのは、ボルダリング施設「ノボランマ」にある、高さ約5mの踏み台から数m離れた場所にぶら下げられているサンドバッグに飛び移る遊具。
客の男性は5日午前11時50分ごろ、サンドバッグに飛び移ろうとして転落した。
同園によると、この遊具では通常、スタッフ1人が利用方法を説明した後、踏み台まではしごで登る前にヘルメットと命綱をつける決まりになっているという。
しかし、男性はヘルメットは着用していたが、命綱をつけていなかった。
捜査関係者によると、男性に説明したのは10代のアルバイト学生で、県警の事情聴取に、命綱を装着し忘れたことを認めているという。
https://mainichi.jp/articles/20190807/ddm/041/040/090000c
(ブログ者コメント)
○以下は、NHK映像の3コマ。
踏切台からサ
しがみついたサンドバッグが揺れている。
角度を変えた映像。
サンドバッグにしがみつこうとしている。
○命綱装着という、客の命にかかわる仕事を、7月下旬から働き始めたばかりのアルバイトに任せたことは妥当だったのだろうか?
どのような安全教育を受けさせた後、業務に就かせていたのだろうか?
(2019年12月12日 修正1 ;追記)
2019年12月11日18時53分にNHK栃木からは、事故報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故について、遊園地を運営する「藤和那須リゾート」が、社内に設置した安全委員会の調査報告書を公表しました。
それによりますと、直接の事故の原因を、出勤6日目のアルバイト従業員が男性に命綱をつけ忘れたことだとしています。
また、遊具を運営するスタッフの最低の配置人数が決められておらず、当時、アルバイト従業員が1人で担当していたことから、スタッフの力量に応じた人員配置になっていなかったとして、「事故の背景要因は、会社の組織的な安全対策不足にあることも否めない」としています。
そのうえで、報告書では再発防止策として、安全マニュアルの改善や社員教育の徹底、担当者の力量を考慮した人員体制の見直しなどを提言しています。
この事故をめぐっては、警察が業務上過失致死の疑いで、安全管理に問題がなかったかどうかなど捜査しています。
「藤和那須リゾート」は、「このような事故を起こしてしまい、遺族の皆様には申し訳ございません。事故を防ぐための組織作りができていなかったことを反省して、報告書を受けて再発防止に努めて参ります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20191211/1090006045.html
(ブログ者コメント)
該社HPに掲載されている報告書中、担当したアルバイトへの事前教育状況が、以下のように記されていた。
3.本件遊具担当者への研修
B氏に対しては、運営スタッフより、お客様へのハーネスの着脱の研修が行われ、実際に着脱を担当しました。
本件施設の責任者であるA氏による本件施設のマニュアルを使った説明等も行われました。
また、B氏は、実際に、ハーネスを着用し命綱をつけ、本件遊具を自ら体験する研修を行いました。
勤務3日目以降は担当社員A氏が、B氏に対し、OJTにて、みずから実演の上、指導を行い、本件遊具のサブスタッフとして担当させました。
https://www.nasuhai.co.jp/noborungma/pdf/accident_investigation_report.pdf
(2021年2月2日 修正2 ;追記)
2021年2月1日12時5分に産経新聞からは、当時の現場スタッフと現場責任者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は1日、事故当時この遊具の担当スタッフだった男性(20)=同県大田原市=と上司で現場責任者だった男性(49)=同県那須塩原市=を、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
スタッフの男性の書類送検容疑は令和元年8月5日午前11時50分ごろ、ヘルメットとハーネス(安全ベルト)を利用客の男性に装着したものの、命綱をつけ忘れたまま遊具へ案内し、安全確認を怠ったなどとしている。
上司の男性は、アルバイトとして勤務を始めて6日目だったスタッフの男性に十分な指導をせず、1人きりでこの遊具を担当させるなど、ずさんな管理をしていた疑いが持たれている。
https://www.sankei.com/affairs/news/210201/afr2102010004-n1.html
(2022年7月5日 修正3 ;追記)
2022年7月5日7時1分にYAHOOニュース(下野新聞)からは、2被告に執行猶予付きの有罪判決がくだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死罪に問われた元従業員2人の判決公判が4日、宇都宮地裁で開かれた。
楠真由子裁判官は、「アルバイト従業員を漫然と単独で従事させ、安全利用の要の命綱接続を失念した過失は大きい」として、2人に禁錮1年、執行猶予3年(求刑禁錮1年)を言い渡した。
楠裁判官は判決で、事故があった高さ約5メートルの足場からポールに飛びつく遊具で、命綱の接続を怠れば危険は想定されたと説明。
大学生の業務の習熟度を正確に把握せずに働かせた会社員の男の過失と、命綱接続を忘れた大学生の過失はそれぞれ大きいと判示した。
一方、事故の責任を認め、繰り返し謝罪していることなどから、執行猶予を付けた。
施設側に対しては、従業員育成マニュアルの未策定など、「安全管理に不十分な点があったと言わざるを得ない」と言及した。
施設を運営する「藤和那須リゾート」(那須町)は取材に、「背景に安全対策不足があったことは否めない。同じことがないよう安全面を強化した」とした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f5cd380288cba36390e82d4c7049d8b6beaa377
7月4日16時55分にNHK栃木からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
楠裁判官は、「業務に習熟していなかった元アルバイト従業員を漫然と単独で業務にあたらせ、遊具を安全に利用するための要である命綱をつけ忘れた2人の過失は大きい」などと指摘しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20220704/1090012729.html
7月4日17時47分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
楠裁判官は、施設に十分なリスク管理マニュアルがなかったことなど、事故の責任を両被告のみに負わせることはできないという事情を考慮しても、「過失は大きい」と指摘。
両被告が責任を認めていることなどから、執行猶予付きの判決にしたと説明した。
https://www.asahi.com/articles/ASQ745S5VQ73UUHB008.html
2019年8月4日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道内の市街地に相次ぎ出没しているヒグマ対策として、道は、人工知能(AI)や小型無人機ドローンを活用した技術の確立に向けた取り組みに着手した。
自動飛行できるドローンにクマの個体識別装置を搭載し、上空からクマを発見し、音や光を発して追い払うもので、3年後の実用化を目指す。
道がヒグマ対策にドローンを使用するのは初めて。
本年度補正予算案に530万円を計上し、実証実験を始める。
道内では、6月に道立野幌森林公園(札幌市厚別区、江別市、北広島市)で78年ぶりにクマが出没するなど、市街地近くでの目撃が多発。
これまで、固定式の装置で音や光を出して追い払うといった対策を続けてきた。
しかし、クマが学習して驚かなくなるなど課題も多く、新たな手法を考案する必要に迫られた。
具体的には、AIと赤外線カメラを活用した個体識別装置を自動飛行のドローンに載せ、目撃情報のあった地域で上空から捜索。
クマを探知し、市街地に近づくと、個体に向けて音や光で刺激を与えて追い返す。
本年度は、森林でドローンを飛ばす手法について検討する一方、クマの嫌がる音や光を分析し、効果を検証する。
来年度は、実際にドローンに装置を搭載できるか実証実験を行い、3年目に自動飛行試験を行って、実際の運用を目指す。
ドローンに搭載したAI個体識別装置は、集団で行動するシカに活用した事例がある。
クマは単独または親子など少数で行動をするため発見が難しく、識別機能の精度をどう高めていくかも課題となる。
道生物多様性保全課は、「クマと共存するため、この技術を活用したい」と話す。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/331777/
2019年8月3日5時0分に沖縄タイムスから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
那覇署と那覇地区交通安全協会は12日、波之上自動車学校で飲酒運転実体験教室を実施した。
大同火災海上保険や沖縄ガスリビング、那覇市役所から約15人が参加した。
参加者らは飲酒前に校内を走行してクランクや車庫入れなどを体験。
その後、約1時間飲酒した後、再び同じコースを走行した。
ふらつく車や速度超過の車が目立ち、中には車庫入れに失敗して車をぶつけてしまう参加者もいた。
1時間で泡盛の水割りをグラス4杯飲んだという沖縄ガスリビングの野原係長は、「速度コントロールが予想以上にできず、スピードを出し過ぎて停止線で止まれなかった。危険性を職場の部下にも伝えたい」と話した。
市役所市民生活安全課の吉田さん(20)は缶酎ハイ2杯を飲んだ後の運転で、車庫入れ時にハンドル操作を誤り、後方のポールにぶつけた。
「いつも通り運転しているつもりだったのに、道や車の幅が分からなくなった」と振り返った。
同自動車学校の上原指導員は、「飲酒後は細かいアクセルやブレーキの操作ができなくなり、縁石に乗り上げる人や速度を出し過ぎる人が目立った。飲酒運転は人の命を奪う重大な事故につながる。絶対にしてはいけない」と強く呼び掛けた。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/452860https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/452860
2019年8月5日に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後7時30分頃、埼玉県伊奈町小室の化学メーカー「DIC」埼玉工場から炎が上がっているのを近隣住民が見つけて119番した。
火は4日午後6時15分に消し止められたが、工場敷地にある鉄筋倉庫(約467m2)が全焼した。
同町によると、この火事で9世帯23人が自主避難した。
警察や同社によると、出火当時、工場は稼働しておらず、宿直の従業員と警備員が数人いただけだった。
けが人はなく、煙などによる健康被害も確認されていないという。
警察幹部によると、工場では両面テープの製造を行っており、全焼した倉庫には、両面テープの溶剤がドラム缶に入って保管されていた。
消防によると、溶剤には引火しやすい酢酸エチルやトルエンなどの物質も含まれていたという。
同社によると、倉庫は無人で、自動で中のものを取り出す仕組みとなっており、普段は人が立ち寄らないという。
警察は、今後、出火原因や延焼などを調べる。
現場となった工場は、埼玉新都市交通ニューシャトル志久駅から、南東に約450mの住宅街の中にある。
爆発音が上がり、ドラム缶が工場の外に飛んで来る様子も見られ、周辺住民らは心配そうに見つめていた。
同町などによると、3日午後9時15分頃から、近くの公民館や中学校を避難所として開設。
一時、9世帯23人が自主避難、翌朝に帰宅した。
自主避難したという60歳代女性は、「外にでると熱風がすごかった」と話していた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190804-OYT1T50164/
8月4日20時13分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
生産した一般製品は別に保管されており、火災の影響はないという。
https://mainichi.jp/articles/20190804/k00/00m/040/118000c
(ブログ者コメント)
以下は毎日新聞動画映像の2コマ。
メディアでは、炎を上げて工場全体が燃えているかのように見える写真が数多く報じられているが、燃えたのは倉庫1棟だけだった模様。
キーワード;自然発火?
2019年8月2日18時4分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年2月、「県下一周駅伝」の開催中、霧島市国分野口北の交差点で軽乗用車と乗用車が衝突し、乗用車の助手席でチャイルドシートに座っていた生後6か月の女の子が車の外に放り出されて死亡したほか、1人が重傷、2人が軽いけがをした。
現場は信号機のある交差点だったが、駅伝のため警察官が1人で交通整理を行っていて、手信号で軽乗用車に向かって発信を許可したという。
このため交差点に進入したところ、左から乳児が乗っていた車が直進し、衝突した。
調べを進めてきた警察は、当時、交通整理をしていた巡査部長(37)が、安全確認を十分にしないまま発進の指示を出したのが事故の原因だと判断し、2日、業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
また、軽自動車を運転していた霧島市に住む88才の男性についても、注意義務を怠ったとして、過失運転致死傷の疑いで書類送検した。
鹿児島県警察本部の吉國交通部長は、「交通整理中の警察官の過失により交通事故を発生させたことは、ご遺族をはじめ、けがをされた方や県民のみなさまに改めておわび申し上げます。再発防止のため、より一層職員の指導を徹底して参りたい」とコメントしている。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190802/5050007514.html
8月2日20時4分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警交通指導課によると、巡査部長は同年2月21日午後0時45分ごろ、県内を1周する駅伝のため交通規制していた市道交差点へ乗用車が近づいているのに、交差する道路で停止していた軽乗用車に発進するよう指示。
現場は片側1車線で、事故は駅伝走者が通過する10分ほど前だった。
https://www.asahi.com/articles/ASM8255PGM82TLTB00B.html
※事故発生当時の報道は下記参照。
(2018年2月21日20時19分 朝日新聞)
21日午後0時45分ごろ、鹿児島県霧島市国分野口北の市道交差点で、無職・池田さん(男性、87歳)の軽乗用車と、会社役員・篠原さん(37)=いずれも市内=の乗用車が出合い頭に衝突。
篠原さんの車の助手席にいた長女(6カ月)が車外に放り出され、死亡した。
チャイルドシートは使用していたという。
県警交通規制課によると、現場は県下一周市郡対抗駅伝競走大会のために交通規制中。
霧島署の30代の男性巡査部長が交差点の角に立ち、池田さんの前にいた車2台を左折させた。
その直後に池田さんの車が直進して、事故が起きた。
巡査部長は、「直進車を止めるつもりだった」という趣旨の話をしているといい、県警が詳しい状況を調べている。
現場は片側1車線。
先頭走者が近付いていて規制しており、篠原さん側の車線は常に青信号、池田さんの車線は赤信号だった。
池田さんと妻(84)、篠原さんの3人も軽いけがをした。
https://www.asahi.com/articles/ASL2P5VV9L2PTIPE021.html
(2020年1月20日 修正1 ;追記)
2020年1月14日19時31分にNHK鹿児島から、交通整理していた警察官に罰金100万円という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし2月、「県下一周駅伝」の際に起きた乳児が死亡する事故で、当時、手信号で交通整理をしていた巡査部長が業務上過失致死などの罪で略式起訴され、裁判所から罰金100万円の略式命令を受けました。
略式命令を受けたのは、鹿児島中央警察署に所属する30代の巡査部長です。
おととし2月の県下一周駅伝の際、霧島市国分野口北の交差点で車同士が衝突する事故が起き、生後6か月の女の子が車の外に放り出されて死亡しました。
その後、警察は、事故当時、手信号で交通整理をしていた巡査部長が安全確認を怠り、車に発進の指示を出したのが事故の原因だとして、業務上過失致死などの疑いで書類送検していました。
この巡査部長について、鹿児島区検察庁は、先月27日付けで業務上過失致死などの罪で略式起訴し、鹿児島簡易裁判所は、今月9日付けで、罰金100万円の略式命令を出しました。
県警察本部は今後、巡査部長の処分について検討するとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20200114/5050009033.html
※キーワード;ヒューマンエラー、人的エラー
2019年8月2日14時25分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし11月、大阪・平野区の阪神高速道路で、飲酒運転の大型トレーラーがタクシーに衝突し、乗客など3人が死傷した事故について、国の委託を受けて調査してきた事業用自動車事故調査委員会が報告書を公表した。
それによると、トレーラーの運転手は事故前、運行途中のフェリー乗船中に焼酎を飲み、注意力や判断力が低下した状態で運転していたことが事故の原因だと考えられると指摘している。
そのうえで、この会社のドライバーの間では、フェリー乗船中の飲酒が常態化していて、船を降りる際に、法律で義務づけられているアルコール検査などが行われず、運行管理が形骸化していたことが重大な事故につながったと考えられると結論づけた。
そして、再発防止策として、アルコール検査の適切な実施や、必要に応じ、運行管理者が抜き打ちでフェリーに乗船し、ドライバーの休憩時間の過ごし方を確認するよう求めている。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190802/2000018478.html
8月2日14時55分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事が事故車両の写真付きでネット配信されていた。
大阪市平野区の阪神高速で2017年11月、酒気帯び運転の大型トレーラーがタクシーに衝突し3人が死傷する事故があり、国の事業用自動車事故調査委員会が調査報告書を2日、公表した。
トレーラーの運転手は直前に乗ったフェリーで飲酒しており、所属する運送会社では、運転手らのフェリーでの飲酒が常態化していたことが明らかになった。
報告書によると、トレーラーの運転手は、17年11月21日午後4時過ぎに愛媛県の港からフェリーに乗り、午後7時半までに船内の食堂などで焼酎を約450mℓを飲んだ。
同僚運転手6人が同席し、うち4人が一緒に飲酒したという。
22日午前0時ごろに神戸港に到着したが、点呼やアルコール検査はしていなかった。
事故は約40分後に発生。
タクシーの乗客1人が死亡し、別の客とタクシー運転手が大けがをした。
事故調査委の聞き取りで、運送会社の運転手らの間では、遅くとも約30年前からフェリーでの飲酒が慣習になっていたとみられることがわかった。
トレーラーを運行していたM運送(香川県観音寺市)が事故後、このフェリーに乗ったことがある運転手24人に聞いたところ、8割強にあたる20人が、17年中に飲酒したことがあると答えた。
このうち15人は、ほぼ毎回、飲酒していたという。
調査委は、アルコールの影響で注意力や判断力が低下したことが事故につながった可能性が高いとした。
調査委によると、M運送は事故を受け、フェリーを降りる際にアルコール検査の結果を携帯電話で送るシステムを取り入れたという。
https://digital.asahi.com/articles/ASM815VX4M81UTIL037.html?rm=424
2019年8月2日14時54分にNHK島根から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後9時半すぎ、「油のにおいがする」と消防に通報があった。
調べたところ、出雲市国富町のしょうゆ工場のタンクから重油が漏れ出していて、県によると、重油の量はおよそ1200ℓで、用水路などをつたって、近くを流れる長通川、雲洲平田船川、平田船川の3つの川にも流れ込んだという。
このため県や出雲市などでは、オイルフェンスを設置して下流への流出を防ぐとともに、油を吸着するマットを使って重油を取り除く作業を進めているが、今のところ、流出範囲の拡大や環境への影響は確認されていないという。
県によると、タンクには1日の昼前後に重油が入れられたが、夜にはすべての重油が流出していたという。
また、重油の量を示す部品の一部が外れていたということで、県は、この外れた部分から重油が漏れ出したとみて詳しい原因を調べている。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20190802/4030003284.html
8月4日21時21分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
島根県や出雲市などは2日、同市国富町のT醤油本店の重油タンクから1000~1200ℓとみられる重油が周辺の河川に流出したと発表した。
健康被害や農業への影響は確認されていないが、流出量が多く、市は河川にオイルフェンスを設置し、吸着マットによる除去作業を続けている。
市の発表によると、1日午後9時40分頃、住民から消防に通報があり、同社のタンクが破損し、漏れていることが判明した。
重油は排水路から国富川や平田船川、長通川、雲洲平田船川に流れ込んだ。
消防などによると、同社は約30年前からタンクを使用していたという。
ただ、消防に届け出をしておらず、施設に通気口や防火扉がないなど、適切な措置もしていなかった。
同社は取材に対し、「申し訳ない。タンクについているホースが暑さで変形し、中から漏れたのではないか」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190804-OYT1T50128/
2019年8月2日11時10分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県天草市の天草空港で1日、駐機していた天草エアラインの機体の燃料が高温になったため、午後の天草~熊本便と天草~福岡便の計3往復6便が欠航した。
空港周辺の気温は午前9時前に30℃を超えていた。
1日からのダイヤ変更で、駐機時間が従来の約30分から約3時間に延びたことなども影響したという。
同社によると、1日午後0時55分発熊本行きの201便(乗客13人)で、機体内の燃料が高温になっていることを示す警告灯が点灯。
消防車で放水したが、温度は下がらず、同日午後の全便を欠航し、計117人に影響が出た。
熊本地方気象台によると、空港周辺の気温は午前9時前には30℃を超え、午後1時の気温は32.7℃だった。
同社では、機長1人が体調不良のため欠航や運休が相次いでおり、1日から熊本~大阪(伊丹)便で日本航空の機体を使う共同運航を開始。
共同運航便との乗り継ぎをしやすくするため、201便のダイヤを変更。
空港での駐機時間が、従来の約30分から約3時間に延びていた。
天草空港は格納庫がなく、機体の日よけができない。
給油施設もないため、離陸直前に給油することもできない。
このため天草エアラインは、燃料の温度上昇を回避する対策として、2日から福岡発天草行きの102便が到着後、次の離陸前までに、乗客を乗せずに天草~熊本間を往復する「フェリー(回航)便」を運航する。
8月2日9時53分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
機体内の燃料が基準の51℃を超える高温になったことを知らせる警告灯が点灯。
消防車で放水したが温度は下がらず、運航を中止した。
この日の天草市の最高気温は34.4℃。
同社は、同日からのダイヤ変更で、同空港での駐機時間が従来の約40分から約3時間に延びたことが原因とみている。
この機体を使用する予定だった別の5便も運航を取りやめ、計117人に影響した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190802-OYT1T50178/
8月4日7時0分に産経新聞からは、同じ理由による欠航がう3日間続いているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
天草エアラインは3日、炎天下により機体の燃料が高温となったことの影響で機材繰りがつかなくなったとして、天草~福岡など、天草空港(熊本県天草市)発着の計3便を欠航とした。
暑さによる欠航は3日連続で、計247人に影響が出た。
https://www.sankei.com/region/news/190804/rgn1908040016-n1.html
2019年8月1日14時56分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前11時40分すぎ、君津市笹の、廃油のリサイクルなどを行っている会社「TO社」の工場の近くにいた人から、「ドーンという音がして黒煙が上がっている」と警察に通報があった。
警察が調べたところ、工場の敷地内にある廃油を保管している平屋建ての倉庫から炎が上がったという。
消火活動の結果、2時間余りたって消し止められた。
警察によると、この火災で、倉庫にいた40代と50代の男性作業員2人が全身にやけどをして病院で手当てを受けている。
工場から300mほどに住む女性は、「爆発音がしたので近くに行ってみたら、建物の中から大きな炎が見え、壁も熱で変形していた。近所なので怖かった」と話していた。
警察が火事の原因を詳しく調べている。
火災のあった工場から600mほど離れた住宅に住む60代の男性は、「家が持ち上がるような爆発音が聞こえて、黒煙が上がるのが見えた。やけどをした男性が2人いたので、救急隊員が到着するまで水をかけるなどの対応をとった」と話していた。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20190801/1080006599.html
8月1日19時55分に千葉テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や消防によると、1日午前11時40分ごろ、「工場で爆発が発生し、延焼している」と、工場の女性従業員から119番通報があった。
消防車など10台が駆けつけ、火は約2時間半後に消し止められたが、この火事で40代と50代の男性従業員2人が全身にやけどを負って重傷だという。
2人は廃油のリサイクルを行うため廃油をかき混ぜる作業をしていて、何らかの理由で廃油に引火したとみられている。
https://www.chiba-tv.com/plus/detail/20190824767
8月2日7時44分にNHK千葉からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全身にやけどをして病院に搬送された56歳の男性作業員が2日未明、死亡した。
40代の作業員は意識はあるということだが、病院で手当てを受けている。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20190802/1080006610.html
(ブログ者コメント)
事故の翌日、姉崎から鴨川に至る久留里街道を南下していた際、道沿いに同社があるのを見かけた。
敷地の入口にはパトカーが停まり、何人かの警察官が行き来していた。
それにしても、単なる出火ではなく爆発だった模様。
倉庫内に廃油ベーパーが充満して・・・・といった可能性も考えられる。
2019年8月2日11時29分にYAHOOニュース(福井新聞)から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
8月1日午前11時25分ごろ、福井県福井市蓑町の海岸の沖合約5mで同市の小学2年の男児(8)が水面に顔をつけ動かなくなっているのを母親が発見、119番した。
病院に搬送されたが、約1時間50分後に死亡が確認された。
警察によると、死因は溺死。
現場は鷹巣公民館の西約800mの岩場。
警察によると、男児はこの日午前10時ごろ、家族4人で訪れた。
食事を挟み、同11時20分ごろから海で泳いでいたという。
男児はライフジャケットと浮輪を着用していた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190802-00010001-fukui-l18
8月1日18時57分にNHK NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前11時半ごろ、福井市蓑町の海岸付近で、市内に住む小学2年生の男児(8)が浮き輪を付けたまま、うつぶせの状態で浮いているのが見つかり、すぐに海から引き上げられ病院に搬送されたが、死亡した。
警察によると、見つかったのは、海岸の岩場からおよそ5mの沖合で、水の深さは1mほどだった。
男児は1日朝から両親や姉と一緒に海岸に遊びに来ていて、警察は、一人で遊んでいるうちにおぼれたものとみて、詳しい状況を調べている。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190801/k10012017801000.html
(ブログ者コメント
福井新聞掲載写真によれば現場は岩場で、入江のように狭まっている場所。
そう波は高くならない場所のように感じられるのだが・・・。
2019年7月31日17時34分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月19日、東京・多摩市の京王電鉄永山駅付近にある変電所で火災が発生し、京王線や京王・井の頭線、それに小田急・多摩線など複数の路線が一時、全線で運転を見合わせ、多くの通勤・通学客に影響が出た。
京王電鉄によると、火災のあとの社内調査の結果、変電所内にある電気が通る金属板の近くに工具が置き忘れられ、ショートしていたことがわかったという。
工具は長さ20cmほどの「モンキレンチ」という、変電所の設備を点検する際に使われるもので、金属板から工具に電気が流れ、ショートしたとみられるという。
変電所が最後に点検されたのはことし5月下旬で、作業員などに話を聞くなどして調査を進めたが、いつ置き忘れられたかは判明しなかったという。
京王電鉄は、ショートが火災につながった可能性もあるとみて、さらに詳しい原因を調べている。
京王電鉄は、「今後は工具の管理を徹底し、再発防止に努めたい」と話している。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190731/1000033524.html
7月31日20時24分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京王電鉄は31日、変電所内の設備に金属製の工具が置き忘れられ、周辺にショートした痕跡があったと発表した。
同社は火災につながった可能性があるとみて、さらに詳しく調べる。
同社によると、火災後の調査で、電気を架線に供給する機械の一つに、長さ約20cmの点検用工具1本が放置されているのを発見。
工具に電気が流れ、ショートしたとみられる。
変電所が最後に点検されたのは今年5月下旬で、同社は作業員への聞き取りを進める。
火災が原因で京王各線は最大約11時間運転を見合わせ、約18万人に影響した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190731-OYT1T50200/
2019年7月31日4時30分に日本経済新聞電子版から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
老朽化した住宅の繊維系断熱材にしばしば見られる黒い変色・・・。
この黒い変色の原因を、これまで多くの専門家や実務者はカビと考えてきた。
ところが、「黒い変色の正体は、大気中の汚染物質や土壌成分を含む浮遊粒子状物質(SPM)が主だった」とする調査結果が明らかになった。
調査はヒノキヤグループから委託された宮城学院女子大学の本間義規教授が実施し、報告書がこのほどまとまった。
調査対象は、ヒノキヤグループが解体工事を手掛けた関東地方の5棟と、東北地方の1棟の木造住宅、計6棟だ。
築年数は22 ~44年で、うち4棟は新省エネ基準の施行(1992年)前に完成した。
壁の断熱材は、5棟が厚さ50mmの袋入り、もしくはクラフト紙付き、1棟は厚さ90mmで袋入り。
通気層と気流止めは、6棟とも未施工だった。
【家の隙間から壁内に侵入】
断熱材に付着している黒い物質が主にSPMであることは、本間教授が含有元素分析やカビ培養分析、解体現場の目視、住民への聞き取り調査などを基に判断した。
最大の決め手は、含有元素分析で土壌と大気汚染に由来するアルミニウムなどの元素を多く検出したことだ。
調査した住宅は、厚さ105mmの壁内に厚さ50mmもしくは90mmの断熱材を充填しているため、壁内には空隙が生じていた。
さらに、気密性能がいずれも低く、透湿防水シートは施されていなかった。
3棟は、床下に防湿シートや砂を敷いていなかったので、土が露出していた。
こうした影響で、屋外の浮遊物質が躯体などの隙間から壁内に侵入しやすくなり、断熱材に付着したと考えられる。
一定の気密性能を備えた住宅には、当てはまりにくい結果だ。
黒く変色した断熱材と変色していない断熱材では、亜鉛の含有量に差があることが分かった。
大気中の亜鉛は、排気ガスやゴミ焼却灰などに多く含まれているという。
カビの培養分析では、対象住宅の断熱材の黒ずんだ部分を39サンプル採取。
22サンプルではカビは培養できなかった。
培養できた17サンプルから検出した黒っぽいカビは2種類だった。
本間教授は、「これらのカビが断熱材を広範囲に黒く変色させた原因とは考えにくい」とみている。
【木質パネル住宅ではカビ臭】
今回の調査対象は、壁内に空隙があったことで、壁内に外気が侵入しやすかった。
それが、カビや結露の発生リスクを抑えることにつながっていたとみられる。
この状態だと、繊維系断熱材の内部でも空気の出入りが生じ、断熱性能が著しく低下する恐れがある。
繊維系断熱材の黒い変色は、老朽化した住宅に多い。
ヒノキヤグループが2016年8月から17年9月に解体した、繊維系断熱材を使った住宅100棟では、全棟でこうした黒い変色が見つかっている。
いずれも、断熱・気密性能が現在の水準よりも低い住宅だ。
住民への聞き取り調査では、木質パネル工法の住宅で、結露やカビ臭の報告があった。
この点について本間教授は、報告書に「竣工年代や施工者から考えると施工レベルが改善しているはずの住宅で、微生物汚染の兆候が出ている」と記述している。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47668880T20C19A7000000/?n_cid=NMAIL007
2019年7月31日20時53分にNHK信州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後5時半前、千曲市寂蒔の鋳物の鋳型を製造する会社の作業所から火が出ていると、近所の人から通報があった。
警察によると、火災当時、作業所内で従業員が鋳型の製造をしていたところ、突然火が出て、まわりに燃え移ったという。
この火事で、作業所内にいた68歳の従業員の男性が両腕に軽いやけどを負ったが、命に別状はないという。
消防によると、これまでに消防車10台ほどが出動し、消火活動にあたっているが、まだ鎮火には至っていない。
放水すると、熱された金属が化学反応を起こす可能性があることから、水を使わず砂を使っていて、火を消し止めるには時間がかかる見通しだという。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20190731/1010009666.html
7月31日21時15分にYAHOOニュース(長野放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月31日午後5時すぎ、長野県千曲市の金属加工の工場で火事があった。
火事があったのは、千曲市寂蒔の金属加工の工場。
消防によると、午後5時20分ごろ、従業員の女性から「爆発が起きた煙が出ている」などと通報があった。
当時、建物内で作業していた68歳の男性が両腕に軽いやけどを負ったという。
施設は鋳物の型をつくる工場で、一時、激しく黒い煙が立ちのぼり、辺りは騒然とした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190731-00000014-nbstv-l20
2019年7月30日19時51分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市は30日、25日に瀬谷区で漏水した水道管を修理している際、70代の女性が道路上に流れ出た土砂に足を滑らせ、肩と足を骨折する重傷を負っていたと発表した。
市水道局によると、同区阿久和南1丁目に埋設されている水道管に穴が開いて漏水。
同局が車両のみを通行止めにして修理をしていた際、路肩に堆積した泥の上を歩いていた女性が転倒した。
同局は女性の家族に謝罪するとともに、通行止めの措置を講じる際は歩行者の安全に確実に配慮するよう、職員らに周知した。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-185526.html
2019年7月18日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9834/
(2019年8月6日 修正2 ;追記)
2019年7月30日4時50分にNHK NEWS WEBから、地下構造物位置確認時の注意喚起文書が国土地理院から出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月、長崎市で掘削作業の機材がJRのトンネルの天井を突き抜け、列車に接触したトラブルで、トンネルの位置を誤って記された地図が使われていたため、国土地理院は、地下構造物の記載は実際とは異なるおそれがあるとして、建設業団体に対し、地図の利用に十分注意するよう文書で呼びかけていることが分かった。
今月11日、長崎市でボーリング調査をしていた掘削作業の機材が下にあるJR長崎本線のトンネルの天井を突き抜けて、特急列車に接触するトラブルがあった。
工事を発注した鉄道・運輸機構は、現場などの確認をせずに国土地理院の地図を利用して図面を作成したため、トンネルの位置がおよそ80mずれて記載されていたことに気付かなかったという。
今回のトラブルを受け国土地理院は、建設業団体に対し、地図を使う際に注意するよう文書で呼びかけていることが分かった。
国土地理院の地図は、航空写真などから正確な地形や標高が記載され、自治体などが公式の地図として採用しているが、地下構造物は、施設管理者から提供を受けた資料を基に作成しているため、地上と比べて精度が低く、実際の位置とは異なるおそれがあるという。
国土地理院は、こうした呼びかけは過去に例がないとし、「工事で地図を使用する場合は、安全かどうか施設管理者などに十分確認してもらいたい」としている。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190730/k10012013271000.html
※国土地理院HPに掲載されている記事は下記参照。
令和元年7月11日にJR 九州長崎線において、独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構が発注した渇水対策井戸の試掘ボーリング工事のボーリングロッドがトンネルを突き抜け、列車と接触する事象が発生しました。
同機構によれば、同機構が発注に用いた国土地理院の地図におけるトンネルの位置が、実際のトンネルの位置と異なっていたことが原因の一つとされています。
国土地理院の地図に記載している道路及び鉄道の地下構造物(トンネル内の経路等)については、一般的に、施設管理者から資料の提供を受け、地図に反映しています。
地下構造物は、航空写真に写らず容易に確認作業ができないため、地上の構造物と比較して精度が低下している可能性があります。
特に建設年次が古く、路線長が長く、直線でないものについて、より可能性が高いと考えています。
国土地理院の地図については、上記の点をご理解いただき注意して利用されるよう情報提供いたします。
https://www.gsi.go.jp/kanri/kanri51001.html
8月2日10時11分に西日本新聞からは、関門トンネルにも誤記載があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土地理院(茨城県つくば市)が作製した地図で「関門鉄道トンネル」(北九州市~山口県下関市)の位置が実際より南に約50mずれて記載されていたことが1日、分かった。
同院は2016年4月ごろ、不動産業者の指摘で把握。
地形図やデジタルデータの地図の修正を進め、1日には正しく記載した2万5000分の1の地形図「小倉」を発売した。
ミスによる工事への影響などの実害は「報告されていない」としている。
ミスがあった事実は公表していなかった。
同院によると、誤っていたのは1971年作製の2万5000分の1の地形図「小倉」と、72年作製の同「下関」。
両図を基にした他の縮尺の地形図やデジタルの「電子地形図」、インターネットで公開している地図も位置がずれていた。
記載は数年おきに更新していたが、関門鉄道トンネルの位置はそのままだった。
「ミスの起きた経緯は分からない」としている。
不動産業者の指摘は、「トンネルのない土地にトンネルがある」との内容で、同院はJR九州の図面と照合。
出入り口は正確だったが、地下部分がずれていた。
同院は16年10月、電子地形図やネットの地図を修正。
地形図「下関」も,18年8月の発売版で修正した。
長崎市のJR長崎線のトンネルで7月、ボーリング工事の掘削機が天井を貫通し、走行中の特急と接触した事故では、工事図面の基になった同院作製の地図でトンネル位置が誤っていたことが主因とされた。
ミス発覚が続いたが、同院は「他に誤りは見つかっておらず、全国の地図を一斉点検する予定はない」としている。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/532053/
8月2日13時20分にNHK NEWS WEBからは、国交省は地下構造物の地図を見直すという、同趣旨の記事がネット配信されていた。
この問題を受けて、石井大臣は2日の閣議後の記者会見で、「地下の構造物については施設管理者から最新の図面を得て順次地図を修正していく。特に、建設された時期が古く、長くてカーブが多いトンネルを優先的に点検していく」と述べ、今後、全国の地下構造物について位置を点検したうえで、地図を修正していく考えを示した。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190802/k10012018881000.html
8月3日21時57分に毎日新聞からも、同趣旨などの記事がネット配信されていた。
再発防止のため機構は、図面作製時に複数の地図を照合する他、現場からの距離にかかわらず、地下構造物の位置を施設管理者に確認すると決めた。
事故を受けて地理院も、作製した地形図に記載した地下構造物情報の一斉点検を始めた。
石井国交相は2日の閣議後会見で、建設年次が古いものなどから優先して点検する考えを示している。
地理院では2016年、北九州市と山口県下関市を結ぶ「関門鉄道トンネル」の地下部分が南に約50mずれていると外部から指摘を受け、修正したケースがある。
https://mainichi.jp/articles/20190803/k00/00m/040/224000c
(2019年10月11日 修正3 ;追記)
2019年10月9日14時34分に長崎新聞からは、国土地理院は事故が起きたトンネルの位置を地図上で修正したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土地理院は8日、地図を修正したと明らかにした。
同院は誤記載の原因について「当時の記録がないので分からない」としている。
国土地理院はJR九州からデータの提供を受け、九州全域で在来線のトンネルの位置確認と地図の更新作業を進めている。
長崎トンネルの位置は9月26日に修正した。
https://this.kiji.is/554534858359080033?c=39546741839462401
(2021年11月26日 修正4 追記)
2021年11月25日19時48分に朝日新聞からは、発注者側と受注者側の社員が書類送検され、実際に工事した下請け企業は過失なしと判断されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長崎県警は25日、工事を発注した鉄道・運輸機構の男性社員(55)=福岡県大野城市=と、受注企業の男性社員(52)=福岡市=を、過失往来危険容疑で長崎区検に書類送検し、発表した。
捜査に支障があるとして、認否は明らかにしていない。
捜査1課によると、2人はともに現場を監督する立場にありながら、地下の埋設物などの事前調査を十分に行わず、安全義務を怠った疑い。
受注企業の指示に従い、実際に工事を担当した下請け企業に過失は認められなかったという。
事故当時、鉄道・運輸機構は「発注図面のもとになった国土地理院の地図に誤りがあり、ないはずの場所にトンネルがあった」と説明していた。
これについて捜査1課は、「国土地理院の地図は図面作成のために作られたものではなく、調べを尽くす義務があった」との認識を示した。
https://www.asahi.com/articles/ASPCT6HQJPCTTOLB008.html
(2022年4月23日 修正5 ;追記)
2022年4月21日21時21分にNHK長崎からは、2人は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
この2人について、長崎区検察庁は今月15日付で不起訴としました。
処分について検察は、「過失は認められるが、事故に至った原因、いきさつ、被害結果、再発防止策など諸般の事情を考慮した」としています。
鉄道・運輸機構は、「事故を真摯に受け止め、再発防止の徹底に努めていきたい」などとコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20220421/5030014596.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。