







2018年8月24日22時48分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月20日、関西電力の高浜原発4号機で運転再開に向けて原子炉の温度と圧力を上昇させていたところ、原子炉の上蓋にある温度計を収めた管の接続部分で微量の蒸気が漏れているのを点検中の作業員が見つけた。
蒸気には放射性物質が含まれているとみられるが、周辺環境への影響や現場にいた作業員の被ばくはなかった。
関西電力が原因を調べたところ、管の接続部分にあるステンレス製のパッキンに直径およそ0.3mmのへこみができているのが見つかった。
このパッキンは、原子炉からの水漏れを防ぐために設置されたもので、定期検査中の8月上旬に新品に交換した際、金属片のような異物が入り込んで変形し、隙間ができていたとみられるという。
異物がなぜ混入したのかは特定できていないが、関西電力は再発防止策として、パッキンの交換に使用する異物が付着しやすいテープを事前に清掃することを手順書に盛り込むとにしている。
県によると、高浜原発4号機は当初、24日から発送電を開始する計画だったが、今回の問題を受けて、今後再点検が必要になるため、運転の再開は9月上旬になる見通しだという。
出典
『蒸気漏れは異物混入が原因か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20180824/3050000143.html
8月24日23時13分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
関電は24日、調査の結果、上ぶたと炉内に温度計を通すための管の接合部にごみが混入したことが原因だったと発表した。
同日に予定していた発送電の再開は、9月上旬まで遅れる見通し。
関電によると、接合部に直径0.3mm程度のごみが混入。
原子炉内に核燃料を挿入して温度と圧力を上げたところ、ごみが接合部から外に押し出されて蒸気が漏れたという。
出典
『高浜4号機蒸気漏れ 原因はごみ混入』
http://www.sankei.com/west/news/180824/wst1808240112-n1.html
一方、8月24日付で関西電力HPには、漏洩箇所詳細図などが添付された下記趣旨のプレスリリースが掲載されていた。
1 原因調査
(1)点検結果
⑤パッキン
・コラムとフランジの間に挿入されていたパッキンの外観点検を実施した結果、コラムとの接触面にほう酸の析出痕を確認しました。
また、ほう酸を除去した後、拡大観察を行った結果、接触面に微小なへこみ(直径約0.3mm)が認められました。
・パッキン納入時の製品検査成績書を確認したところ、外観に問題がない製品が納入されていることを確認しました。
・このため、コラムとの接触面に何らかの微小な異物が噛みこんだ可能性があるものと推定しました。
(2) 作業手順の確認(温度計引出管接続部の構成部品の
組立作業)
パッキンとコラムの接触面に異物が混入した可能性について、調査を実施した結果は以下の通りです。
・温度計引出管接続部は、定期検査毎に取り外し、各構成部品の点検を行い、その後、一次冷却材系統のヒートアップ(原子炉の昇温・昇圧)前に組立作業を実施しています。
・組立作業は、コラム上部の温度計引出管に養生テープを巻き付けた後に清掃を実施し、パッキンを装着、フランジを据え付ける手順となっています。
その後、異物混入防止のため、コラムとフランジの隙間には養生テープを取り付けていたことを確認しました。
・その後、下部クランプを据え付け、コラムとフランジの隙間の養生テープを取り外し、ポジショナを装着する手順となっており、その際に異物が混入した可能性があるものと推定しました。
2 推定原因
当該箇所の組立作業時に、養生テープに表面に付着していた何らかの微小な異物がコラムとフランジの隙間に混入し、パッキンのコラムとの接触面に噛み込みました。
その後、一次冷却材の温度上昇等に伴い、異物が押し出されたことにより、その部分が漏えい経路となり蒸気の漏えいに至ったものと推定しました。
3 対策
当該漏えい箇所のパッキンを新品に取り替えます。
また、ポジショナ取付け前に、養生テープ表面の清掃を行うことを作業手順書に追記して異物混入防止の徹底を図ることとします。
出典
『高浜発電所4号機の定期検査状況について(原子炉容器上蓋の温度計引出管接続部からの蒸気漏れに係る原因と対策について)』
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2018/0824_1j.html
(ブログ者コメント)
パッキン入れ替え時、パッキンならびに当たり面に異物がないよう清掃しておくことは当たり前。
それが、1次冷却水を遮断するためのパッキンなら、なおさら慎重かつ丁寧に清掃しているように思うのだが・・・・。
2018年8月20日10時43分にNHK信州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後5時前、下諏訪町にあるT商事の紙や金属などを扱うリサイクル工場で、「男性がフォークリフトの下敷きになっている」と従業員から消防に通報があった。
この事故で、工場に派遣されていた松本市赤怒田の整備士、Aさん(男性、47歳)が諏訪市内の病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
警察によると、Aさんはフォークリフトの前の部分にジャッキを入れて持ち上げ、その隙間から車体の下に入って点検作業をしていたが、ジャッキが外れて下敷きになったという。
警察は労災事故として、その場にいたほかの従業員から話を聞くなどして、当時の状況を詳しく調べている。
出典
『フォークリフトの下敷き男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20180820/1010005096.html
2018年8月21日9時59分に毎日新聞から、現地の様子や看板の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿島灘に突き出た人工岬「ヘッドランド」付近で水難事故が相次ぎ、20日までのわずか1週間で死者が計4人に上った。
沖合に向かう「離岸流」に流されたとみられる。
警察などは、付近に看板を設置するなどして立ち入らないよう呼びかけているが、なかなか浸透していない。
19日午後2時40分ごろ、鉾田市台濁沢の海岸で、海水浴をしていた群馬県伊勢崎市の会社員の男性(55)が溺れ、救助されたものの、搬送先の病院で約12時間後に死亡した。
警察によると、男性は妻(44)と次女(8)の計3人で海水浴に来ていた。
次女が溺れたため、妻と男性が救助に向かった。
次女は男性に、妻は近くでサーフィンをしていた男性に救助されて無事だったが、その後、男性は沖合で浮かんでいるのが見つかった。
同市では14日にも、ヘッドランド近くで貝取りをしていた大洗町の男性(61)が溺死した。
鹿嶋市でも、18日に埼玉県草加市の会社員の男性(20)が流されて遺体で見つかったほか、19日には友人と海水浴に来ていた千葉県成田市の塗装工の男性(18)が行方不明になり、20日午後、遺体で見つかった。
いずれも、現場は人工岬付近だった。
河川課によると、人工岬は1985年度から、砂浜の浸食を防ぐため設置が始まった。
上から見ると船のいかりのような形で、海岸から沖合に向かって長さ約150mの堤防が延び、先端に約100mの円弧形の堤防が付いている。
大洗町から神栖市までの海岸線計約70km(港湾施設を除く)に計34基が設置されており、さらに6基増設する計画になっている。
人工岬周辺では「離岸流」が発生しやすいため、付近は遊泳禁止としているが、以前から水難事故が多発している。
県では、各人工岬の根元付近に注意喚起の看板を設置しているほか、ホームページでも注意を呼びかけている。
19日に水難事故が発生した鉾田市台濁沢のヘッドランド前にも看板が立っているが、20日も、釣りを楽しむ男性たちの姿が見られた。
よく釣りに訪れるという男性(65)は、「看板も立っているし、危険だとは分かりながらも、みんな来ていると思う。海水浴場に行けばお金も取られるけれど、ここは無料で、子どもを遊ばせられるから親子連れもよく来る」と話した。
出典
『鹿島灘 人工岬「ヘッドランド」付近 水難事故相次ぐ』
https://mainichi.jp/articles/20180821/k00/00e/040/217000c
8月20日11時30分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
溺れた娘(8)を助けた後に沖に流され、約12時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。
死因は溺死。
娘を助けようとした妻が深みにはまって動けなくなり、男性が娘を救助したが、その後、約100m沖合でうつぶせの状態で浮いているのが見つかった。
妻はサーファーに救助された。
・・・・・
出典
『娘が溺れ、妻も深みに…娘を助けた後に男性死亡』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180820-OYT1T50034.html
(ブログ者コメント)
ヘッドランド周辺の危険性は過去に紹介スミ。
その関連情報として紹介する。
2018年5月28日掲載
『2018年5月21日報道 茨城県には砂浜からの砂流出防止のため人工の岬「ヘッドランド」が設置されているが、その周辺で以前から離岸流などによる水の事故が多発している (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8390/
また、今回の事故を機に調べなおしたところ、以下の情報もあった。
(2017年6月29日7時4分 産経新聞茨城版)
・・・・・
人工岬周辺での遊泳禁止対策として、県河川課は7月中旬までに、「危険立ち入り禁止」「絶対に遊泳しない」などと記した看板を約30カ所に新設予定だ。
同課によると、設置済みの看板よりも語気の強い言葉を選んだという。
ただ、実際にはヘッドランド付近での遊泳を禁止する法律や条例はない。
最終的には、利用者のマナーに委ねられている。
県警は、海水浴シーズン中はヘリや船などの沿岸パトロールを強化。
遊泳者を発見した場合は浜に上がるよう促すというが、「水位が膝下程度の波打ち際で遊ぶ人たちに、なかなか危険が理解してもらえない」(地域課担当者)という悩みも。
同課は、「遊泳は、なるべく海水浴場で楽しんでほしい」と呼びかけている。
・・・・・
出典
『「ヘッドランド」水難警戒 離岸流発生しやすく、強い語調の看板設置』
https://www.sankei.com/region/news/170629/rgn1706290007-n1.html
2018年8月20日11時36分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後2時40分ごろ、大阪市住之江区平林南の金属加工会社「O商店」の工場内で、修理業者の男性が、血を流して倒れている男性を発見。
男性は救急搬送されたが、約40分後に死亡が確認された。
警察によると、倒れていたのは同社の60代の男性従業員。
当時、地上約6mに設置された作業台で、天井につるされたクレーンを修理していた。
命綱はつけていなかったという。
修理業者の男性が直前に「ドン」という音を聞いており、警察は男性が作業台から転落したとみて原因などを調べている。
出典
『地上6メートルから転落か 大阪・住之江の工場で男性死亡、天井につるされたクレーンを修理中』
http://www.sankei.com/west/news/180820/wst1808200034-n1.html
2018年8月18日13時5分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月の西日本豪雨の救助活動で福岡県久留米市では、2012年九州北部豪雨を受けて市が配備した市消防団のボートを活用した。
ボートは、13~15年度に12年九州北部豪雨で浸水した11校区に11艇、大雨で浸水の恐れがある17校区に17艇を、5月末に配備を終えたばかりだった。
同市は、12年九州北部豪雨で床上浸水174戸、床下浸水1148戸の被害が発生。
住宅が冠水して、住民の救出にはボートが必要となったが、市内に43分団ある消防団にボートはなく、久留米広域消防本部のボートに頼らざるを得なかった。
消防団がボートを持つことで、もっと早く救助できるとして、ボートを配備。
今回は、28艇のうち13艇を使い、同本部とも協力し、ボートで200人近くを救助した。
西日本豪雨の住宅被害(7月22日現在)は床上浸水423戸、床下浸水1011戸で、浸水件数と床上浸水件数とも、12年九州北部豪雨を上回った。
・・・・・
出典
『教訓生きた ボート配備で200人救助』
https://mainichi.jp/articles/20180818/k00/00e/040/301000c
※当時の救助活動の様子を伝える記事が2018年7月8日6時37分に西日本新聞から、下記趣旨でネット配信されていた。
九州を襲った記録的な豪雨は、一夜明けた7日、各地で詳細な被害状況が次々と明らかになった。
土砂崩れや浸水による孤立も一時相次ぎ、ボートや重機を使った救助や復旧作業が夜遅くまで続いた。
福岡県筑後地区では、未明から幅広い範囲で浸水被害が発生。
久留米広域消防本部には、「自宅が水に漬かって避難できない」などの救助要請が何10件も入った。
久留米市によると、住宅1170戸が床上・床下浸水。
市内の大刀洗川、山ノ井川があふれ、消防隊員らが救助用ボートを使って、高齢者を中心に60人以上を救出した。
ボートに乗り込んだ人たちは不安そうな表情で、川のようになった住宅街を進んだ。
九州自動車道久留米インターチェンジ付近も冠水し、渋滞が続いた。
・・・・・
出典
『住宅街、まるで川 西日本豪雨 久留米市“救助の要請”次々と』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/431054/
2018年8月18日18時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
旭川医科大の学生時、試薬を廃棄中に発生した有毒ガスを吸い、肺気腫などを発症したとして、北海道旭川市に住む同大の男性医局員(38)が、同大と指導教官だった男性准教授を相手取り、計約3億円の損害賠償を求める訴訟を旭川地裁に起こした。
また、この指導教官からパワーハラスメントなどを受けたとして、550万円の損害賠償を求める別の訴訟も同地裁に起こした。
いずれも17日付。
訴状によると、男性は同大6年生だった2009年11月、指導教官の指示で実験室の試薬を廃棄中、ポリタンクに集めた薬剤が混ざり合って爆発。
男性は発生した有毒ガスを吸い、発熱やせきなどの体調不良が続き、16年に閉塞性細気管支炎、17年に肺気腫と診断された。
現在は、慢性呼吸不全で肺移植を待っている状態だという。
原告側は、廃棄した試薬の容器内にラベル表示と異なる性質の薬が含まれていたことが事故の原因と指摘。
指示をした指導教官と同大に安全配慮義務違反があったと主張している。
男性は卒業後、12年11月から同大の医師、医局員として勤務。
同じ指導教官の下で実験や研究にあたったが、度々、「実験がうまくいかなかったらお前は終わるぞ」「精神的なもので体調が悪くなったのではないか」などと言われ、暴言によるハラスメントを受けたとも主張している。
男性はハラスメントの調査を大学側に求めたが、大学側は確認できなかったと回答。
昨年11月に再調査の意思がないとする回答を受けたため、提訴したという。
男性は17日、旭川市内内で記者会見し、「私の体もいつまでもつか分からない。第二の犠牲者を出さないよう、訴訟を起こすことを決断した」と訴えた。
同大の広報担当者は取材に対し、「訴状が届いていないのでコメントできない。事故についてもお話しできない」としている。
出典
『「試薬廃棄作業で肺気腫に」 元学生が旭川医大など提訴』
https://www.asahi.com/articles/ASL8L351FL8LUBQU005.html
8月17日22時0分に北海道新聞電子版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
訴状によると、旭医大医学部の学生だった男性は、09年11月、当時指導教官だった准教授の指示を受け、医師2人と共に実験室内の廃試薬をポリタンク容器に入れて処分しようとしたところ、容器が爆発して有毒ガスが拡散。
ガスを吸引後、せきや発熱の症状が出始めたという。
男性は入退院を繰り返し、16年に有毒の二酸化窒素ガスの吸引による細気管支炎と診断された。
出典
『試薬処分事故で呼吸器疾患 男性、旭医大を提訴』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/219323/
8月17日20時16分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は提訴後の記者会見で、「16年に医師の診断で、ガスが肺の疾患を引き起こした可能性があると分かり、提訴を決意した」と話した。
男性の弁護人は、「教官は安全配慮義務を怠った。極めてずさんな管理だった」と指摘した。
出典
『「試薬廃棄で疾患」と提訴 旭川医大医師、ガス吸引』
http://www.sankei.com/affairs/news/180817/afr1808170033-n1.html
2024年3月2日付で毎日新聞からは、大学に1.5億円の損害賠償命令が出た、元教官への請求は棄却されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
旭川医科大で2009年、試薬廃棄中の事故で有毒ガスを吸って呼吸器の病気を患ったとして、元大学医局員の水元さん(44)が大学と元指導教官に約3億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、旭川地裁(上村善一郎裁判長)は1日、大学に約1億5000万円の支払いを命じた。
判決は「国立大学法人の教育研究活動の中で発生し、事故と原告の気管支炎の発症には因果関係が認められる」と指摘。
国家賠償法の適用を認めた。
一方で、公務員個人は職務について民事上の損害賠償責任を負わないとして、元指導教官への請求は棄却した。
旭川医大は「判決内容を検討し対応を考えたい」とコメントした。
判決によると水元さんは09年11月、指導教官の指示で試薬を廃棄していた際に、廃棄用ポリタンク容器が爆発し、有毒ガスを吸って肺と気管支に疾患を負った。
https://mainichi.jp/articles/20240302/ddl/k01/040/039000c
2018年8月17日20時0分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前10時半ごろ、野洲市比江の市道で、工事のために掘っていた幅70cm、深さ1m20cmの穴に、自転車で通りかかった30代の会社員の男性が転落し、あごの骨にひびが入る大けがをした。
この工事は、道路の下を通る排水管を交換するため、午前9時ごろから、現場の市道を長さ500mほどにわたって通行止めにして行っていた。
男性は通行止めの区間に住んでいて、工事を知らせる看板は付近に設置されていたが、転落したときは交通誘導員と作業員は休憩を取っていて、現場の穴のそばには誰もいない状態だったという。
市は、安全管理が十分ではなかったとして男性に謝罪するとともに、今後は、工事現場で交通誘導員などは交互に休憩し、誰もいない状態にしないことを徹底し、再発防止に努めたいとしている。
出典
『市道工事の穴に男性転落 大けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20180817/2060000816.html
8月17日20時50分に京都新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市道路河川課によると、男性が転落した午前10時35分ごろ、市内の建設会社が雨水管の入れ替え工事をしており、幅5mの道に深さ1.2m、幅70cmの穴があった。
付近にはコーン2個と通行止めを知らせる看板があったが、バリケードはなく、誘導員は休憩で現場を離れていたという。
出典
『工事の穴に転落、自転車の男性重傷 滋賀・野洲の市道』
https://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20180817000197
8月19日付で毎日新聞滋賀版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
作業車を移動するため、掘削地の前に設置したコーン標識なども取り外していたという。
出典
『野洲・市道の工事現場で男性転落しけが』
https://mainichi.jp/articles/20180819/ddl/k25/040/308000c
2018年8月17日20時48分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前7時40分ごろ、名古屋港を出発して三重県四日市市の四日市港に接岸しようとしていた約4万トンの香港籍のコンテナ船「OOCLNAGOYA」が、岸壁や岸壁に設置されたコンテナの積み下ろし用の「ガントリークレーン」に接触した。
けが人はいなかったが、クレーンの一部が壊れて、クレーンを移動するための車輪がレールから外れた。
また、コンテナ船の船首にも縦横1mほどの穴が開いたが、船への浸水や油の流出はなかったという。
現場付近には、17日午前8時半すぎの時点で、風速13メートルのやや強い風が吹いていたということで、海保は、コンテナ船が風にあおられて岸壁などに接触したとみて、巡視艇と海上保安官2人を現場に派遣して、事故の状況や原因をさらに詳しく調べている。
出典
『四日市港岸壁にコンテナ船接触』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20180817/3070000063.html
(2018年9月15日 修正1 ;追記)
2018年9月13日9時45分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
風で船が流されやすい中、不安を感じた船長が操縦を途中で水先人から代わった。
出典
『水先人が事故防止策を申し合わせ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20180913/3070000257.html
この事故や8月28日に起きた貨物船が岸壁に衝突した事故を受け、伊勢湾や三河湾で大型船に乗り込む水先案内人の団体が再発防止策を申し合わせた。(別記事として掲載)
2018年8月16日15時28分にNHK栃木から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災が起きた際の迅速な消火活動につなげようと、栃木市消防本部は、地域の消防団員に向けて、消火栓などの位置をインターネット上の地図で確認できるシステムを開発し、運用を始めた。
栃木市消防本部が開発したのは、インターネットの「グーグルマップ」に、市内にある消火栓や防火水槽の位置などおよそ5000件のデータを登録したシステムで、ことし6月から県内で初めて運用を始めた。
消防団員が、大規模な火災が起きた際など、担当の地区以外で活動する場合にも、スマートフォンなどを使って、これまでの紙の地図よりも早く、最寄りの水源を検索できるという。
また、現在地から最寄りの水源に到着するまでにかかる時間を調べることができるほか、消火栓の管の大きさ、それに防火水槽の容量なども掲載され、どれくらいの水量が取れるかもわかるという。
このシステムは、市内の消防団員およそ1150人にメールやQRコードで専用のアドレスが周知され、一般には非公開となっている。
栃木市消防本部・消防総務課の長谷川主事は、「これまでは紙の地図で水源を確認していたので、新しいシステムを使うことで、かなり早い活動ができると思う。1分1秒でも早く活動できるように、団員をサポートしていきたい」と話している。
出典
『ネットで消防用水源検索システム』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20180816/1090002620.html
2018年8月16日5時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地域のがん治療の拠点病院で、がんの疑いが見つかりながら、治療を受けられずに患者が死亡する例が相次いでいる。
生死にかかわる情報は、なぜ埋もれてしまうのか。
横浜市立大付属病院は6月下旬、心臓の治療で6年前に受けたコンピューター断層撮影(CT)検査で腎臓がんの疑いが見つかった60代男性が、診断が遅れて今年4月に亡くなったと発表した。
放射線科の診断医はCT画像の異常に気付き、画像診断報告書に腎臓がんの疑いについて記した。
だが、男性の主治医の循環器内科医は報告書を見ておらず、男性は腎臓がん治療の機会を逸した。
6月には、同様の確認不足でがんの治療が遅れた例が、千葉大病院、兵庫県立がんセンターでも相次いで発覚。
いずれも、地域のがん治療の中核となる、がん診療連携拠点病院だ。
医療事故の分析にあたる日本医療機能評価機構によると、報告書の確認不足は、2015年1月~18年3月に37件あったという。
ある大学病院幹部は、「氷山の一角に過ぎない」と話す。
【医療の細分化影響】
30年前は、CT画像を1枚撮るのに3分かかった。
現在は、数秒で数百枚撮れる。
昔は、主治医の診療に必要と判断した体の部位だけを撮影したが、今は、広範囲に撮るのが一般的という。
画像はまず、検査を依頼した患者の主治医に送られる。
早く患者に説明したり、治療の方針を決めたりするためだ。
その後、放射線科の診断医がCT画像を詳細に見て、報告書を作成。
がんなどの異常は、その際、診断に必要なかった部位で見つかることが多い。
後で報告書は送っても、必要な情報をすでに得た主治医は読まず、異常に気づかない。
専門化、細分化された現代の医療現場では、専門外の異常に気を配るのは難しい。
関東地方の拠点病院のベテラン外科医は、「患者1人にかけられるのは15分が精いっぱい。限られた時間とリソースは自分の専門につぎ込みたいし、その方が患者のためになる。他分野までカバーしろというのは、正直、無理だ」と話す。
脳出血などに比べれば、がんの治療は、一刻を争うことはそう多くない。
日本放射線科専門医会・医会の井田理事長は、「緊急の事案は主治医にすぐ連絡するが、がんの疑いを急いで伝えても、忙しい主治医は検査が必要な数カ月先には忘れる。人的努力だけでは、情報が埋もれるのは防げない」と話す。
【対策とる病院も】
対策をとる病院もある。
17年に、情報共有不足によるがん患者の死亡事案を公表した東京慈恵会医大病院は、報告書の要旨を患者に渡すようにした。
主治医が報告書を見て必要な検査を予約しているかを確認する専門の部署も作った。
日本医学放射線学会は7月19日、見解を発表。
報告書を主治医が読んでいるかをチェックする仕組みを電子カルテ上で作ることなどを提言した。
ただ、チェックすること自体が目的になり、重要な情報が見過ごされるおそれもある。
阪大病院は、主治医が予期しなかったがんなどの異常のうち、月単位の確認の遅れが患者に重大な影響を及ぼすもののみ、電子カルテ上で他と異なるアラートで主治医に通知している。
対象を絞ることでアラート確認の形骸化を防止。
診療科ごとに報告書の見忘れがないか、毎月、確認している。
医療過誤原告の会の宮脇会長は、「患者には、一つひとつが命に関わる大切な情報。医療者は患者と共有する視点で、医療安全を考えてほしい」と訴える。
出典
『「疑い」報告あったのに…がんのCT画像、なぜ見落とし』
https://www.asahi.com/articles/ASL7076Z4L70ULBJ01K.html
(ブログ者コメント)
横浜市立大附属病院、千葉大病院の事例は、本ブログでも紹介スミ。
2018年8月14日13時46分に朝日新聞から、シリーズ企画として下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月の西日本豪雨は、各地に未曽有の雨を降らせた。
四国・愛媛県も例外ではなかった。
1級河川の肱(ひじ)川では、貯水能力を上回る大量の水が流れ込んだ2つのダムが、過去最大の緊急放流に踏み切った。
川は下流で氾濫し、犠牲者が出た。
あのとき、何が起きていたのか。
国や自治体、地元の消防団、住民らへの取材を通じ、時間を追って「ダム・クライシス(危機)」が高まっていった様子を再現する。
《7月4日20:00》
【ダムへの流入量は毎秒890トン】
愛媛県西予市の野村ダムにある国交省の管理所。
職員たちは、日本気象協会による予想雨量をもとにした48時間後の推計データを確認するのが日課だった。
はじき出された数字を見て、職員たちは戦慄した。
普段の流入量は毎秒数トンほど。
これまでの最大は、1987年の梅雨時期の毎秒806トンだった。
この時は、下流で駐車場や田畑が水没した。
その後に河川は改修されたものの、毎秒1000トンに迫る放流をすれば、下流が水没する恐れがあった。
【(ダムの水を利用する権利を持つ)水利者と協議して、事前放流が必要だ】
2日後に予想された豪雨を前に、川西・管理所長らは動き出した。
事前放流とは、大量の水が流入するのが予想される場合に備え、貯水量を減らしておく処置だ。
このダムは、周辺地域のかんきつ畑や水道に水を供給する水がめでもある。
「野村ダムなくして、南予のミカンはない」と考えていた川西所長。
迫り来る豪雨を前に、地域の生活や農業に用いるための貯水をあきらめてでも、水位を大幅に下げておく必要があると判断した。
《5日9:30》
一夜明け、野村ダムは事前放流を始めた。
この時間までに、関係する水利者の承諾は得られた。
管理所の雰囲気について、酒井専門官は、「予想雨量が大きく、緊張感があった」と証言する。
野村ダムの貯水能力は1270万トン。
この放流によって水位は下がり、利水用の250万トンを加えた計600万トン分を空けた。
《6日22:00》
事前放流から1日半が過ぎた。
予報通り、雨雲は停滞。
野村ダムの上流域も雨が降り続き、水の流入量が毎秒300トンを超えた。
下流には、もう一つの鹿野川ダムがあるが、そのまま流せば最下流の大洲市で浸水が懸念される量だ。
管理所には、当直以外の職員も含めて、ダムの操作に関わる約10人全員が詰めていた。
事態は、事前放流による「備え」を超えつつあった。
《7日2:30》
「今のままでは川があふれる恐れがある。(流入量まで放流量を増やす)異常洪水時防災操作を午前6時50分に行う」
川西所長は、西予市野村支所の土居支所長にホットラインの電話をかけた。
この操作は緊急放流とも呼ばれ、これまでダムが受けとめることによって絞ってきた下流への水の量が一気に増えることを意味する。
土居支所長は車を走らせ、西予市の管家市長らと協議。
「移動の安全も考えて、少し明るくなった時間に避難させよう」。
午前5時半までに、住民らに避難指示(緊急)を発令することが決まった。
《3:37》
午前3時以降、1時間に20ミリを超える雨が続き、歴史的な豪雨になり始めた。
川西所長が土居支所長に伝えた。
「操作の実施は、(30分前倒しして)午前6時20分になる」
支所へ戻る途中だった土居支所長は、急いで部下たちに指示を与えた。
「消防団員らを集めて、午前5時10分の避難指示を住民に呼びかけてくれ」
ダムが大雨による水を受け止めきれない。
苦肉の策の緊急放流が迫るなか、すぐ下流で、消防団員らによる必死の呼びかけが始まった。
出典
『西日本豪雨 ダムクライシス ダム緊急放流、決断の背景に迫る 河川氾濫で犠牲者多数』
https://www.asahi.com/articles/ASL895RKYL89PTIL011.html
(ブログ者コメント)
8月9日に開かれた住民説明会では、住民側から「人災」という厳しい声が飛んでいた由。
(2018年8月10日 毎日新聞大阪版)
『西日本豪雨 愛媛・肱川氾濫 「人災」住民謝罪求める 野村ダム説明会』
https://mainichi.jp/articles/20180810/ddn/012/040/041000c
人間が考え、あるいは作業したことで起きた事故には、多少なりとも人災という側面がある。
それが今回は、これまでに得られた情報から考えると、一気に大量放流したことよりも、大量放流の危険性がかってないほど高いものであると住民らに正しく伝えられなかったことのほうが人災割合大だったような気がしている。
(2/3に続く)
(1/3から続く)
8月15日18時36分に朝日新聞から、シリーズ2回目として、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月の西日本豪雨では7日早朝、愛媛県西予市の野村ダムが下流への放水を急激に増やす緊急放流に踏み切った。
正式には、「異常洪水時防災操作」という処置だ。
流入する水を受け止めきれなかったダムから放たれた濁流は、まだ住民の残る肱川下流の同市野村地区を襲った。
《7日6:30ごろ》
野村地区で、消防団員らによる避難の呼びかけが終了した
大森さん夫婦(夫82歳、妻74歳)は、2度にわたって消防団員に声をかけられた。
だが、後になって水に沈んだ自宅の玄関そばで亡くなっているのが発見される。
市の関係者によると、夫は介護が必要な状態だったという。
《6:30》
野村地区の下流。
大洲市の消防団が鹿野川地区の詰め所に集まった。
老人ホームの近くで土砂崩れが起きたという情報が入り、緊張が走る。
「2つの班は土囊作り! 残りは町の警戒!」。
分団長の指示が飛んだ。
《6:37》
「河川、越水!」
野村地区。
肱川の近くで活動していた消防隊員から無線が入った。
地区には、まだ、住民らが残っていた。
(残り1418文字は有料/全文:1892文字)
出典
『西日本豪雨 ダムクライシス 「戸が開かん、助けて」 放たれた濁流は住民残る集落へ』
https://www.asahi.com/articles/ASL704323L70PTIL00N.html
(3/3に続く)
(2/3から続く)
8月15日19時19分に朝日新聞から、シリーズ3回目として、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月の西日本豪雨で流れ込む水を受け止めきれず、流域の2つのダムが異常洪水時防災操作(緊急放流)を行った愛媛県の肱川。
川沿いの西予市と大洲市で相次いで氾濫が起き、住民らは混乱に陥った。
最下流の大洲市では、ダムの放流量が増えることを知らせる警報が、必ずしも届いていなかった。
《7日8:00》
大洲市消防団のNT分団長(50)のもとに、消防団の本部から、ダムの放流を知らせる無線連絡が入った。
ただ、放流量までは知らされず、住民らの避難に向けた動きは、必ずしも素早いものとは言えなかった。
NTさんが地区を回ると、川沿いの住宅の敷地に水が押し寄せ、水位がみるみる上昇していった。
道路も冠水していた。
「避難してくれー。死んでまうぞー」
「車を捨てろ!高台に行け!」。
消防車のマイクを握って叫んだ。
「まだうちにばあちゃんがいるんです!」。
住民が叫ぶ。
消防団員が急いで家に駆けつけ、高齢女性を消防車に乗せた。
《8:20》
大洲市の地元消防団のNKさん(39)が自宅近くの橋で水位を確認していると、肱川支流の河辺川の水位が一気に増し、川が橋をのみこんだ。
肱川の水位が上がったことで,河辺川の水が逆流したとみられる。
橋にいたNKさんは足をすくわれ、溺れた。
高台に続く坂道まで、数10mを何とか泳ぎ切った。
「ちょっと死にかけた」。
NKさんは、その後、消防団員の仲間らに、こうLINEで報告した。
「本当に死にそうだった。ダムの緊急放流の話は知らなかったし、サイレンも聞こえなかった」
(残り1487文字は有料/全文:2139文字)
出典
『西日本豪雨 ダムクライシス 急激な増水「死んでまうぞー」 住民に届かなかった警報』
https://www.asahi.com/articles/ASL70438YL70PTIL00P.html
(2018年12月23日 修正1 ;追記)
2018年12月21日17時43分にNHK四国から、国や自治体はソフト、ハード面での対策を打ち出したが納得していない住民も多いという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西日本豪雨で、愛媛県内ではダムが大量の水を放流したあとに下流の川が氾濫し、甚大な被害が出た。
これを受けて国や自治体は、ダムの情報を避難の基準に取り入れるなど、半年近くかけてこれまでの対応を見直したが、住民ひとりひとりの確実な避難につながるかが課題となっている。
7月7日、西予市にある野村ダムは、貯水量が限界に達した。
午前6時20分、緊急措置として、ダムに流れ込んだ大量の水をそのまま放流する「異常洪水時防災操作」が行われ、この直後、下流の肱川が氾濫した。
濁流は西予市野村町の中心部を襲い、5人が犠牲になった。
野村ダムの緊急の操作から1時間あまり後の午前7時35分、20kmほど下流にある鹿野川ダムでも貯水量がいっぱいになり「異常洪水時防災操作」が行われた。
放流量は、一時、安全とされる基準のおよそ6倍に達し、大洲市内の広い範囲が浸水し、流域で3人が死亡した。
これについて、住民から情報が不十分だったといった声があがり、ダムを管理する国交省四国地方整備局は、専門家や自治体を交えて、住民への情報の伝え方やダムの操作のあり方などを検証した。
その結果、国はこれまでの対応を見直し、川の氾濫の危険度を段階ごとに伝えたり、緊迫感が伝わるサイレンの鳴らし方や呼びかけ方に改善したりすることになった。
また、自治体は、避難の基準にダムの放流情報を反映することや、新たにハザードマップを作ることになった。
ハード面でも、見直しが行われた。
国と県は、肱川の従来の治水計画を前倒しし、おおむね5年後までに今回並みの豪雨に耐えられるよう、堤防をかさ上げしたり新しく作ったりするほか、おおむね10年後までに大洲市の山鳥坂ダムを完成させることにしている。
こうした治水対策に伴って、国はダムの操作方法も改善していく方針だ。
しかし、国や自治体の対応に納得していない被災者も多く、地域住民の理解を得たうえでひとりひとりの確実な避難につながるかが課題となっている。
国交省四国地方整備局の渡邊河川管理課長は、「検証結果を確実に実施し、進捗状況をチェックすることが重要だ。治水対策といったハード面の整備だけでは危険は残るので、県や地元の自治体と協力してソフト対策を進め、住民の主体的な避難につなげたい」と話している。
出典
『ダム放流の検証・対策と課題』
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20181221/0002843.html
2018年8月13日16時32分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前8時半すぎ、大津市下阪本1丁目のびわ湖沿いにある「Kホテル」の桟橋で「手こぎボートから男性が落ちた」という通報が警察にあった。
警察と消防が現場に駆けつけたところ、ホテルの敷地内に設けられている桟橋の近くの水深1.7mの湖底に男性が沈んでいるのが見つかった。
男性は、その後引き上げられたが、心肺停止の状態で市内の病院に搬送され、まもなく死亡が確認された。
警察によると、男性はこのホテルの従業員のFさん(男性、69歳)で、13日朝は客にボートを貸し出すため、現場の桟橋で準備作業を行っていたという。
警察は、Fさんが作業中に誤ってボートから転落したとみて、当時の詳しい状況を調べている。
出典
『ホテル従業員ボートから転落死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20180813/2060000790.html
8月13日23時20分に京都新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前8時35分ごろ、大津市下阪本1丁目の「Kホテル」の桟橋で、「手こぎボートから従業員が落ちて姿が見えなくなった」と、110番があった。
約30分後に沖合約20m(水深約1.7m)の湖底で、同ホテルのパート従業員の男性(69)=大津市美空町=が見つかったが、死亡が確認された。
警察によると、男性は、沖に停泊するヨットやクルーザーなどに乗り移るための手こぎボートを桟橋付近で準備していたという。
出典
『ボートから琵琶湖転落、従業員死亡 大津のホテル桟橋』
https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20180813000132
(ブログ者コメント)
ブログ者が勤務していた工場では、岸壁での船の離接岸作業時、作業者は必ず救命胴衣を着用していた。
レジャー分野では、工場などと違い、さほど安全基準が厳しくないのだろうか?
今はどうか知らないが、過去に千鳥ヶ淵などで手漕ぎボートに乗っている人のニュース映像を見た際には、ボートに乗っている人たちは救命胴衣を着用していなかったような気がすることだし・・・。
2018年8月13日13時57分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後10時ごろ、大分県中津市本耶馬渓町の温泉施設「西谷温泉」で「火が出ている」と、管理会社から119番があった。
警察によると、かやぶき屋根の宿泊棟4棟が全焼した。
施設内にあるログハウスの宿泊客らも含めて約100人が避難、けが人はいなかった。
関係者によると、出火直前、敷地内で宿泊客が小型の打ち上げ花火をして遊んでいたという。
警察は、この火の粉がかやぶき屋根に燃え移って出火し周辺に延焼したとみて、失火の疑いで、花火をしていた宿泊客から事情を聴いている。
施設内には、かやぶき屋根の宿泊棟4棟、ログハウス8棟のほかに研修棟などもある。
この日は、お盆の観光客のほか、近くで行われる試合のために他県の高校のサッカー部員らが宿泊していた。
警察は、13日午前から消防と実況見分を実施し、出火場所などを調べている。
現場は山間部にあり、観光名所「耶馬渓」の近く。
出典
『打ち上げ花火で失火か 宿泊施設が4棟全焼、大分・中津』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/440828/
(ブログ者コメント)
萱葺きの家のそばで打ち上げ花火?
そんな非常識な・・・。
そう思い、グーグルアースで現地の様子を確認したところ、茅葺きらしき家4棟が見つかった。(写真の左下)
そして、それらの家の横には大きな建物があり、その建物の向こう側には、駐車場付きの大きなグラウンドのような広場があった。
ということは、その広場で打ち上げ花火をしていて、建物の向こうに萱葺きの家があることには気が付かなかった?・・・そんな可能性も考えられる。
しかし、周囲を見れば草木生い茂る山の中。
打ち上げ花火をするには不適な環境のような気がした。
(2019年12月7日 修正1 ;追記)
2019年12月5日10時33分に読売新聞から、市は打ち上げ花火をしていた男性客に損害賠償を求め提訴するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
大分県中津市本耶馬渓町西谷の温泉宿泊施設「西谷温泉」で昨年8月、宿泊棟が全焼した火災で、市は出火原因の打ち上げ花火をした北九州市の男性(50歳代)を相手取り、1266万円の損害賠償を求めて、大分地裁中津支部に提訴する方針を固めた。
関連議案を開会中の定例市議会に提出した。
市などによると、火災は昨年8月12日夜に発生。
男性は親族と宿泊した際、打ち上げ花火で木造平屋の宿泊棟4棟(計約170平方メートル)を焼失させた。
宿泊棟周辺では花火が禁止されていた。
男性は重過失失火罪で略式起訴され、今年10月に中津簡裁から罰金50万円の略式命令を受けた。
市は11月、被害総額(約6860万円)のうち、建物総合損害共済が適用されなかった宿泊棟の撤去整地費用などを支払うよう、男性に請求した。
期限までに回答がなかったため、訴訟を起こすことにした。
施設は建物を市が所有し、指定管理者が運営している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191205-OYT1T50173/
(2020年11月19日 修正2 ;追記)
2020年11月18日12時42分に毎日新聞からは、1400万円の損害賠償命令が出たなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
原因となった花火をした北九州市の男性に中津市が約1392万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、大分地裁中津支部であり、志賀勝裁判長は男性に約1388万円の支払いを命じた。
判決などによると、男性は同棟に宿泊中の2018年8月12日夜、禁止されている打ち上げ花火をして屋根に引火させ、4棟延べ約170平方メートルを全焼させた。
被害額のうち約5601万円が全国市有物件災害共済会から支出され、残る損害額の支払いを市が男性に求めていた。
https://mainichi.jp/articles/20201118/k00/00m/040/046000c
2018年8月14日12時42分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府警富田林署で留置中の樋田容疑者(男、30歳)=強制性交、強盗致傷などの容疑で逮捕=が接見後に逃走した事件で、樋田容疑者が押し破ったとみられる面会室のアクリル板や、ドアの開閉で作動するブザーが、府警本部が設備をチェックする際の対象に含まれていないことが、捜査関係者への取材でわかった。
設備の不備が見逃された結果、逃走につながった可能性がある。
捜査関係者によると、留置管理課は年に最低1回、府内65署で、留置場の状況を確認する「監査」を実施。
富田林署では今年7月に、留置場の非常ベルや非常扉が適正に作動するかどうかなどを点検していた。
同署の面会室では、3枚のアクリル板で容疑者と弁護士ら接見する人を隔てていた。
アクリル板は、それぞれ金属製の枠にはめられ、接着剤で固定されていた。
今回の事件では、中央の1枚(高さ70cm、横97cm、厚さ約1cm)が押し破られ、約10cm奥にずれていた。
同署では、監査とは別に毎月、面会室の設備を確認していたとしているが、アクリル板の状態については報告はなかったという。
また、面会室の弁護士らが出入りするドアには、開閉時に鳴るブザーが取り付けられ、入退室を覚知する仕組みになっていたが、弁護士らが担当者に声をかければ不要として、富田林署のものは日常的に電池が抜かれていたという。
これら監査項目や設備の不備に乗じて、樋田容疑者は逃走したとみられている。
府警は今回の事件を受け、13日に総務部長名で、ブザーが鳴動した場合、必ず接見した人物の出入りを確認することなどを通達した。
府警は、14日も約3000人態勢で樋田容疑者の行方を追っている。
出典
『容疑者が破ったアクリル板、点検対象外 富田林署面会室』
https://www.asahi.com/articles/ASL8G2F8BL8GPTIL001.html
8月14日7時28分に読売新聞からは、署内にあった脚立で塀を乗り越えたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
署の東にあるコンクリート製の塀(高さ3m)のそばに、署内にあったはずの脚立が置かれていたことが、捜査関係者への取材でわかった。
府警は、男が塀を乗り越えたとみて、周囲に指紋が残されていないか調べている。
府警によると、樋田容疑者は12日午後7時半頃、手錠や腰縄を外した状態で、2階の面会室に弁護士と2人だけで入室。
午後9時45分頃、面会が長いと感じた署員が室内を確認したところ、無人だった。
弁護士は接見を午後8時頃に終えたといい、勤務中の署員約20人は気づいていなかった。
出典
『面会長いと感じた署員、室内確認したら無人』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180813-OYT1T50060.html
8月14日23時19分に毎日新聞からは、アクリル板を蹴破って逃げたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
壊された面会室のアクリル板にサンダルの跡が付いていたことが、捜査関係者への取材で明らかになった。
アクリル板が約30年前に設置され、一度も交換されていなかったことも判明。
府警は、樋田容疑者がアクリル板を蹴って壊し、隙間から逃げたとみて行方を追っている。
府警によると、アクリル板は容疑者と面会者を隔てるもので、厚さ約1cm。
通常は金属枠にはめ込まれ、接着用の樹脂で固定されている。
樋田容疑者が逃走した後、アクリル板の一部が金属枠から外れ、約10cmの隙間ができていた。
アクリル板にはサンダルの跡があり、署の駐車場に脱ぎ捨てられていた樋田容疑者のサンダルと一致した。
富田林署は、1988年12月の建設以降、アクリル板を修理・交換した記録がなかった。
府内の他の署も多くが同様とみられ、一部の署では接着用の樹脂が劣化していたという。
署が月1回実施する設備点検はアクリル板も対象だったが、点検方法は規定されておらず、目視のみだった可能性が高い。
出典
『富田林署逃走 面会室アクリル板にサンダル跡』
https://mainichi.jp/articles/20180815/k00/00m/040/150000c
8月14日1時40分に毎日新聞からは、ブザー設置の経緯や運用方法など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
府警の全65警察署のうち、富田林署だけが、面会室のドアの開閉を知らせるセンサーの電池を抜いていたことが分かった。
この結果、同署は約1時間45分間、接見終了に気付かなかった。
センサーは、2007年に栃木県で面会室で容疑者が自殺した問題を受け、全署に設置していた。
府警は、富田林署の対応に問題があったとみて、運用実態を調べている。
栃木県警宇都宮中央署で07年8月、殺人容疑で再逮捕された男が弁護士と接見後、面会室で首をつって自殺。
同署は接見終了に気付かず、男を1時間以上、1人にしていた。
警察庁はこれを受け、各都道府県警に対策を指示。
府警は07年度、弁護士らが面会室の扉を開けると、留置場にいる署員に音と光で知らせるセンサーを全署に設置した。
接見終了時は署員に声をかけるよう弁護士に依頼するとの運用も決めた。
しかし、富田林署は「弁護士と容疑者に『面会が終われば言ってください』とお願いしているので不要」と判断し、センサーを使っていなかった。
今回、弁護士は接見終了を署員に伝えておらず、運用が徹底されていなかったとみられる。
府警幹部は、「夜間に留置場に音が響くと、他の容疑者が目を覚ますなどの不具合を考慮した可能性がある」と話している。
出典
『富田林署逃走 センサー電池なく接見終了105分気付かず』
https://mainichi.jp/articles/20180814/k00/00m/040/084000c
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
2018年8月13日17時42分に産経新聞westからは、ブザー音がうるさいとの拘留者クレームで電池を抜いていたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府警の容疑者逃走事件で、接見室の扉が開くと音が鳴るブザー装置の電池を抜き取っていたのは、府内65署のうち富田林署だけだったことが13日、府警への取材で分かった。
「理由を調査している」としているが、勾留中の容疑者からブザーの音がうるさいとクレームがあったため、抜いていた可能性があるとしている。
出典
『「ブザー装置」電池抜き取りは富田林署だけ…勾留中容疑者から「うるさい」とクレームか?』
https://www.sankei.com/west/news/180813/wst1808130059-n1.html
8月17日12時17分にNHK関西からは、自分が面会終了を署員に伝えるという容疑者の言葉を信じ弁護士はそのまま帰ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の調べで、樋田容疑者が接見を終えて帰ろうとした弁護士に対し、「面会が終わったことは署員に自分が伝えるのでそのまま帰ってほしい」という趣旨の話をしていたことが、関係者への取材で分かった。
弁護士は樋田容疑者の要望どおり、署員に伝えずに警察署を離れたため、事件が発覚したのは、およそ1時間45分後だった。
警察は、接見室で1人になる時間をつくり計画的に逃走したとみて、いきさつを調べるとともに、引き続き3000人態勢で行方を捜査している。
出典
『面会終了を隠し計画的に逃走か』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180817/0005361.html
8月18日13時32分に毎日新聞からは、アクリル板の接着剤を剥がした痕があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
アクリル板の接着部分を事前に剥がした痕跡があることが、捜査関係者への取材で分かった。
府警は、樋田容疑者が意図的に接着部分を剥がし、アクリル板を壊れやすくしたとみて、調べている。
アクリル板は厚さ約1cmで金属枠にはめ込まれ、隙間を接着用の樹脂で埋めて固定。
同署が約30年前に建設されてから、一度も交換や修理の記録がなかった。
捜査関係者によると、接着部分の樹脂が剥がれていたのはアクリル板の下部で、樋田容疑者が座っていた側だった。
枠との隙間を作ることでアクリル板がぐらつき、蹴った際に壊れやすくなっていたという。
府警は、樋田容疑者が以前から逃走を計画していた可能性もあるとみている。
出典
『アクリル板接着剥がす 隙間作り蹴破る?』
https://mainichi.jp/articles/20180818/k00/00e/040/304000c
8月19日付で毎日新聞東京版からは、面会室は防音仕様だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
刑事訴訟法は、容疑者や被告が警察官らの立ち会いなしに弁護士と接見できる「接見交通権」を定めている。
土日や夜間を問わずに24時間可能で、手錠は付けられない。
面会室は防音仕様で、逃走防止のためにアクリル板で仕切られている。
面会室の容疑者側の扉は外から施錠されている。
平日の昼間は面会室の隣にある受付に署員が常駐しているが、休日や夜間はおらず、同署は弁護士らに接見の終了時に声をかけてもらう運用を続けていた。
ただ、署員の常駐を義務付ける内規はなく、府警は今回の事件を受け、接見中の署員の配置を指示した。
・・・・・
出典
『1週間 巧みに捜査すり抜け 周囲に土地勘、指紋残さず』
https://mainichi.jp/articles/20180819/ddm/041/040/055000c
(ブログ者コメント)
ブログ者は工場勤務時代、安全教育の場で「安全管理とはライオンを檻の中に閉じ込めているようなもの。管理不備で檻が壊れると危険なライオンが外に出てくる」といった喩え話をしていた。
その喩え話どおりの感がある今回の事件。
産業安全とは直接関係ない事件ではあるが、未然防止策と拡大防止策の、いずれもがことごとく失敗した事例として紹介する。
例えば、未然防止策としてのブザー。
いくら拘留者からクレームがあったとしても、なぜ電池を抜いていたのか?
ブザーを設置することになった、その理由を理解していれば、弁護士に接見終了後に連絡してもらう運用をとっていたにしても、電池を抜くことにはならなかったのではないだろうか?
そもそも、ソフト対応だけでは抜けが出ることもあるので、それを防止するためのハード対応なのだから・・・。
また拡大防止策として、例えば脚立が裏口付近に置いてあったらしいという点。
結果論になるが、容疑者逃走を想定し、保管方法を工夫しておくべきだった。
以下はグーグルアースで見た富田林警察署(画面下の建物)。
建物の左側、道路に面したところが正面玄関になる。
画面右側(東側)の建物は市役所。
東側の塀を乗り越えたと報じられているので、その市役所との間にある塀を乗り越えたものと思われる。
2018年8月12日23時8分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時50分ごろ、大阪市住之江区北加賀屋5丁目の駐車場でブロック塀が崩れ、作業員に当たったと119番通報があった。
近くで作業中の男性作業員が崩れたブロック塀に巻き込まれ、搬送先で死亡が確認された。
警察は、重機で解体作業をしていた同区西加賀屋2丁目の建設作業員、M容疑者(男性、73歳)を業務上過失致死容疑で逮捕し、発表した。
警察によると、M容疑者は12日午前9時45分ごろ、駐車場のブロック塀(高さ約2.6m)の上段部分を重機で取り除く作業中、未然防止の注意義務を怠ったままブロックを転倒させ、同僚のTさん(男性、57歳)=同区=を死亡させた疑いがある。
「気が動転して覚えていない」と供述しているという。
ブロック1個の大きさは縦約20cm、横約40cm、厚さ約15cm。
上段部分3段が崩れ、Tさんの頭上に落下した。
M容疑者は、当初、Tさんがブロック塀を挟んで反対側で作業していたなどと説明していたが、付近の防犯カメラに、Tさんの近くで重機を操作するM容疑者が映っていたという。
6月の大阪北部地震では、建築基準法施行令の基準に合わない高さの小学校のブロック塀が倒れ、女児(9)が亡くなるなどし、各地でブロック塀の撤去や改修が進んでいる。
出典
『ブロック塀崩れ作業員が死亡 注意怠った疑いで同僚逮捕』
https://www.asahi.com/articles/ASL8D64FQL8DPTIL01S.html
8月13日14時30分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月の大阪北部地震で小学校のブロック塀が倒れて女児が死亡した事故を受けて、建築基準法施行令の高さ制限(2.2m以下)に適合するよう、塀の高さを低くする作業中だった。
逮捕容疑は同日午前9時45分ごろ、同区北加賀屋5の駐車場で、パワーショベルでブロック塀を解体中、同僚のTさんの頭上に塀を落下させ、死亡させたとしている。
上の3段分が崩れて、数個が当たったとみられる。
M容疑者は「気が動転して覚えていない」と、容疑を否認しているという。
塀は高さ2.6m、幅8.8m。
縦20cm、横40cm、厚さ15cmのブロックが13段積まれており、上から5段分を取り除いて、約1m低くする作業中だったという。
出典
『ブロック塀倒壊 大阪北部地震で作業中男性死亡 同僚逮捕』
https://mainichi.jp/articles/20180813/k00/00e/040/195000c
8月12日18時30分にmBS NEWSからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、Tさんはヘルメットを被らず作業をしていたとみられていて、警察は,作業方法などに問題がなかったか調べている。
出典
『ブロック塀の下敷きになり男性死亡 大阪北部地震受け撤去作業中』
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20180812/GE000000000000023893.shtml
8月12日19時35分にNHK関西からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
Tさんは、塀を低くするため、ほかの作業員と2人で、カッターを使って13段のブロックのうち上の5段を取り除く工事をしていたところ、塀が倒れたという。
警察は、塀が倒れた際にTさんが頭を強く打ったとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『ブロック塀倒壊 作業員死亡』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180812/0005190.html
2018年8月12日7時14分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後4時ごろ、群馬県渋川市で開かれていた「渋川山車まつり」で、「山車の上から人が転落して、引っ張ってる人たちの中に突っ込んだ」と消防に通報があった。
この事故で、山車の近くにいた女性や山車を引いていた人など、あわせて8人が相次いで転倒するなどしてけがをし、このうち6人は腕を骨折するなど大けがをしたという。
祭りの実行委員会によると、山車は高さは4m余りで、事故当時は数人が上に乗って多くの人が綱を引き、まちなかを練り歩いていたという。
警察のその後の調べで、移動していた山車の近くにいた女の子が倒れ、山車を引いていた人たちなども転倒してけがをしたと見られることがわかった。
渋川山車まつりは、地元の人や観光客がまちの中心部で19台の山車を引き回す人気の祭りで、警察がさらに詳しい状況を調べている。
出典
『「渋川山車祭り」 転倒8人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20180812/1060002743.html
8月12日1時24分に日テレNEWS24からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や消防によると、11日午後4時すぎ、渋川市の路上で、2歳の女の子が祭りの山車にひかれそうになり、それを助けようとした女の子の母親や9歳の女の子を含む男女8人がケガをした。
母親は妊娠中で、2歳の娘と一緒に山車をひいていたということで、右腕を骨折、娘は後頭部の打撲などのケガをしたという。
渋川市では、10日から「渋川山車祭り」が開催されていて、人々がひっぱる山車が、上り坂を進むために速度をあげた際、事故が起きたという。
出典
『骨折も…祭りの山車にひかれ8人ケガ 群馬』
http://www.news24.jp/articles/2018/08/12/07401234.html
8月12日0時22分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、川崎市の母親(34)と山車を引いていたとみられる娘の女児(2)が転倒したのをきっかけに、周囲の人が相次いで倒れた。
女児をかばおうとした母親は腕の骨が折れ、女児は後頭部打撲などのけが。
母親は妊娠中だったが、母体に影響はないとみられる。
ほかに、4人も足などの骨が折れた。
まつりの実行委員会は、この日の山車の巡行を中止したが、12日は予定通り実施するという。
出典
『山車にひかれて8人けが 「あばれ山車」の異名 群馬』
https://www.asahi.com/articles/ASL8C76Z6L8CUHNB00S.html
(ブログ者コメント)
事故の様子などを20mほど先から撮影していた映像がユーチューブで公開されていた。
『渋川山車まつり2018 #2終 八幡坂上り』
https://www.youtube.com/watch?v=6cqi7nNW7NM
それによると、事故が起きたのとは別の組の映像で、左右にくねりながら走って綱を引いていた大人の男性が転倒していた。
また、別の組では、小学校低学年だろうか、先頭の子供が倒れたため、後続の小学生らしき子供たち5~6人が次々と倒れていた。
一方、幼児を抱いて小走りに走っている親もいた。
そして、事故直前の様子だと思われる映像。
録画時間15分00秒から走り始め、7秒後に山車が急に大きく左にそれて止まり、綱を引いていた人たちが山車のほうを振り返っていた。
山車が左にそれたということは、山車の右側で倒れたのだろうか?
綱を引いていた人たちの視線方向から推察するに、女児は母親と一緒に屋台からそう離れていない場所で一緒に走っていたのかもしれない。
小さな子供でも山車と一緒に走る・・・祭りの当事者にとってはそれが当たり前なのかもしれないが、この祭りを初めて見たブログ者は、せめて、未就学児は山車と一緒に走らせないような規制が必要なのではないか?と感じた。
産業現場でも、他業種の人が見学にきた際、その現場で働いている人たちにとっては当たり前の作業でも、他業種の人からすれば非常に危険に見えることがある。
そんなことが頭に浮かんだので、この事例を紹介することにした。
2018年8月13日5時9分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
洪水時に避難する難しさや危険性を知ってもらおうと、千葉県野田市の東京理科大で11日開かれたオープンキャンパスに、巨大な装置を使った洪水体験のコーナーが登場した。
参加した高校生らは、ひざ丈ほどの水深でも、「水の重みで足が上がらない」などと口にしながら、歩くのに苦戦していた。
企画したのは、河川工学が専門の二瓶泰雄教授の研究室。
この日は、全長20m、幅1mの大型水路実験装置に、深さ50cmほどの水を張った。
安全のため、流速はゼロにしたが、実際の洪水に近づけるため、水を濁らせ、底には障害物を複数置いた。
参加者は、手にした棒で見えない障害物を確かめ、ロープをつたいながら慎重に歩いた。
埼玉県の高校2年、大高さん(17)は、「浅いので簡単に歩けるかと思ったけど、水圧でなかなか前に進めなかった」。
一緒に来た同市の本間さん(16)は、「高齢の方は障害物がなくても歩くのは難しそう。棒があると歩きやすいことが分かりました」。
茨城県古河市の男子高校生(15)は、「流れがあれば、この深さでも危ないと思った」と語った。
二瓶教授は、「実際の洪水は濁りや流速もあり、プールを歩くようなわけにはいかない。水深50cmでも、歩くのは大変だ。浸水前の避難がいかに大切か、理解してもらえれば」と話していた。
この日、参加者は濡れないように、胸まである胴長靴を着用した。
だが、実際の避難時は、長靴は水が入ると歩きづらいため、「スニーカーなど歩きやすい靴を履いて欲しい」。
また、胴長靴は頭部を下にして浮きやすく危険なため、「避難時に胴長は着用しないで」と二瓶教授は呼びかけている。
出典
『ひざ丈の深さでも歩けない…大学の実験装置で洪水体験』
https://www.asahi.com/articles/ASL8C460KL8CULBJ002.html
(ブログ者コメント)
テレビでも、たまに、大水が出た後などの機会に、水を流した状態で歩行困難状態を体験する実験の映像が放映されることがある。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。