2018年2月26日10時4分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月26日11時32分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年7月に落雷で壊れて撤去され、新しく造り直されていた国宝犬山城(愛知県犬山市)天守北側のしゃちほこが完成し、26日に取り付け工事が行われた。
城のシンボルが7カ月ぶりに復活する。
犬山市などによると、新しいしゃちほこは瓦製で、高さ約1.3m、重さ約62kg。
奈良県生駒市の「山本瓦工業」が製造し、文化財の修理工事を手がける岐阜市の「田中社寺」も工事に加わった。
こん包を解かれたしゃちほこは業者がワイヤーでつり上げ、天守の屋根の端にある「芯木」(しんぎ)と呼ばれる軸に固定していった。
「しゃちほこ」は頭から尾びれまでがおよそ1m50cmで、中には「二度と被害を受けないように」との願いを込め、代々の城主が仕えた徳川家にゆかりがある日光東照宮などのお札が入れられているという。
犬山城は室町時代の1537年に建てられた。
しゃちほこは天守の南北にあり、7月12日夕の落雷で北側が壊れ、南側はひれの部分が欠けているのが見つかった。
避雷針も破損しており、犬山城ではこのあと、しゃちほこの尾びれよりも高い位置に避雷針を取り付けるなどしたあと、足場が取り外され、来月17日には正式にしゃちほこが披露される予定。
出典
『落雷で破損、愛知・犬山城の国宝天守に新しゃちほこ取り付け工事』
http://www.sankei.com/west/news/180226/wst1802260019-n1.html
『新「しゃちほこ」天守に 落雷被害の犬山城 愛知』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180226/k10011343481000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180226/k10011343481000.html
※当時の状況は、下記記事参照。
(2017年7月15日18時30分 産経新聞west)
愛知県犬山市は15日、落雷の影響でしゃちほこが破損した国宝犬山城(同市)の天守の一般公開を16日から再開すると明らかにした。
ひれ部分など、回収した破片の一部を城内で展示する。
しゃちほこは破損したままで、修理法を文化庁や県教育委員会と協議している。
犬山市によると、局地的に大気が不安定となり、激しい雷雨に見舞われた12日夕、天守北側にあるしゃちほこがほぼ全壊したほか、近くにあった避雷針が折れ曲がり、城内にある火災報知機8台が故障した。
屋根瓦も一部割れた。
午後4時ごろの落雷で破損したとみられる。
県によると、犬山市内の降水量は、午後3時からの1時間で65ミリに達した。
市は、15日までに屋根瓦の修理や報知機の交換を終え、安全が確保できたと判断した。
犬山城は室町時代の1537年に建てられ、しゃちほこは1964年の復元工事に合わせて取り付けられた。
瓦製で高さは約1.2m。
出典
『国宝犬山城が天守再公開へ 落雷でしゃちほこ破損、愛知』
http://www.sankei.com/west/news/170715/wst1707150069-n1.html
(ブログ者コメント)
避雷針が役に立たなかったばかりか、雷で破損していた・・・。
そんなことがあるのだろうか?
その辺の事情を調べたところ、マスメディアからの報道は見つからなかったが、下記趣旨のNAVERまとめ記事が見つかった。
『避雷針はしゃちほこに沿って取り付けられていたが、北側のしゃちほこだけ取り付けワイヤーが切れ、避雷針がしゃちほこから離れた状態になっていた。』
犬山城に避雷針を設置した会社で働いていたという人や犬山市議会議員からの情報が転載されており、こういう話ならと理解できたので紹介する。
ちなみに、しゃちほこから離れた状態になっている避雷針写真を見ると、避雷針はシャチホコの最も高い尾の部分より低い位置までしか設置されていなかったようにも見える。
もしかすると、そういうこともあり、「このあと、しゃちほこの尾びれよりも高い位置に避雷針を取り付け・・・」ということになったのかもしれない・
2018年1月11日0時3分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月11日19時55分に中京テレビ(テレビ金沢)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後6時40分頃、フジテレビ系列の石川テレビ放送(金沢市)の放送が中断した。
午後7時前には、TBS系列の北陸放送(MRO=同市)の放送も、金沢市や石川県加賀市などで映らなくなった。
11日午前0時現在、復旧のめどは立っていない。
両社が共用する金沢市内の送信鉄塔から火花が出たのが確認されており、石川テレビ放送は「落雷により機器が故障した可能性がある」としている。
石川テレビ放送によると、放送が中断したことを受け、午後6時45分頃、同社の社員が高さ約160mの鉄塔に上って確認したところ、約70m付近でアンテナにつながる鉄塔内部のケーブルから火花が出ているのを確認し、消防に通報した。
MROは、「送信鉄塔への雷の直撃が原因とみられ、調査しているところです」とのコメントを発表した。
気象台によると、当時、金沢市には雷注意報が出ていて、午前9時頃から午後10時頃まで雷が相次いでいたという。
出典
『石川テレビとMRO放送中断…復旧めどたたず』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180110-OYT1T50150.html
『民放2社 電波塔の落雷により放送中断 (石川県)』
http://www.ctv.co.jp/ctvnews/news87117623.html
1月10日21時58分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
石川テレビによると、2つの局が共用している金沢市観音堂町の電波塔で、落雷により送電機器が故障した可能性があるという。
金沢市消防局が消火活動を行っているが、午後9時現在、復旧のめどは立っていない。
石川テレビは午後6時40分ごろから、北陸放送は午後7時過ぎから放送が中断しているという。
石川テレビによると、同社関係者が電波塔から火花が出ているのを発見、午後7時35分ごろに消防に通報した。
出典
『石川県 石川テレビと北陸放送が放送中断 復旧めど立たず』
https://mainichi.jp/articles/20180111/k00/00m/040/118000c
1月12日12時56分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日夜から中断が続いていた石川テレビ放送と北陸放送(いずれも金沢市)の放送は11日、送信鉄塔に仮アンテナを設置し、大部分の世帯で仮復旧した。
放送の再開は15時間ぶりで、総務省によると、重大な放送停止事故の報告が義務づけられた2011年度以降、「親局」と呼ばれる放送局で今回のような長時間の放送中断は初めて。
原因解明はこれからで、両社は再発防止策を含めた報告書を1か月以内に総務省に提出する。
両社の放送は11日午後6時現在、石川県内の約46万の世帯の大部分で視聴できるようになった。
しかし、仮アンテナは電波の出力が弱く、視聴できない地域も一部ある。
両社は「完全復旧のめどは立っていない」としている。
今回のトラブルは落雷が原因とみられている。
総務省北陸総合通信局によると、鉄塔には避雷針や落雷による過大な電流で送信機が壊れるのを防ぐ「遮断装置」が付けられている。
同局の担当者は、「それを超える大きな落雷があった可能性がある」と指摘している。
テレビの映像は、送信鉄塔のアンテナから電波に乗せて発信されるが、遠方へは「中継局」と呼ばれる施設を経由させて送られる。
今回、羽咋、七尾の中継局は金沢市の送信鉄塔と光ケーブルでつながっていたため、羽咋以北では問題なく放送された。
総務省によると、自然災害や設備の故障などによる放送停止事故(有線放送を除く)は、2016年度に388件発生。
このうち15分未満の停止が229件と、大半を占めた。
出典
『放送中断、番組の再放送は「未定」…石川テレビ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180112-OYT1T50040.html
(2018年2月10日 修正1 ;追記)
2018年2月9日12時0分に産経新聞westから、鉄塔の側面に雷が落ちたことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月10日付で朝日新聞石川全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
1月に金沢市内にあるフジテレビ系列の石川テレビ放送とTBS系列の北陸放送(MRO)の放送が中断した問題で、両局は9日、総務省北陸総合通信局に、鉄塔側面の落雷によってアンテナやケーブルが発火し、放送が中断したとする事故報告書を提出した。
同省は、放送法に基づき報告を求めていた。
両局は、「遅くとも8月末までの回復を目指す」としている。
再発防止策として、鉄塔側面への避雷針増設や、新たに監視カメラや煙感知器を設置する。
両局の放送は1月10日夜に中断し、県南部の加賀地方を中心に視聴できない状況が続いた。
11日に仮アンテナを設置し、視聴世帯の大半が再開した。
出典
『落雷で放送中断の金沢の2放送局、総務省に事故報告書提出』
http://www.sankei.com/west/news/180209/wst1802090041-n1.html
(ブログ者コメント)
避雷針は、テッペンにさえ付けておけば、保護角度の関係で側面には落ちないものとばかり思っていた。
側面のどこに落ちたのだろう?
保護角度といっても例外があるのだろうか?
事故報告書がないかネットで探してみたが、見つけられなかった。
2017年8月20日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月19日20時49分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後6時ごろ、東京都世田谷区鎌田1の二子玉川緑地運動場のポールに落雷があり、ポールの近くにいた10~50代の男女9人がしびれなどを訴えて病院に搬送された。
警察によると、うち7人がけがをしたが、いずれも症状は軽いとみられる。
運動場は多摩川河川敷にあり、同日夜に予定されていた花火大会を見るために多くの人が集まっていた。
近所の男性(52)は、「雨風がひどく、花火見物用のシートをかぶって避難する人で道路があふれていた」と話した。
搬送された人の救護にあたった女性は、「けがをした人は、それぞれやけどのような痕を冷やしていた」と語った。
雨のため、花火大会は中止となった。
この日、関東地方は湿った空気の影響で大気が不安定になり、局地的に1時間に50ミリ以上の激しい雨や落雷が発生した。
出典
『落雷 花火大会の見物客7人けが 東京・多摩川河川敷』
https://mainichi.jp/articles/20170820/ddm/041/040/069000c
『世田谷区河川敷で落雷 7人搬送』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170819/3175834.html
8月19日20時20分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9人は公園内に落ちて地面を伝わった雷の電流でけがをした。
出典
『多摩川河川敷で落雷、9人けが 東京・世田谷』
http://www.sankei.com/affairs/news/170819/afr1708190010-n1.html
8月20日8時57分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
世田谷区では夕方頃から雷を伴う雨が降り、花火大会は午後5時過ぎ、中止が決まったが、周辺には多くの人が集まっていたという。
落雷現場の近くにいた会社員の男性(48)は、「急に降ってきた横殴りの雨と風でテントが飛ばされそうになった。大きな雷鳴がとどろき、テントを押さえていた手がビリビリとしびれた。命の危険を感じた」と話した。
出典
『関東大荒れ、花火大会で落雷・感電か…9人搬送』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170819-OYT1T50103.html
8月19日20時36分に朝日新聞からは、川崎市側でも突風により露店の油がこぼれ火傷する事故があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日夜に多摩川の両岸で開催される予定だった「世田谷区たまがわ花火大会」と「川崎市制記念多摩川花火大会」は、ともに荒天のため中止となった。
会場周辺は、この日夕、激しい雷雨や暴風に見舞われ、ひょうも降った。
川崎市によると、強風の影響で会場に出店していた露天商の油がこぼれ、調理していた人がやけどを負った事故が2件報告されたという。
同市の青井・観光プロモーション推進課長は、「1年間準備してきて、有料の協賛席も完売していた。市民も楽しみにしていたので残念」と話した。
両花火大会は例年、合計で約60万人を動員。
今回は計1万2000発超の花火を打ち上げる予定だった。
出典
『多摩川での花火大会が中止 激しい雷雨やひょう』
http://www.asahi.com/articles/ASK8M6KLHK8MUTIL01X.html
8月21日17時49分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
強い雨や雷が予想されたことから、主催者は、インターネットで気象状況に関する情報を収集するとともに、民間の気象会社と連絡を取り合うなどして、花火大会を開催するかどうか検討していた。
そして、雷雲が近づいていることなどから、午後5時15分、花火大会の中止を決定した。
雷などに備えて特別な避難所などは用意していなかったことから、主催した世田谷区が、すでに訪れていた多くの観客に対し、会場を離れるよう放送で呼びかけるとともに、駅に向けて誘導を始めていたところ、強い雨が降り始めたという。
そして、午後5時48分ごろ、会場内の救護所に「雷の影響でしびれを感じる」と訴える観客が訪れ、合わせて男女7人がしびれなどの症状で病院に運ばれ、いずれも症状は軽いという。
警察によると、雷は野球場のポールに落ち、7人は無料観覧席になっていたポール付近で雨をしのいでいたと見られるという。
雷が落ちたと見られる時間には、まだ多くの観客が河川敷に残っていて、会場からほぼ観客がいなくなったのは午後6時半ごろだったという。
(音声のみの情報;近所に住むの女性の話し)
5時半ごろだったか、あそこに見える用賀タワーに雷がバンバン落ちるのが見えたので、外は危ないと話していた。
出典
『花火観客誘導中に雷でしびれ訴え』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170821/3198771.html
(ブログ者コメント)
○複数のテレビで放映された映像を見ると、だだっ広いグラウンドのような場所に1本だけ、ポツンとポールが建っていた。
照明灯ではない模様で、何のためのポールかは不明。
今回、被害に遭った人たちがどの程度、ポールから離れた場所にいたかは不明だが、ポールのごく近く、1mとか2m離れた場所にいたら、もっと厳しい結果になっていたかもしれない。
○一方、当日の状況については、15時ごろは青空も垣間見えていたが、16時ごろから真っ黒な雲が出現し、17時ごろには台風のような風雨に襲われていた。
それが18時には、また青空が見えていた。
キーワード;誘導雷?逆流雷
2017年6月5日付で東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市、入間市)で、昨年8月、落雷が航空燃料の蒸気に引火して爆発し、マンホールのふたが吹き飛ぶ事故が発生していたことが、消防への情報公開請求などで分かった。
基地は、落雷については地元自治体に説明しているが、引火により爆発があったことは伝わっていない。
爆発があったと判定したのは、埼玉西部消防組合(所沢市)。
基地側は、判定内容について「把握していない」としている。
昨年10月に作成された消防組合の火災原因判定書などによると、昨年8月18日午後2時10分ごろ、基地で爆発が発生。
地下の航空燃料送油管路から地上につながる点検ピット(点検口)2カ所のマンホールふたが吹き飛ぶなどの被害があった。
けが人はなかった。
判定書は、「火災発生直後、点検ピット内にJP-4(航空燃料)が漏油していた」とした上で、出火原因を「落雷により放電し、JP-4の可燃性蒸気に引火、爆発した」と断定した。
文書は部分開示で、大半が黒塗りだった。
基地によると、送油管路は、滑走路両脇にある燃料施設を地下で結ぶ。
事故発生当時、滑走路には航空機はいなかったという。
基地は落雷の翌日、地元の埼玉県、狭山、入間、所沢の三市に、文書で「落雷によるものと推定される被害が発生」「点検口(マンホール)の一部が破損した」などと説明したが、爆発については触れていない。
判定内容について基地の基地渉外室は、「資料をもらっておらず、把握していない」と回答。
消防組合は、「判定の方向性は担当者レベルで伝えた」としているが、基地渉外室は「承知していない」と答えた。
狭山、入間両市は、「文書の内容が分からず何とも言えない」「事実かどうか確認する必要がある」としている。
出典
『入間基地内で昨年8月、落雷で爆発事故 地元には伝わらず』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201706/CK2017060502000118.html
(ブログ者コメント)
消防の見解どおり爆発があったとして、漏れた燃料油がピット内にあったところに落雷があり爆発したのだろうか?
それとも、落雷により設備が破損し燃料油が漏れて爆発したのだろうか?
今回の報道では、その点が不明だ。
2017年2月20日19時8分にテレビ宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大気の状態が不安定となり、きょうの県内は、雷を伴って強い雨が降った。
都城市では、50ccバイクの男性に雷が直撃する事故があり、男性は意識不明となっている。
落雷事故があったのは、都城市高城町穂満坊の市道。
きょう午後0時10分頃、50ccバイクを運転していた男性(72歳)を雷が直撃した。
男性は意識不明で病院に搬送された。
警察や周辺の商業施設によると、事故当時は雨が強く、頻繁に雷が鳴っていたという。
現場には直径およそ70cm、深さ30cm程の穴が開いていたほか、近くにある用水路では、広い範囲にわたってつなぎ目の部分のセメントが飛ばされていて、雷の衝撃の強さを物語っている。
男性のヘルメットは砕け、散乱していたという。
現場付近は田畑が広がり、近くに高い建物などはなかった。
出典
『都城で落雷 男性が緊急搬送』
http://www.umk.co.jp/news/?news=20170220&no=100101
2月20日20時10分にNHK宮崎からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
20日正午過ぎ、都城市高城町穂満坊の市道で落雷があり、「男性が倒れている」と、近くにいた人が警察に通報した。
警察によると、この男性(72)は病院に運ばれたが、意識不明の重体になっている。
警察によると、この男性が倒れていた近くの道路には直径およそ70cm、深さ30cmほどの穴があいていたという。
また、周囲には本人が乗っていたとみられるミニバイクや壊れたヘルメットが落ちていたということで、警察は、男性が落雷にあったものとみて、事故の原因を詳しく調べている。
宮崎地方気象台によると、発達した雨雲は宮崎県の東の海上に進み、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれはなくなったが、20日昼過ぎにかけて県南部に一時竜巻注意情報が出るなど、大気の状態が非常に不安定になっていた。
雷が落ちた現場近くに住み、警察に通報した40代の男性は、「どーんという音がして自分の家に落ちたと思って外に出たら人が倒れていた」と話していた。
※上記男性の話は文字情報だが、音声情報では下記だった。
「どんどん雷が近づいてきている感じで、いよいよ近づいているなと思ったら、すぐにドン。自分に家に落ちたと思った感じだった。40mぐらい周りのコンクリートが飛んでいる感じだった。」
出典
『都城市の落雷で男性が重体』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064080431.html?t=1487621887555
(ブログ者コメント)
NHKの映像によると、地面には、えぐられたような穴が開いていた。
2017年2月16日12時0分に日経テクノロジーオンラインから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
落雷の直撃により、33枚もの太陽光パネルが損傷したメガソーラー(大規模太陽光発電所)がある。
空に向かってタワー(支柱)やブレード(羽根)の伸びる風力発電設備は、国内に導入以来、落雷被害に苦しんできた。
一方、野立てのメガソーラーに直接雷が落ちることはほとんどないと思われてきた。
だが、必ずしもそうではない。
雷による電気機器への被害には、「直撃雷」と「誘導雷」がある。
「直撃雷」は、その名の通り、建物や機器に、直接、雷が落ちる。
「誘導雷」は、近くに雷が落ちた際、電磁界が発生し、その電気的エネルギーが空間を伝搬し、電気機器の定格を大きく超える電圧がかかり、損傷することなどを指す。
一般的に、雷は背の低い構造物には落ちにくい。
とはいえ、地面にパネルを並べた太陽光発電所のような設備でも、敷地が広く周囲に避雷針などがないと、雷が落ちることもある。
実際に直撃雷に打たれ、多数のパネルが損傷したケースを紹介する。
その太陽光発電所は、特別高圧送電線に連系する数10MWのメガソーラーで、緩やかな丘陵に位置する。
落雷の被害に気付いたきっかけは、ストリング監視モニターによるアラーム(警報)だった。
ストリング(太陽光パネルの直列回路)の電流が「ゼロ」になったことを知らせるものだった。
当初、単なるヒューズ切れだと判断し、接続箱を開けてヒューズを交換し、ストリングをオンにし、クランプ電流計で電気が流れていることを確認した。
その上で、ストリング監視モニターを確認すると、依然として電流は「ゼロ」のままだった。
再度、現地で該当のストリングの電流をクランプ電流計で確認すると「マイナス電流」だったことから、電流が逆流していると考えられた。
異変を感じた保守担当者が周辺を目視点検すると、アレイ最上部に設置した太陽光パネルのフレームに1cm程度の黒い焦げ跡があり、その近くのパネルの接地線(アース線)が外れていた
・・・・・・・
今回の直撃雷の被害では、ストリング単位のモニタリングと、ストリング単位で開放電圧と抵抗値を測定できる検査機器、パネル内での電流の不通箇所を特定できる検査装置を導入したことで、早期に故障パネルを特定し、交換できた。
また、ストリング監視モニターでは気付かないストリングにも、故障パネルが発生していることも明らかになった。
メガソーラーのO&M(運営・保守)にとって、監視装置に加え、測定機器の重要性がますます高まっている。
出典
『「直撃雷」でパネル33枚が破損したメガソーラー バイパスダイオードが大電流でショート』
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/302961/021400042/?P=3
(ブログ者コメント)
風車への落雷トラブルは、本ブログでも何件か紹介している。
2017年1月13日12時50分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県上越市と妙高市で、13日午前8時過ぎから計7万9141世帯でNHKの放送用電波が受信できず、総合テレビとEテレが視聴できなくなった。
午後0時20分ごろまでに復旧した。
NHKによると、上越市内にある電波中継の基地局で落雷があり、機器が故障したことが原因とみられる。
出典
『NHKを一時視聴できず 新潟の7万世帯、落雷原因か』
http://www.asahi.com/articles/ASK1F3JHLK1FUCVL002.html
2017年1月4日7時54分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月3日14時37分にYAHOOニュース(日本テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県長岡市や燕市、見附市で、2日夜、火災が4件相次いだ。
当時、新潟県内は大気の状態が不安定で全域に雷注意報が出されており、落雷が多発していた。
警察と消防は、いずれの火事も落雷が原因とみて調べている。
午後8時10分頃、長岡市中条新田、会社役員男性(46)方から出火、木造2階住宅の2階の屋根裏約40m2を焼いた。
警察によると、男性は妻と子供3人の5人暮らしで全員が在宅していたが、逃げて無事だった。
午後9時40分頃には、燕市燕、研磨業男性(72)方の敷地内にある作業小屋から出火、木造平屋の同小屋約50m2を全焼した。
警察によると、現場付近に火の気はなく、午後8時過ぎから雷が多発していた。
長岡市草生津では午後10時5分頃、砂利店の木造2階の事業所兼住宅の2階部分から出火、同部分約55m2を焼いた。
警察によると、経営者と妻と子の3人暮らしだが、逃げて無事だった。
同45分頃には、見附市熱田町、無職男性(81)方から出火、木造2階住宅約290m2を全焼した。
警察によると、出火当時、男性と帰省した家族ら4人がいたが、逃げて無事だった。
警察は、落雷が原因とみている。
出典
『新潟県の3市で火災4件、いずれも落雷原因か』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170103-OYT1T50093.html
『新潟で火事が相次ぐ…落雷が原因か』
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170103-00000040-nnn-soci
2016年12月10日12時39分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後7時ごろ、滋賀県長浜市余呉町の浄水場の敷地内の電柱に雷が落ち、発電機などが故障して送水ポンプを動かせなくなった。
この影響で、長浜市内の合わせて900世帯で断水が続いている。
長浜市は、10日朝から給水車を4台だして地域の公民館や集会場で水を配るとともに、防災行政無線で、市の対応について住民に知らせている。
市によると、新たな発電機を設置する必要があるため、復旧には時間がかかる見通しだという。
彦根地方気象台は、長浜市を含む滋賀県北部に、9日の朝から雷注意報を出していた。
長浜市内で断水が続いている地域では、公民館や集会所に500ℓ入りのタンクが置かれ、給水車が巡回して給水している。
近くの住民は、持ってきた容器に水を入れたり、市が用意したペットボトル入りの水を受け取ったりしていた。
飲食店を経営する60代の女性は、「料理に使う水がなくて困っていました。ここで水をもらって何とかします」と話していた。
出典
『長浜 浄水場に落雷で断水』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20161210/5145361.html
12月10日19時26分にNHK関西NEWS WEBからは、仮復旧したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は、仮設の発電機を設置して復旧作業を進めたところ、10日午後5時半までに、断水したすべての世帯で水の供給を再開した。
ただ、一部の世帯では水が濁っていることから、市ではしばらくの間、公民館などに給水タンクを置いて、利用できるようにするという。
出典
『浄水場に落雷 水の供給再開』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20161210/5145362.html
(ブログ者コメント)
映像によれば、敷地フェンスぎりぎりに建てられている電柱の碍子が、割れてぶら下がっているように見える。
(2017年1月22日 修正1 ;追記)
2017年1月20日16時53分にNHK大津から、被害状況に関するやや詳しい情報が、下記趣旨でネット配信されていた。
長浜市が調べた結果、このトラブルで、水の量などを監視するシステムの一部や送水ポンプ、それに非常用発電機の一部が壊れ、被害の総額が2400万円に上ることがわかったという。
長浜市は、復旧費用の補助を受けるため、国に対して災害復旧事業の申請を近く行うことになった。
認められれば、市の負担は2分の1に圧縮できるということで、来月上旬にも国の査定官が視察する予定。
出典
『落雷で断水 国に補助申請へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/2063177661.html?t=1484948622040
2016年12月9日11時48分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月9日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県内は、7日夜から8日未明にかけて大気の状態が不安定となり、各地で落雷が原因とみられる火災や停電が相次いだ。
8日午前0時35分ごろ、長岡市今井2にある自民党の長島忠美衆院議員の後援会事務所で火が出ていると、近所の住民から119番があった。
この火事で、木造一部3階建て同事務所延べ約320m2を全焼。
出火当時、事務所は無人で、けが人はなかった。
警察などによると、屋根裏から出火したとみられ、落雷が原因の可能性が高いという。
事務所の向かいに住む男性は、「雷鳴と稲光がすごかった。家が揺れるほどだった」と話した。
長島氏は取材に、「事務所内の物を何も持ち出せなかった。周囲の皆さんにはご迷惑をおかけしたが、けが人や類焼がなくて良かった」と話した。
当面は、プレハブで事務所を再開させるという。
警察によると、長岡市内では、7日深夜から8日未明にかけて、変電所の変圧器やマンションの配電盤から発煙する被害もあった。
また、同日午前0時40分ごろ、長岡市から西に約20km離れた刈羽村の無職男性(68)方で、「屋根から火が出ている」と家族から119番があった。
この火事で、木造2階建て住宅の2階部分、約108m2を焼いた。
当時、住宅には家族5人がいたが、いずれも逃げてけがはなかった。
警察などによると、屋根裏から出火したとみられ、落雷の可能性があるという。
東北電力によると、7日深夜から8日未明にかけて、長岡市や柏崎市など7市町村計8217戸で落雷が原因とみられる停電が発生。
いずれも、同日午前10時過ぎまでに復旧した。
出典
『新潟・長岡 落雷直撃か 長島衆院議員の事務所全焼』
http://mainichi.jp/articles/20161209/k00/00e/040/211000c
2016年9月14日18時12分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風10号が県内を通過した8月30日、階上町役場が停電になったあと、非常用の電源設備が作動しなかった原因は、落雷によるショートだったことが分かった。
階上町役場は、台風10号が県内を通過した8月30日午後7時半ごろ、停電のため庁舎への送電が止まった際、自動的に作動するはずの非常用の電源設備が作動せず、およそ1時間にわたって庁舎の固定電話がつながらなくなるなど、行政サービスが、一時、滞った。
町によると、この間、消防団や職員とは無線や携帯電話で連絡を取るなどしたため、業務への大きな支障はなかったという。
これを受け、町は、屋外に設置してある非常用の電源設備を調べた結果、設備の内部にショートしている部品が見つかった。
ショートしていたのは、電源を切り替える装置の一部で、落雷によって過電流が流れたことが原因とみられるということで、部品を交換して、設備は正常に作動するようになったという。
階上町は、今後、同じトラブルが起きないよう、落雷にあっても設備に過電流が流れないようにする対策を進めることにしている。
出典
『階上町役場の停電 原因は落雷』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6085681471.html?t=1473887938875
(ブログ者コメント)
いつ、過電流が流れたのだろう?
8月30日に停電したのは役場に落ちた雷が原因で、その雷の電流が非常用電源にも流れた・・・ということだろうか?
それとも、過去の落雷時に過電流が流れ、設備が故障していたが、その後の定期点検で見逃していた・・・ということだろうか?
ザッと調べてみたが、上記以外の情報は見つからなかった。
2016年9月8日16時47分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月9日8時20分に産経新聞westから、9月9日12時46分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9月9日付の奈良新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
8日午前11時半すぎ、生駒市にある近鉄百貨店生駒店で、6階建ての店内すべてが停電して照明が消え、買い物客全員が避難した。
近鉄百貨店によると、買い物客にけがや閉じ込めなどはなかったという。
同店は、この日は臨時休業し、9日午前10時から営業を再開する。
関西電力によると、建物近くに落雷があり、同店と専門店街の受電設備に負荷がかかったためとみられるという。
関電が復旧作業にあたり、午後3時20分に復旧したという。
隣接する近鉄生駒駅や同市内の住宅などでの停電はなかった。
奈良地方気象台によると、8日の奈良県は午前中、大気の状態が不安定で、停電が発生した時も雷注意報が発表されていて、落雷が発生しやすい気象状態だったという。
停電当時、店内のレストランで食事をしていたという女性は、「突然、明かりが消えて驚きました。店内には大勢の客がいましたが、店内のアナウンスの指示で冷静に避難していました」と話していた。
近鉄百貨店秘書広報部(大阪市阿倍野区)によると、店内では商品を保管する冷蔵庫がすべて停止したため、ドライアイスを調達したり、別店舗へ商品を移したりしたという。
店の入り口には臨時休業を知らせる貼り紙が掲示され、店員らが「申し訳ありませんが、閉店しています」と客に頭を下げて事情を説明していた。
ビル内の化粧品店従業員の女性(44)は、「20年働いているが、こんなことは初めて。レジやパソコンも使えなくなった」と困惑。
「パン工房ペンギンクン」店長の女性(46)は、「冷蔵庫の中の生地は、処分するしかない。これから焼きたてのパンになるはずだったのに」と残念そうに話していた
出典
『奈良 生駒のデパートで停電 落雷の可能性も』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160908/k10010675911000.html
『落雷!?奈良の近鉄生駒店が停電、臨時休業に』
http://www.sankei.com/west/news/160909/wst1609090015-n1.html
『停電で百貨店臨時休業、冷蔵庫停止で食材廃棄も』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160909-OYT1T50041.html
(2016年10月7日 修正1 ;本文修正)
2016年9月9日付の奈良新聞紙面に掲載されていた内容を、本文に加筆修正した。
(タイトルも若干修正した)
2016年8月2日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6138/
(2016年8月17日 修正1 ;追記)
2016年8月10日12時0分に沖縄タイムスから、事故当時の救急措置状況などに関する詳細な情報が、下記趣旨でネット配信されていた。
『沖縄の防災(31)落雷 夏に被害集中』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/56820
強い日射に伴い、急激に発達する積乱雲から発生する雷。
晴れの日が多かった7月の沖縄地方は、南からの湿った空気の影響で大気が不安定になり、昨年を超える数の注意報が出された。
糸満市のビーチでは、落雷が男性を直撃する事故も発生。
8、9月も引き続き警戒が必要な雷の被害に、どう備えるかを考える。
夏場、強い日射で暖められた地表近くの空気は、水蒸気と一緒に上空へ運ばれて積雲になり、周りから水蒸気が入り込むと、さらに発達し、積乱雲となる。
積乱雲は高度14km近くまで達し、10数km程度まで広がる。
高度5km以上の上空は気温0℃以下になっており、そこで発達した雲の中では水蒸気が冷やされ、あられや雪に変わる。
さらに上昇を続けるうちに、あられや雪がぶつかり合って起きた静電気が1億ボルトほど帯電。
地表に放電すると、落雷になると考えられている。
1億ボルトは約400KWで、一般家庭の消費電力2カ月分に相当する威力だ。
強い日射で、局地的に急激に発達する積乱雲の中で発生する雷は、多くが「熱雷」とも呼ばれ、夏場の雷の多くは熱雷とされる。
7月の沖縄地方は太平洋高気圧に覆われて、晴れる日が多かった。
だが、南からの湿った空気の影響で大気が不安定になり、局地的に発達した積乱雲で熱雷が多く発生した。
糸満市西崎町の「美々ビーチいとまん」で7月24日、40代の会社員男性に雷が当たり、一時心肺停止となった。
すぐさまビーチのスタッフが自動体外式除細動器(AED)で男性を手当てし、駆け付けた救急隊員らの心肺蘇生措置で自発呼吸を取り戻した。
AED普及に取り組む日本赤十字社県支部の上間事業推進課長は、「止まった心臓を動かすことが最優先。その上でAEDは有効だ」と訴える。
事故当時、男性の救助についた同ビーチのライフガード、大城さん(27)は、AEDの使い方や人工呼吸を学ぶ講習を受講し、「赤十字救急法救急員」の資格を持っていた。
スタッフルームで「ドーン」という落雷の音を聞いた大城さんは「人が倒れている」と聞き付け、AEDを持って駆け付けた。
男性2人が倒れており、うち1人は意識がなかった。
2次被害を避けるため、2人を安全な管理事務所まで運び、意識のない男性にAEDを使用。
胸元には皮膚が少しめくれる程度のやけどがあり、額には倒れた拍子にできた傷もあった。
大城さんは、男性のぬれた体をタオルで拭き、右胸と左腰の辺りにAEDのパッドを貼り付けた。
音声指示に従って電気ショックのボタンを押し、その後は胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸をしながら、救急隊が駆け付けるのを待ったという。
上間課長は、「AEDのパッドを貼る位置を間違えて貼り直すと粘着力が弱まり、電気ショックの効果が期待できない。音声指示に従うだけで、難しい操作は必要としないので、落ち着いて使用して」と話す。
その上で、「救急隊員が到着するまではAEDを取り外さず、胸骨圧迫と人工呼吸を続けてほしい」と説明した。
防災には、日ごろから情報を集めることも大切だ。
気象庁では、「雷ナウキャスト」で雷発生の可能性や活動の激しさを1時間後まで予測しており、10分ごとに情報が更新されている。
また、雷の激しさを活動度1~4で明示。
2以上では落雷の危険が迫っており、直ちに身の安全を守る行動が必要としている。
また、雷注意報や活動度1~4が発表されていない地域でも、雷雲が急発達して落雷が発生する危険性があり、天気の急変には注意が必要。
沖縄気象台では、「最新の情報を収集し、防災に役立ててほしい」と、活用を呼び掛けている。
雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などの場所は選ばず、高い物体に落ちる傾向がある。
グラウンドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や山頂などの高い所などでは、人への落雷の危険性が高くなるので、できるだけ早く安全な空間に避難することが必要だ。
海や川で遊泳中に雷雲を見かけたら、すぐ陸に上がり、建物内に隠れること。
また、ゴルフや釣りの場合は、クラブやさおを高く上げないよう注意してほしい。
雷は、金属類ではなく、高い物体に落ちやすい。
100ボルトほどの電圧の電気は金属を伝わりやすいので、一般的に「電気を通す=金属」といったイメージがある。
だが、雷には1億ボルト以上の電圧があり、このレベルになると物質の素材が金属かどうかは関係なく、高い場所に落ちる。
雷雲が近づいてきたら、金属類のアクセサリーなどを外すよりも、いち早く建物の中に避難することが重要になる。
避難には、鉄筋コンクリートの建物や自動車(オープンカーは不可)、バスの内部が比較的安全といわれている。
木造建築の内部も基本的に安全だが、全ての電気器具や天井、壁から1m以上離れれば、もっと安全性が高まるという。
近くに建物や車がない場合は、電柱や煙突、鉄塔などの高い建造物から4m以上離れ、さらに頂上から45°以上の角度で見上げる範囲に入り、身をかがめることが望ましい。
高い木の近くは、側激雷を受ける恐れがある。
幹、枝、葉から2m以上離れることが必要だ。
姿勢を低くし、持ち物は体より高く上げないようにする。
雷がやみ、20分以上経過してから、安全な空間へ移動する。
雷が発生する黒い雲を見かけたら、どこに向かうかに注意し、近づいてくるなら、すぐに建物や車の中に退避する。
光や音が聞こえたときは、危険が迫っていると捉えなければならない。
また、雷は真下だけでなく斜めに落ちることもあり、黒い雲には一層の注意が必要だ。
2016年8月6日19時54分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月7日付で毎日新聞宮崎版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『落雷の影響で整備士が軽症』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064662351.html?t=1470517999774
『落雷 整備中の旅客機に 整備士軽傷、7便に遅れ』
http://mainichi.jp/articles/20160807/ddl/k45/040/157000c
6日午前8時半すぎ、宮崎空港で落雷があった。
その後、駐機スポットのコンクリートの地面の3か所に直径5cmから30cmあまりの穴があいているのが見つかった。
穴があいた際、駐機スポットにいた60代の男性整備士の口に飛び散ったコンクリート片が当たり、唇を切る軽いけがをしたという。
穴はいずれも、出発を控えて駐機していた羽田行きの便(全日空)の車輪の近くにあいていて、航空会社は、機体に落ちた雷が車輪から放電された時にできたのではないかと話している。
乗客はいたが、無事だった。
気象台によると、宮崎空港では、当時、雷を伴った大雨が降っていて、6日午前8時半までの1時間に40.5ミリの激しい雨を観測した。
雷が落ちたとみられる便は、乗客を一旦下ろして点検が行われ、予定よりおよそ6時間遅れて羽田に出発した。
雷で、計7便の約900人に影響が出た。
(ブログ者コメント)
宮崎空港では、今年6月にも、落雷で滑走路に穴が開いている。
大きな被害や影響が出ない限り報道されないだけで、全国的に同じような事例は結構あるのかもしれない。
2016年6月21日9時40分 産経新聞west
『宮崎空港の滑走路に穴 落雷原因か、一時閉鎖』
http://www.sankei.com/west/news/160621/wst1606210030-n1.html
21日午前6時45分ごろ、宮崎空港(宮崎市)の滑走路に直径10~15cm程度の複数の穴ができているのが見つかり、滑走路が一時閉鎖されるトラブルがあった。
空港職員が修復し、午前8時20分ごろに運用が再開されたが、計6便が欠航した。
宮崎空港事務所によると、落雷が原因の可能性が高いという。
穴の深さは5cm程度。
空港職員が朝の点検で発見した。
2016年8月4日19時8分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月4日20時20分に朝日新聞から、8月4日付で埼玉新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『高校に落雷 生徒が心肺停止』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106984281.html?t=1470344918877
『グラウンドに落雷、心肺停止で高1搬送 野球の練習中』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8463V3J84UTNB010.html
『高校に落雷、「逃げろー」野球部員ら校舎へ走る 晴れでも落雷注意』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2016/08/05/03.html
4日午後4時ごろ、川越市南大塚にある県立川越南高校のグラウンドに落雷があった。
警察や県によると、落雷のあと、野球の練習試合で訪れていた別の県立高校の1年で16歳の男子生徒が病院に運ばれたが、心肺停止の状態となっている。
警察によると、このグラウンドでは、午後1時過ぎから野球の練習試合が行われ、男子生徒が1塁の守備についていたところ、落雷があったという。
当時、グラウンドには40人ほどがいたということで、現場で状況を目撃した人は、警察に対し「突然ドカンという大きな音がした。皆が伏せたあと立ち上がったが、一人だけ立ち上がらない人がいた」と話しているという。
熊谷地方気象台によると、当時、川越市には雷注意報が出され、午後4時ごろには積乱雲を伴った雨雲が急速に発達していたが、警察によると、当時、このグラウンドでは雨は降っていなかったという。
現場から約300m離れた大東市民センターにいた女性(73)によると、事故当時は雨は降っておらず、黒い雲は出ていたものの、空は明るかったという。
警察は、当時の状況を詳しく調べている。
県教育委員会は、7月19日に落雷事故の防止について県立学校や市町村教委に通知を出し、注意喚起していた。
保健体育課によると、通知では、落雷の予兆があれば活動を中止することのほか、気象庁の落雷情報を活用したり、避難場所を事前に生徒に伝えておくことなどを求めている。
県立川越南高校の飯田校長は、「大気不安定の報道などを見て天候を気にかけていたが、当日は日が差していて雷鳴もなく、雷の予兆はまったくなかった。日頃の練習では、監督らが雲の動きや雷の音などを確認し、雷の予兆があった場合は練習を中止して避難するよう対策していた。今後は、練習や試合を中止する基準を見直したい」と話していた。
熊谷地方気象台の担当者は、「気象状況に気を配り、黒い積乱雲が発生したり、雷の音が聞こえたりしたら、速やかに建物内などに避難してほしい」と話している。
8月4日23時4分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『川越市 高校のグラウンドに落雷、男子生徒が心肺停止』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2837652.html
大きな雨粒が降り注ぐなか、遠くの方には青空が見えています。
埼玉県三芳町の午後2時半ごろの映像です。
その1時間半後に事故は起こりました。
4日午後4時ごろ、高校のグラウンドで野球の練習試合中に雷が落ちて、高校1年の男子生徒が心肺停止の状態で病院に運ばれた。
グラウンドでは、午後1時すぎから、県立川越南高校と和光高校の野球部の練習試合が行われていた。
そこに雷が落ち、1塁の守備についていた和光高校の選手が倒れて、病院に運ばれたという。
警察が、グラウンドにいた人から聞いた話によると、「突然ドカンという大きな音と光がして、全員があわててグラウンドに伏せ、その後、立ち上がったところ、男子生徒1人が倒れていた」という。
「バーンって!ゴロゴロも何もないうちに一気にきて。びっくりして、こんなの初めてだと。その後、雨も降らないし」(近所の人)
雷の威力を示す実験映像です。
実際、雷の1000分の1ほどのエネルギーですが、コンクリートブロックは粉々になってしまいました。
当時の雷レーダーでは、グラウンドに雷が落ちた午後4時ごろから雷が多く発生している様子がわかる。
また、川越市など埼玉県中南部には、午前4時半ごろから雷注意報も出ていた。
しかし、空は晴れていたという。
現場となったグラウンドの高校は・・・
Q.雷注意報が出ていたのは?
「知っていました。注意報は出ていたが、状況を見て分かるとおり、晴れていた。雲の流れを見ながら少しでも危ないと思ったら中止することは当然やっていたし、今回については全くその必要がなかった」( 飯田校長)
なぜ、落雷が発生したのか。
ここ数日の大気が不安定な状態の延長線上にあると、気象予報士の森田さんは話す。
「このところ上空に寒気が入っていて、大気の状態が不安定だった。きょうはよく晴れて日中気温が上がったので一層にわか雨や雷雨が起こりやすかった」(森田予報士)
事故発生前後30分間の雨雲レーダーの様子です。
30分前には高校の東側に雨雲があり、その後、西側で突然激しく雨が降る様子が観測されています。事故現場を挟むように雨が降っていたことがわかります。
「雨が降っていなくても、雷が落ちることはある。稲光や稲妻は10kmくらいの範囲まで届く。真っ黒い雲を目撃したら、できるだけ早く逃げるに越したことはない」(森田予報士)
(ブログ者コメント)
黒い雲は出ていたものの、雨も降らず雷鳴も聞こえていない状況での落雷事故。
ブログ者にとって、こういう事例は初耳だ。
これでは対策のとりようがない。
2016年8月2日16時45分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『織物工場に落雷 1人目の痛み』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034533151.html?t=1470172605193
2日午後1時すぎ、長岡市栃尾原町の織物工場「中沢サイジング」から「雷が落ちて2階から煙が出ている」と消防に連絡が入った。
警察によると、この落雷で、工場2階にあった織り機にかけられた糸の束が燃えたが、火は30分ほどですぐに消し止められたという。
当時、工場には50代の社長1人がいて、消火活動の際の煙で目の痛みを訴え、病院で手当てを受けている。
新潟地方気象台によると、長岡市栃尾では、午後になって雨雲が広がって、午後2時までの1時間に31.5ミリの激しい雨が降り、雷がところどころで発生していたとみられるという。
近くに住む67歳の男性は、「まさか隣りで雷が落ちるとは思わなかった。自分は家でテレビをつけていたが、3分ほど停電した」と話していた。
2016年8月3日18時56分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『病院に落雷 高齢者98人転院』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20160803/4551241.html
愛知県清須市の医療施設で、1日の落雷によって空調が使えなくなり、高齢の98人の入居者全員を近隣の病院に転院させていたことがわかった。
落雷があったのは、清須市にある高齢者向けの介護療養型の医療施設、新川病院で、1日午後5時ごろ、雷が屋上を直撃し、電源設備に被害が出た。
この影響で、2日になっても空調が使えず、このままでは入居者の体調を保つことができないなどとして、98人の入居者全員を近隣の9つの病院に転院させたという。
新川病院の入居者は80代から90代の高齢者で、糖尿病や脳梗塞などで継続的な治療が必要な人が多いという。
25人の入居者を受け入れた名鉄病院の細井院長は、「院内の各部署が連携して、混乱なく、受け入れを進めることができた。病院間で協力していくのは当然だと思う。受け入れた方々の容体も安定していて、安心しています」と話していた。
今回の事態について、新川病院は、「入居者には大変申し訳ない。できるだけ早く復旧させて対応策も検討する。転院した入居者の方々にはできるだけ早く病院に戻ってきてもらえるようにしたい」と話している。
8月3日9時39分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『落雷で停電、入院患者98人全員転院 愛知・清須の病院』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8330S8J83OIPE002.html
落雷による停電で、愛知県清須市の新川病院が、2日、98人の入院患者全員を転院させていたことが分かった。
復旧には、数日かかる見込みだという。
同病院によると、1日午後5時ごろ、一部4階建ての屋上にある電気設備に雷が直撃。
病院全体が停電したという。
直後に自家発電装置が作動したが、非常灯や一部の医療機器の電力がまかなえる程度で、深夜になっても復旧できなかった。
翌2日、80~90歳代の入院患者全員の転院を決め、近隣の7病院へ転院、搬送した。
患者の容体は安定しているという。
2016年8月2日19時15分にNHK佐賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月2日19時25分に朝日新聞から、8月2日21時30分にRKB Newsからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『落雷で69歳男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5084536271.html?t=1470174371545
『農業の男性、落雷で死亡 佐賀、田んぼで遺体発見』
http://www.asahi.com/articles/ASJ826391J82TTHB00Z.html
『佐賀で農作業中の男性落雷で死亡』
http://rkb.jp/news/news/33788/
1日午後8時ごろ、佐賀市諸富町の水田で、近くに住む69歳の農業の男性が倒れているのを、通りかかった親せきの人が見つけ、その場で死亡が確認された。
警察によると、男性は左手にくわを握った状態であおむけに倒れていて腹部の皮膚が変色しており、検視などの結果、雷による電気ショックが原因と分かったという。
男性は、1日午後に水田に行ったと見られていて、親せきの人は、夜になっても現場付近に男性の軽トラックが駐車されたままになっているのを不審に思って周辺を探した結果、倒れている男性を見つけたという。
気象台によると、1日は昼過ぎから夕方にかけて県内全域に雷注意報が出されていて、現場付近では、午後3時すぎから半ごろにかけて落雷がみられたという。
近くに住む70代の男性は、「きのうは午後3時過ぎごろから雷の音が聞こえて、だんだん近くで鳴るようになった。家で1人だったので、とても怖かったです」と話していました。
警察庁によると、2000年から2009年までの10年間に落雷で死亡した人は、全国で30人いるという。
気象庁は、雷の音が聞こえたら、建物内など、安全な場所に避難するよう、呼びかけている。
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、現場は、田んぼのど真ん中。周囲に高いものは一切ない。
農作業用の未舗装道路に軽トラックを停め、そこから数m離れた場所で雷に撃たれた模様。
2016年7月26日5時4分に琉球新報から下記趣旨の記事が、保護角などの解説図付きでネット配信されていた。
『「金属に落ちる」はうそ 沖縄・糸満の落雷事故で識者指摘 「事前の避難、徹底を」』
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-323374.html
24日に沖縄県糸満市の美々ビーチいとまんで発生した落雷事故により、落雷の恐ろしさが改めて浮かび上がった。
海や山のレジャーが増えるこれからの季節、いかに落雷被害を避けるか、日本大気電気学会会員の森本健志近畿大准教授に聞いた。
「雷は金属に落ちる」と言われていたが、うそだ。
雷は、本来、絶縁体の空気の中を何kmも進んでくる。
どこに落ちるかは、高さに左右される。
また、稲光と雷鳴の時間差から距離を測る方法があるが、地面と水平方向に10km進む雷も珍しくない。
雷雲自体が10km規模の大きさということもあり、雷鳴が聞こえた時点で、雷の射程圏内に入っていると考えた方が良い。
屋外のスポーツ大会などで、「まだ遠いから大丈夫」と考えるのは危険だ。
前もって避難するのが一番大事だ。
数人が近くにいる場合は、枝分かれして複数に落ちることもある。
人に落ちると、たくさんの電流が一瞬で流れるため、温度が上がったり電気ショックを受けたりして、致命的なダメージを受ける。
避難に適しているのは、周囲を金属に囲まれた場所だ。
鉄筋コンクリートの建物や自動車の中は、雷が落ちても電流が金属部分を通って逃げるので、安全だ。
しかし、木の下や公園などのあずまや、軒下などは、近くの人体に雷が飛び移る「側撃雷」を受けかねず、危険だ。
車内で、窓を開けて腕を出すなどして金属部分に体が触れていると、感電する。
屋内でも、落雷時に水道管やアンテナ線などに触れていると、感電する可能性がある。
周囲に避難場所がない場合、緊急避難として、高さ5m以上30m以下の物体があれば、てっぺんを45°以上の角度で見上げる範囲で、物体から4m以上離れた場所でしゃがみ込む方法がある。
4m以内だと側撃雷を受けかねないので、距離はしっかり取ってほしい。
ただ、やはり、できる限り早く建物の中など屋内に逃げる方が安全だ。
(ブログ者コメント)
落雷事故の情報は、過去に多数、本ブログに掲載済。
以下は、その中の雷対処方法に関する主だった記事。一部、抜粋。
2012年9月16日掲載
2012年9月8日 阿蘇の草千里展望所で雷雨を避けていた韓国人ツアー客1人が落雷に遭って死亡、他の15人は無事、雷遭遇時の気象庁注意事項も紹介
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2249/
(気象庁注意事項)
1.雷に遭遇した場合は安全な空間へ避難
雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちます。
近くに高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります。
グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難して下さい。
鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部は比較的安全な空間です。
また、木造建築の内部も基本的に安全ですが、全ての電気器具、天井・壁から1m以上離れれば更に安全です。
2.安全な空間に避難できない場合の対応
近くに安全な空間が無い場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げ、4m以上離れた範囲(保護範囲)に退避します。
高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2m以上は離れてください。
姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないようにします。
雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動します。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/thunder4-3.html
2010年9月27日掲載、2011年4月9日転載
大原はだか祭の落雷事故から想起した事例活用の意義
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3/
(抜粋)
25日付の毎日新聞千葉版には、市長の「9月に落雷があるとは思わなかった」とか「朝から雷注意報が出ているとしても、雷が落ちるとは思わなかった」といったコメントが載っている。
10月4日8時15分からのNHK「あさいち」で、雷が落ちた場所付近で高く提灯を掲げていて雷撃を受けた人の証言が放映されていた。
証言内容;それまでは全く光っておらず、いきなり落雷した。
同番組に出演していた専門家は、雷雲が数kmといった大きさの場合には、端っこで落雷しても反対側の端っこでは光が見えない可能性もあり、雷が落ちる危険性は、雷雲の下、全体にある、と説明していた。
2016年7月25日5時4分に琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月24日17時53分と25日9時53分に沖縄タイムスから、7月24日22時47分に共同通信から、7月25日9時46分にNHK沖縄からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『落雷直撃で男性重体 糸満・美々ビーチ 3人も電撃傷』
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-322748.html
『ビーチに落雷、男性1人心肺停止 沖縄で計4人負傷』
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=179899
『雷注意報の3分後… 沖縄・糸満のビーチで落雷、1人重体』
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=179939
『落雷直撃、40歳男性重体 沖縄・糸満のビーチ』
http://this.kiji.is/129873374052451837?c=39546741839462401
『落雷で1人重体、4人けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5094276101.html?t=1469483897131
24日午後2時45分ごろ、糸満市西崎町の美々ビーチいとまんで落雷が発生し、男性4人が負傷した。
うち、宜野湾市の会社員男性(40)が直撃を受けて意識不明の重体で、本島南部の病院へ救急搬送された。
北中城村の自営業男性(50)、糸満市の土木業男性(50)、浦添市の会社員男性(36)の3人も、雷の電撃傷による左手小指骨折や擦過傷などの軽傷を負ったが、命に別条はないという。
消防によると、意識不明の男性は、当初、心肺停止状態だったが、同ビーチのライフガードが自動体外式除細動器(AED)を使用し、駆け付けた消防隊員や医師が心肺蘇生措置を続けたところ、自発呼吸を取り戻した。
意識は回復せず、本島南部の病院に搬送されて治療を続けているが、容体は安定しているという。
胸部から下半身にかけて、着衣に焦げた跡があったという。
沖縄気象台によると、落雷発生直前の午後2時42分、沖縄本島全域に雷注意報が発令されていた。
落雷があったのは、ビーチ入り口の広場。
発生当時は雨が降っており、近くにあるトイレなどの屋内で雨宿りをする遊泳客らが多数いたという。
目撃者によると、「ドン」という炸裂音と真っ白い光が同時に起こり、少なくとも2人が倒れていたという。
けがをした人は、「突然、全身にドーンと衝撃を受け、気付いたら倒れていた」などと話しているという。
遊泳客やビーチ管理者らによると、落雷発生直前の雷注意報を受けて、遊泳を中止し建物内へと避難するようアナウンスが流れていて、係員が海水浴をしていた約50人を海から上げていたという。
また、被害が出る数分前にも、近隣での落雷が確認されていた。
午後2時49分に119番通報があり、駆け付けた救急車とドクターヘリによって4人の男性は搬送された。
心肺停止状態の男性の救助に当たった同ビーチのライフガード、上原さん(41)は、「砂浜にいた遊泳客を避難させようと誘導した直後だっただけに驚いた。早く意識を取り戻し、無事でいてほしい」と心配そうに話した。
この日は公立学校が夏休みに入って最初の日曜日で、家族連れら約630人が、遊泳やバーベキューを楽しんでいた。
県内の落雷事故では、2004年に名護市と今帰仁村を結ぶ古宇利架橋工事現場で、男性1人が死亡した事例がある。
7月24日22時30分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『海水浴場に落雷 4人搬送、1人が一時心肺停止』
http://www.asahi.com/articles/ASJ7S5T25J7STPOB003.html
警察などによると、午後2時45分ごろ、海水浴場に隣接する広場を歩いていた宜野湾市の会社員男性(40)に雷が直撃し、心肺停止となった。
数時間後に自発呼吸できるようになったが、意識は回復していない。
近くにいた30~50代の男性3人は、左手の小指を骨折するなどのけがを負った。
4人は2つのグループで、それぞれ10数人ほどでバーベキューをしに来ていたという。
ビーチでは昼過ぎから小雨が降り、落雷の直後から大雨になったという。
沖縄気象台は、落雷の数分前に、沖縄本島全域に雷注意報を出していた。
(ブログ者コメント)
直撃を受けた男性は、「広場を歩いていた」以外、「トイレ付近にいた」、「広場にいた」と報じられている。
それらのことから推測するに、急いで避難していた、といった感じではなかったのかもしれない。
近隣に落雷があり、避難アナウンスも流れる中、なぜ?
自分のところには落ちないだろうと、タカをくくっていたのだろうか?
雷鳴が聞こえる時、雷はいつどこに落ちるかわからない。
落雷危険を感じた時は急ぎ走って建物等の中に逃げ込むべき、ということを改めて教えてくれた、これは教訓的事例のように感じた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。