







2023年2月7日17時53分にYAHOOニュース(佐賀テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日、武雄市の公園で園内に設置されていた石像が崩れ、近くにいた2歳の女の子が足の骨を折る事故がありました。
事故を受け、武雄市は他の公園も緊急点検しています。
この事故は5日、武雄市にある丸山公園の展望台近くの広場で、家族と来ていた2歳の女の子がかくれんぼをしながら石の仏像に触れたところ、上半身が崩れ、右足に落下したものです。
落下した部分は40センチ程で、女の子は右足の甲や指など4カ所を骨折するなどのケガをしたということです。
公園の仏像は大正時代に設置されたとの記述もあり、すでに亀裂が入っていた可能性もあるとみられ、市は落下の原因や設置時期、管理状況などを確認しています。
また、安全が確認されるまで、丸山公園の一部の立ち入りを禁止するとともに、7日から市が管理する34カ所の公園で石像や石碑を緊急点検しています。
【武雄市環境部公園課 真崎課長】:
「まず、ひび割れがないかということと台座に載っているような銅像(仏像)ですねこのようなものがずれが無いかということをですね。点検を行っているところでございます。これを期に大きさなども把握していきたいと考えています」
これまでのところ、亀裂などは確認されなかったということです。
点検は2月10日まで予定されています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2b8022b68514aed755ecf9dd382625f012ab68d
2023年1月18日付で読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県四日市市内の広場で2019年、遊んでいた女児(当時6歳)が整地用ローラーに巻き込まれて大けがを負って、後遺症で両目を失明したのは、広場を所有する市の管理に落ち度があったとして、女児と家族が市を相手取り、約6500万円の損害賠償を求める訴訟を津地裁四日市支部に起こしていたことがわかった。
提訴は昨年10月24日付で、第1回口頭弁論は18日。
訴状によると、女児は2019年5月26日夕、四日市市市場町の小牧西スポーツ広場で、子ども数人と整地用ローラー(重さ約600キロ)で遊んでいた。
後ろから女児がローラーを押して動かしていたところ、体が巻き上げられるように乗り上げて転倒し、ローラーに頭を挟まれた。
女児は頭蓋骨骨折、顔面多発骨折などの大けがを負い、後遺症で両目を失明するなどした。
事故当時、ローラーは誰でも自由に動かせ、注意書きもなく、子どもが遊具代わりに遊ぶことは十分に予見でき、市の管理に落ち度があった、として慰謝料などを求めている。
広場は市が所有し、管理は地元自治会に委託されていたという。
事故後、市はローラーを施錠して固定し、注意を呼びかける看板を設置した。
市人権・同和政策課の西川課長は、「痛ましい事故であり、二度と起きないように再発防止策を施した。裁判で市側の考えを主張する」としている。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20230117-OYT1T50267/
1月18日19時0分にNHK三重からは、広場の管理は自治会に委託しているとして市は裁判で争う姿勢を示したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4年前、四日市市の広場で、当時6歳の女の子が整地用のローラーに頭を挟まれ、両目を失明するなどの後遺症を負ったのは、市の対応に落ち度があったためだとして、約6600万円の損害賠償を求めた裁判が18日から始まり、市側は争う姿勢を示しました。
訴状によりますと、令和元年5月に、四日市市の小牧西スポーツ広場で、当時6歳だった女の子が、ほかの子どもとともに、重さ約600キロの整地用のローラーで遊んでいたところ、頭を挟まれる事故があり、女の子は両目を失明するなどの後遺症を負ったということです。
四日市市は、子どもたちがローラーで遊ぶ危険性を予見することができたのに、所有者に撤去を求めるなどの指示を出さず、対応に落ち度があったとして、女の子と家族は市に対して、約6600万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。
18日は、津地方裁判所四日市支部で、この裁判の1回目の口頭弁論が開かれ、市側は「広場の管理は地元の自治会に委託していて、市はローラーの設置も管理もしていない。子どもたちが遊具のように使用することは想定できなかった」などとして訴えを退けるよう求めました。
一方、四日市市は事故について「大変痛ましく、二度と起きないように対応したい。市の立場は今後の裁判の中で説明していきたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20230118/3070009696.html
2023年1月17日17時8分にNHK広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年11月、福山市緑町の「緑町公園」で遊んでいた未就学児の男の子が、公園の脇を流れる水路に転落して死亡する事故が起きました。
市によりますと、この「緑町公園」の脇の水路では、これまでにも2006年に当時小学1年生の男の子が、2013年には40代の男性が、いずれも転落して死亡する事故が起きているということです。
枝広市長は17日の記者会見で、「同じ場所で3回目の死亡事故が起きたことを大変重く受け止めている」と述べました。
そのうえで、今回の事故を受けて、市内で水路に隣接する60の公園を調査し、転落の危険性があると判断された「緑町公園」を含む22の公園について、柵を設置するなどの事故防止策を進めていることを明らかにしました。
そのうえで枝広市長は、「子どもが遊ぶ施設の安全管理をしっかり行い、公共施設に隣接する水路での事故をなくす」と述べて、今回の事故を詳しく調べる検証委員会を設けて、水路への転落事故を防ぐさらなる対策を検討する考えを示しました。
(音声のみの情報)
・水路の公園側には植え込みがあっただけだが、子どもの目線にしゃがんでみると、大きな空間が開いているところがいくつもあり、小さい子供がすり抜けて水路に落ちる危険があった。
・同じ水路でも、道路に面した部分は「転落防止対策プログラム」の対象だが、公園や体育館など施設に面した部分は施設の管理者に任せられ、「転落防止対策プログラム」の対象外だった。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20230117/4000020942.html
1月17日付でテレビ新広島からは、2013年に死亡した男性は自転車に乗っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年11月、福山市で未就学児が水路に転落し死亡した事故を受け、市は事故検証委員会を設置することにしました。
同じ水路では、過去に2度、死亡事故が起きています。
【福山市・枝広 直幹 市長】
「水路転落事故検証委員会を来月早々に立ち上げます」
福山市によりますと、去年11月、福山市緑町の公園に家族で遊びに来ていた未就学の男の子が、公園そばにある幅およそ2メートル、水深1・4メートルほどの水路に転落し、その後、死亡しました。
男の子は公園と水路の間にある植え込みの隙間から転落したとみられています。
【転落事故を目撃した人は】
「こっち(公園側)には(柵は)何もなかった。危ないですよ、子どもだから夢中で走る、柵があると思ったのではないか。前回の事故があった時に早く対策していたら良かったのに、前も小さい子が落ちた」
市によりますと、こちらの水路では、2006年に小学1年生の男の子が、2013年にも自転車に乗っていたとみられる49歳の男性が転落し死亡しています。
福山市は今回の事故を受け、植え込み部分にフェンスを設置。
また、これに合わせ、水路などが近くにある市内の公園60か所を点検し、このうち22の公園で小さな子どもが通れる隙間などが確認されたということです。
このほか、小中学校やスポーツ施設など、およそ700ある施設の点検も今月中に終えるとしています。
枝広市長は、「大変重く受け止めている、改めてしっかりした見直しをしなければならない」と話し、来月設置する有識者を交えた「水路転落事故検証委員会」で再発防止策などをまとめるとしています。
https://www.tss-tv.co.jp/tssnews/000017957.html
2023年1月7日13時35分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府岸和田市の公園で、遊具で遊んでいた女児が指を切断する事故がありました。
消防によると6日午後1時50分ごろ、大阪府岸和田市の下池田公園で、市内に住む7歳の女児が左手の人差し指を第一関節部分から切断しました。
岸和田市によると、女児は「ターザンロープ」と呼ばれる滑車のついたロープにつかまって滑り降りる遊具で遊んでいたということです。
市は事故を受けて、「ターザンロープ」の使用を中止しました。
市の担当者は7日午前、「詳しいけがの程度や事故状況はまだ分かっていない」と話していて、週明けにも遊具の緊急点検を行うとしています。
事故が起きた「ターザンロープ」は30年以上前から設置されていて、事故は初めてだということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d408da23d152d7791317a84b67332d9d2545b9b
1月6日22時15分に産経新聞からは、母親と弟の3人で公園に来て一人で遊んでいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後1時50分ごろ、大阪府岸和田市下池田町の下池田(しもいけだ)公園で、遊具の「ターザンロープ」で遊んでいた市内の小学1年の女子児童(7)が左手の人さし指を切断する大けがをした。
公園を管理する同市はこの遊具の使用を当面中止する。
同市などによると、「遊具で遊んでいた娘が指を切断した」と母親から119番があった。
女児は遊具に指を挟んだとみられ、左手の人さし指の第1関節と第2関節の間を切断し、病院に搬送された。
ターザンロープは、滑車のついたロープにつかまって、公園内に張られたワイヤを滑り降りる遊具。
女児は母親と弟の3人で公園を訪れ、当時、1人で遊具で遊んでいたとみられる。
公園は市の指定管理者が毎月目視による点検を実施しており、異常はなかったという。
市が管理する公園でこの遊具を使用しているのは下池田公園のみといい、事故の詳しい状況や原因を調べる。
https://www.sankei.com/article/20230106-HJMOF4UEMFOKVFP5HYVFM7X53U/
1月6日21時42分に朝日新聞からは、滑車部分に挟んだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府岸和田市は6日、下池田公園(同市下池田町1丁目)の遊具で遊んでいた市内の小学1年の女児(7)が、左手の人さし指を挟んで切断する事故があったと発表した。
市によると、事故があったのは「ターザンロープ」と呼ばれる遊具で、滑車のついたロープにつかまって遊ぶ。
女児は同日午後1時50分ごろ、滑車部分に左手を挟み込み、救急搬送されたという。
市は事故を受けて遊具の使用を中止し、今後、緊急点検する方針。
https://www.asahi.com/articles/ASR16741WR16OXIE02Y.html
(2023年5月4日 修正1 ;追記)
2023年5月3日7時1分に朝日新聞からは、上部ワイヤに左手が触れた際に滑車カバーの隙間に指が挟まった、滑車に手が届いたことが問題、02年以降は業界団体が届かなくするための基準を設けたが、今回の遊具はそれ以前に設置されたものだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
公園にある遊具「ターザンロープ」で、7歳の女の子が指を切断する事故が1月にあった。
ターザンロープは、滑車のついたロープにつかまって遊ぶ仕組み。
なぜ、大けがにつながってしまったのか。
楽しみながら安全を守るにはどうすればよいのか。
現場で探った。
【解説インフォ】ターザンロープのつり下げ部の安全基準。事故のあったものは手が届いてしまう構造になっていた。
事故があったのは、大阪府岸和田市にある下池田公園。
事故の数日後に現場を訪れると、ターザンロープには「使用禁止」の表示があった。
公園でおしゃべりしていた子どもたちは「事故が起きてショック。いつも遊んでいたのに」と、表示を見ながら話した。
事故がどのようにして起きたのか、公園を所有する岸和田市は、けがをした女の子の親を通じて聞き取っていた。
それによると、女の子はつり下がっているロープを股に挟み、ロープの下部にある団子状の結び目に座る形で滑っていた。
想定された正しい遊び方をしていたとみられる。
ところが、中間地点を過ぎた後、何らかの拍子に上部のワイヤに左手が触れた際、滑車カバーにある数センチの隙間に人さし指が挟まり、指の先を切断してしまった。
女の子は病院に救急搬送され、手術を受けた。
ターザンロープにつかまって滑ると、スピード感や爽快感が味わえる。
岸和田市は1990年、下池田公園にターザンロープを取り付けた。
順番待ちの列ができるほど、子どもたちに親しまれてきたという。
【市の担当者「手が届いてしまう構造になっていたのが問題」】
遊具の管理や安全の確保はどうなっていたのか。
市の説明では、公園の指定管理者が月1回程度、目視や触手で遊具の点検をし、異常はなかった。
市は2021年度、経年劣化が進んでいたワイヤやロープのほか、滑車部分を交換していた。
今回の事故が起きるまで、大きな事故はなかったという。
ただ、現在の基準から見ると、構造上の問題があったことも判明した。
問題は、ロープの長さにあった。
遊具メーカーなどでつくる一般社団法人「日本公園施設業協会」(東京)は02年以降に自主的な安全基準を定めた。
それによると、ワイヤからロープ下端部までの長さは1・75メートル以上なければならないとしている。
ところが、今回の遊具のロープは長さ約1メートルしかなかった。
この基準は、児童が結び目に立ち乗りした場合でもワイヤに手が届かないようにするためのものだ。
だが、今回の遊具は基準ができるより前に作られており、基準を満たしていなかった。
ワイヤから地面までの高さも最短で約1・85メートルしかなかった。
詳しい経緯はわかっていないが、使っているうちに、地面などに足が当たらないようにロープの長さを短くしていった可能性も考えられるという。
今回の事故について、市の担当者は「ロープが短く、(ワイヤに)手が届いてしまう構造になっていたのが問題」という見方を示した。
「管理者としては、ロープなどが傷み、児童らが落下してけがをする危険性を気にしていた」と話す。
点検では、遊具自体の傷みや異常を確認していたが、構造的な問題までは見ていなかったという。
滑車部分を作った会社は取材に対し、「悲しい事故だと思う。通常はワイヤ部分に手が届かないよう設計されており、今まで(カバーの隙間に指を挟んだ)事例の報告はなかった」と回答した。
今回の事故の過失の有無について、市の担当者は「現時点ではどうとも言えない」としつつ、「安全基準をクリアできていたのかと言われたら、必ずしもそうでなかった点は確かにある」と話す。
【どこの自治体も同じ悩みを抱えている】
遊具の安全を保つために、自治体はどのように整備していけばよいのか。
まずは、遊具が使える期間。
国土交通省によると、遊具の標準的な使用期間は木製が10年、鉄製は15年が目安だ。
だが、岸和田市によると、市内の公園約300カ所にある約1千基の遊具のうち、その期間を超えて使っている遊具は8~9割にのぼるという。
子育て世代を中心に、公園の安全や充実を求める声もあり、老朽化対策は課題だった。
遊具を新たに設置すると、1基あたり数百万円以上することもある。
市の担当者は「予算には限りがある。ターザンロープも経年劣化の中、繰り返し補修で対応せざるをえなかった」と明かす。
「使用基準を厳格に当てはめていくと、遊具の数を減らしたり、すべての公園にブランコや滑り台などがある現状の配置を変えたりしていかなくてはいけない」とした上で、「安全性に問題がなければ、遊具を使えるところまで使っているのが現状で、どこの自治体も同じ悩みを抱えていると思う」と話す。
事故を受け、大阪府や周辺の自治体も対応を迫られた。
府は府営公園12カ所にあるターザンロープ17基の緊急点検をし、異常がないことを確認。
大阪府八尾市でも、市内の五つの公園にあるターザンロープの使用を取りやめた。
岸和田市は23年度の当初予算に、ターザンロープの更新費約300万円を計上した。
市の担当者は「子どもらに人気がある遊具なので、一つの事故があったからといって楽しみを取り上げてしまっていいのかとの声もある。今後事故が起きないよう、事故に遭われた方や利用者らと協議しながら、対応を決めたい」と話した。
◇ 記事の肩書や年齢などは2023年4月12日時点のものです
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf670891efbffbb44ce0f9964d482d2f5ad3e946
※キーワード;変更管理
2023年1月4日19時3分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前0時50分ごろ、韓国・ソウルで歩道橋が突然、下にグニャリと落下しました。
その瞬間を捉えた映像をよく見てみると、歩道橋を支える鉄骨から部品が飛び散り、接合部分が外れたことがわかりました。
幅2.5メートル、長さ105メートルの歩道橋が落下したのです。
幸い、この時に歩行者は、誰もいませんでした。
事故の前と後を比較した写真を見比べると、事故前はアーチ型の歩道橋でしたが、事故後は、逆にU型に湾曲していることがわかります。
2016年に開通した、この歩道橋。
事故の原因は…?
住民は数日前から“ある異変”を感じていました。
住民男性:
「10日くらい前に、変に揺れてる気がしました」
ソウル市などは事故の原因について、今後、設計上の問題などを調査する予定です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd05992ca06d96603d1e082067b605a9faba2432
1月4日16時6分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、施工会社は既に廃業、4日前から変形情報が2回寄せられていたが積極的に対応せず、昨年末の点検では異常なしなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ソウル市永登浦区新道林駅近くで鉄製の歩道橋がぐにゃりと変形する事故が起きた。
問題の歩道橋は先月の安全点検で「A等級(異常なし)」だった。
警察と永登浦区などによると、3日午前1時40分ごろ、永登浦区道林洞と新道林駅を結ぶ「道林歩道橋」が変形し、歩道橋とその下を通る遊歩道、サイクリングロードの通行が規制された。
直前の午前1時20分ごろ、歩道橋が傾いているという通報があり、警察と消防が現場に急行して、通行を規制した。
事故当時の監視カメラ映像を見ると、橋がい大きく揺れ、突然沈降したことが判明した。
現場調査の結果、歩道橋の両側の支持台の鉄筋コンクリートが一部破損していた。
人命被害はなかった。
この歩道橋は幅2.5メートル、長さ104.6メートルで、28億ウォン(約2億8700万円)をかけ、2015年4月に着工し、16年6月に開通した。
歩道橋は中央部分が高いアーチ型で、鋼材を組んで建設された。
施工会社は既に廃業している。
今回の事故について、永登浦区の対応が不十分だったとの指摘が出ている。
先月31日、行政安全部に「歩道橋の外形が変形した」という情報提供があり、2日午前には「橋が沈み込んだ」という通報もあった。
しかし、永登浦区庁は特別な措置を取っていなかった。
永登浦区によると、区庁の担当者は通報内容を事故前日の2日午後に確認したが、積極的な措置を取らなかったという。
この歩道橋は年2回の定期安全点検を受けてきたが、昨年10月28日から12月15日まで行われた点検では「A等級」の判定を受けていた。
歩道橋が変形した原因は明らかになっていない。
雇用労働部大韓民国産業現場教授団の崔銘起(チェ・ミョンギ)教授は、「橋を構成する鉄素材が荷重に耐えられず変形したと推定される。荷重設計を誤ったか、資材が不十分だった可能性がある」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3604875f888e1b05cba7e947dc779f7f0a718db1
(ブログ者コメント)
接合部分の部品が飛んだ件だが、それは原因ではなく、橋が変形した結果として起きた現象のような気がする。
2022年12月30日9時39分にYAHOOニュース(中央日報)から、下記趣旨の記事が火災現場の遠景写真付きでネット配信されていた。
まさに阿鼻叫喚だった。
29日午後1時49分、京畿道(キョンギド)果川(クァチョン)第2京仁(キョンイン)高速道路、北儀旺(ウィワン)IC付近の防音トンネルで火災が発生し、5人が死亡、37人が負傷した。
消防当局によると、出火したのは安養(アンヤン)から城南(ソンナム)の方向へ向かっていた廃棄物回収用トラックのエンジンルームあたりだった。
トラックを運転していたAさん(63)は警察に、「車のエンジンの方から煙が出て車を路肩に停車させたが、火災が発生した」と伝えた。
その後、火がプラスチック材質の防音トンネルに移り、あっという間に大火災に広がった。
防音トンネルには換気口などがなく、出入口を除くと密閉された構造だ。
死者5人は、出火したトラックではなく、周囲を走っていた車4台(乗用車3台、SUV1台)で発見された。
最初に火災が発生したトラックとは反対方向(城南→安養)を走っていた車だった。
消防当局は風などの影響で反対車線の車内の人が煙を吸い込んで死亡したと推定している。
負傷者37人のうち3人は顔などにやけどを負う重症で、近くの病院に搬送された。
残りの34人は軽傷に分類され、13人が近隣病院に運ばれ、21人は現場で応急処置を受けて帰宅した。
火災区間内に孤立した車は計45台だった。
車両は全焼して骨組みだけが残った。
路上には溶けたタイヤやガラスの破片が散在していた。
消防当局と火災目撃者によると、火はプラスチック素材の防音トンネルの壁に移った後、現場の状況は急激に変わった。
火災当時、車でトンネルを通過していたイ・ヒョンソクさんは、「火災車両から赤いものが見えていたが、突然パーンという音がして、あっという間にトンネル全体が変わった」とし、「周囲は何も見えず、見えない中で何とか外に出てきた」と話した。
火災が発生した防音トンネルは2017年9月、第2京仁連結高速道路の開通と共に建設された。
全長830メートルほどだ。
火災当時の映像を見ると、数百メートルの区間が真っ赤な炎に包まれ、トンネルの両端からは真っ黒な煙が噴き出ていた。
この火災で防音トンネル600メートルが焼失した。
車両牽引のために現場に進入しようとしたレッカー車の運転手のソさん(35)は、「到着した時、トンネルの入口まで炎が広がっていて、消防車も中に入れなかった」とし、「中からはミサイル爆発のようパーンという音が聞こえ、多くの人が車を捨てて出てきたようだった」と話した。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/831541296d0225ad9192a9447cd5a15ed7a288f9
12月30日10時51分に同じYAHOOニュース(中央日報)からは、2016年に防音トンネル内の防災施設設置が義務付けられたが、防音パネルの不燃性能基準は指針に含まれなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日に発生した第2京仁(キョンイン)高速道路防音トンネル火災で5人が死亡し、30人余りが負傷した。
被害が拡大したのは防音資材が熱と火に脆弱で、短時間に炎が広がったためだと、専門家らは指摘する。
2016年に防音トンネル内の防災施設設置が義務づけられたが、防音パネルの不燃性能基準は指針に含まれず、事実上の死角地帯だったことが明らかになった。
消防・防災専門家らによると、火災が発生した京畿道果川市(クァチョンシ)第2京仁(キョンイン)高速道路北儀旺(ウィワン)IC付近の約800メートル区間の防音トンネルには、透明プラスチックのアクリル樹脂(PMMA)が防音パネル資材として使用されていた。
都心の高速道路に設置される防音トンネルには通常、PMMAやポリカーボネート(PC)、強化ガラスが防音パネル資材として使われる。
このうちPMMAは価格が最も安く、初期に集中的に使われたという。
半面、安全性は最も落ちる。
韓国道路公社傘下の道路交通研究院が2018年に公開した報告書「高速道路トンネル型防音施設の火災安全および防災対策樹立研究」によると、3種類の資材のうちPMMAの熱分解温度(300度前後)が最も低かった。
また、実際の模擬実験で火災で防音パネルが溶け落ちてもPMMAは燃え続ける特徴を見せた。
燃えやすく溶けやすいが、溶け落ちても燃えているため、火が雨のように降り落ちるということだ。
このため研究陣は、PMMA防音材を使用すれば他の車両に2次被害をもたらす可能性が高いと憂慮した。
防音トンネルに火がつけば480-3400度までトンネル内部の温度が上がるというシミュレーション実験結果を考慮すると、火災時にPMMAを使用したトンネルは短時間の炎に包まれる可能性が高いということだ。
今回の事故の火災映像と生存者の証言などによると、トラックから出た火が防音トンネルに移り、あっという間にトンネル全体に広がった。
一般のコンクリートトンネルと違い、防音材に移った火が徐行中または後方で停車した車に広がって被害が拡大した。
似た事例が2020年8月、京畿道水原市(スウォンシ)霊通区(ヨントング)の河東(ハドン)IC高架車道でも発生した。
ここでもPMMA素材が使用され、早朝に火災が発生して人命被害はなかったものの、防音トンネル200メートル区間が焼失した。
防音トンネルの防災基準は2016年に「道路トンネル防災施設設置および管理指針」が改正されて初めて導入された。
基本的に消火設備、自動火災探知設備、非常口などを備えなければならない。
しかし防音資材の不燃基準はない。
合成樹脂に分類される防音パネルは、合成樹脂に要求される消防庁の防炎性能基準さえ遵守すればよい。
このため専門家らはその間、防音トンネルの防音材不燃基準問題を何度か指摘してきた。
2019年4月に韓国防災学会で発表された研究報告書は「防音トンネルの火災安全性に関連する設置および品質規定は一つもないのが実情」と強調した。
ソウル市立大のイ・ヨンジュ消防防災学科教授は中央日報との電話で「防音トンネルはすべて可燃性材料を使用し、火災が発生すればコンクリートトンネルより脆弱」と説明した。
交通研究院研究陣も報告書で防音資材材質基準として▼透明防音パネルの熱分解温度は400度以上▼吸音型防音パネルの吸音材は準不燃以上の難燃性能--を満たすことを提案した。
しかし防音トンネル設置区間は増え続けている。
2018年基準で民資高速道路を除いても、13件の防音トンネルが設置された。
その後も首都圏をはじめ都心を通過する高速道路では防音トンネルの設置が増加傾向にある。
漢陽大のソン・チャンヨン防災安全工学科教授は、「道路交通公社は独自の規定を改正し、新しく設置する防音トンネルにはPMMAを使用しないが、2019年までに設置されたトンネルは放置されているのが実情」と話した。
今回火災が発生した第2京仁高速道路区間は2017年12月に開通した民資道路だ。
こうした民資道路が最近増えているが、管理会社がこうした規定を持っているかについて、国土部は資料がないと明らかにした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/935f8832cf68e63eb3040d7eba22df2510e9bbca
(ブログ者コメント)
日本ではどうなっているか気になるところ。
調べてみた結果、多くはポリカーボネート製だが、一部、アクリル製があるという写真付きの記事が見つかった。
(2020年8月26日 19:28 乗りものニュース)
・・・
都市部の高速道路などは、両サイドが高い鋼製の防音壁(遮音壁)で覆われていることがあります。
たとえば外環道の埼玉県区間は、外から見るとまるでシェルターのように、道路を覆うような防音壁が設置されています。
高架下を併走する国道298号も同様ですが、外環道の高架橋が上空にあるため暗く、昼間でもライトを点灯して走るクルマも少なくありません。
こうしたなか、新しい道路を中心に採用が増えているのが、透明の防音壁です。
東京、環状2号線の豊洲と築地を結ぶ区間では全面的に採用されており、一部区間は上空まで透明の板で覆われているほどです。
2018年に暫定開通した東京の環状2号線の豊洲~築地区間では透明の防音壁を全面的に採用。
一部はトンネル状になっている(2020年6月、乗りものニュース編集部撮影)。
このほか、ドライバーの目線くらいの高さは透明、その上は鋼製にすることで見通しをよくしたり、鋼製壁の上方を透明板にしたりといった部分的な使用も見られます。
・・・
透明の防音壁の多くはポリカーボネート(自動車のヘッドライトカバーなどに使われる)製で、一部、アクリル製もあるといいます。
ガラスなどは割れた場合の安全性に問題があるため、「NEXCOの厳しい安全基準を満たすうえでも、(耐衝撃性に優れる)ポリカーボネートが現実的な素材」(積水樹脂)だそうです。
しかし、鋼製の防音壁は内側に吸音材があり、音を吸収する一方で、透明の防音壁は音を反射してしまうのだそう。
このため、仮に透明板を全面的に使用する場合は壁が高くなるケースがあるうえ、材質としてもコストは高くなるといいます。
そこで、前出した「鋼製板と透明板の組み合わせ」が使われるほか、道路の片側は鋼製壁、もう片側は透明壁を使うケースもあります。
たとえば、東京と千葉を東西に結ぶ京葉道路がこの方式で、上り線側は鋼製壁、下り線側は透明壁で主に構成されています。
・・・
https://news.line.me/detail/oa-trafficnews/k6lzwo788yt5
2022年11月25日20時38分にYAHOOニュース(テレビ高知)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後6時40分ごろ、高知市丸池町で、「爆発音がしてマンホールから煙があがっている」と通報がありました。
消防がかけつけてすぐに、火は自然に消えましたが、消防によりますと、マンホール内の電気配線のカバーが溶けていたということです。
【写真を見る】「マンホールから爆発音、煙が出ている」配電線ショートか?付近で『停電』『水がにごった』という情報も【高知市】
この配線は、マンホールのすぐそばの電柱から地面に引き込まれていて、60mほど離れた変電設備につながっているということです。
四国電力送配電によりますと、付近ではこの時間帯、一時的に停電が起きていて、信号機も停電(現在は復旧)したということで、関連を調べています。
四国電気保安協会によりますと、「配電線が何らかの原因でショートしたとみられる」ということです。
また、高知市上下水道局によりますと、付近の住民から「水道の水がにごっている」という連絡も数件寄せられていて、水道局が関連を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f235125f9540241b7290c359c907db2ae8f0e365
11月26日18時46分にYAHOOニュース(高知さんさんテレビ)からは、目撃談など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日の午後6時43分、高知県高知市で「爆発音がしてマンホールから煙が上がっている」と通行人から消防に通報がありました。
煙が上がったのは高知市丸池町の高知市勤労者交流館・駐車場内のマンホールです。
その瞬間を目にした通行人:
「マンホールの中から火花か花火みたいな火柱が1メートルくらい、ブワァー、ドーンって上がった。
マンホールがずれて2回目にバーンと言ったときに煙がブワァーって上がって、それを真横で見てしまって何やろうと」
通報を受けて消防車11台が出動しましたが、到着時には鎮火していて、けが人はいませんでした。
消防がマンホールの中を確認したところ、マンホールの真下にある電気配線の一部でカバーが溶けていたことが分かりました。
電線のカバーが溶けて、その熱で出火したとみられています。
煙が出た同じ頃、現場付近一帯の信号機が約10秒にわたり点灯しなくなるトラブルが起きていました。
高知警察署によりますと、すぐに復旧し、事故はなかったということです。
また、付近の住宅などでも同じころ、2回ほど停電が起きています。
警察と消防が、煙が出たこととの関連も含め、出火原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/13fe8097cf0ab11f12b49f66db46a25bb99d645a
2022年11月24日18時43分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風14号の大雨で、耳川の水があふれ多くの住宅が水につかった美郷町の和田地区では、住民グループが堤防の整備などを求めていますが、24日は、その話し合いの場に九州電力も参加しました。
議題になったのは、上流にあるダムの操作です。
美郷町の和田地区では、ことし9月の台風14号の大雨で、地区を流れる耳川があふれ、18棟が水につかる被害が出ました。
住民たちは「被災者の会」を立ち上げて、行政に堤防の整備や宅地のかさ上げなどを求めていますが、24日の話し合いには行政のほか、上流のダムを管理する九州電力の担当者も参加しました。
議題になったのは、西郷ダムなど上流の2つのダムで5年前から順次始まった「通砂運用」と呼ばれる新たな操作方法です。
「通砂運用」は、大雨の際に増水した川の流れの力で、上流からの土砂を下流に押し流すもので、今回の台風14号の大雨でも行われました。
本来は、浸水のリスクを減らすために行われるものですが、住民たちは「この操作が地区の被害を招いた一因になったのではないか」と考えているのです。
その根拠としているのが、大雨のあとの川の様子の変化です。
川幅の大半を埋めるほど土砂が堆積していて、住民によりますと、場所によっては以前より2メートルほど川底が高くなっているといいます。
「通砂運用によってダムから排出された土砂が海まで流れずに川の底に堆積し、結果として大雨の際の水位を押し上げたのではないか」、そう考えているのです。
24日の話し合いで、住民たちはこの疑問をぶつけました。
これに対し九州電力の担当者は、「通砂運用と今回の被害との因果関係は現時点では分からない」と述べたうえで、今回の大雨でどれだけの土砂が下流に流れたのかなど、通砂による河川への影響を検証していく考えを示しました。
話し合いを終えた後、「和田地区被災者の会」の三股さんは、「こうした協議の場が持てて、第一歩を踏み出すことができた。住民としては、ダムの影響は少なからずあると考えているので、九州電力には安心して住み続けられる環境整備を進めてほしい」と話していました。
一方、九州電力耳川水力整備事務所の藤田副所長は、「不自由な生活が続いていることに改めてお見舞いを申し上げたい。地域の安心・安全を第一にしているので、しっかりと疑問に答えられるよう準備していきたい」と話していました。
ところで、24日の話し合いでは、県側から、耳川の川底に堆積した土砂を掘削したり、水の流れを妨げる岩盤を削ったりする工事を来年1月にも始める方針が示されました。
一方、住民側が求めている堤防の整備や宅地のかさ上げについては、この日の協議では具体的な進展はありませんでした。
県は今後、洪水の状況のシミュレーションを行うなどして、適切な対策を検討したいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20221124/5060014196.html
(ブログ者コメント)
〇関連情報調査結果、耳川水系の土砂管理計画の考え方などが宮崎県のHPに掲載されていた。
『耳川流域における総合土砂管理について』
(掲載開始日:2022年1月20日)
耳川水系では、平成17年の台風14号により、流域市町村で甚大な浸水被害が発生しました。
特に諸塚村においては、河川やダム貯水池に大量の土砂が流れ込んできたことが被害の一因となっていたため、県が河道掘削、築堤、護岸、宅地嵩上げによる治水対策を進めるとともに、土砂を堆積させない対策として、九州電力(株)が、西郷ダムや山須原ダムの排砂・通砂機能を付加したダム改造や、大内原ダムの操作運用変更を実施しています。
先に述べたように、耳川における浸水被害は、河川やダムへ流入してくる土砂の堆積がその原因の一つとなっていることから、山地を含めた流域全体での総合土砂管理について検討していくことが大きな課題となっていました。
このようなことから、耳川水系の山地から河川、ダム、河口域までの土砂に起因する様々な課題に対して、関係機関と情報を共有しながら連携・協力し、総合的な土砂管理の課題解決に向けて技術的に検討することを目的に、学識経験者等からなる「耳川水系総合土砂管理に関する技術検討会」を設置しました。
総合土砂管理の実施にあたっては、関係市町村、関係者、地域の方々の合意形成が重要であることから、地域の方々を含めて議論する場としてワーキンググループを設置し、耳川をいい川にするため、流域共通の目標である「基本的な考え方」と、役割分担を明確にした「行動計画」で構成された「耳川水系総合土砂管理計画」を策定することとなりました。
・・・
https://www.pref.miyazaki.lg.jp/kasen/kurashi/shakaikiban/page00135.html
〇また、通砂運用を今年も実施する旨、広報誌にも掲載されていた模様。
(広報みさと 2022年8月号)
宮崎県の策定した「耳川水系総合土砂管理計画」に基づき、九州電力は、山須原ダム、西郷ダム、大内原ダムの3つのダムで「ダム通砂運用」を実施します。
この運用は、台風で大きな出水が予想される際にダム貯水池の水位を下げ、自然の川のような状態にすることで、上流からダムに流れ込む土砂をそのまま水と一緒に通過させるもので、台風通過後もしばらくダム放流が続きます。
川に近づく場合にはご注意をお願いします。
ダム通砂を行う時は、情報を宮崎県の雨量・河川水位観測情報ホームページ、当社宮崎支店の耳川水系ダム通砂関連情報ホームページにより皆さまにお知らせします。
九州電力(株)耳川水力整備事務所
付近で耳川は大きく蛇行しており、そのため土砂が溜まりやすいのかもしれない。
2022年10月14日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12787/
(2022年12月1日 修正3 ;追記)
2022年11月24日16時29分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、5月の点検時にアラーム弁不備が指摘されていたが、市は因果関係を否定しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
被害を受けた楽団、シンフォニエッタ静岡が24日、会見を開き、市への情報開示の結果、5月に防災会社が行った点検について、消防本部に提出された報告書に不良箇所があると報告されていたことが新たにわかりました。
点検の資料では、スプリンクラー設備について「配管内減圧要因特定の為、アラーム弁の調査改修を要する」との記載があったということです。
当初、防災会社からは、スプリンクラーに不備がなかったと説明されていました。
これに対し、市は、「配管内の減圧が起こると、圧力を戻すために自動でポンプが作動する仕組みになっている。ポンプが作動することでスプリンクラーから水が出ることはない」と主張し、不備には当たらないとしています。
シンフォニエッタ静岡は19日に、事故被害に関する検討委員会を設置。
一方、裾野市は原因を追及する事故調査委員会の初会合を28日に開く予定です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc1bbbca2047871da78c444a3394354ec6394dc2
(2023年3月24日 修正4 ;追記)
2023年3月20日21時21分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、楽団側は加圧用配管内で許容量を超える漏水があったことが原因だと結論づけたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これまで独自の現地調査などを実施していた楽団は3月20日、記者会見を開き、スプリンクラーの加圧用配管内で許容量を超える漏水があり、何らかの圧力で放水に至ったと結論付けました。
<シンフォニエッタ静岡 中原芸術監督>
「スプリンクラーの点検と整備、設備に不備があった。
配管内の漏水によって加圧用配管内が満たされ、圧力が加わったことで放水に至ったというのが結論です」
「ぼくらは(原因が(漏水だとわかったので(裾野市にも)参考にしてほしいし、もっとやりたい調査はあるので、そこも協力して一緒にやれば、もっと早く解決できるはず」
裾野市側も原因調査を進めていますが、当初、2022年度内にはまとめる予定だったものの、調査は2023年6月末までかかるという見通しを示しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/01a5707cf1d12d0961dedc9461f718be1b0cafd4
(ブログ者コメント)
本件、メディアの報道量は結構多いものの、どのようなシステムのスプリンクラーだったのか、これまで調べた範囲では情報を見つけることができなかったので、上記の報道だけだは様子が分からない。
(2023年4月1日 修正5 ;追記)
2023年3月29日19時16分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、裾野市の調査委員会も加圧配管への漏水に言及した中間報告をまとめたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
裾野市は去年、専門家など第三者で構成される事故調査委員会を設置して、点検業者への調査や実証実験などを行ってきました。
調査委員会は29日、通常、水を送り出す部分は圧力の掛け方で開閉が制御されるものの、この加圧配管に一定の漏水があった場合、人的操作がなくても放水されてしまう可能性があるとする中間報告をまとめました。
委員会は今後、この加圧配管への漏水の有無などを調べ、6月末までに最終報告書を市に提出する方針です。
スプリンクラーが動いた原因を巡っては、被害を受けた楽団シンフォニエッタ静岡も先日開いた会見の中で、同じ「加圧配管」への漏水が原因である可能性を指摘していました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a67ba883b5906bf2238d044049cbc79534977880
3月30日10時45分にNHK静岡からは、水漏れが起きた場合、水が弁を止める役割の配管内に逆流して弁が一斉に開く可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市が設置した第三者による事故調査委員会がスプリンクラーが人為的な要因以外で作動する可能性について実験を行ったところ、手動で水を開放する手動起動弁などで水漏れが起きていた場合は、弁を止める役割の配管内に水が逆流してピストンが作動し、弁が一斉に開放される可能性があることがわかったという。
調査委員会の弁護士は「裾野市が人為的な要因だとしていた根拠の一部が否定されたと考えている。今後、配管内が満たされるほどの水漏れがあったかどうか、実験の経過を見て原因を特定していきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230330/3030019716.html
3月30日付で静岡新聞からは、2系統が同時に作動したが1系統の誤作動で別系統が作動する可能性はあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
スプリンクラーは舞台を4区域に分け、独立した4系統で天井から放水する仕組み。
このうち、2系統が同時に作動した。
事故調は「加圧配管への漏水量などによっては、人の手で操作しなくても誤作動を起こす可能性がある」とした。
さらに1系統の誤作動に誘発される形で別系統が作動する可能性もあり、漏水の有無や、あった場合の水量などを詳しく調べるという。
点検業者は、2系統が同時に作動し、これまでの定期点検で放水につながるような異常はなかったことなどから、人が操作した可能性を市に指摘。
市は裾野署に届け出た。
事故調は市が第三者委員会として立ち上げ、異常や故障の有無を工学的な観点で調べている。
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1216414.html
3月29日18時50分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、2系統同時放水は「誘発作動」という現象で、実証実験で確認されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
調査委員会の事務局によりますと、これまで点検業者は、独立する2つの系統から同時に水が出たことなどから「人為的操作」としていましたが、実証実験の結果 独立する2系統でも同時放水は起きることがわかったということです。
それは「誘発作動」という現象で、一定の条件で1系統が開けばもう1系統も誘発され、時間を置かず放水がはじまることが確認されました。
その上で事故調査委員会は、誘発作動が起きるほどの漏水があったのか経過観察しなければ原因を特定できないと判断しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6df7b08a62a7aa4cce973784bdc7ae5ea988b05f
(2023年6月30日 修正6 ;追記)
2023年6月27日19時26分に毎日新聞からは、2つの実験で異なる結果が出たので事故原因は特定できなかったという最終報告が発表されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市が設置した事故調査委員会(委員長・近藤淳静岡大工学部教授)が27日、最終報告を発表した。
調査を3カ月延長し、加圧配管への漏水が原因でスプリンクラーが作動した可能性を検討したが、矛盾する調査結果が出て、事故原因は特定できなかった。
スプリンクラーは、手動起動弁を開くとピストンにつながる加圧配管に水が入り、ピストンが上昇して主弁が開いて放水する仕組みをもつ。
調査委は、加圧配管に漏水が入り、ピストンが上昇した可能性を検討した。
主弁が開く水圧に達するには、配管内への漏水量が9・4リットル必要と算出。
配管に水がなかったはずの法定点検日の22年5月16日から事故当日までの131日間に漏水量が9・4リットルに達する可能性があるかを
①目視で漏水状況を確認する「経過観察調査」
②バルブを外し機械で水圧をかける「漏水調査」
の2種類の方法で検証した。
経過観察調査では、漏水量は1・27リットルと2・86リットルで、スプリンクラーは作動しないとの結果が出た。
一方、漏水調査では、漏水量は124リットルと62リットルで、事故前に作動していたはずという逆の結論に至った。
相反する結論になったのは、事故前の状況を完全に再現できなかった可能性があるという。
近藤委員長は、「漏水はあってはならないが、漏水量の結果からはスプリンクラー作動の原因と特定することはできない」と述べた。
調査は、構造的問題や故障の有無などを調べるのが目的で、人為的操作の有無は調査対象外で、計12回開かれた。
https://mainichi.jp/articles/20230627/k00/00m/040/138000c
6月27日19時0分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、バルブメーカーの調査ではバルブに傷があり、わずかな時間で放水されるほどの水が漏れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
裾野市が設置した事故調査委員会は27日 実証実験などの結果、「放水の原因は特定できなかった」とした上で、「スプリンクラーの設置・点検の不備や故障の可能性は排除できない」と報告しました。
委員会が配管内の漏れた水の量を1カ月間観察したところ、水漏れは確認されたものの、スプリンクラーが作動するほどの量には達していませんでした。
一方でメーカーによるバルブの調査では、バルブに傷があり わずかな時間で放水されるほどの水量が漏れていることがわかりました。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/546f8adef397aadf9bef95ebb311939d9cec4b96
6月27日17時48分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)からは、全てのバルブで漏水していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
「原因は特定できなかった」と発表した一方で、事故調査委員会は、メーカーなどによる調査でバルブに傷が確認され、すべてのバルブで漏水していたと発表し、「人為的な操作以外の原因で発生した可能性は排除できない」と結論づけた。
方、楽団側は、報告書を受け取っていないとしたうえで、「開放型スプリンクラーの専門家が1人もいない事故調査委員会が、どのように結論を導き出したのか、しっかりと確認する必要がある」との見解を示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af96af806ffa7c2556397493f60e2e49139c04f
6月28日9時26分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、経過観察は現場で、メーカー調査は関連施設で行ったため、漏水量に大きな違いが出た可能性があるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
経過観察は現場で発生時に近い状況で実施。メーカーの調査はバルブを取り外した後、関連施設で行った。
実際のバルブは上部がふさがれていたが、メーカーの調査は日本産業規格に基づいて開放するなど、異なる環境が漏水量の大きな違いにつながった可能性もあるとみられている。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4ff25a01ff4a1cc8d030578ac854ffab25596b9
6月28日18時41分にNHK静岡からは、最終報告を受け、市は和解金を支払う意向を示したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
最終報告書の公表を受けて、裾野市の村田市長は会見を開き、「原因は特定できないが、楽団は大きな損害を受けており、解決して行かないといけない。被害に遭われたことは大変心苦しく思っています」と述べました。
その上で、楽団に対し、損害に対する和解金を支払う意向を明らかにしました。
これについて楽団の中原芸術監督は、「9か月以上も被害者を放置し続けた裾野市に不信感はあるが、交渉の場につくというのであれば、その態度を見極めて協議に応じたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230628/3030020640.html
2022年11月13日7時2分にYAHOOニュース(WEB CARTOP)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
駐車場と道路の段差を解消する「段差スロープ」(段差プレート)。
ホームセンターなどで手軽に購入できるので、自宅の駐車場の出口に並べて重宝している人も多いだろう。
しかし、駐車場前の道路部分や側溝の上に「段差スロープ」を接地するのは、道路交通法に抵触する恐れもある。
ネックになるのは次の条文。
道路法第43条【道路に関する禁止行為】
何人も道路に関し、左に掲げる行為をしてはならない。
(1) みだりに道路を損傷し、又は汚損すること。
(2)みだりに道路に土石、竹木等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼす虞(おそれのある行為をすること。
つまり、道路上にみだりにモノを置いては行けないという規定があるわけだ。
しかし、ここには「みだりに」という言葉が入っている。
「みだりに」とは、一般に「正当な理由なく」の意味で解釈されているので、段差を解消するという「段差スロープ」の目的が「正当な理由」かどうかは、法律的に解釈が分かれるところだろう。
違法か合法化は、かなりグレーなゾーンで、現実的に「段差スロープ」を警察が摘発した例は非常に稀なはず。
ただし以前、大阪で、段差スロープにミニバイクが接触・転倒し、その後、クルマにはねられて死亡する事故があり、段差スロープを設置していた飲食店経営者が道路法違反(道路での禁止行為)容疑で書類送検されたケースもあったので、万が一、設置した「段差スロープ」に人や自転車、バイクなどが躓いて、誰かが転んだり、怪我をした場合は、責任を問われる可能性は否めない。
理想をいえば、自治体に許可を取った上で、道路との段差を低くする「切り下げ工事」を行なうのがベスト。
とはいえ、「切り下げ工事」は非常にコストがかかるので、「段差スロープ」を置くかどうかは、地域性や交通量、そしてコストとリスクなどをよく考えて、自己責任で行なうしかない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/52e884c41048925673a0c4184314c5a50ae997bb
(ブログ者コメント)
ブログ者も以前、車庫前の渡溝板が破損した際、ホームセンターに売られているものとはサイズが違ったので、どこで買えるか市役所の道路維持課に聞きに行ったところ、「側溝に蓋を置いてはいけません、いつから置いているのですか?」と聞き返されたことがあった。
「分譲地に住んでいて、購入時には既にあった。周囲、皆同じです。」と答えると、それ以上は聞いてこなかったが・・・。
その蓋の上を通学中の小学生が、ガタガタいうのが面白いのか、ときどき歩いている。
万一、躓いたり割れて落ちたりすると、責任問題になるのかもしれないので、今後は見かけたら注意することにする。
2023年12月6日14時12分にYAHOOニュース(乗りものニュース)からは、西東京市では歩行者&自転車などの通行や雨水排水に支障が出る恐れありなどの理由で段差解消ステップを置かないよう注意喚起しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【道路法に根拠あり】
「道路上に段差解消用のステップ等を置かないでください」
西東京市が2023年12月頭、市のウェブサイトでこう注意喚起しました。
段差解消用のステップとは、自宅車庫と道路との出入りをしやすくするために置かれた、傾斜のついたステップのこと。
街なかでよく見かける光景かもしれません。
しかし、ステップの設置は道路法第43条で禁止されています。
条文は以下の通りです。
「みだりに道路を損傷し、又は汚損すること。」
「みだりに道路に土石、竹木等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼすおそれのある行為をすること。」
さらに第76条にも、以下の規定があります。
「何人も、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならない。」
つまり、ステップは「土石、竹木等の物件」に該当し、その設置は「道路の構造又は交通に支障を及ぼすおそれのある行為」、あるいは「交通の妨害となるような方法」に該当すると解釈できます。
前出の西東京市は「歩行者がつまずくなどの危険が生じたり、自転車やバイクなどの事故の原因となったりし、事故の発生時には設置者の責任が問われることがあります」としたうえで、「雨水の排水にも支障が生じる可能性があり、生活環境の悪化につながるため、速やかに撤去してください」と呼び掛けます。
【でも実際に段差が… どうすればよい?】
とはいえ、道路と車庫のあいだに段差があるせいで生活に支障をきたしている場合はどうすればよいのでしょうか。
ある道路管理者は、以下のように話します。
「まず、その段差が家の敷地のものである場合、敷地側で切り下げるなどしてください。
家から歩道を経て車道に下りる形の場合は、縁石と歩道をそこだけ自費で切り下げ、段差を無くすという方法があります」
これは道路法第24条に基づく工事(24条工事)であり、道路管理者の持ち物である道路構造物を、道路管理者以外が手を加える行為です。
勝手に工事はできず、あらかじめ道路管理者(県道なら県の土木事務所、市道なら市役所など)に、24条工事の承認申請を行う必要があります。
ちなみに、ステップを置くなどし前出の道路法に違反した場合、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
また、その行為によって実際に事故が発生した場合は、ステップを置いた本人はその責任を問われることとなるでしょう。
実際、1999(平成11)年に大阪府堺市で発生した死亡事故は、原付バイクの大学生が段差解消用のステップに乗り上げて転倒し、他車にはねられたことが原因でした。
一件では、ステップ設置者が有罪判決を受け、書類送検されています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/711b557594fa895cddb0c99bd349d980afc8cee7
2022年11月11日19時38分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
今、大阪市では「街路樹」の伐採が進んでいます。
季節の移ろいを感じるきっかけにもなる街路樹ですが、3年後までにおよそ3000本が伐採される予定です。
なぜ、伐採が必要なのでしょうか。
【ちょっと寂しい】
11月11日、伐採が行われていたのは大阪市の長居公園通。
午前中から作業員がチェーンソーを使って、カエデの木の枝や幹の一部を切っていました。
伐採した木はトラックの荷台に積まれていました。
残された根元の部分は、今後、引き抜いて撤去するということです。
近くの道路の別の街路樹にも、この先、伐採されることを知らせる貼り紙が張られていました。
近所に住む87歳の女性:
「街には緑が少なく夏の暑い日には日陰がなくてつらいので、伐採しないでほしい」
道路を利用する80代の女性:
「紅葉シーズンが終わると枯れ葉で滑りやすくて嫌だと思うこともありしたが、伐採されて無くなるのはちょっと寂しいです」
【たくさん植えてきたけど】
なぜ、街路樹の伐採が進んでいるのでしょうか。
もともと緑が少なかった大阪市では、昭和39年に「緑化百年宣言」が行われて、以降、積極的に樹木が植えられてきました。
当時は、できるだけ早く緑を増やすために、ポプラやプラタナスなど成長が早くて大きくなりやすい木が選ばれたということです。
街路樹は道路の景観をよくして、季節感を演出するだけでなく、強い日ざしを遮ったり、火災の延焼を防いだりという効果もあります。
ところが、植樹から50年以上が経過すると▽老木となって倒れるおそれがある木や、▽大きくなりすぎて信号や道路標識が見えにくくなり道路交通に影響が出る木も増えていたということです。
また、2018年の台風21号では、市が管理するおよそ1650本の街路樹が倒れるなど、災害のリスクも顕在化しました。
そこで市は、去年3月までの3年間で、およそ9000本の街路樹を撤去して背の低い木に植え替えるなどの対策を進めました。
【安全のため 理解を】
さらに、この夏以降は、近い将来、道路に影響が出る可能性がある街路樹の撤去も進めています。
特に着目しているのは、大きく張った根で舗装が持ち上げられて路面が悪くなる「根上がり」という現象。
車いすやベビーカーが通りにくくなるケースなど、交通に影響が出る可能性があるということです。
市では、2025年3月までに、合わせて3000本を撤去する予定だということです。
大阪市は、「道路を安全に使ってもらうために必要な措置だと考えているので ご理解とご協力をいただきたい。樹木を撤去した場所には、生長の緩やかな木や低木を植えるなどの対応で景観を守っていきたい」とコメントしています。
【景観も 安全も】
取材をすると、現場では伐採を惜しむ声が聞かれました。
確かに、伐採されてトラックに積み込まれる木を見ると、なんとも寂しい気持ちになります。
一方で、街路樹が倒れて被害が出るケースが全国的に相次いでいるのも事実です。
子どもからお年寄りまで多くの人が使う道路だからこそ、景観を大切にしつつも、安全な道路をどうやって守っていくのか、考えるきっかけにしたいと思いました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221111/k10013888701000.html
街路樹による事故トラブルは本ブログでも多数紹介スミ。
2022年11月10日22時14分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
もんすけ調査隊の報道で地域が少しだけよくなりました。
すべては、この投稿から始まった・・・。
依頼人:
「通勤している道路に老朽化した街路灯があるのが気になっていて、風で倒れたりしないか…」
去年10月、もんすけ調査隊は、老朽化した札幌の危険な街路灯を放送した。
そして、その1か月後・・・。
調査員:
「街路灯が倒れたのは、この場所です。ここは国道36号線沿いで、人通りも多い場所です」
去年11月、高さ6m、重さ60キロの街路灯1本が倒れたのだ。
それだけではなく、去年6月には白石区でも街路灯が倒壊、おととしには南区でも倒れるなど続発している。
さらに静岡県では、2011年に男性が死亡する事故も。
依頼のあった街路灯も・・・。
調査員:
「ありましたありました。あちらに古い街路灯があります。ものすごく錆びています」
そこには、ポール全体が錆びつき、根元に大きな穴の空いた危険な街路灯が。
国が定める街路灯の寿命は、およそ25年ということだが、実は札幌には、設置から25年以上経過した街路灯がおよそ2万本もあることが明らかになった。
しかし・・・。
調査員:
「倒れそうになっても、札幌市は手が出せない?」
札幌市建設局土木部能代課長(当時):
「あくまで所有者の責任で維持管理することになっているので、札幌市は何ともし難い状況です」
実は街路灯には、札幌市などが設置した公共の街路灯と、町内会などが設置した私有の街路灯があり、札幌市は私有物には手を出せないのだ。
そこで秋元市長に直撃した。
札幌市 秋元市長 :
「札幌市が保有している街路灯は調査をして、取り換えなどを計画的に進めていきたい。
商店街や町内会で所有している街路灯も所有者と相談していかなければならない」
もんすけ調査隊の指摘によって、札幌市は街路灯問題に乗り出したのだ。
あれから1年・・・。
今年は記録的な大雪や大型台風にも襲われたが、あの危険な街路灯は今、どうなっているのか?
調査員:
「ありません!街路灯が無くなっています!
あそこに古びた街路灯があったはずなんですが、ありません!」
なんと!北3条東3丁目にあった危険な街路灯は、その姿を消していたのだ。
そして街路灯のあった場所には、何やら黒い跡だけが残されている。
これはいったい、どういうことなのか?
去年調査した札幌の危険な街路灯を再び訪れてみると、そこには街路灯の姿はなくなっていた。
残されているのは黒い跡だけ・・・。
これはいったい、どういうことなのか?
札幌市に詳しい話を聞いた。
調査員:
「以前うかがったときの街路灯、すでに無くなっていたがどうしたんですか?」
札幌市道路維持課 石川課長:
「昨年の取材後、町内会と現地立会し、単独注5基については、倒壊の恐れがあったことから、町内会が撤去しています」
なんと!もんすけ調査隊の指摘を受け、札幌市は町内会との協議をすみやかに開始、町内会も、すぐに老朽化した街路灯の撤去を行ったのだ。
老朽化の激しかった2本は12月に撤去、さらに4月には3本を撤去したというのだ。
また、札幌市が所有する街路灯は内部まで調べるなど徹底点検。
この1年間に倒れた街路灯はゼロとなった。
さらに撤去費の補助まで検討をはじめたという。
札幌市道路維持課 石川課長:
「撤去に関する補助については、これから関係部局と協議し検討していきたい」
私有物には手を出せないとした札幌市は、その方針を180度変えたのだ。
一方、もんすけ調査隊への投稿で、危険な街路灯があることが判明した恵庭の公園。
調査員:
「こちらの街路灯、根元に大きな穴が開いています。そして反対側にも大きな穴が開いています」
公園内の街路灯44本の内、ほどんどが老朽化していた。
恵庭市建設部管理課 髙野主幹:
「市内全体のポールを修繕する費用の捻出が、なかなか今難しい所です。来年の早期に対応したいという風に考えいてます」
もんすけ調査隊の指摘を受け、恵庭市は危険な街路灯3本を簡易的に補強した。
では、1年が経った今、街路灯は、どうなっているのか・・・。
調査員:
「ありました街路灯。
去年のまま支柱で支えられています。
そして支柱を支える針金は、既に錆びてしまっています。
これで大丈夫なのでしょうか」
なんと、危険な街路灯は去年と同様に支柱に支えられて立っていた。
むしろ、穴が大きくなっている様にも見える。
これは放ってはおけない!
恵庭市を直撃した!
調査員:
「中央公園の街路灯が去年のままだったが、どういうことですか?」
恵庭市建設部管理課 大林主幹:
「今年度、更新に向けた予算を計上し、今、工事を進めているところです。
恵み野中央公園については、今年度、14基の灯柱を更新する工事を予定していて、年末までに工事を完了する予定です」
なんと、恵庭市も問題の解決に向けて動き出していたのだ。
去年の放送後、多くの市民から街路灯への不安が寄せられたという。
そこで恵庭市は、街路灯の点検とメンテナンスを強化し、さらに今年度33本を更新し、今後も順次、更新していく予定だという。
恵庭市建設部管理課 大林主幹:
「私どもとしては、公園利用者の安全安心を守るのが責務なので、いろいろな方法を組み合わせて取り組んでいきたい」
11月10日(木)今日ドキッ!
https://news.yahoo.co.jp/articles/622d3881ed1f00c68969d8afbf8c056b42e340bf
(ブログ者コメント)
〇去年の放送については本ブログでも紹介スミ。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12075/
〇今回の放送についてはユーチューブでも公開されている。
https://www.youtube.com/watch?v=imjBf-Xqskk
2022年10月12日11時56分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月9日、佐世保市で87歳の男性の家族から「外出先から帰ってこない」と警察に通報があり、駆けつけた警察官が男性の自宅近くを捜索したところ、別の住宅の敷地内で男性を発見しました。
発見当初、男性は足元がおぼつかなく、意識がもうろうとした状態でしたが、その後、意識不明の重体になっているということです。
警察によりますと、男性が発見された場所からおよそ2メートルの高さにある市道には、歩行者や自動車の転落防止のためにガードパイプが設置されていて、3本のうち上から2本の接続部の片方が外れた状態だったということです。
警察が男性の家族に確認したところ、男性は毎朝、日課として散歩のために外出していたということです。
警察は、男性が外出の途中で誤って市道から転落した可能性が高いとみて、事故の原因について詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20221012/5030016255.html
10月12日19時23分にFNN PRIME(テレビ長崎)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10月9日、佐世保市の市道から高齢男性が約2メートル下の住宅敷地内に転落する事故がありました。
現場には市が管理するガードパイプがありましたが、腐食して壊れていました。
事故があったのは佐世保市天神2丁目の市道です。
警察によりますと、10月9日の午前9時半ごろ、町内に住む87歳の男性が住宅の敷地内でケガをしているのを警察官が見つけました。
男性は市道から約2メートル下の住宅敷地内に転落したと見られています。
佐世保市によりますと、男性は佐世保市内の病院に入院していて、骨折しているということです。
現場には佐世保市が管理するガードパイプがありましたが、腐食により3本のうちの2本が外れた状態になっていました。
佐世保市は、早急にガードパイプの補修を行い、男性の回復を待って転落の経緯について調べるとしています。
https://www.fnn.jp/articles/-/429873
(ブログ者コメント)
手すり代わりに使っていたとか、寄りかかって・・・ということかもしれない。
(2022年10月22日 修正1 ;追記)
2022年10月17日20時35分にYAHOOニュース(テレビ長崎)からは、現場付近には他にも壊れたままのガードパイプがあった、市は定期的に目視点検しているが事故現場は2019年6月が最後の点検だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場付近には、ほかにも壊れたまま放置されたガードパイプがありました。
KTN記者:
「現場では今、新しいガードパイプを設置する工事が進められている。そして取り外されたガーパイプを見てみると、穴が開いていたり、簡単に取れてしまうほどさびが進んでいる」
10月9日、佐世保市天神2丁目に住む87歳の男性が市道から約2メートル下に転落しケガをしました。
市道には市が管理するガードパイプが設置されていましたが、腐食し、外れていました。
付近には、さらに酷い状態で放置されたガードパイプもありました。
KTN記者:
「先ほどの事故現場から車で5分ほど、こちらのガードパイプですが、完全に取れてしまっていたり、そしてこちらは錆びてしまっている、とても危険な状態です」
佐世保市大黒町の市道のガードパイプは、いつから外れているのか。
写真を見ると、2019年には外れていませんが、1年後には外れているのが確認できます。
約2年も外れた状態であったことが分かります。
近くの住民:
「危ないねと私思っているけど、市役所の人が全然見に来ない、回ってくればいいのに。早く直さないと」
先週金曜日(10月14日)に開かれた佐世保市議会の都市整備委員会の協議会で、市側は管理に問題があったと認め、謝罪しました。
佐世保市は全市道のガードパイプなどを定期的に目視で点検しているということですが、事故のあった現場は2019年6月の点検が最後でした。
委員会のメンバーからは厳しい意見が相次ぎました。
都市整備委員会 宮田委員:
「いままでの管理体制をしっかりと見直さないといけない」
都市整備委員会 長野委員:
「認識、意識がちょっと欠落しているのでは」
土木部 田島部長:
「異常があれば通報していただき、我々としても今後意識を新たにして進めていきたい」
佐世保市は、早ければ今週末から緊急の一斉点検を始める予定で、市道のガードパイプなどに破損や腐食がないか確認するということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/be4b34a6d8218beb7bafe28ff8cd9ee81270f763
10月18日12時26分にYAHOOニュース(長崎放送)からは、市は1800㎞にのぼる市道でガードパイプなどの緊急点検を1か月ほどかけて実施するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、市は再発防止策として、管理する全ての市道でガードパイプなどの緊急点検を行うことにしました。
対象の道路は路線数でおよそ4千、総延長は1800キロにのぼるということです。
点検は早ければ20日にも始まり、1か月ほどかかる見通しです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6727ee82de19a46a298e98e3c5283736362d83b
10月20日18時58分にYAHOOニュース(テレビ長崎)からは、20日から一斉点検が開始された、市の課長は目視点検だけでは不十分だった、触れて揺すってという点検が必要だったと述べたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は20日から一斉点検を始めました。
一斉点検は、市の職員や業者約40人が参加しました。
市道に設置しているガードパイプを手で揺さぶったりしながら、破損や腐食などがないか見て回りました。
市の担当者:
「結構ここはサビが多い、すぐ破損しますからバツとしてあげて。この隙間についてもこういう形でバツとしてテープを張って表示する」
10月9日、佐世保市天神2丁目の市道で、市が管理するガードパイプが外れ高齢の男性が転落しケガをしました。
ガードパイプは腐食していて、市は安全管理に問題があったと認めています。
今回点検した場所でも、すでにパイプやボルトが外れていたり、支柱の基礎が浮いていたりと危険な状態でした。
佐世保市道路維持課 山口課長:
「目視による点検を行っていたが、その分での点検では不十分だった。現地で転落防止柵に触れて、揺すってというところでの点検が必要。今回の点検で全体を把握したいと考えている」
佐世保市によりますと、設置から数十年経過しているものも多く、市は全ての市道約1800キロを1カ月かけて点検する予定です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2af6ae3d66ce50ab59503c7f61eee02b0ebb0bd9
10月22日12時0分に長崎新聞からは、これまでは走行中の車内から目視で点検していた、今回の点検では緊急性に応じて印をつけているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガードパイプなどの点検はこれまで、走行中の車内から目視で実施していた。
市道路維持課の山口課長は、「目視では不十分だった。点検で全体を把握し、危険箇所は補修する」と説明した。
点検では、緊急に補修が必要なら「×」、緊急性はないがいずれ補修が必要なら「△」などに分けて判定。
スプレーで路面に印を付け、「×」の場合は危険を知らせるテープを巻き付ける。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8faff74477ec4c63f97e0c5e6672b8f2a68bc69c
(2022年12月18日 修正2 ;追記)
2022年12月15日14時37分にNHK長崎からは、緊急点検結果、全体の7%9㎞で緊急対策が必要と判明したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は、管理する道路のガードパイプやフェンスなどの緊急点検を実施しました。
その結果、全体のおよそ7%にあたる、9.2キロ分が腐食や欠損のため、緊急の対策が必要だと判明したということです。
また、全体のおよそ15%にあたるあわせて20キロあまりで、緊急性はないものの、補修が必要なか所が見つかったということです。
この中には、数十年前に設置したとみられる設備も含まれているということで、佐世保市は、緊急対策が必要な箇所を優先し、取り替えや補修を急ぐことにしています。
ガードパイプなどの事故防止の設備について、佐世保市はこれまで目視での点検を行ってきましたが、設置の時期などの詳細を把握していなかったということで、今後は、台帳で管理しながら5年に1度のペースで、すべての設備を対象に点検を行っていくとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20221215/5030016752.html
2022年10月6日7時54分に東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県裾野市民文化センターの大ホールのスプリンクラーが突然作動した問題で、市教委の勝又教育部長は五日の会見で、「考えられるのは誤作動か人為的操作。機器に故障はなく、誤作動の可能性は低い」との見解を示した。
市によると、スプリンクラーは舞台袖にあるレバーを手動で下げて作動させるタイプで、自動では作動しない。
作動後に業者が点検したところ、機器に異常はなかった。
スプリンクラーの操作盤であることは明示されており、勝又教育部長は「間違えて触るものではない」と説明した。
舞台天井のスプリンクラーが突然作動したのは九月二十四日午後一時ごろ。
舞台上に水たまりができるくらいの量が放水され、照明やグランドピアノなどが水をかぶった。
約一時間後に公演を控えていたため、オーケストラの機材もあった。
被害額は調査中。
楽器の搬出作業中に公演関係者二人が転倒し、一人が骨折、一人が打撲を負った。
けがの部位は非公表。
大ホールは使用休止にしており、再開のめどは立っていない。
市は弁護士と相談した上で、裾野署に被害届を出すか決めるという。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/206727?rct=sizuoka
10月6日10時17分に毎日新聞からは、楽団員2人が濡れた舞台で転倒してけがした、コックは舞台の上手と下手に1個づつあり、扉の中に収納されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県裾野市石脇の市民文化センターで9月24日午後1時ごろ、大ホールのスプリンクラーが突然作動し、舞台上のグランドピアノなど楽器が大量の水をかぶった。
さらに、楽器を運び出そうと駆けつけた楽団員2人がぬれた舞台で転倒し、打撲や骨折をした。
市は裾野署に相談し原因究明を急ぐが、機器の故障や異常は見つからず、誰かが故意に作動させた疑いもあるという。
シンフォニエッタ静岡出演の「オーケストラを聴こう!」の開演1時間前で、舞台上に楽器が並んでいた。
女性楽団員1人が腕を打撲し救急搬送され、男性楽団員1人が帰宅後に腕の痛みを訴え、診断で骨折が判明した。
開場前で客席に観客はいなかった。
職員がポンプ室の電源を切り、放水を止めたが、放水時間や水量は不明。
楽器や舞台装置の被害金額は市などが調査中だ。
事故後、大ホールは使用を休止しており、再開の見通しは立っていない。
スプリンクラーは手動式で、舞台袖の上手と下手の壁に各1個あるコックを倒すと作動する仕掛け。
事故後、計3回、業者や裾野署員が調査したが、異常は見つからなかった。
表示があるため、誰でも作動させることはできた。
現場に監視カメラはない。
コックは扉の中にあり、ネズミなどが侵入した可能性はないという。
https://mainichi.jp/articles/20221006/k00/00m/040/061000c
10月13日21時0分にYAHOOニュース(SBS)からは、楽団員5人がけがした、オーケストラの関係者が(スプリンクラー作動場所には)誰もいなかったことを確認している、スプリンクラーは以前から様子があまりよくなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
オーケストラの大切な楽器が水浸しに。
いったい、何が起きたのでしょうか。
9月24日に静岡県裾野市のホールで突然、スプリンクラーが作動したことについて、被害を受けた楽団が裾野市の対応について怒りを訴え、疑問を呈しました。
美しいメロディを奏でる「シンフォニエッタ静岡」。
東京や大阪などで定期公演を行うこの楽団が突然の悲劇に襲われました。
9月24日の午後1時頃、裾野市民文化センターでステージ天井のスプリンクラーが突然作動。
1時間後のコンサートに向けて準備を進めていた「シンフォニエッタ静岡」のメンバーが被害にあったのです。
<シンフォニエッタ静岡 指揮者 中原さん>
「ポンプの音がしてスプリンクラーの水が出てきた。みんな楽器を救出するため、ずぶ濡れになっている」
シンフォニエッタ静岡によりますと、この事故で1人が肩を骨折し、4人が滑って軽傷、多くのメンバーが精神的な不調を訴えています。
スプリンクラーの水には小石やほこりが混じっていて、シンバルやティンパニなどの打楽器や弦楽器など、合わせて100点以上が破損しました。
<シンフォニエッタ静岡指揮者 中原さん>
「他にないもので、なるべく修理して使いたいが、音が変わったとかの状況がある」
実は今回の事故には、大きな謎が残されています。
原因が分からないのです。
裾野市によりますと、スプリンクラーの故障は確認されておらず、何者かが故意にスプリンクラーを作動させた疑いにまで言及しています。
<裾野市 勝又教育部長>
「舞台上のスプリンクラーは自動で作動することはありません。必ず手動操作が必要になっています」
Q.スプリンクラーを開ける弁の場所を知っていて、何かしないと作動しない?
「はい」
Q.故障の箇所はないから、誰かがやっている?
「という事も考えられるので、警察に相談している」
これに対し、被害にあった楽団は、実情は全く違うのではと疑問を呈します。
<シンフォニエッタ静岡 指揮者 中原さん>
「オーケストラの関係者が(スプリンクラーの場所に)誰もいなかったと確認している。以前からスプリンクラーの様子があまりよくないと報告していたと聞きました」
第三者による犯行か、それとも誤作動による事故か。
楽団側は説明が足りないとして、裾野市に対し強い憤りを示していて、誠意をもって向き合ってほしいと話しています。
(ブログ者コメント)
〇以下はホールのHPに掲載されていた写真。
立派な設備だ。
〇操作盤の写真がないか調べてみたが、見つからなかった。
レバーを手動で倒すということから考えると、以下のようなコックバルブだったのかもしれない。
出典)マンションNPO
http://www.mansion.mlcgi.com/bouka_1_21.htm
〇指揮者の方の話し、上記記事は多少要約しているので微妙にニュアンスが違う感あり。
そのまま書くと、こんな感じだった。
「オーケストラの関係者がいて、誰もいないことを確認しているんですね。以前からスプリンクラーの様子があまりよくないねということは市に報告していたんですけどね、ということを聞いたんで」
もしそうだとすれば、メンテナンス不良?
リスク管理不備?
よりによって、このタイミングで・・・。
〇手動式スプリンクラーが誤作動したとすれば、そのメカニズムは?
コックバルブの部品の劣化?
そういったことなどを考えていて、ふと、首里城火災を思い出した。
誤作動や故意の操作リスクを考慮しても、全焼になるよりは、被害は格段に少なくて済む。
今回の楽団の方々には申し訳ないが・・・。
(2022年10月18日 修正1 ;追記)
2022年10月17日21時25分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、楽器や楽譜の水濡れで数億円規模の被害が出た、高額の楽器もあったが修理しても元の音を出すことは難しいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先週、演奏を行うはずだった焼津市のオーケストラ「シンフォニエッタ静岡」が会見を開きました。
指揮者 中原さん(13日):
「滝のような水が降ってくる…。
ちょうど前の日が台風で、そういう状態の雨が降ってきて」
演奏会1時間前、突然天井のスプリンクラーが作動し、舞台に置かれていた楽器や楽譜が水浸しに…。
団員はいくつもの傘を使って、降り注ぐ水から楽器を守ろうとしたものの、オーケストラと演奏家にとって「命」とも言える楽器や楽譜に数億円規模の被害が出てしまったということです。
水に濡れ破けてしまった様子が痛々しい楽譜。
カビてしまったことで破棄したものもあり、被害は百数十万円分にのぼります。
オーケストラが所有するティンパニーなどの楽器の修理には、1000万円ほどかかるとのことですが、団員の中には、個人で高額な楽器を所有する演奏家もいるということです。
指揮者 中原さん:
「2000万円とか3000万円という楽器を持ってる人は多分いるでしょうね。
ローンを組んでたり、親から借りたり、そんな感じでしょうね。
長い時間かけて払ってきて、やっと払い終わったのにと」
プロが使う楽器は、買い替えたり、修理をしたりしても、まったく同じ音色を取り戻すことは難しいそうです。
さらに、出演者を含む60人のうち、半数がずぶ濡れになり、楽器を避難させる際に5人が転倒してケガ。
そのうち1人は骨折をしました。
(オーケストラによると全治4週間の骨折の重傷者が1人、軽傷者4人)
【市への不満「黙っているとこのまま泣き寝入りになるんじゃないかと…」】
トラブルから2週間以上たって会見が開かれた背景には、裾野市などの対応への不満が…。
指揮者 中原さん:
「市の発表が、僕らからすると、伝聞が多いなと…。
結局、当初から裾野市なり、その指定管理者(民間の企業)から具体的に何もこう示されない。
その後の対応も何にもないんで、これ黙っていると、このまま泣き寝入りになるんじゃないかなと思って」
【裾野市 「人の手による可能性も考えられる」と警察に相談】
今回、トラブルが起きた建物は裾野市の所有物ですが、運営・管理は、民間の企業が行っています。
今回の件について、裾野市側は…
裾野市教育部 勝又部長:
「文化センターの大ホールのスプリンクラーに関しては、手動式で、開放弁を開ける、コックをひねる作業が必要になる。
コックも壁に埋め込まれているので、ドアを開けてコックをひねる作業が必要になる」
Q.「誰かが操作しない限りは動かない?」
A.「そう考えている。誤ってということはないと思う。」
業者から「機器に異常や故障などはなかった」と報告があり、人の手による可能性も考えられることから、市は、その日のうちに警察へ相談したといいます。
この件で市も、所有する1300万円のピアノが浸水するなど、設備の修理に多額の費用がかかると見られています。
裾野市教育部 勝又部長:
「まずは原因究明を優先していきたい。
それから楽団の楽器の被害金額も指定管理者から報告があるので把握したい。
施設側の被害額や復旧費用、文化センターの大ホールをどうしていくかについても、早めに市としての方針を示したい」
一方でオーケストラ側は、市に対して疑問を感じています。
指揮者 中原さん:
「スプリンクラーの操作盤の近くに座っていた人もいるんですよ。
でも、その座ってた人が操作盤を触ってないというのも別の人が見てるし、この人がいたのもその後ろの人が見てる。
(当日に)徹底的にばらして調べたんだったらいいけれど、そのスプリンクラーの点検をしている業者さんなりが来て、その調べたけれど原因がない。
原因がないから事故じゃないって断言するところがわからない。
まず、そこの原因究明をもっとするべきだと思うのに、その日のうちに問題なしっていうところは疑問を感じましたね」
突然、スプリンクラーが動いたのは、誤作動による事故なのか、それとも、第三者の犯行による事件なのか。
そして、数億円にも及ぶオーケストラの被害への損害賠償は、一体、誰が責任を負うことになるのでしょうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e092f29cbc0c8b70accca9055e5ebec1d6014c6a
(2022年10月25日 修正2 ;追記)
10月19日15時53分にNHK静岡からは、4系統のうち2系統で開栓された痕があった、機器に異常はなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
このスプリンクラーは開放型と呼ばれるもので、火災報知器とは連動しておらず、大ホール内の舞台脇の2か所にあるレバーを手動で操作して作動させる仕組みです。
市が設備を調べたところ、4系統ある配管のうち2系統で開栓された痕があったということです。
開栓用のレバーには鉄製の扉があり、ぶつかるなどしただけでは作動しないということです。
これまでにだれかがレバーを操作したという情報はなく、裾野市は何者かが作動させた可能性も否定できないとして、警察とも相談し詳しい原因を調べています。
施設を所管する裾野市の勝又教育部長は、「点検業者からスプリンクラーの機器に異常や故障はなかったと聞いている。このため人為的な要因も考えられるので警察と相談している」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20221019/3030017978.html
10月21日11時2分にYAHOOニュース(JB press)からは、基本すべての責任は市にあるなどとする音楽関係者の意見が下記趣旨でネット配信されていた。
この事態は重く見る必要があり、詳細に解説します。
世間は「楽器」を道楽の道具と甘く考えがちですが、プロ奏者にとっては、ライバルに伍して生涯の生活を支える生計の資です。
「題名のない音楽会」監督時代の私が、電通その他、認識の低い連中に説明する際には、「外車1台、家1軒」と見積もりを示したものです。
・・・
今回の事態、市が所有する「音響照明機器」というと、議会や市民にも1億5000万程度の費用補填、何となく説明がついてしまう可能性があるでしょう。
しかし、「オーケストラ」として雛壇に上がっている全体が、最低で見積もっても10億円規模という、プロには常識、社会には非常識の現実は、NHKの報道など見ても全く理解されていないようです。
古手の楽隊として、これを守らぬわけにはいきません。
まず「音楽の守り方」の1の1からご指南いたしましょう。
【 基本すべては「市の責任」】
・・・
主催者の「裾野市民文化センター」と「公益社団法人全国国公立文化施設協会」が依頼することがなければ、その日、その会場に、その楽団がいるわけがありません。
こうした委嘱公演で被災した場合、楽団は全額の賠償を「主催者」に求めるのが筋、当たり前のことです。
報道にすら、「市民文化センターの運営は業者委託」といった情報が流れ、「色のついた水が流れちょるなー」と思わざるを得ませんでした。
事故か事件か、不祥事の原因うんぬんのいかんによらず、まず楽団は主催者に補償を求めるべきだし、主催者はあらゆる「かもしれない」事態への覚悟をもって、行事保険をかけておくのが責任というものです。
・・・
いま報道されかけている状況が、いかに無法であり得ないことか、実際の見積もりでお示ししましょう。
例えば、エキストラのバイオリン女子が持参するであろう自前の楽器、普通で1000万円程度の値段のものを持っている。
音高、音大受験の段階で、その程度の楽器を持っていない生徒はまず合格しません。
・・・
さらに楽員に怪我などあれば、全く別の起算になる。
今回の事態では、合計5人に骨折などの怪我があったと報じられています。
仮に手首や指などに事故を抱えてしまったら、音楽家にとっては一生のことになってしまう。
裾野市は、こうした事態の全体を細大、責任をもって考えているのか?
「よく分からない」で済ませていい話では、全くありません。
文化に責任を持つ者は、良さげな話だけを振り回すのでなく、常に最悪の事故を前提に「かもしれない」対応に備えておく必要があります。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/f163d618e6113583c5371974596404f44f43cad7
10月24日15時16分にYAHOOニュース(ABEMA TIMES)からは、水が降り始めた時点でレバー周辺には人はいなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
噴き出す水は、建物地下の水槽から引かれることが多い。
何年も動かないため腐ってしまう「死水(しにみず)」と呼ばれ、臭いが発生することもあるという。
・・・
シンフォニエッタ静岡の植田楽団長は、スプリンクラーのレバーはステージ両脇に2つあり、近くには楽団関係者とホール関係者がいたが、水が降り始めた時点でレバー周辺に人が居なかったのを見ていると話す。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/6018aeb58e95514a6f1b821c207ebb26a11ccf89
2022年8月25日11時0分にYAHOOニュース(南日本新聞)から下記趣旨の記事が、鹿児島市内にある勝手橋の写真付きでネット配信されていた。
鹿児島県が、県内で400カ所以上確認されている管理者不明の橋の対応に苦慮している。
中には「勝手橋」と呼ばれ、住民らが無許可で設置し利用してきた通路目的の橋もある。
老朽化により事故につながる懸念があるが、記録がないため管理者の特定が難航し、点検や補修は進んでいない。
専門家は「県は住民の安全を確保する責任を果たすべきだ」と指摘する。
鹿児島市下伊敷3丁目の住宅地を流れる甲突川支流の山崎川には、「勝手橋」が6カ所ある。
近くの米山さん(男性、77歳)によると、以前は敷地外に出る通路のない家が川沿いに並び、その住人らが橋を設置したとみられる。
「住んでいた人がいなくなって空き家や空き地となり、橋だけが放置されている」という。
うち1カ所を訪ねると、古びたコンクリート製の橋が架かっていた。
入り口は板などでふさがれていたが、小柄な人なら出入りできる隙間があった。
地元の50代女性は、「川沿いは通学路になっており、橋の付近で事故が起きないか心配」と語った。
共同通信のアンケートで、都道府県が所管する管理者不明の橋は、3月末現在、27府県の9723カ所に上った。
このうち、鹿児島は426カ所と回答したが、調査の進展に伴い増減する可能性があるという。
県河川課によると、河川管理者である国や自治体の許可なしに架けた橋は河川法上違法で、是正指導の対象。
だが、許可申請がなければ誰が設置したか分からない。
また、許可を受けていても、原則5年の期間内の更新手続きが守られず記録が残っていないケースもある。
管理者が分からなければ、崩落などの事故が発生した場合、責任の所在が曖昧になりかねない。
しかし、管理者を特定するには橋付近の住民に話を聞く必要があり、予算や担当職員が限られる中、調査は進んでいないのが実情だ。
瀬戸口課長は、「管理者が不明のままでは費用を請求できず、橋の撤去も難しい。今後もできる限り特定を進めていく」と語る。
県立短期大学の山本敬生准教授(53)=行政法=は、本来「勝手橋」ができないように必要な橋の整備を行うのが行政の責任と指摘する。
その上で、安全性に不安がある橋について「県が撤去して架け替え、住民に身近な市町村に管理を委ねるべきだ」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/031c5e08d94df2db0520509369a44ae4a32465f3
8月26日12時55分にYAHOOニュース(共同通信)からは、国交省調べでは管理者不明の橋は全国に9697カ所ある、国交省は自治体が撤去する際の費用支援を検討するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省は26日、住民らが河川に無許可で設置するなど、管理者が分からない橋が全国に9697カ所あったと明らかにした。
自治体の手続きミスで管理者不明になった橋も多く、老朽化に伴う陥没や崩落事故の懸念があることから、自治体が撤去する際の財政支援を検討している。
斉藤鉄夫国交相は同日の記者会見で、管理者不明の橋は安全対策上問題だとの認識を示し、「(自治体と)どう協力し合えるか、お金の話も含めて考えていきたい」と述べた。
各地の対応事例を今後調べ、自治体と共有する方針。
https://news.yahoo.co.jp/articles/14c7b1acf37212f452954043382808406666db90
(ブログ者コメント)
〇本ブログでは過去に2回、勝手橋についての情報を紹介している。
〇ブログ者の散歩コースの1つにも、気になる橋が複数ある。
ただ、ほとんどは、橋を渡っても特定の住宅に行けるだけで、他所には行けない橋。
そのような橋は管理者がはっきりしているし、住宅建設時にチェックが入っているはずなので問題はないと思われる。
ただ、中には土台が老朽化している橋もあった。
一方、この草むらの下にも橋があるのかもしれない。
錆びた手すりや、向こう側の道路まで草の上を踏み歩いたような跡もあるので・・・。
もし橋があるなら、かなり危険。
通る人は滅多にいないとは思うが・・・。
2022年8月19日19時35分にYAHOOニュース(テレビ長崎)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2022年4月、諫早市内の公園でシーソーで遊んでいた児童が指の骨を折る事故がありました。
公園を管理する市は「認識が甘かった」などと責任を認めています。
事故は2022年4月、諫早市が管理する久山公園で起きました。
当時10歳の男子児童は、シーソー下のクッションタイヤが劣化していたため、一緒に遊んでいた女子児童が安全に降りられるように座る部分を押さえました。
しかしシーソーが跳ね上がって男子児童の手に当たり、親指を骨折したということです。
シーソーは設置から40年以上が経ち、タイヤは事故当時国の安全基準の半分以下の高さまでつぶれていました。
市は定期点検でタイヤの劣化を把握していましたが、シーソー本体への影響はなかったため、使用を続けていました。
市は「認識が甘かった」などと責任を認めています。
事故があったシーソーは8月、タイヤを交換して使えるようになりましたが、影響は広がっています。
事故後、ほかの公園でもシーソー6基でタイヤの劣化が分かり使用禁止となっていて、市は10月末までに取り替えるとしています。
このほかブランコにも不備が見つかり、54基のうち31基が使えない状態です。
骨折した男子児童の家族との示談が成立し、市は治療費や慰謝料など損害賠償を支払うため、19日、市議会の全員協議会で事故について報告しました。
事故後、すぐに公表しなかったことについては、市は「男子児童のケガの程度と国の指針を踏まえて判断した」と説明しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a13c4b23b5933448ab720b27563ad7d0566374d9
8月20日10時30分にYAHOOニュース(長崎新聞)からは、女児の体重で板が跳ね上がったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長崎県諫早市は19日、久山公園(久山町)のシーソーで遊んでいた男児(10)が左手親指を骨折する事故が発生し、市の安全管理に問題があったとして男児側に謝罪、損害賠償(約6万4千円)をしたことを明らかにした。
市によると4月、対面に乗っていた女児を安全に降ろそうとした男児が先に降り、座板部を手で持ち支えていたが、女児の体重で跳ね上がり、その衝撃で骨折した。
シーソーの緩衝材として使われていたクッションタイヤが経年劣化のため、厚みが国の安全基準(地表から23センチ以上)を下回る9センチしかなく、跳ね上がり方が大きくなったことなどが原因だとして、管理瑕疵(かし)責任を認めた。
シーソーは1981年の開園と同時に設置。
市は委託業者による年1回の点検などで、緩衝材の破損を認識していたが、遊具本体ではなかったため、供用を続けていた。
事故を受け、市が管理する公園のシーソー、ブランコを緊急点検。
シーソーの全てとブランコの一部を使用禁止とし、修繕などの対応を急ぐ。
7月に示談が成立し、損害賠償の専決処分を19日の市議会全員協議会で報告。
市側は「安全に子どもたちが遊べるよう努めていきたい」とした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e3e5a12dc034280a1b1a772ceecc7204c6c4dce
8月20日10時36分に読売新聞からは、クッション性が低下していたため想定以上に跳ね上がったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
シーソーを降りた後、対面に座っていた女児を降ろすため、自分が座っていた部分を抑えていたが、跳ね上がったシーソーが左手に当たった。
緩衝材のタイヤが劣化してクッション性が低下していたことから、想定以上に跳ね上がったとみている。
市はタイヤの劣化を把握していたが、緊急的な対応が必要とは判断しなかったという。
同課の小川課長は、「点検を徹底する。設置してから長期間経過している遊具は、更新も検討していきたい」と話した。
(ブログ者コメント)
状況がイマイチ不明だが、ちょっとした不具合を把握してはいたが、それが人身事故につながるとは思ってもみなかった・・・そんな事例として紹介する。
2022年8月18日22時24分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日、名古屋市中区栄の街路樹が倒れ、信号待ちの車を直撃しました。
これを受けて市は18日、市内の街路樹の緊急点検を行いました。
根元が腐っていたとみられていますが、なぜ街中の危険を見つけることはできなかったのでしょうか。
乗用車のボンネットを直撃した倒木…。
3車線ある道路を塞ぐ形で横たわっています。
17日、名古屋・栄の大津通で街路樹が倒れて信号待ちの車を直撃。
幸い、けが人はなかったものの、乗用車のフロント部分は大破しました。
倒れた木はおよそ35年前に植えられ、高さは17メートルほどで、根元の部分の直径はおよそ45センチもありました。
倒れる方向が違えば人に当たる可能性もあった街路樹の倒木…。
この事態を受けて、街路樹を管理する市の緑政土木局は18日、市内におよそ3700本あるケヤキの街路樹を緊急点検を始めました。
(リポート):
「名古屋市の職員が木の根本にピンを刺しこみ、街路樹の状態を確認しています」
細長い棒で根元を刺したり、木槌で幹を叩いたりして、倒木の危険がないか一本一本調べていきます。
そもそも今回の倒木はなぜ起きたのでしょうか。
樹木の状態を診断し治療などを行う、樹木医の石黒秀明さんに聞きました。
樹木医の石黒さん:
「おそらく、べっこうたけ病だと思います。べっこうたけ病というのは、感染すると主に樹木の地際部、根っこの元のところですね、地際部を腐らせる病気になります」
(リポート):
「大津通沿い、きのう根本から折れた木の跡がこちらです。外側の部分は比較的硬いんですけれども、色が黒くなっている部分を触ってみると少し柔らかくなっていまして、腐っているようにも感じます」
17日の雨で葉の上に水がたまるなどして木全体が重くなり、倒れやすくなっていたのではないかと専門家は指摘。
さらに…。
石黒さん:
「(街路樹は)植栽桝という道路の脇に植物を植えるスペースを作って植えたものになります。この植栽桝は地面の中にありますけども、実際は地上にあるプランターに植栽されたものとあまり変わらない状態だと認識してください。狭いということは、このケヤキが健全な成長ができない」
街路樹は、根元の周りを石畳やコンクリートなどで覆われていますが、公園に植えられたものは、周りの地面の広い範囲が土で覆われ、比較すると街路樹は成長の妨げとなる障害が多いことがわかります。
石黒さん:
「根っこが腐る病気を目視で確認することは、実は非常に難しいんです。手間等はかかりますけども診断等をちゃんと行えば、事前に今回の事故は防げたかもしれません」
かつて緑が少なく「白い街」といわれた名古屋。
高度成長期に積極的に緑化を進め、現在は政令指定都市の中で面積当たりの街路樹の数が、札幌、横浜に次いで多い街となっています。
市は緊急点検を行っていますが、道路や歩道の安全を確保するため、老木や大きくなりすぎた木の撤去を進めるなど、2021年から始めた「街路樹再生プラン」を推進していくことにしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a31f96e4c7b9b47af6bd9d1b33dcf82904dccff
(ブログ者コメント)
近所の街路樹は、大きく育って根が発達したせいか、あちこちで道路のヒビわれが目立っている。
。
植樹時に根の発達を見越しているはずだが?と思い調べてみると、以下の熊本県の資料(14/48p)には、「(4)樹木の成長に配慮した植栽基盤の確保」という項目があった。
https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/14504.pdf
2022年8月12日19時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前8時ごろ、JR札幌駅前の歩道で、ふたがずれたマンホール(直径約60センチ)に歩いていた女性の右足が落ち、両足と左腕にすり傷を負った。
札幌駅総合開発によると、マンホールのふたを固定するナット4本全てが外れ、ふたが4分の1ほどずれていた。
大雨で下水管の空気が圧縮され、外れたのではないかとみて、原因を調べている。
同社は12日午後、ナットを交換してふたを取り付けた。
今後、巡回を強化するという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ8D65HVQ8DIIPE01T.html
8月13日5時0分に北海道新聞からは、6月に点検した際は異常なかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前8時ごろ、札幌市中央区北5西2の札幌駅バスターミナル東側の歩道を歩いていた女性が、ふたがずれたマンホールに右足をとられて転倒し、左腕と両足に擦り傷の軽傷を負った。
マンホールを所有、管理する札幌駅総合開発(札幌)によると、ふたは直径約60センチ、厚さ5・5センチ、重さ60キロで、4分の1程度ずれていた。
札幌中央署を通じて連絡を受けた同社が確認したところ、ふたを固定するナット4本が外れていた。
2本は現場付近で見つかったが、もう2本は見つかっていない。
6月に点検した際は異常がなかったといい、同社は「巡回や確認を強化する」としている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/717272
(ブログ者コメント)
気象庁のデータによれば、当日の雨量は下記だった。
午前1時 8.5mm/時
午前2時 25.0mm/時
午前3時~8時 0 mm/時
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/hourly_s1.php?prec_no=14&block_no=47412&year=2022&month=08&day=12&view=p1
2022年8月2日18時0分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、見づらい点字ブロックの例示写真付きでネット配信されていた。
視覚障害者の歩行の助けとなる点字ブロック。
4月には奈良県大和郡山市の踏切内のブロックが摩耗して一部がはがれ、全盲の女性が電車にはねられ亡くなる事故が起き、改めて重要性がクローズアップされた。
事故を受け、踏切内に横断歩道などに使う特殊な点字ブロック「エスコートゾーン」が設置されるなど、改善が進む。
一方で、当事者団体によると、点字ブロック設置を巡っては、視覚障害者の9割に影響があるにもかかわらず、「見落とされがちな大きな問題」があるという。
それは何なのか。
現場を取材した。
【歩道に「なじむ」点字ブロック、あちこちに】
福井市中心部。
福井県庁に通じる県道の歩道には、中央に点字ブロックがきれいに敷設されていた。
歩道の灰色タイルと同じ色・模様のブロックで、調和が取れているようにも見える。
しかし、同市で暮らす弱視の70代女性は、「道と同系色の点字ブロックは歩きにくい。改善してほしい」と訴える。
視力は、色や明暗がぼんやりわかる程度。
知らない場所を歩くときは、白杖(はくじょう)を使いながら、目からの情報も頼りにしているという。
日本視覚障害者団体連合によると、点字ブロックは1967年に岡山市の盲学校近くの交差点に世界で初めて敷設された。
その後、全国に広がっていったが、80年代ごろから、景観意識の高まりもあり、街や道路のデザインを優先し、歩道となじむ同系色のブロックが使われる例が全国的に増えたという。
ブロックの凹凸より、色を頼りに歩く人も多い弱視者から「歩きにくい」との声も上がるが、改善は進んでいない。
意識して街を歩くと、福井市中心部では市電が走り、繁華街に近い県道の通称「フェニックス通り」沿いの歩道で、歩道に色味が近い薄いピンクのブロックが敷かれていた。
2024年春に北陸新幹線が延伸される予定で、再開発が進むJR敦賀駅(同県敦賀市)近くの県道沿いでも見つかった。
多くの人が行き交う場所に、弱視者が見分けにくい点字ブロックが使われたままとなっていることに違和感を覚えた。
なぜ改善が進まないのか。
冒頭に挙げた県庁前の歩道を管理する福井県道路保全課は、「整備当時は原則黄色と定められていなかった」と説明する。
点字ブロックといえば「黄色」を思い浮かべる人が多いだろう。
85年に建設省(現国土交通省)の指針で「原則として黄色」とされ、00年施行の交通バリアフリー法下の省令で「原則黄色か周囲の路面との(明暗のコントラストを示す)輝度比が大きく容易に識別できる色」と定められた。
06年施行のバリアフリー新法下でも踏襲されているが、守らなくても罰則がなく、見やすさの配慮は道路管理者に委ねられているのが実情だ。
同課は、「今のところ、市民や団体から改善要望はなく、再整備の予定はない」としている。
しかし、点字ブロックの整備などを担当する国土交通省道路局企画課は、「そもそも、色を決めているのは、弱視の方にとって輝度比が小さいとブロックが認識しづらいため。要望の有無に関わらず、古い道路でも基準に適合させる努力義務があり、整備することが望ましい」との見解を示した。
【高齢になり増えてくる「見えづらさ」】
「同系色のブロックは、視力が低下した高齢者にとっても危険だ」と指摘するのは日本視覚障害者団体連合の三宅組織部長(49)。
同連合には、高齢者からも「建物内でグレーの床にグレーの点字ブロックが敷かれていて、気付かず足を滑らせた」との声も寄せられるという。
「ほぼ毎年、全国各地から改善を求める声が上がっている。弱視の人もブロックの存在を認識できなければ、敷設の意味がない」と訴える。
そもそも、見えづらさを抱える人はどれくらいいるのか。
日本眼科医会によると、09年公表の調査で、障害者手帳を取得していない人も含めた視覚障害者数は、約164万人(07年時点)。
そのうち、失明していないが、左右で良い方の矯正視力が0・5未満の「ロービジョン」の人は約145万人で、全体の約9割に上る。
高齢になり、病気などで目が見えにくくなる人も多いという。
当時の予測値では、全体の視覚障害者数は20年に197万人、30年で201万人に達するとしており、日本視覚障害者団体連合は「高齢化などにより全体の数は増えている」とみている。
【視覚障害者は「全盲」だけじゃない】
各地に多数残る「見分けにくい」点字ブロックだが、当事者団体の積極的な働きかけで改善が進んだ例もある。
山梨県視覚障害者福祉協会は、約15年前から毎年、県に対し点字ブロックに関する要望書を提出。
13~18年度の甲府駅南口近辺の再整備では、弱視の協会員から「見えづらい」と声が上がっていたブロックの色が改善された。
堀口会長(75)は、「10年ほど前は、要望しても『景観になじんだ色にしている』と言われた。だが、障害者への合理的配慮の義務化を定めた障害者差別解消法(16年施行)などに後押しされ、徐々に我々の言い分が聞いてもらえるようになった」と振り返る。
点字ブロックに詳しい成蹊大学の大倉元宏名誉教授(人間工学)は、「一般的に、視覚障害者は全盲というイメージがあり、大半がロービジョンという実態がなかなか理解されていない」と指摘。
その上で、「点字ブロックと歩道が同系色の場合は、道とブロックの間に別の色の『側帯』と呼ばれるラインを敷くなどの対策が必要。また、設計段階から視覚障害者の意見を聞くなど、当事者の声を反映させやすい仕組みを行政や企業が取り入れるべきだ」と訴える。
【問題はほかにも】
今年5、6月に名古屋市で開かれた日本視覚障害者団体連合の全国大会でも、点字ブロックを基本的に黄色とするよう要望があった。
要望したのは、愛知県盲人福祉連合会などの地元団体。
事務局がある同県豊橋市では、ブロックは黄色ではあるが、色が暗いため、歩道と区別しにくい所があるという。
さらに、事務局周辺では、ブロックが歩道の途中でなくなっている場所もあるといい、金子会長(71)は、「視覚障害者が利用する事務局の近くなのにブロックがないのは困る。事故が起こってからでは遅いので市に申し入れているが、道幅が狭いという理由で実現していない」と険しい表情を浮かべる。
視覚障害者が利用する公共施設の近くにもかかわらず点字ブロックに不備がある自治体は、ほかにもある。
長崎市視覚障害者協会によると、長崎市にある長崎県視覚障害者情報センター周辺では、バス停や商店街など数カ所で点字ブロックが見えづらい道があるという。
同協会の市田交通対策委員長(67)は、「長崎は道が狭く、ブロックを認識できず体が歩道からずれれば、車にぶつかる危険性がある。弱視の委員からは観光地でも景観を優先し同様の事例があると聞くが、大切なのは景観より命だ」と強調。
市内の事例を調べ、道路管理者に改善を申し入れる考えだ。
https://mainichi.jp/articles/20220801/k00/00m/040/039000c
(ブログ者コメント)
この記事を読むまではブログ者も、点字ブロックは全盲の人だけのために設置されている・・・と思い込んでいた。
20220年5月22日12時39分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
菊川市では、配水施設の水量減少により、およそ6700世帯で断水や水圧低下が続いていて、市は、臨時の給水所を設けて対応しています。
断水や水圧低下が起きているのは、菊川市の六郷、河城、西方などの地区の一部、およそ6700世帯です。
菊川市によりますと、5月18日にこの地区にある八王子配水池の水位低下が確認され、20日夜、配水を止めて別の配水池からの配水に切り替えましたが、その後、水が出なかったり出にくくなったりしたということです。
このため、市では21日から市内に臨時の給水所を設置し、22日も2カ所で朝7時から給水を行っています。
このうち菊川市役所には、22日朝から近所の人たちがペットボトルやウォータータンクを持って訪れ、給水車から水をくんでいました。
市では、水量減少の原因について、水道管などから漏れている可能性も含めて調査中で、復旧の見通しはいまのところ立っていません。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20220522/3030015984.html
5月24日付で静岡新聞からは、道路表面に水が出ていなかったため場所の特定に時間を要したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は18日から漏水調査を行い、22日に破断した水道管を発見。
水が道路の表面に出ず、排水路から出ていたため、特定までに時間を要したという。
23日午前0時までに破断した水道管の復旧工事を実施した。
午後からは水の濁りを確認しながら、徐々に配水池からの配水量を増やした。
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1070630.html
5月24日19時47分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、交通量が多くアップダウンの激しい道路だったため水道管に負担がかかりやすかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回の断水は、菊川市西方の水道管が破損したことから始まったとみられます。
<寺田記者>
「断水の原因となった場所は大型車の交通量が多く、起伏の激しい場所で、水道管が耐え切れなくなったとみられています」
近くには工場が多く、交通量が多いことに加え、道路はアップダウンが激しく、水道管に負担がかかりやすい場所だったというのです。
実は、静岡県内でも、水道管の破損をめぐるトラブルは後を絶ちません。
3年前に静岡市で起きたトラブルでは、埋設から70年近くも経った水道管に大きな穴が開きました。
今回破損した水道管も、埋設からちょうど50年が経過していました。
<菊川市水道課 山内課長>
「水道管の耐用年数は40年だが、その1.5倍の60年を目安に交換している」
これは菊川だけの問題ではありません。
国のデータによると、法定耐用年数の40年を超えた水道管の割合が年々増加する一方、新しいものに交換した率は低いままです。
<菊川市水道課 山内課長>
「人口減少にともなう水道料金の減少による収入不足や職員の人員の減少、なかなか回り切れない」
菊川のような断水は私たちの街でも起きかねないということですか。
<影島亜美アナウンサー>
「そうなんです。例えば、静岡市の場合、小さな水漏れを含めると、年間およそ2000件の修復工事を行っているといいます。中には90年以上経ったものが現役で使われていたというケースもあり、かなり深刻な状況です。 菊川市の担当者は、お金ができるだけかからない工法を考えたいということですが、どうしても工事費用がかさみ、水道料金に上乗せする自治体も出てきています。 私たちはいつ同じようなことが起きてもいいよう、災害同様、備えが必要です。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/049b6ad1afb9825715acf9a38ef77f4adc79fd00
5月24日19時34分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)からは、水道管の取り換えには1㎞で0.5~1億円かかるなどハードルが多いという、には下記趣旨の記事がネット配信されていた。
断水や水圧低下の原因は水道管の“老朽化”による破損。
水道事業に詳しい専門家は、断水などを引き起こした今回の破損は「氷山の一角」と話し、“全国どこでも起こりうる”と警鐘を鳴らす。
(グローバルウォータ・ジャパン 吉村代表)
「日本全体の水道管を全てつなげた場合、約68万キロと言われている。
簡単に言うと地球1周4万キロ、17周分の水道管が日本国民の水道を支えている。
(このうち)約10万キロ、地球を2週半分の水道管が、これから取り換えなければいけない現状」
水道という重要なインフラが老朽化している中、吉村氏は、水道管の更新には多くの「課題」があり、中でも“費用”の問題が重くのしかかるという。
(グローバルウォータ・ジャパン 吉村代表)
「約1キロの水道管を取り換えるのに約5000万~1億円かかる。
過疎化が進んでいて、1本の水道管にたくさんの利用者がいる。
ユーザーが少なければ、当然、採算が取れない。
しかし、(水道料金の)値上げが出来ないというのが現状」
その他にも
①水道を支える職員や技術者の減少
②節水機器の普及や人口減少で利益の低下
などが課題に挙げられる。
さらに、いざ更新工事に着手しても、多くのハードルがあるという。
(グローバルウォータ・ジャパン 吉村代表)
「日本の水道管を取り換えるには”不断水工法”といい、水を止めないで工事をする。
これが当たり前になっている。」
水道管を更新するには、まず工事区間の道路を閉鎖し、う回するための水道管を設置する。
そして、新しい水道管に取り替え、その後、先に設置した水道管を取り外す工程になるため、多くの手間と費用がかかる。
交通規制を伴うため、繁華街では、より工事の着手が難しいという。
重要なインフラである水道管の更新をどのように進めていくのか、社会全体でその解決法を考えていく必要がありそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a9569ee7cac7b547b9c9fdff46f00be33757d1f


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。