







2020年8月21日18時35分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地で、体を打ちつけたという連絡が同じ遊具で2件相次いだことから、遊園地は休園にして原因の調査を続けています。
問題が起きたのは、コースの水路を乗り物にのって進み、最大11メートルの坂を滑り落ちるのが魅力の「急流すべり」という遊具です。
遊園地によりますと、今月13日に訪れた25歳の女性から19日に連絡があり、遊具を利用した際に体を打ちつけ、病院に受診したところ、ろっ骨にヒビが入っていたということです。
また、今月14日にも子供を抱っこして乗った30代の女性が、落下したあともスピードが緩まず激しく揺れて体を打ちつけたと訴え、肩や首そして腕に痛みがあるということです。
いずれも、坂を滑り降りた先にある、右にカーブしているところで水路の脇にぶつかっていたということです。
遊園地のこれまでの調査では、水位が基準よりも低かったため、遊具が坂を下った時にスピードを十分に落とすことができないままカーブに入ったことが原因ではないかとしています。
遊園地は20日から休園し、すべての遊具の点検を行っています。
華蔵寺公園遊園地の境野園長は、「事故が起きてしまったことを非常に重く受け止めています。けがをされた方が1日でも早く回復することを願っています。このような事故がもう2度と起こらないようしっかりと点検をしてから再開したいと思っています」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20200821/1060007562.html
8月21日6時0分に上毛新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
「急流すべり」は、丸太型ボートに乗って水路を進み、最大11メートルの高さから流水とともに滑り下りる遊具。
13日正午ごろに利用した女性(25)は落下後に機体に体を打ち付け、胸にけがを負った。
翌14日午後1時ごろに利用した30代女性も肩や首、腕に痛みを訴え、「落下後にスピードが緩まず、機体が激しく揺れた」と説明しているという。
一緒に乗った2歳の息子にけがはなかった。
30代女性から報告を受けた同遊園地は、同日午後1時20分ごろに水路の水位を点検した。
基準値を下回っていたことから、水量不足のため機体が落下後に十分減速せず、事故につながったとみている。
ただ、13、14両日の開園前の点検では、水位を含めて異常が確認されておらず、詳しい原因を調べている。
同種事故の報告は、これまでないという。
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/234603
8月20日20位15分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
遊園地によると、ボートは車輪付きで、落差約10メートルを滑り落ちる。
13日正午ごろと14日午後1時ごろに、それぞれ利用した25歳と30代の女性が激しく揺れるボートに体を打ち付け、肋骨(ろっこつ)にひびが入ったり、首、肩、腕を痛めたりした。
水路の水位低下が原因でボートの速度が下がらなかったとみられ、詳しく調べている。
女性の1人から連絡を受けた県警が19日、現場の状況を確認したという。
https://www.sankei.com/affairs/news/200820/afr2008200023-n1.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の3コマ。
(2021年8月8日 修正1 ;追記)
2021年8月7日6時6分にYAHOOニュース(上毛新聞)からは、屋内で使用すべきポンプ制御設備を屋外で使っていたため、チリや高温などで接触不良が起き、ポンプが一時停止して水位が下がったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
国土交通省の審議会は6日、水を循環させるポンプが一時停止してブレーキに必要な水位が保てず、十分減速しないままカーブに入ったことが原因とする調査報告書をまとめた。
報告書によると、乗り物はレールに沿って滑走し、ブレーキ部分にたまった水の抵抗でスピードを落とす仕組みになっている。
循環ポンプを制御する設備は、ちりなどのない屋内で周囲の温度が50度以下との使用環境の条件があるが、屋外の分電盤の中で使用していた。
ちりの付着や高温などで接触不良が起き、ポンプが一時的に停止したとみられる。
遊園地は事故後に一時休園し、10月から再開したが、この遊具は現在も運休している。
報告書の再発防止策では、循環ポンプを制御する設備の交換などが示されており、今後の再開については検討中という。
市文化観光課は、「(循環ポンプを制御する設備に)ほこりが付着していたことは、日常の管理がなっていなかったと言える。管理のマニュアルなど、見直さなくてはいけない」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b99a389bc45576e357121525424abbed3bf6101f
8月6日18時47分にNHK群馬からは、同じような仕組みの遊具の所有者などに横展開対応が図られるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省の「昇降機等事故調査部会」は6日までに原因などについての報告書をまとめ、公表しました。
それによりますと、事故は水路のカーブで発生し、水の抵抗で減速するため水位を39センチに保つことになっていましたが、事故当時は基準より低くなっていたとみられるということです。
調査の結果、水位を制御する「インバーター」と呼ばれる装置が50度以上の高温となったことなどで一時的に不具合を起こし、水を循環させるポンプが正常に作動しなかった可能性があると指摘しています。
このため、水位が基準を満たさず、乗り物が十分に減速できなかったことが、事故の原因と考えられると分析しています。
調査部会は、同じような仕組みの遊具の所有者などに対し、インバーターやポンプの状況を確認するよう求めていて、国は、自治体などを通じ、周知することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20210806/1060010001.html
(ブログ者コメント)
屋内仕様の設備を、なぜ屋外で使っていたのだろうか?
報告書も含め、その点に言及された記述は見当たらなかった。
ただ、報告書に以下の記述があったので、もしかすると、それまで設置されていた屋外仕様のインバーターを交換するのに、さほど注意を払わず屋内仕様のインバーターに交換した・・・ということだったのかもしれない。
(p14/25)
・事故機については、保守点検業者が平成 30 年 7 月にセーフティー回路の機能((3)参照)が追加されたインバーターに交換している。
・インバーターの使用環境の条件は、塵埃のない屋内、周囲温度は 50℃以下とすることとされている。
https://www.mlit.go.jp/common/001416639.pdf
2020年8月21日19時18分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日、神奈川県の横須賀市で「ガスのような異臭がする」という通報が相次ぎました。
この夏、異臭騒ぎは3回目だということで、現地を取材しました。
21日、神奈川・横須賀市――。
住民;「ガス臭い感じでしたね。変な話、爆発しちゃうんじゃないかと」
ウインドサーフィンショップ ティアーズ 山田さん;「ガス臭いような硫黄くさいような、そんな感じ。大きい工場もないし、不思議ですよね」
21日朝、多くの住民が感じた「ナゾの異臭」。
その異臭騒ぎがあったのは、神奈川県の横須賀市。
21日午前8時40分ごろから、「ガス臭い」「硫黄のようなにおいがする」などと、消防や市に40件以上の通報があったのです。
救急搬送される人などはいませんでしたが――。
保育園の先生;「ちょっとガス臭いと園内の方でも感じたので、調理室の方、調理の準備が始まっていましたので」
横須賀市立津久井保育園では、調理室でガス漏れが起きていないか確認に。
しかし、ガス漏れはなく…。
保育園の先生;「窓を開けたら外から入ってくる感じだったので」
臭いを感じた午前8時40分ごろは、ちょうど子供を送る時間帯とも重なっていたため、保護者も「周辺がガス臭い」と話していたといいます。
保育園の先生;「怖かったので、しばらくは様子を見ていましたけど、でも20分、30分したら(臭いは)消えたので」
21日午前、「異臭」の通報が相次いだのは、横須賀市の津久井地区。
しかし、時間がたつにつれて久里浜や二葉のエリアからも通報があり、市や消防は南風が吹いていたことから臭いが北上したのではないかとしています。
実は、この異臭騒ぎ――。
山田さん;「またかって感じはしました。また変な臭いしてるなと」
横須賀市内では、6月4日と7月17日にも同様の異臭騒ぎが。
このときは、隣接する三浦市でも異臭がするなどの通報がありました。
住民;「前回の時は、にんにくの腐ったような臭い、シンナーのような臭い。今回はガスの臭い」
1か月ごとにやってくる「ナゾの臭い」。
市によりますと、東京ガスがすぐに調査を行いましたが、ガス漏れなどは確認されなかったということです。
その異臭の原因は、いまもナゾに包まれています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c62ebd360e93f8f112595ad4b1f70b45d528fe22
(ブログ者コメント)
〇以下は、映像の2コマ。
〇前2回の異臭騒ぎも本ブログで紹介スミ。
6月は夜間、7月と今回は午前の出来事だ。
タンカーなどからのガス抜きであれば、夜間にこっそり行うのではないだろうか?
ブログ者は岩盤割れ起因説に傾いている。
2020年8月19日7時55分にYAHOOニュース(産経新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本高崎支社の社員とグループ会社員のための安全教育施設「安全の学び舎~刻苦勉励舎(こっくべんれいしゃ)」が高崎駅構内に誕生した。
過去の事故などから学ぶ取り組みを推進するのが目的で、新幹線高架下に整備された。
広さは約330平方メートル。
目を引くのは、昭和25年6月に信越本線・熊ノ平駅構内で発生した土砂崩落事故や52年3月の上越線・津久田-岩本駅間で起きた落石による急行列車脱線事故など、8件の重大事故を写真などで取り上げたパネルコーナーだ。
それぞれの経緯や原因を示したうえで、「どのように行動するか」など、具体的な勉励のポイントなども提示した。
労働災害事故、昨年の台風19号の自然災害状況などをまとめたコーナーもあり、教訓などが記された。
「事故の減少傾向が続く中で事故の怖さを伝えたい」と、3D映像を映し出す仮想現実(VR)ゴーグルを使った「安全体感VRトレーニング」も導入。
鉄道車両屋根上での作業と配電作業に伴う危険体験、構内整備業務中の触車体験がリアルに経験できる。
各コーナーで学んだ後は、社員同士で「取り組むべきこと」を共有するためのミーティングの場も設定されている。
今後2年間で関係社員全員が施設を利用する見通し。
JR東の「安全のプロ」に認定されている同支社の深田安全企画室副課長は、「社員一人一人が主体的に考え、行動できるよう安全に対するレベルアップを図りたい」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ee013c675bf446052ac565c042190c216ddbff2
2020年8月19日付で中国新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
19日午後4時20分ごろ、福山市御門町の県道で、信号待ちのトラックが突然、爆発した。
フロントガラスが吹き飛び、車体は大破したが、運転していた20代の男性は顔に軽いやけどを負っただけで無事だった。
福山東署などによると、男性が体を冷やす冷却スプレーのガスが充満していたことに気付かず、車内でたばこを吸おうとライターで火を付ける際に引火して爆発した可能性が高いという。
男性は「ライターを使ったら突然爆発した。気がついたらドアや屋根が外れていた」と驚いていた。
同署によると、爆発で吹き飛んだ破片で周囲の車7台にも傷が付いたという。
福山南消防署によると、冷却スプレーにはジメチルエーテルなど、空気より重たく、可燃性の高いガスが含まれていることが多い。
車内では、窓を開けただけでは換気が不十分で、足元に充満していることに気付かないといい、同署は「スプレーを使う際には十分注意して」と呼び掛けている。
8月19日22時38分に朝日新聞からは、スプレーを30秒ほど体に吹きかけたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後4時20分ごろ、広島県福山市御門町2丁目の県道交差点で信号待ちをしていたトラックの運転席で爆発が起き、運転手の男性(22)が顔に軽いやけどを負った。
目撃者らの通報で駆けつけた広島県警福山東署や福山地区消防組合によると、男性は「暑かったので冷却スプレーを体に30秒ほど吹きかけた後、たばこに火を付けようとしたら爆発した」と話したという。
トラックはフロントガラスが吹き飛んだほか、運転席や助手席側のガラスも破損し、屋根部分もめくれたという。
福山市のこの日の最高気温は35・9度だった。
https://www.asahi.com/articles/ASN8M7GJXN8MPITB016.html
8月25日18時9分にNHK関西からは、スプレー缶による事故は5年で約300件起きており夏場に多いなど、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
猛烈な暑さが続く中、今、人気を集めているのが、冷却スプレーです。
体に吹きかけると、ひんやりとして手軽に涼しさを感じさせてくれます。
しかし、この冷却スプレー、使い方には注意が必要です。
今月19日、広島県福山市で、信号待ちをしていたトラックが突然、爆発しました。
原因は、暑い車内で体を冷やそうとして使った冷却スプレーとみられています。
警察によりますと、運転手の男性が車内で冷却スプレーを体に吹きかけたあと、たばこを吸うためにライターを使った際に引火し、爆発が起きたとみられるということです。
男性は顔に軽いやけどをしました。
消費者庁によりますと、スプレー缶に関する事故は、平成27年4月からことし3月までの5年間で300件余り把握されていて、特に夏場に増える傾向にあるということです。
事故の発生日がわかっている220件を月別にみると、冬が1か月間に10件前後なのに対し、▼6月は28件、▼7月は27件、▼8月は32件と、気温が比較的に高い時期に多く発生しています。
消費者庁によりますと、夏の暑い時期は冷却スプレーや制汗剤、虫よけスプレーなどスプレー缶を使用する機会が多くなるため、事故が増えると考えられるとしています。
また、NITE=製品評価技術基盤機構は、冷却スプレーに含まれる可燃性のガスに引火して、着ている服が燃える事故の再現映像を公開し、スプレーを使った直後に近くでライターなどを点火しないよう呼びかけています。
【大阪市消防局も注意呼びかけ】。
車の中など狭い空間でスプレー缶を使用すると可燃性のガスが充満し、ライターなどを使った場合に引火して爆発するおそれがあるということです。
大阪市消防局では、風通しのいい広い空間でスプレー缶を使用するよう呼びかけています。
大阪市消防局規制課 危険物担当係長の森本さんによりますと、車内でスプレーを使用した場合、ガスは低いところに滞留しやすいため、窓を開けたとしても、しばらくは、ガスが車内に残った状態が続くということです。
このため、「スプレーの使用直後はライターなどの火気を使用することは控えていただきたい。車外で冷却スプレーなどを使用してから車内に乗り込むなど注意してほしい」としています。
また、夏場に使う機会が増える殺虫スプレーにも注意が必要だということです。
森本さんは、「例えば台所でスプレー缶を使うと、空気よりも重いガスがシンクにたまるおそれがあり、そこでうっかりコンロなどの火をつけると、引火する危険性があります」と指摘しています。
消防局によりますと、大阪市内では近年、スプレー缶による事故が増加傾向にあるということで、風通しのいい広い空間で使うよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200825/2000034061.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
消費者庁公表資料(下記記事中のPDF)によると5年で300件あまりの事故の中には、、廃棄スプレー缶の事故も含まれている。
『8月に多いスプレー缶によるやけどや皮膚障害に注意! -使用時に吸い込んで呼吸困難になる事故や、廃棄処理時に引火する事故が発生-』
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_036/
2020年8月20日8時11分にYAHOOニュース(埼玉新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前11時50分ごろ、埼玉県三芳町藤久保、5階建てマンションで、4階西側外壁の出窓の補修作業をしていた新座市野寺5丁目、建築業佐藤さん(男性、83歳)が転落。
佐藤さんは腰を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
東入間署によると、佐藤さんは同日午前11時ごろから、高さ約12メートルの出窓の雨漏り補修作業を一人でしていた。
屋上から縄ばしごを下ろして作業しており、事故当時は屋上から安全ロープが垂れ下がっていたが、安全ベルトは着けていなかった。
補修を依頼した部屋の住人がドスンという音を聞き、転落している佐藤さんを発見、119番した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/be46ba585d71d6b5e2615b867f43ef9db3416aec
2020年8月19日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10925/
(2020年8月25日 修正1 ;追記)
2020年8月18日19時37分にNHK岡山から、沖合2kmで急減速し船の方向も変わっていて、そこでの衝突が座礁の原因となった可能性大など下記趣旨の記事がネット配信されていた。
AISと呼ばれる、船の位置などを電波で発信する装置のデータ分析を行っている「IHIジェットサービス」が解析したところ、貨物船はモーリシャスの南東およそ2キロの沖を航行していた先月25日、1分余りの間に針路をほぼ90度右に変え、10ノット前後で進んでいた速度も1ノット以下に低下していたことが分かりました。
船舶事故に詳しい神戸大学大学院の若林伸和教授は、「通常、このように人為的に船の向きを変えることはなく、船底が何かに当たって急に向きが変わったのではないか」と述べ、この衝突が座礁の原因となった可能性が高いと指摘しています。
分析データによりますと、貨物船はその後、北におよそ1キロ漂流し、10日余りたった今月5日に電波の発信が止まりました。
また、この海域を航行するほかの船舶のデータと比べると、貨物船は北西におよそ16キロ離れ、モーリシャスの沿岸近くを進んでいたことも分かりました。
若林教授は、「周辺はさんご礁も多く、注意が必要な場所だ。危険な所にわざわざ寄っていくことは考えられない」と述べ、貨物船が通常とは異なる航路をとったことが事故につながったのではないかという見方を示しました。
事故の原因究明に向けては、現地の警察当局などが貨物船の航行データを記録した「ブラックボックス」を回収し、船長を含めた乗組員から事情を聞いています。
・・・・・
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20200818/4020006297.html
8月19日7時29分にYAHOOニュース(中央日報)からは、船は沿岸警備隊からの警告を無視して進んだ、wifi信号を探すにしては陸地に近づきすぎなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
現地警察関係者はロイター通信に、「わかしお」は事故の5日前から誤った航路で運航していたとみていると話した。
モーリシャス沿岸警備隊は、これに対し「座礁の危険がある地域に進んでいる」と警告したが、黙殺されたという。
現地警察は、彼らが船舶内の航行装置から出た警告音も無視したものと疑っている。
このほかにも、彼らは座礁時に沿岸警備隊に遭難信号を送らず、沿岸警備隊の呼び掛けにも応じなかった容疑を受けている。
同関係者は、事故当時船内で誕生パーティーが開かれていたという情報が警察に寄せられており、調査中とも伝えた。
また「わかしお」がWi-Fiの信号を探すために陸地側に航海したという船長の主張に対しては、「信号を探すためなら、陸地にそこまで近付く必要はない」として否定的な見方を示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a8fa7ad4755edd182de07a5ebd86810be7098cb
(2020年8月27日 修正2 ;追記)
2020年8月25日22時14分に毎日新聞からは、新型コロナ禍での故郷の様子を電話で知るためモーリシャスに接近したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日で貨物船の座礁から1カ月。
乗組員の私的な行動で座礁した疑いが強まってきた。
司法関係者によると、乗組員の間から「新型コロナ流行により故郷で何が起きているか知りたい」との声が上がった。
アプリ「ワッツアップ」などの通話機能で家族と会話するため、航路沿いのモーリシャスに接近することになった。
1等航海士が持っていたスリランカのSIMカードでネットにつなげる計画だったという。
航路を追跡した民間の衛星データによると、船は速度を変えずモーリシャス島に直進。
一定時間ネットにつなげるため速度を落としたり、座礁を避けるため針路を変えたりしなかったことについて、司法関係者は「最大の謎だ。警察も知りたがっている」と強調した。
同関係者は、「船の仕事はストレスが多い」と指摘。
この船では、東南アジアで乗組員が仕事に耐えられず、海に飛び込み救助される事案があった。
https://mainichi.jp/articles/20200825/k00/00m/030/164000c
8月26日17時59分にYAHOOニュース(朝日新聞)からは、船員たちは船上生活が続いていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
船が島に近づいた理由について、船員たちが、新型コロナウイルスの流行で「数カ月間も船上生活が続き、インターネット接続をして家族と会話をしたかった」と供述していることが、捜査関係者らへの取材で分かった。
当時はコロナ禍で寄港先での滞在が難しかったほか、港での滞在費用を浮かせるために5カ月以上、船上生活が続いた船員もいたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbc2cd82cbbcfac2432372f0f52dc6e786a9d398
(2020年9月11日 修正3 ;追記)
2020年9月10日18時49分にYAHOOニュース(毎日新聞)からは、海図の見方を誤ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
船籍があるパナマの海運当局の初期調査報告によると、船員らが家族と電話やインターネットで連絡が取れるようにと、船長が携帯電話の電波が入るモーリシャス沖5カイリ(約9・3キロ)まで接近するよう指示した。
ところが、海図や縮尺の見方を誤って異常接近し、座礁につながった可能性があるという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9b56308b507acf101d8a3adb60bbc6ffb8b5959
(2020年12月19日 修正4 ;追記)
2020年12月18日22時41分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、商船三井が調査結果を公表した、船に備えていた電子海図では広範囲の位置確認しかできなかった、5億円かけて再発防止策をとるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
商船三井は18日、事故の調査結果を公表した。
携帯電話を使えるように船を電波圏内となる岸辺に近づけたことが事故原因と認め、「安全意識が不足していた」と謝罪した。
商船三井によると、船は事故の2日前に携帯電話の圏内に入るために予定の航路を変更し、事故当日はさらに岸に近付いていた。
船はカーナビのような役割を果たす「電子海図」を備えていたが、広範囲の位置把握しかできず、船員は岸までの距離や水深を正確に把握していなかった。
このため、岸まで0・9カイリ(約1・7キロ・メートル)、水深10メートルの水域を航行していたにもかかわらず、船員は座礁直前になっても岸までの距離は2カイリ(約3・7キロ・メートル)程度、水深200メートル以上と誤認していた。
さらに、距離をレーダーで測定したり、目視したりといった確認も怠っていたという。
今回のような燃料油による汚染の場合、法的責任は船主のN汽船が負い、商船三井には及ばないのが原則だ。
ただ、同社は自社で運航する船の半数がチャーター船であることを踏まえ、5億円を投じて再発防止策を実施することにした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0df155776d60b4b0f5f67252125babc44e6f56bc
12月18日18時27分にYAHOOニュース(朝日新聞)からは、事故当時の電子海図は日本列島が入る地図を使って佐渡島の横を通ろうとしたようなものだった、再発防止策として船内監視カメラの設置や通信設備の強化などに取り組むなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
使っていた電子海図は、広い範囲を見るためのものだった。
ウェブで会見した商船三井の加藤・安全運航本部長は、「日本列島が入る地図を使って、新潟県佐渡島の横を通ろうとしたようなもの」と説明した。
電子海図の準備不足や、沿岸に近づくリスクの認識が船員に足りていなかったことなどが事故の原因になった、と推定した。
商船三井は再発防止策として、
▽遠隔で航路を確認する本社と船の連携強化
▽良質な乗組員の確保
▽船内への監視カメラの設置
などを挙げた。
また、航海中の長期間、船員が陸上にいる家族らと携帯電話で連絡が取れないことが事故の背景になった可能性があるとして、船の通信設備の強化にも取り組む、とした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bf8e5fe9de907278501a431f40d36baabc2653b
(2022年7月1日 修正5 ;追記)
2022年6月30日10時18分に産経新聞からは、定額課金制のデータ通信機器を搭載していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運輸安全委員会は30日、乗組員がスマートフォンの電波を受信するため航海計画を変更し、島に接近したことで座礁したと推定する経過報告を公表した。
安全委の経過報告によると、貨物船はモーリシャス島周辺の海岸線などが記載された詳細な海図を入手していなかったにもかかわらず、スマホの電波を受信しようと航海計画を変更して島に接近。
貨物船には定額課金制でデータ通信が可能な通信機器を搭載しておらず、安全委は、事故以前から同様の目的で予定針路から外れ海岸線に接近したことがあったとみている。
安全委は再発防止策として、私的な理由で乗組員が不安全な行動を取らないことが必要と指摘。
商船三井と長鋪汽船との間で貨物船が航海計画を変更し予定針路を離れた場合に情報共有できる体制がなかったとして、国交相に対し、船の位置情報を共有できる体制の整備と、教育と訓練の徹底を船会社に指導すべきだと提言した。
安全委が他国領海内での事故を調査するのは初めて。
https://www.sankei.com/article/20220630-BH23F7XUMZI3VESRLHHRRLKTQE/
2020年8月18日付で河北新報から下記趣旨の記事が、誤報の画面付きでネット配信されていた。
秋田県沿岸部で今月、気象庁のレーダーが晴天時、誤って強い雨が降っていると観測していたことが分かった。
風力発電の風車の動きを降水と判断したためとみられ、関係者の間から「防災上問題がある」と指摘する声が上がっている。
同庁や秋田地方気象台によると、新潟市内にあるレーダーが4日正午~午後2時半、秋田、潟上両市の周辺で、解析雨量最大28ミリの降水を計測した。
同じ時間帯に、地域気象観測システム(アメダス)で降水は測定されず、気象衛星でも雨雲は確認されなかった。
レーダーは、電波が跳ね返る時間や強さから、雨や雪の降る場所や量を調べる。
今回の事態について同庁は、大気中で電波が屈折し、雨雲ではなく地上で動く風車を捉えたとみている。
同庁の担当者は、「大気の状況によって起きる時がある」と説明。
同様の事態が過去にどれだけあったかは確認できず、他の地域でも起きる可能性があるという。
気象レーダーの観測データは、自然災害の危険度を測る指標やスマートフォンの防災アプリに活用される。
元秋田地方気象台長の気象予報士和田幸一郎さん(62)=秋田市=は、「誤った観測が相次げば、災害時の避難判断に影響が出る恐れがある。観測技術の向上などで改善されることを期待したい」と話す。
気象庁は対策として、世界気象機関の指針に基づき、風車を設置する事業者に事前通知を求め、影響の少ない配置となるよう求めている。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202008/20200818_43024.html
(2020年9月4日 修正1 ;追記)
2020年9月3日9時38分に朝日新聞からは、降水量は全国20基のレーダー観測結果を組み合わせて確認していて、秋田の確認には新潟のレーダーが使われていたなど、下記趣旨のやや詳しい記事がネット配信されていた。
秋田県沿岸で8月、雨が降っていないのに気象レーダーが「猛烈な雨」の観測を示す不可解な現象が起きた。
沿岸部に立ち並ぶ風車の動きを、レーダーが雨と「勘違い」したためだという。
新潟県に設置されている気象庁のレーダーが、秋田市や潟上市などの付近で降水を確認したのは、8月4日の昼過ぎごろ。
全国に20基ある気象庁のレーダーは、互いの観測結果を組み合わせて降水を確認しているが、今回の秋田沿岸の天候判断には、新潟のレーダーのデータが使われた。
この観測結果などを利用して地図上で雨雲の動きを示す「高解像度降水ナウキャスト」では、一部地域が一時的に、1時間に80ミリ以上の「猛烈な雨」を示す紫色に染まった。
だが実際には、この時間帯に付近で雨が降ることはなく、秋田地方気象台が観測した天気はくもりだった。
なぜ、このような事態になったのか。
気象庁によると、レーダーは通常、山や建物の上を通過した電波が雨雲に当たり、その反射波(エコー)を受信することで雨を観測している。
ところが、本来は上空を直進するはずの電波が、大気の屈折率の状態によって地表方向に曲げられてしまうことがある。「異常伝搬」と呼ばれる現象で、電波が地表面や地表の構造物などに当たって反射すると、降水がないところに強いエコーが現れる場合がある。
今回、これが何らかの原因で起こり、回転する風車を雨と誤認したと考えられるという。
気象庁観測課の担当者は、「これまでも風車などが原因とみられる異常伝搬が発生することはあったが、今回のように強い雨を確認するのはまれなことだ」と話す。
建物のように動かないものであれば、受信した反射波が雨ではないことを自動的に判定できるが、(風車の)回転する羽根と雨を区別するのは難しいという。
誤った観測結果は防災情報に影響を与える恐れがある一方で、再生可能エネルギーとして風力発電への注目度は高まっており、今後も風車の設置の広がりが予想される。
このため、気象庁は風車の建設を計画している関係者に対し、レーダーとの距離などに考慮して影響の少ない配置をするよう注意を呼びかけている。
また、今回のような事例を蓄積し、異常伝搬が発生しやすい地域では、観測結果を加工したり、風車の動きを除外できる新しいレーダーへの更新を進めたりしている。
担当者は、「気象レーダーと風車の共存のために、風車の適切な設置場所やレーダーに与える影響について、事業者に説明していく」と語った。
元秋田地方気象台長で秋田朝日放送気象キャスターの和田幸一郎さんは、「(市民が)本物の雨雲と思ってしまい、不要な防災対応をとってしまう」と問題点を指摘。
「雨雲以外のエコーを除去できるようにするなど、技術の向上に期待したい」と話している。
https://www.asahi.com/articles/ASN927DCLN8PULUC015.html
(2022年8月29日 修正2 ;追記)
2022年8月28日7時0分に毎日新聞からは、秋田県の風車については反射した電波を受信しないように機器を調整しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
風車が影響を与えるのは、テレビの電波だけではない。
20年8月には、新潟県の弥彦山(弥彦村、長岡市)にある気象レーダーが秋田県沿岸の風車を「雨雲」と認識し、大雨への注意が呼びかけられたものの、全く雨が降らなかったという現象が起きた。
レーダーは、観測の対象が反射した電波を受信してその位置を特定する。
建築物のような動かない物体はデータ処理で影響を除去するため、雨雲と誤ることは少ない。
だが、羽根の場合は動いているものとして認識し、「雨雲から反射された」と判別されてしまうのだという。
気象庁観測整備計画課は、「秋田県ほど顕著な例は少ないが、全国各地で誤観測は起きている」と話す。
秋田県の風車については、反射した電波を受信しないように機器を調整し、再発を防いでいる。
【観測への影響懸念】
気象庁や防衛省は、気象レーダーやミサイルなどを見つける警戒管制レーダーでの観測に影響を与える可能性があるとして、風力発電所の建設を計画する場合は関係省庁に確認するよう求めている。
同省の担当者は、「脱炭素社会に向けた風力発電の導入拡大に加え、技術進歩で風車が大型化しているため、今まで以上に早期の連絡を呼びかけていく」と話す。
https://mainichi.jp/articles/20220826/k00/00m/040/351000c
(ブログ者コメント)
報道前半のテレビ視聴障害については別記事として紹介している。
2020年8月17日21時9分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後3時すぎ、西川町の東北電力吉川発電所の取水口で、作業していた西川町に住む臨時作業員、飯野さん(男性、65歳)が寒河江川に転落したのを、現場にいた東北電力の社員が見つけ、消防に通報がしました。
警察と消防が捜索したところ、通報から1時間あまりたった午後4時半ごろ、およそ850メートル下流の寒河江川の中央付近で飯野さんを見つけ、町内の病院に搬送しましたが、まもなく死亡しました。
東北電力によりますと、飯野さんは業務委託先の会社の臨時作業員で、ライフジャケットを身につけて、流木などゴミの撤去作業をしていたということです。
また、警察と消防によりますと、当時、川は増水し、濁っていたということで、飯野さんが誤って流されたとみて、当時の詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20200817/6020007832.htmlhttps://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20200817/6020007832.html
8月17日18時55分にTYUからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午後、西川町の寒河江川で男性が流され、死亡する事故がありました。
警察と消防によりますと、きょう午後3時15分ごろ、西川町沼山地内の寒河江川でライフジャケットを身に着けた人が流されていると消防に通報がありました。
救助に向かった消防が、顔を水に浸けたまま流される男性を発見しましたが、川の流れが速く近づけず、下流にある小月山橋付近で男性が浮かんでいるのを発見しました。
男性は午後4時半ごろに川から引き揚げられましたが、心肺停止の状態で病院に搬送され、死亡が確認されました。
事故に遭ったのは、現場の上流にある東北電力吉川発電所でゴミ取り作業を行っていた60代の男性とみられています。
寒河江川は先月の大雨から濁った状態が続いていたということです。
https://www.tuy.co.jp/program/news/localnews/83492/
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
2020年8月16日5時22分にYAHOOニュース(ウェザーニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日射しが強くなる夏は、車の窓にサンシェードを取り付ける人がいます。
しかし、運転席や助手席の窓ガラスに取り付けて走行するなど、使い方によっては道交法違反になることを知っていましたか?
実際に反則切符を切られる人もいるのです。
【濃いカーフィルムも道交法違反に】
運転席や助手席の窓ガラスにサンシェードやカーテンを取り付けると、運転者の視界を妨げるので禁止されています。
道路交通法第55条第2項は、運転者の視野を妨げたり、積載物によって方向指示器やナンバープレートが見えなくすることを禁止しています。
これに違反すると「乗車積載方法違反」として、反則金が普通車は6000円、大型車・中型車は7000円、違反点数は1点が付きます。
【昨年は都内で「乗車積載方法違反」が197件】
カーフィルムであっても、運転者の視野を妨げるものであれば、違反になります。
国交省は、道路運送車両の保安基準29条3項の細目を定める基準で、車の前面ガラス、運転席・助手席の窓ガラスの光を通す割合(可視光線透過率)が70%以上としています。
透過率70%未満のカーフィルムは運転者の視野を妨げることになるのです。
「カー用品売り場でサンシェードが売られているのに、取り付けると違反なの?」と思う人もいるでしょうが、道交法違反になるのです。
警視庁広報課によると、都内で「乗車積載方法違反」で反則切符を切られたのは、2017年が300件、2018年が260件、2019年が197件でした。
サンシェードや濃いカーフィルムで運転者の視野を妨げるだけでなく、積載物で方向指示器やナンバープレートを見えなくしたことも含めた違反件数です。
ちなみに、運転席や助手席の窓ガラスにサンシェードを付けると道交法違反ですが、後部座席の窓ガラスなら運転者の視野を妨げないのでOKです。
また、濃いカーフィルムも、後部座席の窓ガラスに貼るのは同様の理由でOKです。
日射しが強くなると、ついサンシェードをつけたくなりますが、視野が妨げられるため、思わぬ交通事故につながる恐れもあります。
日射しが眩しい時は、サングラスを使用するなどの方法で対策をして、交通事故のないよう安全運転を心がけましょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9b97ab0eacf1d5773c32af0d7cbe31b60c527ef
2020年8月17日20時51分にYAHOOニュース(中国新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後6時半ごろ、広島県尾道市百島南西沖の備後灘で、福山市の40代女性が水上バイクの後部座席から海に転落した。
尾道海上保安部によると、女性は直腸裂傷のけがを負い、病院に救急搬送されて手当てを受けている。
水上バイクは女性の友人の同市の30代男性が操縦。
女性が乗船中に波などでバランスを崩し、バイクの後部ステップに尻もちをついた後に海に落ちたという。
命に別条はないとみられる。
今回の事故は、船体を推進させるジェット水流が被害女性の身体に当たり、けがにつながった。
バイクは想像以上に速度が出て、思いがけない死亡事故も起きていることから、尾道海上保安部は、あらためて注意を呼び掛けている。
水上バイク事故は、尾道海上保安部と福山海上保安署が担当する県東部のエリアでは、今年初めて。
女性は後部座席に乗り、手すりにつかまっていたが、波しぶきに手を取られて海に落ちたという。
水流は消防放水の約80倍もの威力があり、スパッツをはいていた女性も身体を守りきれなかった。
県東部での事故は昨年も2件で、幸いにも、けが人は出ていない。
だが2013年に大崎上島町沖で、14年に笠岡市沖で死亡事故が発生。
17年には江田島市沖でカキいかだに衝突し、操船者が亡くなった。
速度の出し過ぎによる衝突、急な旋回による転落など、危険は身近にある。
今回は、水上バイクは直進中。
無謀な運転はしていなかったとみられるが、尾道海上保安部の麓交通課長は、「無理な加速や旋回をしないことはもちろん、同乗者の体勢や服装にも注意して」と話す。
ジェット水流が内臓を損傷させ、最悪の場合死に至らせる恐れもあるとし、ウエットスーツの着用などが望ましいという。
狭い尾道水道をバイクが並走することもあり、船舶や岩礁などへの見張りの徹底も呼び掛けている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/51e5e628824ebe8877a4d38ab03fd41ceaee9e07
2020年8月15日11時50分にYAHOOニュース(千葉日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後2時10分ごろ、千葉県佐倉市岩富町の自動車解体会社「J社」で、同僚と作業していた年齢不詳の男性が、重機のワイヤでつり上げた鉄柱(長さ約5メートル、直径80センチ)の下敷きになった。
男性は頭などを強く打っており、搬送先の病院で死亡が確認された。
佐倉署によると、男性は外国籍とみられる。
解体場の出入り口の門扉を建設中で、同僚が操縦していた重機のワイヤが外れた。
同署は男性の身元確認を進めるとともに、同僚に事情を聴くなどして事故の原因を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/25253002f5146c254436050e20d21180bdfae8d1
2020年8月13日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉労働基準監督署は、特別教育を受けさせず、労働者にチェーンソー作業を行わせたとして、「Y造園」の名で造園業を営む個人事業主を、労働安全衛生第59条(安全教育)違反の疑いで千葉地検に書類送検した。
伐倒した木の下敷きになり、73歳の男性労働者が死亡する労働災害が発生している。
労働災害は令和2年3月12日、千葉県市原市内の伐木作業現場で起きた。
労働者がチェーンソーで立木を切ったところ、この立木にかかっていた木が頭部に激突した。
労働者は救急搬送されたが、同日、死亡が確認された。
死因は頚椎損傷だった。
労働安全衛生法は、チェーンソーを用いた伐木作業に労働者を従事させる場合、特別教育を行わなければならないと定めている。
個人事業主は労働者に特別教育を受講させておらず、個人事業主自身も受けたことがなかった。
伐木した立木が他の立木に引っかかった状態である「かかり木」の処理に関するガイドラインは、かかられている立木を伐木してはならず、かかり木が発生した場合には速やかに処理しなければならないと定めている。
やむを得ず一時的に放置する場合は、労働者が誤って近付かないよう、標識の掲示などの措置を取らなければならない。
また、労働安全衛生規則は、かかり木の処理を行う場合、処理を行う場所の下方に労働者を立ち入らせてはならず、処理作業をする労働者以外を付近に立ち入らせてはならないと定めている。
現場では、労災が発生する1カ月ほど前にかかり木が生じていたが、重機が入らずに処理が後回しになっていた。
個人事業主は、かかり木の周囲に入らず、かかられている木も切らないよう指示していたが、付近への立ち入りを禁止する表示はしていなかった。
労働者がなぜ伐木をしたかは不明だが、同労基署は「かかり木があることに気付かずに切った可能性がある」と話している。
労災発生当日、現場では個人事業主と労働者を含め3人が作業に当たっていた。
休憩時間になっても労働者のいた方向からチェーンソーの音が鳴り続いていたため、様子を見に行ったところ、木の下敷きになった労働者が発見されたという。
https://www.rodo.co.jp/column/93325/
2020年8月12日16時23分にYAHOOニュース(東スポ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
お笑いタレントのラサール石井(64)が12日、ツイッターで1985年8月12日に起きた日航機墜落に言及した。
ラサールは当時、人気番組「オレたちひょうきん族」にレギュラー出演しており、事故を聞いた時に真っ先に浮かんだのは明石家さんまのことだったといい、「35年前の今日。日航ジャンボ機墜落事故。私は渋谷スタジオで収録後にニュースを聞いた。いつも月曜日はさんまさんがこの便に乗っていた筈だったので驚いたのを覚えている」と、当時のことを回想した。
今となっては有名な話だが、さんまはたまたま「ひょうきん族」の収録が早く終わったため、ひとつ早い便に乗り、事故を逃れていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7cc1c67817a34dfbcd1505dfad9fa3f27ae54121
8月12日15時54分にYAHOOニュース(神戸新聞)からは、もう1件、前の便に乗って難を免れた事例が下記趣旨でネット配信されていた。
日航ジャンボ機墜落事故から、12日で35年。
兵庫県豊岡市出身の書道家、村尾さん(80)=大阪府箕面市=は、事故に遭った便を直前にキャンセルして難を逃れた。
その経験から長年、「生きる」「感謝」をテーマに筆を執る。
16日まで大阪市内で作品展を開いており、「命ある限り、慰霊の思いを書に込めたい」と語る。
村尾さんは豊岡高校卒業後、大阪市消防局に入った。
25、26歳ごろ、本格的に書道を始め、40代で書道家に転身した。
あの日-。
1985年8月12日は、東京であった表彰式の帰りだった。
お盆の帰省ラッシュのまっただ中だったが、たまたま搭乗予定の1便前に空席があり、その便で大阪へ。
自宅に着いて初めて、当初乗るはずだった便が墜落したと知った。
「搭乗前、金魚鉢を持っていた子どもと両親を見かけた。係員に『次の(事故機となった)便に乗ってほしい』と言われていた。それが今も記憶に焼き付いて忘れられない」
生と死を分けた恐怖感から、家族には「新幹線に乗った」とごまかし、2年近く真実を話すことができなかった。
「月日がたって話せるようになり、ようやく気持ちの整理が
ついた」
その後は毎年、事故現場の御巣鷹山に慰霊登山に向かった。
慰霊式を「遺族に申し訳ない気がして」陰から見つめたこともある。
事故から30年となった2015年、鎮魂の意を込めて作品展を開いた。
その前年にがんが見つかり、自身にとっても“最後の個展”と覚悟した。
幸い手術後も転移はなく、体調が落ち着いたため、35年の今年、グループ展を企画。
村尾さんと、弟子や孫弟子らによる計48点を集めた。
会の名前は、現場の「御巣鷹の尾根」の麓を流れる川にちなみ「神流(かんな)の風」と名付けた。
村尾さんは「あたたかい炎をいつも 心に持ち続けたいんだ」とやわらかな筆致で記した。
「生きる希望や感謝の思いが伝わってくるように」と、どの作品も色半紙やカラフルな額縁で仕立てた。
今も、搭乗便のチケットを財布にしのばせている。
「もらった命を大切に、生きることへの信念を持ち続け
たい」。
作品展が終わったら、数年ぶりに御巣鷹山を目指すつもりだ。
作品展は16日まで、大阪市北区のリーガロイヤルホテル1階のギャラリー。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5e184fd7a400a6d4231b10cf417873bd1140052
(ブログ者コメント)
事故は運に左右されることがある・・・これらも、その一例だ。
特にさんま氏の場合、収録が予定通りの時間に終わっていたら、今、彼の姿をテレビで見ることはないだろう。
逆に、当該便は満席だったということで、さんま氏の席をキャンセル待ちで手に入れた人にとっては、気の毒極まりないことだった。
2020年8月12日12時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
しっとり軟らかいローストビーフやチャーシュー。
サラダチキンが作れると注目されて、低温調理が広がっています。
元々はプロ向けに業務用が中心だった低温調理器ですが、家庭向けの様々な機種が販売されるようになり、挑戦のハードルが下がりました。
ただ、食中毒を防いで安全に調理するには注意が要ります。
東京都はいま、「低温調理の安全性を科学する」というウェブ講座を開催中(※1)。
受講してみると、知っておきたいチェックポイントがいくつもありました。
【人気の反面、危うさも】
低温調理は、煮たり焼いたりという通常の加熱調理よりも低い温度で時間をかけて調理することを意味しますが、法律上での定義はありません。
食材を袋に入れて空気を抜き、温度を一定に保って湯煎する方法が主流で、家庭用の低温調理器は、だいたい、太い棒状の形で加熱コイルと湯に対流を起こすサーキュレーターを内蔵、深鍋などにセットし、設定した時間と温度で湯煎ができる仕組みになっています。
肉を50~60度台で加熱すると、たんぱく質の変成が抑えられて硬くならず、肉汁も流出しないため、軟らかくジューシーな食感が味わえるところが人気のようです。
いったんセットすれば機械任せにできるので、火の加減を見る必要もなく手間がかからないことも、受けている要因にあげられます。
しかし、食中毒を防ぐため、肉は十分に加熱する必要があります。
低温調理が広がるにつれ、加熱条件を満たしていない調理事例が増えることを危ぶんだ東京都が、注意喚起をするべく、今回のウェブ講座を企画しました。
講座は2部構成。
最初に、科学的な食品衛生管理の教育・指導に携わっている今城敏(いまなりさとし)・ロイドレジスタージャパン社執行役員が、微生物学的な観点から低温調理の加熱条件について講義します。
そして、実際に低温で調理してみた実験の動画があります。
【何分加熱すればいい? 】
肉には腸管出血性大腸菌やカンピロバクターといった細菌やE型肝炎ウイルスなどのウイルス、寄生虫が付いている可能性があり、十分な加熱が必要です。
微生物は種類によって死滅する温度は異なり、肉の種類によっても熱の伝わり方が変わるので、必要最低限の加熱温度と時間を厳密に割り出すのは難しい作業になります。
厚生労働省は肉の食中毒防止の条件として、肉の中心部を75度で少なくとも1分間という目安を示しています。
それより低い温度で調理する場合、加熱時間は長くしなくてはなりません。
75度1分と同等とみなされるのは、70度では3分、65度では15分とされています。
さらに低い温度だと、63度で30分、計算上は58度だと126分ということになります。
湯の中に袋に入れた肉を漬けて温める手法をとる低温調理の場合、肉の中心温度を直接測るのではなく、機械で管理するのは湯の温度と調理時間です。
今城さんは、「同じ畜種で同じ重さの肉でも部位や厚み、形などで熱の伝わり方は異なる。袋に油や調味料を一緒に入れた場合はそれによっても熱の伝わり方が変わる。殺菌できるぎりぎりのレベルを狙って行う調理法なので、おいしさだけを追求するのではなく、設定した条件で実際に中心部まで十分加熱されるかを考慮してほしい」と話します。
【5種類の肉で実験】
実験では、鶏モモ肉、鶏胸肉、鶏ササミ、豚ロース肉、牛モモ肉を、重量300g、厚さ3cmにそろえて65度の湯に入れて低温調理しました。
肉の中心部の温度が65度に達するまでにかかった時間は、鶏ササミが66分、豚ロース肉で71分、牛モモ肉が91分、鶏モモ肉が95分、最も長かった鶏胸肉では99分。
肉の種類、部位によって温度の上がり方に差がありました。
食中毒防止には中心部が65度になってから15分の加熱が必要ですから、鶏胸肉の場合なら、99分プラス15分、トータルで114分の湯煎が必要ということになります。
「中心温度が湯の温度に達するまでにはタイムラグがある。肉の種類、部位、厚みによっても中心温度の上がり方は異なるので、中心温度計を用いて、肉の中心部が目指す温度になったことを確認してから時間を計って」と、都は呼びかけます。
中心温度計は、ネット通販などで取り扱いがあるものの、普段の台所にはなじみのない器具で、厳しい注文にも思えます。
が、都の担当者は「そのくらい確認しながらやっていただきたい調理法なのです」と、簡単という印象が先行していることに危機感を示します。
また食中毒菌を増やさないために、食材の加熱・冷却の際、細菌が増えやすい20~50度の温度域をなるべく早く通り抜けることが重要です。
別の実験からは、水が温まる前に肉を入れるより、湯が設定温度に達してから入れる方が、温度域の通過時間が短いという結果でした。
また肉を室温に戻すよりも冷蔵状態のまま調理器にかける方が、中心温度の上がり方が早く、増殖温度域の通過時間が短くなりました。
【安全に疑問のレシピも】
レシピサイトやブログなど、誰もが自由に自分のレシピを発表できる時代、低温調理もネット検索すると多種多様なレシピが見つかります。
今城さんは、安全性に疑問符が付くレシピを見かけることは少なくないと言い、レシピの公開は、料理を作る時以上に安全性を確保する注意が必要だと指摘します。
「レシピを作る場合は、中心温度を測って加熱条件を満たしていることを確認した上で、複数回そのレシピで作り、問題が起きないか、中心温度が十分か再度測ってみるなど検証が必要。
レシピの発表には、科学的根拠に立脚した安全性の事前確認をする責任があると考えます」。
安全サイドに立って慎重に考えてほしいというメッセージが伝わってきました。
今年は家で食事をすることが増えて、たまには味わったことがない目新しい料理を試したくなるかもしれません。
新しいということは経験がないということ。
低温調理をするなら、下調べをしてリスクを抑える方法を知り、信頼できるレシピをアレンジせずに作る方が良さそうです。
私自身は今のところ、そうまでしてトロトロジューシーを味わいたい気持ちはわき上がっていないのですが……。
※1東京都のサイト「令和2年度(第1回)食の安全都民講座(ウェブ配信)」
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/forum/tominkoza/tominkozar2-1.html
https://www.asahi.com/articles/ASN8656HYN85UCFI00B.html
2020年7月11日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10821/
(2020年8月19日 修正1 ;追記)
2020年8月12日6時31分に西日本新聞(熊本版)からは、市房ダムは事前に利水分を放流していたが、それでも緊急放流直前になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
【治水限界 対策急務】
熊本県南部を襲った7月4日の豪雨で、球磨川の上流にある県営市房ダム(水上村)は「緊急放流」を寸前で回避した。
同日未明、ダムの予測システムは受容の限界の流入量を予想しており、塚本所長は「最悪のシナリオも覚悟した」と明かす。
一方、ダム下流の人吉市や周辺に広がった浸水被害は、流域全体の治水の限界も示した。
豪雨前日の7月3日夕、塚本所長は、ダムの予測システムが計算した4日朝の流入量を見て、「この流入量なら大丈夫」と安心していた。
気象庁の24時間予想雨量は200ミリ、予測システムが出した流入量はダムの許容範囲の毎秒700~800トンだった。
だが、事態は未明に急変。
気象庁の予想は外れ、24時間雨量は倍の400ミリを超えた。
線状降水帯特有の長く激しい雨が、ダムへの流入予測を刻々と押し上げていった。
ダムの流入予測は、4日午前1時時点で「午前4時に毎秒900トン」、午前4時時点には「午前6時に毎秒1300トン」。
毎秒1300トンは、同ダムが想定する流入量の最大値。
緊急放流が現実味を帯びた。
貯水量が限界に達した場合、流入量と放流量を同量にしなければいずれ越流し、ダム決壊の恐れすらある。
一方、緊急放流で毎秒1300トンを放流すれば、「下流の水位は人吉市付近で、さらに20~30センチ上がっていた可能性がある」という。
ダム関係者は午前4時、「緊急放流」に向けた協議を開始。
同40分、流域の市町村長に電話で「時間は分かりませんが防災操作(緊急放流)に入る可能性がある」と伝達した。
気象庁が県南部に大雨特別警報を出す10分前だった。
午前5時時点の流入予測も「同6時に毎秒1300トン」。
ダムは同6時半、緊急放流の開始時刻を「午前8時半」と発表した。
だが塚本所長は、ある決意をしていた。
「緊急放流の目安となる貯水位を超えても、限界までため込む」
流入量を見極めながら午前7時半、緊急放流の開始を「同9時半」に先延ばした。
その10分後、流入量は同ダムの過去最大となる毎秒1235トンに達した。
幸い、同8時ごろには大雨はピークを越え、同45分に緊急放流の「見合わせ」を発表、同10時半には「行わない」と発表した。
最大貯水位は、午前10時50分の標高280・6メートル。
緊急放流の目安となる貯水位まで、残り10センチだったとはいえ、既に危機が去った3時間後。
河川の水位を上げないよう、ためられるだけためた結果だった。
判断の一つのよりどころになったのが、2018年に導入した「予備放流」。
事前に利水分を放流、190万トンの洪水調節容量を余分に確保していたことが奏功した。
塚本所長は、「予備放流なしで大雨がさらに1時間降り続いていたら、緊急放流は避けられなかったかもしれない」と振り返る。
人吉市に流れ込む河川の流域面積のうち、市房ダムの集水面積は約14%にすぎず、今回の豪雨災害はダム単体による治水の限界も見せつけた。
約47%を占める球磨川最大の支流・川辺川と、約39%の球磨川本流の治水をどうするか。
08年、川辺川ダム建設計画が白紙となって以来、議論の答えはまだ出ていない。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/634732/
(ブログ者コメント)
第1報では、突発性の豪雨だったため球磨川系の5基のダム全てで事前放流は行われていなかったとの報道を紹介したが、実際には市房ダムで事前放流されていた。
以下の報道によれば、他の4ダムは事前放流されていなかったとのこと。
(2020年7月10日 9時29分 西日本新聞)
『利水ダム事前放流「不発」 梅雨の豪雨、予測困難』
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/624818/
2020年8月12日5時46分にYAHOOニュース(東洋経済オンライン)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡山県の海運会社・N汽船(岡山県笠岡市)が所有し、商船三井が運航する大型貨物船「WAKASHIO」(載貨重量トンは約20万3000トン)がインド洋のモーリシャス沖で座礁し、1000トン以上の重油が周辺の海域に流出する事故が起きていたことが明らかになった。
事故現場周辺のマングローブ林はラムサール条約で国際保護湿地に指定されており、世界的にも希少なサンゴが群生する海洋公園にも近い。
モーリシャス政府は8月7日、環境危機事態を宣言し、フランスのマクロン大統領が翌8日、軍用機の派遣を含む支援を表明した。
日本政府も8月10日、油漏防止の専門家チームを現地に向けて出発させた。
【モーリシャスの観光、水産業に大打撃】
9日に記者会見したN汽船と商船三井によると、7月4日に中国の港を出港してシンガポール経由でブラジルに向かう途中だった大型貨物船WAKASHIOがモーリシャス島沖南東0.9マイルで座礁したのが7月25日のことだった。
その後、船内への浸水が進み、8月6日に船体に亀裂が生じて、燃料油の重油が漏れ始めた。
船内のタンクにあった約3800トンの重油のうち、破損したタンクから漏れたのは推定1000トン以上。
うち約460トンを手作業で回収したという。
一方、船内には重油約1600トンと軽油約200トンが残っている。
深刻なのが、モーリシャスの経済や生態系への影響だ。
同国の人口は約126万人(2018年、世界銀行調べ)。
豊かな自然環境を売りにした観光業が主力産業だが、今回の重油流出事故で壊滅的な被害は免れない。
水産業への影響も深刻化しそうだ。
注目されるのが、事故原因の究明や賠償の行方だ。
商船三井の加藤・常務執行役員によれば、当初の航海計画ではモーリシャス島の南側の10~20マイル沖合を航行すべきところを、「波が高く、しけを避けようとして北にずれていった」という。
商船三井は2007年に社内に安全運航支援センターを開設。
インマルサット衛星を利用し、用船を含め、同社が運航するすべての船舶の運航状況を24時間体制で監視している。
しかし、加藤氏は「データの入手頻度は数時間おきにとどまり、約800隻の運航船舶すべてについて、どこへ走って行こうとしているか把握できているわけではない」と説明する。
同社は安全運航支援センターによる「24時間365日の支援体制」をうたい、「(悪天候やテロなどのリスクを)リアルタイムで把握し、本船、船舶管理会社、海技グループ、運航担当者と連絡を取り合い、『船長を孤独にしない』体制を整えています」とホームページで明記している。
そのうえで同センターには「船長経験者を含む2名が常駐し、海外メディアの情報や気象情報など、船の航行に関するあらゆる情報を収集し、タイムリーに適切な情報発信を行うことにより、重大事故の発生を未然に防止するべく全力で取り組んでいます」と記述している。
今回の事故で、同センターが事故を起こした船舶とどのようなやり取りをしたのか、どこに問題や限界があったかについても検証が必要になりそうだ。
【社員を現地に派遣】
賠償の見通しも、現時点では定かではない。
船主責任保険(P&I保険)の加入義務は、船の所有者(船主)であるN汽船にある。
同社は、乗組員を手配したうえで、商船三井に船を貸し出している。
いわゆる用船契約という仕組みだ。
8月9日の記者会見でN汽船の社長は、7「本件油濁事故については、船主である当社が保険に加入している」と述べた。
そのうえで、保険でカバーできない可能性については、「どの程度の損害になるか把握できないので答えられない」とした。
一方、商船三井の小野副社長は、「当社は(保険加入の義務のない)用船社の立場だが、社会への甚大な影響に鑑みて、誠実に対応してまいりたい」と述べた。
商船三井とN汽船は8月11日、情報収集や油漏拡大防止を目的とした計8人(商船三井6人、N汽船2人)の社員を現地に向けて派遣した。
海運業界では近年、海運会社が自社で船を持たずに借りて運航する「用船」という仕組みが一般化している。
ただ、貸主である船主の中には、財務基盤が脆弱であったり、大規模事故への備えが十分でない企業もある。
今回の事故でも、被害の程度や対応の仕方によっては、船の運航契約を結んでいた商船三井や日本政府に国際社会から被害救済を求めるプレッシャーが強まることも予想される。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0a2d5420e0d2d24824cd102d3ded8308ae7d8cb
8月13日3時53分にAFPからは、タンク外に100トン残っているものの、タンク内の燃料油は全て汲み出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
インド洋の島国モーリシャス沖で日本の海運大手、商船三井が運航する貨物船が座礁し燃料が流出した事故で、モーリシャスのプラビン・ジャグナット首相は12日、船内のタンクからすべての燃料を回収したと明らかにした。
2度目の大規模な燃料流出は回避された。
貨物船「わかしお」は先月25日、サンゴ礁の広がるモーリシャスの沖合で座礁。
2週間以上たった現在も身動きがとれない状態にあり、船体が破断する恐れも出ている。
ジャグナット首相は「燃料タンクからすべての燃料が汲み出された」と表明。
船内のタンク外の場所にはまだ約100トンの燃料が残っていると説明した。
わかしおからの燃料流出は先週に始まり、サンゴ礁やマングローブ林、保護区として指定されている湿地が汚染された。
楽園のような島国として、新婚旅行客をはじめとする観光客に人気の同国にとって、今回の事故は大きな打撃となっている。
https://www.afpbb.com/articles/-/3298880
8月14日23時19分に産経新聞からは、wifi接続のため陸地に近づいたらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地元紙は14日までに、複数の乗組員が地元警察の調べに対し、「座礁前、Wi-Fi(ワイファイ)に接続しインターネットを利用するため島の近くを航行した」と話していると報じた。
警察関係者が明らかにしたという。
一方、米誌フォーブスは航路を追跡した衛星データを基に「速度を落とさず11ノット(時速約20キロ)で島に直進していた」と伝えており、乗組員が島への接近を認識していなかった可能性を示唆。
警察は船内から航行記録を押収し、座礁した原因を慎重に調べている。
地元紙によると、事故直前、乗組員の誕生日会を開いていたとの供述もあるという。
貨物船を保有するN汽船(岡山県)が乗組員20人全員を手配していた。
出身国はインド3人、スリランカ1人、フィリピン16人で船長はインド人。
全員救助され、無事だった。
(共同)
https://www.sankei.com/affairs/news/200814/afr2008140028-n1.html
8月15日4時31分にAFPからは、船体が折れ曲がり、船倉に残っていた燃料油100トンも流出し始めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場からはこれまでに700トンの油と260トンの汚泥やがれきが除去された。
12日、船内の燃料タンクからは燃料がすべて取り除かれ、さらなる大規模流出は免れた。
しかし同国の危機対応委員会によると、14日になり船倉に残っていた約100トンの燃料が漏出し始めた。
同委員会は、「専門家によると、この種の漏出は予期されていたもので、船体が折れ曲がったことが原因」と説明。
流出を止める防材と装置が追加配備された他、近く燃料除去用の船も投入されると述べた。
漁師の男性は同日、船の周りの「水がまた黒く染まった」と語った。
事故をめぐっては、船が座礁してから1週間にわたりほとんど対策を講じなかったとして、同国政府が批判の的になっている。
一方、わかしおを所有するN汽船の専門家チームが現地に到着したのは、事故から3週間後だった。
https://www.afpbb.com/articles/-/3299251
(ブログ者コメント)
海洋汚染もさることながら、大手海運会社の航路管理の一端を知ることができた情報としても紹介する。
2020年8月13日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後7時ごろから9時ごろにかけ、仙台市宮城野区や若林区、青葉区の住民から「ガスのような臭いがする」との通報が計8件、仙台市消防局に寄せられた。
塩釜地区消防本部にも午後7時ごろから8時ごろにかけ、宮城県多賀城市の住民から同様の連絡が12件あった。
仙台市消防局などによると、原因は特定できていない。
また、通報に関連した救急搬送はなかった。
市ガス局などの調査で、ガス漏れは確認されていないという。
市消防局は「通報元がだんだん西寄りになっており、風向きで臭いが流れた可能性もある」と指摘。
一方で「(先月30日発生の)福島県郡山市の爆発事故のような可能性もないとは言い切れない」として詳細を調べている。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202008/20200813_13021.html
(ブログ者コメント)
普段ならスルーしてしまう情報だが、先日、横須賀市などで同じような広範囲異臭騒ぎがあったため、参考情報として掲載することにした。
ちなみに、仙台市近辺で過去に同種現象がなかったか調べたところ、東日本大震災の1週間後にも、多賀城で異臭騒ぎがあったとのことだった。
『異臭に関するお問い合わせについて』
(平成23年3月20日 午後0時30分 仙台市ガス局 )
本日3月20日朝より、多賀城地区及び塩釜地区の市民の方から、異臭がするというお問い合わせが寄せられております。
ガス局において検査をいたしましたが、ガスの臭いではありませんでした。
https://www.gas.city.sendai.jp/top/pr/uploads/pr_quake_0320.pdf
2020年8月11日8時26分に沖縄タイムスから下記趣旨の記事が、訓練場所と地表水・地下水流れの図解付きでネット配信されていた。
【ジョン・ミッチェル特約通信員】
嘉手納基地内外を流れる大工廻(だくじゃく)川と周辺の井戸で有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)による高濃度の汚染が確認されている問題で、汚染源が同基地内で1970~80年代に使用されていた消火訓練場である可能性が高いことが、10日までに分かった。
沖縄タイムスが入手した米下院軍事委員会の報告書(85年作成)には、消火訓練場全般に汚染防止装置はなかったと記されている。
泡消火剤は地中に染み込み、排水溝に流れ出していた恐れがある。
国土交通省が77年に撮影した航空写真によると、訓練場は大工廻川の西、数十メートルに位置していた。
米空軍は70~80年代にかけて、PFOSが含まれた泡消火剤による訓練を恒常的に実施していた。
米国の環境専門家が米国の複数の消火訓練場跡を調査したところ、地下の深刻なPFOS汚染は、深さ数十メートル、幅数キロの広い範囲に広がっていた。
現在、嘉手納基地の消火訓練場跡地には、航空機整備施設が建っている。
本紙が米情報公開法によって入手した米空軍の豪雨時の水の流れを示した地図によると、周辺は訓練場跡から大工廻川と三つの井戸に向かって地表と地下の水が流れ込む地形になっている。
環境省が6月11日に公表したPFOS汚染調査では、大工廻川は1リットル当たり1462ナノグラムが検出され、国の指針値の50ナノグラムをはるかに超え、全国で一番高い値だった。
県企業局による調査では、近接する井戸でも深刻な汚染が分かっている。
在日米軍は、PFOS汚染の原因を示す証拠がないとして責任を否定する一方、県による嘉手納基地内への立ち入り調査を拒否している。
大工廻川が合流する比謝川と井戸水は、45万人の住民の飲料水の水源となっている。
本紙は米空軍と在日米軍に対し、消火訓練場跡の浄化作業や汚染調査の実績、大工廻川PFOS汚染の責任について質問したが、10日までに回答はなかった。
[ことば]PFOSとは
4千種以上あるとされる有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)の一種。
PFOA(ピーホア)とともに、泡消火剤や油圧作動油などに使われていたが、発がん性などが指摘され、国内で製造・使用が禁止された。
ピーホスの代替物質として使われるPFHxS(ピーエフへクスエス)も、肝機能などへの影響が指摘されている。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/614873
2020年8月11日6時9分にYAHOOニュース(乗り物ニュース)から、ヘリ尾翼の放電索写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【自ら静電気を発生させてしまうヘリコプターの構造】
毎年のように発生する豪雨災害ですが、万が一、避難が遅れてしまった場合、自衛隊や消防などのヘリコプターによる救助活動によって助けられることになるかもしれません。
ヘリコプターによる救助には、大きく分けて2種類あります。
ひとつは、着陸して機内へと誘導される方法。
もうひとつが、「ホイスト」と呼ばれるワイヤー装置によって吊り上げられて収容される方法です。
避難先で救助のヘリコプターが来ると、「助かる」という気持ちから安心してしまうかもしれませんが、実は、隠れている危険も一緒に近づいて来ているのです。
その危険とは「静電気」です。
ヘリコプターなどの航空機には、完全ではないものの、静電気を放出する仕組みが整っています。
また我々、一般人が救助される際には、救助員が地上や建物に接地することによって機体の静電気が放電されるため、救助員に触れても問題ありません。
そもそも、ヘリコプターや旅客機などは、なぜ大量の静電気をため込む性質があるのでしょう。
それはおもに、給油時や飛行中に燃料がホース内を流れることによって、その摩擦から大量の静電気が発生するからです。
機体の大きさにもよりますが、中型のヘリコプターでは200リットルほど、大型のヘリコプターともなれば4000リットル近い燃料を搭載することができます。
これだけ燃料が多いと、給油時に発生する燃料の流動にともなう静電気の発生量も必然的に多くなります。
そのため、燃料搭載量の多い機体ほど、より多くの静電気を帯電させるといえるでしょう。
ほかにも、回転するエンジンブレードやローターが発生させる静電気もあります。
こうした静電気と航空機の関係は切っても切れないもので、航空機が発達する歴史とともに、静電気をうまく放電する仕組みもできてきました。
しかし、常に回転する部位がある以上、ヘリコプターは機体に帯電する静電気を完全に除去できるわけではありません。
【静電気帯びたまま降りてくるヘリ救助員が問題ないワケ】
救助のために降下する隊員は、ホイストワイヤーの先端に取り付けてあるフックと身体ハーネスを固定して地上へと降りてきます。
しかし、救助されたい一心で隊員に触れたり、垂れ下がるフックやワイヤーに触れたりすると、前述の静電気によって感電してしまう恐れがあるのです。
ただし、災害派遣の救助中に、このフックによる感電事故は発生していません。
なぜなら、救助員を吊り下げない状態でフックだけを降ろすことは、ほとんどないからです。
また、降下する隊員が着地すると、接地したところから放電されるため、しばらくは感電する恐れがなくなります。
そのため、地上に降りた隊員が一時的にフックを外して活動し、再びフックを装着する時には、接地させずにフックをつかみ取っても問題ありません。
しかし、これは訓練された隊員のみが行えることで、一般人はフックやワイヤーに安易に触れることはせず、救助員の指示に素直に従うのが一番安全といえるでしょう。
ちなみに日頃、身近で感じる静電気のひとつに、乾燥した季節、クルマへ乗る際に指先で走る静電気があるでしょう。
クルマの静電気は、給油や走行などによって発生しますが、タイヤに組み込まれた導電スリットによって放電され続けるため、クルマの帯電量はほとんどないといいます。
そのため、乾燥した時期に「パチッ」と感じる嫌な静電気は、クルマが原因ではなく、人体に帯電している静電気が原因といわれています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d14a5d93dfc419bc0831e348704917c38fb961bf
2020年8月11日23時49分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日夜、道南の森町のJR函館線で、普通列車が車輪の“空転”で坂を上れなくなり、勾配の緩やかな別のルートを通って終点に向かいました。
JRによりますと、雨でレールがぬれていたため、坂を上れず空転したとみられるということです。
JR函館線の森駅と大沼駅の間は、▽特急列車が通る北海道駒ヶ岳西側の内陸ルートと、▽北海道駒ヶ岳東側を遠回りする海側のルートがあります。
JRによりますと、11日午後8時半ごろ、森町内の内陸ルートを走っていた長万部発・函館行きの普通列車が車輪の“空転”で坂を上れなくなり、森駅までいったん戻って、勾配が緩やかな海側のルートで運行しました。
この列車は遠回りの結果、2時間近く遅れたということです。
また、函館発・札幌行きの特急北斗23号が1時間近く遅れたということです。
2本の列車の遅れで、およそ50人に影響が出たということです。
JRによりますと、雨でレールがぬれていたことに加え、普通列車は1両での運転で「馬力が足りなかった」ため、上り坂で空転が起きたとみられるということです。
JR北海道函館支社は「こうしたケースはよくあることではない」としています。
JRは12日も“空転”のおそれがあるとして、森と大沼を結ぶ朝の普通列車上下それぞれ1本、あわせて2本の運休を決めました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200811/7000023777.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは昨年、車輪が空転しやすい条件を調べる実験についても紹介している。
2019年8月28日掲載
『2019年8月21日報道 JR西日本岡山支社は草を敷いた上り坂レールに列車を走らせ、車輪が空転しにくい回転数を調べる実験を行った、将来は自動回転数制御を目指す』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9935/


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。