2017年7月27日18時58分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後9時半ごろ、糸島市高祖にある金属の回収業「K」の敷地から火が出ていると、消防に通報があった。
消防車およそ20台が出て消火作業に当たったが、敷地内に保管していた家電製品やバッテリーなどの金属類が焼け、15時間たった27日午後0時半ごろ、消し止められた。
現場周辺では、27日未明から朝にかけて大気汚染物質PM2.5の濃度が高い値となり、国の環境基準で1日の平均が1m3あたり35μgとされているのに対し、現場から5kmほど離れた福岡市西区にある福岡市設置の観測地点では、午前4時までの1時間に324μgを観測した。
また、糸島市に隣接する福岡市では、市や消防などに焦げたような臭いがするという通報が50件以上相次いだ。
このため福岡県は、福岡市や周辺の17の市と町に住む人に、一時、外出や屋外での長時間の運動を控えるよう呼びかけたが、その後、PM2.5の濃度が下がったため、午前11時に解除した。
警察や消防が、火の出た原因などを調べている。
PM2.5がどのように飛散するかを、シミュレーションソフトを独自に開発してホームページで公開している九州大学応用力学研究所の竹村俊彦教授は、「火災による煙は局所的に発生するので、一概には言えないが、PM2.5が社会問題となっている中国でいうと、300μgという値は、1kmから2km先が見えないレベルだ。大陸から流れてくるPM2.5は通常、日本に到着する時には濃度が薄まっているので、今回の濃度の高まりが大陸からきたものとは考えにくい」と話している。
出典
『金属回収会社火災PM高濃度』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170727/5528101.html
(ブログ者コメント)
回収した廃家電などの山が火災になる事故は結構起きているが、PM2.5の観測機器が近くにあった場合、観測値が上がったと報じられることがある。
以下は、最近起きた同じ福岡県での事例。
(2017年06月01日 06時00分 西日本新聞)
嘉麻市大隈の産業廃棄物処理業「E」の中間処理場で起きた火災で、5月28日の発生から3日目の同30日、現場から直線距離で約10km離れた飯塚市平恒に設置されている県の微小粒子状物質「PM2・5」の測定機器が一時的に高濃度の数値を観測していたことが分かった。
現在は平常値に戻っている。
飯塚市はホームページ上で、異変を感じた際の注意を呼びかけている。
PM2・5測定機器は、筑豊地区では直方と田川両市、香春町にも設置されているが、飯塚市だけ30日午前4~6時に大気1m3当たり126~109μgに達した。
国が定める1日平均の環境基準値は35μgで、この日の市平均値も46μgで基準を超えていた。
同市環境整備課によると、30日に市民から中間処理場の火災に関連し、「臭いがする」といった問い合わせが数件あったという。
臭いを感じるなどした際には、窓を閉め、不要な外出を避けるといった対応を求めている。
火災現場から離れた飯塚で高濃度が観測されたことから、嘉麻の現場周辺はさらに大気汚染があったとみられる。
県環境保全課の担当者は、「同じ時間帯に浮遊粒子状物質(SPM)の数値も上がっており、火災が影響したとみられる。直ちに健康に影響が出る数値ではないが、今後も注視する」と話した。
出典
『飯塚で一時PM2.5上昇 嘉麻産廃火災 現場から10キロ、県機器が観測』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikuhou/article/332455/
2017年7月20日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上田市教育委員会は19日、上田市丸子地域を流れる依田川で18日にアユなど川魚200〜300匹が死んでいるのが見つかったと発表した。
上流にある市営プールが同日、消毒用塩素のタンクを洗浄した水を排水しており、大量死につながったとみている。
周辺で健康被害の情報はないとしている。
排水したのは、上田市腰越の市営依田窪プール。
管理する市教委丸子地域教育事務所によると、18日午後0時45分ごろ、プールの排水口から200〜300m下流の依田川で釣りをしていた人から上小漁業協同組合(上田市)に「魚が大量に死んでいる」との連絡があり、同漁協が現場を確認。プールにも連絡した。
プールでは同日午前、プールの水を消毒する「次亜塩素酸ソーダ」をためておくタンクの洗浄作業を実施。
午前10時45分から約1時間にわたり、洗浄した水に水道水を加えて塩素濃度に問題がないことを確認しながら排水したという。
ただ、排水全量の検査は難しいといい、同教育事務所は「部分的に塩素濃度が濃くなった排水があったかもしれない」としている。
同漁協が、県水産試験場佐久支場(佐久市)に依頼して死んだ魚を調べたが、死因は特定できなかった。
県上田地域振興局は18日、依田川の水を調べたが、残留塩素は確認できなかった。
市教委と漁協は、少雨のため依田川の水量が例年より少ないことも要因になったとの見方を示している。
依田川は現在、アユの釣りシーズン
県外などから訪れる釣り客も多く、同漁協は失われたアユを補うため、近く追加放流をする予定だ。
同漁協の坪田事務長は市に対し、「魚がいることにもよく注意して仕事をしてもらいたい」と注文。
同教育事務所は、「今後は検査を徹底するなど、同じような事態が起きないよう注意する」としている。
出典
『上田・依田川でアユなど大量死 市営プール排水原因か』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170720/KT170719FTI090024000.php
(ブログ者コメント)
どのような方法で希釈放流していたか不明だが、
① バッチで薄めたが、よく混ぜなかった
② 連続で薄めながら放流していたので濃度ムラができた
③ 例年と同じように作業したが、今年は川の水量が少なかったため、川に流れた残留次亜塩素酸ソーダがさほど薄まらなかった
といった原因が考えられる。
2017年6月10日8時25分に高知新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知市北端町などの江ノ口川で6月6日夕に発生した魚の大量死について、高知市は6月9日、近くの旭東小学校でプールの清掃に使った消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム)が流入したことが原因だったとの調査結果を発表した。
住民の話では、魚が大量死したのは6月6日午後4時半ごろから。
一時は約500mにわたって、おびただしい数のオイカワやコイ、ウグイなどが死に、住民が不安がっていた。
高知市教育環境支援課などによると、水泳授業に備えて、教員らが6月6日朝からプールを清掃した。
午後4時15分ごろに仕上げとして、校長や教員約20人が次亜塩素酸ナトリウムを成分とする消毒薬(濃度12%)約100kgを水で5、6倍に薄めて、プールの底や壁面などに散布したという。
次亜塩素酸ナトリウムは家庭で使う漂白剤などに含まれ、一定時間で揮発するなどして消失するが、「非常に多すぎる量」(岩原課長)を使ったという。
プールの排水口が開いており、水路を経て江ノ口川に流れ出たとみられる。
旭東小学校周辺は、下水道が整備されていない。
高知市環境保全課は、「30分ほどで魚が死ぬ200ppm以上の濃度で流れ出した可能性がある」と説明。
飲料水の塩素濃度は最大でも0.5ppmといい、「死骸などから残留成分は確認できていないが、状況証拠から原因と判断した」という。
高知市が指導基準にしている冊子「学校における水泳プールの保健衛生管理」(日本学校保健会)は、残留塩素の消失を確認の上で放流するよう求めている。
高知市環境保全課によると、次亜塩素酸ナトリウムは排出規制がなく、今回の川への流出に関して、法律や条例への抵触はない。
人的な健康被害も報告されていないという。
旭東小学校の山本校長は、「今年は汚れがひどく、薬を使う判断をした。希釈の必要性や、排水がそのまま川に流れるという認識が欠けており、本当に申し訳なかった。今後、児童や保護者に経緯を説明する」としている。
出典
『魚大量死の原因はプール消毒薬 旭東小が高濃度で江ノ口川へ』
http://www.kochinews.co.jp/article/104720/
2017年6月3日付で朝日新聞北九州版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市は2日、小倉北区にある西南女学院短大の実習室内で5月末、高濃度のPCBを含む蛍光灯安定器1個が破損したと発表した。
けが人や実習室外への流出はなかった。
市によると、5月30日午後2時ごろ、蛍光灯の安定器が突然、破裂した。
当時、実習室内には教員や学生12人がいたという。
安定器は1969年製。
メーカーに問い合わせて高濃度PCBを含むことがわかり、大学側が2日、市に報告した。
市は、大学側に、同種の安定器がないか調べるよう指導した。
(ブログ者コメント)
〇6月2日付で大学HPに以下の記事が掲載されていた。
2017年5月30日14時頃、2号館(昭和44年竣工)の実習室で授業中、黒板用の蛍光灯安定器(昭和44年製)1個が突然破裂し、中の油が漏洩しました。
異変に気付いた教員がすぐに学生を室外へ避難させたため、体調不良を訴える等の健康被害は認められませんでした。
電気工事業者により、この油の成分を分析調査した結果、PCB(※)を含有していることが6月1日に判明しました。
本学は、過去にPCB有無の調査をこの電気工事業者に依頼し、その報告に基づいて、該当する器具は全て撤去処分を行ったので、学内にPCBは存在していないものと認識しておりましたが、今回の事故を受け、6月2日に北九州市環境局への報告を行い、市職員による立ち入り調査及び今後の対応について指導を受けました。
本学としましては、今回のことを重く受け止め、当時室内に居られた学生、教員に対しては、今後、医療機関での検査を受けていただく等、ケアに万全を期し、また、他の照明器具においても再点検を行い、再発防止と一層の安全確保に努めてまいります。
ご関係者の方々には深くお詫び申し上げます。
〇チェックしたつもりでも、まだ残っていることがある・・・そんな事例として紹介する。
〇ちなみに、調査を依頼した電気工事業者は、どのような方法で調査したのだろうか?
再点検も、同じ業者に依頼するのだろうか?
2017年4月8日18時31分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後4時半頃、東京・江戸川区や周辺の千葉県浦安市や松戸市などで、「ガスの臭いがする」という通報が消防などに相次いで入った。
インターネットのツイッター上でも、「ガス臭いけど何だろう」「めちゃめちゃガス臭い」などの投稿が相次いだ。
東京消防庁は、江戸川区を中心に現場で調査したが、ガス検知器の数値に異常は見られなかったという。
東京ガスも調査を行っているが、午後6時時点でガス漏れは無く、都市ガスは検出されていないという。
江戸川区の葛西に住む40歳の女性は、「卵が腐ったような臭いが夕方4時半頃から広がりました。この街に30年住んでいますが、今までにない臭いでした」と話していた。
臭いは、午後5時半頃から収まってきているということで、東京ガスは、「臨海部では、風向きによって、工業地帯や海上に停泊しているタンカーなどの臭いが流れてくることがある」と話している。
出典
『江戸川区などガス臭 タンカーか』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170408/5419341.html
4月8日21時58分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後4時半ごろ、東京都江戸川区や千葉県浦安市、市川市など東京湾沿いで、「ガスのような臭いがする」といった通報が相次いだ。
東京消防庁やガス会社が、通報があった地域の住宅などをそれぞれ調べたが、ガス漏れは確認されなかった。
京葉ガス(本社・市川市)によると、通報は、市川、浦安、松戸の3市から約90件あった。
担当者は、「海上の船からガスのような臭いが漂ってくることが、年に数回ある」と話した。
東京ガス(本社・東京都港区)にも同様の通報が、午後4時半から同5時を中心に100件以上寄せられた。
広報担当者は、「過去にも同様の通報を受けることはあったが、原因は分かっていない」と話している。
出典
『異臭騒ぎ 「ガスのような臭い」東京湾沿い通報相次ぐ』
http://mainichi.jp/articles/20170409/k00/00m/040/074000c
(ブログ者コメント)
このような現象は、たまに沿岸地域で発生している。
以下は神戸市での事例だが、記事中、ブログ者コメントとして、過去に起きた千葉市や浦安市での異臭騒ぎを紹介している。
2011年12月7日掲載
『2011年12月3日 神戸市などでガス臭が徐々に東に移動し100件以上の通報』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1080/
2016年9月4日付で読売新聞北海道版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月2日7時7分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市発寒清掃工場(札幌市西区)の煙突にできたさびが風で飛び散り、少なくとも半径約200mの建物数棟と車両約200台に付着していたことが、市への取材で分かった。
市は損害賠償を進めており、賠償総額は数千万円に上る可能性がある。
市によると、ダイオキシンや重金属などの有害物質は含まれていないという。
さびは、可燃ごみ焼却炉の煙突(高さ約100m)のノズルカバーにでき、雪や雨に交じり、強風時に飛び散ったとみられる。
さびはさまざまな形状で、大きいもので2~3cm。
今年2月、周辺の会社から「建物などにさび色の付着物がある。工場から出たのではないか」と問い合わせがあり、市が半径200mを対象に調査し、付着物の成分から、4月に煙突のさびと断定した。
5月から賠償手続きを始め、これまでに車46台分、約800万円を賠償した。
車の塗装や建物外壁に貼り付いたさびの除去費用という。
調査範囲外の被害も、工場からのさびと認められれば賠償するという。
市によると、ノズルカバーを2014年6月にステンレス製に替えて以降、さびが飛び散っていた可能性があるという。
市は、飛散が始まった時期は不明と話す。
市は、「カバーは雪解け水などがたまりやすい形状で、さびができやすい」としており、今年3月以降、ノズルカバーの清掃を続け、8月にカバーを樹脂製に戻した。
出典
『清掃工場煙突 さび飛散 周辺建物や車に付着』
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20160904-OYTNT50002.html
『清掃工場の煙突からさび飛散 札幌、車150台以上被害』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0311550.html
(2017年6月2日 修正1 ;追記)
2017年5月31日7時0分に北海道新聞から、倍賞総額に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
札幌市の発寒清掃工場(西区発寒15の14)で2014年6月以降、煙突からさびが周辺に飛散していた問題で、付着被害を受けた建物や自動車の補修に伴う損害賠償が総額約1億6千万円に上ることが30日、分かった。
対象は、法人12社の施設や個人の車両約150台などに上った。
市は、今秋までに賠償手続きを終えるという。
市環境局環境事業部は、「多額の税金を使い、大変申し訳ない。施設の改修時には事故のないよう慎重に進めたい」と陳謝している。
出典
『発寒清掃工場のさび飛散 札幌市の賠償額1億6千万円に 「多額の税金、申し訳ない」 2016.9.12に追記』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/sapporo/1-0405307.html
2015年12月26日23時34分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
東京都江戸川区小松川1丁目の区道で、発がん性が指摘される有害物質の六価クロムを含む地下水が路上に漏れ出していたことが、東京農工大の渡辺泉准教授(環境毒性学)らの調査でわかった。
都と区は、25日に現場付近を除染した。
渡辺准教授によると、現場周辺で定期的に続けている調査の一環で21日に現場を訪れ、六価クロムを含む地下水が雨水ますから漏れ出しているのを見つけた。
一帯は化学メーカーの工場があった場所で、高濃度の六価クロムに汚染されていることが1970年代に発覚した。
土地を購入した都は、無害化処理して埋め戻し、土で覆って大島小松川公園として整備した。
その後も六価クロムを含む地下水がたびたび漏れ出し、処理しきれていない恐れが指摘されている。
渡辺准教授らの簡易検査では、現場で採取した水に含まれる六価クロムの濃度は50ppm以上だった。
渡辺准教授は、「環境基準の1000倍に相当する」と指摘する。
区は、都と共同で除染し、雨水ます周辺に柵を設置した。
都と、今後の対応を話し合う。
渡辺准教授は、「汚染源を特定し、取り除くべきだ」と話す。
近くの男性(36)は、半年ほど前に妻と4歳、1歳の子と引っ越してきた。「六価クロムと聞いても、健康に影響があるのかないのか分からない。ちゃんと説明してほしい」と話した。
現場の西隣の江東区大島地区で土壌汚染問題に取り組んできた「公園のクロムを考える会」の中村雅子・江東区議議は、「子どもを含む住民が通る場所。行政と企業は腰をすえて調査と対策に乗り出すべきだ」と訴える。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASHDV4Q7SHDVUTIL012.html
(ブログ者コメント)
○写真では、路上に染み出た水の縁が黄色くスジ状になっている。
○江戸川区のHPに、現地には鉱滓が埋められているという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
昭和50年7月、住民団体が江戸川区堀江町(現:南葛西)に大量の鉱さいが埋め立てられていると発表したことを契機に、江東・江戸川両区に多くの六価クロム鉱さいが埋め立てられている事実が明らかになりました。
本区では、昭和50年8月「六価クロム対策本部」を設置し、健康調査や環境調査、日本化学工業小松川工場への立ち入り調査を実施し、さらに東京都と協力し、六価クロムの飛散と滲出を防ぐため日本化学工業に還元剤の散布やアスファルト舗装等の応急対策を実施させました。
・・・・・・
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/kankyo/kankyo/johochosa/cr6.html
2015年12月21日19時12分にNHK島根から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月19日付で朝日新聞島根版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
島根県が運営する浜田市の三隅川発電所で、変圧器から低濃度PCBを含むおそれがある油が漏れ出した事故で、県は、現場周辺の土からPCBは検出されず、外部への流出や環境への影響はなかったと発表した。
浜田市三隅町下古和にある水力発電所の三隅川発電所では、今月17日午前10時40分ごろ、敷地内の屋外に保管してあった廃棄予定の変圧器から油が漏れ出しているのを職員が発見した。
県は、油に、低濃度PCBが含まれている恐れがあるとして、マットを敷いて油を吸い取るなどの対策を取り、周辺の敷地や川など8か所で土を採取して、外部への流出がないか、検査を行っていた。
その結果、1か所では小石が多く測定ができなかったが、そのほかの7か所ではPCBは検出されなかったという。
また、油の流出防止のために変圧器の下に設置されていたトレイにたまった油や水からは微量のPCBが検出されたが、県は、外部への流出や環境への影響はなかったと発表した。
機器を覆っていたビニールシートと機器下部のオイル抜きプラグがゆるみ、雨水が入って機器内の残留油があふれ出たともられる。
県企業局は、「今後は管理を徹底し、保管されている変圧器などは速やかに廃棄処分の手続きを進めたい」としている
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/4034489351.html?t=1450731777977
以下は、県企業局からネット配信されている報道資料(抜粋)。
3.事故の状況
三隅川発電所敷地内に屋外保管していた廃変圧器前面の路面上に 油膜が見られた。(幅 1m×長 1.5m 程度)
場外への流出ないか周辺及び河川(三隅川)を確認した。河川等 への流出は確認されなかった。
4.原因
当該機器を覆っていた養生用のビニールシートの緩み、及び当該 機器下部のオイル抜き取り用プラグの緩みにより、雨水が浸入し、 機器内の残留油がトレイを経由して溢れ出たものと考えられる。
5.応急処置
12:35 油膜が確認された箇所及び当該機器について、吸着マット等で油 膜を処理。その周辺に吸着マットを布設し、流出防止。
14:48 廃変圧器の流出防止用トレイに貯まった水を収集し保管 (18リットル×5缶)
http://www3.pref.shimane.jp/houdou/files/8F5BD139-1DDD-49D0-8E59-6A6AD1C36334.pdf
2015年8月19日付で毎日新聞埼玉版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月18日付で埼玉新聞から、8月19日7時2分に産経新聞埼玉版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
隣家に設置された家庭用電気給湯器「エコキュート」の低周波音で不眠などの健康被害を受けたとして、所沢市に住む60代の無職夫婦が18日、メーカーの「パナソニック」と工事を施工した「桧家住宅」、隣家の住人を相手取り、約185万円の損害賠償や使用差し止めなどを求め、さいたま地裁川越支部に提訴した。
原告側弁護士によると、消費者庁が昨年12月、エコキュートの運転音に関し、群馬県内の夫婦の健康被害の原因になった可能性が高いとする報告書を公表した後、同様被害での提訴は初めて。
訴状によると、エコキュートは昨年12月に設置され、原告夫婦は今年1月ごろから不眠状態やうつ症状、吐き気などが続いているとしている。
原告と被告の家は共に一戸建てで、エコキュートの室外機は、原告宅の寝室から約2mほどのところに設置されていた。
代理人の弁護士は、「エコキュートの低周波音をめぐる健康被害は日本各地に散在する問題。単なる個人の問題では終わらせないよう、問題解決に向けたステップにしていきたい」、「今回の訴訟をきっかけに、日本でもヨーロッパ諸国並みの低周波音に対する規制が設けられてほしい」と述べた。
パナソニックは、「訴状を確認していないのでコメントを控えたい」、桧家住宅も、「訴状の内容を把握してから対応を考えたい」とコメントした。
エコキュートは、外気熱を利用して湯を沸かす家庭用ヒートポンプ給湯器の愛称。
省エネ効果が高く、累計出荷台数は昨年400万台に達した。
電気料金の安い夜間に稼働するため、健康被害を訴えるケースが全国で相次いでいる。
2009年に前橋地裁高崎支部を皮切りに、各地で同様の訴訟が行われている。
電力各社と住宅関連メーカーが普及を図っている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20150819ddlk11040152000c.html
http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/08/19/02.html
http://www.sankei.com/region/news/150819/rgn1508190022-n1.html
(ブログ者コメント)
昨年12月の報告書概要は下記記事参照。
2014年12月26日掲載
2014年12月19日報道 消費者事故調はエコキュートの低周波音が健康に影響している可能性があるという報告書を公表、経産省にも対策を求めた
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4520/
2015年6月6日付で熊本日日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本市北区の楡木小で基準値を超えるトルエンが検出された問題で、市は5日、東区の託麻南小と山ノ内小の校舎でも基準値超のトルエンを検出したと発表した。
両校では、楡木小と同じくトルエンを使う工事が実施されていたが、市教育委員会は、楡木小の原因が推定された数日後も、両校に教室の換気の指示などをしていなかった。
市教委は、「5日までに健康被害の訴えはないが、呼び掛けが遅れたのは反省している」と謝罪した。
2校からの検出結果は、楡木小の問題を発表した1日時点で既に判明していたが、公表していなかった。
3校では、昨年9~12月、公共施設の屋根を太陽光発電のため民間事業者に有料で貸す市の「屋根貸し」事業で太陽光パネルの設置工事を実施。
その際に、業者がトルエンを含んだ塗料や接着剤を使用したという。
楡木小では、昨年8月の定期検査でホルムアルデヒドが検出されたため、3月25日に再検査を実施。
図書室など3カ所でトルエンが基準値の1.42~2.15倍あったことを4月10日に確認した。
同24日の再々検査でも、2.23~4.07倍あった。
市教委は、再々検査の結果が分かった5月13日時点で、パネル設置工事がトルエンの原因と推定。
託麻南、山ノ内の2校で同じ工事をしたことも把握していたが、両校の校長らに連絡したのは6日後の19日だった。
その後、両校でもトルエン濃度を測定したところ、5月末までに託麻南小では3階の全14教室で基準値の最大4倍超の1100~360μg、山ノ内小では3階の11教室で最大2倍超の540~280μgが検出された。
ただ、市教委は、「いずれも換気した状態では基準値を下回り、使用は問題なかった」としている。
3校には、7日までに換気扇を設置する。
2校の保護者への事実関係の通知が4日、公表も5日と遅れたことについては、市教委は「対策の見通しが立ってからの方が良いと思った」と釈明した。
出典URL
http://kumanichi.com/news/local/main/20150606002.xhtml
関連記事
6月5日 NHK熊本
小学校からトルエン検出
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5005333291.html?t=1433547826029
6月6日 読売新聞熊本版
トルエン基準値超 更に2校 熊本
http://www.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/news/20150605-OYTNT50054.html
(2015年8月5日 修正1 ;追記)
2015年6月27日付で読売新聞熊本版から、その後の様子が下記趣旨でネット配信されていた。
市教委は26日、天井裏に換気扇を設置する対策を講じた後も、2校で基準値を超える濃度を測定したと発表した。
市教委健康教育課によると、楡木小(北区)と託麻南小(東区)で20日に測定したところ、楡木小の図書室で基準値(1m3当たり260μg以下)の1.5倍にあたる390μgのトルエンを検出。
託麻南小の教室や音楽室などでも、最大で530μgを計測した。
5月の検査で基準値を超えていた山ノ内小(東区)は、基準値未満だった。
3校は、同じ業者が校舎屋上に太陽光発電パネルを設置しており、工事に使われた接着剤や塗料が原因と見られる。
トルエン検出を受け、3校の天井裏に換気扇計59台を設置していた。
同課は、窓を開けた状態で教室などを使用するよう各校に求めており、「濃度自体は下がっており、換気扇の効果は出ている。濃度が下がるのを待つしかない」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/news/20150626-OYTNT50071.html
2015年4月18日付で毎日新聞群馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月17日18時43分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前9時ごろ、高崎市上滝町の金属加工品販売会社「W社」高崎支店から、「社内で薬品のにおいがする。以前から時々同じようなことがあったが今日は特に強い。気分が悪くなった人もいる」と警察に通報があった。
従業員8人中5人が体調不良を訴え、4人は病院に搬送されたが、いずれも軽症だった。
警察は、周辺の工場からも事情を聴いて、原因を調べる。
搬送された21〜44歳の男女4人は、めまい、吐き気、喉の痛みを訴えた。24歳の女性会社員も鼻血が出た。
会社は、工場や倉庫が建ち並ぶ工業団地の中にある。
支店長の男性(51)によると、周辺では以前から化学薬品のような異臭がたびたび発生していたという。
高崎市環境政策課によると、昨年7月にも近くの工場について「異臭が激しい」という訴えがあったという。
同社では薬品を使っていない。
警察は、異臭の発生元が外部の可能性もあるとみて、調べている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20150418ddlk10040250000c.html
http://www.sankei.com/affairs/news/150417/afr1504170026-n1.html
2015年4月9日20時27分にNHK神戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前8時半ごろ、尼崎市の下水処理施設「北部浄化センター」で処理水が濁り水質が悪化しているのが見つかり、市が調べたところ、基準値の7倍近い1ℓあたり2.0mgのシアン化合物が検出された。
尼崎市によると、市内のメッキ事業所がシアン化合物を中和せずに下水道に排水したことが原因だという。
金属のメッキ加工などに使われるシアン化合物は強い毒性があり、一定量を摂取すると、急性中毒で頭痛やめまいなどの症状を引き起こす。
尼崎市によると、これまでのところ、周辺の住民に健康被害などは出ていないということだが、市では、自然環境への影響を抑えるため、市内の猪名川に放流する処理水を通常の3分の1に減らすとともに、排水したメッキ事業所に対して下水道法に基づく改善命令を行うことにしている。
北部浄化センターの今村所長は、「川の監視を強化するとともに今後こうした問題が起きないよう事業所への指導を徹底したい」と話している.
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023901691.html?t=1428613491125
4月10日付で朝日新聞阪神版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
シアン化合物を薬品で中和する処理槽の撹拌機が故障していたという。
工場は、9日午後2時ごろまでに修理を終え、汚染水の濃度を下げた。
浄化センターの水の濁りは、シアン化合物で、汚れを分解する微生物の働きが弱ったためらしい。
市の担当者は、「不具合は前夜からとみられる。川に流れ出た量は不明」としている。
4月10日23時20分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
午前8時半ごろ、処理水が濁っているのを巡回中の職員が発見した。
市が、市内にあるメッキ事業所を立ち入り検査したところ、メッキ処理のための青酸ナトリウムを中和する撹拌機が停止し、処理が不十分な水が下水道に流されていたことが判明。
市は、事業者に再処理を指導し、処理後の下水の放流量を抑えるなどしたところ、同日午後2時ごろには、処理水の青酸化合物は基準値以下になったという。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150410/wst1504100089-n1.html
2015年4月3日付で朝日新聞川崎版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日未明から昼にかけて、川崎市多摩区生田、三田、寺尾台の一部地域で、水道管工事のミスが原因で水道水が赤く濁り、市に97件の問い合わせがあった。
市上下水道局によると、影響のあった世帯数は分らないという。
健康被害は出ておらず、すでに復旧している。
同局によると、小田急線の生田駅近くで同日未明、水道管をつなぐ工事をした際、仕切り弁で古い管の水を止めて作業すべきだったのに、止め忘れた。
つなぎ口から大量の水が流出したため、この管につながっていた別の管の水の流れも速くなり、内側のサビなどが水道水に混ざったらしい。
2015年1月10日15時11分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前8時50分頃、岡崎市中島町の安藤川支流で「多数の魚が浮いている」と地元の住民から市に通報があった。
市環境保全課の発表によると、支流の約500mの範囲でメダカやドジョウなどの小魚約1000匹、フナ約100匹、コイ約30匹が浮いて死んでいた。
原因は、現場で8日行われた下水工事で、深さ約11mの縦穴の埋め込み材にコンクリート廃材の再生材を使ったところ、地下水と反応したらしい。
水質検査でアルカリ性が高くなっているのが確認された。
支流の水はこの時期、農業用水として使うことはなく、特に影響は出ていないという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150109-OYT1T50166.html
2014年12月26日19時26分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月27日0時2分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本は26日、東京都国分寺市東恋ケ窪で盛り土の補強工事中、セメントが線路下の暗渠を流れる野川に漏れ出したと発表した。
下流で魚の死骸が見つかり、同社は関連を調べるとともに、対策を検討している。
同社八王子支社によると、現場はJR中央線の線路脇で、4日から耐震補強のため盛り土に長さ7mの穴を開け、薬剤などを混ぜたセメントを注入していた。
しかし、25日午後2時50分ごろ、工事関係者が川に濁りを発見。
土の中にあった隙間にセメント材約40ℓが漏れ出し、近くのトンネルから川に流れ込んだとみられる。
600m下流で,ハヤやアユなど約100匹の死骸が見つかった。
セメントは強いアルカリ性で、皮膚に触れると炎症を起こすが、下流では希釈され、健康被害の報告はないという。
同社は、「下に川が流れていることを調べていなかった。今後は下調べを徹底し再発防止を図る」と説明している。
工事は、来年1月5~6日に再開予定だという。
出典URL
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014122600708
http://www.asahi.com/articles/ASGDV5QJKGDVUTIL03L.html
2014年12月19日20時33分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
暮らしに関わる事故の原因を調べる消費者安全調査委員会(消費者事故調、畑村洋太郎委員長)は19日、省エネ型給湯器「エコキュート」から出る低周波音の健康への影響について調査報告書を公表した。
因果関係は断定しなかったが、「(不眠などの)健康症状の発生に関与している可能性がある」と言及。経済産業省などに対策を講じるよう求めた。
消費者事故調は、群馬県高崎市の夫婦からの申し出を受け、2012年11月から調査。
夫婦は、隣家のエコキュートから出る低周波音で不眠や頭痛の症状が出たと訴えていた。
エコキュートやエアコン室外機の運転音には、周波数が100ヘルツ以下で、音が小さいと聞こえない人もいる低周波音が含まれることが分かっている。
消費者事故調は、エコキュートの運転音が健康に影響したと訴える100人へのアンケートや、群馬県の例のほか、苦情があった18例の現地調査などを実施。
その結果、エコキュートからの距離と症状の程度に関連があることなどから、低周波音の健康への影響が「否定できない」と結論づけた。
ただ、消費者庁の小堀・事故調査室長は、「低周波音の健康への影響は学術的に評価が定まっていない」という。
メーカーなどの業界団体「日本冷凍空調工業会」は、
①隣家の寝室の近くは避ける
②周囲に極力スペースを設け壁や塀で音が反射しないようにする
などの騒音防止策を示したガイドブックを作成している。
報告書は、このガイドブックの普及が不十分だとして、経産省にメーカーへの指導などを求めた。
また、報告書は、低周波音の苦情を判断する目安として、環境省が04年に示した「参照値」に言及。
それ以下であっても慎重な判断が必要な場合があることを周知するよう、同省に求めた。
消費者事故調がこれまで調査対象にしたのは9件。報告書の公表は今回で3件目。エレベーター事故など5件は調査中で、1件は他省庁の報告書を評価しただけで独自調査はしていない。
〈エコキュート〉
空気中の熱を集めて使う「ヒートポンプ」という技術で湯を沸かす電気給湯器の愛称。
安い夜間電力を主に使い、内部の冷媒の二酸化炭素を圧縮する時などに数時間程度、低周波音を出す。
省エネ性に優れ、経済産業省が補助金などで導入を後押しした
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASGDL7362GDLUTIL04K.html
12月19日23時47分に朝日新聞からも、関連記事がネット配信されていた。
家庭用エコキュートの国内累計出荷台数は、少なくとも9社で計約450万台を超え、年間約50万台のペースで増えている。
消費者庁が09年9月~今年2月に把握したエコキュートをめぐる健康被害相談112件のうち、約94%が隣家に置かれていた。
近隣トラブルの原因になることも少なくない。
群馬県の夫婦は09年春以降、新築の隣家に設置されたエコキュートの「グーン」という低い音で不眠に悩まされるようになった。
11年7月には、隣家を建てた住宅メーカーなどを相手取り損害賠償を求めて提訴し、2年4カ月後にメーカーなどの負担で電気温水器に替えることで和解が成立。
ただ和解条件では、低周波音と症状の因果関係には触れられていない。
現在は症状が治まったという会社役員の夫(53)は、「寝ることが闘いのような毎日だった。お隣さんとはいまも険悪な関係になっている」と話す。
隣家に家族3人で住む女性(39)は、夫婦が苦情を訴える以前に起きた別のトラブルが問題の一因と推測する。
両家の境、女性宅の敷地にコンクリート塀を作ろうとしたところ、夫婦に撤去を求められたという。
「塀のことで不満があったのかもしれない。裁判まで起こされ、今後も近所づきあいはできないと思う」。
〈低周波音に詳しい山田伸志・山梨大学名誉教授(騒音制御)の話〉
一般的にエコキュートがある北側は隣家の南側にあたり、その生活空間に近い。
夜間に動き、自分で止められないため、騒音問題が起きやすい。
ただ、問題の背景に隣人とのトラブルがあるケースもある。
近所づきあいが希薄な都会では隣人関係が悪くなりやすく、解決には行政などに第三者的な立場で間に入ってもらう必要がある。
出典URL
(ブログ者コメント)
低周波は波長が長いため、住宅の壁などでは遮断できない。
過去には、隣家で子どもが走り回っている時、子どもの声は聞こえないものの、ドスンドスンという低周波音が頭に響き近隣トラブルになった、という例もある。
また、以下のような、風車騒音の一因は低周波かも・・・という情報もある。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3190/
2014年10月17日0時27分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月17日付で朝日新聞北九州版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市は16日、小倉北区片野新町3丁目にある県警第2機動隊の食堂内で、有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)を使った蛍光灯の安定器(コンデンサー)が破裂する事故があったと発表した。
人体への影響や周囲への漏れは確認されていないという。
同様の事故は市内で初めて。
安定器は蛍光灯の設置装置の一部で、1970年製。
破裂の原因は、老朽化したためとみている。
市は、PCBを含む機器について、2001年度から使用を中止して処理するよう、呼びかけていたが、県警はすべてを把握できていなかった。
県警は今後、県内の施設について、PCBを含む機器があるかどうか調査するという。
市や県警によると、事故は10日午後11時10分ごろ、隊員食堂(約60席)で発生。
破裂音がし、2本組の蛍光灯を取り付けている天井から油が数滴飛び散った。
食堂には隊員2人がいたが、被害はなかった。
天井の蛍光灯設置箇所はほかに14カ所あるが、同年製の安定器はなかった。
県警は14日、市に報告。
市が即日立ち入り検査し、漏れた油を分析、高濃度のPCBを検出した。
出典URL
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_kitakyushu_keichiku/article/121074
2014年10月16日11時34分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
都市の水辺で問題になる「カビ臭」が、カビなどからではなく、家庭などで使われる塩素系薬剤が原因となっている可能性が高いとの分析結果を、東京工科大の浦瀬太郎教授(環境工学)らの研究チームがまとめた。
チームは、「不明だった臭いの原因が特定できたことで、対策が大きく前進する」と話す。
12月に甲府市で開かれる土木学会環境工学研究フォーラムで発表する。
チームは2013年6〜12月、多摩川など東京都内の河川計17カ所から、それぞれ3〜6回水を採取し、カビ臭の有無を調べた。
その結果、生活排水などを処理した水が流れ込む下流ほど、カビ臭が強かった。
一般に水道水のカビ臭は、藻類からできる物質が原因とされるが、チームが採取した水を調べたところ、それらの物質の濃度は低かった。
そこで、食品のカビ臭の原因となる物質「2、4、6−トリクロロアニソール」を調べたところ、無臭の水で100倍に薄めても臭う水では、1ℓ当たり13ng以上(n=ナノは10億分の1)と、高濃度で検出された。
浦瀬教授によると、家庭や医療機関、工場などで、消毒、漂白、脱臭のために使われた塩素系薬剤が有機物と反応すると、トリクロロアニソールのもとになる物質が作られる。
それが排水として川に流れ込むことによって、臭いが発生した可能性があるという。
浦瀬教授は、「臭いは都市の印象にもかかわる。東京五輪開催に向けて、臭いのもとを断ち切る対策を進めることが重要だ」と話す。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20141016k0000e040191000c.html
2014年10月4日7時4分に産経ニュース和歌山版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重と和歌山の県境を流れる熊野川で、9月下旬ごろから水が濁った状態が続いていることから、上流部で水力発電を行う電源開発(Jパワー)は3日、風屋ダム(奈良県十津川村)の設備が破損するトラブルがあり、仮復旧される今月中旬ごろまで十津川第1発電所(同村)の稼働を一時停止したと発表した。
ただし、台風などの影響で水量が増えた場合は、災害対応を優先させるため放流・発電を行うとしている。
同社によると、破損したのは、取水する高さを調整するゲートに張られたゴムシート(縦40m、横4m、厚さ5mm)。
亀裂によって一部が切断された状態になっていたことに気づかず、発電を続けていたという。
普段は、ダム湖表層のきれいな水を使って発電するが、ゴムシートが破損していたため、下層の濁水が導水管を通って約8km下流の十津川第1発電所に流れ込んだという。
同社が風屋ダムの設備を点検したところ、9月20日にゴムシートの破損が分かった。
ゴムシートは平成21年に取り替えられ、耐用年数は10年ほどあるといい、「原因は調査中」としている。
風屋ダムのトラブルによって第1発電所の水が濁ったが、現在は軽減。
第1発電所より下流にある二津野ダム(十津川村)や十津川第2発電所(新宮市熊野川町)でも濁水がみられるが、「1、2週間たてば順次解消に向かうと考えている」としている。
熊野川では23年9月の紀伊半島豪雨による土砂崩れ以降に濁りがひどくなり、今年9月下旬ごろからさらに深刻化。観光などへの影響が懸念されている。
今月1日には、河口に位置する新宮市の市議会災害復興対策特別委員会が、風屋ダムのトラブルについて電源開発担当者を呼んで審議。
田岡実千年市長は、「風屋ダムの濁水を使って発電が行われていたことは残念。不信感を持っている」と厳しい口調で批判した。
同社西日本支店の殿村支店長は、「ダム施設の損傷のためご迷惑をおかけすることになり、大変申し訳ありません」と謝罪した。
市議からは、「世界遺産でもある熊野川が濁っているのはイメージを損なう」、「抜本的な濁水対策を」など、早期の対応を求める意見が相次いでいた。
出典URL
http://www.sankei.com/region/news/141004/rgn1410040016-n1.html
2014年10月3日付で紀南新聞からは、1日の市議会特別委員会の様子を中心に、同記趣旨の記事がネット配信されていた。
十津川第一発電所の取水元である風屋ダムの表面取水設備が損傷し、熊野川の濁水状況が悪化していることを受け、新宮市議会災害復興対策特別委員会(前田委員長)は1日、市役所で会議を開き、発電所を運営する電源開発から説明を受けた。
長年の要望にも関わらず成果が出ない現状に憤り、「放水を止めろ」と声を荒げる委員もいた。
同発電所で先月16日、放水口の濁度が低減していないことから、表面取水設備の不具合を疑い調査を実施。
この結果、同設備にある幅約4m、長さ約40m、厚さ約5mmのゴムシートが破損していることが同20日に発覚した。
破損原因は不明だが、耐用年数内だという。
通常は濁度の低い表面取水を行っているが、破損により濁度の高い中層の水も流れ込み、結果として放水口の濁度が上昇していた。
同社は24日に市当局に報告。市議会には25日に市当局から伝えられていた。
市議会は、早急な対応を求める抗議文を提出。
同ダムの水利権更新の期限を来年3月に控えていることもあり、市議会側は強気の対応姿勢を見せていた。
同社は、ゴムシートは特注品で製作に日数を要することから、仮復旧として同28日に濁度の高い中層取水から濁度の低い表面取水に切り替え、10月9日を目標に市販のゴムシートと鋼材を加工したパネルで、ゴムシートの代用とする予定でいる。
ゴムシートと同等の効果を得られると見越しているとのこと。
ゴムシート自体は発注済みで、最長では6か月を要するものの、可能な限りの早期製作を依頼しているという。
このほか、同ダムで本年度中に濁水防止フェンスを設置するとしている。
委員から相次ぐ 厳しい指摘の声
委員会には、委員のほか田岡市長ら市当局も参加。
電源開発からは殿村・西日本支店支店長をはじめ、同支店の支店長代理、十津川電力所所長、十津川電力所所長代理らが出席した。
開会に先立ち、田岡市長があいさつ。「故障したままで発電を続けているのは残念。(9月)26日に新宮港に初めて外国クルーズ船が入港した際に、海外からの観光客が川舟下りを行うため、何とかその日だけ発電を止めてほしいと要請したが聞き入れてもらえなかった。不信感を抱いている」と不満をあらわにした。
殿村支店長は濁水問題を謝罪したうえで、「電力の安定供給を通じて地域に貢献したいとの思いで発電をさせていただいている。26日に止められなかったのは、台風16号の影響による出水が予想されたため。ダムの洪水被害軽減対策水位を確保する必要があった」と説明、理解を求めた。
松本委員(議長)は、「ダムの濁りが沈下するまで放水を待てないのか」。
三栗委員は、「風屋ダムも下(中層以下)から水を出せるように構造変更するなど考えてほしい」などと要望。
同社側は、「沈降するのが遅く、上からきれいな水を供給したほうが早く入れ替わる」。「検討するが、ダム全体のこととなると洪水の問題もあり、河川管理者との話もある。私どもでできる範ちゅうを超えているのも事実なことはご理解を」などと返答した。
福田委員は、「あの濁水状況で世界遺産の川と言えるのか」。
屋敷委員は、「発電を止めてくれ。清流を返せ」。
濱口和歌山県議は、「現状のままなら知事に水利権の更新を止めるよう直訴する」と語気を強めた。
出典URL
http://www.kinan-newspaper.co.jp/history/2014/10/3/01.html
2014年10月5日19時20分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
金沢市中心部を流れる浅野川で、大量のアユが死んでいるのが見つかった。
金沢漁業協同組合によると、4日午前10時ごろ、同市小橋町の彦三大橋から下流約300mで大量に死んでいるのが見つかり、5日までに約500匹の死骸を回収した。
下流に流れたアユも含めて計3千匹が死んだとみられるという。
漁協は、県央土木総合事務所が3日夕に上流部の可動堰を開放した際、堰にたまっていたヘドロが流れ、アユが窒息した可能性があるとみている。
漁協は4~6月に浅野川でアユの稚魚23万匹を放流しており、10月中旬に産卵期を迎えるという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASGB55KP6GB5PJLB009.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。