







2017年4月29日19時11分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR九州の運行管理システムにトラブルが起きて2万人あまりに影響が出た、ことし1月の鹿児島線の輸送障害は、会社側がシステムの非常用電源への切り替えが機能するか、およそ6年間、一度も確認していなかったため、潤滑油が固まって電源が切り替わらず、トラブルが起きていたことがわかった。
ことし1月、列車の位置情報などを表示するJR九州の運行管理システムにトラブルが起き、鹿児島線がほぼ全線にわたって、およそ1時間運転を見合わせ、2万人あまりに影響がでた。
理由についてJR九州では、システムのバッテリーを交換しようとした際、非常用電源への切り替え装置が何らかの原因で作動しなかったためだと説明していた。
このため、JR九州などがこの装置の内部を詳しく調べたところ、潤滑油が固まっていたため切り替えが機能しなかったことがわかったという。
JR九州によると、6年前に工事のため非常用電源に切り替える作業を行って以降、切り替えが必要なケースがなく、一度も動かしていなかったため、潤滑油が固まったと見られるという。
非常時の使用を想定している同様の装置は、ほかにも管内に3つあるということで、JR九州は、こうした装置について定期的に動作の確認を行うよう、マニュアルを改めたという。
出典
『JR輸送障害は潤滑油 固化原因』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170429/5986341.html
2017年2月21日15時12分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力は21日、秋田県能代市の能代火力発電所1号機が自動停止したと発表した。
停止は20日夜で、排ガスに含まれる硫黄酸化物を除去する装置に不具合が生じたのが原因。
2号機は通常運転しており、当面の電力供給に影響はないとしている。
東北電力によると、20日午後7時ごろ、装置内の配管の圧力が上昇していることを知らせる警報が鳴り、自動停止した。
平成27年9~11月の点検では、異常はなかったという。
詳しい原因の調査や復旧を進める。
出典
『秋田・能代火力が自動停止 排ガス装置に不具合』
http://www.sankei.com/life/news/170221/lif1702210043-n1.html
2017年2月25日付で朝日新聞秋田全県版(聞蔵)からは、原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力は23日、自動停止していた能代火力発電所1号機のトラブルの原因が分かり、同日午後7時から3日ぶりに運転を再開したと発表した。
秋田支店によると、1号機は排ガス中の硫黄酸化物を取り除く装置に異常が見つかり、自動停止した。
原因は、硫黄酸化物を除去した後の排ガスを煙突から排出するためのファンに大量のほこりが付き、排ガスの流量が変化したためだと説明している。
外部に硫黄酸化物は漏れていないという。
2016年12月5日21時23分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月5日18時49分に毎日新聞から、12月5日19時53分にNHK福島から、12月6日付で毎日新聞福島版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は、5日、福島第1原発3号機の原子炉に注水するポンプのうち、1つが同日午前10時2分ごろ停止し、約1時間も原子炉を冷却できないトラブルがあったと発表した。
東電は、別のポンプを使った注水に切り替え、約1時間後に冷却を再開した。
東電は、作業員が誤ってポンプのスイッチに触れたのが原因だと説明している。
普段は人がほとんど入らない、幅約85cmの狭いスペースだという。
東電によると、同日午前10時59分に別のポンプを起動させ、1分後に必要な注水量を満たしていることを確認したという。
3号機の原子炉建屋内や周辺のモニタリングポストで計測される放射線量に、目立った変化はなかった。
東電の説明では、午前10時2分ごろ、協力企業の作業員が別の作業員とすれ違う際によろめき、そのはずみで左肘が注水ポンプのスイッチを覆うカバーに接触し、衝撃でカバーが破損。
スイッチのレバーが動き、運転から停止に切り替わった。
同時刻に、ポンプ停止を知らせる警報が鳴ったという。
福島第一原発では、4日夜も、使用済み燃料プールを共用で冷却するシステムで、装置の弁の1か所が何らかの理由で開いていたため、1号機から3号機の使用済み燃料プールの冷却が一時、停止している。
東京電力は、「重要度の高い設備で人為的なミスが起きたことを重く受け止め、再発防止に取り組みます」としている。
出典
『原子炉注水ポンプが停止 福島第1原発3号機』
http://www.sankei.com/affairs/news/161205/afr1612050025-n1.html
『福島第一 3号機で注水ポンプ停止 東電「人為的ミス」』
http://mainichi.jp/articles/20161205/k00/00e/040/207000c
『第一原発3号機で注水一時停止』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054973601.html?t=1480972640512
『福島第1原発 3号機冷却停止 県、東電に対策要請』
http://mainichi.jp/articles/20161206/ddl/k07/040/019000c
(ブログ者コメント)
東電HPに3枚の写真が掲載されているが、現場は確かに狭い。
また、透明なプラスチックのカバーは、スイッチレバーを箱のように囲むタイプではなく、前面のみ囲い、側面は開いているタイプ。
それが接着剤で配電盤に取り付けられていて、接着部分が剥がれた・・・そのように見える。
『福島第一原子力発電所 3号機原子炉注水停止に伴う運転上の制限からの逸脱ならびに復帰について』
http://photo.tepco.co.jp/date/2016/201612-j/161205-02j.html
(2016年12月18日 修正1 ;追記)
2016年12月16日21時26分に朝日新聞から、警報点検中に警報が鳴ったため点検中の警報だと誤認していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
水を送るポンプが停止したのを知らせる警報が鳴ったのに、作業員が、点検で鳴ったものと誤認して対応をとっていなかったことがわかった。
東電が16日発表した。
ポンプ停止の把握が遅れ、別のポンプを動かして注水が再開するまで、1時間近くかかった。
注水の停止は、5日午前10時ごろ発生した。
幅85cmほどの狭い通路で作業をしていた作業員の服がスイッチレバーにひっかかり、レバーが動いてポンプが停止。
警報が鳴った。
一方、東電によると、この日は、原発内の各種の計器類の警報の点検が行われており、建屋では警報が何度も鳴っていた。
点検担当の作業員は、ポンプ停止の警報が鳴った際、点検かどうかの確認をしないまま、「点検による警報」と判断したという。
レバーが動いたことに気づいた作業員が東電の責任者に連絡し、注水の停止が確認されたのは、警報が鳴ってから約30分後だった。
別のポンプを起動したものの、結果的に、注水が約1時間にわたって止まった。
出典
『ポンプ停止の警報、作業員が点検と誤認 福島第一3号機』
http://www.asahi.com/articles/ASJDJ5CXPJDJULBJ00P.html
(ブログ者コメント)
〇スイッチがOFFとなった経緯、明確には報道されていないが、肘が当たってカバーが壊れ、その後スイッチレバーに服がひっかかって・・・ということだったのかもしれない。
〇似たようなトラブルは、前日にも起きていた。
東電HPによれば、状況は下記。
12月4日、午後10時39分頃、SFP二次冷却系循環ポンプ(A)の吸込圧力低の警報が発生しました。
現場状況を確認したところ、一次冷却系ポンプ(A)の軸受け冷却水(共用の二次冷却系により供給)配管のベント弁が「開」状態であることを確認しました。
これにより、共用の二次冷却系の圧力が低下し、SFP二次冷却系循環ポンプの吸い込み圧力が低下したものと推定しました。
再発防止対策として、一次系冷却ポンプ(A)軸受冷却水配管に設置されているベント弁(当該弁を含めて8個)を結束バンド等で固定しております。
http://www.tepco.co.jp/press/mail/2016/1344001_8708.html
http://www.tepco.co.jp/press/mail/2016/1344702_8708.html
〇一方、警報点検中に本当の警報が鳴った件だが、ブログ者が勤務していた工場では、点検で警報を鳴らす際は、担当者同士が「これから〇〇の警報を鳴らします」と、事前に連絡を取り合っていた。
今回、『点検かどうかの確認をしないまま・・・』と報道されているが、それは、事前に連絡があった警報が鳴ったのかどうかを確認しなかった、ということだろうか?
2016年9月13日9時52分に福島民報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原子力規制委員会は、12日、東京電力が福島第二原発で侵入検知器の警報機能を鳴らないように設定していたことを明らかにし、核物質防護規定の順守義務違反に当たるとして、同日付で東電を文書による厳重注意とした。
警報が人の侵入以外で頻繁に作動するため、警報音が鳴らない設定にしていたという。
厳重注意は、防護規定の行政指導で最も重い。
同社の安全管理意識が改めて問われそうだ。
警報の停止は、規制委の立ち入り検査で、昨年10月7日に発覚した。
その後、東電の社内調査で、9月と10月の少なくとも計4回、警報を停止していたことが判明。
検知器自体の作動状況は警備室の画面で確認していたというが、規制委は、「人の侵入を確実に確認できる状態にあるとはいえず、重大事案に発展する恐れがあった」とした。
東電によると、人以外に動く物に反応したことなどによる「不要警報」が多発していたため、現場の警備担当社員の判断で、一時的に停止した。
警報停止中、警備員の巡回を増やすなどの代替措置も、十分に講じていなかった。
核物質防護を管理する東電の防護管理グループマネジャーは、警報の停止を認識していたが、発電所長には報告をしていなかったという。
規制委は、この点を「組織的不正行為とはいえない」とする一方、「組織的管理機能が低下している」と厳しく指摘した。
東電は、規制委に対し、関係部署への教育の徹底などの再発防止策を示した。
東電の岡村原子力・立地本部長代理は、行政指導を受けて12日に開いた記者会見で、「意識の低下があった。全面的に反省しないといけない」と話した。
規制委や東電によると、検知器は原発の敷地境界や構内の要所に設置され、通常は、常時、人の存在をセンサーで感知すれば、防護本部で警報音が鳴る仕組み。
東電は、警報を止めたのは一部の検知器のみとしたが、停止した検知器の具体的場所や停止していた期間などの詳細は、「核物質防護に関する情報に該当する」として、明らかにしていない。
発覚後は、全て作動させている。
福島第二原発1~4号機は、東日本大震災以降、冷温停止が続いている。
現在は、1日当たりで、東電や協力会社の従業員1500人から1700人程度が出入りしている。
県、県議会などは全基廃炉を求めているが、東電は態度を明確にしていない。
出典
『第二原発 侵入警報を停止 規制委が東電を厳重注意』
http://www.minpo.jp/news/detail/2016091334544
9月12日20時13分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力福島第二原発で、不審者の侵入を知らせる装置の警報音を鳴らないようにしていた法令違反が発覚し、原子力規制委員会は、12日、東電を厳重注意の処分にし、再発防止を指示した。
関係者によると、伸びた草木にセンサーが反応して警報音が鳴る事例が相次いだため、昨年10月に発覚するまでの数年間、警報音を切る運用が常態化していたという。
規制委によると、昨年10月の核物質防護の検査で、検査官が敷地境界などにある侵入検知器をチェックした際、センサーが反応しているのに警備室の警報が鳴らないことに気づいた。
また、反応があった地点の映像を大画面に表示する機能も、切られていた。
調査に対し東電は、人以外のものにセンサーが反応する例が多発したため、警備責任者の判断で警報音を切り、映像も小さな画面にしか表示しないようにしていたと説明したという。
第二原発は、現在、核燃料の冷却を維持しているだけで、福島県からは廃炉を求められている。
事故の収束作業が続く第一原発や、再稼働を目指す柏崎刈羽原発(新潟県)と比べて体制は手薄になっており、関係者によると、草木などが伸びていた。
規制委への東電の報告によると、警備責任者は周辺環境の改善を訴えたが、上司が「手続きが必要になる。我慢してくれ」などと退けたという。
規制委は、「侵入者の確認が難しくなり、重大な事案に発展する恐れがあった」として、核物質防護規定違反と認定し、厳重注意した。
東電の担当者は、「セキュリティーの意識が緩んでいた。あってはならないことで、非常に申し訳ない。再発防止を徹底する」と話した。
出典
『福島第二原発、侵入警報音切る 草木伸びすぎて?』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9D546YJ9DULBJ00Q.html
(ブログ者コメント)
原発敷地内では、樹木を伐採するにも手続きが必要らしい。
なぜ、そんなことにも規制をかけているのだろうか?
ざっと調べてみたが、わからなかった。
一方、手続きするのに書類作成などマンアワーがかかることは理解できるが、そういったマンアワーもかけられないほど、現場の人員はギリギリに絞られているのだろうか?
今回のようにコトが露見することで費やされるマンアワーのほうが、はるかに大きいような気がするのだが・・・。
東電HPに本件に関するプレスリリースが掲載されていたが、そういった点については触れられていなかった。
『福島第二原子力発電所の核物質防護規定の遵守に係る厳重注意文書の受領について』
http://www.tepco.co.jp/press/release/2016/1322901_8626.html
2016年8月22日20時39分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前10時ごろ、横浜市鶴見区のごみ焼却施設で、煙突の補修工事に使用したゴンドラ2台を地上に降ろしていた男性作業員から「ゴンドラが止まって身動きが取れなくなった」と119番があった。
地上約30mで宙づり状態となり、乗っていた通報者を含む作業員2人が、約2時間後に救出された。けがはなかった。
台風9号による強風が原因。
市によると、作業員は午前9時ごろから作業を開始。強風で2台のワイヤが絡まった。
市消防局のはしご車が救助に当たった。
市は、「業者は台風が来る前に降ろそうとした。安全への配慮が欠けていた。業者への指導を徹底したい」としている。
出典
『強風で作業用ゴンドラ宙づり 地上30メートルに2時間、横浜』
http://this.kiji.is/140418817137344513?c=39546741839462401
2016年8月1日21時15分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月1日17時30分にNHK首都圏NEWS WEBから、8月1日20時32分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『地震誤データ千葉の落雷原因か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086982851.html?t=1470090340151
『緊急地震速報データで鉄道影響』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160801/4506561.html
『「首都圏に震度7」緊急地震速報を誤報 落雷が原因?』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8161QNJ81UTIL04P.html
1日午後5時すぎ、気象庁が特定の事業者に向けて出している緊急地震速報のシステムで、東京湾を震源とする、最大で震度7程度の激しい揺れを伴う地震が起きる可能性があるというデータが一時的に流れ、15秒後に取り消された。
このデータは、鉄道会社や電力会社など、合わせて54の特定の事業者に向けて出しているもので、NHKなどの放送では流れていない。
この影響で、東京の都営地下鉄や小田急電鉄などのほか、千葉、埼玉、神奈川などを走る一部の私鉄で、いったん運転を停止した。
その後、各社が設置している地震計で揺れが観測されなかったことなどから、すぐに運転を再開し、各社の運行に大きな影響はなかったという。
また、JRの在来線や新幹線は、平常通りの運行を続けているという。
気象庁によると、千葉県富津市にある地震計の1か所で大きな揺れを示す誤ったデータが記録されたため、一時的にデータが流れたが、その後、周辺の地震計では揺れが観測されなかたため、取り消されたという。
同じ時間に東京湾を震源とする地震は観測されておらず、およそ3分後にも、同じ地震計から強い揺れを示す誤ったデータが入ったという。
当時、地震計のある周辺には発達した雨雲がかかっていて、気象庁によると、落雷による電気信号を大きなノイズと記録した可能性があるという。
気象庁の青木地震津波監視課長は、「一般向けに発表する緊急地震速報は、こうした誤ったデータによる発信を防ぐため、2点以上の観測点で揺れを観測した場合に発表することにしていて、今回も発表していない」としたうえで、事業者に対し、こうした情報の内容を利用者にきちんと説明するよう、求めていくとしている。
(ブログ者コメント)
本件、気象庁HPに、下記趣旨のお知らせが掲載されていた。
平成28 年8 月1 日17 時09 分頃に、千葉県富津市付近を中心に最大震度7を予測した緊急地震速報(予報)を発表しましたが、その後周辺の観測点で揺れが観測されなかったため、15 秒後にキャンセル報を発表しました。
この原因は、緊急地震速報に活用している防災科学技術研究所の富津観測点のデータに大きなノイズが記録されたためです。
なお、緊急地震速報(警報)は、このようなノイズによる発信を回避するため、2点以上の観測点で揺れを観測した場合に発表することとしており、今回、緊急地震速報(警報)は発表しておりません。
http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/oshirase/20160801.pdf
(2016年8月19日 修正1;追記))
2016年8月12日17時56分にNHK千葉から、電源故障によりデータが急激に変化したことが原因だったという記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
8月12日22時57分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
『緊急地震速報取消は電源故障』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086988081.html?t=1471038384430
『「震度7」誤報、電源の故障が原因 気象庁』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8D6CZ0J8DUTIL040.htm
気象庁によると、千葉県富津市に設置されている地震計の電源が故障したため、地面の揺れを観測するセンサーの制御がきかなくなってデータが急激に変化し、激しい揺れが起きたことを示す記録が誤って残されたことが原因とわかったという。
センサーは電気的なデータを使って揺れを検知する仕組みで、このときに大きな揺れの発生を示す急激なデータの変化が誤って記録されたとみられる。
このデータが回線で気象庁に送られ、自動的に緊急地震速報が出された。
ただ、電源が故障した原因については、落雷が影響した可能性もあるとしているが、はっきりとはわからないとしている。
同じタイプの地震計は関東地方の15か所に設置されているが、気象庁は同じトラブルを防ぐために、当面、この地震計のデータを緊急地震速報に利用するのを停止したということで、この地震計の近くの浅いところで地震が起きた場合、最大で4秒程度、地震の検知が遅れる可能性があるという。
(2016年8月29日 修正2 ;追記)
2016年8月26日22時25分に読売新聞から、対策に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『地震速報誤配信受け、気象庁がシステム改修へ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160826-OYT1T50086.html
気象庁は26日、配信システムを年内にも改修すると発表した。
今後は、1か所の地震計だけが短時間でM7以上の地震を予想した場合は速報を配信しないなど、システムを変える。
理論上、速報を出すまでの短時間に地震計1台で検知できる最大規模は、M5.6程度という。
2016年7月22日19時52分にNHK東北NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『女川原発で警報誤作動』
http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20160722/4226351.html
東北電力が再稼働を目指している女川原発の2号機で、作業員が誤った操作をしたところ、地震の揺れを感知して原子炉を自動停止させる警報が作動していたことがわかった。
女川原発では、平成27年9月にも作業員のミスで停電が相次いでいて、国の原子力規制庁は、東北電力に対し、再発防止策を取るよう指導した。
東北電力によると、7月8日、女川原発2号機で「フィルターベント」と呼ばれる安全装置の設置工事をしていたところ、地震計が揺れを感知して、原子炉を自動停止させる警報が作動した。
東北電力が原因を調べたところ、作業員が誤って、設置工事で停止させた地震計を復旧させる際に、誤作動を防ぐために必要な地震計の本体にあるボタンを押す作業を行わなかったという。
この作業は、原発の手順書にも記されていなかったという。
東北電力は、「女川原発2号機は、現在、運転を停止しているため、発電所の設備への影響はなかった」と説明している。
女川原発では、平成27年9月にも、作業員のミスで2日間に停電が2回相次いで起きていて、原子力規制庁は東北電力に対し、再発防止策を取るよう指導した。
東北電力は、「深く反省し重く受け止めています。再発防止策を実施し、安全対策に万全を期していきたい」と話している。
(ブログ者コメント)
東北電力HPに7月22日付で、以下のプレスリリースが解説図付きで掲載されていた。
『女川原子力発電所2号機警報発生事象に対する女川原子力規制事務所からの指導文書の受領について』
http://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/1192384_1065.html
主だった記述は下記。
当該事象が発生した女川2号機では、原子炉格納容器圧力逃がし装置(フィルタベント系)の設置工事に伴い、原子炉建屋に設置されている地震計のケーブルが干渉する可能性があったことから当該ケーブルを撤去するため、地震計を停止しておりました。
当該個所のケーブルの復旧作業が終了したことを受け、平成28年7月8日、地震計を復旧したところ、当該警報が発生しました。
原因は、地震計を通常状態に復帰させるための地震計本体にあるボタン(復帰ボタン)を押さないまま復旧したために発生したものです。
本事象により警報が発生したものの、機器の動作はありませんでした。
2016年3月5日22時54分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月5日20時44分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
長崎市に本社のある民放、長崎文化放送(NCC)で、5日午前、放送機器の工事の作業ミスによって、40分近くにわたって画面が黒くなったり、予定していた番組やコマーシャルが放送できなくなったりするトラブルがあった。
NCCによると、5日午前10時48分にバラエティー番組を放送していたところ、突然、画面が黒くなる状態が24秒間続いた。
その後、放送していた番組に戻すことができなくなり、長崎港をカメラで映したり、天気の情報を伝えたりしたほか、予定とは別の番組を放送して対応したという。
予定していた番組やコマーシャルを放送できなかった時間は、およそ39分間だという。
NCCによると、トラブルの原因は、電気工事会社の作業員が、コマーシャルを放送したり、ほかの放送局からの番組の配信を受けたりするシステムにつながる電源のブレーカーを誤って落としたためで、作業員は、電源工事の作業の遅れを取り戻そうと、NCCなどへの届け出なしに、無断で作業をしていたという。
NCCによると、放送機器に関係する重要な場所で工事をしており、本来はNCC社員が立ち会う必要があったが、事前に業者から連絡がなく、立ち会いなしで作業をしていたという。
NCCは、「視聴者の皆さまに多大な迷惑をおかけして深く反省しています。このような事故が起きないよう再発防止に努めます」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033455391.html?t=1457215607168
http://www.asahi.com/articles/ASJ355GRLJ35TOLB006.html
2015年10月14日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力は13日、東北電力女川原子力発電所1号機で9月下旬、外部電源が失われ非常用発電機が作動するトラブルが立て続けに2度発生したと発表した。
東北電によると、9月29日午後2時40分ごろ、外部電源を保護する装置の通電試験で、遮断器を接続する際に作業担当者が必要な手順を省いたため、別の遮断器が作動し停電。
使用済み核燃料プールを冷やすポンプも一時停止し、非常用発電機で代替した。
30日午前1時半ごろ、非常用電源から、復旧した外部電源に切り替えようとしたが、現場への指示不徹底で、再び、外部電源が止まった。
電源が完全復旧したのは、最初の停電発生から約30時間後の30日午後8時50分ごろだった。
プールの水温に変化はなかった。
東北電は、発生直後に原子力規制庁女川原子力規制事務所に連絡。
事務所は13日、「原子力安全の確保にかかる設置者の取り組みが不十分」として、文書で再発防止を指導した。
東北電の大平原子力部課長は、「2度も停電を起こしてしまい深く反省している。安全確保に万全を期していきたい」と語った。
出典URL
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151014_13012.html
10月13日19時54分にNHK東北NEWS WEBからは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力の女川原子力発電所の1号機で、停電が2日間に2度起きて、安全上重要な、使用済み核燃料を冷やすポンプが、一時、停止していたことがわかった。
このトラブルで、国の原子力規制庁は東北電力に対し、安全の確保が不十分だとして、再発防止策を検討するよう指導した。
東北電力によると、先月29日の午後2時40分ごろ、女川原発につながる送電線の装置を新しい物に交換する工事を行っていたところ、1号機で突然、停電が発生し、安全上重要な、1号機の使用済み核燃料を冷やすプールにつながるポンプが、30分余りに渡って停止した。
また、翌30日の午前1時半ごろ、停電の復旧作業中に1号機で、再び、停電が発生した。
東北電力が原因を調べた結果、いずれの停電も、作業員が電気回路の図面を見間違え、1号機と2号機の間にある遮断器という装置が誤って動いたために起きたという。
停電が完全に復旧したのは、最初の停電発生からおよそ30時間後だったが、東北電力は、「いずれも、非常用のディーゼル発電機が動いていてプールの温度は上昇せず、安全上重要な機器に大きな影響はなかった」と説明している。
このトラブルを受けて、原子力規制庁の女川原子力規制事務所は、東北電力に対し、安全の確保が不十分だとして、再発防止策を検討するよう指導した。
東北電力は、「2度の停電を深く反省するとともに、今回の指導を重く受け止める。発表が半月ほどあとになったのは、法令に基づく国への報告が必要なトラブルではなかったためだ」としている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20151013/5643301.html
2015年8月25日23時54分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後6時半ごろ、東急東横線都立大学~田園調布駅間、同目黒線奥沢~田園調布駅間、同多摩川線多摩川駅付近の3区間で踏切や信号などが正常に作動しないトラブルが発生、点検のため3線全線で約3時間35分〜3時間45分にわたって運転を見合わせた。
駅間に一時停車していた電車は約40分後までにいずれも最寄り駅まで移動し、乗客を降ろした。
けが人などは出ていない。
東急電鉄によると、このトラブルで約36万人に影響した。
東急電鉄や国交省によると、東横線などの田園調布~多摩川駅間の高架下の信号機器室にあるブレーカーが落ちたためにコンピューターが切れた。
このコンピューターで制御している3区間の保安装置が正常に作動しなくなり、踏切や信号などに異常が発生したとみられる。
この機器室は普段は無人で、施錠されており、整備関係者以外の出入りはできない。
同社が詳しい原因を調べている。
東急電鉄と接続している東京メトロ南北線、副都心線、日比谷線、東京都営地下鉄三田線でも、遅れや直通運転の見合わせが発生し、広範囲に影響が広がった。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150826k0000m040139000c.html
8月27日20時19分に産経新聞から、原因に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月27日19時42分に読売新聞からも、同趣旨の記事が掲載されていた。
東急電鉄は27日、仮設した分電盤のカバーの一部が落下し、信号や踏切を制御する保安装置の電源を切ったことが原因だったと明らかにした。
東急電鉄は、電源装置の更新工事のため、東横線田園調布~多摩川間の高架下にある信号機器室に、高さ約2m、幅約1mの分電盤を仮設。
誤操作を防ぐため、縦1m、横1.2m、厚さ数mmの樹脂板を上下に分け、分電盤の正面を覆って粘着テープで止めていたが、粘着テープの粘着力が落ちて上半分が落下し保安装置の電源ブレーカーに接触、スイッチを切ったとみられる。
故障は午後6時半ごろに発生。同7時過ぎにはブレーカーを戻したが、試運転のため、営業運転の再開に時間がかかり、一時運休した東横線と目黒線、多摩川線の利用客約36万人に影響した。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150827/afr1508270039-n1.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150827-OYT1T50093.html?from=ycont_top_txt
2015年7月8日23時29分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後8時50分ごろ、神戸市灘区灘浜東町の神戸製鋼所神戸製鉄所で「爆発音がし、煙が上がった」と、近隣住民から119番が相次いだ。
消防が消防車18台、消防艇1隻を出動させたが、火災は確認されず、けが人はなかった。
消防によると、鉄鉱石を溶かして鉄を取り出す高炉内の圧力調整弁が正常に動かなくなり、気圧が上昇。気圧を下げるため安全弁からガスが噴出した際、黒煙と爆発音が上がったという。
その後は通常運転を再開。同社が、調整弁が動かなくなった原因を調べている。
近隣からの通報は消防、警察合わせて計7件あり、サイレン音が響くなど、周囲は一時、騒然となった。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken_chiiki/201507/0008192433.shtml
2015年5月9日23時27分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関西電力は9日、新型天然ガス火力の姫路第2発電所3号機(兵庫県姫路市、出力48万6500KW)が、通常運転中に蒸気タービンの振動が異常に大きくなったため、自動停止したと発表した。
関電によると、9日午前11時半ごろ、振動の大きさが突然、通常の10倍程度に達したという。
同社が詳しい原因を調べる。復旧の見込みは未定。
第2発電所に新設された1~6号機は、蒸気タービンとガスタービンを組み合わせ、発電効率に優れる「コンバインドサイクル」方式を採用。
3号機は、昨年3月に運転を始めていた。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150509/wst1505090085-n1.html
2015年1月8日付の神奈川新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
また、1月7日16時40分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後3時半ごろ、相模原市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパス内で、中央機械棟の非常用自家発電機が爆発、同棟の排気口の一部が破損した。
けが人はいなかった。
消防などによると、委託業者が発電機の定期点検後、試運転のためスイッチを入れたところ、爆発音と煙が発生した。
消防などが原因を調べている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH1755S3H17ULOB00R.html
(ブログ者コメント)
原因不明だが、非常用発電機かつ排気口の一部が破損ということで、ディーゼル発電機の燃焼系異常かもと思い、「ガス爆発」カテゴリーに入れておく。
(2015年4月5日 修正1 ;追記)
2015年1月19日付でJAXAのHPに、原因がトピックス記事として下記趣旨で掲載されていた。
(タイトルとカテゴリーも変更した)
既報のとおり、1月7日に相模原キャンパスの構内西側中央機械棟におきまして、非常用自家発電設備の点検作業中に大きな爆発音と煙が発生しました。
当該設備のディーゼルエンジンの点検及び内部の確認検査を踏まえ、原因究明を行いました結果、この爆発音は、定期点検後の試運転のためにディーゼルエンジンを起動した際にエンジンが十分に温められていなかったため※に燃焼不良が生じ、エンジンの排気口に滞留した未燃焼ガスが発火して発生したものであることが判明しました。
※ 定期点検において冷却水の入れ替えを行いましたが、その後のエンジン起動の前に冷却水を温める時間が不足していました。
今後は、定期点検後の試運転を開始する前のエンジンの温度を確認する手順を徹底することにより、再発防止に努めます。
出典URL
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2015/0119.shtml
2014年11月19日22時40分にNHK東北NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力HPにも、同趣旨のプレスリリースが掲載されていた。
19日午後2時半ごろ、福島県南相馬市にある東北電力の原町火力発電所で、作業員が2号機の定期検査で機器をショートから守る非常用設備の試験を行おうとして、誤って近接していた1号機の非常用設備を動かし、1号機が自動停止した。
運転を再開するには、1号機の設備の健全性を確認する必要があるため、10日程度かかる見通しだという。
原町火力発電所は、大型の原子力発電所に匹敵する1機あたり100万KWの発電量があるが、東北電力によると、止まっていても電力の供給に余裕があるという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20141119/3335291.html
(ブログ者コメント)
間違えても仕方がない配列または表示?
それとも、誤操作防止には配慮されていたが、作業員の不注意?
東北電力のHPを調べてみたが、写真などは掲載されていなかった。
(2014年11月29日 修正1 ;追記)
2014年11月20日付で朝日新聞福島中会版(聞蔵)から、上記とは異なる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
作業員が電源盤の端子同士を誤ってつなぎ、発生した渦電流が原因で停止した。
2014年11月4日12時1分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月4日14時14分に中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県豊田市内の1940戸で3日午後5時5分ごろから最長1時間27分にわたり停電があった。
中部電力岡崎支店は、同市大河原町銚子の中電阿摺(あずり)発電所(4800KW)で、水力発電の変電設備が水につかったとしている。
発電用のタービンも冠水し、内部のタービン油が漏えい。
同発電所が放水口に設置した吸着マットに少量の油が付着したが、矢作川への流出はなかった。
同支店によると、同日午前中から発電施設の点検を実施。
作業員が取水口のゲートの開閉を繰り返していたところ、操作ミスでゲートが一時的に23分間、閉まらなくなり、変電施設などが冠水したという。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20141104k0000e040180000c.html
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014110490141437.html
2014年9月13日15時7分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月の雨量が観測史上最多の487mmに達した京都市内で、局地豪雨や台風11号による大雨に見舞われた日、火災警報器の誤作動が普段の4~6倍に上る現象がみられた。
西日本各地でも記録的な大雨となった先月、大阪市でも誤作動が5倍、神戸市では32倍になった日があった。
火災の通報で消防が出動するため本来の救助活動に影響を及ぼしかねないが、なぜ雨の日に「火災」との誤認が相次いだのか。
その大雨が原因と疑われている。
京都市内は、8月で24時間雨量が最も多かった16日、165mmの猛烈な雨を記録した。
市消防局によると、この日の火災・救助の出動件数は、雨が理由の72件を含め99件。うち16件は火災警報器の誤作動だった。
誤作動は通常1日0~4件といい、低く見積もっても4倍だった計算になる。
また、台風11号の影響で3時間に85.5mmが降った10日も、雨の災害67件を含む99件の出動中、誤作動は25件あった。
8月に雨が一番多かった日を他にみると、大阪市では記録が残る1971年以降、最多の142mmだった9日、誤作動が1日平均の5倍の31件に。
神戸市でも125.5mmを観測した10日、1日1件程度の誤作動が32件にまで上った。
総務省消防庁予防課の担当者は,「全国的に雨の日は警報器の誤作動が多いとされている」と明かす。消防関係者の間ではよく知られた話だという。
考えられる原因は、高い湿気や気圧の変化だ。
火災警報器は、煙に反応して作動する「煙式」と、温度や気圧の上昇に反応する「熱式」に分かれる。
煙式は、LEDなどの光が、流入した煙で乱反射することで火災と認識する。
消防庁予防課の担当者は「水の粒子を煙の粒子と誤認するのではないか」とし、警報器大手「能美防災」の技術担当者も「湿気に反応してしまうことはある」と話す。
同社の技術担当者は、熱式も誤作動する可能性を指摘する。
火災で温度が上昇し、感知器部分の気圧が高まることで判断するが、台風や豪雨の際に起こる急激な気圧変化で誤反応することはあり得るとみる。
ただし、消防庁などは原因を調査したわけでなく、客観的な裏付けはない。
日本火災報知機工業会は、気温40℃、湿度95%の環境下で耐久試験を行っていることから、「経年劣化や内部にたまったほこり、水漏れによる配線のショートが原因では」とする。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140913-OYT1T50094.html
2014年8月18日21時18分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月18日23時22分に京都新聞からも、同趣旨の記事が掲載されていた。
近畿地方北部を襲った豪雨災害で、京都府福知山市の床上・床下浸水被害は計2400棟以上になった。
局地的な大雨で、市街地を中心に内水氾濫などが起きたため。
福知山市の排水ポンプ場の一つは豪雨の最中、想定を超えた量の雨水で浸水して故障し、排水作業が止まっていた。
福知山市が18日、各自治会からの連絡をもとに浸水被害の状況をまとめた。
17日までは1000棟超としていたが、18日午後3時までの集計で、床上が1155棟、床下が1296棟に上ったという。
昨年9月の台風18号の影響で、由良川が氾濫した時の被害計約1100棟の倍以上になる。
今回は由良川はあふれていないものの、市街地の中心部が浸水したことが背景にある。
松山市長は、「被害の全体像はまだ把握できていない」と語った。
豪雨の最中に故障したのは、由良川沿いにある「和久市ポンプ場」の4台のポンプで、当時は4台とも稼働中だった。
17日早朝、処理能力を超える雨水が流れ込んで水があふれ、稼働させるディーゼルエンジンが水をかぶって故障した。ポンプ室の床面は地上とほぼ同じ高さに設けられ、約1m浸水したという。
故障直前の午前4時台にアメダスが観測した福知山市の1時間雨量は50mmで、ポンプ場が想定する40mmを超えていた。
本来なら、下水道から流れてくる雨水などを1分間に計500m3、川へ排水する能力があるが、故障で排水作業が止まったという。
ポンプ場は1963年から稼働している。
市下水道課は「排水作業ができなくなったことで、結果的に市街地に広がった水量が増えてしまった可能性はある。50年間でポンプ室に水が入ったことはこれまでなく、想定できていなかった。今後、防水対策などを施したい」と説明している。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG8L4QRZG8LPLZB00Y.html
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20140818000157
2014年8月22時56分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福知山市などによると、由良川が蛇行している市街地は過去に何度も大水害に見舞われてきた。
市は堤防の増強と同時に住宅地の排水強化のために下水道を巡らし、1963年に「和久市ポンプ場」を設置。4台で毎分504トンの雨水を由良川に排水する能力は今も当時のままだ。
しかし、同市の18日午前0時までの48時間雨量は335.5mmと観測史上最大に到達。市下水道課によると、ポンプ場も約2m浸水し、ポンプ自体が17日午前5時ごろに水没して使えなくなった。
担当者は、「52年間で初の事態。水路や側溝からも同時に水があふれており、排水が利く範囲にも限界がある。ポンプの増強だけで想定外の洪水に対応できるかどうか分からない」と話している。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140819k0000m040101000c.html
(ブログ者コメント)
○ポンプ能力をどれほど確保すればよいかという問題と、ポンプが浸水で使えなくなった問題とは、分けて考えたほうがよいのではないだろうか?
○今回のトラブルを教訓として、今後、ポンプの嵩上げなど、検討されるのだろうか?
○排水ポンプ停止による浸水被害は、2013年9月に京都市と西脇市でも起きている。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3413/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3215/
2014年6月18日7時36分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月18日付で岩手日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
岩手県大槌町は17日、復興事業の請負業者が工事の際に水道本管の元栓を誤って閉め、全世帯の7割近い3200世帯で断水したと発表した。
町水道事業所によると、断水は16日午後4時頃に発生。
浸水地域の盛り土工事で、新たに作った水道管の検査をしようとして、水が通っている本管のバルブを思い違いで誤って閉めてしまったという。
断水は17日午前2時頃に解消されたが、高台の地区では午前10時頃まで水が出にくい状態が続いた。町は給水袋(6ℓ入り)180袋を配布。
17日午前に碇川町長が復興事業を請け負う都市再生機構の担当者らを役場に呼び、再発防止を申し入れた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140617-OYT1T50193.html
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20140618_1
(ブログ者コメント)
○なにを、なぜ、どう思い違いしたのだろうか?
肝心なところの情報が伝わってこないのは、もどかしい限りだ。
○たかがバルブの閉め間違いと、軽く考えてはいけない。
過去にはバルブの閉め間違いがキッカケとなり、大事故が起きた事例もあるのだ。
あれは、今から40年ほど前のことになる。
山口県徳山市の化学工場でエチレン装置が3~4日にわたり炎上した事故があったが、そもそもの発端はバルブの閉め間違いだ。
閉め間違いによるトラブル対応の最中に異常反応が起き、大事故になってしまった。
その後、何のバルブか識別表示されるようになったこともあり、その種の事故は減ってはいるが、かの事故を他山の石とし、バルブ操作は慎重に。
2014年6月3日20時49分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日の気温が32.9℃まで上がり、6月の観測史上、最高を記録した札幌市では、主に木造アパートの屋根裏に取り付けられた自動火災報知設備が火災ではないのに作動し、正午から午後3時にかけて市消防局が72回出動する騒ぎとなった。
消防によると、屋根などが日光で熱せられて高温になり、その熱が屋根裏にこもって一定以上の温度に達した結果、火災報知設備が作動したとみられる。
消防は、「装置の正常な働き。臭いや煙などを含め、火災かどうか確認が必要なため出動した。風通しや換気を良くしてほしい」と話した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG635SVXG63UTIL04W.html
本件、昔から起きている現象のようで、2007年8月13日9時54分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
全国的に猛暑となった12日と13日、札幌市で室内の気温が上昇して自動火災報知機が誤って鳴り、消防車が出動するトラブルが計288件起きた。
札幌市は両日とも最高気温が34℃となり、この夏一番の暑さを観測した。
札幌市消防局によると、誤作動があったのは12日に105件、13日に183件。
12日は気温が上昇した正午から午後2時台に集中していた。
市内の家屋は落雪を防ぐために平らなトタン屋根が多く、天井裏の空間がなく室内の温度が上がりやすい構造となっている。
天井の火災報知機付近の温度が65~70℃に達したのが原因とみられる。
同消防局は、「高温に無風が重なり、天井裏の空気が滞留したことが原因かもしれない」としている。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/200708/CN2007081301000543.html
2014年3月10日8時28分に北海道新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
ラムサール条約登録湿地の濤沸湖で、道発注の浚渫工事をしていた重機2台が砂地などにはまり、動けなくなっている。
網走建設管理部によると、油漏れは確認されておらず、けが人はいなかった。
10日以降、重機の撤去作業を行うとしている。
同管理部によると、現場は網走市と小清水町の境にある同湖河口から約1kmの辺り。
北見市内の建設業者が6日から水の流れを確保する工事を始めた。
7日午前10時ごろ、浚渫作業を行っていた1台が、さらに正午ごろには、数百m離れた場所で作業していた別の1台も動けなくなった。
重機は重みで沈み込み、8日現在、車体のほぼ下半分が水につかっている。
安全確認に関する基準は明確に定めておらず、施工業者に任せていた。
同管理部は「早急に撤去し、今後このようなことが起きないよう業者と緊密に話し合いたい」としている。
現場周辺は、国の特別保護地区に指定されている。
環境省釧路自然環境事務所は「道からの報告を受けて対応を検討する」としている。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/526065.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。