







2021年10月9日6時2分にYAHOOニュース(FLASH)から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
「法円坂交差点の先には高速道路の入口と、一般道の平面・高架と、あわせて3方向に分かれる地点があるのに、その手前には高速入口の標識しかないので、直前で車線変更する車が多いんです。通るたびに恐怖を感じます」
大阪在住の本誌カメラマンは、そう強く訴える。
毎年9月に日本損害保険協会が発表する「全国交通事故多発交差点マップ」。
最新の全国ワースト1が、昨年22件の事故が起きた大阪府の法円坂交差点だ。
ここは前回も16件でワースト2だったが、さらに事故が増えた形だ。
本誌は今回、この5年で今年初めてランクインした10の交差点を抽出。
すなわち、事故が急増した地点ということになる。
法円坂交差点は昨年も入っていたが、それ以前の4年間はランクインせず、事故が増加したことを踏まえ、ここも含めて計11カ所を「事故急増交差点」とした。
なぜ事故が多発するのか。
その分析と解説を、元千葉県警交通事故捜査官で、交通事故鑑定人として活躍する熊谷宗徳氏に依頼した。
さらに同氏には、東京都内の現場に同行してもらった。
まず、法円坂交差点は2つの幹線が交わり、上に阪神高速が走る。
「交差点の西側に阪神高速の料金所があり、片側4車線のうち右側2車線が高速に向かう右折レーンになっているんですが、車線が交差点の途中で切れている。そこを右折車が並走するので、右折車同士の接触事故が多いと思われます。
それと、交差点を曲がってすぐに、高速に入る車線と、一般道の高架および平面との3つに分かれている。『こっちじゃない』と急ハンドルを切ったりブレーキを踏んだりで、接触や追突が起きている可能性があります。
また、交差点が大きく、曲がる距離が長い。すると右折車が交差点内に滞留し、信号が赤になっても無理やり突っ込んでしまうことが多い。それで右折車と直進車の “右直事故” が増えてしまうんです」
(熊谷氏、以下同)
■緩やかなカーブは減速しづらい
大阪府は最新のワースト20に6カ所もランクインし、全国最多。
讃良川交差点、樋之口町交差点も「事故急増交差点」で、それぞれ事故件数は16件、15件となっている。
「讃良川交差点は典型的な『X字交差点』。この形は左折は鋭角に、右折は鈍角になります。
右折は緩やかなので、つい減速せずに曲がってしまう。
さらに、上には跨道橋(こどうきょう)と高速が走っており、橋脚で死角ができてしまうこと、交差点内が暗くて見えづらいことも事故の原因と考えられます。
樋之口町交差点もX字に近い。
横断歩道が長いので、信号の変わり際に歩行者との事故が多いのではないでしょうか」
福岡の六本松交差点は文字どおり六差路。
初めて運転する人は間違いなく戸惑うはず。
「片側3車線の大きなX字交差点に、信号のない片側1車線の市道が合流する。歩車分離式信号の設置など、交差点の改良が必要です」
2020年度の交通事故の発生件数は東京都がワースト1で2万5642件。
事故が急増した板橋中央陸橋交差点、高円寺陸橋下交差点は、それぞれ環状七号線と川越街道、青梅街道が交わる交差点だ。
「板橋中央陸橋交差点は、南北に走る川越街道の板橋方面(北)から池袋方面に向かって下りの勾配になっています。
知らぬうちに加速して左折時にスピードが出ているため、歩行者に気づいても間に合わないのでは。
自転車も同じように加速してくるので、左折車との接触事故が起こりやすい。
高円寺陸橋下交差点は、高架の橋脚と交差点手前の植樹で死角ができる。
横断する人に気づくのに遅れた車との事故が多いのでしょう」
お台場中央交差点は、フジテレビのすぐ近くの交差点で、見通しもいい。
ただ現場に行くと、事故原因がよくわかる。
「埠頭が近いので、トレーラーが非常に多いんです。
歩行者は歩道橋を渡りますが、自転車は車道左側の自転車レーンを走る。
左折時の巻き込み事故が多発していると思われます。
警察が注意を促す看板をいくつも立てているのが事故が多い証拠です」
日本自動車ジャーナリスト協会会長で、BOSCH認定CDRアナリスト(※)でもある菰田(こもだ)潔氏は、交差点で起きる事故の特徴についてこう話す。
「今回のリストでとくに目立つのは、立体交差の下の大きな交差点。
太い橋脚がある場合が多く、ドライバーにとっては死角になります。
また、大きな交差点は曲がる角度が緩やかなのでスピードが出やすいうえ、車のフロントガラス横の支柱(Aピラー)の陰に横断者や自転車が隠れてしまう可能性があります」
事故を防ぐためには、想像力のある運転と、信号機を変えることが必要だと言う。
「自分が見えている範囲に車や自転車、歩行者がいなくても、1、2秒後に現われるかもしれないと想定する。
来ないだろうではなく、来るかもしれないと思って運転してください。
また、矢印を使った右折分離式信号に信号機を変えていくことも大事だと思います。
信号の変わり際にどうしても右折で突っ込んでしまい、右直事故が起こる。信号を変えるだけで減らせると思います。
日本人はつい後ろの車に気を使いすぎて加速しがちです。
『安全マージン(ゆとり)』を取り、後ろの車ではなく、自分の身の安全を最優先した運転をしましょう」
実際、2018年にワースト1だった福岡県の湯川交差点は、右折分離式信号を導入したところ、2019年の事故件数は大きく減ったという。
運転者の意識向上と信号機の改良で、交差点事故はさらに減らせる。
※BOSCHが開発したCDRという機器を使って事故のデータを解析する専門家
写真・馬詰雅浩、福田ヨシツグ、国土地理院
(週刊FLASH 2021年10月19日号)
https://news.yahoo.co.jp/articles/584824ee83b0ac1bab9669517cdb94af0c9aefb0?page=1
2021年10月1日16時31分にYAHOOニュース(FNN PRIME:仙台放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月21日、秋の交通安全運動が始まった。
宮城県警が安全運動期間中の重点課題の1つに挙げているのが「薄暮の運転」。
薄暮とは日没前後の時間帯を指し、今の時期だと、だいたい午後4時から午後6時くらい。
その時間帯に発生した死亡事故は、過去5年の累計を見ると9月ごろから増加傾向にあり、一方、夏場は低い水準で推移していることが分かる。
なぜ薄暮の時間帯に死亡事故が多くなるのか?
民間の事故調査会社、日本交通事故調査機構の佐々木尋貴さんに伺った。
【薄暮の時間帯に人と車が混在する時間が集中】
日本交通事故調査機構 佐々木尋貴 代表取締役:
「日中に比べて薄暮、いわゆる日没の前後一時間ぐらい、
薄暗くなった時間帯というのは、非常に視界が悪くなる、
見えにくくなる時間帯と言われている」
さらに、佐々木さんが指摘するのは、これからの時期、薄暮の時間帯と学校・買い物帰りの人々が出歩く時間が重なるということ。
日本交通事故調査機構 佐々木尋貴 代表取締役:
「人と車が混在する時間が、秋から冬は薄暮時間帯に集中
してしまうことが、交通事故が多くなる要因になって
いる」
【速度を落とし早めにライトを点灯】
具体的にどんなシチュエーションに危険が潜むのか。
佐々木さんに車に同乗してもらった。
日本交通事故調査機構 佐々木尋貴 代表取締役:
「例えば、この道路だと右手に小学校の出入り口の門が
あって、左手には民家の出入り口が迫っている」
右に小学校、左に住宅があるこの場所では、両側から人が出てくる可能性がある。
薄暮の時間は、人が出てきたのに気づくのが遅れてしまう危険があるという。
日本交通事故調査機構 佐々木尋貴 代表取締役:
「明るければしっかり見えるところも、薄暗くなってしまう
と見落としが多くなる。見えないわけではないが、見落と
してしまう可能性が多くなる」
では、薄暮の時間帯に事故を起こさないために、ドライバーができる対策はどのようなものがあるのか?
日本交通事故調査機構 佐々木尋貴 代表取締役:
「視界が悪くなってくるので、速度を落として早めにライト
を点灯すること。暗くなってからつけるのではなく、暗く
なる前から早めに点灯」
一方、歩行者については、明るい色の服を着て外に出る。または、反射板などきらきら光るようなものを身につけ、自分の存在を車側に伝えることが必要だという。
(仙台放送)
https://news.yahoo.co.jp/articles/df6e3336438b63aaa5c3f838c8b69f667d7afc96
2021年9月27日21時26分にYAHOOニュース(テレビユー福島)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
信号機のない横断歩道での事故を減らそうと、福島県福島市に全国で初めてとなる「道路標識」が設置されました。
その背景とは・・・。
井上記者:
「今回、小学校の近くに設置されたこちらの標識は道路を横断する際、センサーに手をかざすと上のライトが点滅し、歩行者の存在を知らせることができます」
9月16日から福島県福島市浜田町に設置されているこの標識は、横断歩道上の事故の防ごうと、福島県警察本部が全国で初めて設置したものです。
標識には、非接触式のセンサーとLEDライトが搭載されていて、道路を横断する際にセンサーに手をかざすとライトが15秒間点滅します。
ライトは、昼間でもおよそ100メートル先から確認することができ、昼夜を問わずに歩行者の存在をドライバーに知らせることができます。
今回、設置されたのは、小学校近くの通学路で、近くには国道4号もあり、普段から交通量の多い場所だということです。
福島第二小学校伏見校長:
「こういったものが設置されたおかげで、子どもたちも交通安全を守っていくという意味では大変ありがたい」
県警察本部交通規制課・松本警部:
「横断歩道は歩行者優先です。横断歩道を通過する際ドライバーは歩行者・自転車がいるかいないのかしっかり確認して通過していただくようお願いしたい」
県警察本部では、標識の効果が認められれば、県内での設置を増やしていく考えです。
この標識が設置された背景には、県内では歩行者が横断歩道を渡ろうとする際、一時停止する車両が少ないことが挙げられます。
JAFが去年行った調査では、県内は27パーセントで、全国平均の21.3パーセントこそ上回ったものの、7割以上が一時停止をしていません。
道路交通法では、横断しようとする歩行者がいる時は、車は横断歩道の直前で一時停止し、通行を妨げないようにしなければならないと法律で定められています。
違反した際は、3か月以下の懲役又は5万円以下の罰金などとなっています。
一時停止の徹底を行えば横断歩道上の事故は防げるので、私たち1人1人が意識を変えていきましょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c99358241a04697925b54a846cf799cc7d55223
9月28日9時37分にYAHOOニュース(福島民報)からは、標識の名称は「ゆずるくん」など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島県警本部は、横断歩道を渡る歩行者の存在を光で知らせる注意喚起灯付きの標識「ゆずるくん」を福島県福島市浜田町の福島二小近くの通学路に設置し、27日、報道機関に公開した。
横断前に手をかざすと、黄色い発光ダイオード(LED)ライトが点滅する。
登下校時の安全を確保するとともに、ドライバーに横断歩道での歩行者優先を徹底する。
県警によると、同機種の導入は全国初という。
ゆずるくんは非接触式センサーと黄色LEDライトを備えた標識柱。
横断歩道の両側に2本立てて使用する。
横断しようとする人がセンサー部に手をかざすと約15秒間ライトが点滅し、歩道から離れた車にも横断者の存在を知らせることができる。
今回設置した通学路は4号国道に近く、車の通行が多い一方、横断歩道に信号機がないことなどから、試験的に導入した。
16日から運用しており、県警は、車両の一時停止率の向上や通行速度の低下など導入による事故抑止効果が確認できれば、他地域にも広げる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/373ee3ab51e0da286c077b5da3db406e29461830
2021年9月27日18時58分にYAHOOニュース(宮崎放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「歩行者用イエローカード」
歩行者が交通違反をした際に交付されるものです。
県警では、9月からこうした独自の取り組みを始めていて、宮崎市では、27日、このイエローカードを使った歩行者の取り締まりが行われました。
(渕記者):
「今、こちらでは違反をした歩行者に対し、このようなイエローカードと呼ばれるものを交付して警察が取り締まりを行っています」
27日、宮崎市で実施された取り締まりでは、交通違反をしている歩行者に対し、警察官が、歩行者用のイエローカードを使って交通指導を行いました。
「歩行者用イエローカード」の取り締まりは、警察が2020年までの過去5年間の歩行者事故を分析した結果、歩行者側にも信号無視など何らかの違反がある場合がおよそ3割を占めていたことから、県警が独自に行っています。
(宮崎北警察署交通課 佐土原課長):
「警察官が歩行者の信号無視や横断歩道外横断、斜め横断などの交通違反を認めた場合、このイエローカードを違反者に交付して指導警告を実施している。歩行者の違反行為が非常に危険で悪質な場合は検挙されることもあるので注意が必要」
27日の取り締まりでは、およそ2時間でイエローカードでの指導が6件、横断歩行者等妨害違反での摘発が10件だったということです。
(宮崎北警察署交通課 佐土原課長):
「車と歩行者が衝突すれば重大事故につながるケースが極めて高くなる。交通事故にあわないために歩行者の皆さんも交通ルールをしっかりと守っていただくようお願いいたします」
歩行者の違反対象行為の項目について振り返ってみましょう。
ここにあるのは違反行為の一部なのですが、「信号無視」は、もちろん、違反の対象となります。
そのほかにも、「斜め横断」や付近に横断歩道があるのに横断歩道を利用せずに道路を横断する「横断歩道外横断」というものが含まれます。
これらの行為ですが、違反をすると、2万円以下の罰金または科料が課せられることもあります。
そして、何よりも事故につながる大変危険な行為ですので、歩行者の皆さんは、ぜひ注意をしてください。
https://news.yahoo.co.jp/articles/05974f372f56c5bc3fea5c3dcc188c62176be177
(ブログ者コメント)
先日、兵庫県警のレッドカード交付について紹介した。
各署、工夫を凝らしているようだ。
2021年9月27日15時22分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
横断歩道での交通事故を防ごうと、警視庁や国土交通省は、車の減速を促すために横断歩道の路面に凸状の傾斜をつける「ハンプ」を設置する取り組みを進めている。
歩道が少し高くなり、車側から歩行者を見やすくする効果も見込まれるという。
国交省と各自治体は今夏、二十余の都道府県でハンプを設置。
設置前後の交通状況を定点カメラで比べ、効果を検証したうえで、全国への拡大を目指している。
東京都内では、港区芝浦4丁目の児童が多く通る通学路に、可搬型のハンプが設置された。
警視庁交通規制課などによると、ハンプは強化ゴム性で長さ8メートル、高さ10センチほど。
路面と横断歩道に高低差をつけることで、
▽歩行者と車、相互がよく見えるようになる
▽スピードの出し過ぎを抑止する
▽横断者がいた際の車の一時停止を促進する
などの効果が期待されるという。
24日昼過ぎには、三田署員がハンプが設置された道路を利用するドライバーにチラシを配布し、スピードを出しすぎないように注意を呼びかけた。
この場所は学校や保育施設が近くにあり、「キッズゾーン」になっている。
署によると、散歩する親子連れや通学する児童が多い半面、信号を避ける抜け道にもなっていて、速度を落とさずに走る車も少なくないという。
日本自動車連盟(JAF)が昨年、全国で信号機のない横断歩道の一部を抽出し、通行した車9434台を対象に行った調査では、渡ろうとする歩行者がいた際に一時停止した車両は21・3%に過ぎなかった。
都道府県別でみると、東京は6・6%にとどまり、最も悪い宮城(5・7%)に次いで2番目の低さだった。
https://www.asahi.com/articles/ASP9V6S01P9SUTIL020.html
(2022年2月22日 修正1 ;追記)
2022年2月21日11時3分にNHK信州からは、長野県千曲市でも導入される、名前は「スムーズ横断歩道」という下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
千曲市は、道路に傾斜をつけた「スムーズ横断歩道」と呼ばれる横断歩道を、県内で初めて正式に導入する方針を固めました。
「スムーズ横断歩道」は、道路におよそ10センチの傾斜をつけ、ドライバーに減速や一時停止を促す効果が期待されるものです。
県内では、千曲市で去年10月から11月にかけて試験的に設置され、安全な速度の目安となる30キロに満たない速度で走行した車の割合が、設置していない場合と比べて増えたことが確認されています。
これを受けて千曲市は、「スムーズ横断歩道」を正式に導入する方針を固め、そのための設置費用、およそ400万円を盛り込んだ来年度の予算案を市議会に提出することにしています。
市は市議会で可決されたあと、ことし4月にも住民説明会を行った上で、導入を進めていくことにしています。
スムーズ横断歩道は、岐阜県各務原市や京都府舞鶴市などの市道ですでに導入されています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20220221/1010021675.html
2021年9月26日11時33分に読売新聞から下記趣旨の記事が、見守り中の警察官の写真付きでネット配信されていた。
道路横断中の事故をなくそうと、兵庫県警が信号無視をしたり横断歩道のない場所を斜めに横切ったりする歩行者に注意を促す「歩行者指導警告書」の交付人数が、運用を始めた6月以降、365人(今月20日現在)に上ることがわかった。
道路横断中の歩行者が亡くなる交通事故は昨年の2倍以上に増えており、県警は「歩行者にも、事故に巻き込まれないよう安全意識を高めてもらいたい」としている。
【急いで信号無視】
「急いでいても、ちゃんと横断歩道を渡ってください」。
今月22日夕、神戸市中央区の阪急春日野道駅北側の市道(山手幹線)で、葺合署員8人が歩行者に声をかけていた。
駅のすぐ南側には商店街があり、多くの買い物客が道路を横断する。
電車に遅れないようにするためか、急いで信号無視をしたり、横断歩道のない場所で中央分離帯を越えてまで渡ったりする歩行者も目立つという。
この日は、道路標識で横断が禁止されている場所を渡った女性に警告書を交付した。
同署は、「『早く渡りたい』という、ほんの少しの焦りが重大な結果を招く恐れがある」と注意を呼びかける。
【罰則の可能性】
道路交通法では、歩行者の無理な横断などを禁じており、違反者には2万円以下の罰金または科料の罰則がある。
県警が6月から導入した警告書は、交付されただけでは罰則はないが、警察官が危険な横断行為を確認すれば、日時や場所、歩行者の名前を記入し、「あなたの行為は道路交通法違反に該当し刑事罰等の対象となります」と書かれた赤色部分の“レッドカード”を歩行者に手渡す。
県警は交付から1年間、警告対象者の情報を保管。
危険行為を繰り返す悪質な歩行者には、罰則が適用される可能性もある。
県警によると、今月20日現在、365人に警告書を交付。
内訳は「信号無視」の270人が最多で、「横断禁止場所の横断」68人、横断歩道が近くにあるのに利用しない「横断歩道外横断」11人などだった。
危険な横断の理由については、「車が来ていなかったから」、「急いでいたので」などと話す歩行者が多いという。
県警が取り組みに力を入れる背景には、危険な横断をして事故に巻き込まれる歩行者の増加がある。
今年の8月末までの交通事故死亡者は68人(前年同期58人)で、道路横断中の歩行者は22人(同10人)。
うち14人(同6人)が横断歩道以外で事故に遭っていた。
県警は、「危険な横断は重大事故を招くリスクが非常に高い。警告書を積極的に交付することで、歩行者の危機感を高めたい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210925-OYT1T50106/
※4ケ月前、2021年5月28日19時30分に朝日新聞からは、2018年1月に西宮市で5歳男児が車にはねられ死亡した事故をきっかけに兵庫県警は歩行者の事故防止に力を入れているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
無理に道路を渡ろうとする人には「レッドカード」。
道路横断中の事故をなくそうと、兵庫県警が6月1日から、こんな取り組みを始める。
サッカーの一発退場のような強制力はないが、歩行者に安全を意識づける狙いがある。
交付するのは、歩行者指導警告書。
視覚にも訴えようと、下半分を濃い赤色にした。
県警によると、歩行者への警告書の交付は全国でも珍しいという。
警察官が注意・警告したにもかかわらず、危険な道路横断を続けた歩行者が対象となる。
違反の日時と内容、名前を記入し、上半分の白色部分は警察署に1年間保管し、赤色の部分は切り取って手渡す。
レッドカードを交付されただけでは、罰則はない。
ただ、道路交通法は、近くにあるのに横断歩道を渡らずに横切ることや、車の直前・直後に横断することなどを禁じており、2万円以下の罰金または科料となる。
交付が重なれば、県警は摘発も辞さないという。
歩行者の事故防止に力を入れるのは、兵庫県西宮市で2018年1月、当時5歳の男児が乗用車にはねられて亡くなった事故がきっかけだ。
男児は横断歩道を渡っていたという。
県警は「きちんと交通ルールを守った子が亡くなることを防ぎたい」と、まずドライバーの取り締まりを強化。
横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるのに停止しないなどの横断歩行者妨害の検挙は、事故前の17年は4千件足らずだったが、昨年は1万5千件余りと、約4倍になった。
その効果もあってか、信号機のない横断歩道で歩行者がいる時に一時停止する車は増えたようだ。
日本自動車連盟(JAF)によると、事故があった18年は、兵庫県の一時停車率は11・1%だったが、昨年は57・1%と、大幅に改善。
長野県(72・4%)に次ぐ全国2位だった。
それでも、道路横断中の死亡事故が絶えない。
県警によると、昨年は横断中にはねられて25人が亡くなった。
うち6割以上の16人が横断歩道以外の場所を渡っていたという。
今度は歩行者側の安全意識を高めるため、レッドカードの導入を決めた。
1万枚を発行し、県内46署に配布。
6月1日から10日間は強化期間として、各署員が街頭で目を光らせる。
https://www.asahi.com/articles/ASP5X6253P5TPIHB00R.html
2021年9月23日9時0分にYAHOOニュース(西日本新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州などを襲った8月の停滞前線による豪雨。
河川氾濫で被害が広がった佐賀県武雄市で、水に漬かった乗用車が水害から2週間後、突然燃え上がる火災があった。
水没した車両でまれに起きる事故という。
水害時は事後の車の火災リスクも要注意だ。
武雄市を管轄する杵藤地区消防本部によると、火災が起きたのは8月28日午前7時50分ごろ。
同市橘町の自営業の男性宅で、「ボン」という音がして乗用車から火が出ているのに気付いた家族が119番通報した。
駆け付けた消防車が放水して消し止めたものの、車は全焼。
けが人はなく、家屋などへの延焼も免れた。
出火原因は調査中だが、現場は、豪雨によって14日早朝に氾濫が起きた六角川の中流域。
国土交通省九州地方整備局によると、この付近では川の水が堤防を越えてあふれるなどしていた。
全焼した車は電気自動車(EV)で、ハンドルの高さまで水に漬かったという。
持ち主は「水が引いた後、動かしたことはなかった」と話しており、自然発火したとみられている。
【多くは電気系統のショートが原因】
日本自動車工業会(自工会)の公式サイトにある「安全運転講座」によると、水没・浸水した車の火災の多くは、電気系統のショートが原因という。
これは、ガソリン車、EV、ハイブリッド車(HV)に共通している。
キースイッチ(エンジンキー)を切っても、バッテリーは接続されているので、常に電気が流れる状態のまま。
このため、水が引いた後、電気系統の腐食が進み、やがて配線がショートすれば自然に発火する恐れがある。
EV、HVの場合、高電圧バッテリーが搭載されているので、特に注意すべきだという。
自然発火しなくても、キースイッチを入れた際、火災が起こる懸念もある。
自工会は、車が水没・浸水したときは
(1)自宅の敷地内や外部の駐車場であっても、水が引いても決して始動しない
(2)路上で水に漬かり立ち往生した際、通行の妨げにならないよう車を移動させなければならないときは、シフトレバーをニュートラルの位置にして、車体を押して移動させる
(3)いずれの場合も事後処置は、速やかに日本自動車連盟(JAF)などのロードサービスや自動車販売店に連絡してプロの判断に任せる
よう呼び掛けている。
【信号停止中に出火したケースも】
台風や豪雨で浸水した車の火災は、国土交通省が公表している自動車のリコール・不具合情報の中に、さまざまな事例がある。
2019年10月、オフロード車が信号停止中に出火。
台風時に冠水路を走行したため車体下にわらくずが詰まり、高熱部に接触したことによる発火と推定した。
同年2月、輸入車がエンジンルームから出火した原因は、水没してエンジンが損傷していたのに、再始動を繰り返したことによるスターターモーターの過熱とみられている。
18年10月、軽乗用車が駐車中に室内で出火したのは、台風時に海水に漬かり電気系統がショートしたと分析。
同年8月、輸入車が豪雨の中、信号停止中にエンジンルームから出火したのも、エンジン内に水が入り始動できなくなったのに、スターターモーターを繰り返し作動させたことによる発熱が原因という。
16年9月、HVの車両下部からの出火は、2週間前の台風で川が氾濫してタイヤの中心付近まで水に漬かり、エンジンルームに入り込んだ木の小枝などが高熱部に付着して熱せられたのが要因とみられる。
この5年で人命に関わる事故は報告されていない。
ただし、こうしたリスクが身近にあることは頭に入れておきたい。
自工会は公式サイトの安全運転講座の中で、「浸水・冠水思わぬ災難。車両火災のおそれあり」と題して啓発動画を公開している。
http://www.anzen-unten.com/home/a1/b1/trouble003.html
【危険伴う大雨時の運転】
水害後の車両火災とは別に、大雨が降る中では、車の運転自体に危険が伴う。
冠水した道路では、水深によってはエンジンやモーターが止まる恐れがある。
国土交通省などは、車で立ち往生したときの対処法を、
▽水位が車の底面ぐらい
▽ドアの半分ぐらい
▽窓の高さぐらい
▽屋根に届くぐらい
の四つに分けて紹介している。
水圧でドアが開かない場合は、脱出用ハンマーで窓を割るしかない。
ただし、これは手遅れになったときの究極の手段。
そんな状況に陥らないよう、大雨時には運転を控えるのが鉄則だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e285b8a3a0a5a0113c338f6844daab23eb4e7243
(ブログ者コメント)
海水に浸かった場合など、過去に同種情報を何件か紹介スミ。
2021年9月23日7時28分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知市の国道56号で7月、横断中の歩行者とバイクが接触、バイクの運転者が大けがを負う事故があり、高知県警高知南署は22日、歩行者の高知市内の看護師の男(51)を重過失傷害容疑で書類送検したと発表した。
送検は16日付。
県警によると、車両と歩行者の事故で、歩行者が同容疑で摘発されるのは珍しいという。
同署の発表によると、男は7月15日午後7時40分頃、同市鴨部の国道56号で、押しボタン式の信号機がある横断歩道を、赤信号で横断。
黄色点滅の国道を直進してきたバイクと接触、バイクは弾みで転倒し、運転していた高知市内の30歳代会社員男性に左手の骨を折る重傷を負わせた疑い。
男は転倒したが、けがはなかった。
現場は片側2車線の直線。
男は買い物帰りで幼児を抱えていたが、子どもは無事だった。
調べに対し、「早く帰りたかった」と説明。
県警は、信号無視で事故を起こし、男性のけがが重いことなどから、男の過失が重大と判断した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210922-OYT1T50296/
9月22日17時49分にNHK高知からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、男性は、ことし7月、高知市鴨部の国道の交差点で、歩行者用の押しボタン信号が赤信号だったのを無視して横断歩道を渡りました。
その後、交差点に入ってきたバイクが、男性をよけきれずに接触して転倒し、バイクを運転していた30代の男性が左手の骨を折る大けがをしました。
警察によりますと、県内で歩行者が赤信号を無視して重過失傷害の疑いに問われるのは、少なくともこの10年では例が無いということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20210922/8010012682.html
2021年9月21日13時46分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥取県警は、県内の信号機のない横断歩道で起きた交通事故についての分析結果を公表した。
2020年までの10年間に起きた人身事故118件のうち、運転者から見て「右から左」に横断中の歩行者の被害が、「左から右」への横断中と比べて約2倍多いことがわかった。
死傷した歩行者124人のうち、車から見て右から左に横断中だった人は65人。
左から右に横断中(31人)の2・1倍だった。
車内からだと、右側から横断する歩行者は、フロントガラスと側面のガラスをへだてる支柱が死角となって見えづらいことが一因という。
歩行者が対向車の陰に隠れてしまって気づきにくいのも原因とみられる。
一方、人身事故の発生時間帯は、帰宅する人が増える午後5時台が最も多く、午後3~7時台が顕著だった。
歩行者の年代は15歳以下が33人と突出して多く、70歳台が22人と次に多い。
県警交通企画課の畔田次席は、「歩行者は、運転者が気づきやすいように、『手上げ横断』をするなど、自らを守る行動を心がけてほしい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210921-OYT1T50143/
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、右から横断のほうが事故が多いという情報は、多方面からかなりの数、発信されていた。
2021年9月10日10時3分にYAHOOニュース(WEB CARTOP)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【寝ている時でもシートベルトは絶対に着用しよう】
今年は新型コロナの影響で、秋の行楽シーズンになっても、ドライブに出かける機会は少ないかもしれないが、楽しいドライブの帰り、ついつい同乗者が寝てしまうことがある。
「ドライバーが責任感を持って運転しているのに、助手席、あるいは後部座席でスヤスヤ寝ているなんてなんだ!」と腹を立てるような狭量なことは言わず、安心して運転を任されている、信頼されていると誇りに思って、安全運転を続けて欲しい。
ただし、同乗者の寝方には気を配ってあげよう。
なかには危険な寝方もあるからだ。
そうした、ちょっと危険な寝方の例をいくつか紹介しておこう。
〇シートベルトをしていない
2008年以降、後部座席のシートベルトの着用も義務になり、全席着用が義務づけられている。
違反者は違反点数1点(反則金なし。後部座席は一般道だと注意のみ)のペナルティだ。
したがって、後部座席でシートベルトをせずに横になって寝たり、フルフラット化したりして寝るのは違反で、危険度も高い。
もちろん、助手席でシートベルトをしないで寝るのは論外だ。
〇ドアに寄りかからない
サイドエアバッグがついているクルマでドアに寄りかかったまま寝ていると、エアバッグが開いたときに怪我をしてしまうこともある。
つまり、クルマでの移動中、運転手以外の人が寝てしまうのはかまわないが、寝るのに適した姿勢ではなく、正しい乗車姿勢でシートベルトをきちんと締めることが前提となる。
とくにエアバッグ装着車は、姿勢とシートベルトがセットで考えられているので、ドライバーもそのことを前提に、一言声をかけてあげられる気配りを忘れないようにしよう。
〇助手席の背もたれを倒して寝る
シートベルトをしていたとしても、移動中に助手席の背もたれを思いっきり倒して寝るのは危ない。
一応、シートベルトをしていたとしても、背もたれを倒して寝てしまうと、衝突時、身体がシートベルトをすり抜けて、いわゆるサブマリン現象が起きやすい。
これではシートベルトの効果を十分に得られることができないので、安全面ではかなり問題だと思っていい。
また、背もたれを倒した状態でのシートベルトの着用は、正しい装着状態とはいえないので、道路交通法の、座席ベルト装着義務違反に問われる可能性もある。
【行儀が悪いだけではなくかなり危険】
〇ダッシュボードに足を乗せて寝る
これは行儀が悪いだけでなく、やっぱり危ない。
背もたれが起きていてシートベルトを締めていたとしても、足を前に投げ出した姿勢では、シートベルトが腰骨を通らず、腹部の前を通るので、追突したとき、ベルトで腹部を圧迫されることに……。
また、助手席エアバッグがついているクルマだと、エアバッグが開いた拍子に、思わぬ怪我をすることにもつながる。
ちなみに筆者の知人は、助手席でダッシュボードに足を乗せたまま寝てしまい、その車が追突事故を起こして、フロントガラスが足跡の形で2箇所割れたという経験の持ち主がいる!!!
〇かなり前かがみになって寝る
眠くなって、ウトウトしてくると、だんだん前に首が垂れ下がっていき、かなり前屈みの姿勢になってしまうのはよくあること。
でもクルマの助手席などで、こうした姿勢で寝てしまうと、追突したとき、エアバッグがかなり至近距離で炸裂し、エアバッグで大きなダメージを受けることも……。
またインストゥルメントパネルの上や前に、スマホやその他のものを置いておくと、追突時に飛んできたり、エアバッグで吹き飛ばされるリスクもあるので避けよう。
今回は助手席での危険でNGな「寝方」をいくつか紹介した。
ドライバーは安全運転を、そして助手席のパートナーはくれぐれも正しい寝方を意識して、ドライブを楽しんで(?)いただきたい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f912015f8ff23de3aef97cff6e5c5ee3ce214928?page=1
2021年9月7日18時1分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時半ごろ、東京・府中市是政の路上で「通行人が穴に落ちてけがをした」と通報がありました。
警察官や救急隊がかけつけたところ、近くに住む82歳の女性が深さ1メートル30センチほどの穴に転落していて、助け出されて病院に運ばれましたが、顔の骨を折るなどして重傷だということです。
女性は自転車に乗って現場を通りかかったということで、穴は下水工事のためにあけられていたとみられています。
捜査関係者によりますと、当時、通行人などが転落しないようにするための柵などは設置されておらず、警備員も適切に配置されていなかった疑いがあるということです。
警視庁は、安全管理が不十分で業務上過失傷害の疑いがあるとして、工事関係者などから話を聞いて調べています。
現場近くに住む40代の男性は「昨日のお昼ごろ、警察官が集まっていて何があったんだろうと思っていた。道路に穴が空いたままになっているなんて、とても怖いなあと思います」と話していました。
東京・府中市で路上にあいた穴に転落して大けがをした82歳の女性がNHKの取材に応じ、当時の状況を語りました。
女性は、買い物に行くために自転車に乗って現場を通りかかったということです。
顔面を強く打って首の骨にひびが入るなどの大けがをしたということで、「事故の瞬間の記憶がないくらいの衝撃だった。駆けつけた息子には『穴の周りに柵などはなかった』と説明を受けている。こんなことが再び起きないように、警備員をきちんと配置するなどの対策をとってほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210907/1000069922.html
9月8日18時50分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、警備員はいなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道路に開いた穴に転落して大けがをした女性(82)が取材に応じました。
転落した女性:
「穴があったら、そこに柵か、おじさんが立ってくれるか
してくれればいいよね」
警視庁によりますと、6日午前、東京・府中市の住宅街で自転車の女性が道路に開いた穴に転落しました。
転落した女性:
「鼻の骨が折れてて、首の骨が折れてて」
穴は下水道工事のために開けられていたということです。
女性によりますと、事故当時、柵はなく、誘導員もいませんでした。
警視庁は、業務上過失傷害の疑いがあるとみて捜査しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/86328825365f47f741124a67c056051f5043bf9b
(ブログ者コメント)
事故後の撮影と思われる上記映像を見ると、穴というよりは溝だったのかもしれない。
2021年8月14日13時54分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
気象庁は14日、九州北部で記録的な大雨が続いているため、福岡、佐賀、長崎の3県に大雨特別警報を発表した。
◇
日本自動車連盟(JAF)佐賀支部(佐賀市)は13日、大雨・豪雨による水害発生時の注意点をまとめた。
水深5~10センチの路面でもエンジン破損の危険があるといい、ドライバーらに「不要不急の外出は控えてほしい」と呼びかけている。
同支部によると、2020年7月豪雨では各地で道路が冠水。
同月3~9日、冠水路走行などに伴うロードサービスの救援要請は九州7県で計1097件(うち佐賀県は8件)にのぼった。
JAFは注意喚起のため、ホームページで「冠水路走行テスト」と題した検証映像を公開。
セダンタイプの車両が水深30、60センチの道(アンダーパスを想定し、長さ30メートル)を走行した結果を紹介している。
水深60センチでは走り抜けることができなかった他、同30センチでも時速30キロ走行時は同10キロに比べ巻き上げる水量が増えることからエンジンに水が入りやすいことがわかった。
同支部は、「大雨・豪雨時は不要不急の外出や運転を控えるのが基本。やむを得ない事情で出かけ、運転中に大雨に遭遇した場合は、高架下など周囲よりも低い場所への進入は避けてほしい。万が一、浸水や水没で窓が開かなくなった場合などに備え、ハンマーの車内常備を」と呼びかけている。
https://mainichi.jp/articles/20210814/k00/00m/040/022000c
※以下はJAFのHPに掲載されている記事の抜粋。
浸水深30cmは走行できましたが、同じ浸水深でも速度が高くなると巻き上げる水の量が多くなり、エンジンに水が入りやすくなります。
速度を落とせばある程度まで走行できる可能性はありますが、他の要因でエンジンが止まることもあるので、走りきれるとは限りません。
上記2パターン以外では走行テストをしておりませんが、実際の冠水路では水の深さも水の中の様子もわからないため、冠水路に遭遇したら安易に進入せず、迂回しましょう。
https://jaf.or.jp/common/attention/flood
2021年7月23日17時1分にYAHOOニュース(OCEANS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
誰もが一度くらい、車の運転中にウトウトして、ヒヤッとしたことがあるだろう。
一歩間違えると、その眠気が大事故につながるのだから笑えない。
そんな眠気の兆しを事前に察知し、知らせてくれる有能なギアが登場した。
運転中に眠くなる原因はいろいろあるが、実は、大きなカギを握っているのが車内のCO2濃度。
換気をせずに運転を続けると、車内のCO2濃度がどんどん上昇し、2000ppmを超えると人は眠気に襲われるという。
もし、窓を閉めきった状態で4人が同じ車に乗車していると、20分ほどで4800ppmを超えてしまうことも。
つまり、ドライブ中は換気が大事なのだが、そうはいってもCO2は目に見えないし、ニオイもないので、どれくらい濃度が高まっているかは自覚しづらい。
「窓を開けっ放しにすればいい」と思うかもしれないが、こう暑くてはそれも辛い。
冬は冬で厳しいものがある。
いつ換気をすればいいのか、なかなか判断が難しいところだ。
そこで、このCO2測定器「I.A.M.A(アイエーエムエー)」の出番。
CO2濃度を数値化し、危険な数値に達する前にアラームで換気のタイミングを教えてくれるのだ。
CO2測定器の中でも“車専用”というのは、これが日本初。
これまでの測定器は基準を満たしておらず、車載であるとは謳えなかったが、今回初めて車内で使えるガス検知ユニットやコントロールユニットなどを搭載し、現在特許出願中だという。
・・・・・
(以降の記述は製品説明につき転載省略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e7c21f365849190f798b9152a17528acbfda08a
※関連情報調査結果、2年前、2019年5月21日18時02分にCar Watchから、運転中のCO2濃度上昇に関するJAFの実験結果が下記趣旨でネット配信されていた。
タイトル:
「内気循環」と「外気導入」どちらがいい? JAFがドライブ中の車内環境について検証結果を公開 運転中はできるだけ「外気導入」に
条件を定めてテストを行ない、結果を5月17日にWebページで公開した。
【高速道路や郊外・山道、市街地を走行した際の車内環境は?】
車両を2台用意してそれぞれの車両に4人が乗車。
空調を内気循環と外気導入に設定して高速道路や郊外・山道、市街地などを各1時間走行し、車内の環境について検証を行なった。
合わせて車内にプレパラートを置き、付着した花粉の量も調査した。
走行の条件については下記のとおり。
・2台のテスト車両のエアコンフィルターを新品に交換
・エアコンは「オート」26℃設定
・窓はすべて閉め、乗降はなし
その結果、外気導入ではCO2の濃度が常に1000ppm前後だったが、内気循環では最大で6770ppm(市街地)となった。
一方、O2の濃度も、CO2ほど差はなかったが、内気循環の方が最大1%近く低下。
乗車した人の中には、眠気や軽い頭痛を感じる人もいた。
走行した道路別の結果は下記の通り。
【高速道路】
高速道路では、内気循環で走行したクルマのCO2の濃度が最大で4520ppmとなった。
また、外気導入で走行したクルマにおいては、トンネル内で走行すると排ガスの影響もあり、一時的にCO2やCOの数値が高くなることもあった。
(グラフは転載省略)
【郊外・山道】
郊外・山道では、内気循環で走行したクルマのCO2の濃度が最大で4730ppmとなった。
(グラフは転載省略)
【市街地】
市街地では、内気循環で走行した車両のCO2の濃度が最大で6770ppmとなり、外気導入と比べて約5.5倍の数値となった。
(グラフは転載省略)
東北大学 大学院 医工学教授の永富良一氏は、
「いくつかの研究報告によると、CO2の濃度が3000ppmを超えると、疲労感の増加や注意力の低下、さらに、眠気や頭痛を訴える人が増加します。
短時間では問題がないという結果もあるので、一概には言えませんが、CO2が増えるほど影響が大きくなるのは明らかなので、運転中はできるだけ外気導入にするか、最低でも1時間に1回は換気するといいでしょう」
とコメント。
JAFは、この結果を踏まえ、市街地を内気循環で走行した場合、1時間でCO2の濃度が最大で6770ppmとなり、疲労感の増加や注意力の低下などの症状が現れるとされる3000ppmの約2倍というかなり高い数字を計測。
安全運転のためには、定期的に休憩を取り、車内の空気の入れ替えを心がける必要があるとしている。
なお、花粉量の調査については、花粉を確認することはできたが、微量であった。
最近のエアコンフィルターは、ある程度、花粉を除去できるため、外気導入でも花粉を心配する必要はあまりなく、むしろ、衣類に付着した花粉や乗降時に車内に付着した花粉を除去した方が重要だと言えるとした。
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1185729.html
2021年7月20日18時0分にYAHOOニュース(ベストカー)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本ではあまり広まっていないが、90年代後半から、欧米やオーストラリアなどでは、信号を必要としない交差点「ラウンドアバウト(環状交差点)」が急速に普及している。
日本でも、2014年9月に施行された道路交通法改正によってラウンドアバウトの法整備がなされたが、2021年3月末時点で全国126箇所と、まだまだ設置数は少ないのが現状だ。
なぜ、日本ではラウンドアバウトが普及しないのか。
ラウンドアバウトのメリット・デメリットを考えつつ、検証していく。
文:エムスリープロダクション、立花義人
【ラウンドアバウトとは?】
「ラウンドアバウト」は、1960年代からイギリスで、導入に向けた調査・研究が進められ、それらをもとに1993年に発行されたガイドラインに基づいて、各国で導入が進んだ新しい交通制御方式だ。
交差点の中央に円形の島があり、その周囲を時計回り(右側通行の国は反時計回り)でクルマが進む環状道路と、そこに進入するための複数の道路によって構成されている。
右ハンドルの日本の場合、具体的な通行方法は、交差点に進入する前に道路の左側に寄りながら減速。
その後、環状道路を進むクルマの通行を妨げないように、交差点に進入する。
目的のポイントまでそのまま環状道路を通行し、出口が近づいたら左ウインカーを出し、交差点を出るまでウインカーを使用しながら出口に進む。
慣れてしまえば、通行方法はいたってシンプルだ。
【事故リスクの低減が最大のメリット】
ラウンドアバウトには信号機がないため、枝側の道路からスムーズに交差点にクルマが進入し、そのまま目的の方向に進むことができる。
クルマの流れがスムーズな交差点を作ることができるのだ。
出る道が分からなくなったら、もう一周すれば良いし、来た道に戻ることだってできる。
「環状道路を通行しているクルマが優先」というルールに慣れれば、戸惑うこともないだろう。
ラウンドアバウト最大のメリット、それは、「事故のリスクを減らすことができる」という点だ。
ある町の信号機付き交差点をラウンドアバウトにしたところ、その交差点での事故が一年で1800件から300件まで減少したという。
筆者の住むイタリアでは90年代半ばごろから急速にラウンドアバウトが普及し、都市部はもとより、交通量の少ない地域でもよく見かける。
これだけ急速に普及が進んだ背景には、この「事故リスクの低減」という点が大きい。
枝の道路同士は直接交差しないため、十字交差点より一箇所の衝突点に車が集中しないことや 、常にステアリングを切っていることで速度の抑制につながること、クルマが常に一方向からしか来ないため、安全確認が容易であることなどが、事故を抑制した理由だと考えられる。
その他にも、信号機を設置する必要がないため、災害などの停電時にも交差点として機能すること、信号待ちがないので騒音問題や環境対策にも有効、景観を損ねない(中央島に緑地帯を設けることも可能)といったメリットもある。
【円形交差点ではスムーズな流れはつくれない】
似たような仕組みに円形交差点というものがある。
フランス・パリにある凱旋門の周りをぐるっと囲んでいる、あの道路のことだ。
ラウンドアバウトと円形交差点の違いは交通ルールで、円形交差点では左側から来るクルマが優先=交差点に進入してくるクルマが優先になる。
つまり、円形交差点の場合は、環状道路を回っているクルマは進入しようとするクルマのために道を譲らなければならず、スムーズな流れを作るのは難しい。
また、「交差点に入るときは一旦停止しなければならない」というルールもあるため、枝側の道路に停止線や一時停止標識、または信号機が設けられるケースが多く、結果としてラウンドアバウトのようなメリットは得られなくなるのだ。
【「広い場所」が必要なほか、日本の考え方も普及の妨げに】
もちろん、メリットばかりではない。
歩行者にとっては、道路の横断が複雑になって長い距離を歩かなければならず、信号機がないため視覚障害者が一人で横断するのが難しくなる。
そして、最大の懸念点が、ラウンドアバウトを設置するためには「広い場所が必要」という点だ。
ラウンドアバウトは中央島が必要なため、十字型の交差点よりも広い場所を必要とする。
住宅街のように交差点のスペースが広く取れない場所では、簡単に改修することはできない。
そして、これが、日本で普及が進まない最大の理由だ。
広いスペースが必要なため、既存の交差点を改修するのは難しく、仮にスペースが取れたとしても、事故の多い交差点でない限り、費用をかけて大掛かりな改修をしよう、という動きにまでは結び付かない。
より手っ取り早くかつ費用もかからないのは、既存のロータリーをラウンドアバウトに改良するという方法だが、国土交通省の資料によると、ロータリーからラウンドアバウトへ改修された交差点に対する調査で、「改修前よりも危険になった」と感じる人は歩行者で2割、自転車で4割いたそうだ。
実際には、クルマの通過速度が落ち、安全性は向上しているはずだが、「慣れていない」ことで、ロータリーより危険であるかのように感じてしまうことが、積極導入の足を引っ張っている可能性もある。
こうした理由からか、日本のラウンドアバウトのなかには、環状道路への進入路に「一時停止」標識を置き、流れを殺しているラウンドアバウトもある(もちろん、状況によって設置が必要な場合もあるが)。
ラウンドアバウトは「合流」に近い考え方で交差点へのスムーズな進入を実現するための形式なので、これではメリットがほとんどないと言ってもいいだろう。
「とにかく止めた方が安全」という日本の考え方と、「クルマを止めずにゆるやかな流れを作ることで安全を確保する」という欧米の考え方の相異も、普及が進まない理由のひとつかもしれない。
まだまだ日本では見慣れないラウンドアバウト。
初めて走る道で急に目の前に現れたら、「どんな風に通ったらいいかわからない」「どのタイミングでウインカーを使ったらよいかわからない」と戸惑うこともあるだろうが、日本でその光景を見る日は、もう少し先になりそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f1b8eb0da2a536d885631c8572adbcaf4f17703?page=1
2021年6月29日9時59分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
信号が変わるタイミング(周期)の設定ミスで事故が起きたとして、重傷を負った元神戸市職員の男性(54)が、信号機を管理する兵庫県や相手の運転手などに損害賠償を求めた裁判の判決が、神戸地裁であった。
後藤慶一郎裁判長は信号の設定ミスを認め、県などに約7760万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
25日付。
判決によると、事故は2013年7月、神戸市東灘区内の信号機のある交差点で起きた。
男性はごみ収集車を運転して交差点を東から左折して進入し、南から右折してきた大型トラックと衝突。
脚の骨が折れ、自力歩行が難しくなった。
判決は、この交差点では信号周期の設定などから、双方の車が交差点に入ることができる「どっちも青」の状態が7秒間あったと認定。
「信号機の設置と管理に瑕疵(かし)があったと言わざるを得ない」と指摘した。
兵庫県警は、同様に「どっちも青」の状態になる交差点4カ所について、16年までにすべて解消したという。
県警監察官室は「判決内容を検討し、関係機関と協議の上、今後の対応を決めたい」としている。
https://www.asahi.com/articles/ASP6Y3256P6XPIHB01H.html
6年前、2015年7月1日11時0分に産経新聞westからは、裁判で無罪判決がでていた、「どっちも青」信号は全国で他にもある、現場はK字型の変則交差点で被告が右折した道路を走ってみると鋭角でUターンに近かった、交通量の多い道路に左折矢印信号を設置した際に「どっちも青」設定になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
信号「青」で進入した交差点。
もし、別方向から入ってくる車の信号も「青」だったら-。
そんな状況下で起きた車同士の衝突事故をめぐる刑事裁判で、自動車運転過失傷害罪に問われた大型トラックの40代の男性=堺市中区=に対し、神戸地裁が6月、「信号周期の設定に不備があった」として無罪判決=確定=を言い渡した。
大型トラックと軽自動車が衝突した今回の事故で、双方の信号は同時に7秒間「青」を示す設定だった。
ドライバーや歩行者にとっては「まさか」の状況だが、実は、2方向の信号が「青」となる交差点は、全国でほかにもあるという。
判決を受けて兵庫県警は、現場の交差点などで新たな対策に着手した。
危険から身を守るためにだれもが頼る信号に、実は〝死角〟が潜んでいるのかもしれない。
【検察は控訴断念】
事故は平成25年7月24日午前10時15分ごろ、神戸市東灘区魚崎浜町の市道交差点「魚崎浜町交差点」で発生した。
男性が運転する大型トラックが南から交差点に入り、南東に鋭角に右折しようとしたところ、東から左折してきた軽自動車と衝突。
相手の男性が股関節骨折などの重傷を負った。
交差点は、南北方向を走る直線道路に、東からの道路と、南東からの道路が接続する「K字型」。
事故当時、大型トラックの対面信号は青色、軽自動車側の信号は左折可の青色矢印をそれぞれ表示。
いわゆる「青青」状態だった。
「刑事裁判になるとは…」。
男性の代理人弁護士は、昨年9月末ごろに男性方に届いた起訴状に驚きを隠せなかった。
弁護士は事故直後、男性が勤める堺市内の運送会社から代理人として依頼を受けた。
だがそれは、保険会社や相手方との交渉など金銭的な対応を想定したものだった。
起訴された男性の公判は昨年12月から計7回開かれた。
検察側は公判で「仮に対向信号が青だったとしても、男性が右折直前に進行方向を見て安全を確認する義務があった」と主張。
相手の軽自動車の男性のけがが、約260日以上の加療を要する重傷だったことなども考慮し、男性の過失を指摘した。
しかし6月10日、神戸地裁が下した判決は、検察側の想定を超えたものだった。
平島正道裁判長は、「双方の走行を同時に可能とする交通規制が相当でないことは明らか。被告の刑事責任を問うことはできない」と判断。
男性の無罪とともに、信号周期設定に不備があったことにも言及し、県警に改善を求めた。
判決後、ある検察幹部は、「交差点の信号は、あくまで、交差点内への侵入を規制するもの。中に入ると、ある種の『無法地帯』で、安全確認の注意義務は、どのドライバーにもある」との見方を示したが、地検は控訴を断念した。
男性が注意義務を怠ったことを立証するには証拠が不十分で、無罪判決を覆すのは困難と判断したとみられる。
「そもそも、刑事責任があるとして起訴する案件だったのか、疑問に感じる。無罪は当然のことだ」。
男性の弁護士は、こう話した。
【「早く直して」】
事故現場を訪ねた。
交差点の周辺には工場が建ち並ぶため、交差点内は絶えずトラックなど車両が行き交う。
しばらく待っていると、双方の信号が青を示した。
「1、2、3…」。
時計の秒針に合わせて数えると、確かに7秒間。
その間、左折可の信号に促されるように、数台の車が通りすぎ、鋭角に右折する車とすれ違った。
被告だった男性が乗っていた大型トラックと同じように、実際に車を運転し、同じ進路をとってみる。
右折というよりはむしろUターンに近い角度で曲がるため、車内から見える視界は瞬く間に左右が反転した。
通常の右折とは比べものにならないほど、自然と、周囲に注意を払った。
事故相手の軽自動車と同じ進路も走ってみた。
信号が赤になってから間もなく、左折進行可を示す青色矢印がともる。
通常の十字路交差点と同様に、ほぼ直角に曲がるため、スムーズに左折を終えた。
近くの運送会社に勤める男性(45)は、「事故も聞いたことがなかったが、信号に不備があるなら、早く直してもらわないと怖い」と不安をのぞかせた。
【信号改善の契機に】
県警によると、信号の周期の設定方法に統一の基準はなく、各都道府県警が独自に交差点の形状や交通量、地域の要望、事故数に合わせて設定。
渋滞や事故が起きれば、その都度対応して、設定を見直している。
今回の交差点には昭和44年11月に信号を設置。
遅くとも52年度には、左折用の矢印が設置されたことが確認できる。
事故の軽自動車と同じルートで左折する車両の交通量が多く、左折時間を長く取ろうとした結果、現在のように同時に青になる設定になったという。
現場での同様の事故は、過去10年では、平成19年にトラック同士が衝突する事故が1件あっただけで、県警は「特に危険な交差点という認識はなかった」。
しかし、今回の無罪判決を受けて、事故防止のために路面に誘導線を引く方針を決定。
さらに、県内で他に似た形状の交差点がないか調査を行い、この交差点以外に4カ所あることが分かった。
4カ所では、いずれも過去10年間で追突事故などはあったが、重大事故は発生していない。
県警は「交通量調査などを行い、必要があれば何らかの対策を検討したい」としている。
男性の弁護士も、「こうした信号が是正されれば、事故自体も減少し、道路の安全向上につながるはず」と期待を寄せる。
交通訴訟に詳しい高山俊吉弁護士(東京弁護士会)によると、今回の事故があったような変則交差点は、全国的な数は不明だが、少なくないという。
高山弁護士は、「信号を適切に運用しないと、信号を信頼して走行する全国のドライバーに混乱が生じる。今回の判決はそれを危惧しており、現場の交差点の状況を反映した周期になっているかどうかを再考する機会ととらえるべきだ」と話している。
https://www.sankei.com/article/20150701-27UZFSVBFJPCBP6DB3UADR3YTQ/
2021年6月16日8時15分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県豊橋市向山大池町の県道で3月、信号機のない横断歩道を渡っていた高校生が車にはねられ死亡した事故を受け、現場の横断歩道が15日、撤去された。
県警は再発防止に向け、3車線以上の広い道路にある、信号機のない横断歩道の調査を始めた。
今後は原則として、こうした横断歩道は新設せず、危険性が高いと判断した場合は廃止も検討していく方針だ。
事故現場の横断歩道では朝から、作業員が白線の塗装材をけずり取ったり、横断歩道を示す道路標識を取り外したりしていた。
豊橋署は事故後、廃止の方針を地元自治会に提案。
維持を求める声も上がったが、廃止に同意した。
現場から約1キロ離れた豊橋市老松町の横断歩道も同様に危険性が高いと署が判断し、この日、撤去した。
署によると、現場は県道豊橋環状線の交差点で、3月4日夜に起きた。
近くの県立豊橋東高校に通う豊川市の男子生徒(当時16)が横断歩道を自転車で渡った際、男性会社員の乗用車にはねられた。
生徒は頭部を強く打ち、亡くなった。
現場は片側2車線の直線道路で、道幅が広く、車両のスピードが出やすい。
しかも、朝夕を中心に交通量が多い。
過去5年間で6件の人身事故があり、そのうち5件は高校生や小学生がはねられた。
https://www.asahi.com/articles/ASP6H6FLKP6HOIPE00T.html
2021年5月28日19時30分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がカードの写真付きでネット配信されていた。
無理に道路を渡ろうとする人には「レッドカード」。
道路横断中の事故をなくそうと、兵庫県警が6月1日から、こんな取り組みを始める。
サッカーの一発退場のような強制力はないが、歩行者に安全を意識づける狙いがある。
交付するのは、歩行者指導警告書。
視覚にも訴えようと、下半分を濃い赤色にした。
県警によると、歩行者への警告書の交付は全国でも珍しいという。
警察官が注意・警告したにもかかわらず、危険な道路横断を続けた歩行者が対象となる。
違反の日時と内容、名前を記入し、上半分の白色部分は警察署に1年間保管し、赤色の部分は切り取って手渡す。
レッドカードを交付されただけでは、罰則はない。
ただ道路交通法は、近くにあるのに横断歩道を渡らずに横切ることや、車の直前・直後に横断することなどを禁じており、2万円以下の罰金または科料となる。
交付が重なれば、県警は摘発も辞さないという。
歩行者の事故防止に力を入れるのは、兵庫県西宮市で2018年1月、当時5歳の男児が乗用車にはねられて亡くなった事故がきっかけだ。
男児は横断歩道を渡っていたという。
県警は「きちんと交通ルールを守った子が亡くなることを防ぎたい」と、まずドライバーの取り締まりを強化。
横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるのに停止しないなどの横断歩行者妨害の検挙は、事故前の17年は4千件足らずだったが、昨年は1万5千件余りと、約4倍になった。
その効果もあってか、信号機のない横断歩道で歩行者がいる時に一時停止する車は増えたようだ。
日本自動車連盟(JAF)によると、事故があった18年は、兵庫県の一時停車率は11・1%だったが、昨年は57・1%と大幅に改善。
長野県(72・4%)に次ぐ全国2位だった。
それでも、道路横断中の死亡事故が絶えない。
県警によると、昨年は横断中にはねられて25人が亡くなった。
うち6割以上の16人が横断歩道以外の場所を渡っていたという。
今度は歩行者側の安全意識を高めるため、レッドカードの導入を決めた。
1万枚を発行し、県内46署に配布。
6月1日から10日間は強化期間として、各署員が街頭で目を光らせる。
https://www.asahi.com/articles/ASP5X6253P5TPIHB00R.html
(ブログ者コメント)
以前に紹介した「乱横断」問題の関連情報として紹介する。
2021年5月28日18時30分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市のJR三ノ宮駅前で2019年4月、市営バスが横断歩道に突っ込み、歩行者6人が死傷した事故で、国の事業用自動車事故調査委員会は28日、報告書を公表した。
事故原因としては、運転手がブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性が指摘されていたが、停留所で外国人への道案内に時間をとられ、先を急ごうとしたことが影響したとみられると指摘した。
報告書によると、ドライブレコーダーの記録や速度の分析などから、ブレーキとアクセルの踏み間違えが原因だった可能性が高いと指摘。
事故発生前、停留所で前扉から乗車してきた外国人に道を尋ねられ、約2分の時間を要した。
外国人がバスを降りた2秒後、運転手は前方確認が不十分なままバスを発進させ、前扉は発進した後に閉じていた。
これに対し、運転手は調査委の聞き取りに「道を尋ねられるのは日常的で特段焦ることはなかった」と説明したが、報告書は「先を急ぐ感情が生じ、いつもと違う手順をした可能性がある」と指摘した。
さらに、運転手は外国人に対応する際、運転席座面の左端まで尻をずらしていたが、「通常の着座位置に座り直すことなく、やや前傾姿勢のまま」でバスを発進させており、報告書は、このこともペダル操作の誤りにつながった可能性があるとした。
再発防止策として、チラシの配布など簡単な道案内の方法を提案した。
この事故をめぐっては、市営バスの運転手が自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の罪で起訴され、神戸地裁が2019年10月に言い渡した禁錮3年6カ月の実刑判決が確定した。
https://digital.asahi.com/articles/ASP5X5CTNP5WUTIL01Y.html?pn=2
2021年5月23日11時50分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【ガソリンは劣化するのか?】
長い間、クルマを運転しないで燃料タンク内にガソリンを放置しておくと、嫌な刺激臭を放つようになって、最後はドロドロの状態になります。
ガソリンスタンドなどで明確に消費期限が表示されているわけではありませんが、どのぐらいの期間でガソリンは刺激臭を放つようになるのでしょうか。
最近はクルマの性能も上がり、燃費性能も向上しています。
最新のハイブリッドカーの優れた燃費性能には驚くほどです。
しかし、燃費が良いからといって、ガソリンを長い間給油せずにクルマを走らせていると、エンジンや燃料系の故障の原因になります。
ガソリンはクルマの燃料タンク内でも約半年で劣化するといわれています。
前回の給油が2か月から3か月前ならばまだしも、ほとんどクルマに乗らずに「給油は半年以上していないかもしれない」といった人は要注意です。
劣化したガソリンはどのような状態になるのでしょうか。
そもそもガソリンは、軽油や灯油と区別するため、薄いオレンジ色に着色されています。
劣化をすると、色はオレンジから茶色に変色し、最後はドス黒くなります。
粘度もドロドロで強烈な臭いも発するようになります。
劣化は、ガソリンの成分のひとつであるアルケンが、空気中の酸素と化学反応を起こし酸化することで起こります。
アルケンが酸素に触れてギ酸や酢酸に変化することで変色し、強烈な刺激臭も放つようになるのです。
ドロドロになる理由は、ガソリンに含まれている高揮発性成分と関係があります。
高揮発性成分は時間経過とともに消失する一方、高粘度成分はガソリン内に残り続けるため、劣化したガソリンは時間の経過とともに粘度が増してドロドロになっていくのです。
ガソリンの消費期限は、保管している場所の温度や湿度、どの程度空気にさらされていたかなどによって大きく左右されます。
屋外などの、常時、空気にさらされているような場所で保管されている場合は、3カ月程度で劣化が始まります。
室内などの気温変化が少ない場所で保管をした場合は半年程度といわれています。
クルマの場合は、ガソリンが入っている燃料タンクは内部の気圧を一定に保つために基本的に密閉されています。
このため、空気に触れることが少ない状態となっている燃料タンク内のガソリンの劣化が始まるのは半年程度とされています。
ガソリンの劣化について、関係者はどう見るのでしょうか。
ガソリンスタンドスタッフに聞いたところ、次のように話しています。
「クルマを良い状態で保ちたいのであれば、こまめにガソリンを給油することがオススメです。
常に新しいガソリンをクルマに給油することでエンジンなどへの負担も少なくなります」
劣化したガソリンは、どのような悪影響をクルマに与えるのでしょうか。
ガソリンが劣化して発生したギ酸や酢酸は、ガソリンタンクや配管部などの金属部の腐食を進めます。
さらに、ドロドロ状態のガソリンは、燃料配管通路や燃料フィルターや噴射弁を詰まらせます。
エンジンがかかりづらい状態になるだけでなく、最悪の場合はエンジン周りの部品が破損する恐れもあります。
クルマを半年以上放置すると、正常にエンジンがかからない可能性が高くなります。
運良くエンジンがかかったとしても、劣化したドロドロのガソリンが原因で起きる燃料系の詰まりは、時間が経過すればするほど悪化していきます。
突然、走行中にエンジンが壊れ、クルマが突然止まるという重大なトラブルにつながる危険があります。
高速道路などを走っていれば大惨事を引き起こしかねません。
【ガソリンの劣化を防ぐ! 対策方法とは】
ガソリンを劣化させないためには、定期的にクルマにガソリンを給油することに尽きます。
しかし、都心部に住んでいるため、ある程度の用事はクルマを使わなくても電車などの公共交通機関を使えば済んでしまったり、クルマを2台所有しているため、「1台は買い物などに利用するけれど、もう1台はほとんど乗らない」という人もいるのではないでしょうか。
こうした場合、給油をしたことをついつい忘れてしまい、ガソリンを劣化させてしまうことも起こります。
給油レシートはきちんと保管し、直近の給油から3ヶ月近くクルマのエンジンをかけていない場合は、意識的にドライブするなど、クルマを使う用事を作ってしまうといった方法もあります。
給油後に燃料タンクのキャップをしっかりと閉めていなかったため、空気や水分などの異物が燃料タンクに入り込んでしまえば、ガソリンの劣化を大幅に早めることになってしまいます。
ガソリンの給油が終わったら、給油キャップの閉め忘れがないかをしっかりと確認しましょう。
また、海外旅行などで長期間、クルマを乗らないことが事前に分かっているような場合は、劣化防止剤を使うという方法もあります。
価格や性能はメーカーによって異なりますが、劣化防止剤を使えば、クルマに乗らなくても1年から2年程度はガソリンが劣化しにくくなります。
すでに半年以上乗っていないクルマがある場合、燃料タンクに入っているガソリンは劣化している可能性が高いので、捨てるしか方法はありません。
ガソリンは消防法で規制される「危険物」に当たり、取り扱いには「危険物取扱者」という資格が必要です。
取り扱いになれていない人が自分で劣化したガソリンを抜き取ることは、爆発事故の原因にもなるため、危険を伴います。
前出の店員は、劣化ガソリンの処分について「ガソリンの扱いに慣れていない人がクルマからガソリンを抜き取るのは、爆発などの大惨事を引き起きしかねないので絶対にやめてほしい」としたうえで、「専門のガソリン回収業者も紹介できるので、半年以上エンジンをかけていない車がある場合は、近くのガソリンスタンドに相談してほしい」と話しています。
ガソリンはクルマの燃料タンクに入った状態でも約半年で劣化が始まります。
そのままクルマを運転すれば故障の原因にもなります。
普段から「最後にガソリンを入れたのはいつか」を記録し、それでも最後にいつガソリンを入れたか覚えていない場合は、ガソリンスタンドや専門の回収業者に相談するのが最善だといえます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/43f7f0c01aac625a0e4ece734f90fba7f4607434
2021年5月14日20時45分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が複数枚の事故現場写真付きでネット配信されていた。
東京都内を通る首都高から14日早朝、走行中の乗用車が外壁を乗り越え、隅田川に転落した。
運転していた20代の男性が死亡し、警視庁が事故原因を調べている。
河川上を通る道路なのに、なぜ壁は車が乗り越えてしまう高さなのか。
首都高からの転落事故は過去にも起きている。
なぜ繰り返されるのか。
背景を追った。
午前4時50分ごろ、首都高向島線の両国ジャンクション付近で事故は起きた。
現場はゆるやかな右カーブと左カーブが続くS字のような区間。
2車線から1車線になる付近だった。
首都高や捜査関係者によると、乗用車はまず道路左側の外壁に接触した後、右側に突っ込み、約15メートル下の川に転落した。
乗り越えたコンクリート製の外壁の高さは約90センチ。
その手前にあった高さ40~50センチの緩衝材を踏み台のようにして、外壁を乗り越えたとみられている。
事故の直前、転落した乗用車が前の車を追い抜き、接触を起こす前にブレーキランプがつく様子が防犯カメラに映っていた。
付近にブレーキ痕も確認されたという。
同庁は、速度超過やハンドル操作に問題がなかったか調べている。
首都高によると、こうした車両の転落事故は1992年以降、全線で7件確認されている。
多くが外壁を乗り越えたケースだ。
スピードを出す車両が目立ち、河川の上やビルの合間を走る高架なのに、なぜ外壁の高さは90センチなのか。
首都高の外壁は「壁高欄(かべこうらん)」と呼ばれる。
高さの基準は国土交通省の通達に基づき、60センチ以上、1メートル以下と定められている。
壁高欄のほか、その上側に積み荷などの落下や投棄をふせぐ高さ3メートルの防護柵が設けられている区間はある。
だが、今回の現場は対象外。
防護柵を設ける区間は、積み荷などが落ちたら影響の大きい鉄道や石油などを扱う施設の付近だ。
そもそも、壁高欄も防護柵も、車や人の転落を想定していないのだ。
なぜか。
首都高や国交省の関係者によると、「運転者の安全運転義務の遂行」が前提になっているためだ。
首都高の正式名称は「首都高速道路」。
高速道路との呼び方だが、分類上は「自動車専用道路」。
特段の標識がない限り、多くが上限速度は一般道と同じ60キロだ。
上限速度を守る限り、比較的ゆるやかなカーブの今回の区間での事故は起きないとの前提で、「90センチの壁高欄で問題ない」(担当者)との立場だ。
横浜国立大学大学院の田中伸治教授(交通工学)は今回の事故について、「現場は合流部分で必要以上に速度を出す場所ではなく、川の上だったということを踏まえても、壁高欄が90センチに設定されていてもおかしくはない」と話す。
また、首都高などの自動車専用道路は、東名高速など、ほかの高速道路とは違う規格でつくられ、安全に走行できる「設計速度」も低く設定されている。
田中教授は、「首都高が高速道路という前提で、上限速度などを誤って認識している人は一定数いる。首都高側がきちんと周知し、ドライバー側もしっかり認識する必要がある」と話す。
首都高の担当者は、「運転者には合流注意の看板や路面の文字表示などを注視してもらい、今後も安全運転を呼びかけたい」と話している。
https://www.asahi.com/articles/ASP5G6K4BP5GUTIL03R.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。